JP6488454B2 - 管体の接続構造及び管体の接続方法 - Google Patents
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Description
外周に少なくとも2つ以上の第二係合部を有する第二管体と、
第一管体の外周に設けられた止水部材と、
前記係合部及び第二係合部と係合して第一管体に第二管体を接続固定する被係合部を有する固定部材から成り、
第一管体が第二管体の内部に挿入されて固定部材によって固定され、
上記第二管体は切断によって長さ調整を行うとともに、
第一管体は第二管体端部の切れ残りを収納可能な収納部を有していることを特徴とする管体の接続構造である。
前記被係合部は前記複数の連続する凹部又は凸部と対応する形状であることを特徴とする請求項1に記載の管体の接続構造である。
管体の施工レイアウトに応じて第二管体を切断した後、第一管体を第二管体に挿入し、
固定部材の被係合部を係合部と第二係合部に係合させることによって管体の接続を行うことを特徴とする管体の接続方法である。
又、第一管体の外周と第二管体の内周によって止水部材が挟持されることによって止水が成されることから、施工者の技術に依らず確実に止水を行うことができる。
又、第二管体の切断時において、第二管体の端部に切れ残りが残留した状態であっても、当該切れ残りが収納部によって収納される。従って、切断断面によって施工精度が左右されることはなく、安定した施工精度を発揮することができる。
請求項2に記載の本発明によれば、複数の連続する凹部又は凸部と、それに対応する被係合部により、施工者は当該凹部又は凸部が設けられている間隔で第二管体の長さ調整を行うことができる。又、凹部又は凸部から形成されている第二係合部がガイドとして機能し、作業者は凹部又は凸部に沿って第二管体を切断することで第二管体を適切な位置により切断することができるとともに、正確に切断することができる。
請求項3に記載の本発明によれば、施工レイアウトに応じて第二管体を切断することで配管の長さ調整を行うことができる。又、第一管体の外周に止水部材が設けられていることから、第二管体の切断の都度止水部材を取り付け直す必要が無い。尚、施工手順については、第一管体を第二管体に挿入した後に固定部材を取り付ける手順を採用しても良く、又、固定部材を第一管体又は第二管体に取り付けた後に第一管体を第二管体に挿入する手順を採用しても良い。
係合部3は第一管体1の周方向に亘って外側に向けて突設されたフランジ状であって、その外周には後述する固定部材11の爪部12が係合可能な溝状となっている。又、係合部3の外径は後述する第二係合部8と同径である。
上記第二管体7の横引き部分は、その内周面が平滑に形成されているが、外周面においては複数の凹部9及び凸部10により成る第二係合部8によって波状に形成されている。
図3及び図5に示すように、凹部9と凸部10は第二管体7の全周に亘って複数箇所形成された溝状・鍔状の凹条・凸条部分であって、第二管体7の横引き部分において交互且つ等間隔に連続している。凸部10は第二管体7の外周より外側に向けて突出されるように形成されており、凹部9は当該凸部10の間に形成されている。
爪部12は固定部材11の正面及び背面において形成された弧状の部分であって、固定部材11の内側に向けて突出するようにして形成されている。又、爪部12はその外面が内側に向かって傾斜するようテーパ状に形成されている。
被係合部13は爪部12の内側(裏側)であって、係合部3及び第二係合部8と対応する形状に形成されている。従って、図3に示すように、第一管体1と第二管体7を接続した際、係合部3と第二係合部8と挟み込むようにして係合する。
撓み部14は爪部12の間に形成され、その他の部分よりも撓みやすく形成されている。従って、撓み部14には爪部12が形成されてはいない。
尚、正面側に形成された爪部12と、背面側に形成された爪部12はその突出量が略同一であることから、前後左右が対称形状となっている。従って、固定部材11は図3に示す状態からその前後を反転(図3における左側を右側へと反転)しても第一管体1と第二管体7の接続を行うことが可能となる。
又、排水トラップ15はその下端において直管とパッキングを介して袋ナットによって螺合接続され、当該直管は床面から立ち上がる縦管(図示せず)と接続されている。
次に、施工者は床面より立ち上がる縦管(図示せず)と第一管体1端部との位置関係より、第二管体7の横引き部分の長さを確定させ、当該横引き部分を凹部9において切断して長さ調整を行う。この時、凹部9は溝状となっているため、施工者は凸部10の側面に刃を沿わせつつ作業を行うことで正確に第二管体7を切断することが可能となる。即ち、凹部9は切断の際にガイドの役割を果たし、施工者は第二管体7を正確に切断することができる。
そして、第一管体1の端部を第二管体7の内部に挿入し(第二管体7を第一管体1に外嵌させ)、係合部3と第二係合部8を当接させた状態で、当該箇所に固定部材11を側方より押し付ける。この時、固定部材11はその端部(切り欠き部分)が第一管体1と第二管体7の外周と当接し、更に押し付けを進めると、撓み部14が変形して切り欠き部分が押し広げられる。そして、切り欠き部分の幅が第一管体1と第二管体7の外径よりも大きく拡がった時、固定部材11端部が第一管体1と第二管体7を乗り越えるとともに、「カチッ」という音とともに押し広げられていた固定部材11が自身の弾性力によって元の状態に復元する。
この時、固定部材11の被係合部13によって係合部3と第二係合部8が挟持され、第一管体1と第二管体7が抜脱不可能となり、第一管体1と第二管体7との接続が完了する。尚、接続完了状態において、止水部材6は第一管体1の外周面と第二管体7の内周面の両方に当接する(第一管体1の外周面と第二管体7の内周面によって挟持される)。又、第二管体7の内面は平滑に形成されているため、第一管体1と第二管体7は水密に接続される。
最後に、第二管体7と排水トラップ15の上端、及び排水トラップ15の下端と直管をそれぞれパッキングを介して袋ナットによって接続し、直管と床面からの立ち上がる縦管を接続することで排水配管の施工が完了する。この時、第二管体7の横引き部分は先の工程において長さが調整されているため、直管は縦管の直上に配置されるように位置する。従って、容易に直管と縦管を接続することが可能となっている。
尚、上記排水はその一部が排水トラップ15の内部に貯留され、排水トラップ15内の流路の一部を閉塞することでトラップ機能を形成する。
本発明の第二管体7は硬質の合成樹脂より成り、蛇腹管のように側面方向に可撓性を有するものではない。従って、横引き部分を略水平に配置したとしても撓みを生じることはなく、内部に水残りが発生することはない。又、硬質の合成樹脂より成るため、カンツールや高圧洗浄等を使用して管体内部の洗浄を行うことも可能である。
尚、上記記載は本発明の第二管体7の材質を限定するものではなく、必要に応じて軟質の合成樹脂を使用しても良いものである。
上記の施工方法においては、前記第一実施形態において示した施工方法と異なる手順に係る部分のみを記載し、その他の手順を省略している。尚、当然に、第二管体7に固定部材11を取り付けておいた状態より第一管体1を挿入する施工方法を用いても管体同士の接続を行うことができる。
当該第二実施形態に係る管体の接続構造においては、その施工の際、第二管体7を切断する工程において、第二管体7が凸部10の端部で切断されておらず、第二管体7の端部に切れ残った凹部9が残留した状態であっても、当該残留した凹部9は第一管体1の収納部16に収納されるため、切断断面によって施工精度が左右されることはない。従って、当該第二管体7を正確に切断することができず、凹部9の一部が第二管体7の端部に残留しても管体の接続が可能である。従って、施工者の技術に依存せず、安定した施工精度を発揮することが可能となる。
上記図10に示す管体の接続構造においては、前述のように止水部材6が第一管体1の軸方向(端部)における外周に配置されており、軸方向より押し付けられた第二管体7の端部によって挟持されている。
又、本発明の各実施形態においては常に第一管体1が上流側となるよう記載していたが、第一管体1が下流側の管体であって、複数の第二係合部8を有する第二管体7が上流側の管体であっても良い。又、本発明においては第一管体1、第二管体7の形状は適宜変更可能であって、何ら限定されるものではない。
2 鍔部
3 係合部
5 溝部
6 止水部材
7 第二管体
8 第二係合部
9 凹部
10 凸部
11 固定部材
12 爪部
13 被係合部
14 撓み部
15 排水トラップ
16 収納部
S シンク
Claims (3)
- 外周に係合部を有する第一管体と、
外周に少なくとも2つ以上の第二係合部を有する第二管体と、
第一管体の外周に設けられた止水部材と、
前記係合部及び第二係合部と係合して第一管体に第二管体を接続固定する被係合部を有する固定部材から成り、
第一管体が第二管体の内部に挿入されて固定部材によって固定され、
上記第二管体は切断によって長さ調整を行うとともに、
第一管体は第二管体端部の切れ残りを収納可能な収納部を有していることを特徴とする管体の接続構造。 - 前記第二係合部が、複数の連続する凹部又は凸部から形成され、
前記被係合部は前記複数の連続する凹部又は凸部と対応する形状であることを特徴とする請求項1に記載の管体の接続構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の管体の接続構造を用いた管体の接続方法であって、
管体の施工レイアウトに応じて第二管体を切断した後、第一管体を第二管体に挿入し、
固定部材の被係合部を係合部と第二係合部に係合させることによって管体の接続を行うことを特徴とする管体の接続方法。
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