JP6489020B2 - 送電装置及びワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

送電装置及びワイヤレス電力伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、送電装置、受電装置及びワイヤレス電力伝送システムに関する。
従来のワイヤレス電力伝送システムの伝送制御方法の一例が、特許文献1に示されている。特許文献1のワイヤレス電力伝送システムは、送電装置が受電装置に密着した状態において送受コイル間で電力を伝送するタイプのシステムである。当該システムは、信頼性などの面から、送電の開始前に正規の受電装置であることを認識した上で、規格外の受電装置または異物に対しては電力を伝送しないように制御する。
特許文献1に示されているシステムは、送電装置に間欠的な仮送電を実行させる。そして、送電装置は、仮送電を受けた受電装置の応答を検出することによって、受電装置が受電可能な場所に設置されたことを自動検出する。受電装置の設置を検出した場合、送電装置は、受電装置に対して連続的な通常送電を実行する。一方、受電装置の設置を検出しない場合、送電装置は通常送電を開始せず、初期状態を継続する。
特許文献2及び非特許文献1には、ワイヤレス電力伝送システムの他の一例が示されている。
このシステムは、電磁波伝播シートを使って電磁波を伝播するシステムである。特許文献2では主に信号を伝送して通信する例を示しているが、大きな電力の電磁波を伝送することで電子機器の電源供給やバッテリの充電を行うことも可能である。非特許文献1では、通信と同時に電力を伝送する例も示されている。電磁波伝播シートの構造は、図1に示すように、2層の導体層の下側の層221がプレーン形状、上側の層211がメッシュ形状になっている。この上下の導体層221及び211の間にマイクロ波などの電磁波を印加することで、電磁波伝播シートに電力を伝搬させる。メッシュ形状の上側の層211の表面に専用の結合器(アンテナのようなもの)を置くことで、電磁波伝播シートに伝播する電磁波を吸い上げることができる。
特開2009−189230号公報(第38頁、図6) 特許第4650906号明細書
篠田裕之ら、「表面マイクロ波を用いた信号と電力の同時伝送法(ユビキタス・センサネットワークを支える理論、および一般)」、社団法人電子情報通信学会技術研究報告 Vol.107, No.53(20070517) pp. 115-118
電磁波伝播シート(以下、「送電シート」と呼ぶ場合がある)を使ったワイヤレス電力伝送システムにおいて、受電装置が送電シート上に置かれていない状態でも送電(受電装置に電力供給を行うことを主目的とした送電)を継続することは、電力を無駄に消費することになるため環境に配慮したシステムと言えない。そのため、受電装置が送電シートの上に置かれたことを認識して初めて上記送電が開始されるよう伝送制御機能を付加することが望ましい。
しかしながら、前掲の特許文献1に示された方法を、電磁波伝播シートを使ったワイヤレス電力伝送システムに適用することを考えた場合、仮送電に対する受電装置の反射信号を検出することが容易でないという問題がある。その理由は、送電シートの端部が反射端であり、送電シートに定在波が立っているためである。ここで、反射端とは、送電シートの端部において2層の導体が接続された状態(短絡端)または非接続(開放端)の状態などであり、送電シートを伝播する電磁波がシート端部で反射するため定在波が立つ。定在波が立つと送電シートの入力部における反射係数がシートサイズによって異なり、送電する周波数によっては反射信号の変化を検出するのが容易でない。
上記の課題を解決するために、受電装置を検知する信号を、送電シートではなく、空間を使って無線伝送することが考えられる。しかしこの場合、無線信号は、受電装置が置かれた送電装置だけでなく、近傍にある送電装置でも受信可能となってしまうため、受電装置が置かれていない送電装置が誤作動して送電を開始する可能性がある。
本発明は、送電装置の送電動作を適切に制御するための技術を提供することを課題とする。
本発明によれば、
送電シートを含み、前記送電シートに電力を入力する送電部と、
前記送電部による前記送電シートへの電力入力処理を制御する送電制御部と、
受電装置と通信する送電側通信部と、
を有し、
前記送電制御部は、
前記送電部を制御して、所定のタイミングで入力電力値を第1乃至第xの電力値(xは2以上の整数)の中で切り替えながら前記送電シートに電力を入力する仮送電を行わせ、
前記入力電力値を切り替えさせると、その都度、切り替え後に前記送電側通信部が前記受電装置から受信した電力値情報で示される前記受電装置が受電した受電電力値と、切り替え後の第yの電力値(yは1以上x以下の整数)の電力を入力している前記送電シート上に位置する前記受電装置が受電すると想定される想定受電電力値とを比較し、
所定回数の切り替えいずれの後も、前記受電電力値と前記想定受電電力値との差が所定レベルより小さいと判断すると、前記送電部を制御して前記第1乃至第xの電力値よりも大きい電力値の電力を前記送電シートに入力する通常送電を行わせる送電装置が提供される。
また、本発明によれば、
送電シートを介して電力を受電する受電部と、
前記受電部が受電した電力値を検知する受電制御部と、
前記電力値を示す電力値情報を外部装置に向けて送信する受電側通信部と、
を有する受電装置が提供される。
また、本発明によれば、
上記送電装置と、
上記受電装置と、を有するワイヤレス電力伝送システムが提供される。
また、本発明によれば、
送電シートを含み、前記送電シートに電力を入力する送電部と、
前記送電部による前記送電シートへの電力入力処理を制御する送電制御部と、
受電装置と通信する送電側通信部と、
を有し、
前記送電制御部は、
前記送電部を制御して、第1の電力値の電力を前記送電シートに入力する第1の仮送電を行わせ
前記受電装置が受電した電力値を示す電力値情報を前記送電側通信部が前記受電装置より受信すると、前記電力値情報で示される受電電力値と、前記送電シート上に位置する前記受電装置が受電できる電力値を示す受電可能電力値とを比較し、
前記受電電力値が前記受電可能電力値以上であると判断すると、前記送電部を制御して、所定のタイミングで入力電力値を第2乃至第xの電力値(xは3以上の整数)の中で切り替えながら前記送電シートに電力を入力する第2の仮送電を行わせ、
前記入力電力値を切り替えさせると、その都度、切り替え後に前記送電側通信部が受信した前記電力値情報で示される前記受電電力値と、切り替え後の第yの電力値(yは2以上x以下の整数)の電力を入力している前記送電シート上に位置する前記受電装置が受電すると想定される想定受電電力値とを比較し、
所定回数の切り替えいずれの後も、前記受電電力値と前記想定受電電力値との差が所定レベルより小さいと判断すると、前記送電部を制御して前記第1乃至第xの電力値よりも大きい電力値の電力を前記送電シートに入力する通常送電を行わせる送電装置が提供される。
また、本発明によれば、
送電シートを介して電力を受電する受電部と、
前記受電部が受電した電力値を検知する受電制御部と、
前記電力値を示す電力値情報を、前記送電シートを介して送電装置に送信する受電側通信部と、
を有する受電装置が提供される。
また、本発明によれば、
上記送電装置と、
上記受電装置と、を有するワイヤレス電力伝送システムが提供される。
本発明によれば、送電装置の送電動作を適切に制御するための技術が実現される。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
参考技術を示す図である。 第1実施の形態を説明するための図である。 第1の実施の形態の構成の一例を示す機能ブロック図である。 第1の実施の形態の構成の一例の詳細を示す機能ブロック図である。 第1の実施の形態の動作の一例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の動作の具体例を示す仮送電電力プロファイルである。 第1の実施の形態の動作の具体例を示す仮送電電力プロファイルである。 第1の実施の形態の動作の具体例を示す送受電電力データベースである。 第1の実施の形態の変形の動作の具体例を示す仮送電電力プロファイルである。 第1の実施の形態の変形の動作の具体例を示す仮送電電力プロファイルである。 第2の実施の形態の構成の一例を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態の動作の具体例を示す送電電力データベースである。 第3の実施の形態を説明するための図である。 第3の実施の形態の構成の一例を示す機能ブロック図である。 第3の実施の形態の動作の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の構成の一例を示す機能ブロック図である。 本実施の形態の変形例の構成の一例を示す機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、同様の構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態の装置及びシステムは、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ装置を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
なお、以下の実施形態の説明において利用する機能ブロック図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、各装置は1つの機器により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。
[第1の実施の形態]
[構成の説明]
図2は、第1の実施の形態を説明するための図であり、シート状媒体(送電シート)を使って電力伝送する様子を示している。図2では互いに近接した2個の送電装置1及び1´が示されている。送電装置1及び1´は、アンテナ5及び5´を備えた送電端末と、送電端末と繋がった送電シート7及び7´とを有する。送電装置1の送電シート7の上には受電装置20が置かれている。アンテナ5を備えた送電端末から送電シート7に電力が入力されると、受電装置20は送電シート7を介して当該電力を受け取る。図示する例の場合、送電装置1´の送電シート7´の上には受電装置20が置かれていないが、送電シート7´の上に受電装置20が置かれた場合、同様に、受電装置20は送電シート7´を介して電力を受電できる。なお、複数個の受電装置20を送電シート7及び7´の上に置くことで、複数の受電装置20に対して電力を伝送することも可能である。このように、本実施の形態のワイヤレス電力伝送システムは、複数の送電装置1と、少なくとも1つの受電装置20とを有する。
図3は、第1の実施の形態のワイヤレス電力伝送システムの機能ブロック図の一例を示す。図示するように、ワイヤレス電力伝送システムは、送電装置1と、当該送電装置1と所定の位置関係になると、当該送電装置1から電力供給を受ける受電装置20と、受電装置20から電力供給を受ける電子機器30とを有する。なお、図3では、受電装置20と電子機器30を分けて記載しているが、電子機器30の一部として受電装置20が存在してもよい。
まず、送電装置1の構成について説明する。送電装置1は、送電部2、送電制御部3、送電側通信部4、アンテナ5を有する。送電部2は、高周波発生回路6と送電シート7を有する。
図示されていないが、高周波発生回路6、送電制御部3、送電側通信部4には電源が供給される。高周波発生回路6は、マイクロ波などの高周波電力を発生させて、送電シート7に入力する。送電制御部3は、送電側通信部4が受信した情報等をもとに高周波発生回路6から出力される電力(送電電力)を制御して、送電の開始、停止、電力値の変更、電力値を変更するタイミング等の制御を行う。送電側通信部4は、アンテナ5を使って受電装置20の受電側通信部24との間で通信を行い、受電装置20が送電装置1に適合する装置であるか認証を行うため個体識別番号(ID)を取得したり、送電シート7の上に置かれたかどうかを判定するために使う受電電力値情報(受電装置20が受け取った電力値、具体的には高周波整流回路の出力電力値を示す情報)の取得を行う。アンテナ5は、従来技術を適用したあらゆる構成とすることができる。送電部2は、送電制御部3により制御される点を除き、従来技術を適用したあらゆる構成とすることができる。すなわち、高周波発生回路6及び送電シート7の構成は特段制限されず、従来技術を適用したあらゆる構成とすることができる。送電シート7の構成は、例えば図1に示した構成であってもよい。
つづいて、受電装置20の構成について説明する。受電装置20は、受電部21、電圧制御部22、アンテナ23、受電側通信部24、受電制御部25を有する。受電部21は、受電カプラ27と高周波整流回路28を有する。また、受電制御部25は、電力検出手段26を有する。
図示されていないが、電圧制御部22、受電側通信部24、受電制御部25には、高周波整流回路28の出力もしくは電圧制御した直流電力が供給される。送電装置1を構成する送電シート7の上に受電装置20を構成する受電カプラ27を置くことで、送電装置1から受電装置20へワイヤレスで電力が伝送される。受電カプラ27で受け取った高周波の電力は、高周波整流回路28(平滑回路も含む)で直流に変換される。その後、電圧制御部22において適切な電圧に制御され、電子機器30に直流電力が供給される。電圧制御部22及びアンテナ23は、従来技術を適用したあらゆる構成とすることができる。受電部21は、受電制御部25により制御される点を除き、従来技術を適用したあらゆる構成とすることができる。
受電制御部25は、電力検出手段26を備えており、高周波整流回路28の出力電力値を検出し、この電力値を示す電力値情報を、受電側通信部24を介してアンテナ23で送電側通信部4に送信する。受電側通信部24は、受電装置20のIDや、受電制御部25が充電制御回路31から取得するバッテリ32の充電情報(バッテリ残量)の送信等も行うことができる。送電側通信部4及び受電側通信部24の間での通信手段は特段制限されず、あらゆる無線通信手段(例えば、非接触型の近距離無線通信)を採用することができる。充電制御回路31及びバッテリ32は、従来技術を適用したあらゆる構成とすることができる。
なお、図3では、電子機器30はバッテリ32を持っており、電圧制御部22から供給される電力は充電制御回路31を介してバッテリ32に充電されるが、バッテリ32を持たない電子機器30に給電させることも可能である。
ここで、本実施の形態の送電装置1をさらに詳細に説明する。図4は、本実施の形態の送電装置1の機能ブロック図の一例を示す。当該図では、図3における高周波発生回路6と送電制御部3を詳細に示している。
高周波発生回路6は、高周波発振器8、可変利得増幅器9及び増幅器10を有する。高周波発振器8はマイクロ波などの高周波の正弦波を発生することができる。そして、可変利得増幅器9は、特定の利得で電力を増幅する。その後、増幅器10が所定の送電電力値まで電力を増幅し、送電シート7に入力する。
送電制御部3は、記憶手段11、タイミング発生手段12、利得制御手段13及び判定手段14を有する。記憶手段11は、メモリ部品などであり、仮送電電力プロファイル(仮送電時の送電電力値、電力値を切り替えるタイミングについての情報等)や、送受電電力データベースを記憶している。
なお、送電シート7を介した送電装置1からの送電は、「仮送電」と「通常送電」とを含む。通常送電は、送電シート7上に置かれた受電装置20に電力供給を行うことを主目的とした送電である。仮送電は、通常送電を行うか否かを判断するための情報を収集することを主目的とした送電である。仮送電及び通常送電いずれにおいても、送電シート7に電力が供給されるが、上述のように送電の主目的が異なるため、これらの送電電力プロファイル(送電電力値等)は互いに異なる。例えば、通常送電時の送電電力値の方が、仮送電時の送電電力値よりも大きくなる。
送受電電力データベースには、図8のように、受電電力値の閾値Pth0、仮送電時の送電電力値Pt1乃至n(nは2以上の整数)、及び、各送電電力値Pt1乃至nで送電した時に送電シート7上に置かれた受電装置20が受電すると想定される受電電力値Pth1乃至n、通常送電時の電力値Ptnl等が記載されている。
受電電力値の閾値Pth0は、通常送電を開始するための一つの条件として用いることができる。前述したように送電シート7には定在波が立っており、場所によっては電力がほとんど取り出せない。仮に送電シート7上に受電装置20が置かれていたとしても、効率的に電力を受電できない位置に受電装置20が置かれている場合には、通常送電を行わないのが好ましい。本実施形態の送電装置1は、送電側通信部4を介して仮送電中に受電装置20が受電した電力値を示す情報を取得すると、その電力値と閾値Pth0とを比較する。そして、受電装置20が受電した電力値が閾値Pth0以上である場合、通常送電を開始するよう構成することができる。なお、以下で説明するが、本実施形態の送電装置1は、この条件に代えて又は加えて、他の条件を満たした時に通常送電を開始するよう構成することができる。
図8に示す仮送電時の受電電力値Pth1乃至nは、送電装置1が電力値Pt1乃至nを送電シート7に入力した場合に当該送電シート7上に置かれた受電装置20が受け取ると想定される電力値(高周波整流回路28の出力電力値)を示している。これは、通常送電を開始するための一つの条件として用いることができる。詳細は、以下で説明する。
図8に示す通常送電時の電力値Ptnlは、通常送電時の電力値を示す。送電装置1は、仮送電を行い、受電装置20が送電シート7上に置かれたことを認識すると(通常送電を開始すると判断すると)、その後、当該電力値で通常送電を開始する。
記憶手段11は、その他、自装置(送電装置1)に適合した受電装置20のIDのデータベースを記憶している。自装置(送電装置1)に適合した受電装置20とは、電力供給が許可されている受電装置20である。
図4に戻り、タイミング発生手段12は、記憶手段11の仮送電電力プロファイルをもとに、仮送電中に送電電力値を切り替えるタイミングを決める信号を発生し、利得制御手段13によって仮送電電力プロファイルどおりの送電電力値(増幅器10の出力電力値)を得られるように可変利得増幅器9を制御する。本実施形態の送電装置1は、仮送電中に送電電力値を切り替えるとともに、これに伴う受電装置20の受電電力値の変化を検知する。なお、複数の送電装置1は、互いに、切り替える送電電力値、及び、送電電力値を切り替えるタイミング等が互いに異なるように構成される。すなわち、複数の送電装置1は、自装置に特有の態様で、送電電力値を切り替える。このため、各送電装置1から仮送電を受電している受電装置20の受電電力値の変化の態様も互いに異なり、各送電装置1の送電電力値の切り替えの態様に対応したものとなる。本実施形態の送電装置1は、当該特徴を利用して、送電側通信部4を介して情報の送受信をしている受電装置20が自装置(送電装置)の送電シート7上に置かれている否かを判断する。詳細は以下で説明する。
判定手段14は、送電側通信部4が取得する受電装置20のIDを記憶手段11のデータベース(不図示)と照合して、送電シート7上に置かれた受電装置20が送電装置1に適合したものであるか判定を行う。さらに、判定手段14は、送電側通信部4が取得する仮送電中の受電装置20の受電電力値(高周波整流回路28の出力電力値)を送受電電力データベースの受電電力値の閾値Pth0、Pth1乃至nと比較することで、受電装置20が送電シート7上に置かれたか否かを判定する。判定手段14により受電装置20が送電シート7上に置かれたと判定されると、利得制御手段は13、送電電力プロファイルに記載された通常送電時の電力値(増幅器10の出力電力値)を得られるように可変利得増幅器9を制御する。
記憶手段11、タイミング発生手段12、利得制御手段13を使うことで仮送電中の送電電力値を所定の時間間隔で変化させることができる。結果、送電装置1毎に異なるタイミングで送電電力値を変化させることが可能となる。また、送電側通信部4が取得した受電装置20の受電電力値(電力検出手段26で検出した高周波整流回路28の出力電力値)を判定手段14によって送受電電力データベースの電力値と比較することで、受電装置20が送電シート7の上に置かれたことを確実に認識することができる。すなわち、受電装置20が他の送電装置1の送電シート7上に置かれているのに、誤って、自己(送電装置1)の送電シート7上に置かれていると判断する不都合を軽減できる。以下の動作の説明で、当該不都合を軽減できる理由を説明する。
[動作の説明]
次に、図5のフローチャート、図2の全体図、図3及び図4の機能ブロック図及び図8等を参照しながら本実施の形態の全体の動作の一例について詳細に説明する。
図5に示すように、送電装置1の電源をON(S1)にすると、送電電力値Pt0の仮送電が開始される(S2)。なお、送電装置1は、他のタイミングで仮送電を開始してもよい。例えば、送電装置1は、電源をONにした後、仮送電を開始する指示入力を受付けると、それに応じて仮送電を開始してもよい。
仮送電の電力値Pt0は記憶手段11(図4参照)に保管されており、タイミング発生手段12と利得制御手段13によって可変利得増幅器9の利得が設定される。結果、増幅器10を通してPtoの電力が送電シート7に入力される。仮送電は連続的に送電しても間欠的に送電を行っても良い。しかし、受電装置20が電力供給する電子機器30のバッテリ32が切れた状況でも(すなわち、バッテリ32から受電装置20に電力供給されない状況でも)、以下に示す受電装置20の動作を実行できる程度の電力を受電装置20が受電できるようにすることが望ましい。ここでは、図2に示す送電装置1及び送電装置1´の両方が仮送電を開始したものとする。
送電装置1及び送電装置1´が仮送電を行っている状態で送電シート7上に置かれた受電装置20は、送電シート7を介して送電装置1からの仮送電を受電する。そして、受電装置20は、受電部21を介して受電した電力のプロファイル等に基づいて仮送電の受電を検知すると、アンテナ23を介して自装置(受電装置20)のIDを送信する処理を実行する。すると、送電装置1は、アンテナ5を介してアンテナ23から送信されたIDを受信する。そして、送電装置1は、IDを受信すると、記憶手段11のデータベースを照合して、受信したIDの受電装置20が自装置(送電装置1)に適合したものか否かを判定する。受信したIDの受電装置20が自装置(送電装置1)に適合したものである場合、受信したIDの受電装置20は自装置(送電装置1)に適合したものであると認証する(S3)。一方、受信したIDの受電装置20が自装置(送電装置1)に適合したものでない場合、送電装置1は当該受電装置20を認証せず、S2に戻って送電電力値Pt0の仮送電を継続する。ここでは、送電装置1は、受信したIDの受電装置20は自装置(送電装置1)に適合したものであると認証したものとする。
なお、図2に示す受電装置20がアンテナ23を介して自装置(受電装置20)のIDを送信した場合、送電装置1のみならず、送電装置1´もアンテナ5´を介してこのIDを取得し得る。そして、送電装置1´は、上記認証処理を実行する。ここでは、送電装置1´も受電装置20のIDを受信し、受信したIDの受電装置20は自装置(送電装置1´)に適合したものであると認証したものとする。
受電装置20は、自装置(受電装置20)のIDを送信した後、アンテナ23を介して、仮送電中に自装置(受電装置20)が受電した受電電力値Pr0を示す電力値情報の送信を行う。受電装置20は、受電制御部25の電力検出手段26によって高周波整流回路28の出力電力値を検出することができる。そして、受電装置20は、検出した出力電力値を、電力値情報として送信することができる。
すると、送電装置1は、アンテナ5を介してアンテナ23から送信された電力値情報を受信する(S4)。その後、送電装置1は、電力値情報で示される受電電力値Pr0を所定の閾値Pth0(図8参照)と比較する処理を行う(S5)。受電電力値Pr0が閾値Pth0未満である場合、送電装置1はS4の工程に戻り、再度受電装置20の電力値Pt0の取得を行う。一方、受電電力値Pr0が閾値Pth0以上である場合、送電装置1はS6以降の処理に進む。なお、この間、送電装置1は送電電力値Pt0の仮送電を継続している。受電電力値Pr0が閾値Pth0以上である場合、受電装置20は送電シート7上のある程度以上の電力を取り出せる位置に置かれたとみなすことができる。ここでは、送電装置1は、受電電力値Pr0が閾値Pth0以上であると判断したものとする。Pth0の電力値は記憶手段11に保管されている。
一方、図2に示す送電装置1´もアンテナ5´を介してアンテナ23から送信された電力値情報を受信する。そして、上記と同様の処理を行うこととなる。上述のように送電装置1は、受電電力値Pr0が閾値Pth0以上であると判断したものとした場合、送電装置1´も、受電電力値Pr0が閾値Pth0以上であると判断することになる。すなわち、ここまでの処理では、送電装置1は、送電シート7上の適切な位置(十分な電力を受電できる位置)に置かれた受電装置20、及び、自装置(送電装置1)に適合している受電装置20を識別できるが、その受電装置20が本当に自装置(送電装置1)の送電シート7上に置かれているか否か識別できない。そこで、送電装置1は、S6以下の電力切替処理により、送電側通信部4を介して情報の送受信をしている受電装置20が自装置(送電装置1)の送電シート7上に置かれているか否か識別する。
まず、1回目(k=1)の電力切替処理(S6)では、送電装置1は、仮送電における送電電力値をPt0からPtmに変更する(S7)。Ptmは、記憶手段11に記憶された送受電電力データベース(図8参照)で示される仮送電の送電電力値Pt1乃至nの中のいずれかとすることができる。Ptmは予め仮送電電力プロファイルとして記憶手段11に記憶されていてもよい。
なお、送電装置1´も同様に電力切替処理を行うことになるが、送電装置1のPtmと送電装置1´のPtm´は互いに異なる値になるように構成される。例えば、予め、送電装置1及び送電装置1´各々に、異なる値のPtm及びPtm´が仮送電電力プロファイルとして登録される。または、以下の実施形態で説明するように乱数を用いた処理で実現してもよい。
S7の後、送電装置1は、送電側通信部4を介して受電装置20から受電電力値Prkを受信し、受信した受電電力値Prkと、送電電力値Ptmに対応した受電電力値Pthm(図8参照)とが一致するか判断する(S9)。なお、ある程度の誤差が見込まれるため、正確に一致する必要はなく、例えば±10%の範囲内に収まっていれば良いことにしてもよい。異なる場合(S9のNo)、送電側通信部4を介して情報のやりとりをしている受電装置20は、自装置(送電装置1)の送電シート7上に置かれていないとみなすことができる。この場合、送電装置1はS2に戻り、送電電力値Pt0の仮送電を開始する。一方、一致する場合(S9のYes)、S10に進む。
なお、上述の通り、送電装置1のPtmと送電装置1´のPtm´は互いに異なる値であるので、送電電力値Ptm及びPtm´各々に対応した受電電力値Pthm及びPthm´も互いに異なる値となる。図2の場合、送電装置1及び送電装置1´は受電装置20から同じ受電電力値Prkを取得するので、S9の処理において送電装置1及び送電装置1´の両方がYesとなることはない。すなわち、自装置(送電装置1)の送電シート7上に受電装置20が置かれている送電装置1はS9でYesとなり、自装置(送電装置1´)の送電シート7´上に受電装置20が置かれていない送電装置1´はS9でNoとなることが期待される。
S10では、送電装置1は、電力値切替処理を予め定められた回数(n回)行ったか否か確認する。n回行った場合、S17に進む。行っていない場合、kの値を1増やし(S11)、次の電力値切替処理に進む。なお、S9でYesとなった場合、S17以降に進み、通常送電を開始してもよい。しかし、S10乃至S16の処理を取り入れることで、誤りが生じ難い堅牢なシステムとすることができる。
S12では、送電装置1は、仮送電における送電電力値をPtmからPt0に切り替える。その後、送電装置1は、送電側通信部4を介して受電装置20から受電電力値Prk+1を受信し、受信した受電電力値Prk+1と、送電電力値Pt0に対応した受電電力値Pthm+1とが一致するか判断する処理を行う(S14)。Pthm+1は、送電電力値がPt0の時に想定される受電装置20の受電電力値であり、例えば送電電力値PtmとPt0の差分をPr0に加算した数値である。なお、ある程度の誤差が見込まれるため、正確に一致する必要はなく、例えば±10%の範囲内に収まっていれば良いことにしてもよい。異なる場合(S14のNo)、送電装置1はS2に戻り、送電電力値Pt0の仮送電を開始する。一方、一致する場合(S14のYes)、S15に進む。
S15では、送電装置1は、電力値切替処理を予め定められた回数(n回)行ったか否か確認する。n回行った場合、S17に進む。行っていない場合、kの値を1増やし(S16)、S7に戻る。以降同様の処理を繰り返す。
S17では、送電装置1は、自装置(送電装置1)の送電シート7上に受電装置20が置かれたと認識し、送電電力値Ptnlの通常送電を開始する(S18)。送電電力値のトータルの切り替え回数及び通常送電時の送電電力値Ptnlの設定は記憶手段11に保管されている。
ここで、図6に、上記電力値切替処理における送電装置1の送電電力値の変遷を示す。送電装置1は、最初は、送電電力値Pt0で仮送電を開始する。その後、送電装置1は、時間tにおける1回目の電力値切替処理により、送電電力値をPtmに切り替える(S7)。次いで、送電装置1は、時間t+ΔTにおける2回目の電力値切替処理により、送電電力値をPt0に切り替える(S12)。その後、送電装置1は、当該切替処理を所定回数(n回)行った後、送電電力値Ptnlの通常送電を開始する(S18)。
次に、図7に、送電装置1´における送電電力値の変遷を示す。なお、ここでは、送電装置1´の送電シート7´上に受電装置20が置かれた場合の送電電力値の変遷を示す。送電装置1´も同様に、最初は、送電電力値Pt0で送電(仮送電)を開始する。その後、送電装置1´は、時間tにおける1回目の電力値切替処理により、送電電力値をPtm´に切り替える(S7)。図6のPtmと図7のPtm´とは異なる値である。次いで、送電装置1´は、時間t+ΔTにおける2回目の電力値切替処理により、送電電力値をPt0に切り替える(S12)。その後、送電装置1´は、当該切替処理を所定回数(n回)行った後、送電電力値Ptnlの通常送電を開始する(S18)。
このように、送電装置1の仮送電時の電力値の変遷と、送電装置1´の仮送電時の電力値の変遷とは異なる。このため、送電装置1が期待する受電装置20の受電電力値の変遷(送電装置1の送電シート7上に置かれた受電装置20が受電する受電電力値の変遷)と、送電装置1´が期待する受電装置20の受電電力値の変遷(送電装置1´の送電シート7´上に置かれた受電装置20が受電する受電電力値の変遷)とは異なる。本実施形態では、このような違いを利用して、送電装置1及び1´が誤って自装置(送電装置1及び1´)の送電シート7及び7´上に受電装置20が置かれたと判断する不都合を軽減している。
なお、図5のS10及びS15のnの値は1であってもよい。すなわち、電力値切替処理は1回(Pt0→Ptm)だけ行い、S11からS15までの処理は行わなくてもよい。このようにしても、上記不都合をある程度軽減できる。しかし、nを2以上とし、S11からS15までの処理を行った方が、誤りが生じ難い堅牢なシステムとすることができる。
本実施の形態の変形例として、上記電力値切替処理では、PtmとPt0とを交互に切り替えたが、PtmからPt0に変更する代わりに、記憶手段11に記憶された送受電電力データベース(図8参照)で示される仮送電の送電電力値Pt1乃至nの中の他のいずれかとしてもよい。このような場合の送電装置1による送電電力値の変遷を図10に示す。このようにしても、送電電力値の変遷を送電装置1毎に異なるものとすることができる。
本実施の形態の他の変形として、判定手段14に、仮送電中における送受電電力値の切り替えタイミングを監視する機能を追加することで、複数の送電装置1に固有性をもたせる形態が考えられる。上記では送電装置1に固有性をもたせるために、複数の送電装置1各々の送電電力値Ptmを異ならせた。これに加えて又は代えて、送電電力値Pt0及びPtmを切り替えるタイミング(Pt0→Ptm及びPtm→Pt0)を送電装置1毎に異ならせてもよい。このようにすれば、送電装置1各々が期待する受電装置20の受電電力値Prk及びPrk+1が切り替わるタイミング(時間間隔等)も異なる。本実施形態では、このような違いを利用して、送電装置1が誤って自装置(送電装置1)の送電シート7上に受電装置20が置かれたと判断する不都合を軽減してもよい。このような場合、例えば、第1の送電装置1の送電電力値の変遷は図6又は図7に示すようになり、第2の送電装置1の送電電力値の変遷は図9に示すようになる。このようにしても、送電電力値の変遷を送電装置1毎に異なるものとすることができる。
[効果の説明]
次に、本実施の形態の効果について説明する。本実施の形態において、送電装置1は通常送電を行う前に、仮送電を行う。そして、送電装置1は、仮送電中に受電装置20から情報(ID、受電電力値等)を取得する。
送電装置1は受電装置20から取得した情報を利用して、情報送信元の受電装置20が自装置(送電装置1)に適合したものであるか否かを判別することができる。これは、図5のS3により実現される。結果、送電装置1は、自装置(送電装置1)に適合しない受電装置20に向けて電力を送電する不都合を回避することができる。
また、送電装置1は受電装置20から取得した情報を利用して、受電装置20が送電シート7上の適切な位置、すなわち電力を十分に受電できる位置にいるか否かを判別することができる。これは、図5のS5により実現される。結果、送電装置1は、送電シート7上の不適切な位置、すなわち電力を十分に受電できない位置にいる受電装置20に向けて電力を送電する不都合を回避することができる。
また、送電装置1は受電装置20から取得した情報を利用して、情報送信元の受電装置20が、自装置(送電装置1)の送電シート7上に置かれているか否かを判別することができる。これは、図5のS6乃至S16、又は、上述した変形例により実現される。結果、送電装置1は、自装置(送電装置1)の送電シート7上に受電装置20が置かれていないのに電力を送電(通常送電)する不都合を回避することができる。
[第2の実施の形態]
[構成の説明]
本実施形態のワイヤレス電力伝送システムの機能ブロック図の一例は、第1の実施形態と同様、図3で示される。本実施形態の送電装置1の機能ブロック図の詳細は、図4における送電制御部3を図11に示す構成に置き換えたものとすることができる。以下、第1の実施の形態と異なる点について説明する。
図11と図4の送電制御部3を比較すると、本実施形態の送電制御部3は乱数発生手段15をさらに有する点で図4の送電制御部3と異なることが分かる。記憶手段11には後述する送電電力データベースを追加でもたせることができる。乱数発生手段15で発生させた乱数と送電電力データベースをもとに、仮送電電力プロファイルの送電電力値や電力切り替えのタイミングが決まる。
[動作の説明]
図12は、第2の実施の形態の動作の具体例を示す送電電力データベースである。このデータベースは図11の記憶手段11に保管されており、送電電力値を切り替えるタイミング(各送電電力値での送電を継続する時間)、及び、送電電力値Ptmが示されている。図11に示すΔT及びPtmは、図6に示すΔT及びPtmに相当する。
例えば、図5のフローチャートで電源がON(S1)された後の任意のタイミングで乱数発生手段15によって乱数が発生する。そして、送電装置1は、当該乱数をキーとして送電電力データベース(図12)を参照することで、仮送電のΔT及びPtmを決定する。例えば、乱数が1の場合は、図12の送電電力データベースの組み合わせ番号1をもとにΔTが○秒、Ptmが●Wに決定される。そして、送電装置1は、図5のS6乃至S15の送電電力切替処理において、ここで決定したΔT及びPtmを用いて、図6に示すような送電電力値の遷移を行う。他の工程は第1の実施形態と同様である。
なお、ここでは、ΔT及びPtmの両方を乱数で決定する例を説明したが、乱数で一方のみを決定する構成とすることもできる。
[効果の説明]
送電制御部3に乱数発生手段15を追加、記憶手段11に送電電力データベースを追加で持たせることによって、乱数をもとにして送電装置1ごとに異なる仮送電電力プロファイル(仮送電時の送電電力値及び電力値の切り替えタイミング)が適用されることになる。
[第3の実施の形態]
[構成の説明]
図13は、第3の実施の形態を説明するための図であり、シート状媒体(送電シート)を使って電力伝送をする様子を示している。送電装置101の送電シート7上には受電装置120が置かれている。図13において、第1の実施の形態を説明するための図2と異なる点は、送電装置101及び101´と受電装置120にアンテナがないことである。送電装置101と受電装置120の間の通信は送電シート7を介して行われる。
図14は、本実施形態のワイヤレス電力伝送システムの機能ブロック図の一例を示す。本実施の形態のワイヤレス電力伝送システムを図3及び図4に示すワイヤレス電力伝送システムと比較すると、本実施形態の送電装置101においては、アンテナ5及びタイミング発生手段12がない点、共用器16が高周波発生回路6と送電シート7の間にある点、送電側通信部4はアンテナではなく共用器16に接続されている点で異なる。また、本実施形態の受電装置120においては、アンテナ23がない点、共用器29が高周波整流回路28と受電カプラ27の間にある点、受電側通信部24はアンテナではなく共用器29に接続されている点で異なる。
仮送電や通常送電を行う場合、送電装置101の高周波発生回路6は、マイクロ波などの高周波電力を発生させて、共用器16を介して送電シート7に高周波電力を入力する。送電制御部103は、送電側通信部4が取得した情報等をもとに高周波発生回路6から出力される電力を制御して、送電の開始、停止、電力値の変更等を行う。送電側通信部4は、共用器16と送電シート7を介して受電装置20の受電側通信部24との間で通信を行い、受電装置20が送電装置101に適合する装置であるか認証を行うため個体識別番号(ID)を取得したり、送電シート7の上に置かれたかどうかを判定する際に使う受電電力値(受電装置20で受け取った電力値)情報の取得を行う。
送電装置101を構成する送電シート7の上に受電装置120を構成する受電カプラ27を置くことで送電装置101から受電装置120へワイヤレスで電力が伝送される。受電カプラ27で受け取った高周波の電力は、共用器29を通って高周波整流回路28(平滑回路も含む)で直流に変換され、電圧制御部22において適切な電圧に制御されて電子機器30に直流電力を供給する。受電制御部25は、電力検出手段26を備えており、高周波整流回路28の出力電力値を検出し、この電力値情報を、受電側通信部24を用いて共用器29と受電カプラ27と共用器16を介して送電側通信部4に送信する。受電側通信部24は、受電装置120のIDや、受電制御部25が充電制御回路31から取得するバッテリ32の充電情報(バッテリ残量)の送信等も行う。
なお、本実施の形態の変形としては、図16に示すように、送電装置301において共用器16を使わずに、送電側通信部4を送電シート7に接続することが考えられる。また、受電装置320においても共用器29を使わずに、受電側通信部24を通信カプラ33に接続して送電装置301との通信を行うことが考えられる。
別の変形としては、図17に示すように、送電装置401において共用器16を使わずに、送電側通信部4に通信カプラ402を接続することが考えられる。送電側通信部4は、通信カプラ402を用いて送電シート7を介し、受電装置320と通信を行うことができる。
[動作の説明]
図15は、本実施形態の送電装置101の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15に示すS101乃至S105の処理は、図5に示すS1乃至S5の処理と同様である。ただし、送電装置101及び受電装置120間での情報(受電装置120のID、受電装置120で充電した電力値)の送受信の手段は上述の通り異なる。
そして、図15のS105の条件を満さない場合(S105のNo)、送電装置101はS104の工程に戻り、再度受電装置120の電力値Pr0の取得を行う。なお、この間、送電装置1は送電電力値Pt0の仮送電を継続している。
一方、S105の条件を満たす場合(S105のYes)、送電装置1は、S117に進む。S117及びS118の処理は、図5に示すS17及びS18の処理と同様である。
[効果の説明]
本実施形態では、送電側通信部4をアンテナ5の代わりに共用器16に接続して、送電シート7を介して受電装置120と通信させる。また、受電側通信部24をアンテナ23の代わりに共用器29に接続して、受電カプラ27を介して送電装置101と通信させる。送電装置101と受電装置120の間の通信を、送電シート7と受電カプラ27を使って行うことで、通信に利用される電磁波が送電シート7の表面近傍以外に(特に図1の送電シートの端部で2層の導体が接続され短絡になっている場合)漏洩しないため、受電装置120の受電電力値情報を近傍に置かれた他の送電装置(例:図13の送電装置101´)が受信して送電を開始するような誤作動を起こす可能性が少ない。このため、第1の実施の形態のように仮送電時に電力値を切り替えたりする必要がなく、簡易な伝送制御で誤作動のない電磁波伝播シートを使ったワイヤレス電力伝送システムを提供することができる。
以上、第1乃至第3の実施形態で説明したように、本実施形態の送電制御部3は、送電部2による送電シート7への電力入力処理を制御する。例えば図5に示すように、送電制御部3は、送電部2を制御して、第1の電力値(Ptm)の電力を送電シート7に入力させる(S7)。そして、送電制御部3は、受電装置20が受電した電力値(Prk)を示す電力値情報を送電側通信部4が受電装置20より受信すると(S8)、当該電力値情報で示される受電電力値(Prk)と、第1の電力値(Ptm)の電力を入力している送電シート7と所定の位置関係になっている受電装置20が受電すると想定される電力値を示す想定受電電力値(Pthm)とを比較する(S9)。そして、送電制御部3は、受電電力値(Prk)と想定受電電力値(Pthm)との差が所定レベルより小さいと判断すると(S9のYes)、送電部2を制御して第1の電力値(Ptm)よりも大きい電力値(Ptnl)の電力を送電シート7に入力させる(S18)。なお、複数の送電装置1の中の第1の送電装置1と第2の送電装置1とは、第1の電力値(Ptm)が互いに異なっている。
また、送電制御部3は、以下のように構成することもできる。例えば図5に示すように、送電制御部3は、送電部2を制御して、第1乃至第x(xは2以上の整数)の電力値(Ptm、Pt0、送受電電力データベースに記載されている仮送電の送電電力Pt1乃至n等)の電力を所定のタイミングで所定回数切り替えながら送電シート7に入力させる(S7、図6、図7、図9及び図10参照)。そして、送電制御部3は、電力値を切り替えさせると、その都度、その後に送電側通信部4が受信(S8、S13)した電力値情報で示される受電電力値(Prk、Prk+1等)と、切り替え後の第yの電力値(yは1以上x以下の整数)の電力を入力している送電シート7と所定の位置関係になっている受電装置20が受電すると想定される電力値を示す想定受電電力値(Pthm、Pthm+1等)とを比較する(S9、S14)。そして、送電装置1は、所定回数の切り替えいずれの後も、受電電力値(Prk、Prk+1等)と想定受電電力値(Pthm、Pthm+1等)との差が所定レベルより小さいと判断すると(S9及びS14のYes)、送電部2を制御して第1乃至第xの電力値(Ptm、Pt0、送受電電力データベースに記載されている仮送電の送電電力Pt1乃至n等)よりも大きい電力値(Ptnl)の電力を送電シート7に入力させる(S18)。なお、複数の送電装置1の中の第1の送電装置1と第2の送電装置1とは、電力値を切り替えるタイミング、第1乃至第xの電力値、及び、第1乃至第xの電力値に切り替える順番の中の少なくとも1つが互いに異なる。
また、送電制御部3は、乱数を利用して、第1乃至第xの電力値、及び、電力値を切り替えるタイミングを決定することができる(第2の実施の形態)。
また、送電制御部3は、以下のように構成することもできる。例えば図15に示すように、送電制御部3は、送電部2を制御して、第2の電力値(Pt0)の電力を送電シート7に入力させる(S102)。そして、送電制御部3は、受電装置120が受電した電力値(Pr0)を示す電力値情報を送電側通信部4が受信すると(S104)、当該電力値情報で示される受電電力値(Pr0)と、送電シート7と所定の位置関係となっている受電装置120が受電できる電力値を示す受電可能電力値(Pth0)とを比較する(S105)。そして、送電制御部3は、受電電力値(Pr0)が受電可能電力値(Pth0)以上であると判断すると(S105のYes)、送電部102を制御して第2の電力値(Pt0)よりも大きい電力値(Ptnl)の電力を送電シート7に入力させる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 送電シートを含み、前記送電シートに電力を入力する送電部と、
前記送電部による前記送電シートへの電力入力処理を制御する送電制御部と、
受電装置から送信された情報を受信する送電側通信部と、
を有し、
前記送電制御部は、
前記送電部を制御して、第1の電力値の電力を前記送電シートに入力させ、
前記受電装置が受電した電力値を示す電力値情報を前記送電側通信部が前記受電装置より受信すると、前記電力値情報で示される受電電力値と、前記第1の電力値の電力を入力している前記送電シートと所定の位置関係になっている前記受電装置が受電すると想定される電力値を示す想定受電電力値とを比較し、
前記受電電力値と前記想定受電電力値との差が所定レベルより小さいと判断すると、前記送電部を制御して前記第1の電力値よりも大きい電力値の電力を前記送電シートに入力させる送電装置。
2. 1に記載の送電装置において、
前記送電制御部は、
前記送電部を制御して、第1乃至第xの電力値(xは2以上の整数)の電力を所定のタイミングで所定回数切り替えながら前記送電シートに入力させ、
前記電力値を切り替えさせると、その都度、その後に前記送電側通信部が受信した前記電力値情報で示される前記受電電力値と、切り替え後の第yの電力値(yは1以上x以下の整数)の電力を入力している前記送電シートと所定の位置関係になっている前記受電装置が受電すると想定される電力値を示す前記想定受電電力値とを比較し、
前記所定回数の切り替えいずれの後も、前記受電電力値と前記想定受電電力値との差が所定レベルより小さいと判断すると、前記送電部を制御して前記第1乃至第xの電力値よりも大きい電力値の電力を前記送電シートに入力させる送電装置。
3. 2に記載の送電装置において、
前記送電制御部は、乱数を利用して、第1乃至第xの電力値、及び、前記電力値を切り替えるタイミングを決定する送電装置。
1−1. コンピュータが、
送電シートに電力を入力する送電工程と、
前記送電工程による前記送電シートへの電力入力処理を制御する送電制御工程と、
受電装置から送信された情報を受信する送電側通信工程と、
を実行し、
前記送電制御工程では、
第1の電力値の電力を前記送電シートに入力させ、
前記受電装置が受電した電力値を示す電力値情報を前記送電側通信工程で前記受電装置より受信すると、前記電力値情報で示される受電電力値と、前記第1の電力値の電力を入力している前記送電シートと所定の位置関係になっている前記受電装置が受電すると想定される電力値を示す想定受電電力値とを比較し、
前記受電電力値と前記想定受電電力値との差が所定レベルより小さいと判断すると、前記第1の電力値よりも大きい電力値の電力を前記送電シートに入力させる送電装置の動作方法。
1−2. 1−1に記載の送電装置の動作方法において、
前記送電制御工程では、
第1乃至第xの電力値(xは2以上の整数)の電力を所定のタイミングで所定回数切り替えながら前記送電シートに入力させ、
前記電力値を切り替えさせると、その都度、その後に前記送電側通信工程で受信した前記電力値情報で示される前記受電電力値と、切り替え後の第yの電力値(yは1以上x以下の整数)の電力を入力している前記送電シートと所定の位置関係になっている前記受電装置が受電すると想定される電力値を示す前記想定受電電力値とを比較し、
前記所定回数の切り替えいずれの後も、前記受電電力値と前記想定受電電力値との差が所定レベルより小さいと判断すると、前記第1乃至第xの電力値よりも大きい電力値の電力を前記送電シートに入力させる送電装置の動作方法。
1−3. 1−2に記載の送電装置の動作方法において、
前記送電制御工程では、乱数を利用して、第1乃至第xの電力値、及び、前記電力値を切り替えるタイミングを決定する送電装置の動作方法。
2−1. コンピュータを、
送電シートに電力を入力する送電手段、
前記送電手段による前記送電シートへの電力入力処理を制御する送電制御手段、
受電装置から送信された情報を受信する送電側通信手段、
として機能させ、
前記送電制御手段に、
前記送電手段を制御して、第1の電力値の電力を前記送電シートに入力させ、
前記受電装置が受電した電力値を示す電力値情報を前記送電側通信部が前記受電装置より受信すると、前記電力値情報で示される受電電力値と、前記第1の電力値の電力を入力している前記送電シートと所定の位置関係になっている前記受電装置が受電すると想定される電力値を示す想定受電電力値とを比較させ、
前記受電電力値と前記想定受電電力値との差が所定レベルより小さいと判断すると、前記送電手段を制御して前記第1の電力値よりも大きい電力値の電力を前記送電シートに入力させるプログラム。
2−2. 2−1に記載のプログラムにおいて、
前記送電制御手段に、
前記送電手段を制御して、第1乃至第xの電力値(xは2以上の整数)の電力を所定のタイミングで所定回数切り替えながら前記送電シートに入力させ、
前記電力値を切り替えさせると、その都度、その後に前記送電側通信手段が受信した前記電力値情報で示される前記受電電力値と、切り替え後の第yの電力値(yは1以上x以下の整数)の電力を入力している前記送電シートと所定の位置関係になっている前記受電装置が受電すると想定される電力値を示す前記想定受電電力値とを比較させ、
前記所定回数の切り替えいずれの後も、前記受電電力値と前記想定受電電力値との差が所定レベルより小さいと判断すると、前記送電手段を制御して前記第1乃至第xの電力値よりも大きい電力値の電力を前記送電シートに入力させるプログラム。
2−3. 2−2に記載のプログラムにおいて、
前記送電制御手段に、乱数を利用して、第1乃至第xの電力値、及び、前記電力値を切り替えるタイミングを決定させるプログラム。
4. 送電シートを介して電力を受電する受電部と、
前記受電部が受電した電力値を検知する受電制御部と、
前記電力値を示す電力値情報を外部装置に向けて送信する受電側通信部と、
を有する受電装置。
4−1. コンピュータが、
送電シートを介して電力を受電する受電工程と、
前記受電工程で受電した電力値を検知する受電制御工程と、
前記電力値を示す電力値情報を外部装置に向けて送信する受電側通信工程と、
を実行する受電装置の動作方法。
4−2. コンピュータを、
送電シートを介して電力を受電する受電手段、
前記受電手段が受電した電力値を検知する受電制御手段、
前記電力値を示す電力値情報を外部装置に向けて送信する受電側通信手段、
として機能させるためのプログラム。
5. 1から3のいずれかに記載の送電装置と、
4に記載の受電装置と、を有するワイヤレス電力伝送システム。
6. 5に記載のワイヤレス電力伝送システムにおいて、
複数の前記送電装置を有し、複数の前記送電装置の中の第1の前記送電装置と第2の前記送電装置とは、前記第1の電力値が互いに異なるワイヤレス電力伝送システム。
7. 5又は6に記載のワイヤレス電力伝送システムにおいて、
2又は3に記載の送電装置を複数有し、
複数の前記送電装置の中の第1の前記送電装置と第2の前記送電装置とは、前記電力値を切り替えるタイミング、前記第1乃至第xの電力値、及び、前記第1乃至第xの電力値に切り替える順番の中の少なくとも1つが互いに異なるワイヤレス電力伝送システム。
8. 送電シートを含み、前記送電シートに電力を入力する送電部と、
前記送電部による前記送電シートへの電力入力処理を制御する送電制御部と、
前記送電シートを介して受電装置から送信された情報を受信する送電側通信部と、
を有し、
前記送電制御部は、
前記送電部を制御して、第2の電力値の電力を前記送電シートに入力させ、
前記受電装置が受電した電力値を示す電力値情報を前記送電側通信部が前記受電装置より受信すると、前記電力値情報で示される受電電力値と、前記送電シートと所定の位置関係となっている前記受電装置が受電できる電力値を示す受電可能電力値とを比較し、
前記受電電力値が前記受電可能電力値以上であると判断すると、前記送電部を制御して前記第2の電力値よりも大きい電力値の電力を前記送電シートに入力させる送電装置。
8−1. コンピュータが、
送電シートに電力を入力する送電工程と、
前記送電工程による前記送電シートへの電力入力処理を制御する送電制御工程と、
前記送電シートを介して受電装置から送信された情報を受信する送電側通信工程と、
を実行し、
前記送電制御工程では、
第2の電力値の電力を前記送電シートに入力させ、
前記受電装置が受電した電力値を示す電力値情報を前記送電側通信工程で前記受電装置より受信すると、前記電力値情報で示される受電電力値と、前記送電シートと所定の位置関係となっている前記受電装置が受電できる電力値を示す受電可能電力値とを比較し、
前記受電電力値が前記受電可能電力値以上であると判断すると、前記第2の電力値よりも大きい電力値の電力を前記送電シートに入力させる送電装置の動作方法。
8−2. コンピュータを、
送電シートに電力を入力する送電手段、
前記送電手段による前記送電シートへの電力入力処理を制御する送電制御手段、
前記送電シートを介して受電装置から送信された情報を受信する送電側通信手段、
として機能させ、
前記送電制御手段に、
前記送電手段を制御して、第2の電力値の電力を前記送電シートに入力させ、
前記受電装置が受電した電力値を示す電力値情報を前記送電側通信手段が前記受電装置より受信すると、前記電力値情報で示される受電電力値と、前記送電シートと所定の位置関係となっている前記受電装置が受電できる電力値を示す受電可能電力値とを比較させ、
前記受電電力値が前記受電可能電力値以上であると判断すると、前記送電手段を制御して前記第2の電力値よりも大きい電力値の電力を前記送電シートに入力させるプログラム。
9. 送電シートを介して電力を受電する受電部と、
前記受電部が受電した電力値を検知する受電制御部と、
前記電力値を示す電力値情報を、前記送電シートを介して送電装置に送信する受電側通信部と、
を有する受電装置。
9−1. コンピュータが、
送電シートを介して電力を受電する受電工程と、
前記受電工程で受電した電力値を検知する受電制御工程と、
前記電力値を示す電力値情報を、前記送電シートを介して送電装置に送信する受電側通信工程と、
を実行する受電装置の動作方法。
9−2. コンピュータを、
送電シートを介して電力を受電する受電手段、
前記受電手段が受電した電力値を検知する受電制御手段、
前記電力値を示す電力値情報を、前記送電シートを介して送電装置に送信する受電側通信手段、
として機能させるためのプログラム。
10. 8に記載の送電装置と、
9に記載の受電装置と、を有するワイヤレス電力伝送システム。
この出願は、2013年10月30日に出願された日本出願特願2013−225010号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (8)

  1. 送電シートを含み、前記送電シートに電力を入力する送電部と、
    前記送電部による前記送電シートへの電力入力処理を制御する送電制御部と、
    受電装置と通信する送電側通信部と、
    を有し、
    前記送電制御部は、
    前記送電部を制御して、所定のタイミングで入力電力値を第1乃至第xの電力値(xは2以上の整数)の中で切り替えながら前記送電シートに電力を入力する仮送電を行わせ、
    前記入力電力値を切り替えさせると、その都度、切り替え後に前記送電側通信部が前記受電装置から受信した電力値情報で示される前記受電装置が受電した受電電力値と、切り替え後の第yの電力値(yは1以上x以下の整数)の電力を入力している前記送電シート上に位置する前記受電装置が受電すると想定される想定受電電力値とを比較し、
    所定回数の切り替えいずれの後も、前記受電電力値と前記想定受電電力値との差が所定レベルより小さいと判断すると、前記送電部を制御して前記第1乃至第xの電力値よりも大きい電力値の電力を前記送電シートに入力する通常送電を行わせる送電装置。
  2. 請求項1に記載の送電装置において、
    前記送電制御部は、乱数を利用して、第1乃至第xの電力値、及び、前記入力電力値を切り替えるタイミングを決定する送電装置。
  3. 請求項1又は2に記載の送電装置と、
    送電シートを介して電力を受電する受電部、前記受電部が受電した電力値を検知する受電制御部、及び、前記電力値を示す電力値情報を外部装置に向けて送信する受電側通信部を有する受電装置と、
    を有するワイヤレス電力伝送システム。
  4. 請求項3に記載のワイヤレス電力伝送システムにおいて、
    複数の前記送電装置を有し、複数の前記送電装置の中の第1の前記送電装置と第2の前記送電装置とは、前記入力電力値を切り替えるタイミング、前記第1乃至第xの電力値、及び、前記第1乃至第xの電力値の中で切り替える順番の中の少なくとも1つが互いに異なるワイヤレス電力伝送システム。
  5. 送電シートを含み、前記送電シートに電力を入力する送電部と、
    前記送電部による前記送電シートへの電力入力処理を制御する送電制御部と、
    受電装置と通信する送電側通信部と、
    を有し、
    前記送電制御部は、
    前記送電部を制御して、第1の電力値の電力を前記送電シートに入力する第1の仮送電を行わせ
    前記受電装置が受電した電力値を示す電力値情報を前記送電側通信部が前記受電装置より受信すると、前記電力値情報で示される受電電力値と、前記送電シート上に位置する前記受電装置が受電できる電力値を示す受電可能電力値とを比較し、
    前記受電電力値が前記受電可能電力値以上であると判断すると、前記送電部を制御して、所定のタイミングで入力電力値を第2乃至第xの電力値(xは3以上の整数)の中で切り替えながら前記送電シートに電力を入力する第2の仮送電を行わせ、
    前記入力電力値を切り替えさせると、その都度、切り替え後に前記送電側通信部が受信した前記電力値情報で示される前記受電電力値と、切り替え後の第yの電力値(yは2以上x以下の整数)の電力を入力している前記送電シート上に位置する前記受電装置が受電すると想定される想定受電電力値とを比較し、
    所定回数の切り替えいずれの後も、前記受電電力値と前記想定受電電力値との差が所定レベルより小さいと判断すると、前記送電部を制御して前記第1乃至第xの電力値よりも大きい電力値の電力を前記送電シートに入力する通常送電を行わせる送電装置。
  6. 請求項5に記載の送電装置と、
    送電シートを介して電力を受電する受電部、前記受電部が受電した電力値を検知する受電制御部、及び、前記電力値を示す電力値情報を、前記送電シートを介して送電装置に送信する受電側通信部を有する受電装置と、を有するワイヤレス電力伝送システム。
  7. 請求項6に記載のワイヤレス電力伝送システムにおいて、
    前記送電制御部は、乱数を利用して、第2乃至第xの電力値、及び、前記入力電力値を切り替えるタイミングを決定するワイヤレス電力伝送システム。
  8. 請求項6又は7に記載のワイヤレス電力伝送システムにおいて、
    複数の前記送電装置を有し、複数の前記送電装置の中の第1の前記送電装置と第2の前記送電装置とは、前記入力電力値を切り替えるタイミング、前記第2乃至第xの電力値、及び、前記第2乃至第xの電力値の中で切り替える順番の中の少なくとも1つが互いに異なるワイヤレス電力伝送システム
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