JP6488324B2 - 接地用具 - Google Patents

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Description

本願発明は、架空送電線の工事や保守の際に、電線の導電部分に流れる電流を地面等に逃すことで、作業員が感電しないようにする接地用具に関し、特に、電線の導電部分に取り付けた接地用具の取り外し手順を誤ることなく行うことができ、感電事故を防止できる接地用具に関する。
従来から、架空送電線は二回線により送電が行われており、工事や保守の際には、一回線は送電を行い、作業対象の回線は送電を停止している。その際、作業対象の回線には、電磁誘導による誘導電流が流れるため、その誘導電流を鉄塔等の建築物に接地用具を介して逃がすことで、作業員の安全が確保されている。
この接地用具には様々な種類があり、例えば、特許文献1に記載の接地用具が知られている。この接地用具は、伸縮自在の絶縁棒と、絶縁棒の先端に取り付けられて導電部材を把持する把持金具と、把持金具に接地線を介して接続されるアース金具と、さらに、絶縁棒の伸長動作を制限するインターロック機構と、アース金具のロックを解除するためのキー金具を備える。そして、キー金具はインターロック機構側に取り付けられており、把持金具を導電部材から取り外して、絶縁棒を縮めた後でのみ、キー金具を抜き取ることができるようになっている。次に、この抜き取ったキー金具がアース金具に差し込まれると、アース金具のロックが解除される。すると、アース金具の蝶ネジを回すことができるようになり、アース金具を対象物から取り外すことができるのである。このように、特許文献1の接地用具によれば、「把持金具を導電部材から取り外した後に、アース金具を対象物から取り外す」手順を、誤らない工夫がなされており、作業員の安全が確保されているのである。
しかしながら、この特許文献1の接地用具は、接地用具の取り外し手順を誤らせないために、少なくとも、インターロック機構とキー金具といった追加の部品が必要であり、それだけ構造が複雑になり、尚且つコストも嵩むものであった。
特許4953134
よって、本願発明は、上記問題に鑑み、構造が簡単であっても、取り外し手順を間違える事無く、取り外し作業を行うことができる接地用具を提供する。
上記課題を解決するために、本願発明の接地用具は、絶縁棒と、当該絶縁棒の先端に取り付けられて導電部材を把持する把持金具と、当該把持金具に接地線を介して接続されるアース金具と、を備えた接地用具であって、前記アース金具の取外し動作を可能にするハンドル部を備え、当該ハンドル部を前記アース金具に取り付けた状態で、前記ハンドル部を回転させると、前記アース金具の取外し動作が連動して行われ、前記絶縁棒の先端側又は前記把持金具は、前記ハンドル部を収容する収容部を備えることを特徴とする。
上記特徴によれば、把持金具が導電部分から取り外され、把持金具が作業員の手元に引き寄せられた後でのみ、作業員がハンドル部を手に取ることができる。さらに、作業員は、ハンドル部を使うことで初めて、アース金具を接地物から取り外すことができる。従って、本願発明の接地用具は、「把持金具を導電部分から取り外し、その後アース金具を接地物から取り外す」という順番を間違えずに、接地用具の取り外し作業を実現でき、作業員の安全性を確保できる。
さらに、ハンドル部を収容部に収容しておき、その後、ハンドル部をそのまま使用して、アース金具の取り外しを行うことができる。そのため、従来のように、インターロック機構、及びキー金具等の複雑な部品が不要であり、本願発明の接地用具では、簡単な構造で、取り外し手順を間違える事無く、取り外し作業を実現できるのである。
さらに、本願発明の接地用具は、前記収容部は、前記ハンドル部の先端部分を収容し、前記ハンドル部の先端が前記収容部に収容された状態で、前記ハンドル部のハンドル本体は前記収容部から突出することを特徴とする。
上記特徴によれば、ハンドル部のハンドル本体が収容部から突出するようになっているので、作業者は、把持金具の収容部にハンドル部が収容されていることを認識しやすく、さらに、ハンドル本体を掴んで、ハンドル部を収容部から容易に取り外すことができる。
本願発明の接地用具は、構造が簡単であっても、取り外し手順を間違える事無く、取り外し作業を行うことができる。
(a)は本願発明の接地用具の収容部の側面図、(b)は当該収容部の正面図である。 (a)は本願発明の接地用具の収容部を把持金具に取り付けた状態の側面図、(b)は収容部を把持金具に取り付けた状態の背面図である。 (a)は本願発明の接地用具のハンドル部の側面図、(b)は当該ハンドル部の正面図である。 (a)は本願発明の接地用具のアース金具の取付部の本体の側面図、(b)は当該本体の正面図、(c)はアース金具の取付部の保持部の側面図、(d)は当該保持部の正面図である。 本願発明の接地用具のアース金具の側面図である。 (a)は本願発明の接地用具の把持金具を電線等の導電部分から取り外す様子を示した斜視図、(b)は把持金具の収容部からハンドル部を取り外した状態の斜視図である。 (a)は本願発明の接地用具のハンドル部を、アース金具の取付部に取り付ける状態を示した斜視図、(b)はハンドル部を回転させてアース金具を接地物から取り外す状態を示した斜視図である。
100 収容部
200 把持金具
300 絶縁棒
400 ハンドル部
600 アース金具
700 接地用具
P 接地線
W 導線部分
以下に、本願発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本願発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
まず、図1に本願発明の収容部100を示す。図1(a)は当該収容部100の側面図、図1(b)は当該収容部100の正面図である。この収容部100は金属製であり、円筒状の収容部本体110と、当該収容部本体110の側面から延出する板状の取付部120とからなる。
この収容部本体110は、後述するハンドル部400が収容できるように構成されている。具体的には、収容部本体110の内壁111の形状はハンドル部400の先端部分410の形状と対応しており、環状の内壁111の直径R1が、ハンドル部400の先端部分410の直径R2以上(図3参照)となっているので、ハンドル部400の先端部分410が収容部本体110の内壁111の内側に確実に収容される。
さらに、収容部本体110には、周方向の均等な位置に計4つのボールプランジャ130が取り付けられている。そして、このボールプランジャ130のボール132が、後述するハンドル部400の先端部分410の係止溝412(図3参照)に係合するようになっているので、収容部本体110に収容されたハンドル部400が容易に脱落してしまうことを防止できる。
では、このボールプランジャ130の構成について具体的に説明すると、ボールプランジャ130は、外面にねじ山が設けられており、収容部本体110に設けられたネジ孔112に、挿入されて螺合している。このネジ孔112は収容部本体110の内壁111から外壁113に至るまで貫通している。
さらに、ボールプランジャ130の先端のボール132の一部が内壁111から突出し、当該ボール132の背面は、ボールプランジャ130の本体131に内蔵されたバネ等の付勢部材で押圧されている。そのため、内壁111から突出したボール132は、ネジ孔112内で軸方向に移動可能であるが、後述するハンドル400の先端部分410の外面411によって軸方向に押し込まれても、背面の付勢部材に押圧されて、再び内壁111から突出した状態へと戻ることができる。そして、突出したボール132が、ハンドル400の先端部分410の係止溝412に係合するのである。
なお、ボールプランジャ130は、ナット133によってネジ孔112に固定されているが、このナット133を緩めれば、ネジ孔112から容易に取り外すことができる。また、本実施例では、ボールプランジャを採用しているが、これに限定されず、ハンドル部の一部と係合して、ハンドル部が容易に脱落しないようにできるものであれば、既存の部材を適宜採用することができる。
再び図1を参照するとわかるように、取付部120には2つの固定孔121が形成されており、後述するように、当該固定孔121は収容部100を把持金具200に取り付ける際に利用される。なお、収容部100は金属製の材料で形成されているが、これに限定されず、ハンドル部を収容して保持できる強度の材料であれば、適宜採用してもよい。
次に、図2を参照して、収容部100を把持金具200に取り付けた状態について説明する。なお、図2(a)は、収容部100を把持金具200に取り付けた状態の側面図、(b)は収容部100を把持金具200に取り付けた状態の背面図である。
まず、把持金具200は従来から知られた金属製の部材であり、絶縁棒300の先端に取り付けられて、電線等の導電部材を把持するものである。具体的には、把持金具200は、絶縁棒300の先端に固定された本体側把持片201と、当該本体側把持片201の先端に軸部202を介して回転可能に軸支された可動把持片203とから構成されている。この可動把持片203は、軸部202を中心に閉じる方向(本体側把持片201に向かう方向)へ付勢されている。そして、導電部材を把持する際は、可動把持片203の先端の案内部204を導電部材に引っ掛けるようにし、そのまま把持金具200を下方へ降ろす。すると、導電部材が本体側把持片201と可動把持片203の間へ案内されるように、可動把持片203が軸部202中心に開き、本体側把持片201と可動把持片203とが導電部材を挟んで把持することになる。
また、接地線Pの先端が、固定部206を介して電気的に本体側把持片201と接続されている。また、接地線Pの先端から下方は引出孔205に挿通しており、接地線Pの引き出し方向が規定されている。したがって、導電部材に流れた誘導電流は、導電部材を把持した把持金具200から接地線Pへと流れ、当該接地線Pに接続されたアース金具へと流れていくのである。
また、本体側把持片201の背面側に収容部100が取り付けられている。具体的には、この収容部100の取付部120の固定孔121にボルトBが貫通し、このボルトBの先端が本体側把持片201の背面に設けられたネジ孔に螺合している。なお、収容部100は本体側把持片201の背面側に設けられているが、把持金具200の把持動作に干渉しない位置であれば、収容部100は把持金具200の任意の部分へ取り付けてもよい。また、収容部100は、絶縁棒300の先端側に取り付けてもよい。
では次に、図3を参照して、ハンドル部400の構成について詳しく説明する。図3(a)は当該ハンドル部400の側面図、(b)は当該ハンドル部400の正面図である。
このハンドル部400は、先端部分410と、当該先端部分410に固定されたハンドル本体420とから構成されている。先端部分410は、収容部100の収容部本体110に収容可能な形状に構成されている。具体的には、先端部分410は円柱状をしており、その外面411の形状が収容部本体110の内壁111の形状と対応している。そのため、先端部分410は収容部本体110内に嵌め込むように収容されるのである。
また、外面411の周方向の全周にわたり、外面411の表面から内側に凹んだ係止溝412が形成されている。先端部分410が収容部本体110に収容された際に、収容部本体110のボールプランジャ130のボール132が、係止溝412に係合する。そのため、ハンドル部400が収容部100から容易に脱落してしまうことを防止できる。
さらに、先端部分410の先端から突出するように、連結突起413が取り付けられている。この連結突起413は、後述するアース金具600の取付部500の連結穴514(図4参照)に係合する。なお、連結突起413は、先端部分410の先端に形成されたネジ孔に螺合可能なボルトなので、先端部分410に着脱可能に取り付けることができる。ただし、連結突起413はボルトに限定されず、後述するアース金具の取付部の一部に係合し、ハンドル部400の回転をアース金具に伝達し、アース金具の取り外し動作を実現できる構成であれば、どのような構成を採用してもよい。
また、ハンドル部400のハンドル本体420は、作業者が手で把持しやすい形状となっており、樹脂等の絶縁体で形成されている。なお、ハンドル本体420の形状は、作業者が手で操作できれば、どのような形状であってもよい。
次に、図4を参照して、取付部500の構成について説明する。この取付部500は、金属製であって、本体510と保持部520からなり、図4(a)は本体510の側面図、(b)は本体510の正面図、(c)は保持部520の側面図、(d)は保持部520の正面図である。
図4(a)及び(b)に示すように、本体510は、後述するアース金具600の可動把持片620に連結固定される先端511と、長尺状の円柱形状をした軸部512と、円盤状の頭部513とからなる。頭部513には、計4つの連結穴514が設けられている。連結穴514はハンドル部400の連結突起413(図3参照)と嵌合可能な形状となっている。また、連結穴514は頭部513上で等間隔に配置されており、相対する2つの連結穴514のそれぞれの位置は、ハンドル部400の2つの連結突起413のそれぞれの位置に対応している。
次に、図4(c)及び(d)に示すように、保持部520は円筒形状をしており、上端が開口部521、下端が底壁522となっている。保持部520の環状の壁部523の内面形状は、ハンドル部400の先端部分410の外面形状と対応しており、壁部523の内面の直径R3の大きさは、先端部分410の直径R2以上となっている。そのため、ハンドル部400の先端部分410は、壁部523内側に嵌め込まれ、ハンドル部400が容易に脱落しないように、壁部523により保持される。
また、保持部520の底壁522には貫通孔524が形成されており、この貫通孔524の大きさは本体510の軸部512を挿通可能な大きさとなっている。そして、本体510と保持部520とを組み付ける際は、貫通孔524に本体510の軸部512が挿通するように、保持部520が本体510に取り付けられる。そして、保持部520の底壁522が本体510の頭部513の裏面に当接するまで、保持部520は挿入される。その状態で、固定リング525(図5を参照)が、本体510の溝515に嵌められ、保持部520が軸部512の軸方向に移動しないように固定される。
では次に、図5を参照して、アース金具600の構成について説明する。この図5は、アース金具600の側面図を示している。
図5に示すように、アース金具600は金属製であり、接地された対象物を把持するための固定把持片611と、取付部500を支持するための支持部612とを両側に備えた略コ字状の本体610と、当該固定把持片611と相対するように配置された可動把持片620とから構成される。本体610には、接地線が接続固定される固定孔614が形成されている。また、支持部612には、取付部500の軸部512を挿通可能な貫通孔613が形成されている。
そして、取付部500の先端511側から、取付部500の軸部512が貫通孔613に挿通され、先端511が可動把持片620に固定されている。軸部512と貫通孔613とが螺合するように、軸部512の外面にはネジ山が形成され、貫通孔613の内面にはネジ溝が形成されている。そして、軸部512が回転すると、軸部512は貫通孔613内で軸方向に進退することができ、それに伴って、軸部512の先端511に固定された可動把持片620も、軸部512の軸方向に進退することができる。
具体的には、ハンドル部400の先端部分410の連結突起413が、取付部500の連結穴514に挿入され、ハンドル部400と取付部500とが連結した状態で、ハンドル部400が時計回りに回転すると、可動把持片620が本体610の固定把持片611へ向けて進む。すると、固定把持片611と可動把持片620とが接地された対象物を把持し、アース金具600が対象物に取付けられる。また、ハンドル部400が反時計回りに回転すると、可動把持片620が本体610の固定把持片611から離れるように後退し、対象物への把持が解かれ、アース金具600が対象物から取り外される。このように、アース金具600は、ハンドル部400によってのみ対象物への取り付け及び取り外しができるようになっている。
では次に、図6及び図7を参照して、本願発明の接地用具700の使用方法について説明する。図6(a)は、本願発明の接地用具700の把持金具200を電線等の導電部分Wから取り外す様子を示した斜視図、(b)は把持金具200の収容部100からハンドル部400を取り外した状態の斜視図を示している。また、図7(a)は、本願発明の接地用具700のハンドル部400を、アース金具600の取付部500に取り付ける状態を示した斜視図、(b)はハンドル部400を回転させてアース金具600を接地物Gから取り外す状態を示した斜視図である。
まず、本願発明の接地用具700は、絶縁棒300と、絶縁棒300の先端に取り付けられた把持金具200と、当該把持金具200と接地線Pを介して接続されるアース金具600とを備えている。さらに、把持金具200は収容部100を備えており、当該収容部100にハンドル部400が収容され、アース金具600には取付部500が取り付けられている。
では、接地用具700の使用方法について、具体的に説明する。図6(a)に示すように、架空送電線の工事や保守の際に、接地用具700の把持金具200が、高所にある導電部分Wを把持している。すると、作業対象となる電線の導電部分Wに誘導電流が流れることがあるが、電流が接地線Pを介して接地物Gへ逃げるので、作業員が感電することがなく、安全性が確保されている。なお、アース金具600は建築物や鉄塔等の接地された接地物Gに取り付けられており、導電部分Wからの電流は、接地物Gへと逃げることができる。
なお、絶縁棒300は、複数の棒状部材を入れ子状にして形成されており、その棒状部材を繰り出すことで伸長させることができる。そして、繰り出された先端の棒状部材310に把持金具200が取り付けられている。作業員は、根元の棒状部材320を手で持って操作し、把持金具200の導電部分Wへの取り付け及び取り外し作業を行う。また、アース金具600の接地物Gへの取付は、把持金具200で導線部分Wを把持する前に、ハンドル部400によって行われている。
次に、架空送電線の工事や保守が完了して、接地用具700が取り外される。接地用具700の取り外しの際には、まず、把持金具200が導電部分Wから取り外される。次に、図6(b)に示すように、把持金具200が作業員の手元に引き寄せられるまで、絶縁棒300が縮められる。この状態で、作業員は手Hでハンドル部400のハンドル本体420を掴み、収容部100からハンドル部400を取り外す。
次に、図7(a)に示すように、作業員はハンドル部400の先端部分410を、取付部500の開口部521に挿入し、ハンドル部400の先端部分410の連結突起413(図3参照)を、取付部500の連結穴514(図5参照)に嵌合させる。
その状態で、図7(b)に示すように、作業員がハンドル部400を回転させると、その回転に連動してアース金具600の可動把持片620が後退し、固定把持片611と可動把持片620による接地物Gの把持が解かれ、アース金具600が接地物Gから取り外される。以上により、接地用具700の取り外し作業が完了する。なお、ハンドル部400は落下防止チェーンLにより把持金具200の一部に連結されているので、ハンドル部400が地面等に落下することを防止できる。
ここで、本願発明の接地用具700の作用効果について説明する。まず仮に、架空送電線の工事や保守が完了して接地用具700を取り外す際に、作業員が、把持金具200を導電部分Wから取り外す前に、誤ってアース金具600を接地物Gから先に取り外したとする。すると、導電部分Wに流れた誘導電流が接地物Gに逃げなくなり、作業員が感電する虞がある。
しかしながら、本願発明の接地用具700では、ハンドル部400が把持金具200の収容部100に収容されており、更にアース金具600はハンドル部400によって取り外すことができるようになっている。そのため、把持金具200が導電部分Wから取り外され、把持金具200が作業員の手元に引き寄せられた後でのみ、作業員がハンドル部400を手に取ることができる。さらに、作業員は、ハンドル部400を使うことで初めて、アース金具600を接地物Gから取り外すことができる。従って、本願発明の接地用具700は、「把持金具200を導電部分Wから取り外し、その後アース金具600を接地物Gから取り外す」という順番を間違えずに、接地用具700の取り外し作業を実現でき、作業員の安全性を確保できる。
さらに、本願発明の接地用具700では、ハンドル部400を収容部100に収容しておき、そのハンドル部400をそのまま使用して、アース金具600の取り外しを行うことができる。そのため、従来のように、インターロック機構やキー金具等の複雑な部品が不要であり、本願発明の接地用具700では、簡単な構造で、取り外し手順を間違える事無く、取り外し作業を実現できるのである。
さらに、従来では、アース金具の取り外しは、キー金具でアース金具のロックを解除した後に、キー金具とは別の蝶ネジを回すことで行われてきた。一方、本願発明の接地用具700では、アース金具600の取り外しが、ハンドル部400によって直接行われる。そのため、本願発明では、従来と比較して、アース金具の取り外し作業が単純化される。
さらに、本願発明の接地用具700では、ハンドル部400がアース金具600に取り付けられ、ハンドル部400を回転させると、その回転に連動して、アース金具600の取り外しが実現できる。そのため、作業者にとって、ハンドル部400はアース金具600の取り外しを行う道具であると、直感的に強く認識される。そして、架空送電線の工事や保守が完了して、接地用具700を取り外す際、作業者が、アース金具600を接地物Gから取り外す作業を誤って先に行おうとしたとする。しかし、その際、作業者は作業対象であるアース金具600を目視することになるが、アース金具600を取り外すための道具であるハンドル部400が手元に存在しないことを直ちに認識できる。その結果、作業員が取り外し手順を間違えたことを、即座に理解できるのである。
さらに、作業員がアース金具600を取り外すための道具であるハンドル部400を探そうとしたとする。すると、作業員は、把持金具200の収容部100に収容されたハンドル部400を発見するので、それが契機となり、把持金具200を導電部分Wから先に取り外さなければならないことを、直感的に即座に理解できるのである。
また、本願発明の接地用具700では、収容部100がハンドル部400の先端部分410を収容し、ハンドル部400のハンドル本体420が収容部100から突出するようになっている。そのため、作業者は、把持金具200の収容部100にハンドル部400が収容されていることを認識しやすく、さらに、ハンドル本体420を掴んで、ハンドル部400を収容部100から容易に取り外すことができる。
なお、図6及び図7では、収容部100は把持金具200に取り付けられているが、これに限定されず、絶縁棒300の先端側の棒状部材310に取り付けてもよい。絶縁棒300の先端側に収容部100を取り付けておけば、把持金具200を導電部分Wから取り外し、絶縁棒300を縮めて、先端側の棒状部材310を手元に引き寄せた後でしか、ハンドル部400を収容部100から取り外して利用することができない。そのため、アース金具600を先に誤って取り外してしまうことを防止できるのである。
さらに、本願発明の接地用具700では、取付部500の保持部520の形状がハンドル部400の先端部分410の形状と対応しているので、ハンドル部400の先端部分410を取付部500の保持部520に嵌め合わせるように、取り付けることができ、そして、その取り付けた状態は保持部520により保持できる。そのため、作業者がハンドル部400から手を離しても、ハンドル部400は取付部500に取り付けられたままで落下することがなく、アース金具600の取り外し作業が行いやすいのである。
また、ハンドル部400の回転とアース金具600の取り外し動作が連動するのは、ハンドル部400が取付部500に取り付けられて、ハンドル部400の連結突起413が取付部500の連結穴514に嵌合し、両者が連結する構成によるものであるが、これに限定されず、ハンドル部400が取付部500に取り付けられて、ハンドル部400の一部と取付部500の一部が連結され、ハンドル部400の回転によりアース金具600の取り外し動作が実現可能な構成であれば、その他の構成を適宜採用することができる。
なお、本願発明の接地用具は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (2)

  1. 絶縁棒と、当該絶縁棒の先端に取り付けられて導電部材を把持する把持金具と、当該把持金具に接地線を介して接続されるアース金具と、を備えた接地用具であって、
    前記アース金具の取外し動作を可能にするハンドル部を備え、
    当該ハンドル部を前記アース金具に取り付けた状態で、前記ハンドル部を回転させると、前記アース金具の取外し動作が連動して行われ、
    前記絶縁棒の先端側又は前記把持金具は、前記ハンドル部を収容する収容部を備え、
    前記把持金具の把持動作は、前記収容部への前記ハンドル部の収容状態とは独立していることを特徴とする接地用具。
  2. 前記収容部は、前記ハンドル部の先端部分を収容し、
    前記ハンドル部の先端が前記収容部に収容された状態で、前記ハンドル部のハンドル本体は前記収容部から突出することを特徴とする請求項1に記載の接地用具。
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