JP2009232579A - 間接活線工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線保持等の作業における労力と時間を軽減し、作業性の向上を図る。
【解決手段】ヘッド120の絶縁操作棒110の先端と対向する位置に円形ギヤ部材125を固定する。絶縁操作棒110の先端に、円形ギヤ部材125と対向する位置に、ロック機構113を取り付ける。また、このロック機構113によるロックおよびロック解除をユーザが手元で操作するための操作機構114を、絶縁操作棒110の長手方向に沿って配設する。ロッド115をヘッド120側に押して移動させることで、ロック機構113の係止用爪131がヘッド120側に移動し、ロック状態となる。このロック状態では、係止用爪131が円形ギヤ部材125の歯に係止された状態となり、絶縁操作棒110の回転が抑制される。ユーザは、ロックおよびロック解除の操作を操作機構114により行うことができ、他の間接活線工具を用いないで済む。
【選択図】図3

Description

この発明は、高圧の架空配電線等の間接活線作業において使用される間接活線工具に関する。
従来から高圧の架空配電線等の間接活線作業を安全かつ効率よく行うため、絶縁操作棒の先端に把持具等の間接活線作業具を装備した間接活線工具が使用されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
図11は、間接活線工具の一つである従来のストレーリンクトング200の構成例を示している。このストレーリンクトング200は、電線の保持、あるいは工具をスムーズに使用するための補助工具として頻繁に使用されている。このストレーリンクトング200は、絶縁操作棒210と、この絶縁操作棒210の先端に取り付けられた、保持金具としてのヘッド220とから構成されている。
絶縁操作棒210は、円筒状(パイプ状)の絶縁性部材により形成されている。絶縁性部材としては、エポキシ樹脂系強化プラスチック、ポリエステル樹脂系強化プラスチック等の、変形し難く、かつ絶縁性が低下しない絶縁性部材が用いられる。この絶縁操作棒210の中間部には、感電事故を防ぐために、把持してよい部分とそれ以外の部分との境界を明確にするための安全限界つば211が嵌合固定されている。
ヘッド220が取り付けられた先端から、当該安全限界つば211までの長さは、600mm(安全限界距離)以上とされている。また、降雨時対策として、絶縁操作棒210の、先端と安全限界つば211の固定位置との中間には、水切りつば212が嵌合固定されている。安全限界つば211および水切りつば212は、軟質性の合成ゴムにより形成されている。
ヘッド220は、間接活線作業において、電線等の保持対象物を保持する部分である。このヘッド220は、C型クランプ状に、例えば、アルミニウム合金で形成されている。ヘッド220は、一端側が固定把持片222を構成しているヘッド本体221と、このヘッド本体221にネジ軸223を介して、当該ネジ軸223の軸方向に移動可能に取り付けられた可動把持片224を有している。
ここで、ヘッド本体221の他端側が、絶縁操作棒210の先端に取り付けられており、ネジ軸223の一端側に可動把持片224が固定され、このネジ軸223の他端側はヘッド本体221の他端側を通過して絶縁操作棒210の先端側内部の一定位置にまで入り込んでいる。絶縁操作棒210を回転させることで、その回転方向により、ヘッド220側へのネジ軸223の突出長の増減が可能とされ、従って固定把持片222と可動把持片224との間の間隔が調整可能とされている。
絶縁操作棒210の先端には円形ギヤ部材213が固定されている。この円形ギヤ部材213には、板面の外周側に、円周方向に沿って、ヘッド220の方向に突出する歯が形成されている。また、ヘッド220には、絶縁操作棒210の先端と対向する位置に、ロック機構が固定されている。このロック機構は、ロック操作釦225を絶縁操作棒210側にスライド操作して係止用爪226を上述の円形ギヤ部材213の歯に係止させることで、絶縁操作棒210が回転しないようにロックする構造となっている。
図12(a)は、ロック操作釦225がロック解除位置にある状態を示している。この状態では、係止用爪226は円形ギヤ部材213の歯に係止されておらず、絶縁操作棒210を回転させることができる。例えば、電線230を保持する際には、絶縁操作棒210を右周り(時計方向)に回転させることで、ヘッド220側へのネジ軸223の突出長を増加させて、可動把持片224を固定把持片222に近づけていくことができ、図12(b)に示すように、電線230を可動把持片224と固定把持片222とで把持した、電線保持状態とできる。
この電線保持状態で、ロック操作釦225が絶縁操作棒210側にスライド操作され、ロック位置になると、図12(b)に示すように、係止用爪226が円形ギヤ部材213の歯に係止されて絶縁操作棒210の回転が規制され、ロック状態となる。このロック状態では、絶縁操作棒210が回転しないことから、電線230を可動把持片224と固定把持片222とで把持した電線保持状態がゆるむことなく、安定して維持される。
なお、このロック状態から、ロック操作釦225を絶縁操作棒210から離れる方向にスライド操作されてロック解除位置となると、図12(a)示すように、係止用爪226が円形ギヤ部材213の歯に係止されない状態となり、絶縁操作棒210を回転させて、電線230が可動把持片224と固定把持片222とで把持された電線保持状態を解除できる。
特開平9−182229号公報 特開平8−275325号公報
上述のストレーリンクトング200においては、ヘッド220に設けられたロック機構のロック操作釦225をスライド操作することで、ロック状態とし、あるいはそのロック状態を解除できる。このロック操作釦225の操作は、別の間接活線工具を用いて行っている。従って、ロックとロック解除時には、2つの間接活線工具を使用するため、労力と時間がかかり、作業性がよくないという問題点があった。
この発明の目的は、電線保持等の作業における労力と時間を軽減し、作業性の向上を図ることにある。
この発明の概念は、
絶縁操作棒の先端に、固定把持片と可動把持片とを有するヘッドが取り付けられ、上記絶縁操作棒の回転により上記可動把持片を移動させて、上記固定把持片と上記可動把持片との間の間隔を調整するようにした間接活線工具であって、
上記ヘッドの上記絶縁操作棒の先端と対向する位置に固定され、板面の外周側に円周方向に沿って上記絶縁操作棒の先端方向に突出する歯が形成されている円形ギヤ部材と、
上記絶縁操作棒の上記ヘッドと対向する位置に取り付けられ、係止用爪を上記円形ギヤ部材の歯に係止させて該絶縁操作棒が回転しないようにロックするロック機構と、
上記絶縁操作棒の長手方向に沿って配設され、上記ロック機構によるロックおよび該ロックの解除を操作する操作機構と
を備えることを特徴とする間接活線把持工具にある。
この発明においては、ヘッドに円形ギヤ部材が固定されていると共に、絶縁操作棒の先端側にロック機構が取り付けられている。そして、このロック機構によるロックおよびロック解除は、絶縁操作棒の長手方向に沿って配設された操作機構により操作される。このように、この発明においては、ユーザは、ロックおよびロック解除の操作を、操作機構により行うことができ、他の間接活線工具を用いる必要がなく、電線保持等の作業における労力と時間を軽減でき、作業性が向上する。
この発明において、例えば、操作機構は、絶縁操作棒の長手方向に沿って配置された絶縁材料からなるロッドにより構成される。これにより、ユーザは、絶縁材料からなるロッドを介して、手元でロックおよびロック解除を操作できるため、感電事故を防止でき、安全かつ容易に、ロックおよびロック解除の操作を行うことができる。
また、この発明において、例えば、上述のロッドの少なくとも一部は絶縁操作棒の内部に配置されていてもよい。これにより、絶縁操作棒の周囲を簡素にでき、操作機構を構成するロッドがユーザの電線等の保持操作の支障となることを抑制できる。
この発明において、例えば、ロック機構は、係止用爪をロック位置およびロック解除位置に保持する、係止用爪の位置保持機構を有する、ようにされてもよい。この場合、ロック位置およびロック解除位置を、操作機構によりロックおよびロック解除操作を行う際の目標位置として認識可能となり、ユーザの使い勝手が向上する。また、この係止爪の位置保持機構により、係止用爪がロック位置およびロック解除位置に保持されるので、ロック状態あるいはロック解除状態を安定して保持でき、例えば、不用意にロック状態が解除されることを防止できる。
この発明によれば、電線保持等の作業における労力と時間を軽減でき、作業性の向上を図ることができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としてのストレーリンクトング100の構成例を示している。
このストレーリンクトング100は、絶縁操作棒110と、この絶縁操作棒110の先端に取り付けられた、保持金具としてのヘッド120とから構成されている。
絶縁操作棒110は、円筒状(パイプ状)の絶縁性部材により形成されている。絶縁性部材としては、エポキシ樹脂系強化プラスチック、ポリエステル樹脂系強化プラスチック等の、変形し難く、かつ絶縁性が低下しない絶縁性部材が用いられる。この絶縁操作棒110の中間部には、感電事故を防ぐために、把持してよい部分とそれ以外の部分との境界を明確にするための安全限界つば111が嵌合固定されている。
ヘッド120が取り付けられた先端から、当該安全限界つば111までの長さは、600mm(安全限界距離)以上とされている。また、降雨時対策として、絶縁操作棒110の、先端と安全限界つば111の固定位置との中間には、水切りつば112が嵌合固定されている。安全限界つば111および水切りつば112は、軟質性の合成ゴムにより形成されている。
ヘッド120は、間接活線作業において、電線等の保持対象物を保持する部分である。このヘッド120は、C型クランプ状に、例えば、アルミニウム合金で形成されている。ヘッド120は、一端側が固定把持片122を構成しているヘッド本体121と、このヘッド本体121にネジ軸123を介して、当該ネジ軸123の軸方向に移動可能に取り付けられた可動把持片124を有している。
ここで、ヘッド本体121の他端側が、絶縁操作棒110の先端に取り付けられており、ネジ軸123の一端側に可動把持片124が固定され、このネジ軸123の他端側はヘッド本体部121の他端側を通過して絶縁操作棒110の先端側内部の一定位置にまで入り込んでいる。絶縁操作棒110を回転させることで、その回転方向により、ヘッド120側へのネジ軸123の突出長の増減が可能とされ、従って固定把持片122と可動把持片124との間の間隔が調整可能とされている。
ヘッド120の絶縁操作棒110の先端と対向する位置に、アルミニウム合金等の金属部材で形成された円形ギヤ部材125が固定されている。この円形ギヤ部材125には、板面の外周側に、円周方向に沿って、絶縁操作棒110の先端方向に突出する歯が形成されている。また、絶縁操作棒110の先端には、ヘッド120に固定された上述の円形ギヤ部材125と対向する位置に、ロック機構113が取り付けられている。また、このロック機構113によるロックおよびロック解除をユーザが手元で操作するための操作機構114が、絶縁操作棒110の長手方向に沿って配設されている。
操作機構114は、エポキシ樹脂系強化プラスチック、ポリエステル樹脂系強化プラスチック等の絶縁材料を用いて形成されたロッド115が、支持部材116で支持されて構成されている。ここで、支持部材116は棒状部材であり、絶縁操作棒110に植立された状態とされている。この支持部材116の上端側には貫通孔が形成されている。ロッド115は、支持部材116の貫通孔に挿通された状態とされ、絶縁操作棒110の長手方向に移動自在に、当該支持部材116で支持されている。このロッド115の一端は、ロック機構113の操作部に接続されている。また、このロッド115の他端は、安全限界つば111より後端側に位置し、このロッド115の他端に握り部117が固定されている。
図2〜図5を参照して、ロック機構113について説明する。このロック機構113は、アルミニウム合金等の金属部材で形成された係止用爪131と、この係止用爪131を絶縁操作棒110の長手方向に移動自在に保持する爪保持部132により構成されている。爪保持部132は、エポキシ樹脂系強化プラスチック、ポリエステル樹脂系強化プラスチック等の絶縁材料を用いて形成されている。
係止用爪131は、全体として角柱状に形成されているが、ヘッド120に固定されている円形ギヤ部材113の歯に対向する先端部は、先細のくさび状とされている。爪保持部132は、絶縁操作棒110の先端側に固定された基部132Aと蓋部132Bとで構成されている。基部132Aの上部には、絶縁操作棒110の長手方向に伸びる、断面矩形状の案内溝133が形成されている。この案内溝133は、その断面が、係止用爪131の断面のより若干大きくなるように形成される。
このように基部132Aに形成された案内溝133の内部に、上述した係止用爪131が配置されている。そして、この基部132Aの上面に、案内溝133に配置された係止用爪131の上方への抜けを防止するために、蓋部132Bが例えばビス134を用いて固定されている。
上述したように基部132Aの案内溝133の内部に配置される係止用爪131の上面側には、円柱状の操作子131aが一体的に形成されている。蓋部132Bには、図4、図5に示すように、長方形状の開口135が設けられており、円柱状の操作子131aは、この開口135を通して、外部に導出されている。上述したように、爪保持部132に保持された係止用爪131は、上述の操作子131aを用いて、絶縁操作棒110の長手方向に移動操作される。
上述した操作機構114を構成するロッド115の一端には、連結部118により回動可能にキャップ部119が固定されている。これら連結部118およびキャップ部119もエポキシ樹脂系強化プラスチック、ポリエステル樹脂系強化プラスチック等の絶縁材料を用いて形成されている。係止用爪131の操作子131aは、このキャップ部119の内部に圧入されている。これにより、ロッド115を、絶縁操作棒110の長手方向に移動操作することで、係止用爪131を絶縁操作棒110の長手方向に移動操作することが可能となる。
ロック機構113は、上述した構成の他、位置保持機構を有している。すなわち、爪保持部132の基部132Aには、案内溝133の底面部分に所定の深さで例えば断面矩形状の穴136が穿設されている。この穴136に、圧縮コイルバネ137と、ベアリング138aが回動可能に保持されたベアリング部138とが、この順に収納されている。この場合、ベアリング138aの一部が穴136から突出するように、ベアリング部138は圧縮コイルバネ137により付勢された状態におかれる。
また、係止用爪131の案内溝133の底面に対向する面には、当該係止用爪131がロック位置にあるとき、および当該係止用爪131がロック解除位置にあるとき、上述の穴136の位置と対向する箇所に、絶縁操作棒110の長手方向と直交する方向に延びた、断面半円状の溝139が形成されている。
上述のロック機構113において、係止用爪131がロック解除位置にある、ロック解除状態では、図5(a)に示すように、ベアリング部138が圧縮コイルバネ137により付勢されていることから、ベアリング138aの上部が係止用爪131の溝139に係合される。そのため、係止用爪131は、この状態が安定に保持される。
このロック解除状態からロック状態とするため、ロッド115が絶縁操作棒110の長手方向に移動操作されるとき、図5(b)に示すように、係止用爪131の下面によってベアリング部138が圧縮コイルバネ137の付勢力に抗して穴136内に押し込まれ、係止用爪131はその状態で移動されていく。この場合、係止用爪131の下面にはベアリング138aが当接されており、係止用爪131は滑らかに移動していく。
そして、係止用爪131がロック位置まで移動した、ロック状態では、図5(c)に示すように、ベアリング部138が圧縮コイルバネ137により付勢されていることから、ベアリング138aの上部が係止用爪131の溝139に係合される。そのため、係止用爪131は、この状態が安定に保持される。
なお、上述の説明は、係止用爪131がロック解除位置からロック位置に移動する際の動作を説明したが、係止用爪131がロック位置からロック解除位置に移動する際の動作は上述した動作とは逆の動作となる。
上述したストレーリンクトング100において、ロック機構113の係止用爪131がロック解除位置にあり、ロック解除状態にあるときは、図1(a)、図2に示すように、当該係止用爪131が円形ギヤ部材125の歯に係止されていない。そのため、ユーザは、絶縁操作棒110を回転させることで、ヘッド120側へのネジ軸123の突出長を増減でき、従って固定把持片122と可動把持片124との間の間隔を調整できる。つまり、このロック解除状態において、例えば、固定把持片122と可動把持片124とで電線230を把持した電線保持状態とでき、あるいはその電線保持状態を解除できる。
また、上述したストレーリンクトング100において、ユーザが握り部117を握ってロッド115をヘッド120側に押して移動させることで、ロック機構113の係止用爪131はロック解除位置からロック位置まで移動し、ロック状態となる。このロック状態では、図1(b)、図3、図4に示すように、係止用爪131が円形ギヤ部材125の歯に係止され、絶縁操作棒110の回転が抑制される。そのため、電線230を可動把持片124と固定把持片122とで把持した電線保持状態がゆるむことなく、電線が安定して保持される。
また、上述したストレーリンクトング100において、ユーザが握り部117を握ってロッド115を絶縁操作棒110の後端側に引いて移動させることで、ロック機構113の係止用爪131はロック位置からロック解除位置まで移動し、ロック解除状態に戻る。そのため、ユーザは、絶縁操作棒110を回転させて、例えば、上述の電線230を可動把持片124と固定把持片122とで把持した電線保持状態を解除できる。
以上説明したように、ストレーリンクトング100においては、ユーザは、ロックおよびロック解除の操作を、絶縁操作棒110に沿って配設された操作機構114により行うことができ、他の間接活線工具を用いる必要がなく、電線保持等の作業における労力と時間を軽減でき、作業性が向上する。
また、ストレーリンクトング100においては、操作機構114が絶縁材料からなるロッド115により構成され、ユーザは、手元でロックおよびロック解除を操作できるため、感電事故を防止でき、安全かつ容易に、ロックおよびロック解除の操作を行うことができる。
また、ストレーリンクトング100においては、ロック機構113は、係止用爪131をロック位置およびロック解除位置に保持する、係止用爪131の位置保持機構(ベアリング部138、圧縮コイルバネ137、溝139)を有するものであり、ユーザは、ロック位置およびロック解除位置を、操作機構114によりロックおよびロック解除操作を行う際の目標位置として認識可能となり、使い勝手が向上する。また、この係止用爪131の位置保持機構により、係止用爪131がロック位置およびロック解除位置に保持されるので、ロック状態あるいはロック解除状態を安定して保持でき、例えば、不用意にロック状態が解除されることを防止できる。
なお、係止用爪131の位置保持機構に関しては、上述した構成に限定されるものではなく、その他の構成を取り得ることは勿論である。例えば、係止用爪131の移動を規制する構成ではなく、操作機構114を構成するロッド115自体の移動を規制する構成とすることもできる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図6は、他の実施の形態としてのストレーリンクトング100Aの構成例を示している。この図6において、図1と対応する部分には同一符号を付し、適宜、その詳細説明は省略する。
このストレーリンクトング100Aは、上述したストレーリンクトング100と同様に、絶縁操作棒110と、この絶縁操作棒110の先端に取り付けられた、保持金具としてのヘッド120とから構成されている。このヘッド120の絶縁操作棒110の先端と対向する位置に、アルミニウム合金等の金属部材で形成された円形ギヤ部材125が固定されている。また、絶縁操作棒110の先端には、ヘッド120に固定された上述の円形ギヤ部材125と対向する位置に、ロック機構113Aが取り付けられている。また、このロック機構113Aによるロックおよびロック解除をユーザが手元で操作するための操作機構114Aが、絶縁操作棒110の長手方向に沿って配設されている。
操作機構114Aは、4本のロッド115a〜115dからなっている。これら各ロッドは、エポキシ樹脂系強化プラスチック、ポリエステル樹脂系強化プラスチック等の絶縁材料を用いて形成されている。ロッド115aは、絶縁操作棒110の外部に配置されている。このロッド115aの一端は、図7、図8に示すように、ロック機構113Aを構成する係止用爪131Aの後端に設けられた連結部140に回動自在に接続されている。
また、このロッド115aの他端は、図7、図8に示すように、ロッド115bの一端に回動自在に接続されている。このロッド115bは、図7、図8に示すように、絶縁操作棒110に軸151をもって回動自在に軸支されている。ここで、ロッド115bの一端側は絶縁操作棒110の外部に存在し、その他端側は絶縁操作棒110の内部に存在する。ロッド115aは、絶縁操作棒110に植立された支持部材141で支持されている。ロッド115aは、支持部材141の貫通孔に挿通された状態とされ、絶縁操作棒110の長手方向に移動自在に、当該支持部材141で支持されている。
また、ロッド115cは絶縁操作棒110の内部に配置されている。このロッド115cの一端は、図9、図10に示すように、上述のロッド115bの他端に回動可能に接続されている。このロッド115cの他端は、図9、図10に示すように、ロッド115dの一端に回動可能に接続されている。このロッド115dは、図9、図10に示すように、絶縁操作棒110に、軸152をもって回動自在に軸支されている。ここで、ロッド115dの一端側は絶縁操作棒110の内部に存在し、その他端側は絶縁操作棒110の外部に存在する。このロッド115dの他端に握り部117が固定されている。
ロック機構113Aは、図7、図8に示すように、構成されている。このロック機構113Aは、上述したストレーリンクトング100におけるロック機構113(図2〜図5)と、以下の点を除き、同様に構成されている。すなわち、係止用爪113Aは、ロック機構113における係止用爪113の操作子113aと同様の操作子を有しておらず、その代わりに、後端側が案内溝133から突出する程度に長くされ、その後端部に、上述したようにロッド115aが回動可能に接続される連結部140が設けられている。また、上述したように、係止用爪113Aに操作子が存在しないことから、爪保持部132を構成する蓋部132Bには、長方形状の開口(図4、図5参照)は設けられていない。
上述したストレーリンクトング100Aにおいて、ロック機構113Aの係止用爪131Aがロック解除位置にあり、ロック解除状態にあるときは、図6(a)、図7に示すように、当該係止用爪131Aが円形ギヤ部材125の歯に係止されていない。そのため、ユーザは、絶縁操作棒110を回転させることで、ヘッド120側へのネジ軸123の突出長を増減でき、従って固定把持片122と可動把持片124との間の間隔を調整できる。つまり、このロック解除状態において、例えば、固定把持片122と可動把持片124とで電線230を把持した電線保持状態とでき、あるいはその電線保持状態を解除できる。
また、上述したストレーリンクトング100Aにおいて、ユーザが握り部117を握ってヘッド120側に押すことで、ロッド115dは反時計回りに回転し、ロッド115cが絶縁操作棒110の後端側に移動し、ロッド115bが反時計回りに回転し、ロッド115aがヘッド120側に移動し、ロック機構113Aの係止用爪131Aがロック解除位置からロック位置まで移動し、ロック状態となる。このロック状態にあるときは、図6(b)、図8に示すように、係止用爪131が円形ギヤ部材125の歯に係止された状態となり、絶縁操作棒110の回転が抑制される。この場合、電線230を可動把持片124と固定把持片122とで把持した電線保持状態がゆるむことなく、電線230を安定して保持できる。
また、上述したストレーリンクトング100Aにおいて、ユーザが握り部117を握って絶縁操作棒110の後端側に引くことで、ロッド115dは時計回りに回転し、ロッド115cがヘッド120側に移動し、ロッド115bが時計回りに回転し、ロッド115aが絶縁操作棒110の後端側に移動し、ロック機構113Aの係止用爪131Aがロック位置からロック解除位置まで移動し、ロック解除状態に戻る。この状態で、ユーザは、絶縁操作棒110を回転させて、例えば、上述の電線230を可動把持片124と固定把持片122とで把持した電線保持状態を解除できる。
以上説明したように、ストレーリンクトング100Aにおいては、ユーザは、ロックおよびロック解除の操作を、絶縁操作棒110に沿って配設された操作機構114Aにより行うことができ、上述のストレーリンクトング100と同様に、他の間接活線工具を用いる必要がなく、電線保持等の作業における労力と時間を軽減でき、作業性が向上する。
また、ストレーリンクトング100Aにおいては、操作機構114Aが絶縁材料からなるロッド115a〜115dにより構成され、ユーザは、上述のストレーリンクトング100と同様に、手元でロックおよびロック解除を操作できるため、感電事故を防止でき、安全かつ容易に、ロックおよびロック解除の操作を行うことができる。
また、ストレーリンクトング100Aにおいては、ロック機構113Aは係止用爪131Aの位置保持機構(ベアリング部138、圧縮コイルバネ137、溝139)を有するものであり、ユーザは、上述のストレーリンクトング100と同様に、ロック位置およびロック解除位置を、操作機構114Aによりロックおよびロック解除操作を行う際の目標位置として認識可能となり、使い勝手が向上する。また、この係止用爪131Aの位置保持機構により、係止用爪131Aがロック位置およびロック解除位置に保持されるので、上述のストレーリンクトング100と同様に、ロック状態あるいはロック解除状態を安定して保持でき、例えば、不用意にロック状態が解除されることを防止できる。
また、ストレーリンクトング100Aにおいては、操作機構114Aを構成するロッド115a〜115dの一部が絶縁操作棒110の内部に配置されているものであり、絶縁操作棒110の周囲を簡素にでき、操作機構114Aを構成するロッドがユーザの電線等の保持操作の支障となることを抑制できる。
なお、上述実施の形態においては、この発明をストレーリンクトング100,100Aに適用したものであるが、この発明は、絶縁操作棒の先端に、固定把持片と可動把持片とを有するヘッドが取り付けられ、絶縁操作棒の回転により可動把持片を移動させて、固定把持片と可動把持片との間の間隔を調整するようにした、その他の間接活線工具にも同様に適用できることは勿論である。
この発明は、電線保持等の作業における労力と時間を軽減し、作業性の向上を図ることができるものであり、電線保持等に使用するストレーリンクトング等の間接活線工具に適用できる。
この発明の実施の形態としてのストレーリンクトングの構成例を示す図である。 ロック機構および操作機構の詳細構成(ロック解除状態)を示す図である。 ロック機構および操作機構の詳細構成(ロック状態)を示す図である。 ロック機構および操作機構の詳細構成(ロック状態)を示す図である。 ロック機構の詳細構成を示す一部を切断した図である。 この発明の他の実施の形態としてのストレーリンクトングの構成例を示す図である。 ロック機構および操作機構の詳細構成(ロック解除状態)を示す図である。 ロック機構および操作機構の詳細構成(ロック状態)を示す図である。 操作機構の詳細構成(ロック解除状態)を示す図である。 操作機構の詳細構成(ロック状態)を示す図である。 従来のストレーリンクトングの構成例を示す図である。 ストレーリンクトングの動作を説明するための図である。
符号の説明
100,100A・・・ストレーリンクトング、110・・・絶縁操作棒、111・・・安全限界つば、112・・・水切りつば、113,113A・・・ロック機構、114・・・操作機構、115,115a〜115d・・・ロッド、116,141・・・支持部材、117・・・握り部、118,140・・・連結部、119・・・キャップ部、120・・・ヘッド、121・・・ヘッド本体、122・・・固定把持片、123・・・ネジ軸、124・・・可動把持片、125・・・円形ギヤ部材、131,131A・・・係止用爪、131a・・・操作子、132・・・爪保持部、132A・・・基部、132B・・・蓋部、133・・・案内溝、134・・・ビス、135・・・開口、136・・・穴、137・・・圧縮コイルバネ、138・・・ベアリング部、138a・・・ベアリング、139・・・溝、151,152・・・軸、230・・・電線

Claims (4)

  1. 絶縁操作棒の先端に、固定把持片と可動把持片とを有するヘッドが取り付けられ、上記絶縁操作棒の回転により上記可動把持片を移動させて、上記固定把持片と上記可動把持片との間の間隔を調整するようにした間接活線工具であって、
    上記ヘッドの上記絶縁操作棒の先端と対向する位置に固定され、板面の外周側に円周方向に沿って上記絶縁操作棒の先端方向に突出する歯が形成されている円形ギヤ部材と、
    上記絶縁操作棒の上記ヘッドと対向する位置に取り付けられ、係止用爪を上記円形ギヤ部材の歯に係止させて該絶縁操作棒が回転しないようにロックするロック機構と、
    上記絶縁操作棒の長手方向に沿って配設され、上記ロック機構によるロックおよび該ロックの解除を操作する操作機構と
    を備えることを特徴とする間接活線把持工具。
  2. 上記ロック機構は、上記係止用爪をロック位置およびロック解除位置に保持する、上記係止用爪の位置保持機構を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の間接活線把持工具。
  3. 上記操作機構は、上記絶縁操作棒の長手方向に沿って配設された、絶縁材料からなるロッドにより構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の間接活線工具。
  4. 上記ロッドの少なくとも一部は、上記絶縁操作棒の内部に配設されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の間接活線工具。
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