JP6487709B2 - 簡便な酸化アルミニウム薄膜の製造方法 - Google Patents
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Description
[1]
ジアルキルアルミニウム、トリアルキルアルミニウム又はそれらの混合物からなるアルキルアルミニウム化合物(但し、ジアルキルアルミニウム及びトリアルキルアルミニウムが有するアルキル基は炭素数1〜6であり、同一又は異なってもよい)、及び、電子供与性を有しかつ活性水素原子を含有しない有機溶媒を含有するアルキルアルミニウム化合物含有溶液を、空気中で平均粒径が1〜100μmの液滴にして基材に塗布して塗膜を形成すること、及び形成した塗膜を、有機溶媒を乾燥後、または有機溶媒の乾燥と並行して、加熱して酸化アルミニウムとすることを特徴とする酸化アルミニウム薄膜の製造方法。
[2]
前記液滴は、平均粒径が3〜30μmの範囲であることを特徴とする[1]に記載の製造方法。
[3]
前記基材への塗布は、300℃以下の温度に加熱した基材に対して行うことを特徴とする[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4]
前記空気中の雰囲気温度が50℃以下であり、25℃に換算した相対湿度が20〜90%である[1]〜[3]のいずれか1項に記載の製造方法。
[5]
前記塗布を、スプレー塗布、ミストCVD、インクジェット法により行う[1]〜[4]のいずれか1項に記載の製造方法。
[6]
前記ジアルキルアルミニウム及び/又はトリアルキルアルミニウムが下記一般式(1)又は(2)で表されるアルキルアルミニウム化合物である、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の製造方法。
[7]
前記一般式(1)で表されるアルキルアルミニウム化合物がトリエチルアルミニウムである、[6]に記載の製造方法。
[8]
前記トリエチルアルミニウムのアルキルアルミニウム化合物含有溶液における含有量が1質量%以上、10質量%以下である[7]に記載の製造方法。
[9]
前記酸化アルミニウム薄膜の可視光550nmにおける垂直透過率が80%以上である[1]〜[8]のいずれか1項に記載の製造方法。
本発明の第一の態様は、ジアルキルアルミニウム、トリアルキルアルミニウム又はそれらの混合物からなるアルキルアルミニウム化合物(但し、ジアルキルアルミニウム及びトリアルキルアルミニウムが有するアルキル基は炭素数1〜6であり、同一又は異なってもよい)、及び、電子供与性を有しかつ活性水素原子を含有しない有機溶媒を含有するアルキルアルミニウム化合物含有溶液を、大気中で平均粒径が3〜30μmの液滴にして基材に塗布して塗膜を形成すること、及び形成した塗膜を、有機溶媒を乾燥後、または有機溶媒の乾燥と並行して、加熱して酸化アルミニウムとすることを特徴とする酸化アルミニウム薄膜の製造方法である。
本発明の酸化アルミニウム薄膜の製造方法は、前記アルキルアルミニウム化合物含有溶液を基材に塗布して塗膜を形成すること、及び形成した塗膜を、有機溶媒を乾燥後、または有機溶媒の乾燥と並行して、加熱して酸化アルミニウムとすることで、酸化アルミニウム薄膜を得る方法である。
トリアルキルアルミニウムのモル数は以下の式より算出した。
[トリアルキルアルミニウムのモル数]
=[導入したトリアルキルアルミニウムの質量(g)]/[トリアルキルアルミニウムの分子量(トリエチルアルミニウムの場合114.16)]
テトラヒドロフラン(以下THF)18.0gにトリエチルアルミニウム(東ソー・ファインケム社製)2.01gを25℃で加え、十分攪拌することにより10質量%のトリエチルアルミニウムTHF溶液(以下溶液A)を得た。
ジイソプロピルエーテル18.01gにトリエチルアルミニウム(東ソー・ファインケム社製)2.00gを25℃で加え、十分攪拌することにより10質量%のトリエチルアルミニウムジイソプロピルエーテル溶液(以下溶液B)を得た。
THF8.00gにヘキサン10.01g、トリエチルアルミニウム(東ソー・ファインケム社製)2.01gを25℃で加え、十分攪拌することにより10質量%のトリエチルアルミニウムジイソプロピルエーテル溶液(以下溶液C)を得た。
テトラヒドロフラン(以下THF)17.9gにトリイソブチルアルミニウム(東ソー・ファインケム社製)2.01gを25℃で加え、十分攪拌することにより10質量%のトリイソブチルアルミニウムTHF溶液(以下溶液D)を得た。
ヘキサン18.00gにトリエチルアルミニウム(東ソー・ファインケム社製)2.00gを25℃で加え、十分攪拌することにより10質量%のトリエチルアルミニウムヘキサン溶液(以下溶液E)を得た。
トルエン19.1gにアルミニウムイソプロポキシド(アルドリッチ社製)1.01gを25℃で加え、十分攪拌することにより5質量%のアルミニウムイソプロポキシドトルエン溶液(以下溶液F)を得た。
トルエン19.0gにアルミニウムアセチルアセトナート(アルドリッチ社製)1.00gを25℃で加え、十分攪拌することにより5質量%のアルミニウムアセチルアセトナートトルエン溶液(以下溶液G)を得た。
Claims (9)
- ジアルキルアルミニウム、トリアルキルアルミニウム又はそれらの混合物からなるアルキルアルミニウム化合物(但し、ジアルキルアルミニウム及びトリアルキルアルミニウムが有するアルキル基は炭素数1〜6であり、同一又は異なってもよい)、及び、電子供与性を有しかつ活性水素原子を含有しない有機溶媒を含有するアルキルアルミニウム化合物含有溶液を、空気中で平均粒径が1〜100μmの液滴にして基材に塗布して塗膜を形成すること、及び前記基材への塗布は、300℃以下の温度に加熱した基材に対して行うことで有機溶媒の乾燥及び加熱による酸化アルミニウムの形成を同時に行うことを特徴とする酸化アルミニウム薄膜の製造方法。
- 前記液滴は、平均粒径が3〜30μmの範囲である、請求項1に記載の製造方法。
- 形成した塗膜をさらに加熱することを含む、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記空気中の雰囲気温度が50℃以下であり、25℃に換算した相対湿度が20〜90%である請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記塗布を、スプレー塗布又はミストCVDにより行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記ジアルキルアルミニウム及び/又はトリアルキルアルミニウムが下記一般式(1)又は(2)で表されるアルキルアルミニウム化合物である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記一般式(1)で表されるアルキルアルミニウム化合物がトリエチルアルミニウムである、請求項6に記載の製造方法。
- 前記トリエチルアルミニウムのアルキルアルミニウム化合物含有溶液における含有量が1質量%以上、10質量%以下である請求項7に記載の製造方法。
- 前記酸化アルミニウム薄膜の可視光550nmにおける垂直透過率が80%以上である請求項1〜8のいずれか1項に記載の製造方法。
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