JP6488808B2 - 時間差測位システム - Google Patents

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Description

この発明は、信号源から到来する電波、光波、音波等の信号を離隔した複数のセンサ局で受信し、各センサ局が受信する信号の到来時刻の差(到来時間差)を測定し、この測定した信号の到来時間差を利用して、信号源の位置を推定する時間差測位システムに関するものである。
到来時間差を用いた時間差測位システムでは、信号源から放射された信号を複数のセンサ局で受信し、各センサ局が受信する信号の到来時間差から各センサ局と信号源間の距離差を求め、この距離差と各センサの位置の情報を用いて、信号源の位置を推定する。この到来時間差を算出する方法の一つに、各センサ局が受信する信号間の相関関数を用いる方法がある。これは、複数のセンサ局で受信された受信信号のうち、任意の2つのセンサ局の受信信号を用い、一方のセンサ局の受信信号を基準とし、他方の受信信号の到来時刻を仮想的にずらして相関処理を行い、相関処理結果(相関関数)がピークとなる到来時刻のずれ幅から到来時間差を測定するというものである。
到来時間差は、2つのセンサ局と信号源の位置に依存して変化する。この到来時間差に光速を乗算すると各センサ局と信号源間の距離差が算出される。そして、2つのセンサ局から距離差分ずれた位置に、信号源が存在することとなる。そこで、2つのセンサ局からの距離差が、到来時間差に光速を乗算した距離差と等しくなる等時間差線(3次元空間で処理した場合は、等時間差面となる)を、順次2つのセンサ局の組合せを変えて求め、この等時間差線の交点を信号源の位置と推定することができる。例えば、3つのセンサ局が存在する場合には、3つの受信信号を得る。この3つの受信信号の中から、任意の2つの組合せを選び、各組合せに対応した到来時間差を求めることで、2組の等時間差線を得る。この等時間差線の交点から信号源の位置を推定することができる。3次元空間の場合には、4つ以上のセンサ局で受信信号を得て、任意の3つの組合せに対応した等時間差面を求めることで、3組の等時間差面を得る。この等時間差面の交点から信号源の位置を推定することができる。
上記のとおり、時間差測位システムでは、受信信号を元に到来時間差を求め、信号源の位置を推定する。このため、信号源の位置の推定精度は、到来時間差の測定精度に依存する。到来時間差は、相関処理を実施して求めた相関関数のピーク値から測定することとなる。この測定において、相関関数が鋭いピークを持つ波形の場合には、到来時間差の測定精度は向上する。一方、相関関数がなまった緩やかなピークを持つ波形の場合には、相関関数に混入するノイズ等の影響を受け、測定精度が大きく劣化してしまう。相関関数が持つピークの鋭さは、受信信号の信号帯域幅により変動し、信号帯域幅が広い場合には鋭いピークを持つ波形になり、逆に信号帯域幅が狭い場合には、緩やかになまったピークを持つ波形になる。
特開2013−152112号公報
そこで、特許文献1では、センサ局で受信した受信信号がパルス波形であることを仮定し、ウィーナーフィルタ理論を用いて仮想的に受信信号を広帯域化させて処理する方法が提案されている。この方式の場合、受信信号が広帯域化するため、相関関数が鋭いピークを持つことができ、到来時間差の測定精度が向上する。しかし、この方式の場合、受信信号がパルス波形でないと適用できないという問題がある。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、受信信号がパルス波形でないケースや受信信号の帯域幅が狭い等のケースで、2つのセンサ局からの受信信号による相関関数の波形が、なまった緩やかなピークを持つような状況においても、到来時間差を高精度に測定して、信号源の位置を高精度に推定することができる時間差測位システムを得ることを目的とする。
この発明の時間差測位システムは、到来した信号を受信する複数の空中線部と、前記複数の空中線部の中から2つの空中線部を1組とする少なくとも2組の前記空中線部を選択し、選択された各組の前記空中線部で受信された2つの受信信号の間に相互時間差を仮定して一方の前記受信信号と前記相互時間差を持たせた他方の前記受信信号との積の時間平均値である相互相関値を前記相互時間差に対して決定する相互相関関数を求める相互相関処理を実施し、各組に対応する少なくとも2つの前記相互相関関数を出力する相関処理部と、択された前記空中線部で受信された複数の前記受信信号から、仮定する参照時間差に対して参照相関値を決定する参照相関関数を生成する参照相関関数生成部と、前記相関処理部より出力される少なくとも2つの前記相互相関関数の各々と前記参照相関関数生成部より出力される前記参照相関関数との間にマッチング時間差を仮定して、前記参照相関関数が前記参照時間差に対して決める前記参照相関値と前記参照時間差に前記マッチング時間差を加えた前記相互時間差に対して前記相互相関関数が決める前記相互相関値との積の時間平均値であるマッチング値を前記マッチング時間差に対して決定するマッチング関数を求めるマッチング処理を実施し、少なくとも2つの前記マッチング関数を出力するマッチング部と、なくとも2つの前記マッチング関数の各々についてピーク値をとる前記マッチング時間差を求め、前記マッチング時間差前記マッチング関数に対応する組の前記空中線部に到来する信号の到来時間差として出力する到来時間差測定部と、前記到来時間差測定部が出力する少なくとも2つの前記到来時間差から到来した信号の信号源の位置を推定する信号源位置推定部とを備えものである。
この発明によれば、少なくとも2組の空中線部の各組の到来時間差を測定するに際し、各組の2つの受信信号の相互相関関数に対して、参照相関関数生成部により生成した参照相関関数を用いてマッチング処理(相関処理)を実施し少なくとも2つのマッチング関数を得て、このマッチング関数がピーク値をとるマッチング時間差をもとに各組の到来時間差を測定する。このマッチング処理を行うことにより、マッチング関数は、元の相互相関関数よりも鋭いピークを有することから、到来時間差を精度よく求めることができ、測位精度の改善を図ることができる。
この発明の実施の形態1に係わる時間差測位システムの構成図である。 この発明の実施の形態1に係わる時間差測位システムの参照相関関数生成部203の構成図である。 この発明の実施の形態2に係わる時間差測位システムの参照相関関数生成部203の構成図である。 この発明の実施の形態3に係わる時間差測位システムの参照相関関数生成部203の構成図である。 この発明の実施の形態4に係わる時間差測位システムの参照相関関数生成部203の構成図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る時間差測位システムの構成図を表す。以下の実施の形態では、説明を簡単にするために、センサ局は3つとし、2次元平面内での測位について説明を行う。センサ局数は4つ以上でもよく、この場合には3次元空間内での測位も可能である。図1において、100、110、120は、測位の対象となる信号源から放射された信号を受信し、信号処理するセンサ局である。この3つのセンサ局の内部の構成は同一である。以下の構成の説明では、センサ局100を例に説明する。101は、センサ局100に搭載され信号を受信する空中線部である。102は、空中線部101が受信した受信信号に対して、センタ局200等で設定された特定の周波数の信号を抽出するフィルタ、周波数変換器、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器等の構成要素を備えた受信信号処理部である。103は、受信信号処理部で処理されたデジタル信号を、センタ局200に伝送する信号伝送部である。
200は、センサ局100、110、120から伝送されたデジタル信号に対して処理を行ない、その結果から信号源の位置を推定するセンタ局である。201は、センサ局100、110、120の各々の信号伝送部103、113、123から伝送されるデジタル信号を受信する信号受信部である。202は、信号受信部201が受信した3つのセンサ局から伝送されたデジタル信号のうち、2つのセンサ局のデジタル信号を選択して、この2つのデジタル信号に対して相互相関処理を実施する相関処理部である。203は、信号受信部201から出力された3つのセンサ局からのデジタル信号を元に、前記相互相関関数の参照信号である参照相関関数を生成する参照相関信号生成部である。204は、相関処理部202から出力された相互相関関数と、参照相関関数生成部203から出力された参照相関関数を用いてマッチング処理(相関処理)を行い、マッチング波形を出力する波形マッチング部である。205は、波形マッチング部204から出力された前記マッチング波形を元に、到来時間差を測定する到来時間差測定部である。206は、到来時刻差測定部205から出力された到来時間差を用いて、信号源の位置を推定する信号源位推定部である。
次に、この発明の実施の形態1に係る時間差測位システムの各部の動作について詳細を説明する。センサ局100には、空中線部101、受信信号処理部102、信号伝送部103が搭載されている。センサ局110には、空中線部111、受信信号処理部112、信号伝送部113が搭載されている。センサ局120には、空中線部121、受信信号処理部122、信号伝送部123が搭載されている。各センサ局の空中線部、受信信号処理部、信号伝送部は、同一の処理・動作をするため、センサ局100に搭載された空中線部101、受信信号処理部102、信号伝送部103を元に、その動作を説明する。
空中線部101は、信号源からの信号を受信し出力する。受信信号処理部102は、空中線部101から出力された受信信号に対して、センタ局200で設定された時刻に、設定された周波数範囲の信号を抽出し、デジタル信号に変換する。この抽出されたデジタル信号を信号伝送部103に出力する。ここで、受信信号処理部102、112、122は、互いに高精度な時刻同期が確立されているものとする。信号伝送部103は、受信信号処理部102から出力されたデジタル信号を、有線または無線により、センタ局200に搭載された信号受信部201に伝送する。
信号受信部201では、信号伝送部103、113、123から伝送されたデジタル信号を受信し、相関処理部202と参照相関関数生成部203に出力する。ここで、信号伝送部103から伝送され信号受信部201から出力されたセンサ局1のデジタル信号をf(t)、(t≦t≦t)とする。また、信号伝送部113から伝送され信号受信部201から出力されたセンサ局2のデジタル信号をf(t)、(t≦t≦t)とする。また、信号伝送部123から伝送され信号受信部201から出力されたセンサ局3のデジタル信号をf(t)、(t≦t≦t)とする。
相関処理部202では、信号受信部201から出力されたデジタル信号f(t)、f(t)、f(t)を元に、相互相関処理を実施する。相互相関処理は、各デジタル信号から2つを選択して実施される。デジタル信号f(t)とf(t)の相互相関処理の場合、得られる処理結果である相互相関関数g1,2(Δτ)、(−Δτ≦Δτ≦Δτ)は、以下の式となる。ここで、−Δτは相互相関関数を計算する到来時間差の下限であり、Δτは相互相関関数を計算する到来時間差の上限である。
Figure 0006488808
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同様に、デジタル信号f(t)とf(t)の相互相関関数g1,3(Δτ)、デジタル信号f(t)とf(t)の相互相関関数g2,3(Δτ)は、以下の式となる。
Figure 0006488808
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Figure 0006488808
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相関処理部202では、上記のように相互相関処理を行い、相互相関関数を出力する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る時間差測位システムの参照相関関数生成部203の構成図を表す。図2において、203−1は、デジタル信号f(t)、f(t)、f(t)を元に、各デジタル信号の自己相関処理を実施し、その処理結果である3種類の自己相関関数を出力する自己相関算出部である。203−2は、3種類の自己相関関数の平均を計算し、参照相関関数を出力する平均化処理部である。
次にこの発明の実施の形態1に係る参照相関関数生成部203の動作について説明する。自己相関算出部203−1では、デジタル信号f(t)、f(t)、f(t)を元に、各デジタル信号の自己相関処理を実施する。デジタル信号f(t)の自己相関処理の場合、得られる処理結果である自己相関関数
Figure 0006488808

、(−Δτ≦Δτ≦Δτ)は、以下の式となる。ここで、Δτは、自己相関関数を計算する範囲とする。
Figure 0006488808

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同様に、デジタル信号f(t)の自己相関関数
Figure 0006488808

とデジタル信号f(t)の自己相関関数
Figure 0006488808
は、以下の式となる。
Figure 0006488808

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Figure 0006488808
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自己相関算出部203−1では、上記のように自己相関処理を行い、3種類の自己相関関数を平均化処理部203−2に出力する。
平均化処理部203−2では、自己相関算出部203−1から出力された自己相関関数
Figure 0006488808
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に対して、以下の式により平均化処理を実施し、参照相関関数として出力する。
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波形マッチング部204では、相関処理部202から出力された相互相関関数g1,2(Δτ)、g1,3(Δτ)、g2,3(Δτ)と、参照相関関数生成部203から出力された参照相関関数
Figure 0006488808

を元に、以下の式によりマッチング処理を行ない、マッチング関数h1,2(Δτ)、h1,3(Δτ)、h2,3(Δτ)を計算する。
Figure 0006488808

Figure 0006488808
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到来時間差測定部205では、波形マッチング部204から出力された処理結果h1,2(Δτ)、h1,3(Δτ)、h2,3(Δτ)の各マッチング関数がピーク値となる到来時間差Δτを求める。いま、マッチング関数h1,2(Δτ)のピーク値となる到来時間差ΔτをΔτ1,2、h1,3(Δτ)のピーク値となる到来時間差ΔτをΔτ1,3、h2,3(Δτ)のピーク値となる到来時間差ΔτをΔτ2,3とする。この場合、到来時間差測定部205では、到来時間差の測定結果として、センサ局1とセンサ局2の到来時間差の測定値Δτ1,2、センサ局1とセンサ局3の到来時間差の測定値Δτ1,3、センサ局2とセンサ局3の到来時間差の測定値Δτ2,3を、信号源位置推定部206に出力する。
信号源位置推定部206では、到来時間差測定部205から出力された到来時間差の測定値Δτ1,2、Δτ1,3、Δτ2,3を元に、以下の連立方程式を解くことにより信号源の位置(x、y)を推定する。ここで、cは光速とする。
Figure 0006488808
Figure 0006488808
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以上の説明では、2次元平面内での測位について説明したが、センサ局数を4以上とすると、3次元空間内の測位においても、信号源の位置を測定することが可能である。
ここで、求める信号源の位置は2次元平面内での位置(x、y)の2変数であり、前記式(17)〜(19)の任意の2つの連立方程式を解くことで、(x、y)を求めることができる。任意の2つを選ぶ組合せは3通りあるので、それぞれの組合せに対して3種類の解を求めることができる。どの解を用いてもよいが、バラつきを抑えるために平均をとっても良い。また、3つの式を最小二乗法を用いて解いても良い。
以上のように、本実施の形態1では、受信信号の自己相関関数による参照相関関数を求め、この参照相関関数と受信信号の相互相関関数とのマッチング関数のピーク値により到来時間差を求めるようしたので、測位精度の向上を図ることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、参照相関関数生成部203の構成が実施の形態1とは別の構成となっている。図3は、この発明の実施の形態2に係る時間差測位システムの参照相関関数生成部203の構成図を表す。図3において、203−3は、デジタル信号f(t)、f(t)、f(t)をフーリエ変換するフーリエ変換部である。203−4は、フーリエ変換により算出された各デジタル信号のスペクトルの平均振幅スペクトル信号を算出するスペクトル平均化処理部である。203−5は、平均振幅スペクトル信号を逆フーリエ変換する逆フーリエ変換部である。なお、実施の形態1と同符号のものは、同じ構成要素であることを示す。
次にこの発明の実施の形態2に係る参照相関関数生成部203の動作について説明する。フーリエ変換部203−3では、信号受信部201から出力されたデジタル信号f(t)、f(t)、f(t)に対してそれぞれフーリエ変換を行ない、絶対値に変換した後、各デジタル信号の振幅スペクトル信号を出力する。スペクトル平均化処理部203−4では、フーリエ変換部203−3から出力された各振幅スペクトル信号に対して、周波数毎に平均化処理を行ない、平均振幅スペクトル信号を出力する。逆フーリエ変換部203−5では、スペクトル平均化処理部203−4から出力された平均振幅スペクトル信号に対して、逆フーリエ変換を実施し、平均振幅スペクトル信号の時間領域での時間波形信号f(t)、(t1≦t≦t2)を出力する。自己相関関数算出部203−1では、時間波形信号f(t)の自己相関関数を求め、絶対値に変換した後、これを参照相関関数として出力する。波形マッチング部204、到来時間差測定部205、信号源位置推定部206は、前記の実施の形態1と同様の処理を実施し、信号源位置を推定する。
以上のように、本実施の形態2では、各受信信号をフーリエ変換した周波数領域での振幅スペクトル信号の平均を求め、この平均振幅スペクトル信号を逆フーリエ変換した時間信号の自己相関関数による参照相関関数を求め、この参照相関関数と受信信号とのマッチング関数のピーク値により到来時間差を求めるようしたので、測位精度の向上を図ることができる。
実施の形態3.
次にこの発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3では、参照相関関数生成部203の構成が実施の形態1、2とは別の構成となっている。図4は、この発明の実施の形態3に係る時間差測位システムの参照相関関数生成部203の構成図を表す。図4において、203−6は、平均振幅スペクトル信号に各スペクトル信号の位相値を乗算した複素平均スペクトル信号を出力する位相情報付与部である。なお、実施の形態1、2と同符号のものは、同じ構成要素であることを示す。
次にこの発明の実施の形態3に係る参照相関関数生成部203の動作について説明する。フーリエ変換部203−3では、信号受信部201から出力されたデジタル信号f(t)、f(t)、f(t)に対してフーリエ変換を行ない、絶対値に変換した後、各デジタル信号の振幅スペクトル信号を出力する。スペクトル平均化処理部203−4では、フーリエ変換部203−3から出力された各振幅スペクトル信号に対して、周波数毎に平均化処理を行ない、平均振幅スペクトル信号を出力する。位相情報付与部203−6では、スペクトル平均化処理部203−4から出力された平均振幅スペクトル信号の各周波数に、フーリエ変換部203−3の処理で得られた周波数ごとの位相を乗算する。平均振幅スペクトル信号は1種であるが、位相情報はデジタル信号の数と同数の3種類出力されるため、この処理で出力される複素平均スペクトル信号は3種類となる。
逆フーリエ変換部203−5では、位相情報付与部203−6から出力された3種の複素平均スペクトル信号それぞれに対して、逆フーリエ変換を実施し、3種の時間波形信号
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(t1≦t≦t2)を出力する。
自己相関関数算出部203−1では、時間波形信号
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のそれぞれの自己相関関数
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を求め、これを平均化処理部203−2に出力する。
平均化処理部203−2では、自己相関関数算出部203−1から出力された自己相関関数
Figure 0006488808

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について、各々を絶対値に変換した後平均を算出し、平均した結果を参照相関関数として出力する。波形マッチング部204、到来時間差測定部205、信号源位置推定部206は、上記と同様の処理を実施し、信号源位置を推定する。
以上のように、本実施の形態3では、各受信信号をフーリエ変換した周波数領域での振幅スペクトル信号の平均を求め、この平均振幅スペクトル信号に、前記の各受信信号のフーリエ変換処理で得られた位相値を乗算した複数の複素平均スペクトル信号を求め、この複素平均スペクトル信号を逆フーリエ変換した複数の時間信号の自己相関関数の平均による参照相関関数を求め、この参照相関関数と受信信号とのマッチング関数のピーク値により到来時間差を求めるようしたので、測位精度の向上を図ることができる。
実施の形態4
次にこの発明の実施の形態4について説明する。実施の形態4では、参照相関関数生成部203の構成が実施の形態1〜3とは別の構成となっている。図5は、この発明の実施の形態4に係る時間差測位システムの参照相関関数生成部203の構成図を表す。図5において、203−7は、各受信信号をフーリエ変換したスペクトルの帯域幅を測定するスペクトル幅推定部である。203−8は、スペクトルの帯域幅と対応付けられた基本参照相関関数を記録したデータベースを有し、帯域幅との照合を行うデータベース照合部である。なお、実施の形態1〜3と同符号のものは、同じ構成要素であることを示す。
次にこの発明の実施の形態4に係る参照相関関数生成部203の動作について説明する。スペクトル推定部203−7では、信号受信部201から出力されたデジタル信号f(t)、f(t)、f(t)に対してそれぞれフーリエ変換を行ない、得られた信号スペクトルから、各デジタル信号の帯域幅を測定し、データベース照合部203−8に出力する。データベース照合部203−8では、スペクトル推定部203−7から出力された信号帯域幅の情報に基づき、あらかじめ記録された、信号帯域幅と対応付けられた基本参照相関関数の中から対応する信号帯域幅のものを選択し出力する。今回のケースでは、3種類の信号帯域幅それぞれについて、対応する基本参照相関関数を選択し出力する。平均化処理部203−2では、3種の参照基本相関関数の平均を計算し参照相関関数をもとめ波形マッチング部204に出力する。波形マッチング部204、到来時間差測定部205、信号源位置推定部206は、上記と同様の処理を実施し、信号源位置を推定する。
以上のように、本実施の形態4では、受信信号のスペクトルの帯域幅から、対応する複数の基本参照相関関数を求め、この基本参照相関関数の平均による参照相関関数を求め、この参照相関関数と受信信号とのマッチング関数のピーク値により到来時間差を求めるようしたので、測位精度の向上を図ることができる。
100、110、120 センサ局
101、111、121 空中線部
102、112、122 受信信号処理部
103,113、123 信号伝送部
200 センタ局
201 信号受信部
202 相関処理部
203 参照相関関数生成部
203−1 自己相関算出部
203−2 平均化処理部
203−3 フーリエ変換部
203−4 スペクトル平均化処理部
203−5 逆フーリエ変換部
203−6 位相情報付与部
203−7 スペクトル幅推定部
203−8 データベース照合部
204 波形マッチング部
205 到来時間差測定部
206 信号源位置推定部

Claims (5)

  1. 到来した信号を受信する複数の空中線部と、
    前記複数の空中線部の中から2つの空中線部を1組とする少なくとも2組の前記空中線部を選択し、選択された各組の前記空中線部で受信された2つの受信信号の間に相互時間差を仮定して一方の前記受信信号と前記相互時間差を持たせた他方の前記受信信号との積の時間平均値である相互相関値を前記相互時間差に対して決定する相互相関関数を求める相互相関処理を実施し、各組に対応する少なくとも2つの前記相互相関関数を出力する相関処理部と、
    択された前記空中線部で受信された複数の前記受信信号から、仮定する参照時間差に対して参照相関値を決定する参照相関関数を生成する参照相関関数生成部と、
    前記相関処理部より出力される少なくとも2つの前記相互相関関数の各々と前記参照相関関数生成部より出力される前記参照相関関数との間にマッチング時間差を仮定して、前記参照相関関数が前記参照時間差に対して決める前記参照相関値と前記参照時間差に前記マッチング時間差を加えた前記相互時間差に対して前記相互相関関数が決める前記相互相関値との積の時間平均値であるマッチング値を前記マッチング時間差に対して決定するマッチング関数を求めるマッチング処理を実施し、少なくとも2つの前記マッチング関数を出力するマッチング部と、
    なくとも2つの前記マッチング関数の各々についてピーク値をとる前記マッチング時間差を求め、前記マッチング時間差前記マッチング関数に対応する組の前記空中線部に到来する信号の到来時間差として出力する到来時間差測定部と、
    前記到来時間差測定部が出力する少なくとも2つの前記到来時間差から到来した信号の信号源の位置を推定する信号源位置推定部とを備えた時間差測位システム。
  2. 前記参照相関関数生成部は、選択された複数の前記空中線部の各々について前記空中線部で受信された前記受信信号と前記参照時間差を持たせた前記受信信号の積の時間平均値を自己相関値として前記参照時間差に対して決定する複数の自己相関関数を求め、前記参照時間差に対して複数の前記自己相関関数の各々が決める複数の前記自己相関値の平均値を前記参照時間差に対する前記参照相関値として決める前記参照相関関数を生成する、請求項1に記載の時間差測位システム。
  3. 前記参照相関関数生成部は、選択された複数の前記空中線部の各々について前記空中線部で受信された前記受信信号のフーリエ変換を実施し、複数の前記受信信号の各々をフーリエ変換することで算出される各スペクトル信号の振幅の絶対値である振幅スペクトル信号を算出し、複数の前記振幅スペクトル信号を周波数毎に平均して平均振幅スペクトル信号を算出し、前記平均振幅スペクトル信号を逆フーリエ変換した時間波形信号を算出し、前記時間波形信号と前記参照時間差を持たせた前記時間波形信号との積の時間平均値を前記参照相関値として前記参照時間差に対して決定する前記参照相関関数を生成する請求項1に記載の時間差測位システム。
  4. 前記参照相関関数生成部は、選択された複数の前記空中線部の各々について前記空中線部で受信された前記受信信号のフーリエ変換を実施し、複数の前記受信信号の各々をフーリエ変換することで算出される各スペクトル信号の振幅の絶対値である振幅スペクトル信号を算出し、複数の前記振幅スペクトル信号を周波数毎に平均して平均振幅スペクトル信号を算出し、前記平均振幅スペクトル信号に複数の前記受信信号の各々をフーリエ変換することで算出される前記スペクトル信号の周波数毎の位相を乗算して複数の複素スペクトル信号を算出し、複数の前記複素スペクトル信号の各々を逆フーリエ変換して複数の時間波形信号を算出し、複数の前記時間波形信号の各々について前記時間波形信号と前記参照時間差を持たせた前記時間波形信号の積との時間平均値を自己相関値として前記参照時間差に対して決定する自己相関関数を求め、前記参照時間差に対して複数の前記自己相関関数の各々が決める複数の前記自己相関値の平均値を前記参照時間差に対する前記参照相関値として決める前記参照相関関数を生成する、請求項1に記載の時間差測位システム。
  5. 前記参照相関関数生成部は、選択された前記空中線部の各々について前記空中線部で受信された前記受信信号のフーリエ変換を実施し、複数の前記受信信号の各々をフーリエ変換することで算出される各スペクトル信号の帯域幅を算出し、前記帯域幅に対応する予め登録されている基本参照相関関数を選択し、複数の前記基本参照相関関数を平均して前記参照相関関数生成する請求項1に記載の時間差測位システム。
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