JP6916141B2 - 測距システム - Google Patents
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Description
図1に示すように、測距システム1は、第1通信機2及び第2通信機3の間の距離Lを、無線通信を通じて測定する。本例の測距システム1は、無線によって接続された第1通信機2及び第2通信機3の間で電波Siを送受し、電波Siの伝搬特性(振幅及び位相)を求める。そして、その伝搬特性から等価的にインパルスの伝搬時間Tx、すなわち距離Lを演算する。本例の場合、例えば第1通信機2が車両の電子キーであり、第2通信機3が車両である。第1通信機2及び第2通信機3の通信は、例えばブルートゥース(Bluetooth:登録商標)であることが好ましい。
図4に示すように、ステップ101において、第1通信機2は、電波Siを第2通信機3に送信して、第2通信機3に伝搬特性を測定させる。本例の場合、まず波形生成部8は、「0」及び「1」が周期的に繰り返される周期信号Skを生成し、これを変調部9に出力する。変調部9は、「0」及び「1」の繰り返し信号の周期信号SkをGFSK変調し、これをDAコンバータ10に出力する。そして、DAコンバータ10を通過した複素信号は、ミキサ11(周波数シフト部29)に出力される。
そこで、図7(c)に示すように、DC成分抽出部21は、位相スペクトルのDC成分(周波数「0」)の直近前後の位相θm,θpを利用して、DC成分の位相θ0を算出する。本例の場合、DC成分(周波数「0」)の1つ前の位相スペクトルの位相θmと、DC成分(周波数「0」)の1つ後の位相スペクトルの位相θpとの平均を求め、これをDC成分の位相θ0(=(θm+θp)/2)として割り出す。このようにして、本例のDC成分抽出部21は、周波数スペクトルの伝搬特性において、DC成分付近の位相を基にDC成分の位相を補間することにより、DC成分の位相∠θ(f)を抽出する。そして、DC成分抽出部21は、パワースペクトルのDC成分と、補間により求めた位相スペクトルのDC成分とを、DC成分伝搬特性として算出する。
また、周波数シフトされたベースバンド信号Sb’の電波SiをチャネルCH1で送信した場合には、同様にDC成分周波数「f1−fs」の伝搬特性H(f1−fs)を得ることができる。このように、チャネルCH1の電波通信を通じて、DC成分周波数「f1:中心周波数」のときの伝搬特性H(f1)と、DC成分周波数「f1−fs」のときの伝搬特性H(f1−fs)とを得ることができる。
ここで、本例の場合、パワースペクトルのピーク周波数を規定量fsシフトさせて作成したベースバンド信号Sb’で伝搬特性(位相)を測定した場合、周波数シフトをしないベースバンド信号Sbで伝搬特性(位相)を測定したときに得られるDC成分周波数(本例は「fc」)とは異なる値のDC成分周波数(本例は「fc−fs」)を抽出することが可能となる。このため、仮に同じチャネルで電波送信した場合であっても、複数のDC成分周波数を得ることが可能となるので、伝搬特性を測定するにあたってのDC成分周波数の分解能が向上する。よって、このように伝搬特性をより狭い周波数間隔Δfで測定することが可能となれば、測距可能距離dmaxが隣の周波数との間隔に依存する測距システム1において、測距可能距離dmaxを延ばすことができる。
・例えば、任意の周波数を「0」とし、これを逆フーリエ変換時に周波数データH(f)に加えてもよい。例えば、H(f)=[H(f1),H(f2),H(f3),…,H(fn)]を、H(f)=[H(f1),0,H(f2),0,H(f3),0,…,0,H(fn)]として逆フーリエ変換してもよい。こうすることで、逆フーリエ変換後の時間データサンプル数を増やすことができる。前述の例の場合、サンプル数は「n」→「2n−1」となる。
・測距は、複数チャネルを使用する方式に限らず、1つのチャネルから求めるものとしてもよい。
・測距は、逆フーリエ変換の演算結果を用いることに限定されない。例えば、測定した伝搬特性(位相)の値自体から距離Lを演算するなど、他の手法に変更可能である。
・演算の順序は、フーリエ変換、DC成分抽出、乗算の順に限定されない。例えば、フーリエ変換、乗算、DC成分抽出の順序に変更してもよい。
・周期信号Skは、デジタル符号であればよい。また、このデジタル符号は、2値化符号に限定されず、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)等の変調を用いる場合を想定して、他の符号に変更してもよい。
・第1通信機2を車両とし、第2通信機3を電子キーとすることに限定されない。例えば、第1通信機2を無線通信式のパーソナルコンピュータとし、第2通信機3を無線LANルータとしてもよい。
・測距システム1は、電波を送受し合って測距を行うシステムに限定されない。例えば、第1通信機2及び第2通信機3の一方から他方のみに電波を送信して測距を行う単方向としてもよい。また、第1通信機2及び第2通信機3で電波を送受し合い、さらにもう一度、第1通信機2及び第2通信機3の一方から他方に電波を送信した上で、伝搬特性を求めて、2者間の測距を行ってもよい。
・通信方式は、ブルートゥースに限定されず、例えば無線LANやUWB等の他の通信としてもよい。
(イ)第1通信機及び第2通信機の一方から他方に、複素信号からなるベースバンド信号を周波数変換した電波を送信し、当該電波の伝搬特性を求めて、当該伝搬特性から前記第1通信機及び前記第2通信機の間の距離を演算する測距方法であって、ベースバンド信号を周波数変換することで生成される電波を相手側に送信して測距を行うにあたり、測距に用いるベースバンド信号に対し、パワースペクトルのピーク周波数を規定量シフトしたベースバンド信号を作り、当該ベースバンド信号を周波数変換した電波を送信アンテナから送信させるステップと、これらベースバンド信号の電波から求まる伝搬特性を用いて、前記第1通信機及び第2通信機の間の距離を求めるステップとを備えた測距方法。
Claims (5)
- 第1通信機及び第2通信機の一方から他方に、複素信号からなるベースバンド信号を周波数変換した電波を送信し、当該電波の伝搬特性を求めて、当該伝搬特性から前記第1通信機及び前記第2通信機の間の距離を演算する測距システムであって、
ベースバンド信号を周波数変換することで生成される電波を相手側に送信して測距を行うにあたり、あるベースバンド信号に対し、パワースペクトルのピーク周波数を規定量シフトした別のベースバンド信号を作り、当該ベースバンド信号を周波数変換した電波を送信アンテナから送信させる周波数シフト部と、
これらベースバンド信号の電波から求まる伝搬特性を用いて、前記第1通信機及び第2通信機の間の距離を求める測距部と
を備えた測距システム。 - 前記第1通信機及び前記第2通信機は、前記電波を複数チャネルで送信し、
前記測距部は、各チャネルで測定された伝搬特性を基に、前記距離を求める
請求項1に記載の測距システム。 - 受信した電波をフーリエ変換することによって求まる周波数スペクトルの伝搬特性において、DC成分付近の位相を基に前記DC成分の位相を補間することにより、DC成分の伝搬特性を抽出するDC成分抽出部を備え、
前記DC成分抽出部は、周波数スペクトルにおいてベースバンドDC成分に対応する伝搬周波数をDC成分周波数とした場合、当該DC成分周波数ごとにDC成分伝搬特性を抽出し、
前記測距部は、これらDC成分伝搬特性を基に、前記第1通信機及び前記第2通信機の間の距離を求める
請求項1又は2に記載の測距システム。 - 測定された複数の伝搬特性を合成する合成部と、
合成により得られた伝搬特性を逆フーリエ変換する逆フーリエ変換部とを備え、
前記測距部は、逆フーリエ変換の演算結果から、前記第1通信機及び前記第2通信機の間の距離を演算する
請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の測距システム。 - 前記規定量は、周波数スペクトルにおいてベースバンドDC成分に対応する伝搬周波数をDC成分周波数とした場合、当該DC成分周波数の周波数間隔が等間隔となる値に設定されている
請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の測距システム。
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