JP6485908B2 - 診療用吸引具 - Google Patents
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Description
以下に、本発明の一実施形態に係る歯科診療用吸引具について、図面を参照して説明する。図1は、患者の唾液および血液、または冷却用噴水などの液体物質、または、切削屑などの固体物質を、患者の口腔内から吸引するために歯科診療用吸引具1と、歯科診療用吸引具1が取り付けられた吸引パイプ2とを示す。なお、図1に矢印で示す2つの方向を、上下方向および前後方向と定め、両方向と直交する方向を左右方向と定め、図2以降の他の図面でも同様に、各方向を示す。
図2乃至図6を参照して、歯科診療用吸引具1の詳細な構成を説明する。歯科診療用吸引具1は、合成樹脂材料から成形される。合成樹脂材料としては、耐熱性、耐薬品性、および可撓性に優れた合成樹脂材料であることが必要である。耐熱性として、130°Cから150°Cまでの加熱範囲で滅菌処理に耐えうることが必要であり、耐薬品性として、歯科治療に使用される薬品により劣化することがないことが必要である。合成樹脂材料として、シリコンゴム、または、熱可塑性エラストマーなどの合成樹脂材料が使用可能である。本実施形態では、三菱化学株式会社製のラバロン(登録商標)MJ5301Cが使用される。
第1延出部4の第1端縁部分10の傾斜形状について、図5および図6を参照して説明する。図5は、歯科診療用吸引具1の右側面図であり、図6は、図3に示すA−A線に従って切断された歯科診療用吸引具1の右側断面図である。図5において、中心線CLは、中心点CTを通り、前後方向に延びる線である。傾斜線KL1は、後端部分20と第1先端部分12とを結ぶ線である。傾斜線KL2は、後端部分20と第2先端部分16とを結ぶ線である。傾斜角度θ1は、傾斜線KL1と、前後方向の水平線とが時計回り方向になす角度である。傾斜角度θ2は、傾斜線KL2と、前後方向の水平線とが時計回り方向になす角度である。傾斜角度α1は、右上傾斜部分22が、中心線CLを含む上下方向の垂直な平面に投影された傾斜線と、前後方向の水平線とが時計回り方向になす角度である。傾斜角度α2は、右下傾斜部分26が、中心線CLを含む上下方向の垂直な平面に投影された傾斜線と、前後方向の水平線とが時計回り方向になす角度である。
第2延出部5の第2端縁部分14の傾斜形状について、図5および図6を参照して説明する。図5において、傾斜角度β1は、右上傾斜部分32が、中心線CLを含む上下方向の垂直な平面に投影された傾斜線と、前後方向の水平線とが時計回り方向になす角度である。傾斜角度β2は、右下傾斜部分36が、中心線CLを含む上下方向の垂直な平面に投影された傾斜線と、前後方向の水平線とが時計回り方向になす角度である。
図5において、第2延出部5の第2先端部分16は、傾斜線KL1に対して、前方に延出した位置に配置される。また、第2先端部分16は、第1先端部分12より退避した位置、すなわち後方の位置に配置される。第2先端部分16と中心線CLとの間の距離が、右水平部分40、および左水平部分42の各水平部分と中心線CLとの間の距離と、ほぼ同じになるように、右下傾斜部分36、および左下傾斜部分38が中心線CLに対して配置される。
図6において、筒状部3は、後方内周部50と、中間内周部52と、前方内周部54と、を備える。3つの内周部50〜54は、中心線CLに直交する平面において円形の断面形状をそれぞれ有する。挿入開口56が、後方内周部50の後端部分に形成される。吸引パイプ2は、挿入開口56から、筒状部3の内部に挿入される。中間内周部52は、後方部分において後方内周部50の前方部分に連結される。挿入開口56は、直径D1を有し、中間内周部52は、直径D1より小さい直径D2を有する内周面により形成される。このため、後方内周部50は、挿入開口56から、中間内周部52との連結部分まで、円形の断面形状の直径が徐々に小さくなるテーパ形状の内周面により形成される。吸引パイプ2の外周面の直径は、挿入開口56の直径D1より小さく設定される。また、吸引パイプ2の外周面の直径は、中間内周部52の内周面の直径D2より、僅かに大きい。この中間内周部52の内周面の直径D2の設定により、吸引パイプ2を挿入する際に、中間内周部52は弾性変形して吸引パイプ2の挿入状態を保持する。
図6において、連結部6は、連結先端部分18から、連結後端部分62まで後方に延びて形成される。連結後端部分62を含む連結部6の後方部分は、前方内周部54の内周面に連結される。連結後端部分62は、前後方向において、第2延出部5の固定端部分60と同じ位置に配置される。
図6において、第1延出部4の右下傾斜部分26の肉厚T1、および左下傾斜部分28の肉厚T1は、第2延出部5の右下傾斜部分36の肉厚T2、および左下傾斜部分38の肉厚T2と、ほぼ同じ肉厚か、または、僅かに小さい肉厚に設定される。また、前方内周部54における筒状部3の肉厚T3は、肉厚T1と同じ肉厚に設定される。本実施形態では、肉厚T1、T3は、1.5mmに設定される。
歯科診療用吸引具1の動作および作用を簡単に説明する。歯科診療用吸引具1の動作および作用として、吸引パイプ2に対する歯科診療用吸引具1の取付け動作、および取外し動作と、歯科診療用吸引具1により唾液などの物質を吸引する動作とを、以下に説明する。
新品の歯科診療用吸引具1を吸引パイプ2に取り付ける場合、図6において、使用者が、歯科診療用吸引具1の挿入開口56から、吸引パイプ2の先端部分を内部に挿入する。吸引パイプ2の直径は、挿入開口56の直径D1より小さいことから、使用者は、後方内周部50において吸引パイプ2の先端部分を小さな挿入力で挿入することができる。
歯科診療用吸引具1を患者の治療のために使用する前に、歯科診療用吸引具1単体、または、所定の長さの吸引パイプ2に取り付けた状態の歯科診療用吸引具1が加熱滅菌処理される。図示しない吸引ポンプを作動させると、吸引パイプ2の内部、および筒状部3の吸引内部空間が負圧の状態になる。この負圧の状態において、歯科診療用吸引具1が患者の口腔内に挿入されると、唾液、および冷却用噴水などの液体物質、または切削屑などの固体物質が、第2延出部5の第2吸引開口46と、その第2吸引開口46以外の第1延出部4の第1吸引開口44とから吸引され、筒状部3の吸引内部空間に吸い込まれる。一般的には、口腔内の下方に溜まる唾液などを吸引するために、図1、および図7に示すように、第1延出部4の第1先端部分12が口腔内の下方に位置するように、歯科診療用吸引具1が挿入される。図1、および図7において、舌、または頬などの柔らかい組織TGが、二点鎖線で示される。
本実施形態では、第2延出部5の第2先端部分16が、図5および図6に示すように、傾斜線KL1より前方に延出して配置されることから、柔らかい組織TGの表面は第2先端部分16に当たって、第1端縁部分10、および第2端縁部分14まで吸い寄せられることが低減される。この結果、第1吸引開口44、および第2吸引開口46が柔らかい組織TGの表面により塞がれることが低減され、両吸引開口44、46からの物質の吸引作用が継続される。
歯科診療用吸引具1は、本発明の診療用吸引具の一例である。吸引パイプ2が、本発明の吸引パイプの一例である。筒状部3、第1延出部4、第2延出部5、および連結部6は、本発明の筒状部、第1延出部、第2延出部、および連結部の一例である。第1端縁部分10、および第2端縁部分14が、本発明の第1端縁部分、および第2端縁部分の一例である。第1吸引開口44、および第2吸引開口46が、本発明の第1吸引開口、および第2吸引開口の一例である。後方内周部50、中間内周部52、および前方内周部54の内周面が形成する空間が、本発明の筒状部の内部空間の一例である。前方内周部54の内周面が、本発明の筒状部の内周面の一例である。第1先端部分12が、本発明の第1端縁部分のうちの最も延出する先端部分の一例である。第2先端部分16が、本発明の第2端縁部分のうちの最も延出する先端部分の一例である。後端部分20が、本発明の第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分の一例である。傾斜線KL1が、本発明の「第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分と、第1端縁部分のうちの最も延出する先端部分とを結ぶ線分」の一例である。第1端縁部分10の右上傾斜部分22、および左上傾斜部分24が、本発明の第1傾斜部分の一例であり、第1端縁部分10の右下傾斜部分26、および左下傾斜部分28が、本発明の第2傾斜部分の一例である。傾斜角度α1は、本発明の第1傾斜部分の傾斜角度の一例である。傾斜角度θ1は、本発明の「第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分と、第1端縁部分のうちの最も延出する第1先端部分とを結ぶ線分の所定の延出方向に対する傾斜角度」の一例である。第2端縁部分14の右上傾斜部分32、および左上傾斜部分34が、本発明の第3傾斜部分の一例であり、第2端縁部分14の右下傾斜部分36、および左下傾斜部分38が、本発明の第4傾斜部分の一例である。傾斜角度β1、および傾斜角度β2は、本発明の第3傾斜部分の傾斜角度、および第4傾斜部分の傾斜角度の一例である。挿入開口56、および段差部分58が、本発明の挿入開口、および段差部分の一例である。間隔Hは、本発明の「第2端縁部分の第2先端部分において所定の延出方向と直交する方向に第1延出部の第1内周面と第2延出部の第2外周面とが離間する間隔」の一例である。領域RCは、本発明の「第2端縁部分の第2先端部分から筒状部の内部空間に向かう所定の延出方向と平行な方向に定められる領域」の一例である。中心点CTが、本発明の筒状部の内部空間の中心位置の一例である。前後方向が、本発明の所定の長手方向、および、所定の延出方向の一例である。
本発明は、本実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
2 吸引パイプ
3 筒状部
4 第1延出部
5 第2延出部
6 連結部
10 第1端縁部分
12 第1先端部分
14 第2端縁部分
16 第2先端部分
20 後端部分
22、32 右上傾斜部分
24、34 左上傾斜部分
26、36 右下傾斜部分
28、38 左下傾斜部分
44 第1吸引開口
46 第2吸引開口
50 後方内周部
52 中間内周部
54 前方内周部
56 挿入開口
58 段差部分
KL1、KL2 傾斜線
θ1、θ2、α1、α2、β1、β2 傾斜角度
H 間隔
RC 領域
以上
Claims (10)
- 外周面と、内部空間を画定する内周面とを有し、所定の長手方向に延びる筒状部と、
唾液、または切削屑などの物質を体内から吸引するための第1吸引開口を形成する第1端縁部分を有し、第1吸引開口が筒状部の内部空間に連通するように筒状部から所定の長手方向と平行な所定の延出方向に延びる第1延出部であって、筒状部の外周面に連結される第1外周面と、第1吸引開口を画定する第1内周面とを有する第1延出部と、
唾液、または切削屑などの物質を体内から吸引するための第2吸引開口を第1吸引開口の内部に形成するために第1吸引開口の内部に配置される第2端縁部分を有し、第2吸引開口が筒状部の内部空間に連通するように所定の延出方向に延びる第2延出部であって、所定の延出方向と直交する方向において第1延出部の第1内周面に対向する第2外周面と、第2吸引開口を画定する第2内周面であって、筒状部の内周面、または第1延出部の第1内周面に連結される第2内周面とを有する第2延出部と、
所定の延出方向と直交する方向において、互いに対向する第1延出部の第1内周面と第2延出部の第2外周面とを連結する連結部と、を備え、
第1端縁部分は、第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分から、第1端縁部分のうちの最も延出する第1先端部分まで、所定の延出方向に対して傾斜して延び、
第2端縁部分は、第1端縁部分の傾斜方向に沿って所定の延出方向に対して傾斜して延び、
第2端縁部分のうちの最も延出する第2先端部分であって、第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分よりも所定の延出方向に延出する第2先端部分は、所定の延出方向において、第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分と、第1端縁部分の第1先端部分とを結ぶ線分よりも、延出した位置であって、第1端縁部分の第1先端部分よりも、退避した位置に配置される診療用吸引具。 - 連結部は、第2端縁部分の第2先端部分において所定の延出方向と直交する方向に第1延出部の第1内周面と第2延出部の第2外周面とが離間する間隔と同じ長さを有する領域であって、第2端縁部分の第2先端部分から筒状部の内部空間に向かう所定の延出方向と平行な方向に定められる領域のうちの少なくとも一部の領域で、互いに対向する第1延出部の第1内周面と第2延出部の第2外周面とを連結する請求項1に記載の診療用吸引具。
- 連結部は、第2端縁部分の第2先端部分において、互いに対向する第1延出部の第1内周面と第2延出部の第2外周面とを連結する請求項2に記載の診療用吸引具。
- 連結部は、所定の延出方向と直交する方向に第1延出部の第1内周面と第2延出部の第2外周面とが離間する間隔が最も大きい位置で、互いに対向する第1延出部の第1内周面と第2延出部の第2外周面とを連結する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の診療用吸引具。
- 第1延出部の第1端縁部分は、最も筒状部に近接する端縁部分を含む第1傾斜部分と、第1傾斜部分より傾斜角度が小さく、第1先端部分を含む第2傾斜部分とを有し、
第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分と、第1端縁部分の第1先端部分とを結ぶ線分の所定の延出方向に対する傾斜角度は、第1傾斜部分の傾斜角度より小さく設定される請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の診療用吸引具。 - 第2延出部の第2端縁部分は、筒状部の内周面、または第1延出部の第1内周面に連結される端縁部分を含む第3傾斜部分と、第3傾斜部分より傾斜角度が小さく、第2先端部分を含む第4傾斜部分とを有し、
第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分と、第1端縁部分の第1先端部分とを結ぶ線分の所定の延出方向に対する傾斜角度は、第3傾斜部分の傾斜角度より小さく、第4傾斜部分の傾斜角度より大きく設定される請求項5に記載の診療用吸引具。 - 筒状部の内部空間は、所定の延出方向と直交する平面において、円形の断面形状を有し、
所定の延出方向と直交する平面において、筒状部の内周面、または第1延出部の第1内周面と、その内周面に対向する第2延出部の第2内周面とにより画定される領域に、筒状部の内部空間の中心位置が位置するように、第2延出部が配置される請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の診療用吸引具。 - 所定の延出方向と直交する平面において、筒状部の内周面、または第1延出部の第1内周面と、その内周面に対向する第2延出部の第2内周面とにより画定される領域の面積が、第2延出部の第2外周面と、その外周面に対向する第1延出部の第1内周面とにより画定される領域の面積と同じになるように、第2延出部が配置される請求項7に記載の診療用吸引具。
- 所定の長手方向に延びる筒状部であって、所定の長手方向に延びる中心線を中心とする円形の外周面と、内部空間を画定する円形の内周面とを有する筒状部と、
唾液、または切削屑などの物質を体内から吸引するための第1吸引開口を形成する第1端縁部分を有し、第1吸引開口が筒状部の内部空間に連通するように筒状部から所定の長手方向と平行な所定の延出方向に延びる第1延出部であって、筒状部の外周面に連結される第1外周面と、第1吸引開口を画定する第1内周面とを有する第1延出部と、
唾液、または切削屑などの物質を体内から吸引するための第2吸引開口を第1吸引開口の内部に形成するために第1吸引開口の内部に配置される第2端縁部分を有し、第2吸引開口が筒状部の内部空間に連通するように所定の延出方向に延びる第2延出部であって、所定の延出方向と直交する方向において第1延出部の第1内周面に対向する第2外周面と、第2吸引開口を画定する第2内周面であって、筒状部の内周面、または第1延出部の第1内周面に連結される第2内周面とを有する第2延出部と、
所定の延出方向と直交する方向において、互いに対向する第1延出部の第1内周面と第2延出部の第2外周面とを連結する連結部と、を備え、
第1端縁部分は、第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分から、第1端縁部分のうちの最も延出する第1先端部分まで、所定の延出方向に対して傾斜して延び、
第2端縁部分は、第1端縁部分の傾斜方向に沿って所定の延出方向に対して傾斜して延び、
第2端縁部分のうちの最も延出する第2先端部分であって、第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分よりも所定の延出方向に延出する第2先端部分は、所定の延出方向において、第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分と、第1端縁部分の第1先端部分とを結ぶ線分よりも、延出した位置であって、第1端縁部分の第1先端部分よりも、退避した位置に配置され、
第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分と、第1端縁部分の第1先端部分と、第2端縁部分の第2先端部分と、連結部とは、筒状部の中心線を含む特定の平面の上にそれぞれ位置する診療用吸引具。 - 所定の長手方向に延びる筒状部であって、所定の長手方向に延びる中心線を中心とする円形の外周面と、内部空間を画定する円形の内周面とを有する筒状部と、
唾液、または切削屑などの物質を体内から吸引するための第1吸引開口を形成する第1端縁部分を有し、第1吸引開口が筒状部の内部空間に連通するように筒状部から所定の長手方向と平行な所定の延出方向に延びる第1延出部であって、筒状部の外周面に連結される第1外周面と、第1吸引開口を画定する第1内周面とを有する第1延出部と、
唾液、または切削屑などの物質を体内から吸引するための第2吸引開口を第1吸引開口の内部に形成するために第1吸引開口の内部に配置される第2端縁部分を有し、第2吸引開口が筒状部の内部空間に連通するように所定の延出方向に延びる第2延出部であって、所定の延出方向と直交する方向において第1延出部の第1内周面に対向する第2外周面と、第2吸引開口を画定する第2内周面であって、筒状部の内周面、または第1延出部の第1内周面に連結される第2内周面とを有する第2延出部と、
所定の延出方向と直交する方向において、互いに対向する第1延出部の第1内周面と第2延出部の第2外周面とを連結する連結部と、を備え、
第1端縁部分は、第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分から、第1端縁部分のうちの最も延出する第1先端部分まで、所定の延出方向に対して傾斜して延び、
第2端縁部分は、第1端縁部分の傾斜方向に沿って所定の延出方向に対して傾斜して延び、
第2端縁部分のうちの最も延出する第2先端部分であって、第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分よりも所定の延出方向に延出する第2先端部分は、所定の延出方向において、第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分と、第1端縁部分の第1先端部分とを結ぶ線分よりも、延出した位置であって、第1端縁部分の第1先端部分よりも、退避した位置に配置され、
第1端縁部分のうちの最も筒状部に近接する端縁部分と、第1端縁部分の第1先端部分と、第2端縁部分の第2先端部分と、連結部とは、筒状部の中心線を含む特定の平面の上にそれぞれ位置し、
第2端縁部分の第2先端部分において所定の延出方向と直交する方向に第1延出部の第1内周面と第2延出部の第2外周面とが離間する間隔と同じ長さを有する領域であって、第2端縁部分の第2先端部分から筒状部の内部空間に向かう所定の延出方向と平行な方向に定められる領域内に、所定の延出方向において連結部のうちの最も延出する連結先端部分は、位置する診療用吸引具。
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