JP2019126240A - 蓄電池、無線給電装置、及び、それらを有する蓄電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄電池を充電する際の安全性を確保し、蓄電池の急速充電を可能とする、蓄電池、無線給電装置、及び、それらを有する蓄電システムを提供することを目的とする。【解決手段】外部と電磁気的にほぼ隔絶された庫内に入れた給電対象に、給電電源部で生成した電力を送電部から無線で供給する無線給電装置であって、制御部と、メモリ部と、給電対象と通信を行う通信部と、庫内の給電対象を認識するための給電対象認識部と、庫内の給電対象に給電すべきか否かを判定する給電判定部とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、無線給電技術に関し、例えば、携帯端末などの小型携帯端末に用いる蓄電池に非接触により充電を行う無線充電において、電磁波発生装置で発生する電磁波を給電電源とする技術に関する。
携帯端末などの携帯機器などでは小型、薄型化が進んだ反面、充電の時のコネクタ接続が煩わしい状況にあり、携帯機器ユーザーから無線給電による充電の要求が高まっている。また、携帯機器の機能などが向上したため、消費電力が高くなり、例えば夜間就寝中に充電し忘れると、翌日は携帯機器を使用できないなどの不便が生じるため、夜間の充電を忘れた場合、あるいは使用中に携帯機器充電の電力残量が少なくなった場合に対処するため、短時間で充電する要求が高まっている。
上記無線給電の背景技術として、米国特許第5994871号公報(特許文献1)がある。この特許文献1には、バッテリを装着した携帯端末やバッテリをファラデーケージに格納し、マイクロ波オーブンすなわち電子レンジで発生するマイクロ波の有害な影響から保護した上で、電子レンジ庫内に設置し、電子レンジを用いて携帯端末のバッテリの充電を行う方法が開示されている。
電子レンジは発生したマイクロ波のエネルギーが電子レンジ庫外に漏洩しないように設計されているため、他の無線機器への干渉や人体への影響、電子機器の誤動作などについて別段の考慮はほぼ必要ない。従って、庫内に設置したバッテリあるいは蓄電池に供給できるエネルギーは通常の無線給電よりも高く設定でき、特許文献1に記載されているように、バッテリを通常よりも早く充電できることになる。
しかしながら、バッテリをそのまま電子レンジ庫内に設置してマイクロ波の供給を開始すると、バッテリが発火や爆発を起こし得る、すなわち安全性が確保できないという問題がある。
また、携帯端末のバッテリとして利用されているリチウムイオン電池をはじめ、多くのバッテリはマイクロ波によって急速に充電できる構成ではないという問題がある。
本発明は、蓄電池を充電する際の安全性を確保し、蓄電池の急速充電を可能とする、蓄電池、無線給電装置、及び、それらを有する蓄電システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記背景技術及び課題に鑑み、その一例を挙げるならば、外部と電磁気的にほぼ隔絶された庫内に入れた給電対象に、給電電源部で生成した電力を送電部から無線で供給する無線給電装置であって、制御部と、メモリ部と、給電対象と通信を行う通信部と、庫内の給電対象を認識するための給電対象認識部と、庫内の給電対象に給電すべきか否かを判定する給電判定部とを備える。
本発明によれば、蓄電池を充電する際の安全性を確保し、蓄電池の急速充電を可能とする、蓄電池、無線給電装置、及び、それらを有する蓄電システムを提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施例における無線給電装置100の構成ブロック図である。図1において、無線給電装置100は、構成要素として、制御部101、通信部102、メモリ部103、給電判定部104、給電対象認識部105、表示部106、送電部107、給電電源部108を有している。
通信部102は給電対象である蓄電池との通信およびインターネットの通信などを行う部分である。メモリ部103は無線給電装置100により充電可能な蓄電池の情報などを記憶する部分である。給電判定部104は給電対象認識部105によって認識された無線給電装置100の中に設置された給電対象物である蓄電池の情報と、メモリ部103に記憶された蓄電池の情報とを比較し、給電可能な蓄電池であるか否かを判定する部分である。
メモリ部103に記憶された蓄電池の情報は、無線給電装置100が製造出荷された時点で記憶されていた情報から、通信部102を通じてインターネットから得られた最新情報へ更新される。また、クラウドに保存されたデータでもよい。あるいは、メモリ部103に記憶された蓄電池の情報のかわりに、通信部102を通じてインターネットから得られた蓄電池の情報を直接利用しても良い。蓄電池の情報としては、蓄電池のIDや画像、型番、電池容量情報などである。
給電対象認識部105はユーザーが無線給電装置100を使用して、これから電力を供給しようとする対象物である蓄電池の情報を得る部分である。例えば画像により、これから給電しようとする対象物が無線給電装置100の中に設置されたことがわかる。表示部106は無線給電装置100の作業状態をユーザーに知らせるためのものであり、例えば液晶パネルで構成されていて、蓄電池に給電中は「バッテリを充電中です」などと表示される。液晶パネルでなくとも、簡単にLED(Light Emitting Diode)で構成されていて、給電中は赤いLEDが点灯し、給電が終了すると緑のLEDが点灯するなどでも良い。給電電源部108は給電対象に伝送する電力を発生する電源であり、送電部107は給電対象に電力を送電するアンテナなどを含む部分である。使用する周波数は、例えば、一般にISM(Industry Science Medical)周波数帯といわれる2.4GHzを用いる。ここでは一般的な電子レンジに使用されている周波数2.4GHz帯のマイクロ波を代表として記載するが、本発明は400MHz程度から300THz程度の電磁波で適用可能である。
図2は本実施例における蓄電池200の構成ブロック図である。図2において、蓄電池200は、構成要素として、制御部201、通信部202、メモリ部203、蓄電状態認識部204、蓄電部205を有している。さらに蓄電部205は、受電部306、整流部307、蓄電池部308より構成される。
通信部202は無線給電装置100との通信を行う部分である。メモリ部203は蓄電池200の情報、例えば蓄電池の型番や蓄電量などを記憶する部分である。蓄電状態認識部204は主として蓄電池部308の蓄電量を、例えば蓄電池部308に流入あるいは流出した電流や端子間電圧を検出し、蓄電量として積算する部分である。蓄電部205の受電部306は無線給電装置100の送電部107から送電された電力を受電する部分であり、受電部306で受電した電力は整流部307で直流に整流され、蓄電池部308に蓄電される。
図3は本実施例における無線給電装置の処理フロー図である。図3(A)において、まずステップ401において、蓄電池200を無線給電装置100に設置し、蓄電池と無線給電装置が無線通信を開始し、無線給電装置100は蓄電池のID情報を取得する。次に、この過程で取得されたIDが無線給電装置100のメモリ部103に記憶された無線給電可能な蓄電池の情報の中あるかどうかを確認する(402)。取得IDがメモリ部103内の情報になければ、アラームを出して(406)、終了する(407)。このアラームは、例えば表示部106に「このバッテリは充電できません」というようなメッセージを表示するとともに、電子音声でメッセージを読み上げる。
取得IDがメモリ部103内の情報にあれば、ステップ403において、例えば表示部106に「バッテリを充電します」というようなメッセージを表示するとともに、電子音声でメッセージを読み上げ、IDを確認するための通信は終了し、充電を開始し(404)、蓄電池の蓄電状態認識部204から得られる蓄電池の現在の蓄電量である蓄電情報をもとに、例えば表示部106に「バッテリは60%充電されました」のようなメッセージを表示する。蓄電池の仕様である電池容量は無線給電装置のメモリ部103に保存されているため、蓄電池に対してどれだけの電力を供給すればよいかの給電量は、現在の蓄電量と蓄電池の仕様に基づいて、制御部101における演算によって求められ、無線給電装置から蓄電池に給電され、満充電されると充電を終了する(405)。
図3(B)は、充電開始(404)から終了(405)までの間の詳細フロー図である。図3(B)において、無線給電装置から給電対象である蓄電池への給電開始時には、無線給電装置が蓄電池の蓄電状態を蓄電池から取得する無線通信(408、409)を行い、無線通信で得られた給電対象の蓄電情報をもとに、蓄電池への無線給電(412、413)を行う。図3(B)に示すように、無線給電装置が蓄電池の蓄電状態を蓄電池から取得する無線通信(408、409)と、蓄電池への無線給電(412、413)とを、時間的に交互に行う。これにより、無線給電装置と蓄電池との間で使用される無線給電のための周波数と、無線通信のための周波数が一致していても双方が機能する。充電を終了する(405)と、例えば表示部106に「バッテリが充電されました。取り出してください」というようなメッセージを表示するとともに、電子音声でメッセージを読み上げ、一連のプロセスを終了する。
なお、図が煩雑になるため省略したが、蓄電池との間に一定時間通信が成立しない場合は、蓄電池が通信機能を有していない場合と、蓄電池が通信機能を有しているが通信するだけの電力が蓄電池に残っていない場合の2通りがある。蓄電池が通信機能を有している場合は、蓄電池に対して微弱な電力を一定時間送信し、通信が復活すれば図3のフローに従う。蓄電池が通信機能を有していない場合と蓄電池が通信機能を有している場合でも通信が復活しない場合は、IDを確認できないために、アラームを出して(406)、終了する(407)という過程を経る。
図4は本実施例における無線給電装置の他の処理フロー図である。図4において、図3(A)と同じ処理は同じ符号を付し、その説明は省略する。図4において、図3(A)と異なる点は、蓄電池のIDの代わりに、画像情報を用いる点である。
図4において、まずステップ501において、蓄電池200を無線給電装置100に設置の際、無線給電装置100は給電対象認識部105のカメラを使用して蓄電池の画像を取得する。そして、ステップ502において、その画像に対応する蓄電池の画像が無線給電装置100のメモリ部103に記憶された無線給電可能な蓄電池の情報の中あるかどうかを確認する。取得画像がメモリ部103内の情報になければ、アラームを出して終了する。取得画像がメモリ部103内の情報にあれば、画像を確認するための通信は終了し(503)、給電を開始し、蓄電池が充電されると給電を終了する。
なお、図3(A)と図4の処理は別々に説明したが、それらの処理を併用し、蓄電池のIDと画像情報を併用しても良い。また、図3(B)のように無線通信のみを用いる場合には、給電対象認識部105は通信部102に含んでも良い。
以上のように、本実施例によれば、給電対象が給電可能な蓄電池であるかを判定するので、蓄電池を充電する際の安全性を確保できる。
図5は本実施例における蓄電池の構成と充電時における電力の主な流れを示す図である。図5に示すように、蓄電池は、主に、受電アンテナ1101と、整流回路1102と、電圧/電流変換回路1103と、電気二重層キャパシタ1104と、DC/DCコンバータ1105と、リチウムイオン電池1106で構成され、充電時には電力は受電アンテナ1101からリチウムイオン電池1106の方向に流れる。
受電アンテナ1101は無線給電装置100の送電部107から送電された電力を受電する部分であり、受電アンテナ1101で受電した電力は整流回路1102で直流に整流され、さらに電圧/電流変換回路1103により直流電流に変換される。電気二重層キャパシタ1104に急速に流れ込んだ直流電流は静電エネルギーとして一旦蓄えられ、さらにDC/DCコンバータ1105によりリチウムイオン電池1106の入力電圧(通常、3.7V)に変換され、電気二重層キャパシタに充電される場合よりもゆっくりとリチウムイオン電池1106に蓄電される。蓄電池としては、受電アンテナ1101で受電した電力を整流回路1102と、電圧/電流変換回路1103とを通して電気二重層キャパシタ1104に蓄電する蓄電池であっても良い。また、電気二重層キャパシタとリチウムイオン電池の構成以外でも、デュアルイオン電池等の大電流での充放電が可能で急速な充放電が可能な電池としてもよい。
図6は本実施例における蓄電池の外観を示す図である。図6(A)は蓄電池の端子部1204の蓋1202が開いている状態の図である。蓋1202は導体で構成されており、(A)の状態で蓋1202は蓋の格納部1203に格納されている。図6(B)は蓄電池の端子部1204の蓋1202が閉じている状態の図である。
図6に示すように、蓄電池は、図2及び図5に示した構成の内、通信部202の受電アンテナ1101と、蓄電池から電力を外部に取り出して使用するための回路部分(図示なし)以外は、導体(図示なし)でほぼ覆われている。この導体があるために、導体で覆われた内部が外部の電磁界の影響を受けない。さらにその導体の外側の周囲に図5に示した受電アンテナ1101であるアンテナアレー1201が配置されている。アンテナアレー1201の各アンテナ素子の間は誘電体で構成されている。アンテナアレー1201はメタマテリアルを構成しており、導体の周囲に配置されていてもアンテナとしての特性に劣化は無い。
以上のように、本実施例によれば、蓄電池の蓄電部が電気二重層キャパシタを備えるので、急速に充電することができる。
図7は本実施例における無線給電装置600の外観図である。図7に示すように、無線給電装置600は、外部と電磁気的にほぼ隔絶された庫内を有し、表示部601と機能選択ボタン602を有し、蓄電池の充電機能とともに、通常の電子レンジ同様、非導体である飲料品を含む食品の加熱機能も有する。充電機能の選択ボタンは機能選択ボタン602の内の充電機能を表す表示のあるボタン2であり、加熱機能の選択ボタンは機能選択ボタン602の内の加熱機能を表す表示のあるボタン1である。
図8は、本実施例における無線給電装置600の処理フロー図である。図8において、まず、機能選択までの処理として、無線給電装置の扉を開き(603)、無線給電装置の給電庫内に対象物を設置し(604)、無線給電装置の扉を閉じる(605)。そして機能選択ボタン602を押す(606)。押された機能選択ボタンのLEDが点灯し、表示部601には「食品加熱機能が選択されました」などと表示される。押された機能選択ボタンの番号N(607)の値が、N=1であれば加熱機能の処理(608)に進み、N=2であれば蓄電池の充電機能の処理(609)に進む。
ここで、図9は本実施例における無線給電装置の給電庫内に設置された対象物が金属片などの金属異物を含んでいないかどうかを調べるためのコイル配置の例を示した図である。図9において、金属検知用送信コイル802に流した交流電流のつくる磁場を、複数の金属検知用受信コイル803a、803bにより受ける。これにより、無線給電装置の給電庫内に設置された対象物804による磁場の変化を検出する。金属は磁場応答の周波数分散特性がその種類によって異なるため、交流電流は複数の周波数で利用することが望ましく、それぞれの周波数に対する磁場の変化を検出する。無線給電装置の給電庫内に設置された対象物804による磁場の変化を検出した場合には、無線給電装置の給電庫内に設置された対象物804に金属が含まれると判定する。
図8に戻って、機能選択後からの処理について説明する。まず、ステップ607において、機能選択ボタンの番号Nの値が、N=1の場合、すなわち加熱機能を作動させる場合について説明する。食品加熱機能を作動させる場合は食品には金属片などの金属異物が含まれていないことを前提に、無線給電装置の給電庫内に設置された対象物804に金属を含有されているかどうかを見てから食品加熱を開始するようにしている。食品加熱機能が選択されると(608)、金属検知用コイルが作動する(701)。図9を援用して説明すると、金属検知用送信コイル802に交流電流が流れ、磁場が作られ、複数の金属検知用受信コイル803a、803bにより受けることで、金属検査を行う(702)。対象物804を無線給電装置の給電庫内に設置したことによる磁場の変化が検知されなければ、対象物804に金属は含まれないと判定し、金属検知用コイルを停止する(703)。このとき、庫内にあるコイルは制御部の回路から切断され、無線給電装置の給電対象を設置する空間の壁面と同じ電位に接続される。これにより、コイルを制御する回路が給電中(加熱中)の電磁波の影響を受けることはない。次いで無線給電装置の送電部から電力を送り、対象物804の加熱を開始し(704)、所定の時間加熱した後、加熱を終了する(705)。
金属検査の過程(702)において対象物804を無線給電装置の給電庫内に設置したことによる磁場の変化が検知された場合には、無線給電装置の給電庫内に設置された対象物804に金属が含まれると判定し、ユーザーにアラームを出して(706)、終了する(707)。このアラームは、例えば無線給電装置の表示部601に「庫内のものは加熱できません」というようなメッセージを表示するとともに、電子音声でメッセージを読み上げる。
次に、ステップ607において、機能選択ボタンの番号Nの値が、N=2の場合、すなわち蓄電池の充電機能を作動させる場合について説明する。蓄電池の充電機能が選択されると(609)、無線給電装置は無線給電装置の給電庫内に設置された対象物804との間で蓄電池のIDを確認する通信を開始し(708)、無線給電装置600は蓄電池のID情報を取得する。この過程で取得されたIDが無線給電装置600のメモリ部に記憶された無線給電可能な蓄電池の情報の中あるかどうかを確認する(709)。取得IDがメモリ部内の情報になければ、アラームを出して(706)、終了する(707)。このアラームは、例えば表示部601に「このバッテリは充電できません」というようなメッセージを表示するとともに、電子音声でメッセージを読み上げる。
取得IDがメモリ部内の情報にあれば、例えば表示部601に「バッテリを充電します」というようなメッセージを表示するとともに、電子音声でメッセージを読み上げ、IDを確認するための通信は終了し(710)、給電を開始し(711)、給電中は例えば表示部には「バッテリは60%充電されました」のようなメッセージを表示する。蓄電池が充電されると給電を終了する(712)。給電を終了すると、例えば表示部601に「バッテリが充電されました。取り出してください」というようなメッセージを表示するとともに、電子音声でメッセージを読み上げ、一連の充電プロセスを終了する。
なお、蓄電池との間に一定時間通信が成立しない場合は、図3で説明した処理を適用してもよい。
また、本実施例では通信によって蓄電池のIDを確認するという手段をとっているが、例えば図4で説明したように、画像情報を用いる手段を用いてもよい。
以上のように、本実施例によれば、電子レンジを使って充電できない蓄電池をそのまま電子レンジ庫内に設置しても、電子レンジを使って充電できない蓄電池にマイクロ波の供給を開始することはないため、安全性が確保できる。さらに、無線給電電力の高い電子レンジを使って蓄電池を充電できるため、蓄電池の急速充電が可能となる。さらには、蓄電池への無線給電と、電子レンジが蓄電池の充電状態を蓄電池から取得する無線通信を、時間的に交互に行うことにより、過充電することなく、蓄電池に安全に無線給電できる。さらには、無線給電装置の給電電源部の給電対象認識部が、装置庫内の物体に金属が含まれているかどうかを検知する機能を備えることにより、さらなる安全性が確保できる。
図10は本実施例における無線給電装置の送電部の概略を示す図である。本実施例では、実施例3と同様、無線給電装置901は、蓄電池の充電機能とともに、通常の電子レンジ同様、食品の加熱機能も有するが、その機能の選択は、無線給電装置901の給電庫内に設置された対象物804に応じて自動的に実行される。
本実施例における無線給電装置では、図10に示すように、無線給電装置の送電部は給電回路902と分配回路903とアンテナアレー904から構成されている。図1のように給電回路は無線給電装置の制御部により制御され、アンテナアレー904から放射される電磁波は位相制御され(905)、対象物906に効率的に給電される。
図11は本実施例における無線給電装置の処理フロー図である。図11において、まず無線給電装置の扉を開き、無線給電装置の給電庫内に対象物906を設置し、無線給電装置の扉を閉じる(1001)。扉を閉じる動作により金属検知用コイルが作動し(1002)、金属検査を開始する(1003)。無線給電装置の給電庫内の対象物906に金属がないと判定した場合は金属検知用コイルを停止する(1004)。次いで、加熱を開始し(1005)、所定の時間加熱した後、加熱を終了する(1006)。
また、無線給電装置の給電庫内の対象物906に金属があると判定した場合は金属検知用コイルを停止した(1004)後、対象物906の画像を取得して確認処理を開始し(1007)、その画像にあたる蓄電池の画像が無線給電装置のメモリ部に記憶された無線給電可能な蓄電池の情報の中あるかどうかを確認する(1008)。取得画像がメモリ部内の情報になければ、画像確認処理を終了し(1009)、アラームを出して(1010)、終了する(1011)。このアラームは、例えば表示部に「このバッテリは充電できません」というようなメッセージを表示するとともに、電子音声でメッセージを読み上げる。
取得画像がメモリ部内の情報にあれば、蓄電池の位置を検知し(1012)、画像確認処理を終了する(1013)。次いで、無線給電装置のアンテナアレー904から放射される電磁波の反射波が最小になるように位相制御を行い(1014)、庫内の蓄電池に対して電磁波を集中させる。給電を開始し(1015)、蓄電池が充電されると給電を終了する(1016)。なお、位相制御(1014)は給電時の放射電力よりも低い電力で実施する。また、あらかじめ無線給電装置のメモリ部に記憶されている蓄電池の位置とパラメータを用いて位相制御を行ってもよい。
本実施例では画像情報によって蓄電池の情報を確認するという手段をとっているが、例えば実施例1の図3のように、蓄電池のIDを用いる手段を用いてもよい。
以上のように、本実施例によれば、無線給電装置が給電電源部で生成した電磁波を送電部から給電対象に無線で供給する際に位相制御を行うことにより給電対象への電磁波の送電効率が高くなり、より急速に充電できる。
以上実施例について説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100、600、901:無線給電装置、101、201:制御部、102、202:通信部、103、203:メモリ部、104:給電判定部、105:給電対象認識部、106、601:表示部、107:送電部、108:給電電源部、200:蓄電池、204:蓄電状態認識部、205:蓄電部、306:受電部、307:整流部、308:蓄電池部、602:機能選択ボタン、802:金属検知用送信コイル、803a、803b:金属検知用受信コイル、804、906:給電対象物、902:給電回路、903:分配回路、904:アンテナアレー、905:位相制御された電磁波、1101:受電アンテナ、1102:整流回路、1103:電圧/電流変換回路、1104:電気二重層キャパシタ、1105:DC/DCコンバータ、1106:リチウムイオン電池、1201:アンテナアレー、1202:端子部の蓋、1203:格納部、1204:蓄電池の端子部
Claims (18)
- 外部と電磁気的にほぼ隔絶された庫内に入れた給電対象に、給電電源部で生成した電力を送電部から無線で供給する無線給電装置であって、
制御部と、メモリ部と、前記給電対象と通信を行う通信部と、
前記庫内の給電対象を認識するための給電対象認識部と、
前記庫内の給電対象に給電すべきか否かを判定する給電判定部と
を備えることを特徴とする無線給電装置。 - 請求項1に記載の無線給電装置であって、
前記給電対象認識部が前記給電対象に金属が含まれているかどうかを検知する機能を有することを特徴とする無線給電装置。 - 請求項1または2に記載の無線給電装置であって、
前記メモリ部には、給電すべき前記給電対象のデータが格納されていることを特徴とする無線給電装置。 - 請求項1から3の何れか1項に記載の無線給電装置であって、
前記給電対象が蓄電池であることを特徴とする無線給電装置。 - 請求項1から4の何れか1項に記載の無線給電装置であって、
前記通信部は、前記給電対象以外とインターネットで通信することを特徴とする無線給電装置。 - 請求項1から5の何れか1項に記載の無線給電装置であって、
前記給電電源部で生成した電力を送電部から無線で給電対象に供給する際に、位相制御を行うことを特徴とする無線給電装置。 - 請求項1から6の何れか1項に記載の無線給電装置であって、
前記無線給電装置から前記給電対象への給電開始時に無線通信で得られた前記給電対象の蓄電情報をもとに給電を行うことを特徴とする無線給電装置。 - 請求項1から6の何れか1項に記載の無線給電装置であって、
前記無線給電装置と前記給電対象とが、無線通信と、無線給電を時間的に交互に行ない、
前記無線通信により前記無線給電装置が前記給電対象の蓄電情報を得、
該蓄電情報をもとに前記無線給電装置から前記給電対象への給電量を演算して給電することを特徴とする無線給電装置。 - 請求項1に記載の無線給電装置であって、
前記給電判定部の判定内容を表示するための表示部を有することを特徴とする無線給電装置。 - 外部からの給電によって電力を蓄えることが可能な蓄電池であって、
制御部と、外部と通信を行う通信部と、メモリ部と、蓄電状態認識部と、蓄電部を有することを特徴とする蓄電池。 - 請求項10に記載の蓄電池であって、
前記蓄電部が受電部と整流部と蓄電池部からなることを特徴とする蓄電池。 - 請求項10または11に記載の蓄電池であって、
前記蓄電池の外側が、受電部をなすアンテナアレーで覆われていることを特徴とする蓄電池。 - 蓄電池と、該蓄電池に対する無線給電装置からなる蓄電システムであって、
前記蓄電池が前記無線給電装置に設置されたのち、該無線給電装置は前記蓄電池の蓄電の可能ないし不可能を判定し、
前記蓄電池が蓄電可能であると判定した場合には前記無線給電装置は該蓄電池に電力供給を行い、
前記蓄電池が蓄電不可能であると判定した場合には前記無線給電装置は該蓄電池に電力供給を行わないことを特徴とする蓄電システム。 - 請求項13に記載の蓄電システムであって、
前記無線給電装置による判定は、前記無線給電装置が前記蓄電池と無線通信を行い得られた該蓄電池の情報と、前記無線給電装置のメモリに格納されたデータまたは前記無線給電装置がインターネットを介して得られたデータを参照比較することによって行うことを特徴とする蓄電システム。 - 請求項13に記載の蓄電システムであって、
無線給電装置による判定は、前記無線給電装置が前記蓄電池の画像を取得し、前記無線給電装置のメモリに格納されたデータまたは前記無線給電装置がインターネットを介して得られたデータを参照比較することによって行うことを特徴とする蓄電システム。 - 請求項14または15に記載の蓄電システムであって、
前記無線給電装置のメモリに格納されたデータは、該無線給電装置が外部と通信を行うことによって更新されることを特徴とする蓄電システム。 - 請求項13に記載の蓄電システムであって、
前記無線給電装置は、蓄電池に蓄電する充電機能と、非導体を加熱する加熱機能のいずれかを選択可能であることを特徴とする蓄電システム。 - 請求項17に記載の蓄電システムであって、
前記無線給電装置は金属探知機能を有することを特徴とする蓄電システム。
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