JP2004321710A - 吸引機に用いる弾性吸入チップ - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる直径のバキュームシリンジに兼用できるとともに、吸引機を長時間連続して作動していても、吸い口が閉塞し難い弾性吸入チップを提供する。
【解決手段】吸引用ロッドの先端に取り付けられる円筒状の弾性吸入チップの内周面1aを、基端側から順に、大径部2a,段部5,小径部2bに形成し、小径部2bを、先端側にいくにつれて縮径して形成する。さらに、外周面に二つの肉厚部6,7を外側に膨出して略筋状に形成し、チップ先端側の開口にリップ部4を突出形成する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の利用分野】
本発明は、例えば歯科治療などにおいて患者の口腔内の唾液や治療時に生じる切削屑などを吸引する吸引機のシリンジに関し、とくに、このシリンジの吸引用ロッドの先端に装着される弾性吸入チップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば歯科治療中において、患者の口腔内には、歯の切削,研削により歯から削り落ちた切削屑,研削屑や、治療用に歯を洗い流すためなどに口腔内に注入した水や薬液、患者の唾液などがたまる。これらの切削屑や唾液等は、治療の妨げとなるため、治療の途中で、たびたび患者に口をゆすがせなければならない。
【0003】
また、従来では、歯科治療中に、医療用吸引機のシリンジ(以下、これをバキュームシリンジという)を患者の口腔内に入れて、唾液や切削屑などを吸い出しながら治療することもある。
一般的にバキュームシリンジ自体は、金属または硬質樹脂にて形成されており、このバキュームシリンジの先端には、歯の切削屑や唾液等を吸飲するための吸引口が設けられている。
【0004】
このようにバキュームシリンジが金属製である場合、その硬い先端の吸引口で患者の歯や歯茎を傷つけることがないよう、従来から、図13に示すようにバキュームシリンジ30の先端の吸引口に患者保護用のシリコンゴムで柔らかく作られた弾性吸入チップ31が取り付けられて、歯科治療に供されている(特許文献1〜3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−231796号公報
【特許文献2】
特開平08−080308号公報
【特許文献3】
特開平09−299386号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図13に示すような、従来の弾性吸入チップ31は、その断面からも分かるように、特定の外径のバキュームシリンジ30にのみ対応するものである。
一般に、医療用のバキュームシリンジ30は、そのノズル先端断面の直径が、9mmのタイプと11mmのタイプとが市販され、広く普及しているが、両者に兼用のタイプの弾性吸入チップは存在しておらず、医者側は、個々のバキュームシリンジ30に対応する弾性吸入チップ31を用意しなければならなかった。
【0007】
このため、歯科治療用のインスツルメントであるバキュームシリンジ自体を新製品などに交換し、その先端の直径が変わった場合には、今まで使用していた弾性吸入チップ31を継続して使用することができず、新製品に合致する口径の弾性吸入チップを新たに購入して付け替えなければならなかった。
また、バキュームシリンジ30を口腔内に挿し入れて唾液や薬液等を吸引するため、従来の弾性吸入チップは柔軟なゴム製で形成されていることから、吸引機を作動させると負圧のため吸い口の湿気により内口が閉塞してしまい、たびたび操作を中断して吸い口を開く作業が必要となっていた。
【0008】
本発明は以上の点に鑑み、異なる直径のバキュームシリンジにも兼用できる吸引機用の弾性吸入チップを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、吸引機を長時間連続して作動していても、吸い口が閉塞し難い弾性吸入チップを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、吸引機の吸引用ロッドの先端に取り付けられる円筒状の弾性吸入チップにおいて、内周面の直径を、外径が異なる複数の吸引用ロッドに対応して、複数段に設定したことを特徴とするものである。
【0010】
本発明の弾性吸入チップは、前記内周面を、基端側から順に、大径部と、段部を介して小径部として形成しており、さらに、前記小径部が、先端側にいくにつれて縮径して形成されていることを特徴としている。
【0011】
本発明の弾性吸入チップは、好ましくは、外周面に肉厚部が形成されており、さらに好ましくは、前記肉厚部が前記外周面に二つ形成され、第一の肉厚部が、前記外周面を外側に膨出して略筋状に形成され、さらにチップ円筒軸と平行にしてチップ長さ方向中間周辺から先端まで延びており、第二の肉厚部が、前記外周面を外側に膨出して略筋状に形成され、上記チップ円筒軸を基準にして上記第一の肉厚部と対称な前記外表面に配置されている。
【0012】
本発明の弾性吸入チップは、好ましくは、先端側の開口にリップ部が突出形成されている。また、前記リップ部を備えた開口の周縁には、肉厚のリブが形成されている。さらに、前記リブには、チップ内周面からチップ外周面に通ずる少なくとも一つの溝が形成されている。また、チップ中空内部の先端側に設けられた支持壁と、この支持壁に形成された少なくとも1つの通路とを、有する。
さらに、本発明の弾性吸入チップは、段部が、(イ)前記大径部から前記小径部に向かって次第に内周面の直径を縮径させて、斜面を呈するように、或いは(ロ)垂直壁として、形成されている。
【0013】
これにより、本発明の弾性吸入チップは、内周面が異なる直径のバキュームシリンジに対応することができる。
また、吸引機の長時間の連続作動によっても、弾性吸入チップの吸い口が閉塞し難く、唾液や切削屑などを吸い出しながら、吸引機を停止すること無く並行して治療することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1及び図2はそれぞれ本発明の実施形態に係る弾性吸入チップ1を示す斜視図であり、図3はその側面図、図4は側面断面図であり、図5は図3のA−A線断面図である。
弾性吸入チップ1は、内部が中空の円筒状に形成されている。さらに、弾性吸入チップ1の基端側にはバキュームシリンジ30に取り付けるための挿入口2が形成されており、この挿入口2に対向する開口3には患者の歯茎などに柔らかく接するようにリップ部4が弾性吸入チップ1と一体的に突出形成されている。
【0015】
ここで、本発明の弾性吸入チップ1は、通常市販されている、直径が9mmと11mmのバキュームシリンジ30に兼用できるように、内周面1aの直径を2段階に設定して形成されていることを特徴としている。
【0016】
具体的には、図4に示すように、弾性吸入チップ1の内周面1aは、基端側から、例えば14mmまでは大径部2aとして直径10.5mmに設定されているが、それより先は、小径部2bとして直径9.5mmから次第に縮径して、A地点では直径9mmに設定されている。なお、直径10.5mmの内周面と直径9.5mmの内周面との境界には、段部5が形成されおり、この段部5は大径部2a(10.5mm)から小径部2b(9.5mm)に向かって次第に内周面の直径を小径にして斜面を呈するように形成されている。なお、段部5は、斜面に形成する他に、垂直面として形成されていてもよい。
【0017】
次に、弾性吸入チップ1は外周直径を13.5mmに設定されているが、その外周面1bの一部には肉厚部6,7が形成されている。
【0018】
先ず、肉厚部6は弾性吸入チップ1の外周面1bを外側に膨出して略筋状に細長く一続きになっているものであり、弾性吸入チップ1の円筒軸Xと平行にして、弾性吸入チップ1の長さ方向中間周辺から先端に設けられたリップ部4の先端外表面にまで延びている。
【0019】
次に、肉厚部7も、肉厚部6と同様に、弾性吸入チップ1の外周面を外側に膨出して略筋状に形成されており、弾性吸入チップ1の円筒軸Xと平行にして、弾性吸入チップ1の長さ方向中間周辺から先端の開口3の縁まで延びている。なお、肉厚部7の配置位置は、図5に示すように、弾性吸入チップ1の円筒軸Xを基準にして肉厚部6と対称な弾性吸入チップ1外表面に配置されている。
【0020】
一例として、肉厚部6,7の弾性吸入チップ1の外表面からの高さを0.6mm程度、幅を6mm程度に設定することができる。
【0021】
ところで、弾性吸入チップ1の開口3まわりは、図3及び図4に示すように、側面視、下端部位11aから中間部位11bまで僅かな角度θ1で傾斜設計されており、さらに中間部位11bから大きな角度θ2で傾斜設計されて、弾性吸入チップ1の先端が切り欠かれたような形態を呈している。なお、中間部位11bから先端側がリップ部4として形成されている。
【0022】
さらに、開口3の外周縁には、先端の形態を維持するために、図3に示すように、肉厚のリブ8が形成されている。このリブ8の幅は2.7mm程度で、高さ0.8mm程度に設定されており、本体と一体的にゴムで形成される。
【0023】
次に、本発明の実施形態に係る弾性吸入チップ1の製造方法を説明すると、弾性吸入チップ1は、例えば、所定の型に樹脂材料を流し込んで製造することができる。ここで、樹脂材料としては、シリコンポリマー,二酸化ケイ素及び添加剤から成るシリコン化合物を用いることができる。このようにして、弾性を備えた弾性吸入チップ1を製造することができる。
【0024】
次に、上記の如く構成された本発明の実施形態に係る弾性吸入チップ1の使用方法を説明する。
直径11mmのバキュームシリンジ30に弾性吸入チップ1を取り付ける場合、先ず弾性吸入チップ1の基端側の開口2からバキュームシリンジ30の先端を差し込む。このとき、バキュームシリンジ30の外径が弾性吸入チップ1の内周面の直径より若干大きいことから、バキュームシリンジ30は弾性吸入チップ1を押し広げつつ、その内部に挿入されて嵌合される。
【0025】
そして、さらにバキュームシリンジ30の先端を弾性吸入チップ1内に差し込むと、図6に示すように、バキュームシリンジ30の先端が弾性吸入チップ1内の段部5に当接する。11mmのバキュームシリンジ30をそれ以上内部に差し込むのは、段部5から先端側の内周面の直径が9.5mm以下に設定されているのでできない。
【0026】
よって、バキュームシリンジ30の先端が弾性吸入チップ1の段部5に当たるまで差し込むことで、弾性吸入チップ1のバキュームシリンジ30への装着が完了する。なお、弾性吸入チップ1は、バキュームシリンジ30により押し広げられているが、元の形態に復元する弾性力が作用して、バキュームシリンジ30に密着する。
【0027】
一方、直径9mmのバキュームシリンジ30に弾性吸入チップ1を取り付ける場合、弾性吸入チップ1の内周面の直径がバキュームシリンジ30の外径よりも大きいことから、バキュームシリンジ30は、弾性吸入チップ1の基端側の開口2から容易に挿入することができる。
そして、バキュームシリンジ30の先端が段部5を越えると、バキュームシリンジ30は、弾性吸入チップ1の先端側の内周面と密着することになる。このように、強制的に内奥までバキュームシリンジ30の先端を挿入し、バキュームシリンジ30の表面に弾性吸入チップ1の内周面が密着したら、差し込み動作を終了する。すると、図7に示すように、弾性吸入チップ1の段部5から先端にかけて次第に縮径する内周面がバキュームシリンジ30に密着して、9mmのバキュームシリンジ30への弾性吸入チップ1の装着が完了する。
【0028】
このようにして、本発明の実施形態に係る弾性吸入チップ1によれば、その内周面が、異なる直径のバキュームシリンジに対応するように、2段階に形成されていることから、9mmと11mmの2つのタイプのバキュームシリンジに取り付けることが可能である。
【0029】
さらに、弾性吸入チップ1の外表面に肉厚部6,7が一体に形成されていると共に、リブ8が開口3の周縁に形成されていることから、弾性吸入チップ1の先端が一定の形態を維持するように支持されている。よって、弾性吸入チップ1を患者の口腔内に入れて使用しているときに、負圧によってもチップ先端がつぶれるようなことがなく、患者の舌などに密着するのを防止できる。
また、弾性吸入チップ1の先端が一定の形態を維持することで、弾性吸入チップ1の開口3全体が患者の口腔内の舌などに覆われても、図3に示すB領域を空気の流通路として確保できることから、弾性吸入チップが舌などに密着するのを防止できる。
【0030】
以上説明したが、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、様々な形態で実施できる。
上記図1〜7に示す弾性吸入チップ1の内周面1aが、段部5より先端側が、小径部として次第に縮径して形成されている場合を例示したが、図8に示すように、段部5から先端側の小径部が、縮径せずに同じ直径幅の内周面として形成されていてもよい。
【0031】
上記説明では、弾性吸入チップ1が2タイプのバキュームシリンジに対応できるように形成された場合を例示したが、対応する数は2つに限らず、他の口径のバキュームシリンジが市販される場合はこれに対応するように内径を2段以上に設けた弾性吸入チップを形成することもできる。その場合には、弾性吸入チップ1の基端側から先端側にかけて、直径の大きいシリンジ順に対応するように、その内周面の直径が設定される。例えば図9に示すように、弾性吸入チップ1の内周面に2つの段部5a,5bを形成して、3つの異なる直径のバキュームシリンジ30に兼用させることも可能である。
【0032】
また、上記説明では、弾性吸入チップ1の先端が患者の舌などに密着するのを規制するために、図3に示すB領域が空気の流通路として使用されることを示したが、さらに空気の流通を確実ならしめるために、図10に示すように、弾性吸入チップ1の開口3周縁のリブ8に弾性吸入チップ1の内周面から外周面に通ずる溝9を形成するようにしてもよい。この溝9は、例えば幅1mm,深さ0.5mm〜0.8mm程度に設定されている。なお、図10は、溝9がリブ8に4つ形成されている態様を例示しているが、その数は任意である。
【0033】
さらに、上記説明においては、弾性吸入チップ1の先端が一定の形態を維持するように、開口3周縁にリブ8を形成して、先端が支持されている。弾性吸入チップ1の先端形状を支持するための構成は、このリブ8に限らず、次のようにしてもよい。すなわち、図11及び図12に示す弾性吸入チップ1は、弾性吸入チップ1の中空内部の先端側に、弾性吸入チップ1の中空内部から先端を支持する支持壁10を設けている。この支持壁10はチップ中空内部の先端側を閉塞するように形成されている。そして、支持壁10には、吸引用の通路11が、弾性吸入チップ1の円筒軸Xと平行にして、貫通している。これらの支持壁10と通路11とは、例えば、弾性吸入チップ1と一体に発泡成形にて製造される。なお、図11は、通路11が6つ支持壁10に設定されている形態を示しているが、通路11の数は任意であり、また、通路11の形としても、円形の他、四角形,三角形など各種形状を適用してもよい。
【0034】
上記では、歯科治療用のバキュームシリンジ30に取り付けられる弾性吸入チップ1を例示したが、本発明は、物を吸引するバキューム用ホース,シリンジ,ノズルなどの吸引用ロッドにおいて、その先端を保護用に覆う場合であって、異なる種類の直径の吸引用ロッドに対応させる場合には、上記歯科治療用と同様に、適用できる。
また、上記説明で用いた数値は例示であるので、本発明を限定するものではなく、適宜変更可能な値である。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、弾性吸入チップを内周面が異なる直径のバキュームシリンジに対応するように形成していることから、複数のバキュームシリンジに兼用することができる。また、吸引機の作動中に吸入口が閉塞されるようなことも防止できる、優れた弾性吸入チップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る弾性吸入チップの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る弾性吸入チップの斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る弾性吸入チップの側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る弾性吸入チップの側断面図である。
【図5】図3のA−A線断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る弾性吸入チップの使用状態を示す概略部分断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る弾性吸入チップの使用状態を示す概略部分断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る弾性吸入チップの構成例を示す概略断面図である。
【図9】本発明の別の実施の形態に係る弾性吸入チップの構成例を示す概略断面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態に係る弾性吸入チップの構成例を示す概略斜視図である。
【図11】本発明のさらに他の実施形態に係る弾性吸入チップの構成例を示す概略斜視図である。
【図12】図11の弾性吸入チップの側面断面図である。
【図13】(a)は従来の弾性吸入チップの使用状態を示す図であり、(b)はその断面図である。
【符号の説明】
1 弾性吸入チップ
1a 弾性吸入チップの内周面
1b 弾性吸入チップの外周面
2 バキュームシリンジ取付用の挿入口
2a 大径部
2b 小径部
3 開口
4 リップ部
5 段部
6,7 肉厚部
8 リブ
9 溝
10 支持壁
11 通路
30 バキュームシリンジ(ロッド)
X 円筒軸

Claims (11)

  1. 吸引機の吸引用ロッドの先端に取り付けられる円筒状の弾性吸入チップにおいて、
    内周面の直径を、外径が異なる複数の吸引用ロッドに対応して、複数段に設定したことを特徴とする、弾性吸入チップ。
  2. 前記内周面を、基端側から順に、大径部と、段部を介して小径部として形成したことを特徴とする、請求項1に記載の弾性吸入チップ。
  3. 前記小径部が、先端側にいくにつれて縮径して形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の弾性吸入チップ。
  4. 外周面に肉厚部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の弾性吸入チップ。
  5. 前記肉厚部が前記外周面に二つ形成されており、
    第一の肉厚部が、前記外周面を外側に膨出して略筋状に形成され、さらにチップ円筒軸と平行にしてチップ長さ方向中間周辺から先端まで延びており、
    第二の肉厚部が、前記外周面を外側に膨出して略筋状に形成され、上記チップ円筒軸を基準にして上記第一の肉厚部と対称な前記外表面に配置されていることを特徴とする、請求項5に記載の弾性吸入チップ。
  6. 先端側の開口にリップ部が突出形成されていることを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載の弾性吸入チップ。
  7. 前記リップ部を備えた開口の周縁に、肉厚のリブが形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の弾性吸入チップ。
  8. 前記リブに、チップ内周面からチップ外周面に通ずる少なくとも一つの溝が形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の弾性吸入チップ。
  9. チップ中空内部の先端側に設けられた支持壁と、この支持壁に形成された少なくとも1つの通路とを有することを特徴とする、請求項1〜8の何れかに記載の弾性吸入チップ。
  10. 前記段部が、前記大径部から前記小径部に向かって次第に内周面の直径を縮径させて、斜面を呈するように形成されていることを特徴とする、請求項2〜9の何れかに記載の弾性吸入チップ。
  11. 前記段部が、垂直壁として構成されていることを特徴とする、請求項2〜9の何れかに記載の弾性吸入チップ。
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