JP6487305B2 - 経路探索装置、公共交通機関を利用した経路を探索する方法、コンピュータプログラム - Google Patents

経路探索装置、公共交通機関を利用した経路を探索する方法、コンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、公共交通機関を利用した経路を探索する技術に関する。
近年、列車やバス等の公共交通機関の乗り換え案内を行う装置(以降「経路探索装置」とも呼ぶ)や、この経路探索装置を利用したナビゲーションシステムが普及している。このような経路探索装置に関して、例えば、特許文献1には、出発地から目的地までの経路を探索し、探索した経路に含まれる路線において、利用者が次に乗るべき輸送手段の出発時刻等を利用者に告知する技術が記載されている。
特開2009−107583号公報
しかし、特許文献1に記載された技術では、利用者が既に何らかの公共交通機関の車両に乗車中である場合は、使い勝手が悪いという課題があった。例えば、利用者にとって馴染みの薄い公共交通機関や、馴染みの薄い路線を利用した場合、利用者は、乗車中の車両が次に停車する駅の把握が困難であるため、経路探索の出発地(乗車駅)を指定することが困難である。また、例えば、経路探索の出発地として現在位置情報を利用した場合、利用者の現在位置から最寄り駅までの徒歩等による移動経路が経路探索の結果に含まれるため、好ましくない。また、例えば、経路探索の出発地として現在位置情報を利用した場合、利用者の現在位置から導かれた最寄り駅が属する路線と、利用中の路線とが相違することがあり、意図しない経路探索の結果が得られる。
このため、利用者が乗車中の車両からの乗り換え案内を実現することが望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態は、公共交通機関を利用した経路を探索する経路探索装置であって、前記公共交通機関における各駅のつながり状態を表す路線情報を記憶する路線情報記憶部と、利用者の現在位置を表す現在位置情報と、前記利用者が移動している方向を表す移動方向情報と、を取得する取得部と、前記路線情報を用いて乗車駅から降車駅までの経路を探索する探索部と、探索した前記経路を出力する出力部と、を備える。前記探索部は、前記公共交通機関の路線のうち、前記利用者の現在位置から所定範囲内に存在する1つの路線を利用路線とし、前記利用者の移動速度を基に、前記利用者が乗車中の車両の速達性の種類を推定し、前記利用者が乗車中の前記車両の速達性の種類から、前記利用路線上に存在し、かつ、前記利用者の現在位置を起点として前記利用者が移動している方向に存在する複数の駅の中から、前記利用者が乗車中の前記車両が次に停車する1つの駅を前記次の停車駅として特定し、特定した前記次の停車駅を前記乗車駅として、前記探索を実施する。
この形態によれば、利用者が乗車中の公共交通機関の車両における次の停車駅を乗車駅として当該乗車駅から降車駅までの経路を探索するので、利用者が乗車中の車両からの乗り換え案内を実現することができる。また、利用者が乗車中の車両の速達性の種類を考慮して、次の停車駅を特定することができる。
(1)本発明の一形態によれば、公共交通機関を利用した経路を探索する経路探索装置が提供される。この経路探索装置は;前記公共交通機関における各駅のつながり状態を表す路線情報を記憶する路線情報記憶部と;利用者の現在位置を表す現在位置情報と、前記利用者が移動している方向を表す移動方向情報と、を取得する取得部と;前記路線情報を用いて乗車駅から降車駅までの経路を探索する探索部と;探索した前記経路を出力する出力部と、を備え;前記探索部は;取得された前記現在位置情報と前記移動方向情報とを用いて、前記利用者が乗車中の前記公共交通機関の車両における次の停車駅を特定し;特定した前記次の停車駅を前記乗車駅として、前記探索を実施する。
この形態の経路探索装置によれば、探索部は、利用者が乗車中の公共交通機関の車両における次の停車駅を乗車駅として、当該乗車駅から降車駅までの経路を探索する。このため、本形態の経路探索装置によれば、利用者が乗車中の車両からの乗り換え案内を実現することができる。
(2)上記形態の経路探索装置において;前記探索部は;前記公共交通機関の路線のうち、前記利用者の現在位置から所定範囲内に存在する1つの路線を利用路線とし;前記利用路線上に存在し、かつ、前記利用者の現在位置を起点として前記利用者が移動している方向に存在する1つの駅を前記次の停車駅として特定してもよい。
この形態の経路探索装置によれば、探索部は、取得部により取得された現在位置情報に基づいて、利用路線を特定することができる。また、探索部は、取得部により取得された現在位置情報と移動方向情報とに基づいて、次の停車駅を特定することができる。
(3)上記形態の経路探索装置において;前記探索部は;前記所定範囲内に存在する路線が1つである場合、当該路線を前記利用路線とし;前記所定範囲内に存在する路線が複数である場合、前記利用者から取得した路線と、前記利用者から取得した直近乗車駅であって前記利用者が前記車両に乗車した駅を表す直近乗車駅と、の少なくともいずれか一方を用いて、前記複数の路線の中から1つの路線を特定し、前記利用路線としてもよい。
この形態の経路探索装置によれば、探索部は、利用者から取得した情報(路線、直近乗車駅)に基づいて、利用者の現在位置から所定範囲内に存在する複数の路線の中から、1つの路線を利用路線として特定することができる。
(4)上記形態の経路探索装置において;前記探索部は;前記所定範囲内に存在する路線が1つである場合、当該路線を前記利用路線とし;前記所定範囲内に存在する路線が複数である場合、前記利用者の現在位置から前記複数の路線上の各最寄り駅までの距離と、前記各最寄り駅における各車両の発着時刻と、現在時刻とを用いて、前記複数の路線の中から1つの路線を特定し、前記利用路線としてもよい。
この形態の経路探索装置によれば、探索部は、取得部により取得された現在位置情報と、路線情報記憶部に記憶されている路線情報と、各車両の発着時刻と、現在時刻とに基づいて、自動的に、利用者の現在位置から所定範囲内に存在する複数の路線の中から、1つの路線を利用路線として特定することができる。
(5)上記形態の経路探索装置において;前記探索部は、前記利用路線上に存在し、かつ、前記利用者の現在位置を起点として前記利用者が移動している方向に存在する最寄り駅を前記次の停車駅として特定してもよい。
この形態の経路探索装置によれば、探索部は、利用路線上に存在し、かつ、利用者の現在位置を起点として利用者が移動している方向に存在する最寄り駅を次の停車駅とするため、簡単に次の停車駅を特定することができる。
(6)上記形態の経路探索装置において;前記探索部は;前記利用者が乗車中の前記車両の速達性の種類から、前記利用路線上に存在し、かつ、前記利用者の現在位置を起点として前記利用者が移動している方向に存在する複数の駅の中から、前記利用者が乗車中の前記車両が次に停車する1つの駅を前記次の停車駅として特定してもよい。
この形態の経路探索装置によれば、探索部は、利用者が乗車中の車両の速達性の種類を考慮して、厳密に次の停車駅を特定することができる。
(7)上記形態の経路探索装置において;前記探索部は;前記次の停車駅における各車両の発着時刻と、現在時刻と、を用いて求めた前記利用者が乗車中の前記車両の前記次の停車駅への到着時刻と;前記利用者の現在位置から前記次の停車駅までの距離と、現在時刻と、を用いて求めた前記利用者が乗車中の前記車両の前記次の停車駅への到着時刻と;のうちのいずれか一方を考慮して、前記探索を実施してもよい。
この形態の経路探索装置によれば、探索部は、利用者が乗車中の車両の次の停車駅への到着時刻を自動的に求めることができる。また、探索部は、利用者が乗車中の車両の次の停車駅への到着時刻を考慮して経路を探索するため、利用者における利便性を向上させることができる。
(8)上記形態の経路探索装置において;前記探索部は、前記利用路線がない場合は、前記利用者から取得した乗車駅と、前記利用者の現在位置の最寄り駅と、のいずれか一方を前記乗車駅として、前記探索を実施してもよい。
この形態の経路探索装置によれば、探索部は、利用路線がない場合は、利用者から取得した乗車駅と、利用者の現在位置の最寄り駅とのいずれか一方を乗車駅として、当該乗車駅から降車駅までの経路を探索する。このため、本形態の経路探索装置によれば、利用路線がない場合において、通常の乗り換え案内を実現することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、経路探索装置、経路探索装置を利用したナビゲーションシステム、経路探索装置やナビゲーションシステムの機能を実現するために情報処理装置において実行される方法、コンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、そのコンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのナビゲーションシステムの概略構成を示す図である。 時刻情報の一例を示す図である。 経路探索処理の手順を示すフローチャートである。 路線の推定について説明する図である。 利用路線の特定について説明する図である。 次の停車駅への到着時刻の求め方について説明する図である。 次の停車駅の他の特定方法について説明する図である。
A.実施形態:
A−1.システムの概略構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのナビゲーションシステムの概略構成を示す図である。本実施形態のナビゲーションシステム1は、利用者が乗車中の車両からの乗り換え案内を実現するシステムである。ここで「乗り換え案内」とは、公共交通機関を利用した経路の探索と、探索された経路の出力と、を含む意味である。本実施形態のナビゲーションシステム1では、公共交通機関として、鉄道を例示する。公共交通機関としては、鉄道以外に、バス等を採用してもよい。
ナビゲーションシステム1は、サーバ10と、スマートフォン(以降、単に「スマホ」とも呼ぶ)20と、を備えている。サーバ10は、有線通信によってインターネットINTに接続されている。スマホ20は、通信キャリアBSを介して無線通信によってインターネットINTに接続されている。通信キャリアBSには、送受信アンテナや、無線基地局、交換局が含まれる。すなわち、サーバ10とスマホ20とは、インターネットINTを介して接続されており、相互に通信することができる。
A−1−1.サーバの構成:
サーバ10は、CPU110と、通信部120と、ROM130と、RAM140と、記憶部150と、を備えており、各部はバスにより相互に接続されている。サーバ10は「経路探索装置」として機能する。
記憶部150は、ハードディスク、フラッシュメモリ、メモリカードなどで構成される。以降の説明では、データベースを単に「DB」とも呼ぶ。記憶部150は、地図情報DB151と、道路情報DB152と、路線情報DB153と、時刻情報DB154と、を含んでいる。これらの各DBは、予め用意されて記憶部150に記憶されている。地図情報DB151は、地図画像データを格納するデータベースである。地図画像データには、地形、建物、道路の形状等、地図表示のために必要な情報が含まれている。
道路情報DB152は、道路ネットワークデータ(道路情報)を格納するデータベースである。道路ネットワークデータには、交差点の位置や駅等のランドマークの位置を表すノードと、ノード間をつなぐ道路を表すリンクと、が含まれる。各リンクには、そのリンクが表す道路の平均移動時間(旅行時間)が、移動手段(徒歩、車、バス等)毎にリンクコストとして対応付けられている。道路ネットワークデータは、道路上の経路を探索するために用いられる。なお、道路情報DB152には、各駅の位置を示す情報も含まれている。
路線情報DB153は、鉄道ネットワークデータ(路線情報)を格納するデータベースである。鉄道ネットワークデータには、駅の位置を表すノードと、ノード間をつなぐ線路区間を表すリンクと、が含まれる。各リンクには、そのリンクが表す線路区間の平均移動時間(旅行時間)がリンクコストとして対応付けられている。鉄道ネットワークデータは、鉄道の経路を探索するために用いられる。なお、路線情報DB153には、鉄道の各路線の始発駅に対して「始発駅」という属性が記憶されている。
図2は、時刻情報DB154の一例を示す図である。時刻情報DB154は、各駅に対する各鉄道車両(以降、単に「車両」とも呼ぶ)の発着時刻を格納するデータベースである。時刻情報DB154には、路線情報DB153に含まれている駅ごと、かつ、当該駅に乗り入れている路線ごとに、発着方向(上り/下り)別の各車両の到着時刻と、出発時刻と、行先と、が記憶されている。到着時刻は、車両が当該駅に到着する時刻である。出発時刻は、車両が当該駅を出発する時刻である。行先は、車両の行先(終点)である。
例えば、図2の例では、時刻情報DB154には、A駅に乗り入れているY線(路線)の各車両の発着時刻を記憶する時刻情報DB154aと、B駅に乗り入れているY線の各車両の発着時刻を記憶する時刻情報DB154bと、C駅に乗り入れているY線の各車両の発着時刻を記憶する時刻情報DB154cと、C駅に乗り入れているZ線の各車両の発着時刻を記憶する時刻情報DB154dと、が含まれている。C駅のように、複数路線が乗り入れる駅については、路線数に対応した発着時刻の情報が準備されている。なお、図2および以降の図において、A,B等のアルファベットと、Xの文字とは、任意の文字列を意味する。
図1のCPU110は、ROM130に格納されているコンピュータプログラムをRAM140に展開して実行することにより、サーバ10の各部を制御する。そのほか、CPU110は、探索部112としても機能する。探索部112は、後述の経路探索処理を実行する。本実施形態の経路探索処理は、ナビゲーションシステム1の利用者(以降、単に「利用者」とも呼ぶ)が乗車中の車両における次の停車駅を特定し、特定した次の停車駅を乗車駅として、当該乗車駅から降車駅までの経路を探索することによって、利用者が乗車中の車両からの乗り換え案内を実現する処理である。詳細は後述する。
通信部120は、他の装置との間における、通信インターフェースを介した通信を制御する。他の装置とは、例えば、スマホ20や他のサーバ等である。
A−1−2.スマホの構成:
スマホ20は、CPU210と、通信部220と、ROM230と、RAM240と、記憶部250と、入出力部260と、現在位置取得部270と、を備えており、各部はバスにより相互に接続されている。
CPU210は、ROM230に格納されているコンピュータプログラムをRAM240に展開して実行することにより、スマホ20の各部を制御する。そのほか、CPU210は、案内部212としても機能する。案内部212は、利用者(すなわち、スマホ20の利用者)からの要求に基づいて、サーバ10により探索された経路を案内する。例えば、案内部212は、以下の手順a1〜a4を実行することで、利用者に経路を案内できる。
(a1)スマホ20の案内部212は、利用者から、入出力部260を介して「降車駅」の指定を取得する。なお、案内部212は、降車駅のほかに、経路探索および案内に使用する他の条件(例えば、経由駅、利用を希望する公共交通機関の種類、公共交通機関における座席の指定、表示順序、歩行速度等)を取得してもよい。
(a2)スマホ20の案内部212は、サーバ10に対して、手順a1で取得した各情報を含んだ経路探索要求を送信する。
(a3)サーバ10の探索部112は、経路探索処理を実行し、乗車駅(詳細は後述)から、手順a1で指定された降車駅までの経路を探索する。その後、サーバ10の通信部120は、探索された経路の情報をスマホ20へ送信する。
(a4)スマホ20の案内部212は、サーバ10から経路の情報を受信する。案内部212は、受信した経路の情報を、入出力部260に表示させる。なお、案内部212は、受信した経路の情報を、入出力部260から音声出力してもよく、記憶部250に記憶させてもよい。
通信部220は、他の装置との間における通信インターフェースを介した通信を制御する。他の装置とは、例えば、サーバ10や他のサーバ等である。記憶部250は、ハードディスク、フラッシュメモリ、メモリカードなどで構成される。入出力部260は、スマホ20と利用者との間の情報の入出力に使用される種々のインターフェースである。入出力部260としては、例えば、入力部としてのタッチパネル、操作ボタン、マイク、出力部としてのタッチパネル、液晶パネル、スピーカ、LED(Light Emitting Diode)インジケータ等を採用できる。現在位置取得部270は、GPS(Global Positioning System/全地球測位システム)を構成する人工衛星から送信された電波を受信し、スマホ20の現在位置を表す現在位置情報(例えば緯度経度)を取得する。本実施形態では、スマホ20の現在位置を利用者の現在位置とみなす。
なお、図1において、路線情報DB153は「路線情報記憶部」として機能する。時刻情報DB154は「時刻情報記憶部」として機能する。探索部112は「取得部」および「探索部」として機能する。通信部120は「出力部」として機能する。
A−2.経路探索処理:
図3は、経路探索処理の手順を示すフローチャートである。本実施形態の経路探索処理は、サーバ10がスマホ20から経路探索要求(手順a2)を受信したことを契機として開始される。
ステップS102において探索部112は、現在位置情報と、移動方向情報と、降車駅と、を取得する。降車駅は、スマホ20から受信した経路探索要求(手順a2)に含まれている。現在位置情報は、スマホ20の現在位置取得部270により取得された情報である。現在位置情報は、降車駅と同じように経路探索要求に含まれていてもよいし、経路探索要求とは別に、スマホ20からサーバ10に対して定期的に送信されてもよい。現在位置情報が定期的に送信される場合、以降の処理において探索部112は、最新の現在位置情報を利用する。「移動方向情報」とは、利用者が移動している方向を表す情報である。移動方向情報は、降車駅と同じように経路探索要求に含まれていてもよい。現在位置情報が定期的に送信される場合、サーバ10は、スマホ20から受信した現在位置情報の軌跡を求め、移動方向情報としてもよい。
図4は、路線の推定について説明する図である。図3のステップS104において探索部112は、路線を推定する。具体的には、探索部112は、路線情報DB153を参照し、ステップS102で取得した現在位置情報により表される利用者の現在位置から、所定範囲内に存在する全ての路線を抽出する。「所定範囲内」は、例えば、図4に示すように、利用者の現在位置CP1〜3を中心とした所定値の半径を有する円(図4、破線)の範囲内とすることができる。
ステップS104について、図4の具体例を用いて説明する。利用者の現在位置がCP1の地点であった場合、探索部112は、現在位置CP1から所定範囲内(破線で図示した円の範囲内)に存在するY線を推定結果とする。同様に、利用者の現在位置がCP2の地点であった場合、探索部112は、現在位置CP2から所定範囲内に存在するY線およびZ線の2路線を推定結果とする。利用者の現在位置がCP3の地点であった場合、探索部112は、現在位置CP3から所定範囲内に路線が存在しないため、推定結果を「なし」とする。
図3のステップS106において探索部112は、ステップS104において推定された路線があるか否かを判定する。
推定された路線がない場合(ステップS106:NO)、ステップS108において探索部112は、通常の経路探索を実施する。具体的には、探索部112は、路線情報DB153を参照し、例えば周知のダイクストラ法を用いて、乗車駅から降車駅までの経路を探索する。この際、乗車駅には、ステップS102で取得した現在位置情報により表される利用者の現在位置からの最寄り駅(最も近くに位置する駅)を用いる。探索部112は、道路情報DB152を参照することで、現在位置からの最寄り駅を決定できる。なお、探索部112は、利用者から改めて乗車駅の指定を取得し、取得した乗車駅を、現在位置からの最寄り駅に代えて採用してもよい。また、降車駅には、ステップS102で取得した降車駅を用いる。出発時刻には、例えば、現在時刻を用いる。経路探索の終了後、探索部112は処理をステップS120に遷移させる。
推定された路線がある場合(ステップS106:YES)、ステップS110において探索部112は、推定された路線の数が1つであるか、2つ以上であるかを判定する。推定された路線の数が1つである場合(ステップS110:1つ)、ステップS114において探索部112は、当該1つの路線を利用路線とし、処理をステップS116に遷移させる。「利用路線」とは、利用者が乗車中の車両が走行している路線、換言すれば、利用者が利用中の路線である。
推定された路線の数が2つ以上である場合(ステップS110:2つ以上)、ステップS112において探索部112は、2つ以上の路線の中から、1つの利用路線を特定する。具体的には、探索部112は、以下の方法b1〜b3のいずれかを用いて、利用路線を特定することができる。方法b1〜b3は組み合わせてもよい。
(b1)利用者による直接指定:
探索部112は、利用者からの利用路線の指定を取得し、取得した路線を特定結果とする。例えば、利用者が入出力部260を介して「Y線」と入力し、送信を指示した場合、当該入力内容はスマホ20からサーバ10へ送信される。これを受信したサーバ10の探索部112は、Y線を利用路線とする。利用者による直接指定の場合は、利用者が路線を直接入力しても良い。また、以下のようにしても良い。まず、探索部112は、推定された複数の路線の情報をスマホ20に送信し、スマホ20の利用者に複数の路線を提示する。そして、複数の路線の中から利用者が入出力部260を介して入力する。これにより、利用者は、検索部112で推定された複数の路線の中から利用路線を選択することができる。
(b2)利用者による間接指定:
探索部112は、利用者からの直近乗車駅の指定を取得する。「直近乗車駅」とは、利用者が、現在乗車中の車両に乗車した駅である。探索部112は、路線情報DB153を参照し、取得した直近乗車駅が属する路線を抽出し、抽出した路線を特定結果とする。例えば、利用者が入出力部260を介して「A駅」と入力し、送信を指示した場合、これを受信したサーバ10の探索部112は、A駅を直近乗車駅として取得する。探索部112は、路線情報DB153を参照し、A駅が属する路線、すなわちY線を利用路線とする。
(b3)利用者による指定なし:
探索部112は、道路情報DB152の各駅の位置を示す情報と、路線情報DB153とを参照し、ステップS102で取得した現在位置情報により表される利用者の現在位置を起点とした、ステップS104で推定した各路線上における各最寄り駅を抽出する。この際、探索部112は、利用者が移動している方向(ステップS102、移動方向情報)を考慮し、利用者の移動方向に存在する最寄り駅だけを抽出対象としてもよい。探索部112は、利用者の現在位置から、抽出した各最寄り駅までの距離をそれぞれ求める。各駅の位置は、道路情報DB152の各駅の位置を示す情報を使用する。探索部112は、時刻情報DB154を参照し、抽出した各最寄り駅に対する各車両の到着時刻を求める。
探索部112は、ステップS104で推定した各路線の中から、求めた各最寄り駅までの距離と、求めた各最寄り駅に対する各車両の到着時刻と、現在時刻とを考慮して、最も距離と時間の辻褄が合う1つの路線を求める。具体的には、探索部112は、各最寄り駅までの距離を移動するために要する時間を算出して、算出した時間と現在時刻とを加算する。探索部112は、このようにして求めた時刻と、各最寄り駅に対する各車両の到達時刻と、のずれが最も小さい1つの路線を求める。この際、探索部112は、利用者の移動速度を考慮してもよい。利用者の移動速度は、例えば、スマホ20の加速度センサ等により取得され、スマホ20からサーバ10に対して定期的に送信されてもよい。探索部112は、上記のようにして求めた1つの路線を特定結果とする。
図5は、利用路線の特定について説明する図である。ステップS112の方法b3について、図5の具体例を用いて説明する。図5の例では、利用者の現在位置CP2、利用者が移動している方向MD2、現在時刻9:38である。なお、図5および以降の図において示す時刻情報DB154には、時刻情報DB154に含まれるフィールドの一部のみを抜粋して図示する。利用者の現在位置CP2に対して、探索部112は、Y線およびZ線の2路線をステップS104の推定結果とする(図4)。探索部112は、道路情報DB152および路線情報DB153を参照し、現在位置CP2を起点として、移動方向MD2に存在する最寄り駅として、C駅を抽出する。探索部112は、現在位置CP2から最寄り駅C駅までの距離L2を求める。探索部112は、時刻情報DB154を参照し、最寄り駅C駅に対する各車両の到着時刻(具体的には、時刻情報DB154c、時刻情報DB154d)を求める。探索部112は、Y線およびZ線の中から、最寄り駅C駅までの距離L2と、最寄り駅C駅に対する各車両の到着時刻と、現在時刻9:38と、を考慮して、最も距離と時間の辻褄が合う1つの路線を求める。図5の例では、探索部112は、9:40に車両の到着があるY線を利用路線とする。
図3のステップS116において探索部112は、次の停車駅と、次の停車駅への到着時刻と、を特定する。具体的には、探索部112は、路線情報DB153を参照し、ステップS112、S114で特定された利用路線上に存在し、かつ、利用者の現在位置を起点として、利用者が移動している方向に存在する最寄り駅を、次の停車駅として特定する。また、探索部112は、以下の方法c1、c2のいずれかを用いて、次の停車駅への到着時刻を求める。
(c1)時刻情報DB154から選択:
探索部112は、時刻情報DB154を参照し、次の停車駅に対する各車両の到着時刻であって、利用路線についての各車両の到着時刻を全て抽出する。探索部112は、抽出した各車両の到着時刻から、現在時刻を考慮して最も時間の辻褄が合う1つの到着時刻を選択し、次の停車駅への到着時刻とする。この選択の際、探索部112は、利用者の現在位置から次の停車駅までの距離を考慮してもよい。利用者の現在位置から次の停車駅までの距離を考慮する場合、探索部112は、当該距離を移動するために要する時間を算出して、算出した時間と現在時刻とを加算する。探索部112は、このようにして求めた時刻と、抽出した各車両の到達時刻と、のずれが最も小さい1つの到着時刻を選択する。
(c2)距離から算出:
探索部112は、利用者の現在位置から、次の停車駅までの距離を求める。各駅の位置は、道路情報DB152の各駅の位置を示す情報を使用する。探索部112は、求めた次の停車駅までの距離と、所定の移動速度とを用いて、次の停車駅までの推定所要時間を算出する。探索部112は、算出した推定所要時間を現在時刻に加算して、次の停車駅への到着時刻とする。なお、推定所要時間の算出の際、探索部112は、実際の利用者の移動速度を用いてもよい。利用者の移動速度は、例えば、スマホ20の加速度センサ等により取得され、スマホ20からサーバ10に対して定期的に送信されてもよい。
図6は、次の停車駅への到着時刻の求め方について説明する図である。ステップS116の方法c1、c2について、図6の具体例を用いて説明する。図6の例では、利用者の現在位置CP1、利用者が移動している方向MD1、利用路線はY線、次の停車駅はB駅、現在時刻9:38である。
方法c1によれば、探索部112は、時刻情報DB154を参照し、次の停車駅B駅に対する各車両の到着時刻であって、利用路線Y線についての各車両の到着時刻(具体的には、時刻情報DB154b)を抽出する。探索部112は、抽出した各車両の到着時刻から、現在時刻9:38を考慮して最も時間の辻褄が合う1つの到着時刻を選択する。図6の例では、探索部112は、9:45を選択し、次の停車駅B駅への到着時刻とする。
方法c2によれば、探索部112は、現在位置CP1から次の停車駅B駅までの距離L1を求める。探索部112は、次の停車駅B駅までの距離L1と、所定の移動速度(例えば、時速40キロ)とを用いて、次の停車駅B駅までの推定所要時間(例えば、8分)を算出する。探索部112は、算出した推定所要時間8分を、現在時刻9:38に加算して得られた時刻9:46を、次の停車駅B駅への到着時刻とする。
図3のステップS118において探索部112は、次の停車駅を乗車駅とした経路探索を実施する。具体的には、探索部112は、路線情報DB153を参照し、例えば周知のダイクストラ法を用いて、乗車駅から降車駅までの経路を探索する。この際、乗車駅には、ステップS116で特定された次の停車駅を用いる。降車駅には、ステップS102で取得した降車駅を用いる。出発時刻には、ステップS116で求められた次の停車駅への到着時刻に対して、所定の乗継時間を付加した時刻を用いる。所定の乗継時間は、任意に定めることができる。例えば、所定の乗継時間は、ゼロ(乗継時間なし)でもよく、固定の時間(例えば5分)でもよく、経路探索要求において指定された歩行速度に応じた時間でもよい。
ステップS120において探索部112は、探索の結果として得られた経路の情報をスマホ20へ送信し、処理を終了させる。経路の情報を受信したスマホ20では、上述の手順a4が実行されて経路の案内がなされる。
以上のように、上記実施形態のサーバ10(経路探索装置)によれば、探索部112は、利用者が乗車中の公共交通機関の車両における次の停車駅を乗車駅として、当該乗車駅から降車駅までの経路を探索する(ステップS118)。このため、本形態のサーバ10によれば、利用者が乗車中の車両からの乗り換え案内を実現することができる。
また、上記実施形態のサーバ10によれば、探索部112は、スマホ20から取得した現在位置情報に基づいて、利用路線を特定することができる。具体的には、探索部112は、現在位置情報に基づく利用者の現在位置から所定範囲内に存在する路線が1つである場合(ステップS110:1つ)、当該路線を利用路線とすることができる。また、探索部112は、現在位置情報に基づく利用者の現在位置から所定範囲内に存在する路線が複数である場合(ステップS110:2つ以上)、利用者から取得した情報(手順b1:利用路線、手順b2:直近乗車駅)と、既に取得している各情報および各DBの情報(手順b3)と、のいずれかを利用して、複数の路線の中から1つの路線を、利用路線として特定することができる。
さらに、上記実施形態のサーバ10によれば、探索部112は、スマホ20から取得した現在位置情報と移動方向情報とに基づいて、次の停車駅を特定することができる。具体的には、探索部112は、利用路線上に存在する最寄り駅であって、かつ、現在位置情報に基づく利用者の現在位置を起点として、移動方向情報に基づく利用者が移動している方向に存在する最寄り駅を、次の停車駅とする(ステップS116)。このため、探索部112は、簡単に次の停車駅を特定することができる。
さらに、上記実施形態のサーバ10によれば、探索部112は、利用者が乗車中の車両の、次の停車駅への到着時刻を自動的に求めることができる(ステップS116、手順c1,c2)。また、探索部112は、利用者が乗車中の車両の次の停車駅への到着時刻を考慮して経路を探索する(ステップS118)ため、利用者における利便性を向上させることができる。
さらに、上記実施形態のサーバ10によれば、探索部112は、利用路線がないために次の停車駅が特定できない場合(ステップS106:NO)は、利用者から取得した乗車駅と、利用者の現在位置の最寄り駅とのいずれか一方を乗車駅として、当該乗車駅から降車駅までの経路を探索する(ステップS108)。このため、本形態のサーバ10によれば、利用路線がない場合には通常の乗り換え案内を実現することができるため、汎用性が高い。
B.変形例:
上記実施形態において、ハードウェアによって実現されるとした構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されるとした構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。その他、以下のような変形も可能である。
・変形例1:
上記実施形態では、ナビゲーションシステムの構成の一例を示した。しかし、ナビゲーションシステムの構成はあくまで一例であり、任意の態様を採用することができる。例えば、スマホが備えるとした機能をサーバが備えてもよく、サーバが備えるとした機能をスマホが備えてもよい。
上記実施形態では、クライアント装置としてスマホを例示した。しかし、上記実施形態におけるクライアント装置およびその構成はあくまで一例であり、任意の態様を採用することができる。例えば、その構成要素の一部を省略したり、更なる構成要素を付加したり、構成要素の一部を変更したりする変形が可能である。例えば、クライアント装置として、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション装置、PDA(Personal Digital Assistants)、ゲーム機、等の各種情報処理装置を採用してもよい。
・変形例2:
上記実施形態では、経路探索装置(サーバ)の構成を例示した。しかし、上記実施形態におけるサーバの構成はあくまで一例であり、任意の態様を採用することができる。例えば、その構成要素の一部を省略したり、更なる構成要素を付加したり、構成要素の一部を変更したりする変形が可能である。例えば、上述した各機能は、複数のサーバが協働することによって実現されてもよい。例えば、サーバが備えるとした各DBのうちの少なくとも一部は、他のサーバや他の記憶装置に記憶されていてもよい。
上記実施形態では、地図情報DB、道路情報DB、路線情報DB、時刻情報DBの構成を例示した。しかし、これら各DBの構成はあくまで一例であり、任意の態様を採用できる。例えば、DB内のフィールドの一部を省略したり、他のフィールドを追加したり、変更したりする変形が可能である。例えば、1つのDBを複数のDBに分割してもよく、複数のDBを1つのDBに統合してもよい。また、画像による案内を必要としない場合、地図情報DBは省略してもよい。
・変形例3:
上記実施形態では、経路探索処理について、処理の手順の一例を挙げて説明した。しかし、上記手順はあくまで一例であり種々の変更が可能である。一部のステップを省略してもよいし、更なる他のステップを追加してもよい。また、実行されるステップの順序を変更してもよい。
図7は、次の停車駅の他の特定方法について説明する図である。上記実施形態では、利用路線上において、利用者が移動している方向に存在する最寄り駅を次の停車駅とした。しかし、次の停車駅は、次の方法d1、d2のいずれかにより特定されてもよい。
(d1)直近の通過駅に基づいて特定:
この場合、時刻情報DB154には、図7に示すように、各車両の到着時刻と、出発時刻と、行先とに対応付けて、さらに、当該車両の種類が記憶されている。「種類」とは、車両の速達性の種類であり、例えば、普通、快速、区間快速、新快速、準急、急行等が該当する。まず、探索部112は、利用者からの直近通過駅の指定を取得する。「直近通過駅」とは、利用者が現在乗車中の車両が、最近通過した駅(停車せずに通過した駅)である。探索部112は、時刻情報DB154の種類を参照し、取得した直近通過駅から、利用者が現在乗車中の車両の種類を求める。探索部112は、路線情報DB153を参照し、図3のステップS112、S114で特定された利用路線上に存在し、かつ、利用者の現在位置を起点として、利用者が移動している方向に存在する複数の駅の中から、利用者が現在乗車中の車両が次に停車する1つの駅を、求めた車両の種類に応じて特定する。
方法d1について、図7の具体例を用いて説明する。図7の例では、利用者の現在位置CP1、利用者が移動している方向MD1、利用路線はY線、現在時刻9:40、直近の通過駅はA駅である。探索部112は、時刻情報DB154を参照し、直近通過駅がA駅であることから、利用者が現在乗車中の車両の種類「快速」を求める。探索部112は、路線情報DB153を参照し、利用路線Y線上に存在し、かつ、現在位置CP1を起点とした移動方向MD1に存在するB駅およびC駅の中から、利用者が現在乗車中の快速車両が停車する1つの駅を特定する。この特定の際、探索部112は、時刻情報DB154を参照することができる。例えば、B駅の時刻情報DB154bには、普通車両の情報のみが記憶されているため、快速車両は停車しない駅であることがわかる。一方、C駅の時刻情報DB154cには、普通車両と快速車両の情報が記憶されているため、普通車両と快速車両との両方が停車する駅であることがわかる。この結果、探索部112は、利用者が現在乗車中の快速車両における次の停車駅は、C駅であると特定する。
(d2)移動速度に基づいて特定:
この場合も、時刻情報DB154には、各車両の到着時刻等に対応付けて当該車両の種類が記憶されている(図7)。まず、探索部112は、利用者の移動速度を取得する。利用者の移動速度は、例えば、スマホ20の加速度センサ等により取得され、スマホ20からサーバ10に対して定期的に送信される。探索部112は、取得した移動速度から、利用者が現在乗車中の車両の種類を推定する。例えば探索部112は、取得した移動速度が早ければ早いほど、利用者が現在乗車中の車両は、速達性の高い種類であると推定できる。探索部112は、路線情報DB153を参照し、図3のステップS112、S114で特定された利用路線上に存在し、かつ、利用者の現在位置を起点として、利用者が移動している方向に存在する複数の駅の中から、利用者が現在乗車中の車両が次に停車する1つの駅を、求めた車両の種類に応じて特定する。この点は、手順d1と同様である。
このように、手順d1およびd2によれば、探索部112は、利用者が乗車中の車両の速達性の種類を考慮して、厳密に、次の停車駅を特定することができる。この結果、本実施形態の経路探索処理における次の停車駅の特定精度を向上させることができる。なお、方法d1を採用した場合、探索部112は、図3のステップS112の手順b2(直近乗車駅に基づく利用路線の特定)における直近乗車駅に代えて、直近通過駅を使用して利用路線を特定してもよい。
上記実施形態では、経路探索処理は、サーバがスマホから経路探索要求を受信したことを契機として開始されるとした。しかし、経路探索処理は、種々の他の条件を契機として開始されてよい。例えば、スマホが、既に探索された経路に基づく案内を実施している場合であって、案内中の経路を逸れたことを検出した場合、スマホは、リルートのために、サーバに対して経路探索要求を送信してもよい。この場合、経路探索要求に含まれる一部の情報(降車駅等)は省略されてもよい。
上記実施形態では、探索部は、1つの路線を特定した上で、次の停車駅を特定するとした。しかし、路線を特定せずに次の停車駅を特定してもよい。この場合、例えば、探索部は、利用者の現在位置と各駅の位置とを比較し、利用者の現在位置に最も近い駅を次の停車駅とすることができる。また、例えば、探索部は、利用者の現在位置と移動方向と、各駅の位置とを比較し、利用者の移動方向上に存在し、かつ、利用者の現在位置に最も近い駅を次の停車駅とすることができる。
上記実施形態では、探索部は、乗車駅から降車駅までの経路を探索する、すなわち、公共交通機関における駅間の経路を探索するとした。しかし、探索部は、駅間の経路だけでなく、道路上の移動を含む経路を探索してもよい。この場合、上記実施形態の説明において「降車駅」と記載した部分を「目的地」に読み替えればよい。また、ステップS108、S118において探索部は、乗車駅から降車駅までの経路に加えてさらに、降車駅から目的地までの経路を、道路情報DBを用いて周知のダイクストラ法により探索する。探索部は、探索の結果として得られた乗車駅から降車駅までの経路と、降車駅から目的地までの経路と、の2つを繋ぎ合わせ、経路探索処理の結果得られた経路として、スマホに送信する。
上記実施形態では、探索部は、公共交通機関の遅延情報については考慮しないとした。しかし、探索部は、遅延情報を考慮して経路探索処理を実行してもよい。この場合、上記実施形態において説明したサーバ、または、ナビゲーションシステムに接続されている他のサーバが、公共交通機関の各車両における遅延情報を記憶する構成とする。そして、探索部は、経路探索処理(図3)の次の停車駅への到着時刻の算出(ステップS116)と、経路探索(ステップS108、S118)と、において遅延情報を考慮すればよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。例えば、上記実施形態では、公共交通機関として、鉄道を例示した。しかし、公共交通機関としては、鉄道以外に、バス等を採用してもよい。公共交通機関がバスの場合は、バスの利用者が乗り降りする地点が駅となる。
1…ナビゲーションシステム
10…サーバ
20…スマホ
110…CPU
112…探索部
120…通信部
130…ROM
140…RAM
150…記憶部
151…地図情報DB
152…道路情報DB
153…路線情報DB
154…時刻情報DB
210…CPU
212…案内部
220…通信部
230…ROM
240…RAM
250…記憶部
260…入出力部
270…現在位置取得部

Claims (7)

  1. 公共交通機関を利用した経路を探索する経路探索装置であって、
    前記公共交通機関における各駅のつながり状態を表す路線情報を記憶する路線情報記憶部と、
    利用者の現在位置を表す現在位置情報と、前記利用者が移動している方向を表す移動方向情報と、を取得する取得部と、
    前記路線情報を用いて乗車駅から降車駅までの経路を探索する探索部と、
    探索した前記経路を出力する出力部と、
    を備え、
    前記探索部は、
    前記公共交通機関の路線のうち、前記利用者の現在位置から所定範囲内に存在する1つの路線を利用路線とし、
    前記利用者の移動速度を基に、前記利用者が乗車中の車両の速達性の種類を推定し、
    前記利用者が乗車中の前記車両の速達性の種類から、前記利用路線上に存在し、かつ、前記利用者の現在位置を起点として前記利用者が移動している方向に存在する複数の駅の中から、前記利用者が乗車中の前記車両が次に停車する1つの駅を前記次の停車駅として特定し、
    特定した前記次の停車駅を前記乗車駅として、前記探索を実施する、経路探索装置。
  2. 請求項に記載の経路探索装置であって、
    前記探索部は、
    前記所定範囲内に存在する路線が1つである場合、当該路線を前記利用路線とし、
    前記所定範囲内に存在する路線が複数である場合、前記利用者から取得した路線と、前記利用者から取得した直近乗車駅であって前記利用者が前記車両に乗車した駅を表す直近乗車駅と、の少なくともいずれか一方を用いて、前記複数の路線の中から1つの路線を特定し、前記利用路線とする、経路探索装置。
  3. 請求項に記載の経路探索装置であって、
    前記探索部は、
    前記所定範囲内に存在する路線が1つである場合、当該路線を前記利用路線とし、
    前記所定範囲内に存在する路線が複数である場合、前記利用者の現在位置から前記複数の路線上の各最寄り駅までの距離と、前記各最寄り駅における各車両の発着時刻と、現在時刻とを用いて、前記複数の路線の中から1つの路線を特定し、前記利用路線とする、経路探索装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の経路探索装置であって、
    前記探索部は、
    前記次の停車駅における各車両の発着時刻と、現在時刻と、を用いて求めた前記利用者が乗車中の前記車両の前記次の停車駅への到着時刻と、
    前記利用者の現在位置から前記次の停車駅までの距離と、現在時刻と、を用いて求めた前記利用者が乗車中の前記車両の前記次の停車駅への到着時刻と、
    のうちのいずれか一方を考慮して、前記探索を実施する、経路探索装置。
  5. 請求項から請求項のいずれか一項に記載の経路探索装置であって、
    前記探索部は、前記利用路線がない場合は、前記利用者から取得した乗車駅と、前記利用者の現在位置の最寄り駅と、のいずれか一方を前記乗車駅として、前記探索を実施する、経路探索装置。
  6. 公共交通機関を利用した経路を探索する方法であって、
    利用者の現在位置を表す現在位置情報と、前記利用者が移動している方向を表す移動方向情報と、を取得する工程と、
    前記公共交通機関における各駅のつながり状態を表す路線情報を用いて、乗車駅から降車駅までの経路を探索する工程と、
    探索した前記経路を出力する工程と、
    を情報処理装置に実行させ、
    前記探索する工程では、
    前記公共交通機関の路線のうち、前記利用者の現在位置から所定範囲内に存在する1つの路線を利用路線とし、
    前記利用者の移動速度を基に、前記利用者が乗車中の車両の速達性の種類を推定し、
    前記利用者が乗車中の前記車両の速達性の種類から、前記利用路線上に存在し、かつ、前記利用者の現在位置を起点として前記利用者が移動している方向に存在する複数の駅の中から、前記利用者が乗車中の前記車両が次に停車する1つの駅を前記次の停車駅として特定し、
    特定した前記次の停車駅を前記乗車駅として、前記探索を実施する、方法。
  7. コンピュータに、
    利用者の現在位置を表す現在位置情報と、前記利用者が移動している方向を表す移動方向情報と、を取得するステップと、
    公共交通機関における各駅のつながり状態を表す路線情報を用いて、乗車駅から降車駅までの経路を探索するステップと、
    探索した前記経路を出力するステップと、を実行させ、
    前記探索するステップでは、
    前記公共交通機関の路線のうち、前記利用者の現在位置から所定範囲内に存在する1つの路線を利用路線とし、
    前記利用者の移動速度を基に、前記利用者が乗車中の車両の速達性の種類を推定し、
    前記利用者が乗車中の前記車両の速達性の種類から、前記利用路線上に存在し、かつ、前記利用者の現在位置を起点として前記利用者が移動している方向に存在する複数の駅の中から、前記利用者が乗車中の前記車両が次に停車する1つの駅を前記次の停車駅として特定し、
    特定した前記次の停車駅を前記乗車駅として、前記探索を実施する、コンピュータプログラム。
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