JP6124656B2 - 給電装置、給電装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

給電装置、給電装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、給電装置、給電装置の制御方法及びプログラムに関する。
ワイヤレスによる非接触方式で電力を送信し、モバイル端末等の情報機器を動作させる技術が知られている。一方、モバイル端末は、内蔵するCPUの高速化、高性能化、表示画面の大型化に従い、装置の消費電力が大きくなっている。このため、モバイル端末に内蔵のバッテリーに充電されている電力のみでは、動作可能な時間が短くなってしまう。
ワイヤレス給電において、このようなモバイル端末の問題を解決する技術が知られている。例えば、特許文献1には、モバイル端末が外部装置と連携してデータのやりとりを行う場合に、送電装置から無線により受電することで電力を確保し、必要なデータの送受信を行う技術が開示されている。
特開2012−14422号公報
しかしながら、給電装置が給電可能な総電力量は、予め決まっている。このため、給電装置は、複数の受電装置に給電する場合には、複数の受電装置への給電を適切に制御する必要がある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、複数の受電装置への給電を適切に制御することを目的とする。
そこで、本発明は、給電装置であって、外部装置に無線で電力を供給する無線給電手段と、前記外部装置から、前記外部装置が備える二次電池の残量に関する残量情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記残量情報に基づいて、前記外部装置に電力を供給する供給時間を決定する決定手段とを備え、前記外部装置への電力の供給を開始してから前記決定手段によって決定された前記供給時間が経過した場合に、前記無線給電手段は、電力の供給先を前記外部装置から他の外部装置に切り替え、前記外部装置への電力の供給を開始してから前記決定手段によって決定された前記供給時間が経過する前であっても、電力供給の停止要求を前記給電装置が前記外部装置から受信した場合に、前記無線給電手段は、電力の供給先を前記外部装置から他の外部装置に切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の受電装置への給電を適切に制御することができる。
無線給電システムを示す図である。 画像形成装置を示す図である。 受電装置を示す図である。 給電処理を示すシーケンス図である。 スーパーフレームを示す図である。 フレームフォーマットの一例を示す図である。 受電装置情報テーブルの一例を示す図である。 関連付け期間における処理を示すフローチャートである。 伝送準備期間における処理を示すフローチャートである。 給電順番テーブル作成処理を示すフローチャートである。 電力伝送期間における処理を示すフローチャートである。 受付画面の一例を示す図である。 電力伝送期間全体の時間設定画面の一例を示す図である。 給電順番設定画面の一例を示す図である。 画像形成装置を示す図である。 スーパーフレームを示す図である。 フレームフォーマットの一例を示す図である。 給電処理の概略を示すシーケンス図である。 給電処理を示すフローチャートである。 受電装置情報テーブルの一例を示す図である。 受電処理を示すフローチャートである。 必要性比較処理を示すフローチャートである。 2つの送電チャネルへの割り当て処理を説明するための図である。 2つの送電チャネルへの割り当て処理を説明するための図である。 2つの送電チャネルへの割り当て処理を説明するための図である。 2つの送電チャネルへの割り当て処理を説明するための図である。 無線給電システムを示す図である。 給電処理を示すフローチャートである。 給電処理を説明するための図である。 給電処理を示すフローチャートである。 給電処理を説明するための図である。 電力伝送処理を示すフローチャートである。 給電処理を説明するための図である。 給電処理を説明するための図である。 給電処理を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、無線給電システムを示す図である。無線給電システムは、給電装置としての画像形成装置10と、受電装置20とを有している。受電装置20は、例えばスマートフォンや携帯電話等の携帯端末である。なお、図1においては、3つの受電装置20を示しているが、受電装置20の数は、実施形態に限定されるものではない。
画像形成装置10は、受電装置20に無線で電力を送る。また、画像形成装置10は、受電装置20との間で給電のために必要なデータ通信を行う。受電装置20は、画像形成装置10から無線で電力を受ける。また、受電装置20は、画像形成装置10との間で給電のために必要なデータ通信を行う。
ここで、給電エリア30は、画像形成装置10が受電装置20へ給電を実行可能なエリアである。給電エリア30は、画像形成装置10の給電能力により定まる範囲である。図1に示すように、給電エリア30内に複数の受電装置20が存在する場合には、画像形成装置10は、複数の受電装置20それぞれに対して無線給電を実行することができる。
通信エリア40は、画像形成装置10と受電装置20とがデータ通信を実行可能なエリアである。通信エリア40は、給電エリア30よりも広い範囲であり、通信エリア40は、給電エリア30を包含している。
図2は、画像形成装置10を示す図である。画像形成装置10は、コントローラユニット103、無線送受信部101、無線給電部102、電源ユニット108、操作部109、スキャナ部110、プリント部111、通信部アンテナ113及び給電部アンテナ114を有している。
コントローラユニット103は、操作部109、スキャナ部110及びプリント部111とバスで接続される。コントローラユニット103は、さらに無線送受信部101及び無線給電部102とバス115で接続される。
プリント部111は、画像出力デバイスである。プリント部111は、コントローラユニット103から出力された画像データに従って、潜像を形成し、潜像を用紙に転写する。スキャナ部110は、画像入力デバイスである。スキャナ部110は、用紙に印刷された画像を読み込み電子化して、コントローラユニット103に出力する。
操作部109は、ユーザインターフェースである。操作部109は、画像形成装置10の設定や画像形成装置10の操作指示、受電装置20に給電する時間の区切りとなる電力伝送期間、受電装置20に給電する順番等の設定入力をユーザから受け付けるユーザインターフェースである。操作部109はまた、各種情報を表示する表示部を有している。電源ユニット108は、画像形成装置10内の各部に有線で電源を供給する。
無線送受信部101は、通信部アンテナ113を介して送受信する無線信号を変調・復調する。無線送受信部101は、CPU104とバス115で接続され、CPU104により制御される。画像形成装置10は、通信部アンテナ113及び無線送受信部101を介して、受電装置20から受電装置情報や印刷データを受信し、また受電装置20に給電指示を送信する。ここで、受電装置情報とは、受電装置20のID情報や受電装置20が備える二次電池の電池残量等の情報である。
無線給電部102は、受電装置20に非接触で電力を供給する給電部である。無線給電部102は、給電部アンテナ114に接続し、給電部アンテナ114を介して電気エネルギーを受電装置20へ供給する。すなわち、無線給電部102は、受電装置20に給電する。無線給電部102の出力制御は、CPU104により行われる。
コントローラユニット103は、CPU104、RAM105、ROM106及びHDD107を有している。RAM105は、ワーク用のメモリである。また、RAM105は、受電装置情報を格納する。受電装置20から取得した受電装置情報は、ROM106に格納されているプログラムに従って、CPU104により処理され、RAM105に記録される。RAM105はまた、電力伝送期間の設定値、給電順番等の情報を格納する。これらの情報は、CPU104によりRAM105に格納される。
ROM106は、CPU104の制御用プログラムを格納している。HDD107は、スキャナ部110から入力される画像データを一時的に格納する。受電装置20から受信した印刷データは、ROM106に格納されているプログラムに従って、CPU104により処理され、HDD107に記録される。印刷データはまた、プリント部111へ出力される。
CPU104は、ROM106又はHDD107に格納されているプログラムに従って動作して画像形成装置10を制御する。なお、後述する画像形成装置10の機能や処理は、CPU104がROM106等に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
図3は、受電装置20を示す図である。受電装置20は、CPU210、RAM220、ROM240、無線送受信部200、無線受電部230、通信部アンテナ250、受電部アンテナ260及び二次電池270を有し、これらは、バス280で接続されている。
CPU210は、ROM240に記憶された制御プログラムに従って、受電装置20を制御する。RAM220は、CPU210が処理を行う場合のワークメモリである。ROM240は、CPU210向けの制御プログラムを格納する。ROM240はまた、各受電装置20に固有の受電装置IDを格納している。受電装置IDにより、複数の受電装置20が識別される。
なお、後述する受電装置20の機能や処理は、CPU210がROM240に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
無線送受信部200は、画像形成装置10と通信するIFである。無線送受信部200は、通信部アンテナ250を介して通信を行う。無線受電部230は、受電部アンテナ260を介し、画像形成装置10の無線給電部102から供給された電力を受電する。無線受電部230が受電した電力は、二次電池270を充電する。
なお、無線給電システムにおいて、給電対象となる受電装置は、二次電池を有さなくてもよい。
図4は、無線給電システムによる給電処理を示すシーケンス図である。給電処理において、画像形成装置10から受電装置20への給電が実行される。なお、図4においては、受電装置ID「AA」、「BB」及び「FF」の3つの受電装置20が通信エリア40内に存在することとする。
図4においては、画像形成装置10が受電装置ID「AA」及び「BB」の受電装置20への給電を行い、且つ受電装置ID「FF」の受電装置20への無線給電を行わないと決定し、この決定に従い処理を進める場合について説明する。
給電処理は、図4に示すように、関連付け期間、伝送準備期間及び電力伝送期間の3つの処理に大別される。無線給電システムは、この一連の処理を1フレームとし、このフレームを繰り返すことにより、給電を実行する。以下各ステップの詳細説明を行う。
<関連付け機関>
S101のARQ(Association Req)処理において、画像形成装置10のCPU104は、バス115を介して無線送受信部101に通信コマンドを発行する。無線送受信部101は、各受電装置20に対しブロードキャスト通信を行い、受電装置20に給電開始を通知する。
なお、S101の処理は、画像形成装置10の電源投入時、又はスリープ状態等の省電力モードからスタンバイ状態への復帰時に実行される。
S102及びS103のARS(Association Response)処理において、受電を希望する受電装置20は、自身の受電装置IDを画像形成装置10に送信する。これに対し、画像形成装置10の無線送受信部101は、受電装置IDを受信する。そして、画像形成装置10のCPU104は、無線送受信部101からバス115を介して受電装置IDを取得し、受電装置IDから受電を希望する受電装置20を検知する。
図4に示す例においては、受電装置ID「AA」及び「BB」の受電装置20は、それぞれ受電装置IDを画像形成装置10に送信する。一方、受電装置ID「FF」の受電装置20は、受電装置IDを送信しない。
この結果、後述する伝送準備期間及び電力伝送期間の処理は、画像形成装置10と受電装置ID「AA」及び「BB」の2つの受電装置20との間で実行される。画像形成装置10と受電装置ID「FF」の受電装置20の間では、伝送準備期間及び電力伝送期間の処理は実行されない。
次に、画像形成装置10のCPU104は、S104及びS105のRA(Response Ack)を実行する。すなわち、画像形成装置10の無線送受信部101は、CPU104の制御の下、給電対象の受電装置20にそれぞれの受電装置IDを返信する。これにより、CPU104は、給電了承を受電装置20に通知する。
<伝送準備期間>
次に、画像形成装置10のCPU104は、S106及びS108のDRQ(Data Req)処理を実行し、無線送受信部101から給電対象の受電装置20に対し、受電装置IDとともに、受電装置情報要求を送信する。
S107及びS109のResponse Frame処理において、受電装置情報要求を受信した受電装置20は、受電装置情報を画像形成装置10に送信する。画像形成装置10のCPU104は、バス115を介して無線送受信部101から受電装置情報を取得し、取得した受電装置情報をRAM105に格納する。
<電力伝送期間>
S110及びS114のTransferring Power処理において、画像形成装置10のCPU104は、給電時間及び給電開始のコマンドを無線給電部102に対して発行する。無線給電部102は、コマンドに従い、給電(送電)を開始する。
S111及びS115のTermination of Power transfer処理において、給電時間が終了すると、画像形成装置10の無線給電部102は給電を終了する。無線給電部102は、給電を終了すると、バス115を介してCPU104に給電終了通知を送信する。また、無線送受信部101は、給電が行われていた受電装置20に対し、給電終了通知を送信する。
S112及びS116のDATA処理において、給電終了通知を受信した受電装置20は、正常に受電処理を終了すると、受電処理終了通知を画像形成装置10に送信する。画像形成装置10のCPU104は、バス115を介して、無線送受信部101から受電処理終了通知を受信する。
S113及びS117のDA(Data Ack)処理において、画像形成装置10の無線送受信部101は、CPU104の制御の下、受電処理終了通知を受信した旨の確認通知を受電装置20に送信する。
画像形成装置10のCPU104は、無線送受信部101からの通信により、電力伝送期間の間、所望のタイミングにおいて、給電対象となる受電装置20から各種情報を得られるようになっている。すなわち、CPU104は、S110及びS114の処理の実行後は、受電装置20から給電データを受信する処理(S112、S116、S113、S117)を適宜実行することができる。したがって、画像形成装置10は、例えば、受電装置20に不測の事態が生じた場合等において、受電装置20からの要求によって、給電を停止することができる。
図5は、スーパーフレームが連続する様子を示す図である。1フレームは、図4を参照しつつ説明した関連付け期間(S101〜S105)、伝送準備期間(S106〜S109)及び電力伝送期間(S110〜S117)を含んでいる。スーパーフレームN400は、関連付け期間410、伝送準備期間420及び電力伝送期間430を有している。なお、各スーパーフレームの時間長は可変とする。
関連付け期間410において、CPU104は、関連付け期間(S101〜S105)の処理を実行し、給電を要求する受電装置20から受電装置IDを受信する。関連付け期間における処理については、図8を参照しつつ後述する。
伝送準備期間420において、CPU104は、伝送準備期間(S106〜S109)の処理を実行し、給電を要求する受電装置20から受電装置情報を受信する。CPU104は、複数の受電装置20から給電を要求されている場合には、各受電装置20から受電装置情報を受信する。伝送準備期間420における処理については、図9を参照しつつ後述する。
電力伝送期間430において、CPU104は、電力伝送期間(S110〜S117)の処理を実行し、受電を要求する受電装置20への給電を行う。電力伝送期間430における処理については、図11を参照しつつ後述する。
図5に示すスーパーフレームN400は、受電装置ID「AA」及び「BB」の2つの受電装置20から給電を要求された場合のスーパーフレームである。したがって、伝送準備期間420においては、画像形成装置10は、受電装置ID「AA」及び「BB」の2つの受電装置20それぞれとの間で伝送準備処理を実行する。また、電力伝送期間430においては、画像形成装置10は、受電装置ID「AA」及び「BB」の2つの受電装置20それぞれに対する電力伝送処理を実行する。
図5に示す例においては、電力伝送期間430において、画像形成装置10は、まず受電装置ID「AA」の受電装置20に対する電力伝送処理を行い、その後受電装置ID「BB」の受電装置20に対する電力伝送処理を行う。このように、本実施の形態にかかる画像形成装置10は、1スーパーフレーム内の電力伝送期間430において、複数の受電装置20への給電を行うことができる。
図6は、スーパーフレーム内の処理において、画像形成装置10と受電装置20との間で送受信される情報のフレームフォーマットの一例を示す図である。画像形成装置10及び受電装置20は、図6に示すフレームフォーマットのパケットを用いて、給電処理におけるデータ通信を実現する。
フレームヘッダー510は、データ転送時の宛先等を示すものである。フレームヘッダー510は、ID511、フレームコントロール512、発信元アドレス513、行先アドレス514及びシーケンスナンバー515を含む。ID511は、画像形成装置10と受電装置20との間でデータ通信を行うときに使われるIDである。フレームコントロール512は、画像形成装置10と受電装置20との間のデータ交換のための情報である。発信元アドレス513は、データ転送時における発信元のアドレスである。行先アドレス514は、データ転送時における行先のアドレスである。シーケンスナンバー515は、フレームの番号である。
フレームボディ520は、データ転送時のデータ本体の情報である。フレームボディ520は、ペイロード521及びフレームチェックシーケンス522を含む。ペイロード521は、データ本体である。フレームチェックシーケンス522は、ペイロード521のエラーチェックを行うデータである。
ペイロード521には各種情報が割り当てられる。ペイロード521には、例えば受電装置ID5211及び電池残量5212が割り当てられる。
1に割り当てられる。
受電装置ID5211は、受電装置20を区別する固有の番号である。電池残量5212は、受電装置20の二次電池270のフル充電時の電力量に対する電池残量の割合を示す情報である。
図7は、受電装置情報テーブル300のデータ構成の一例を示す図である。なお、受電装置情報テーブル300は、画像形成装置10のRAM105等の記憶部に格納されている。受電装置情報テーブル300は、画像形成装置10のCPU104により生成される。CPU104は、受電装置20から受信した受電装置情報に基づいて、受電装置情報テーブル300を生成する。なお、受電装置情報テーブル300を生成する処理については後述する。
受電装置情報テーブル300は、通し番号301、受電装置ID302、電池残量303及び受電装置の電力伝送期間304を有している。図7に示す受電装置情報テーブル300は、「1」〜「5」通し番号301に対応付けられた5つのレコードを有している。
通し番号301は、画像形成装置10が各受電装置20を検出した順番、すなわち検出順に、各レコードに対して付与される番号である。ここで、1つの受電装置IDに対する、通し番号301、受電装置ID302、電池残量及び受電装置の電力伝送期間304を1つのレコードとする。
受電装置ID302は、受電装置20が持つ固有の番号である。通し番号301及び受電装置ID302は、図8のS204においてCPU104により受電装置情報テーブル300に格納される。
電池残量303は、受電装置20が備える二次電池のフル充電に対する電池残量の割合である。受電装置の電力伝送期間304は、各受電装置20に割り当てられた電力伝送期間である。電池残量303は、図9のS304においてCPU104により受電装置情報テーブル300に格納される。電力伝送期間304は、図9のS306,S307において、CPU104により算出され、受電装置情報テーブル300に格納される。CPU104が電力伝送期間304を決定する処理については後述する。
図8は、関連付け期間における詳細な処理を示すフローチャートである。図8を参照しつつ、画像形成装置10と、受電装置ID「AA」及び「BB」の2つの受電装置20との間の処理について説明する。S201において、画像形成装置10のCPU104は、無線給電部102を介して受電装置20に対し、ブロードキャスト通信により給電開始を通知する。次に、S202において、CPU104は、関連付け期間が終了したか否かを判断する。
S202において、CPU104は、関連付け期間が終了していないと判断した場合には、処理をS203へ進める。S202において、CPU104は、関連付け期間を終了したと判断した場合には、処理を終了する。S203において、CPU104は、受電装置20から受電希望通知IDを受信したか否かを判断する。ここで、受信希望通知IDとは、受電装置20が受電を希望する旨と、受電を希望する受電装置20の受電装置IDとを含む情報である。
S203において、CPU104は、受電装置20から受電希望通知IDを受信していないと判断した場合には、処理をS202へ進める。S203において、CPU104は、受電装置20から受電希望通知IDを受信したと判断した場合には、処理をS204へ進める。
S204において、CPU104は、S203で受電装置20から受信した受電希望通知IDに基づいて、受電装置情報テーブル300を作成する。そして、CPU104は、作成した受電装置情報テーブル300をRAM105に格納する。具体的には、CPU104は、受電装置情報テーブル300に新たな通し番号301を格納し、これに対応付けて、受電希望通知IDに示される受電装置IDを受電装置ID302に格納する。
S205において、CPU104は、S203で受信した受電希望通知IDを、無線送受信部101を介して通信可能なすべての受電装置20に送信する。続いて、CPU104は、処理をS202へ進める。S205の処理を終了すると、画像形成装置10と受電装置20の間の通信は終了する。これにより、別の受電装置20が、画像形成装置10と通信を出来ることになる。
次に、関連付け期間における、受電装置ID「AA」の受電装置20の処理について説明する。S211において、受電装置20のCPU210は、画像形成装置10から給電通知を受信する。S212において、CPU210は、送信待機状態か否かを判断する。具体的には、CPU210は、画像形成装置10と他の受電装置20とが通信を行っているか否かを判断する。
S212において、CPU210は、送信待機状態であると判断した場合には、処理をS216へ進める。S212において、CPU210は、待機状態ではないと判断した場合には、処理をS213へ進める。
S212において、受電装置ID「AA」の受電装置20が画像形成装置10と通信していたとする。この場合には、受電装置ID「AA」の受電装置20以外の受電装置20は、送信待機状態となる。すなわちこの場合、受電装置ID「BB」の受電装置20は、送信待機状態となる。受電装置ID「BB」の受電装置20は、受電装置ID「AA」の受電装置20と画像形成装置10の通信が終了した場合に、画像形成装置10と通信を行うことができる。ただし、このとき、他の受電装置20が画像形成装置10と通信を行っていないことが条件となる。
S213において、CPU210は、画像形成装置10に、受電を希望する旨と自身の受電装置IDとを含む受電希望通知IDを送信する。これに対応し、画像形成装置10は、受電希望通知IDを受信する(S203)。次に、S214において、CPU210は、画像形成装置10から受電装置IDを受信する。なお、この受電装置IDは、画像形成装置10において、S205において送信される。
次に、S215において、CPU210は、S214において受信した受電装置IDが自身の受電装置IDか否かを判断する。S215において、受信した受電装置IDが自身の受電装置IDであると判断した場合、CPU210は、処理を終了する。S215において、受信した受電装置IDが自身の受電装置IDではないと判断した場合には、CPU210は、処理をS218へ進める。
S218において、関連付け期間が終了した場合には、CPU210は、処理をS211へ進める。すなわち、受電装置20は、画像形成装置10からのブロードキャスト受信待ちの状態になる。S218において、関連付け期間が終了しない場合には、CPU210は、処理をS214へ進める。
一方、S216において、CPU210は、画像形成装置10から受電装置IDを受信したか否かを判断する。ここで、受電装置IDは、S205において、画像形成装置10により送信されるものであり、受電を希望する受電装置20の受電装置IDである。S216において、受電装置IDを受信したと判断した場合には、CPU210は、処理をS217へ進める。S216において、受電装置IDを受信していないと判断した場合には、CPU210は、受電装置IDを受信するまでS216の処理を行う。
S217において、CPU210は、関連付け期間が終了したか否かを判断する。S217において、CPU210は、関連付け期間が終了したと判断した場合には、S211へ処理を進める。
S217において、CPU210は、関連付け期間が終了していないと判断した場合には、処理をS212へ進める。すなわち、CPU210は、画像形成装置10と他の受電装置20が通信しているか否かを確認する処理を行うことになる。そして、通信待機状態でなければ、CPU210は、自身の受電希望通知IDを送信する。以上で、関連付け期間における処理が完了する。
なお、関連付け期間における、受電装置ID「BB」の受電装置20の処理(S221〜S228)は、関連付け期間における、受電装置ID「AA」の受電装置20の処理(S211〜S218)と同様である。
図9は、伝送準備期間における詳細な処理を示すフローチャートである。S301において、画像形成装置10のCPU104は、RAM105に記憶している受電装置情報テーブル300から、1つの受電装置IDを302読み出す。具体的には、CPU104は、受電装置情報テーブル300において、電池残量303、受電装置の電力伝送期間304が格納されていない受電装置ID302を読み出す。
次に、S302において、CPU104は、読み出した受電装置IDを含む受電装置情報要求を無線送受信部101から受電装置20に送信する。このとき、受電装置情報要求は、受電装置IDで識別される受電装置20のみに送信される。例えば、受電装置ID「AA」の受電装置20の受電装置情報要求は、受電装置ID「AA」の受電装置20に対して送信される。
S302において、CPU104は、受電装置ID「AA」を含む受電装置情報要求を、無線送受信部101を介して、受電装置ID「AA」の受電装置20に送信する。そして、この場合には、S311において、受電装置ID「AA」の受電装置20が受電装置情報要求を受信する。
同様に、S302において、画像形成装置10のCPU104は、受電装置ID「BB」を含む受電装置情報要求を受電装置ID「BB」の受電装置20に送信する。そして、この場合には、S321において、受電装置ID「BB」の受電装置20が受電装置情報要求を受信する。
なお、受電装置ID「BB」の受電装置20が受電装置情報要求を受信するのは、画像形成装置10と受電装置ID「AA」の受電装置20との通信が終了した後である。このように、伝送準備期間においては、画像形成装置10は、一の受電装置20のみと順に通信を行うものとする。
一方、S311において、受電装置ID「AA」の受電装置20は、受電装置情報要求を受信する。次に、S312において、受電装置ID「AA」の受電装置20は、自身の受電装置情報を画像形成装置10に送信する。
同様に、S321において、受電装置ID「BB」の受電装置20は、画像形成装置10から受電装置情報要求を受信し、S322において自身の受電装置情報を画像形成装置10に送信する。以上で、伝送準備期間における受電装置20の処理は終了する。
S303において、画像形成装置10のCPU104は、無線送受信部101を介して、受電装置情報要求の送信先の受電装置20から受電装置情報を受信する。図9に示す例においては、S303において、CPU104は、受電装置ID「AA」の受電装置20及び受電装置ID「BB」の受電装置20から電池残量を含む受電装置情報を受信する。S303の処理は、電池残量受信処理の一例である。
S304において、画像形成装置10のCPU104は、受電装置20から受信した受電装置情報をRAM105に格納する。具体的には、CPU104は、受電装置情報に含まれている電池残量を、受電装置情報の送信元の受電装置20の受電装置IDに対応付けて、図7に示す受電装置情報テーブル300に格納する。
S305において、CPU104は、受電希望通知IDを送信したすべての受電装置20、すなわち処理対象となるすべての受電装置20から受電装置情報を受信したか否かを判定する。S305において、CPU104は、対象となるすべての受電装置20から受電装置情報を受信したと判断した場合には、処理をS306へ進める。S305において、CPU104は、受電装置情報の受信が完了していない受電装置20が存在すると判断した場合には、処理をS301へ進める。
S306において、CPU104は、S303において受信した電池残量に基づいて、対象となる受電装置20の電力伝送期間を決定する。具体的には、CPU104は、電池残量、すなわち電池残量の割合が大きい程、短い給電時間を決定する。ここで、対象となる受電装置20の電力伝送期間は、給電時間の一例である。すなわち、S306の処理は、給電時間決定処理の一例である。
次に、S307において、CPU104は、決定した電力伝送期間を受電装置情報テーブル300の受電装置ID302に対応付けて、受電装置の電力伝送期間304の欄に格納する。
ここで、S306における電力伝送期間決定処理について説明する。CPU104は、1フレームの電力伝送期間全体の時間と、各受電装置20の電池残量(残量の割合)に基づいて、(式1)により、各受電装置20の電力伝送期間を決定する。
受電装置の電力伝送期間
=(100−受電装置の電池残量)/Σ(100−電池残量)×電力伝送期間
・・・(式1)
なお、1フレームの電力伝送期間全体の時間は、ユーザからの指示に応じてRAM105に予め設定されているものとする。1フレームの電力伝送期間全体の時間を設定する処理については後述する。
例えば、図7に示す通し番号1〜5の受電装置の電池残量303から、受電装置ID「CC」の受電装置20の電力伝送期間は、(式2)により、47秒が得られる。なお、1フレームの電力伝送期間全体の時間は、300秒に設定されているものとする。
(100−70)/{(100−90)+(100−80)+(100−70)+(100−50)+(100−20)}×300 = 47 ・・・(式2)
画像形成装置10のCPU104は、上記処理により受電装置情報テーブル300が完成すると、受電装置情報テーブル300から、給電順番テーブルを作成する。具体的には、CPU104は、受電装置情報テーブル300に格納されている各受電装置の受電装置ID及びこれに対応する情報を給電順番にソートすることにより、給電順番テーブルを作成する。
図10は、画像形成装置10による給電順番テーブル作成処理を示すフローチャートである。給電順番テーブルは、図11を参照しつつ説明する電力伝送期間における処理において、画像形成装置10のCPU104により参照される。S401において、CPU104は、RAM105に格納されている受電装置情報テーブル300を読み出す。次に、S402において、CPU104は、RAM105に格納されている給電順番設定情報を読み出す。ここで、給電順番設定情報は、給電順番を決定するための条件を示す情報である。条件としては、検出順、電池残量(割合)が大きい順(電池残量小順)、電池残量(割合)が小さい順(電池残量小順)の3つがある。なお、条件は、予めユーザにより設定され、RAM105に登録されているものとする。なお、給電順番設定情報を登録する処理については後述する。
次に、S403において、CPU104は、S402において読み出した給電順番設定情報の条件を特定する。S403において、条件として検出順を特定した場合には、S404において、CPU104は、受電装置情報テーブル300と同一のテーブルを給電順番テーブルとして作成する。
S403において、条件として検出順を特定しない場合、すなわち条件として電池残量大順又は電池残量小順を特定した場合には、CPU104は、処理をS405へ進める。
S405において、CPU104は、条件として電池残量大順を特定した場合には、処理をS406へ進める。S404において、CPU104は、条件として電池残量大順を特定しない場合、すなわち条件として電池残量小順を特定した場合には、処理をS407へ進める。
S406において、CPU104は、受電装置情報テーブル300に格納されているレコードに示される電池残量が大きい順、すなわち電池残量の降順となるように各レコードを並べ替える。ここで、受電装置情報テーブル300において、一の受電装置20に対する、受電装置ID302、電池残量303、受電装置の電力伝送期間304を1つのレコードとする。
S407において、CPU104は、受電装置情報テーブル300に格納されている各レコードに示される電池残量が小さい順、すなわち昇順となるように、各レコードを並べ替える。S406又はS407の処理の後、CPU104は、S404において、並べ替え後の受電装置情報テーブル300を給電順番テーブルとして作成する。
CPU104は、以上の処理により、電池残量大順又は電池残量小順の条件が設定されている場合には、受電装置情報テーブル300のレコード順を並び替えることにより、給電順番テーブルを作成する。
図11は、電力伝送期間における詳細な処理を示すフローチャートである。S501において、CPU104は、RAM105に格納されている給電順番テーブルを読み出す。次に、S502において、CPU104は、給電順番テーブルに基づいて、給電対象の受電装置20を決定する。具体的には、CPU104は、給電順番テーブルにおいて、通し番号301の昇順に、対応する受電装置ID302により特定される受電装置20を給電対象として決定する。
次に、S503において、CPU104は、S502で決定した受電装置20の受電装置IDと給電時間(受電装置の電力伝送期間304)とを含む給電開始コマンドを無線送受信部101にセットする。無線送受信部101は、給電開始コマンドを、給電開始コマンドに含まれる受電装置IDで識別される受電装置20に送信する。さらに、CPU104は、無線給電部102に給電時間を設定し、給電指示を発行する(給電制御処理)。これにより、無線給電部102は、無線により給電(送電)を行う(給電処理)。
これに対し、S521において、給電対象として決定された受電装置20の無線送受信部200は、給電開始コマンドを受信する。CPU210は、無線送受信部200から給電開始コマンドを受信する。そして、CPU210は、無線受電部230に受電指示を発行する。無線受電部230は、受電指示を受けると、受電部アンテナ260を介して給電を受け、二次電池270に電力を蓄える。
一方、S505において、CPU104は、給電時間が終了したか否かを判断する。S505において、CPU104は、給電時間が終了したと判断した場合、処理をS506へ進める。S505において、CPU104は、給電時間が終了したと判断しなかった場合、処理をS510へ進める。S505において、CPU104は、給電時間の終了を無線給電部102からの割り込み信号によって検知する。無線給電部102は、割り込み信号をCPU104に出力すると、給電部アンテナ114の給電を停止する。
一方、S522において、受電装置20のCPU210は、給電の中断要求を画像形成装置10に対して送信するか否かを判断する。例えば、予め定められた条件に合致した場合に、給電の中断要求を送信する。なお、受電装置20には、中断要求を送信するか否かを判断するための条件が予め設定されているものとする。
S522において、CPU210は、給電の中断要求を送信しないと判断した場合、処理をS523へ進める。そして、S523において、CPU210は、給電終了通知を受信するまで、S522、S523の処理を繰り返す。S522において、CPU210は、給電の中断要求を送信すると判断した場合、処理をS526へ進める。S526において、CPU210は、画像形成装置10に給電の中断要求を送信する。
S510において、画像形成装置10のCPU104は、無線送受信部101が受電装置20から給電の中断要求を受信したか否かを判断する。S510において、CPU104は、中断要求を受信したと判断した場合、処理をS511へ進める。S510において、CPU104は、中断要求を受信しないと判断した場合、処理をS505へ進める。
S511において、CPU104は、無線給電部102に給電停止コマンドをセットし、給電部アンテナ114からの給電を停止する。受電装置20においては、S523において、CPU210は、中断要求を送信した後、給電終了通知の受信を待つ。このように、画像形成装置10のCPU104は、受電装置20からの中断要求に応じて、適宜給電を停止することができる。
S506において、CPU104は、無線送受信部101を介し、受電装置20に給電終了通知を発行する。受電装置20においては、S523において、CPU210は、給電終了通知を受信すると、処理をS524へ進める。S524において、受電装置20のCPU210は、無線送受信部200を介して受電処理通知を画像形成装置10に送信する。
S507において、画像形成装置10のCPU104は、無線送受信部101を介して、受電装置20から送信された受電処理終了通知を受信する。次に、S508において、CPU104は、無線送受信部101を介して、受電装置20に受電処理終了通知を受信した旨の確認通知を受電装置20に送信する。S525において、受電装置20のCPU210は、画像形成装置10からの確認通知の受信を待つ。そして、S525において、確認通知を受信すると、CPU210は、電力伝送期間における処理を終了する。
S509において、CPU104は、給電順番テーブルに記録しているすべての受電装置20に対し、処理を終了したか否かを判断する。S509において、CPU104は、すべての受電装置20に対する処理を終了したと判断した場合に、電力伝送期間における処理を終了する。S509において、CPU104は、未処理の受電装置20が存在すると判断した場合には、処理をS502へ進める。S502において、CPU104は、未処理の受電装置20を給電対象として決定し、処理を進める。
次に、画像形成装置10において、ユーザからの入力に基づいて、各種情報を設定する処理について説明する。図12は、ユーザから各種設定を受け付けるための受付画面の一例を示す図である。図12に示すように、操作部109は、表示部910を有している。受付画面は、表示部910に表示されている。
ユーザは、受付画面において、電力伝送期間及び給電順番のいずれの設定を行うかを選択することができる。受付画面には、電力伝送期間設定ボタン920及び給電順番設定ボタン930が表示される。なお、ユーザがオプションボタン900を操作すると、CPU104が、操作入力を受け付け、入力に従い、表示部910に受付画面を表示する。
CPU104は、受付画面において電力伝送期間設定ボタン920が押下されたと判断すると、表示部910の表示を、受付画面から図13に示す電力伝送期間全体の設定画面に変更する。CPU104は、受付画面において給電順番設定ボタン930が押下されたと判断すると、表示部910の表示を、受付画面から図14に示す給電順番設定画面に変更する。
図13は、表示部910に表示される、電力伝送期間全体の時間設定画面の一例を示す図である。電力伝送期間全体の時間設定画面は、1フレーム全体の時間の入力をユーザから受け付ける画面である。電力伝送期間全体の時間設定画面には、電力伝送時間ボックス4010、時間変更ボタン4020及びOKボタン4030が表示されている。電力伝送時間ボックス4010は、1フレームの電力伝送期間の入力欄である。図13に示す例においては、300秒が入力されている。
時間変更ボタン4020は、電力伝送時間ボックス4010の値を変更するボタンである。時間変更ボタン4020のマイナス側の三角ボタンが押下されると、電力伝送時間ボックス4010に表示される数値は減少する。時間変更ボタン4020のプラス側の三角ボタンが押下されると、電力伝送時間ボックス4010に表示される数値は上昇する。OKボタン4030が押下されると、CPU104は、電力伝送時間ボックス4010に入力された時間を、1フレームの電力伝送期間の長さとしてRAM105に記憶する。
図14は、表示部910に表示される、給電順番設定画面の一例を示す図である。給電順番設定画面には、受電装置検出順ボタン6010、電池残量小順ボタン6020、電池残量大順ボタン6030及びOKボタン6040が表示される。ユーザにより、受電装置検出順ボタン6010、電池残量小順ボタン6020及び電池残量大順ボタン6030の何れかが選択され、さらにOKボタン6040が押下されたとする。この場合、CPU104は、選択された給電順番設定に対応する給電順番設定情報をRAM105に格納する。
受電装置検出順ボタン6010が押下された場合、CPU104は、検出順の給電順番設定情報をRAM105に格納する。電池残量小順ボタン6020が押下された合には、CPU104は、電池残量小順の給電順番設定情報をRAM105に格納する。電池残量大順ボタン6030が押下された場合には、CPU104は、電池残量大順の給電順番設定情報をRAM105に格納する。
給電順番設定画面において設定された給電順番設定情報は、図10を参照しつつ説明した、給電順番テーブル作成処理において参照される。
以上のように、第1の実施形態にかかる無線給電システムにおいては、受電装置20の電池残量に基づいて、各受電装置20に対する電力伝送期間を決定する。これにより、各受電装置20に適切に電力を供給することができる。
次に、第1の実施形態にかかる無線給電システムの変更例について説明する。第1の変更例にかかる画像形成装置10は、受電装置20から二次電池の電池残量の割合を示す電池残量情報に替えて、二次電池の電池残量の絶対値を示す電池残量情報を受信してもよい。この場合には、画像形成装置10は、各受電装置20のフル充電時の電力量を予め格納していることとする。そして、画像形成装置10は、フル充電時の電力量と、受信した電池残量とに基づいて、電池残量の割合を算出すればよい。
また、第2の変更例としては、画像形成装置10は、電池残量の絶対値に基づいて、各受電装置20に対する電力伝送期間を決定してもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態にかかる無線給電システムについて説明する。第2の実施形態にかかる無線給電システムは、受電装置20に関する情報に基づいて、給電対象の受電装置20を決定する。
図15は、第2の実施形態にかかる画像形成装置11を示す図である。図15に示すように、画像形成装置11は、2つの送電チャネル116を有している。各送電チャネル116は、無線送受信部101と、無線給電部102と、通信部アンテナ113と、給電部アンテナ114とを有している。
図16は、2つのチャネルに対するスーパーフレームを示す図である。各送電チャネル116は、それぞれ異なるスーパーフレームを繰り返すことにより、無線給電を行う。2つの送電チャネル116は、非同期に処理を行う。したがって、CPU104は、各スーパーフレーム間の同期をとるための処理を行う必要はない。
図17は、第2の実施形態にかかる無線給電システムにより利用されるフレームフォーマットの一例を示す図である。図17に示すように、フレームフォーマットのフレームコントロール512は、電源状態5120を含んでいる。電源状態5120は、給電要求有無5121と、二次電池有無5122と、電池残量5123とを含んでいる。また、ペイロード521は、受電装置ID5211と、稼働機能5213とを含んでいる。
ここで、給電要求有無5121は、受電装置20が給電を要求するか否かを示す情報である。二次電池有無5122は、受電装置20が二次電池270を有しているか否かを示す情報である。電池残量5123は、第1の実施形態において説明したのと同様に、二次電池のフル充電時の電力量に対する残量の割合を示す情報である。
また、稼働機能5213は、受電装置20が備える各機能が稼働中であるか否かを示す情報である。機能としては、例えば、通話、fileダウンロード、スタンバイ、スリープ、印刷、画像読み取り、メール等がある。
図18は、第2の実施形態にかかる無線給電システムによる、スーパーフレームにおける画像形成装置11及び受電装置20による給電処理の概略を示すシーケンス図である。なお、画像形成装置11は、2つの送電チャネル116それぞれに対する給電処理を行う。
S121において、画像形成装置11は、受電装置20に対して、受電装置IDを要求するID要求(ARQ信号)を送信する。このとき、画像形成装置11は、フレームフォーマットのID511を用いる。次に、S122において、画像形成装置11は、受電装置20から受電装置ID5211を含む応答情報(ARS信号)を受信する。
次に、S123において、画像形成装置11は、受電装置20に電力の必要性を確認する。具体的には、画像形成装置11は、給電要求有無と、二次電池有無と、電池残量と、稼働機能とを要求する情報を埋め込んで受電装置情報要求を生成する。このとき、画像形成装置11は、フレームフォーマットの電源状態5120及び稼働機能5213を用いる。そして、画像形成装置11は、生成した受電装置情報要求をリクエストフレームとして送信する。
次に、S124において、受電装置20は、電力を必要とする場合には、画像形成装置11へ電力必要の通知を行う。具体的には、受電装置20は、受電要求と、二次電池の有無と、電池残量情報とをそれぞれ給電要求有無5121と、二次電池有無5122と、電池残量5123に埋め込むことにより、受電装置情報を生成する。そして、受電装置20は、生成した受電装置情報をレスポンスフレームとして画像形成装置11へ送信する。
なお、受電装置20は、電力を必要としない場合には、電源状態5120に電力不要であることを示す情報を埋め込み、又は電源状態5120に情報を空欄にして受電装置情報を生成する。
次に、S125において、画像形成装置11は、受電の必要性の応答結果に基づいて、給電対象の受電装置20を決定する。そして、決定した受電装置20に対し、給電を割り当てることを示す割当結果を送信する
次に、S126において、画像形成装置11は、電力伝送の準備を行う。次に、S127において、画像形成装置11は、受電装置20に電力伝送を行う。次に、S128において、受電装置20は二次電池270がフルになると、画像形成装置11に対し、電力伝送終了通知を送信する。このとき、フレームフォーマットの電源状態5120が用いられる。以上で、1つのスーパーフレームが終了する。
また、受電装置20と画像形成装置11とが一定時間以上通信できなくなったり、画像形成装置11で給電に支障のある状況が発生したりした場合も、処理は終了する。
このように、画像形成装置11と受電装置20との間で、スーパーフレーム内においてデータ送受信処理を行うことにより、無線給電のためのデータ通信が実現される。
以下、関連付け期間S101における詳細な処理について説明する。図19は、画像形成装置11の1つの送電チャネルにおける給電処理のフローチャートである。なお、図19に示すS601〜S607の処理は、給電処理(図18)のS121〜125の処理に対応する。また、図19に示すS608,S609,S610の処理はそれぞれ、S126,S127,S128の処理に対応する。
S601において、画像形成装置11のCPU104は、ID要求を無線送受信部101から送信する。このとき、CPU104は、フレームフォーマットのID511を用いる。
次に、S602において、CPU104は、タイムアウト期間まで、S601において送信したID要求に対する受電装置20からのID応答を待つ。さらに、CPU104は、ID応答を受信した場合には、フレームフォーマットのID511と、ID応答の送信元の受電装置20の受電装置IDとを対応付けて、受電装置情報テーブルに受信順に保持する。
図20は、第2の実施形態にかかる受電装置情報テーブル310の一例を示す図である。受電装置情報テーブル310は、ID311と、受電装置ID312と、給電要求有無313と、稼働機能314と、二次電池有無315と、電池残量316とを対応付けて格納する。なお、S602の処理においては、このうち、ID311と、受電装置ID312が受電装置情報テーブル310に格納される。
図19に戻り、S602においてID応答を受信すると、CPU104は、処理をS603へ進める。S602において、ID応答を受信しないままタイムアウト期間が経過した場合には、CPU104は、処理を終了する。なお、処理終了後に、再度S601を開始するタイミングは、タイムアウト期間経過後であってもよく、タイムアウト期間より短い期間、又は長い期間の経過後であってもよい。
S603において、CPU104は、受電装置情報要求を生成し、生成した受電装置情報を、ID応答の送信元の受電装置20に送信する。このとき、CPU104は、フレームフォーマットの電源状態5120と、稼働機能5213とを用いる。
受電装置20は、受電装置情報要求を受信すると、受電装置情報をレスポンスフレームとして画像形成装置11に送信する。ここで、受電装置情報は、給電要求の有無と、二次電池の有無と、電池残量と、稼働機能とを含んでいる。
S604において、画像形成装置11のCPU104は、受電装置20か受電装置情報を受信する。ここで、受電装置情報は稼働状態を含んでいる。すなわち、S604の処理は、稼働状態受信処理の一例である。CPU104はさらに、受電装置情報を、フレームフォーマットのID511と関連付けて受電装置情報テーブル310に格納する。CPU104は、さらに、受信した給電要求有無5121から給電要求有りの受電装置20が存在するか否かを確認する。S604において、給電要求有りの受電装置20が存在する場合には、CPU104は、処理をS605へ進める。S604において、給電要求有りの受電装置20が存在しない場合には、CPU104は、処理を終了する。
S605において、CPU104は、給電要求有りの受電装置20が2台以上存在するか否かを確認する。S605において、給電要求有りの受電装置20が1台の場合は、CPU104は、処理をS607へ進める。S605において、給電要求有りの受電装置20が2台以上存在する場合には、CPU104は、処理をS606へ進める。
S606において、CPU104は、給電要求有りの複数の受電装置20それぞれの給電必要度を比較する。ここで、給電必要度とは、各受電装置20の給電の必要性の程度の評価値である。給電の必要性が高い程、給電必要度は大きい値となる。
CPU104は、比較結果に基づいて、必要性の最も高い受電装置20を給電対象として選択する。なお、S606の処理については、図22を参照しつつ後述する。
次に、S607において、CPU104は、選択した受電装置20に対して、給電を割り当てることを示す割当結果を送信する。CPU104はまた、選択しなかった受電装置20に対し、給電しない旨を送信する。
次に、S608において、CPU104は、電力伝送準備を行う。具体的には、CPU104は、給電対象の受電装置20との間で電力伝送に必須の各種パラメータ設定を行う。電力伝送に必須の各種パラメータとしては、周波数帯、アンテナ、共振周波数等がある。
次に、S609において、CPU104は、無線送受信部101から給電対象の受電装置20への給電を開始する(給電処理)。次に、S610において、画像形成装置11は、受電装置20から電力伝送終了通知を受信すると、電力伝送を終了する。なお、CPU104は、電力伝送準備期間で設定した時間が経過した場合、一定時間以上の通信断が生じた場合、画像形成装置11で給電に支障のある状況が発生した場合においても、電力伝送を終了するものとする。
図21は、受電装置20の受電処理を示すフローチャートである。なお、図21に示すS701〜S705の処理は、給電処理(図18)のS121〜S125の処理に対応する。また、図21に示すS706〜S709の処理は、給電処理のS126〜S127の処理に対応する。
S701において、受電装置20のCPU210は、無線送受信部200で画像形成装置11からID要求を受信する。そして、CPU210は、フレームフォーマットの受電装置ID5211を用いて、受電装置IDを無線送受信部200から画像形成装置11に送信する。
次に、S702において、CPU210は、受電装置情報を確認する。本実施形態においては、CPU210は、受電装置情報として、受電装置20の電源状態と、稼働機能とを確認する。電源状態とは、二次電池270の有無及び二次電池270の電池残量である。CPU210は、二次電池270の電圧や電流に基づいて、電池残量を確認する。稼働機能とは、受電装置20が備える機能のうち、S702の処理実行時に稼働している機能のことである。
そして、CPU210は、特定した電源状態(二次電池270の有無及び電池残量)をコード化し、電源状態のコードをRAM220に設けられた電源状態記憶部に格納する。CPU210はまた、特定した稼働機能をコード化し、稼働機能のコードをRAM220に設けられた稼働機能記憶部に格納する。
なお、CPU210は、電源状態及び稼働機能のコード化においては、LUTを参照するものとする。ここで、LUTは、電源状態及び稼働機能それぞれとコードとを対応付けたテーブルであり、例えばROM240等に予め格納されているものとする。
なお、受電装置情報は、各受電装置20の必要性評価値を見積もることのできる情報であればよく、その種類は、実施形態に限定されるものではない。他の例としては、電力必要性情報は、メモリの使用量等機能の使用率や、CPUのパワー、受電装置20のアプリケーションの名等であってもよい。
次に、S703において、CPU210は、電源状態と稼働機能とに基づいて、送電要求を送信するか否かを判定する。CPU210は、具体的には、判定条件を満たすか否かを判定する。ここで、判定条件は、ROM240等に予め設定された条件である。判定条件は、UI215を操作することにより、ユーザが設定や変更することができるものとする。
判定条件としては、例えば所定の機能の稼働や、二次電池を有さないことや、二次電池を有しかつ二次電池の電池残量が50%以下であることのいずれか、またはこれらの組み合わせが挙げられる。ただし、判定条件は、実施形態に限定されるものではない。他の例としては、判定条件は、受電信号レベル、二次電池の温度、受電装置20と画像形成装置11の間の距離や位置関係、またはこれらの組み合併せであってもよい。
S703において、CPU210は、給電要求を送信すると判定した場合には、処理をS705へ進める。S703において、CPU210は、給電要求を送信しないと判定した場合には、処理をS704へ進める。
S704において、CPU210は、受電装置情報要求に対し、給電要求を含まないレスポンスフレームを生成し、画像形成装置10に送信する。具体的には、CPU210は、フレームフォーマットの給電要求有無5121に、給電要求なしを示す情報を埋め込む。さらに、CPU210は、フレームフォーマットの二次電池有無5122、電池残量5123及びペイロード521の稼働機能5213にそれぞれ二次電池270の有無のコード、電池残量のコード、稼働機能のコードを埋め込む。そして、CPU210は、処理を終了する。
S705において、CPU210は、受電装置情報要求に対し、給電要求を含むレスポンスフレームを生成し、画像形成装置10に送信する。具体的には、CPU210は、フレームフォーマットの給電要求有無5121に、給電要求ありを示す情報を埋め込み、二次電池有無5122及び電池残量5123及びペイロード521の稼働機能5213にそれぞれのコードを埋め込む。
S705において、給電要求ありを示すレスポンスフレームを送信した後、CPU210は、処理をS706へ進める。S706において、CPU210は、割当結果の受信を待つ。割当結果は、自装置が送電チャネルに割り当てられたこと、すなわち給電対象として選定されたことを示す情報である。S706において、割当結果を受信すると、CPU210は、処理をS707へ進める。S706において、割当結果を受信しない場合には、CPU210は、受電処理を終了する。
S707において、CPU210は、電力伝送準備を行う。具体的には、CPU210は、画像形成装置11との間で電力伝送に関わる各種パラメータ設定を行う。次に、S708において、CPU210は、画像形成装置11から電力の伝送を受け、二次電池270を充電する。
次に、S709において、CPU210は、二次電池270への充電が完了すると、電力伝送終了通知を画像形成装置11に送信し、電力伝送を終了する。なお、二次電池270への充電の完了以外に、電力伝送準備期間で設定した時間の経過、または一定時間以上の通信断、画像形成装置11で送電に支障が起きた場合等においても、CPU210は、電力伝送を終了する。
図22は、図19を参照しつつ説明した、画像形成装置11による必要性比較処理の詳細を示すフローチャートである。S621において、画像形成装置11のCPU104は、受電装置情報、すなわち給電要求有りの受電装置20の受電装置ID312、稼働機能314、二次電池有無315、電池残量316を受電装置情報テーブル310から抽出する。
次に、S622において、CPU104は、抽出した受電装置情報を給電必要度に変換する。ここで、給電必要度は、受電装置20が給電を必要とする程度を示す数値である。CPU104は、LUT変換と算術計算により、給電必要度を算出する。具体的には、CPU104は、受電装置ID、稼働機能、二次電池有無及び電池残量それぞれの情報を給電必要度に変換する。CPU104はさらに、得られた複数の給電必要度を乗算し、これを受電装置20の必要度として得る。
ここで、稼働機能から給電必要度への変換処理において、CPU104は、機能がリアルタイム性を要するか否かに応じた給電必要度を算出する。例えば、通話とダウンロードの機能において、通話のリアルタイム性がより高いので、CPU104は、変換処理により、例えば、通話及びダウンロードをそれぞれ0.9及び0.6の給電必要度に変換する。
なお、受電装置情報から給電必要度に変換するための処理は、実施形態に限定されるものではない。他の例としては、CPU104は、LUT変換のみ、または算術計算のみにより、受電装置情報を給電必要度に変換してもよい。
次に、S623において、CPU104は、S621において抽出した受電装置IDが登録IDに一致するか否かを確認する。ここで、登録IDは、優先して給電を行う受電装置20の受電装置IDであり、予めRAM105等に格納されているものとする。なお、登録IDは、ユーザ操作により、適宜登録及び更新が可能である。
S623において、受電装置IDが登録IDに一致する場合、CPU104は、処理をS624へ進める。S624において、登録IDに一致する送電装置IDで識別される受電装置20を給電対象として選択する。
S623において、受電装置IDが登録IDに一致しない場合、CPU104は、処理をS625へ進める。なお、登録IDが登録されていな場合も、CPU104は、処理をS625へ進める。
S625において、CPU104は、S622において算出した給電必要度が最大となる受電装置20が1台か否かを確認する。S625において、1台である場合には、S626において、CPU104は、最大値を示す受電装置20を給電対象として選択する。S625において、同一の最大値を示す受電装置20が2台以上存在する場合には、CPU104は、処理をS627へ進める。
S627において、CPU104は、給電必要度が最大の受電装置20それぞれの稼働機能から得られた給電必要度を比較する。S627において、稼働機能に対応する給電必要度に差がある場合には、S628において、CPU104は、稼働機能に対応する給電必要度が最大の受電装置20を給電対象として選択する。
S627において、稼働機能に対応する給電必要度に差がない、すなわち稼働機能に対応する給電必要度が同一値である場合には、CPU104は、処理をS629へ進める。
S629において、CPU104は、給電必要度が最大の受電装置20それぞれの電池残量から得られた給電必要度を比較する。S629において、電池残量に対応する給電必要度に差がある場合には、S630において、CPU104は、電池残量に対応する給電必要度が最大の受電装置20を給電対象として選択する。
S629において、電池残量に対応する給電必要度に差がない場合には、CPU104は、処理をS631へ進める。S631において、CPU104は、受電装置情報の受信順が最も早い受電装置20を給電対象として選択する。以上の処理の後、CPU104は、処理をS607(図19)へ進める。なお、S624,S626,S628,S630,S631の処理は、装置選択処理(装置選択ステップ)の一例である。
次に、図23〜図26等を参照しつつ、画像形成装置11の第1,第2送電チャネル116に受電装置20を割り当てる処理について具体的に説明する。図23は、画像形成装置11による、第1送電チャネル116への受電装置20の割り当て処理を示すシーケンス図である。
ここでは、S121におけるID要求送信時において、受電装置ID「AA」、「BB」及び「CC」の3台の受電装置20が検出された場合について説明する。
画像形成装置10のCPU104は、初期化等の処理が終了し、無線給電可能状態になると、受電装置20に対し受電装置ID要求を行う(図19のS601)。そして、受電装置ID「AA」、「BB」及び「CC」の3台の受電装置20は、それぞれ、受電装置ID要求の通知を受信し、画像形成装置11にID応答を行う(図21のS701)。このとき、各受電装置20は、それぞれ自身の受電装置IDを受電装置ID5211に埋め込んで応答する。
続いて、画像形成装置10は、3台の受電装置20からID応答を受信し、各受電装置20のIDを受電装置情報テーブル310の受電装置ID312に、ID応答の受信順に格納する。
次に、画像形成装置10は、第1送電チャネル116の無線送受信部101から、受電装置ID「AA」、「BB」及び「CC」の3台の受電装置20に、受電装置情報要求を送信する(図19のS603)。
一方、3台の受電装置20は、それぞれ受電装置情報を確認し、電源状態及び稼働機能をそれぞれ電源状態記憶部及び稼働機能記憶部に格納する(図21のS702)。ここでは、受電装置ID「AA」の受電装置20は、通話中とする。この場合、受電装置ID「AA」の受電装置20は、稼働機能記憶部に通話を稼働機能として格納し、さらに、二電池残量10%、二次電池有りの情報を電源状態記憶部に格納する。
受電装置ID「AA」の受電装置20は、上記の電源状態及び稼働機能に基づいて、判定条件に従い、給電要求を行うか否かを判断する。ここで、予め定められた対象機能が稼働中であり、かつ電池残量が10%以下であることが判定条件として設定されているとする。また、通話が対象機能に含まれるとする。この場合、受電装置ID「AA」の受電装置20は、判定条件を満たすことから、給電要求を行うと判定する。
そして、受電装置ID「AA」の受電装置20は、給電要求有りを給電要求有無5121に埋め込んだレスポンスフレームを画像形成装置11に送信する(図21のS705)。
また、受電装置ID「BB」の受電装置20は、ダウンロードの機能が稼働中であり、電池残量が50%であるとする。これに対応し、受電装置ID「BB」の受電装置20は、稼働機能記憶部にダウンロードを稼働機能として格納し、さらに、二電池残量50%、二次電池有りの情報を電源状態記憶部に格納する(図21のS702)。
受電装置ID「BB」の受電装置20は、上記の電源状態及び稼働機能に基づいて、判定条件に従い、給電要求を行うか否かを判断する。対象機能にダウンロードが含まれるとする。この場合、受電装置ID「BB」の受電装置20は、判定条件を満たすことから、給電要求を行うと判定する。
そして、受電装置ID「BB」の受電装置20は、給電要求有りを給電要求有無5121に埋め込んだレスポンスフレームを画像形成装置11に送信する(図21のS705)。
受電装置ID「CC」の受電装置20は、スリープ状態であるとする。これに対応し、受電装置ID「CC」の受電装置20は、稼働機能をスリープとして、稼働機能記憶部に格納し、さらに電池残量0%、二次電池無しの情報を電源状態記憶部に格納する(図21のS702)。
受電装置ID「CC」の受電装置20は、上記の電源状態及び稼働機能に基づいて、判定条件に従い、給電要求を行うか否かを判断する。対象機能にスリープが含まれるとする。この場合、受電装置ID「CC」の受電装置20は、判定条件を満たすことから、給電要求を行うと判定する。そして、受電装置ID「CC」の受電装置20は、給電要求有りを給電要求有無5121に埋め込んだレスポンスフレームを画像形成装置11に送信する(図21のS705)。
画像形成装置11は、第1送電チャネル116の無線送受信部101から受電装置情報のレスポンスフレームを受信する。画像形成装置11は、受電装置情報に含まれる、給電要求有無と、二次電池有無と、電池残量と、稼働機能と、受電装置IDとをフレームフォーマットのIDに対応付けて受電装置情報テーブル310に格納する。そして、画像形成装置11は、受電装置ID「AA」、「BB」及び「CC」のいずれも給電要求有りであることを確認する(図19のS604)。
給電要求有の受電装置20が3台存在するため(S605)、画像形成装置11は、受電装置ID「AA」、「BB」及び「CC」の3台の受電装置20それぞれの給電必要度を算出し、比較する(S606)。
画像形成装置11は、受電装置情報テーブル310から受電装置ID312と、稼働機能314と、二次電池有無315と、電池残量316とを抽出する(図22のS621)。これにより、図24(a)に示す受電装置情報が抽出される。
次に、画像形成装置11は、抽出した受電装置情報に基づいて、給電必要度を算出する。これにより、図24(b)に示す給電必要度が算出される。画像形成装置11は、図24(b)に示すように、各受電装置情報を給電必要度に換算し、得られた複数の給電必要度を乗算することにより、各受電装置20の給電必要度を算出する。
次に、画像形成装置11は、受電装置ID「AA」、「BB」及び「CC」が登録IDと一致するか否かを確認する。ここでは、「CC」を登録IDとする。この場合、画像形成装置11は、受電装置ID「CC」の受電装置20を給電対象として選択する(図22のS623,S624)。
画像形成装置11は、選択した受電装置20(受電装置ID「CC」)に給電割当することを示す給電割当結果の通知を行う。画像形成装置11は、また、受電装置「AA」及び「BB」の受電装置20に給電割当しないことを示す給電割当結果の通知を行う(図19のS607)。
受電装置ID「AA」及び「BB」の受電装置20は、送電チャネルに割り当てられなかったので、給電動作を終了する。受電装置ID「CC」の受電装置20は、第1送電チャネル116に割り当てられたので、画像形成装置11との間で、電力伝送準備、電力伝送、電力伝送終了まで実行する。
以上の処理により、画像形成装置11は、予め登録された特定の受電装置20(ここでは、受電装置ID「CC」の受電装置20)に対し優先的に第1送電チャネル116を割り当てることができる。すなわち、画像形成装置11は、特定の受電装置20に対し優先的に電力を供給することができる。
図25は、図23に示す第1送電チャネル116への割り当て処理の後に実行される、第2送電チャネル116への割り当て処理を示すシーケンス図である。図23に示す割り当て処理において、受電装置ID「CC」の受電装置20が第1送電チャネル116に割り当てられている。したがって、図25に示す第2送電チャネル116への割り当て処理においては画像形成装置11と、受電装置ID「AA」及び「BB」の受電装置20との間で、S121〜S125の処理が実行される。
その後、必要性比較処理において、画像形成装置11は、受電装置情報テーブル310から受電装置ID312と、稼働機能314と、二次電池有無315と、電池残量316とを抽出する(図22のS621)。これにより、図26(a)に示す受電装置情報が抽出される。
次に、画像形成装置11は、抽出した受電装置情報に基づいて、給電必要度を算出する。これにより、図26(b)に示す給電必要度が算出される。画像形成装置11は、図26(b)に示すように、各受電装置情報を給電必要度に換算し、得られた複数の給電必要度を乗算することにより、各受電装置20の給電必要度を算出する。
次に、画像形成装置11は、受電装置ID「AA」及び「BB」が登録IDと一致するか否かを確認する(図22のS623)。いずれも登録IDと一致しないため、画像形成装置11は、給電必要度が最大の装置が1台であるか確認する(S625)。
図26(b)に示すように、受電装置ID「AA」の受電装置20の給電必要度は0.3645であり、受電装置ID「BB」の受電装置20の給電必要度は0.135である。
すなわち、受電装置ID「AA」の受電装置20の給電必要度が最大であり、かつ最大値の装置が一台である。したがって、画像形成装置11は、受電装置ID「AA」の受電装置20を給電対象として選択する(S626)。
次に、画像形成装置11は、選択した受電装置20(受電装置ID「AA」)に給電割当することを示す割当結果の通知を行う。画像形成装置11は、また、受電装置ID「BB」の受電装置20に給電割当しないことを示す割当結果の通知を行う(図19のS607)。
受電装置ID「BB」の受電装置20は、送電チャネルに割り当てられなかったので、給電動作を終了する。受電装置ID「AA」の受電装置20は、送電チャネルに割り当てられたので、画像形成装置11との間で、電力伝送準備、電力伝送、電力伝送終了まで実行する。
以上の処理により、画像形成装置11は、リアルタイム制を要する通話中の受電装置20(ここでは、受電装置ID「AA」の受電装置20)に対し、第2送電チャネル116を優先的に割り当てることができる。
このように、第2の実施形態にかかる無線給電システムにおいては、受電装置20の電源状態や、稼働機能に基づいて、適切な給電対象を選択することができる。
さらに、電源状態や稼働機能等の受電装置情報を給電必要度に変換するためのLUT等を、受電装置20の種類や、数等、画像形成装置11の性能等に応じて適宜設定及び変更することが可能である。このため、ユーザが優先したい受電装置20への優先的な給電も実現することができる。
なお、第2の実施形態にかかる無線給電システムのこれ以外の構成及び処理は、第1の実施形態にかかる無線給電システムの構成及び処理と同様である。
(第3の実施形態)
図27は、第3の実形態にかかる無線給電システムを示す図である。第3の実施形態にかかる無線給電システムにおいては、画像形成装置12は、複数の内部受電装置22を備えている。また、外部受電装置21は、スマートフォン及びタブレット端末PCである。外部受電装置21は、画像形成装置12から補助電力を受電して動作することができる。
本実施形態にかかる画像形成装置12は、内部受電装置22として、標準ハードウェア(HW)ユニットと、内蔵HDDユニットと、リムーバブルHDDユニットと、拡張HWユニットとを有している。標準HWユニットは、標準HW281を有している。内蔵HDDユニットは、内蔵HDD282を有している。リムーバブルHDDユニットは、着脱可能なリムーバブルHDD283を有している。拡張HWユニットは、拡張HW284を有している。
また各内部受電装置22は、いずれも、CPU210と、無線受電部230と、無線送受信部200とを有している。外部受電装置21の構成は、図3を参照しつつ説明した受電装置20の構成と同様である。
さらに、画像形成装置12は、複数の送電チャネル116を備えている。より詳しくは、画像形成装置12は、少なくとも、画像形成装置12が備える4つの内部受電装置22への給電を行う4つの送電チャネル116と、外部受電装置21への給電を行う1又は2以上の送電チャネル116とを有している。
図28は、第3の実施形態にかかる画像形成装置12による給電処理を示すフローチャートである。S601〜S603の処理は、第2の実施形態において図19を参照しつつ説明したS601〜S603の処理と同様である。
CPU104は、S601,S602の処理により、給電可能な内部受電装置22と外部受電装置21の構成を特定し、各受電装置21,22の認証が完了すると、S603の処理を行う。その後、S620において、CPU104は、内部受電装置22からID応答を受信したか否か、すなわち内部受電装置22が存在するか否かを確認する。
内部受電装置22が存在する場合には、CPU104は、処理をS621へ進める。内部受電装置22が存在しない場合には、CPU104は、処理をS622へ進める。
S621において、CPU104は、ID応答の送信元の内部受電装置22が消費する消費電力量を含む、画像形成装置12の消費電力量の見積もりを算出する。次に、S622において、CPU104は、外部受電装置21からID応答を受信したか否か、すなわち外部受電装置21が存在するか否かを確認する。
外部受電装置21が存在する場合には、CPU104は、処理をS623へ進める。外部受電装置21が存在しない場合には、CPU104は、処理をS627へ進める。
S623において、CPU104は、(式1)により余剰電力量を算出する。ここで、余剰電力量とは、画像形成装置12において上記消費電力量が消費された場合に、外部受電装置21に供給可能な電力量である。
(余剰電力量)
=(電源ユニットが供給可能な電力量)−(内部受電装置の消費電力量)
・・・(式1)
次に、S624において、外部受電装置21から給電要求があるか否かを確認する。給電要求がある場合には、CPU104は、処理をS625へ進める。給電要求がない場合には、CPU104は、処理をS627へ進める。
S625において、CPU104は、余剰電力量が十分か否かを確認する。具体的には、CPU104は、(式2)により給電判断値を算出する。そして、給電判断値が「0」以上である場合に、余剰電力量が十分であると判断する。
(給電判断値)
=(余剰電力量)−(外部受電装置の必要電力量) ・・・(式2)
余剰電力量が十分である場合には、CPU104は、処理をS626へ進める。余剰電力量が十分でない場合には、CPU104は、処理をS627へ進める。
なお、S620〜S627の処理は、画像形成装置12内部の消費電力量(画像形成装置12の内部に供給する給電電力量)に基づいて、外部受電装置21への電力供給を制御する給電制御処理の一例である。
S626において、CPU104は、内部受電装置22及び給電要求を送信した外部受電装置21を給電対象として選択する。そして、処理をS607へ進める。一方S627においては、CPU104は、内部受電装置22のみを給電対象として選択する。そして、処理をS607へ進める。
なお、S626及びS627は、ジョブを受信した後に実行される処理である。S626,S627において、CPU104は、受信したジョブにおいてCPU104がアクセスする受電装置21,22を給電対象として選択する。
S609において、電力伝送を開始した後、S628において、CPU104は、外部受電装置21や図示せぬホストコンピュータから投入されたジョブが終了すると、給電を終了する。なお、S609の処理においては、内部受電装置22への給電及び外部受電装置21への給電が行われる。すなわち、S609の処理は、第1の給電処理及び第2の給電処理の一例である。
図29は、第3の実施形態にかかる給電処理と、外部受電装置21及び内部受電装置22の状態とを時間軸に沿って示す図である。図29に示すT11のタイミングにおいて、給電処理が開始され、T12のタイミングにおいて、S603の処理が終了する。T12において、CPU104は、内部受電装置22に対し、送電チャネル116による電力供給を開始し、T12まで電力供給を継続する。これは、内部受電装置22が、無線送受信部101との通信に電力を要するためである。
そして、T12のタイミングにおいて、受電装置21,22の識別及び認証が終了すると、CPU104は、内部受電装置22への給電を一旦停止する。続いて、T12からT3の期間おいて、S620〜S625の処理を行う。ここで、T3は、ジョブを受信するタイミングである。
T13のタイミングにおいて、ジョブを受信すると、CPU104は、S626又はS627の処理により給電対象を決定し、S607,S608の処理を行う。T14からT15の期間において、CPU104は、S609の処理により、給電対象に電力を供給する。ここで、T15は、ジョブが終了したタイミングである。
例えば、S626において、外部受電装置21及び内部受電装置22が給電対象として選択されたとする。この場合には、T14からT15の期間において、CPU104は、S609の処理により、外部受電装置21及び内部受電装置22に対して、送電チャネル116から電力を供給する。
一方、S627において、内部受電装置22のみが給電対象として選択された場合には、T14からT15の期間において、CPU104は、S609の処理により、内部受電装置22に対して、送電チャネル116から電力を供給する。その後、T15のタイミングにおいて、CPU104は、送電チャネル116からの給電を停止する。
このように、第3の実施形態にかかる無線給電システムにおいては、内部受電装置22への電力の供給を優先的に行いつつ、余剰電力がある場合には、外部受電装置21に対しても電力を供給することができる。このように、第3の実施形態にかかる無線給電システムは、他の実施形態にかかる無線給電システムと同様に、内部受電装置を含む複数の受電装置への給電を適切に制御することができる。
なお、第3の実施形態にかかる無線給電システムのこれ以外の構成及び処理は、他の実施形態にかかる無線給電システムの構成及び処理と同様である。
次に、第3の実施形態にかかる無線給電システムの変更例について説明する。図30は、第1の変更例にかかる無線給電システムによる給電処理を示すフローチャートである。第1の変更例にかかる無線給電システムは、外部受電装置21から給電要求を受信した場合には、ジョブ受信前に給電要求の送信元の外部受電装置21への給電を行う。
具体的には、図30に示すように、S624において、外部受電装置21から給電要求を受信した場合には、CPU104は、処理をS640へ進める。S640において、CPU104は、給電要求の送信元の外部受電装置21を給電対象として、電力伝送準備処理を行う。続いて、S641において、CPU104は、給電対象の外部受電装置21への電力伝送を行う。S642において、CPU104は、外部受電装置21の充電が完了するまで、S641の電力伝送を継続する。
S642において、充電が完了すると、CPU104は、処理をS643へ進める。なお、CPU104は、ジョブを受信した場合にも、処理をS643へ進めることとする。S643において、CPU104は、給電対象の外部受電装置21への電力伝送を停止する。次に、ジョブを受信すると、S644において、CPU104は、内部受電装置22への電力伝送準備処理を開始する。次に、S645において、内部受電装置22への電力伝送を行い、S628へ進む。
なお、これ以外の処理は、第3の実施形態において、図28を参照しつつ説明した給電処理における処理と同様である。
図31は、第1の変更例にかかる給電処理と、外部受電装置21及び内部受電装置22の状態とを時間軸に沿って示す図である。図31に示すように、S603の処理の終了するT22のタイミングにおいて、CPU104は、外部受電装置21への電力伝送準備を行う(S640)。
そして、S640の電力伝送準備が終了すると、T23のタイミングにおいて、CPU104は、外部受電装置21への電力伝送(給電)を行う(S641)。そして、T24のタイミングにおいて、充電が完了すると、CPU104は、外部受電装置21への電力伝送を停止する(S643)。
T24以降において、CPU104は、内部受電装置22への電力伝送準備を行う(S644)。そして、T25のタイミングにおいて、内部受電装置に対する電力伝送を行う(S645)。
このように、第1の変更例においては、画像形成装置12がジョブ実行前に外部受電装置21への給電を行う。これにより、ジョブ実行中に内部受電装置22への電力供給を優先することにより、外部受電装置21の電力が不足し、ジョブを完了できなくなるのを避けることができる。
次に、第3の実施形態にかかる無線給電システムの第2の変更例について説明する。第2の変更例にかかる無線給電システムは、内部受電装置22及び外部受電装置21を給電対象とする電力伝送を開始した場合において、ジョブのフェーズ毎に給電のオンオフを制御する。
例えば、1つのジョブの実行中においても、ジョブのフェーズによりデータアクセスのある機器が異なる場合がある。例えば、給電対象の受電装置21,22へのデータアクセスの期間が短い場合や、給電対象の受電装置21,22へのデータアクセスのタイミングが離散的である場合がある。このような場合には、給電対象の受電装置21,22は、アイドル状態のまま電力が浪費されている。
そこで、第2の変更例においては、ジョブのフェーズ単位で、給電対象への給電のオンオフを制御することにより、さらなる省電力化を図る。
図32は、第2の変更例にかかる電力伝送処理(S609)の詳細な処理を示すフローチャートである。第2の変更例においては、S609において、給電対象の外部受電装置21及び内部受電装置22への電力伝送が開始すると、S660において、CPU104は、ジョブ中に処理される各フェーズをモニタリングする。
そして、各フェーズが終了する毎に、S661において、CPU104は、次のフェーズで実行されるジョブ内容に基づいて、データの入出力(アクセス)が生じる外部受電装置21及び内部受電装置22を特定する。
次に、S662において、CPU104は、実行済みのフェーズと次のフェーズにおいてアクセスが生じる外部受電装置21及び内部受電装置22に差異があるか否かを判定する。
S662において、差異がある場合には、CPU104は、処理をS663へ進める。差異がない場合には、CPU104は、処理をS664へ進める。S663において、CPU104は、次フェーズにおいてアクセスが生じない受電装置21,22への電力供給を停止し、また新たにアクセスが生じる受電装置21,22への電力供給を開始する。
次に、S664において、CPU104は、ジョブの終了か否かを判定する。ジョブが終了した場合には、CPU104は、電力伝送処理を終了し、処理をS628(図28)へ進める。ジョブが終了しない場合には、CPU104は、処理をS660へ進める。
図33は、図32に示す給電制御処理(S663)において、2つの内部受電装置22への給電を制御した場合の、給電処理と、内部受電装置22の状態とを時間軸に沿って示す図である。
ジョブのフェーズ1においては、内蔵HDD及びリムーバブルHDDへのアクセスが生じ、フェーズ2においては、内蔵HDDへのアクセスが生じるがリムーバブルHDDへのアクセスは生じないとする。
この場合には、図33に示すように、フェーズ1においては、内蔵HDD及びリムーバブルHDDへの電力伝送を行い、フェーズ2においては、内蔵HDDへの電力伝送を継続しつつリムーバブルHDDへの電力伝送を停止する。
このように、画像形成装置12は、アクセスが生じる内部受電装置22に対してのみ給電を行うので、省電力化を図ることができる。
図34は、図32に示す給電制御処理(S663)において、外部受電装置21及び内部受電装置22への給電を制御した場合の、給電処理と、受電装置21,22の状態とを時間軸に沿って示す図である。
ジョブのフェーズ1においては、内部受電装置22及び外部受電装置21へのアクセスが生じ、フェーズ2においては、内部受電装置22へのアクセスが生じるが外部受電装置21へのアクセスは生じないとする。この場合には、図34に示すように、フェーズ1においては、内部受電装置22及び外部受電装置21への電力伝送を行い、フェーズ2においては、内部受電装置22への電力伝送を継続しつつ外部受電装置21への電力伝送を停止する。
このように、画像形成装置12は、外部受電装置21へのアクセスが生じるときのみ外部受電装置21への給電を行うので、省電力化を図ることができる。
図35は、図32に示す給電制御処理(S663)において、2つの外部受電装置21及び内部受電装置22への給電を制御した場合の、給電処理と、受電装置21,22の状態とを時間軸に沿って示す図である。
ジョブのフェーズ1においては、内部受電装置22へのアクセスが生じ、さらにスマートフォン及びタブレットPCの2つの外部受電装置21へのアクセスが生じるものとする。
さらに、フェーズ2においては、内部受電装置22及びスマートフォンへのアクセスが生じるがタブレットPCへのアクセスは生じないとする。さらに、フェーズ3においては、内部受電装置22及びタブレットPCへのアクセスが生じるがスマートフォンへのアクセスは生じないとする。
この場合には、図35に示すように、フェーズ1においては、CPU104は、内部受電装置22、スマートフォン及びタブレットPCへの電力伝送を行う。フェーズ2においては、CPU104は、内部受電装置22及びスマートフォンへの電力伝送を継続しつつ、タブレットPCへの電力伝送を停止する。さらに、フェーズ3においては、CPU104は、内部受電装置22への給電を継続しつつ、スマートフォンへの給電を停止し、さらにタブレットPCへの給電を再開する。
このように、画像形成装置12は、複数の外部受電装置21それぞれに対し、アクセスの有無に応じて給電を制御するので、省電力化を図ることができる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
以上、上述した各実施形態によれば、複数の受電装置への給電を適切に制御することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10,11,12 画像形成装置、20 受電装置、101 無線送受信部、102 無線給電部、103 コントローラユニット、104 CPU、105 RAM、106 ROM、107 HDD、108 電源ユニット、109 操作部、110 スキャナ部、111 プリント部、113 通信部アンテナ、114 給電部アンテナ、200 無線送受信部、210 CPU、220 ROM、230 無線受電部、240 ROM、250 通信部アンテナ、260 受電部アンテナ、270 二次電池

Claims (6)

  1. 給電装置であって、
    外部装置に無線で電力を供給する無線給電手段と、
    前記外部装置から、前記外部装置が備える二次電池の残量に関する残量情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記残量情報に基づいて、前記外部装置に電力を供給する供給時間を決定する決定手段と
    を備え、
    前記外部装置への電力の供給を開始してから前記決定手段によって決定された前記供給時間が経過した場合に、前記無線給電手段は、電力の供給先を前記外部装置から他の外部装置に切り替え
    前記外部装置への電力の供給を開始してから前記決定手段によって決定された前記供給時間が経過する前であっても、電力供給の停止要求を前記給電装置が前記外部装置から受信した場合に、前記無線給電手段は、電力の供給先を前記外部装置から他の外部装置に切り替えることを特徴とする給電装置。
  2. 前記残量情報は、前記二次電池のフル充電時の電力量に対する前記二次電池の残量の割合を示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の給電装置。
  3. 前記決定手段は、前記二次電池の残量の割合が小さい程、前記供給時間として長い時間を決定することを特徴とする請求項に記載の給電装置。
  4. 前記給電装置は、印刷を実行する画像形成装置であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の給電装置。
  5. 外部装置に無線で電力を供給する無線給電手段を備える給電装置の制御方法であって、
    前記外部装置から、前記外部装置が備える二次電池の残量に関する残量情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得した前記残量情報に基づいて、前記外部装置に電力を供給する供給時間を決定する決定ステップと、
    前記外部装置への電力の供給を開始する開始ステップと、
    前記外部装置への電力の供給を開始してから前記決定ステップで決定した前記供給時間が経過した場合に、電力の供給先を前記外部装置から他の外部装置に切り替え、前記外部装置への電力の供給を開始してから前記決定ステップで決定した前記供給時間が経過する前であっても、電力供給の停止要求を前記給電装置が前記外部装置から受信した場合に、電力の供給先を前記外部装置から他の外部装置に切り替える切替ステップと
    を含むことを特徴とする給電装置の制御方法。
  6. 請求項に記載の給電装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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