JP6485930B1 - 足場つなぎ装置 - Google Patents

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【課題】足場の連結は容易でしかも建物の施工の手間を軽減できる足場つなぎ装置を提供する。【解決手段】足場つなぎ装置は、ドリルねじ1と中間部材2と継手部材3とで構成されている。ドリルねじ1はフランジ6と第2ねじ部8とを備えており、中間部材2は第2ねじ部8に螺合している。継手部材3は、ボルト11で中間部材2に組振り可能に連結されている。ボルト11をレンチ16で回転することにより、ドリルねじ1が建物の構造材26にねじ込まれる。ドリルねじ1のフランジ6と中間部材2の先端面とには、クラッチ状に噛み合う端面カム18,19が形成されている。ねじ込みに際してはトルクを確実に伝えつつ、中間部材2のねじ戻しに際してドリルねじ1は連れ回転しない。従って、中間部材2だけを簡単に取り外しできる。ドリルねじ1は、壁材27の締結手段として機能している。【選択図】図2

Description

本願発明は、鉄骨式等の建物の施工に際して設置される足場を建物に連結するための足場つなぎ装置に関するものである。
鉄骨式等の建物を施工するに当たっては、建物を囲うように足場が組まれており、この足場は、倒れないように足場つなぎ装置を介して建物に固定されている。この足場つなぎ装置の例として、特許文献1には、ドリルねじと長ナット(高ナット)とから成る金具が開示されている。
すなわち、特許文献1の金具は、足場に連結された連結用軸体(足場つなぎ)がねじ込まれる長ナットの一端部に、ドリルねじの頭を抱持する円筒部を形成して、長ナットをドリルねじの頭に対して揺動(首振り)させ得るようにしたものであり、長ナットの軸心をドリルねじの軸心に対してある程度の範囲で任意に変更できるため、連結用軸体の軸心とドリルねじの軸心とがずれていても、連結用軸体と長ナットとを連結することができる。
特許第2764232号公報
この種の金具が使用される建物では、アングル材なC型鋼等から成る構造材にALC板や断熱パネル等の壁材が固定されており、特許文献1のドリルねじは、ALC板等の壁材を貫通して構造材にねじ込まれている。
そして、特許文献1では、長ナットの一端部でドリルねじの頭を抱持しているので、長ナットを取り外すためには、ドリルねじをレンチでねじ戻して建物から取り外す作業が必要があり、長ナットとセットになっているドリルねじを取り外してから、別の固定用ドリルねじを同じ箇所にねじ込み直して壁材を固定している。このため、足場つなぎ用ドリルねじの取り外し工程と、同じ箇所に別のドリルねじをねじ込む工程との2つの工程が必要であり、このため、建物の施工に手間がかかるという問題があった。
また、別のドリルねじで壁材を構造材に固定し直す工程は、金具による連結が解除された状態で行われるため、安全性にも問題があるといえる。
本願発明はこのような現状を契機にして成されたものであり、ドリルねじの取り外しや別のドリルねじの取付け直しの工程を無くして、建物の施工の手間を軽減できるようにすること等を課題とするものである。
本願発明は、鉄骨式等の建物の施工等に使用される足場つなぎ装置に関するもので、この足場つなぎ装置は、
「建物にねじ込まれるドリルねじ(ドリル部付きねじ)と、前記ドリルねじに取付けられた中間部材と、前記中間部材に取付けられていると共に足場用ジョイント金具が接続される継手部材とを備えており、
前記ドリルねじと中間部材とは同心に配置されていて互いに螺合しており、従って、前記ドリルねじは、建物にねじ込まれる第1ねじ部と、前記中間部材と螺合する第2ねじ部とを有している一方、
前記中間部材と継手部材とは、相対回転自在でかつ相対姿勢を任意に変化させ得るように首振り自在に連結されており、
前記中間部材をドリルねじの第2ねじ部にねじ込みきった状態で前記中間部材をレンチで回転操作することによって前記ドリルねじが建物にねじ込まれる」
という基本構成になっている。
そして、請求項1では、上記基本構成において、
「前記ドリルねじと中間部材との対向部に、前記ドリルねじの第2ねじ部から中間部材をねじ戻すことを容易化する食い込み防止手段が形成されている」
という構成が付加されている。なお、「ドリルねじと中間部材との対向部」には、軸方向に対向した部分と、半径方向に対向した部分とを含んでいる。
本願発明は、様々に展開することができる。その例を請求項2以下で特定している。このうち請求項2では、請求項1において、
「前記食い込み防止手段は、前記ドリルねじ及び中間部材の対向面にそれぞれ形成した端面カムで構成されており、前記端面カムは軸心と平行な係合面を有しており、前記中間部材の係合面が前記ドリルねじの係合面に噛み合うことにより、前記中間部材の回転トルクがドリルねじに伝達されるようになっている」
という構成になっている。
また、請求項3では、請求項2において、
「前記ドリルねじと中間部材との端面カムは、周方向に等間隔で離れた複数の係合面と、隣り合った係合面の間に位置して周方向に延びる逃がし面とを有しており、前記中間部材の逃がし面は、前記中間部材の軸心と直交した面に対して傾斜した傾斜面になっており、前記傾斜面の傾斜角度は、前記中間部材とドリルねじとが螺合したねじのリード角よりも小さくなっている」
という構成になっている。
請求項4の発明は、請求項2又は3において、
「前記中間部材とドリルねじとの螺合部に、軸方向にガタ付きが生じるように基準公差よりも大きい遊びを形成している」
という構成になっている。
請求項5では、請求項1〜4のうちのいずれかにおいて、
「前記継手部材は中空で外周は角形に形成されていてボルトによって前記中間部材に連結されており、
前記ボルトの頭にはレンチで回転操作するための係合穴が形成されていて、前記ボルトの頭を前記継手部材の内部に入り込ませており、前記ボルトを中間部材にねじ込みきった状態で中間部材と継手部材との間に間隔を空けておくことにより、前記継手部材を中間部材に対して首振りすることが許容されており、
かつ、前記ボルトをレンチで回転することにより、前記中間部材を介してドリルねじが回転されるようになっている」
という構成になっている。
本願発明では、ドリルねじは中間部材を介して建物の構造材等にねじ込まれるが、食い込み防止手段があるため、中間部材をドリルねじの第2ねじ部からねじ戻して取り外すことができる。
すなわち、ドリルねじの第2ねじ部に中間部材をねじ込んだだけであると、ねじ山同士の食い込みにより、中間部材を逆回転させるとドリルねじも一緒に連れ戻る現象が生じてしまうが、本願発明では、食い込み防止手段の存在により、ねじ山同士の食い込みが生じないため、中間部材のみを取り外すことができる。
従って、足場を撤去するに当たっては、ドリルねじはそのまま建物に残すことができる。このため、足場つなぎ装置のドリルねじを取り外す作業と、ALCや断熱材等の壁材を固定するための別のドリルねじをねじ込み直す作業は不要であり、それだけ建物の施工の手間を軽減することができる。また、足場つなぎ装置による連結を解除した状態で壁材を構造材に固定する作業は必要ないため、作業者の安全性も向上できる。
食い込み防止手段は様々な構造を採用できるが、請求項2のように端面カムを採用すると、簡単な構造で食い込み防止を確実化できる利点がある。この場合、請求項3の構成を採用すると、端面カムの係合面同士の噛み合いを確実化できると共に、中間部材のねじ戻しに際しての係合面同士の離脱を確実化できるため、特に好適である。
さて、ねじの基準寸法はJISで規定されており、ボルトとナットは軸方向に殆どガタがない状態に規定されているが、中間部材とドリルねじとをカム機構によって噛み合わせる場合、中間部材とドリルねじとがJISに基づいて製造されていて螺合状態に遊びが存在しないと、中間部材をドリルねじにねじ込みきる前の段階で、中間部材のカムがドリルねじのカムに当たって、カム同士が食い込んでしまう事態が生じる可能性があり、すると、中間部材のねじ戻しによってドリルねじが連れ回転してしまうおそれがある。
これに対して請求項4の構成を採用すると、中間部材をねじ込みきる前の段階で中間部材のカムがドリルねじのカムに当たっても、中間部材が軸方向に後退することにより、中間部材のカムとドリルねじのカムとの食い込み現象を防止して中間部材のねじ込みを続行できるため、中間部材を最後まで確実にねじ込んで、カムとカムとを食い込みがない状態に当接させることができる。従って、ドリルねじの連れ戻りを確実に防止できる。軸方向の遊び(ガタ)の寸法は、0.2〜0.3mm程度でよい。
請求項5の構成を採用すると、継手部材を中間部材に連結するためのボルトを利用して中間部材をレンチで回転操作できるため、それだけ構造を簡単化してコスト抑制に貢献できる。
実施形態を示す図で、(A)は一部破断分離側面図、(B)は(A)のB−B視図、(C)は(A)のC−C視図、(D)は(A)のD−D視図、(E)はセットした状態での部分的な側面図、(F)は端面カムの展開図である。 (A)は建物に取り付ける状態での一部破断側面図、(B)は足場との連結状態を示す部分的な平断面図、(C)は中間部材を取り外した状態での断面図である。
(1).構造の説明
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の足場つなぎ装置は、ドリルねじ1と中間部材2と継手部材3とを備えている。ドリルねじ1には、皿状の座金4とパッキン5とが嵌め込まれている。ドリルねじ1と中間部材2とは、同心状に接続される。
ドリルねじ1の先端にはドリル部1aを形成して、軸の他端部には、座金4に重なるフランジ6を形成している。軸のうちドリル部1aとフランジ6との間には第1ねじ部7が形成されて、フランジ6を挟んで第1ねじ部7と反対側には、雄ねじ式の第2ねじ部8が形成されている。第2ねじ部8の端面には、六角等のレンチが係合する係合穴9が空いている。なお、第1ねじ部7は、ドリル部1aの側の適当な範囲に部分的に形成しただけであってもよい(軸に、ねじ無し部が存在していてもよい。)。
中間部材2は六角形の高ナット(ロングナット)であり、内部には、ドリルねじ1の第2ねじ部8と螺合する雌ねじ10が全長に亙って形成されている。他方、継手部材3は六角の高ナットのような外観を呈しており、ボルト11で中間部材2に連結されている。なお、中間部材2の外周面は六角のような角形である必要はないが、角形に形成すると、取り外しに際して回転を容易に行える。
ボルト11は、頂面に六角穴12が形成された皿頭11aを備えており、皿頭11aは継手部材3の内部に入り込んでいる。そして、継手部材3のうち中間部材2の側に位置した一端部には、ボルト11の皿頭11aが重なるテーパ面13と、ボルト11の軸が遊嵌する内向きフランジ14とを形成している。
ボルト11の首下部のある程度の範囲は素材径のままのねじ無し部11bになっており、ボルト11を中間部材2にねじ込みきった状態で、中間部材2と継手部材3との間にある程度の間隔が空いている。従って、中間部材2と継手部材3とは一種の自在継手になっており、継手部材3は、ある程度の範囲で中間部材2と交差した姿勢に任意に姿勢変更できる。換言すると、継手部材3は、ある程度(例えば、中間部材2の軸心に対して10°程度)の範囲で、中間部材2に対して自由に首振りさせることができる。継手部材3の内周には、雄ねじ15が形成されている。
(2).食い込み防止手段
ボルト11は中間部材2にねじ込まれているので、図2(A)に示すように、ボルト11をレンチ16で回転させると、ドリルねじ1を回転させることができる。しかし、ドリルねじ1の第2ねじ部8に中間部材2をねじ込んだだけであると、中間部材2の雌ねじ10と第2ねじ部8の雄ねじとが食い込んでしまい、中間部材2をねじ戻すとドリルねじ1も一緒に連れも戻りするおそれがある。そこで、中間部材2の先端面とドリルねじ1のフランジ6とに、ドリルねじ1の連れ戻りを防止する食い込み防止手段の例として、互いに噛み合う端面カム18,19を形成している。
端面カム18,19は、軸心と平行な3つの係合面20,21と、隣り合った係合面20,21の間に位置して周方向に延びる3つの逃がし面22,23とを有しており、全体としてクラッチ状の形態を成している。係合面20,21の高さは、中間部材2の雌ねじ9及びドリルねじ1における第2ねじ部8のピッチの1/3程度の寸法になっている。
図1(F)は、端面カム18,19の展開図であり、図1(B)に示すように、隣り合った2つの係合面20,21の中間位置を起点(0°)として、端面カム18,19を周方向に引き伸ばした状態に表示している。但し、判りやすくするために、軸方向の比率を実際よりも大きく表示している。
中間部材2の端面カム18では、隣り合った係合面20の間で周方向に延びる逃がし面23は、その全体が、中間部材2の軸心と直交した面に対して傾斜した傾斜面になっており、かつ、傾斜した逃がし面23は均等な割合で変化している。そして、中間部材2の逃がし面23の傾斜角θ1は、中間部材2の雌ねじ9及びドリルねじ1における第2ねじ部8のリード角θ2よりも少し大きくなっている。
他方、ドリルねじ1におけるフランジ6の端面カム19では、逃がし面23のうち、係合面21の基端と連接した側の若干の範囲は、ドリルねじ1の軸心と直交した面と平行な平坦面23aになっており、それ以外の部分は、ドリルねじ1の軸心と直交した面に対して傾斜した傾斜面23bになっており、ドリルねじ1の傾斜面23bの傾斜角度θ3は、ねじのリード角θ2と同じ程度になっている。
従って、端面カム18,19の係合面20,21が噛み合った状態で、中間部材2の逃がし面23とドリルねじ1の逃がし面23との間には若干の空間が空いている。このため、中間部材2のねじ込みに際しては、逃がし面22,23同士を当接させることなく、係合面20,21同士を噛み合わせることができる一方、中間部材2のねじ戻しに際しては、逃がし面22,23を抵抗無しに離脱させて、中間部材2のみを軽快に取り外すことができる。
JISの基準寸法に基づくと、ボルトとナットとは、異本的には軸方向にガタがない状態に螺合するようになっているが、本実施形態では、図1(F)に点線で示すように、中間部材2と第2ねじ部8との間には、軸方向に若干の寸法Sの遊び(ガタ)を積極的に形成している。従って、実施形態のように、周方向に離れて複数のカム18,19を形成した場合において、中間部材2をねじ込みきる前に中間部材2の端面カム18がドリルねじ1の端面カム19に当たっても、中間部材2が後退することにより、カム18,19同士が食い込み合うことを防止して、中間部材2のねじ込みを続行できる。従って、中間部材2を最後までねじ込みきって、両カム18,19の係合面20,21を当接させることができる。
なお、中間部材2をねじ込みきると、遊び寸法Sの分だけ中間部材2が後退するが、係合面20,21の高さは遊びの寸法Sよりも大きいため、係合面20,21同士の噛み合い状態は保持されている。従って、ドリルねじ1のねじ込み機能は確保されている。遊びの寸法Sは、ねじの径に応じて設定できるが、例えば外径が8mmのばあいは、0.2〜0.3mm程度でよい。遊びの形成手段としては、中間部材2の雌ねじの谷幅を大きくしてもよいし、ドリルねじ1における第2ねじ部8の山幅を小さくしてもよい,両方を組み合わせてもよい。
係合面20,21の高さは、ピッチを係合面20,21で除した寸法になるので、係合面20,21の数が少ないほど、係合面20,21の高さを大きくして噛み合いを確実化できるが、係合面20,21の数が1つ又は2の場合は、ドリルねじ1に対するトルク伝達が不安定になりやすい。この点、係合面20,21を120°間隔で3つ設けると、必要な高さを確保しつつトルク伝達を安定化できて好適である。第2ねじ部8のねじ山と中間部材2の雌ねじ10とを二条ねじのような多条ねじに形成すると、ピッチを大きくできるため、係合面20,21の高さを高くして噛み合いを確実化できる。
(3).まとめ
足場つなぎ装置の使用対象になるた建物は、アングル材やC型鋼等の構造材26にALCパネルや断熱パネル等の壁材27を取付けた構造であり、既述のとおり、足場つなぎ装置は、継手部材3に挿入したレンチ16でボルト11を回転し、中間部材2を介してドリルねじ1を回転操作することにより、建物に取付けられる。すなわち、パッキン5及び座金4を介してフランジ6で壁材27を押さえた状態で、ドリルねじ1が建物の構造材26にねじ込まれにことにより、足場つなぎ装置が建物に取付けられる。
足場はパイプ製の支柱28を備えており、支柱28を抱持するジョイント金具29がボルト30で継手部材3の端面に固定される。この場合は、継手部材3はある程度の範囲で首振りできるため、支柱28の位置が多少ずれていても、ジョイント金具29を継手部材3に締結することができる。なお、ボルト30のねじ込みは、継手部材3をスパナで回転不能に保持した状態で行われる。
足場の撤去に当たっては、ジョイント金具29を取り外してから、中間部材2を手でねじ戻したらよい(勿論、工具を使用してねじ戻してもよい。)。既述のとおり、中間部材2はドリルねじ1の第2ねじ部8に食い込んでいないため、ドリルねじ1の連れ戻りを防止した状態で、中間部材2をごく簡単に取り外すことができる。
実施形態のように、ドリルねじ1の第2ねじ部8にレンチが嵌まる係合穴9を形成しておくと、中間部材2を取り外した後に増し締めすることができる。また、何らかので理由でドリルねじ1を取り外す必要が生じたときに、容易に取り外すことができる。従って、融通性に優れている。フランジ6を六角等の多角形に形成して、これをスパナで回転できるようにすることも可能である。
ドリルねじ1は建物に取付けられたままになっていて、ドリルねじ1が壁材27の締結部材として機能し続けている。従って、建物の施工の手間を軽減できる。なお、建物の完成後にドリルねじ1の第2ねじ部8が露出したままになる場合は、図2(C)に一点鎖線で示すように、樹脂製等のキャップ31で露出部を被覆したらよい。第2ねじ部8がモルタルで隠れたりサイディング材で覆われたたりする場合は、特段の被覆手段は不要である(この場合も、防錆等のためにキャップ31で覆うことは可能である。)。
本実施形態において、ドリルねじ1と中間部材2と継手部材3とをセットとしているが、足場を撤去したら中間部材2と継手部材3とは建物から取り外される。取り外した中間部材2と継手部材3とは廃棄してもよいし、ドリルねじ1を補充して新たなセットとして再生してもよい。
上記の実施形態では、継手部材3を中間部材2に連結するボルト11の頭を皿頭に形成しているが、円柱状頭や鍋頭、球状頭なども採用できる。実施形態では、ドリルねじ1の第2ねじ部8は雄ねじになっているが、第2ねじ部8と中間部材2とで雌雄の関係を逆することも可能である。
食い込み防止手段としては、例えば、圧縮変形する弾性材で作ったリングを第2ねじ部と中間部材との間に介在させることも可能である。端面カムを採用する場合、第2ねじ部と中間部材とが対向した面に、周方向に離れた複数の突起を設けただけの構成であってもよい。また、端面カムに代えて周面カムを採用することも可能である。
本願発明は、足場つなぎ装置に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 ドリルねじ
1a ドリル部
2 中間部材
3 継手部材
4 座金
5 パッキン
6 フランジ
7 第1ねじ部
8 第2ねじ部
11 ボルト
11a 皿頭
16 レンチ
18,19 端面カム
20,21 係合面
22,23 逃がし面
26 構造材
27 建物の壁材
29 足場を構成するジョイント金具
θ1 逃がし面(傾斜面)の傾斜角度
θ2 ねじのリード角

Claims (5)

  1. 建物にねじ込まれるドリルねじと、前記ドリルねじに取付けられた中間部材と、前記中間部材に取付けられていると共に足場用ジョイント金具が接続される継手部材とを備えており、
    前記ドリルねじと中間部材とは同心に配置されていて互いに螺合しており、従って、前記ドリルねじは、建物にねじ込まれる第1ねじ部と、前記中間部材と螺合する第2ねじ部とを有している一方、
    前記中間部材と継手部材とは、相対回転自在でかつ相対姿勢を任意に変化させ得るように首振り自在に連結されており、
    前記中間部材をドリルねじの第2ねじ部にねじ込みきった状態で前記中間部材をレンチで回転操作することによって前記ドリルねじが建物にねじ込まれる構成であって、
    前記ドリルねじと中間部材との対向部に、前記ドリルねじの第2ねじ部から中間部材をねじ戻すことを容易化する食い込み防止手段が形成されている、
    足場つなぎ装置。
  2. 前記食い込み防止手段は、前記ドリルねじ及び中間部材の対向面にそれぞれ形成した端面カムで構成されており、前記端面カムは軸心と平行な係合面を有しており、前記中間部材の係合面が前記ドリルねじの係合面に噛み合うことにより、前記中間部材の回転トルクがドリルねじに伝達されるようになっている、
    請求項1に記載した足場つなぎ装置。
  3. 前記ドリルねじと中間部材との端面カムは、周方向に等間隔で離れた複数の係合面と、隣り合った係合面の間に位置して周方向に延びる逃がし面とを有しており、前記中間部材の逃がし面は、前記中間部材の軸心と直交した面に対して傾斜した傾斜面になっており、前記傾斜面の傾斜角度は、前記中間部材とドリルねじとが螺合したねじのリード角よりも小さくなっている、
    請求項2に記載した足場つなぎ装置。
  4. 前記中間部材とドリルねじとの螺合部に、軸方向にガタ付きが生じるように基準公差よりも大きい遊びを形成している、
    請求項2又は3に記載した足場つなぎ装置。
  5. 前記継手部材は中空で外周は角形に形成されていてボルトによって前記中間部材に連結されており、
    前記ボルトの頭にはレンチで回転操作するための係合穴が形成されていて、前記ボルトの頭を前記継手部材の内部に入り込ませており、前記ボルトを中間部材にねじ込みきった状態で中間部材と継手部材との間に間隔を空けておくことにより、前記継手部材を中間部材に対して首振りすることが許容されており、
    かつ、前記ボルトをレンチで回転することにより、前記中間部材を介してドリルねじが回転されるようになっている、
    請求項1〜4のうちのいずれかに記載した足場つなぎ装置。
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