JP6489567B1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】目標出力電流が0であって、各半導体スイッチング素子のスイッチング動作が停止している状態から、目標出力電流が0以外の値に変化した場合であっても、出力電流の急増を抑制することのできる電力変換装置を得る。【解決手段】電力変換装置は、目標出力電流と、検出される出力電流との偏差に基づいて演算した出力偏差積分値を用いて、出力電流が目標出力電流に追従するように制御量を演算し、演算した制御量に従って各半導体スイッチング素子をスイッチング制御し、目標出力電流が0である場合には、各半導体スイッチング素子をスイッチング制御することを停止し、各半導体スイッチング素子のスイッチング動作が停止している状態から、目標出力電流が0以外の値に変化するタイミングで出力偏差積分値が出力電流の急増を抑制するための予め規定される規定値になるように出力偏差積分値を調整する。【選択図】図4

Description

本発明は、複数の半導体スイッチング素子のそれぞれがオンとオフとにスイッチングされることで、入力される電力を変換して出力する電力変換回路を備えた電力変換装置に関する。
従来から、複数の半導体スイッチング素子のそれぞれをPWM(Pulse Width Modulation)制御することで各半導体スイッチング素子をスイッチング動作させることによって負荷に流れる出力電流を制御する電力変換装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。各半導体スイッチング素子がスイッチング動作する際のオンオフ比、すなわちデューティ比は、例えば、出力電流の目標値である目標出力電流と、電流検出器によって検出された出力電流との偏差に基づいてPI(Proportional Integral)制御等のデジタル制御を行うことによって生成される。
ここで、目標出力電流と出力電流との偏差に基づいてデューティ比が生成される場合、その偏差が微小値である場合であっても、生成されるデューティ比に従って各半導体スイッチング素子がスイッチング動作する。この場合、出力電流は、PWM制御の搬送波周波数のリプル成分を含む電流となる。
また、目標出力電流が0である場合、出力電流が0に近い微小な電流であっても、電流検出器の検出誤差等の影響によって、検出された出力電流は、目標出力電流に対して微小な偏差を持つ。この場合、このような偏差に基づいて生成されるデューティ比に従って各半導体スイッチング素子がスイッチング動作するので、目標出力電流が0であっても、搬送波周波数のリプル成分を含む微小な電流が出力電流として流れ続ける。
電力変換装置の出力側に接続される負荷が例えばバッテリである場合、目標出力電流が0であっても、上述した出力電流が流れ続けると、過充電等の影響によってバッテリの故障を招く可能性がある。また、上述した出力電流が流れ続けると、電力変換装置の入力側に接続される電源の消費電力が増加する。そこで、このような問題を解決するための手法として、電力変換装置において、目標出力電流が0である場合には、各半導体スイッチング素子をオフにして、各半導体スイッチング素子のスイッチング動作を停止させることで、負荷に出力電流が流れないようにする手法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−104244号公報 特開平8−322106号公報
上述したとおり、特許文献2では、電力変換装置において、目標出力電流が0である場合、各半導体スイッチング素子のスイッチング動作を停止させる手法が示されている。しかしながら、特許文献2では、目標出力電流が0から0以外の値に変化した場合のデューティ比の生成について考慮していない。
ここで、目標出力電流と出力電流との偏差に基づいてPI制御を行うことで生成されるデューティ比に従って各半導体スイッチング素子がスイッチング動作する電力変換装置に対して、特許文献2に記載の従来技術を適用して電力変換装置を構成した場合を考える。
このように構成される電力変換装置は、目標出力電流が0である場合に、各半導体スイッチング素子のスイッチング動作を停止させるために、各半導体スイッチング素子のデューティ比を0にする。しかしながら、上述の電力変換装置において、目標出力電流が0であって、各半導体スイッチング素子のスイッチング動作が停止している状態(以下、特定状態と称す)から、目標出力電流が0以外の値に変化すると、生成されるデューティ比が急増することがある。
このように、上述の電力変換装置において、デューティ比が急増すると、出力電流も急増し、その結果、半導体スイッチング素子の故障等といった回路系の故障が発生したり、接続される負荷の故障が発生したりする可能性がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、目標出力電流が0であって、各半導体スイッチング素子のスイッチング動作が停止している状態から、目標出力電流が0以外の値に変化した場合であっても、出力電流の急増を抑制することのできる電力変換装置を得ることを目的とする。
本発明における電力変換装置は、複数の半導体スイッチング素子を備え、各半導体スイッチング素子がオンとオフとにスイッチングされることで、入力される電力を変換して出力する電力変換回路と、電力変換回路の各半導体スイッチング素子をスイッチング制御する制御部と、電力変換回路によって出力される出力電流を検出する出力電流検出器と、を備え、制御部は、出力電流の目標値である目標出力電流と、出力電流検出器によって検出される出力電流との偏差の積分値である出力偏差積分値を演算し、演算した出力偏差積分値を用いて、出力電流が目標出力電流に追従するように制御量を演算し、演算した制御量に従って各半導体スイッチング素子をスイッチング制御し、目標出力電流が0である場合には、各半導体スイッチング素子をスイッチング制御することを停止し、各半導体スイッチング素子のスイッチング動作が停止している状態から、目標出力電流が0以外の値に変化するタイミングである特定タイミングで出力偏差積分値が出力電流の急増を抑制するための予め規定される規定値になるように出力偏差積分値を調整するものである。
本発明によれば、目標出力電流が0であって、各半導体スイッチング素子のスイッチング動作が停止している状態から、目標出力電流が0以外の値に変化した場合であっても、出力電流の急増を抑制することのできる電力変換装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1における電力変換装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態1における電力変換装置の制御部の第1の電力変換回路を制御する機能を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における電力変換装置の制御部の第2の電力変換回路を制御する機能を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における電力変換装置の制御部によって目標出力電流が0である場合に行われる動作を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態2における電力変換装置の制御部によって目標出力電流が0である場合に行われる動作を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態3における電力変換装置の制御部によって目標出力電流が0である場合に行われる動作を説明するための説明図である。 従来の電力変換装置において、特定状態から、目標出力電流が0以外の値に変化した場合に出力電流が急増する原理を説明するための説明図である。
以下、本発明による電力変換装置を、好適な実施の形態にしたがって図面を用いて説明する。なお、図面の説明においては、同一部分または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
まず、上述の従来の電力変換装置に対して、特許文献2に記載の従来技術を適用した場合について、図7を参照しながら説明する。図7は、従来の電力変換装置において、特定状態から、目標出力電流Iout*’が0以外の値に変化した場合に出力電流Iout’が急増する原理を説明するための説明図である。なお、図7では、目標出力電流Iout*’、出力電流Iout’、出力偏差積分値S’およびデューティ比D2’のそれぞれの時間変化の一例が図示されている。
図7に示すように、時刻t1以前では、目標出力電流Iout*’が正の一定値であり、目標出力電流Iout*’と、電流検出器によって検出される出力電流Iout’との偏差が0である。
時刻t1において、目標出力電流Iout*’が0に変化すると、各半導体スイッチング素子のデューティ比D2’が0になり、各半導体スイッチング素子のスイッチング動作が停止する。この場合、各半導体スイッチング素子がオフになっている。
各半導体スイッチング素子がオフになっているにも関わらず、電流検出器の検出誤差等の影響で、図7に示すように、電流検出器によって検出される出力電流Iout’が0でなく、負の値であれば、目標出力電流Iout*’と出力電流Ioutとの間で偏差が生じる。
ここで、目標出力電流Iout*’が0であって、各半導体スイッチング素子のスイッチング動作が停止している状態である特定状態が維持されている期間、すなわち、時刻t1から時刻t2までの期間において、従来では、PI制御が継続して行われる。そのため、PI制御における積分制御項では、目標出力電流Iout*’と出力電流Iout’との偏差について継続して積分演算が行われる。したがって、このような期間では、図7に示すように、この偏差の積分値、すなわち、この偏差について積分演算することで得られる積分値である出力偏差積分値S’は、過剰に増加し続ける。
その後、上述の電力変換装置において、特定状態から、目標出力電流Iout*’が0以外の値に変化するタイミング、すなわち時刻t2では、上述した期間に増加し続けた出力偏差積分値S’を用いてデューティ比D2’の演算が行われる。この場合、図7に示すように、デューティ比D2’が急増し、その結果、出力電流Iout’も急増する。
以上の考察を踏まえ、上述の従来の電力変換装置に対して、特許文献2に記載の従来技術を適用すれば、特定状態から、目標出力電流Iout*’が0以外の値に変化した場合にデューティ比D2’が急増し、その結果、出力電流Iout’が急増してしまうという課題に着目した。
そこで、本実施の形態1においては、上述の新しく着目した課題を解決すべく、特定状態から、目標出力電流が0以外の値に変化した場合であっても、出力電流の急増を抑制することのできる電力変換装置を提供する。
次に、本実施の形態1における電力変換装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態1における電力変換装置1を示す構成図である。
本実施の形態1における電力変換装置1は、複数の半導体スイッチング素子を備え、各半導体スイッチング素子がオンとオフとにスイッチングされることで、入力される電力を変換して出力する電力変換回路4と、電力変換回路4の各半導体スイッチング素子をスイッチング制御する制御部8とを備える。
なお、図1では、電力変換回路4は、入力側に接続される電源の一例である交流電源2から入力される交流電力を直流電力に変換し、出力側に接続される負荷の一例であるバッテリ3にその直流電力を出力するように構成される場合を例示している。
図1において、電力変換回路4は、入力される交流電力を直流電力に変換して出力する第1の電力変換回路5と、入力される電圧を平滑化する平滑コンデンサ6と、第1の電力変換回路5から平滑コンデンサ6を介して入力される直流電力をバッテリ3に適合した直流電力に変換して出力する第2の電力変換回路7とを備える。
電力変換装置1は、電力変換回路4に入力される入力電流Iinを検出する入力電流検出器SI1と、電力変換回路4によって出力される出力電流Ioutを検出する出力電流検出器SI2とをさらに備える。また、電力変換装置1は、電力変換回路4に入力される入力電圧Vinを検出する入力電圧検出器SV1と、電力変換回路4の平滑コンデンサ6のコンデンサ電圧Vdcを検出するコンデンサ電圧検出器SV2と、電力変換回路4によって出力される出力電圧Voutを検出する出力電圧検出器SV3とをさらに備える。
第1の電力変換回路5は、整流回路としてのダイオードブリッジ51、限流回路としてのリアクトル52、半導体スイッチング素子53および整流ダイオード54を備える。
ダイオードブリッジ51は、交流電源2に接続され、交流電源2から入力される交流電圧を整流し、その整流後の電圧を出力する。
リアクトル52の一端は、入力電流検出器SI1に接続され、リアクトル52の他端は、半導体スイッチング素子53の一端と整流ダイオード54のアノードとに接続される。整流ダイオード54のカソードは、平滑コンデンサ6の正極に接続される。半導体スイッチング素子53の他端は、平滑コンデンサ6の負極に接続される。
第2の電力変換回路7は、4つの半導体スイッチング素子71a〜71d、トランス72、4つの整流ダイオード73a〜73d、平滑リアクトル74および平滑コンデンサ75を備える。
4つの半導体スイッチング素子71a〜71dは、平滑コンデンサ6の後段に設けられる。半導体スイッチング素子71aおよび71cのそれぞれのドレインは、平滑コンデンサ6の正極に接続され、半導体スイッチング素子71bおよび71dのそれぞれのソースは、平滑コンデンサ6の負極に接続される。
トランス72の一次巻線の一端は、半導体スイッチング素子71aのソースと半導体スイッチング素子71bのドレインとの接続点に接続され、その一次巻線の他端は、半導体スイッチング素子71cのソースと半導体スイッチング素子71dのドレインとの接続点に接続される。
トランス72の二次巻線の一端は、整流ダイオード73aのアノードと整流ダイオード73bのカソードとの接続点に接続され、その二次巻線の他端は、整流ダイオード73cのアノードと整流ダイオード73dのカソードとの接続点に接続される。
整流ダイオード73a〜73dによって構成されるブリッジ回路の後段には、平滑リアクトル74、平滑コンデンサ75、出力電流検出器SI2および出力電圧検出器SV3が設けられる。
なお、半導体スイッチング素子53および半導体スイッチング素子71a〜71dとしては、例えば、ソースとドレインとの間にダイオードが内蔵されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transister)を使用すればよい。
入力電圧検出器SV1は、ダイオードブリッジ51に並列に設けられ、ダイオードブリッジ51によって出力される電圧を入力電圧Vinとして検出する。コンデンサ電圧検出器SV2は、平滑コンデンサ6に並列に設けられ、平滑コンデンサ6の電圧をコンデンサ電圧Vdcとして検出する。出力電圧検出器SV3は、平滑コンデンサ75とバッテリ3との間に並列に設けられ、バッテリ3に出力される電圧を出力電圧Voutとして検出する。
入力電流検出器SI1は、第1の電力変換回路5に入力される入力電流Iinを検出する。具体的には、入力電流検出器SI1は、ダイオードブリッジ51とリアクトル52との間に設けられ、ダイオードブリッジ51によって出力される電流を入力電流Iinとして検出する。出力電流検出器SI2は、第2の電力変換回路7によって出力される出力電流Ioutを検出する。具体的には、出力電流検出器SI2は、平滑リアクトル74とバッテリ3との間に設けられ、バッテリ3に出力される電流を出力電流Ioutとして検出する。
制御部8は、例えば、演算処理を実行するマイクロコンピュータと、プログラムデータ、固定値データ等のデータを記憶するROM(Read Only Memory)と、格納されているデータを更新して順次書き換えられるRAM(Random Access Memory)等によって実現される。
制御部8には、入力電圧検出器SV1、コンデンサ電圧検出器SV2、出力電圧検出器SV3、入力電流検出器SI1および出力電流検出器SI2から、それぞれ、入力電圧Vin、コンデンサ電圧Vdc、出力電圧Vout、入力電流Iinおよび出力電流Ioutが入力される。
制御部8は、入力電流Iinの目標値である目標入力電流Iin*を生成し、入力電流検出器SI1によって検出される入力電流Iinがその目標入力電流Iin*に追従するように、第1の電力変換回路5の半導体スイッチング素子53をPWM制御する。
また、制御部8には、出力電流Ioutの目標値である目標出力電流Iout*が入力され、制御部8は、出力電流検出器SI2によって検出される出力電流Ioutがその目標出力電流Iout*に追従するように、第2の電力変換回路7の各半導体スイッチング素子71a〜71dをPWM制御する。
次に、制御部8について、図2および図3を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施の形態1における電力変換装置1の制御部8の第1の電力変換回路5を制御する機能を示すブロック図である。図3は、本発明の実施の形態1における電力変換装置1の制御部8の第2の電力変換回路7を制御する機能を示すブロック図である。
図2に示すように、制御部8は、第1の電力変換回路5を制御する機能として、減算器81、PI制御器82、乗算器83、減算器84、PI制御器85およびゲート信号生成器86を備える。
減算器81には、コンデンサ電圧Vdcの目標値である目標コンデンサ電圧Vdc*が入力される。減算器81は、入力される目標コンデンサ電圧Vdc*と、コンデンサ電圧検出器SV2によって検出されるコンデンサ電圧Vdcとの差を演算し、演算した差をPI制御器82に出力する。
PI制御器82は、減算器81から入力される差をフィードバック量として、その差に基づいて、比例積分制御、すなわちPI制御を行うことによって、入力電流Iinの振幅の目標値である目標振幅を演算する。PI制御器82は、演算した目標振幅を乗算器83に出力する。このように、コンデンサ電圧Vdcが目標コンデンサ電圧Vdc*に追従するようにPI制御が行われる場合、そのPI制御における積分制御項では、目標コンデンサ電圧Vdc*とコンデンサ電圧Vdcとの偏差について積分演算が行われる。
乗算器83には、交流電源2によって出力される交流電圧に同期し、周波数が交流電圧の周波数と同じであり、振幅が1である正弦波である基準正弦波が入力される。乗算器83は、入力される基準正弦波と、PI制御器82から入力される目標振幅とに基づいて、入力電圧Vinに同期した目標入力電流Iin*を演算する。乗算器83は、演算した目標入力電流Iin*を減算器84に出力する。
減算器84は、乗算器83から入力される目標入力電流Iin*と、入力電流検出器SI1によって検出される入力電流Iinとの差を演算し、演算した差をPI制御器85に出力する。
PI制御器85は、減算器84から入力される差をフィードバック量として、比例積分制御、すなわちPI制御を行うことによって、リアクトル52に印加される電圧の目標値である目標リアクトル電圧VLinを演算する。PI制御器85は、演算した目標リアクトル電圧VLinをゲート信号生成器86に出力する。このように、入力電流Iinが目標入力電流Iin*に追従するようにPI制御が行われる場合、そのPI制御における積分制御項では、目標入力電流Iin*と入力電流Iinとの偏差について積分演算が行われる。
ここで、半導体スイッチング素子53が任意のデューティ比D1で動作する場合、半導体スイッチング素子53のスイッチング周期の1周期分について、入力電圧Vinと、コンデンサ電圧Vdcと、目標リアクトル電圧VLinとの関係は、以下の式(1)によって表される。また、式(1)から、以下の式(2)が成立する。
Vin=VLin+Vdc×(1−D1) (1)
D1=1−(Vin−VLin)/Vdc (2)
ゲート信号生成器86は、入力電圧検出器SV1によって検出される入力電圧Vinと、コンデンサ電圧検出器SV2によって検出されるコンデンサ電圧Vdcと、PI制御器85から入力される目標リアクトル電圧VLinとに基づいて、式(2)に従って、デューティ比D1を演算する。
ゲート信号生成器86は、演算したデューティ比D1に従って、半導体スイッチング素子53を制御するためのゲート信号Gを生成し、そのゲート信号Gを半導体スイッチング素子53に出力する。半導体スイッチング素子53は、ゲート信号生成器86から入力されるゲート信号Gに従って、スイッチング動作する。
このように、制御部8は、入力電流Iinが目標入力電流Iin*に追従するように、制御量を演算し、演算した制御量に従って半導体スイッチング素子53をスイッチング制御する。
続いて、図3に示すように、制御部8は、第2の電力変換回路7を制御する機能として、減算器87、PI制御器88およびゲート信号生成器89を備える。
減算器87には、出力電流Ioutの目標値である目標出力電流Iout*が入力される。減算器87は、入力される目標出力電流Iout*と、出力電流検出器SI2によって検出される出力電流Ioutとの差を演算し、演算した差をPI制御器88に出力する。
PI制御器88およびゲート信号生成器89は、入力される目標出力電流Iout*が0以外の値であるか否かに応じた動作を行う。
まず、目標出力電流Iout*が0以外の値である場合のPI制御器88およびゲート信号生成器89のそれぞれの動作について説明する。
PI制御器88は、減算器87から入力される差をフィードバック量として、その差に基づいて、比例積分制御、すなわちPI制御を行うことによって、平滑リアクトル74に印加される電圧の目標値である目標リアクトル電圧VLoutを演算する。PI制御器88は、演算した目標リアクトル電圧VLoutをゲート信号生成器89に出力する。
このように、出力電流Ioutが目標出力電流Iout*に追従するようにPI制御が行われる場合、そのPI制御における積分制御項では、目標出力電流Iout*と出力電流Ioutとの偏差について積分演算が行われる。つまり、PI制御器88は、目標出力電流Iout*と、出力電流Ioutとの偏差の積分値、すなわち、その偏差について積分演算することで得られる積分値である出力偏差積分値Sを演算する。
ここで、各半導体スイッチング素子71a〜71dが任意のデューティ比D2で動作する場合、各半導体スイッチング素子71a〜71dのスイッチング周期の1周期分について、出力電圧Voutと、コンデンサ電圧Vdcと、目標リアクトル電圧VLoutとの関係は、以下の式(3)によって表される。ただし、式(3)において、N1はトランス72の一次巻線の巻数であり、N2はトランス72の二次巻線の巻数である。また、式(3)から、以下の式(4)が成立する。
Vout=N2/N1×Vdc×D2―VLout (3)
D2=N1/N2×(Vout+VLout)/Vdc (4)
ゲート信号生成器89は、出力電圧検出器SV3によって検出される出力電圧Voutと、コンデンサ電圧検出器SV2によって検出されるコンデンサ電圧Vdcと、PI制御器88から入力される目標リアクトル電圧VLoutとに基づいて、式(4)に従って、デューティ比D2を演算する。
ゲート信号生成器89は、演算したデューティ比D2に従って、半導体スイッチング素子71a〜71dをそれぞれ制御するためのゲート信号G1〜G4を生成し、そのゲート信号G1〜G4を半導体スイッチング素子71a〜71dにそれぞれ出力する。半導体スイッチング素子71a〜71dは、それぞれ、ゲート信号生成器89から入力されるゲート信号G1〜G4に従って、スイッチング動作する。
このように、制御部8は、目標出力電流Iout*と出力電流Ioutとの偏差の積分値である出力偏差積分値Sを演算する。制御部8は、演算した出力偏差積分値Sを用いて、出力電流Ioutが目標出力電流Iout*に追従するように制御量を演算し、演算した制御量に従って各半導体スイッチング素子71a〜71dをスイッチング制御する。
続いて、目標出力電流Iout*が0である場合のPI制御器88およびゲート信号生成器89のそれぞれの動作について、図4を参照しながら説明する。
図4は、本発明の実施の形態1における電力変換装置1の制御部8によって目標出力電流Iout*が0である場合に行われる動作を説明するための説明図である。なお、図4では、目標出力電流Iout*、出力電流Iout、出力偏差積分値Sおよびデューティ比D2のそれぞれの時間変化の一例が図示されている。
図4に示すように、時刻t1以前では、目標出力電流Iout*が正の一定値であるので、制御部8は、目標出力電流Iout*が0以外の値である場合の動作、すなわち上述の制御を行う。この場合、目標出力電流Iout*と、電流検出器によって検出される出力電流Ioutとの偏差が0である。したがって、PI制御器88によって演算される出力偏差積分値Sが一定値になり、ゲート信号生成器89によって演算されるデューティ比D2が一定値になる。
時刻t1において、目標出力電流Iout*が0に変化すると、ゲート信号生成器89は、以下のように動作する。すなわち、ゲート信号生成器89は、各半導体スイッチング素子71a〜71dのスイッチング動作を停止させるために、デューティ比D2を0にする。ゲート信号生成器89は、デューティ比D2を0にすると、半導体スイッチング素子71a〜71dをそれぞれオフに制御するためのゲート信号G1〜G4を出力する。
このように、制御部8は、目標出力電流Iout*が0である場合には、各半導体スイッチング素子71a〜71dをスイッチング制御することを停止する。
ただし、ゲート信号生成器89による制御によって、各半導体スイッチング素子71a〜71dがオフになっているにも関わらず、出力電流検出器SI2の検出誤差等の影響で、検出される出力電流Ioutが0でなく、負の値であれば、目標出力電流Iout*と出力電流Ioutとの間で偏差が生じる。この場合、従来と同様に、この偏差についてPI制御によって積分演算が行われると、先の図7に示す上述した状況が発生すると考えられる。
そこで、PI制御器88は、目標出力電流Iout*が0であって、各半導体スイッチング素子71a〜71dのスイッチング動作が停止している特定状態から、目標出力電流Iout*が0以外の値に変化するタイミング(以下、特定タイミングと称す)で出力偏差積分値Sが規定値になるように出力偏差積分値Sを調整する。
なお、上述した規定値は、出力電流Ioutの急増を抑制するための予め規定される値であり、適宜設計することができる。また、規定値は、以下で具体的に例示する値に限定されず、特定タイミングで出力電流Ioutの増加の度合いを許容範囲内に収めることができる値であれば、どのような値であってもかまわない。
具体的には、目標出力電流Iout*が0に変化するタイミング、すなわち時刻t1において、PI制御器88は、目標出力電流Iout*と出力電流Ioutとの偏差に関わらず、出力偏差積分値Sを規定値としての0にする。
特定状態が維持されている期間、すなわち、時刻t1から時刻t2までの期間では、ゲート信号生成器89は、デューティ比D2を0に保ち、PI制御器88は、出力偏差積分値Sを0に保つ。
特定タイミング、すなわち時刻t2において、PI制御器88は、値を0に保っている出力偏差積分値Sを用いて、出力電流Ioutが目標出力電流Iout*に追従するように目標リアクトル電圧VLoutの演算を開始する。また、特定タイミング、すなわち時刻t2において、ゲート信号生成器89は、このようにPI制御器88によって演算される目標リアクトル電圧VLoutに基づいて、デューティ比D2の演算を開始する。
時刻t2以降では、制御部8は、目標出力電流Iout*が0以外の値である場合の動作、すなわち上述の制御を行う。
このように、制御部8は、目標出力電流Iout*が0以外の値から0に変化すれば、出力偏差積分値Sを規定値としての0にすることで、特定タイミングで出力偏差積分値Sが規定値としての0になるように出力偏差積分値を調整する。
したがって、ゲート信号生成器89は、PI制御器88によって不要に増加されることなく出力された目標リアクトル電圧VLoutに基づいて、デューティ比D2を演算することが可能となる。その結果、ゲート信号生成器89は、デューティ比D2を急増させることなく、ゲート信号G1〜G4を生成し、各半導体スイッチング素子71a〜71dをPWM制御することが可能となる。
ここで、従来の電力変換装置では、特定タイミングで、上述したように、特定状態が維持されている期間に増加し続けた出力偏差積分値S’を用いてデューティ比D2’の演算が行われる。これに対して、本実施の形態1における電力変換装置1では、特定タイミングで、値が0である出力偏差積分値Sを用いて、デューティ比D2の演算が行われる。したがって、図4に示すように、デューティ比D2の急増を抑制することができ、結果として、出力電流Ioutの急増を抑制することができる。
なお、一例として、制御部8は、目標出力電流Iout*が0である場合において、各半導体スイッチング素子71a〜71dをスイッチング制御することを停止している間であっても、半導体スイッチング素子53のスイッチング制御を停止することなく継続するように構成される。すなわち、制御部8は、目標出力電流Iout*が0である場合において、コンデンサ電圧Vdcが目標コンデンサ電圧Vdc*に追従し、かつ、入力電流Iinが目標入力電流Iin*に追従するように、半導体スイッチング素子53をスイッチング制御する。
このような制御部8の構成によって、目標出力電流Iout*が0であっても、コンデンサ電圧Vdcおよび入力電流Iinは、それぞれ、目標コンデンサ電圧Vdc*および目標入力電流Iin*に保たれる。その結果、半導体スイッチング素子53のスイッチング制御を停止して電力変換装置1の全体の動作を完全に停止する場合と比べて、目標出力電流Iout*が0から変化したときにコンデンサ電圧Vdcおよび入力電流Iinを定常化するための時間を短縮することができる。
以上、本実施の形態1によれば、電力変換装置は、目標出力電流と、検出される出力電流との偏差に基づいて演算した出力偏差積分値を用いて、出力電流が目標出力電流に追従するように制御量を演算し、演算した制御量に従って各半導体スイッチング素子をスイッチング制御するように構成されている。また、電力変換装置は、目標出力電流が0である場合には、各半導体スイッチング素子をスイッチング制御することを停止するように構成されている。さらに、電力変換装置は、各半導体スイッチング素子のスイッチング動作が停止している状態から、目標出力電流が0以外の値に変化するタイミングで出力偏差積分値が出力電流の急増を抑制するための予め規定される規定値になるように出力偏差積分値を調整するように構成されている。
これにより、電力変換装置において、目標出力電流が0である場合に各半導体スイッチング素子のスイッチング制御が停止されるので、電力変換装置の電力消費を抑制することができる。また、電力変換装置において、特定状態から、目標出力電流が0以外の値に変化した場合であっても、出力電流の急増を抑制することができる。その結果、電力変換装置の故障および電力変換装置に接続される負荷の故障の発生を抑制することができ、負荷への安定した電力供給が可能となる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2では、特定タイミングで出力偏差積分値Sが規定値になるように出力偏差積分値Sを調整する手法が先の実施の形態1と異なる電力変換装置1について説明する。なお、本実施の形態2では、先の実施の形態1と同様である点の説明を省略し、先の実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図5は、本発明の実施の形態2における電力変換装置1の制御部8によって目標出力電流Iout*が0である場合に行われる動作を説明するための説明図である。なお、図5では、目標出力電流Iout*、出力電流Iout、出力偏差積分値Sおよびデューティ比D2のそれぞれの時間変化の一例が図示されている。
図5に示すように、時刻t1以前では、目標出力電流Iout*が正の一定値であるので、制御部8は、目標出力電流Iout*が0以外の値である場合の動作、すなわち先の実施の形態1で説明した制御を行う。
目標出力電流Iout*が0に変化するタイミング、すなわち時刻t1において、ゲート信号生成器89は、先の実施の形態1と同様に、デューティ比D2を0にする。ゲート信号生成器89は、デューティ比D2を0にすると、半導体スイッチング素子71a〜71dをそれぞれオフに制御するためのゲート信号G1〜G4を出力する。
また、特定状態が維持されている期間、すなわち、時刻t1から時刻t2までの期間では、ゲート信号生成器89は、デューティ比D2を0に保つ。
目標出力電流Iout*が0に変化するタイミング、すなわち時刻t1において、PI制御器88は、先の実施の形態1と異なり、出力偏差積分値Sを0にしない。
また、PI制御器88は、特定状態が維持されている期間、すなわち、時刻t1から時刻t2までの期間では、目標出力電流Iout*と出力電流Ioutとの偏差について継続して積分演算を行うことで出力偏差積分値Sを得る。したがって、この期間では、図5に示すように、出力偏差積分値Sが増加し続ける。
特定タイミング、すなわち時刻t2において、PI制御器88は、上述した期間に増加し続けた出力偏差積分値Sを0にし、この出力偏差積分値Sを用いて、出力電流Ioutが目標出力電流Iout*に追従するように目標リアクトル電圧VLoutの演算を開始する。また、特定タイミング、すなわち時刻t2において、ゲート信号生成器89は、このようにPI制御器88によって演算される目標リアクトル電圧VLoutに基づいて、デューティ比D2の演算を開始する。
時刻t2以降では、制御部8は、目標出力電流Iout*が0以外の値である場合の動作、すなわち先の実施の形態1で説明した制御を行う。
このように、制御部8は、特定タイミングで出力偏差積分値Sを規定値としての0にすることで、特定タイミングで出力偏差積分値Sが規定値としての0になるように出力偏差積分値Sを調整する。
したがって、本実施の形態2における電力変換装置1では、先の実施の形態1と同様に、特定タイミングで、値が0である出力偏差積分値Sを用いて、デューティ比D2の演算が行われる。そのため、図5に示すように、デューティ比D2の急増を抑制することができ、結果として、出力電流Ioutの急増を抑制することができる。
以上、本実施の形態2によれば、電力変換装置は、先の実施の形態1と異なり、特定タイミングで出力偏差積分値を規定値としての0にすることで、特定タイミングで出力偏差積分値が規定値としての0になるように出力偏差積分値を調整するように構成されている。このように電力変換装置を構成した場合であっても、先の実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3では、特定タイミングで出力偏差積分値Sが規定値になるように出力偏差積分値Sを調整する手法が先の実施の形態1および2と異なる電力変換装置1について説明する。なお、本実施の形態3では、先の実施の形態1および2と同様である点の説明を省略し、先の実施の形態1および2と異なる点を中心に説明する。
図6は、本発明の実施の形態3における電力変換装置1の制御部8によって目標出力電流Iout*が0である場合に行われる動作を説明するための説明図である。なお、図6では、目標出力電流Iout*、出力電流Iout、出力偏差積分値Sおよびデューティ比D2のそれぞれの時間変化の一例が図示されている。
図6に示すように、時刻t1以前では、目標出力電流Iout*が正の一定値であるので、制御部8は、目標出力電流Iout*が0以外の値である場合の動作、すなわち先の実施の形態1で説明した制御を行う。
目標出力電流Iout*が0に変化するタイミング、すなわち時刻t1において、ゲート信号生成器89は、先の実施の形態1と同様に、デューティ比D2を0にする。ゲート信号生成器89は、デューティ比D2を0にすると、半導体スイッチング素子71a〜71dをそれぞれオフに制御するためのゲート信号G1〜G4を出力する。
また、特定状態が維持されている期間、すなわち、時刻t1から時刻t2までの期間では、ゲート信号生成器89は、デューティ比D2を0に保つ。
目標出力電流Iout*が0に変化するタイミング、すなわち時刻t1において、PI制御器88は、目標出力電流Iout*が0に変化する直前の出力偏差積分値Sを、保存出力偏差積分値SAとして保存する。
特定状態が維持されている期間、すなわち、時刻t1から時刻t2までの期間では、PI制御器88は、目標出力電流Iout*と出力電流Ioutとの偏差に関わらず、出力偏差積分値Sを保存出力偏差積分値SAに保つ。
特定タイミング、すなわち時刻t2において、PI制御器88は、規定値としての保存出力偏差積分値SAを用いて、出力電流Ioutが目標出力電流Iout*に追従するように目標リアクトル電圧VLoutの演算を開始する。また、特定タイミング、すなわち時刻t2において、ゲート信号生成器89は、PI制御器88によってこのように演算される目標リアクトル電圧VLoutに基づいてデューティ比D2の演算を開始する。
時刻t2以降では、制御部8は、目標出力電流Iout*が0以外の値である場合の動作、すなわち上述の制御を行う。
このように、制御部8は、目標出力電流Iout*が0以外の値から0に変化すれば、目標出力電流Iout*が0以外の値から0に変化する直前の出力偏差積分値Sを保存出力偏差積分値SAとして保存することで、特定タイミングで出力偏差積分値Sが規定値としての保存出力偏差積分値SAになるように出力偏差積分値Sを調整する。
したがって、本実施の形態3における電力変換装置1では、特定タイミングで、値が保存出力偏差積分値SAである出力偏差積分値Sを用いて、デューティ比D2の演算が行われる。そのため、PI制御器88は、特定タイミングでは、目標出力電流Iout*が0に変化する直前に用いていた出力偏差積分値Sと等しい出力偏差積分値Sを用いて目標リアクトル電圧VLoutを演算することが可能となる。その結果、ゲート信号生成器89は、PI制御器88によって不要に増加されることなく出力された目標リアクトル電圧VLoutに基づいて、デューティ比D2を演算することが可能となる。
以上、本実施の形態3によれば、電力変換装置は、目標出力電流が0以外の値から0に変化すれば、目標出力電流が0以外の値から0に変化する直前の出力偏差積分値を保存出力偏差積分値として保存するように構成されている。また、電力変換装置は、先の実施の形態1と異なり、特定タイミングで出力偏差積分値が規定値としての保存出力偏差積分値になるように出力偏差積分値を調整するように構成されている。
このように電力変換装置を構成することによって、先の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、特定状態から、目標出力電流が0以外の値に変化した場合の目標出力電流への出力電流の追従速度を向上させることができる。
なお、実施の形態1〜3では、本発明が適用可能な電力変換装置の一例として、第1の電力変換回路5、平滑コンデンサ6および第2の電力変換回路7によって構成される電力変換回路4を備えた電力変換装置に対して本発明を適用する場合を例示したが、これに限定されない。すなわち、複数の半導体スイッチング素子を備え、出力電流が目標出力電流に追従するように、各半導体スイッチング素子がオンとオフとにスイッチング制御されることで、入力される電力を変換して出力する電力変換回路を備えた電力変換装置であれば、どのような電力変換装置に対しても本発明が適用可能である。
1 電力変換装置、2 交流電源、3 バッテリ、4 電力変換回路、5 第1の電力変換回路、51 ダイオードブリッジ、52 リアクトル、53 半導体スイッチング素子、54 整流ダイオード、6 平滑コンデンサ、7 第2の電力変換回路、71a〜71d 半導体スイッチング素子、72 トランス、73a〜73d 整流ダイオード、74 平滑リアクトル、75 平滑コンデンサ、8 制御部、81 減算器、82 PI制御器、83 乗算器、84 減算器、85 PI制御器、86 ゲート信号生成器、87 減算器、88 PI制御器、89 ゲート信号生成器、SV1 入力電圧検出器、SV2 コンデンサ電圧検出器、SV3 出力電圧検出器、SI1 入力電流検出器、SI2 出力電流検出器。

Claims (5)

  1. 複数の半導体スイッチング素子を備え、各半導体スイッチング素子がオンとオフとにスイッチングされることで、入力される電力を変換して出力する電力変換回路と、
    前記電力変換回路の各半導体スイッチング素子をスイッチング制御する制御部と、
    前記電力変換回路によって出力される出力電流を検出する出力電流検出器と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記出力電流の目標値である目標出力電流と、前記出力電流検出器によって検出される前記出力電流との偏差の積分値である出力偏差積分値を演算し、演算した前記出力偏差積分値を用いて、前記出力電流が前記目標出力電流に追従するように制御量を演算し、演算した前記制御量に従って各半導体スイッチング素子をスイッチング制御し、
    前記目標出力電流が0である場合には、各半導体スイッチング素子をスイッチング制御することを停止し、
    各半導体スイッチング素子のスイッチング動作が停止している状態から、前記目標出力電流が0以外の値に変化するタイミングである特定タイミングで前記出力偏差積分値が前記出力電流の急増を抑制するための予め規定される規定値になるように前記出力偏差積分値を調整する
    電力変換装置。
  2. 前記電力変換回路は、
    入力される交流電力を直流電力に変換して出力する第1の電力変換回路と、
    入力される電圧を平滑化する平滑コンデンサと、
    前記第1の電力変換回路から前記平滑コンデンサを介して入力される前記直流電力を変換して出力する第2の電力変換回路と、
    を有し、
    前記出力電流検出器は、前記電力変換回路の前記第2の電力変換回路によって出力される前記出力電流を検出する
    請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御部は、
    前記目標出力電流が0以外の値から0に変化すれば、前記出力偏差積分値を前記規定値としての0にすることで、前記特定タイミングで前記出力偏差積分値が前記規定値としての0になるように前記出力偏差積分値を調整する
    請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御部は、
    前記特定タイミングで前記出力偏差積分値を前記規定値としての0にすることで、前記特定タイミングで前記出力偏差積分値が前記規定値としての0になるように前記出力偏差積分値を調整する
    請求項1または2に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、
    前記目標出力電流が0以外の値から0に変化すれば、前記目標出力電流が0以外の値から0に変化する直前の前記出力偏差積分値を保存出力偏差積分値として保存することで、前記特定タイミングで前記出力偏差積分値が前記規定値としての前記保存出力偏差積分値になるように前記出力偏差積分値を調整する
    請求項1または2に記載の電力変換装置。
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