JP6959174B2 - 通信システム - Google Patents
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Description
図1に示すように、通信システム1は、第1通信機2と第2通信機3とを無線通信させるものである。本例の場合、例えば第1通信機2が車両の電子キーであり、例えば第2通信機3が車両である。第1通信機2及び第2通信機3の通信は、例えばブルートゥース(Bluetooth:登録商標)であることが好ましい。
[測距の作動]
図4に示すように、ステップ101において、第1通信機2は、電波Siを第2通信機3に送信して、第2通信機3に伝搬特性を測定させる。本例の場合、まず波形生成部8は、「0」及び「1」が周期的に繰り返される周期信号Skを生成し、これを変調部9に出力する。変調部9は、「0」及び「1」の繰り返し信号の周期信号SkをGFSK変調し、これをDAコンバータ10に出力する。DAコンバータ10は、変調後の信号をD/A変換する。DAコンバータ10でD/A変換されたベースバンド信号Sbは、ミキサ11で搬送波に乗せられ、送信アンテナ13から電波Siとして送信される。なお、電波Siが複数チャネルで送信される場合、各チャネルの電波Siは、各々対応するキャリアに乗せられて送信される。
図4に戻り、ステップ103において、測距システム4(第1通信機2及び第2通信機3)は、通信の各チャネルで、順次、伝搬特性を測定する。通信がブルートゥースの場合、複数のチャネル(例えば40チャネル)が存在するので、各チャネルの全てにおいて通信(往復)の伝搬特性が測定される。このため、例えばCH2〜CHnの電波が送受信された場合には、各チャネルの中心周波数f2〜fnの各伝搬特性H(f2)〜H(fn)が得られる。複数周波数の伝搬特性を測定するのは、1つの周波数の伝搬特性ではインパルスを作ることができないからである。
図10に示すように、ステップ201において、電波送信部6は、測距時と同様の処理を通じて伝搬特性(DC成分伝搬特性)を得るにあたり、同じ周波数で電波Siを複数回送信させる(本例は2回)。本例の場合、電波送信部6は、同じチャネルで電波Siを複数回送信する。なお、測距で電波送信が1度済んでいるのであれば、このステップでは、残りの必要な回数の電波送信のみ実施するようにしてもよい。
・通信の正否判定は、1つのチャネルのみで行われることに限らず、複数のチャネルに亘って実施されてもよい。この場合、各チャネルにおいて判定パラメータRxの妥当性を確認することが可能となるので、通信の正否判定の精度確保に一層有利となる。
・閾値Rkは、想定環境、システム、通信の正否判定に使用するロジック等に応じて、任意の値を適宜設定することができる。
・処理は、全てのチャネルを用いることに限定されず、一部のチャネルのみ使用する態様としてもよい。
・演算の順序は、フーリエ変換、DC成分抽出、乗算の順に限定されない。例えば、フーリエ変換、乗算、DC成分抽出の順序に変更してもよい。
・複数周波数での電波送信は、電波Siを複数チャネルで送信することに限定されない。例えば、電波送信に使用するチャネルは1つでもよい。この場合、例えば送信する電波Siのベースバンド信号Sbを規定量、周波数シフトしたものをアップコンバートして電波送信する。そして、周波数シフトしないベースバンド信号Sbから測定された伝搬特性と、周波数シフトしたベースバンド信号Sbから測定された伝搬特性とを用いて、測距を実行してもよい。
・デジタル符号は、2値化符号に限定されず、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)等の変調を用いる場合を想定して、他の符号に変更してもよい。
・第1通信機2を車両とし、第2通信機3を電子キーとすることに限定されない。例えば、第1通信機2を無線通信式のパーソナルコンピュータとし、第2通信機3を無線LANルータとしてもよい。
・通信方式は、ブルートゥースに限定されず、例えば無線LANやUWB等の他の通信としてもよい。
(イ)第1通信機及び第2通信機の一方から他方に、同じ周波数の電波を複数回送信させるステップと、前記電波送信部から同じ周波数で複数回送信される電波の各々の伝搬特性を測定するステップと、同じ周波数の伝搬特性を複数回測定することで得られる測定結果から通信の正否を判定するステップとを備えた通信方法。
Claims (5)
- 第1通信機及び第2通信機の一方から他方に、同じ周波数の電波を複数回送信させる電波送信部と、
前記電波送信部から同じ周波数で複数回送信される電波の各々の伝搬特性を測定する伝搬特性測定部と、
同じ周波数の伝搬特性を複数回測定することで得られる測定結果から通信の正否を判定する通信正否判定部とを備え、
前記電波送信部は、
前記第1通信機及び前記第2通信機の間で送信される電波として、周期的なデジタル符号からなる周期信号を生成する波形生成部を備え、
前記伝搬特性測定部は、
受信した電波をフーリエ変換するフーリエ変換部と、
受信した電波をフーリエ変換することによって求まる周波数スペクトルの伝搬特性において、DC成分付近の位相を基に当該DC成分の位相を補間することにより、DC成分伝搬特性を抽出するDC成分抽出部とを備え、
前記通信正否判定部は、
同じ周波数において複数得られた前記DC成分伝搬特性を基に通信の判定に用いる判定パラメータを算出し、
前記判定パラメータが正規通信時の測定値ばらつきを許容する閾値未満である場合に正規通信と判定し、前記判定パラメータが前記閾値以上である場合に不正通信と判定する通信システム。 - 第1通信機及び第2通信機の一方から他方に、同じ周波数の電波を複数回送信させる電波送信部と、
前記電波送信部から同じ周波数で複数回送信される電波の各々の伝搬特性を測定する伝搬特性測定部と、
同じ周波数の伝搬特性を複数回測定することで得られる測定結果から通信の正否を判定する通信正否判定部とを備え、
前記電波送信部は、
前記第1通信機及び前記第2通信機の間で送信される電波として、周期的なデジタル符号からなる周期信号を生成する波形生成部を備え、
前記伝搬特性測定部は、
受信した電波をフーリエ変換するフーリエ変換部と、
受信した電波をフーリエ変換することによって求まる周波数スペクトルの伝搬特性において、DC成分付近の位相を基に当該DC成分の位相を補間することにより、DC成分伝搬特性としての位相特性と振幅特性を抽出するDC成分抽出部とを備え、
前記通信正否判定部は、同じ周波数において複数得られた前記位相特性を基に通信の正否を判定し、不正通信が判定された場合に、同じ周波数において複数得られた前記振幅特性を基に前記不正通信の判定がノイズによる影響を受けているかの最終判定を行う通信システム。 - 前記伝搬特性は、受信した複素信号からなる電波を演算することで得られる位相特性である請求項1に記載の通信システム。
- 前記通信正否判定部は、同じ周波数で複数回送信された各電波の伝搬特性から、判定パラメータとして各電波の伝搬特性間の差分を算出し、当該差分を基に通信の正否を判定する請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の通信システム。
- 前記DC成分抽出部によって抽出された複数周波数分の前記DC成分伝搬特性を合成する合成部と、
合成により得られた伝搬特性を逆フーリエ変換した演算結果から、前記第1通信機及び前記第2通信機の間の距離を演算する測距部とを備える請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の通信システム。
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JP2018065996A JP6959174B2 (ja) | 2018-03-29 | 2018-03-29 | 通信システム |
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JP2018065996A JP6959174B2 (ja) | 2018-03-29 | 2018-03-29 | 通信システム |
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JP2019176437A JP2019176437A (ja) | 2019-10-10 |
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