JP2014226224A - 管状部材、吸引用器具および診療用装置 - Google Patents

管状部材、吸引用器具および診療用装置 Download PDF

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Abstract

【課題】管状部材の姿勢を簡単な操作で変更できるようにする。
【解決手段】管状部材200は、一端および他端を有し、一端に第1開口215が形成され、他端に第2開口225が形成された管状の形状を有し、診療によって生じた廃液を一方の開口から吸い込む管本体部と、管本体部の一端側且つ管本体部の外周面に設けられ、第1開口215に向かうに従い外径が小さくなる第1先端部212と、管本体部の他端側且つ管本体部の外周面に設けられ、第2開口225に向かうに従い外径が小さくなる第2先端部222と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、管状部材、吸引用器具および診療用装置に関する。
例えば、特許文献1には、バキュームチップと、バキュームチップの先端部に装着するチップゴムと、バキュームチップの後端部が気密に差し込まれる把持部とを備える歯科用バキュームシリンジが開示されている。
特開2000−229090号公報
歯科等では、一般的に、診療によって生じた廃液を、管状部材を用いて吸引する。ここで、例えば吸引作業を行う対象の違いに応じて管状部材の姿勢を変更することで、吸引作業の作業効率が向上する場合がある。その一方で、管状部材の姿勢を変更できても、管状部材の姿勢を変更する際の操作が複雑な場合には、吸引作業の作業効率が逆に低下するおそれがある。
本発明は、管状部材の姿勢を簡単な操作で変更できるようにすることを目的とする。
かかる目的のもと、本発明が適用される管状部材は、一端および他端を有し、当該一端および当該他端のそれぞれに開口が形成された管状の形状を有し、診療によって生じた廃液を一方の開口から吸い込む管本体部と、前記管本体部の前記一端側且つ当該管本体部の外周面に設けられ、当該一端側に形成された前記開口に向かうに従い外径が小さくなる第1テーパ部と、前記管本体部の前記他端側且つ当該管本体部の外周面に設けられ、当該他端側に形成された前記開口に向かうに従い外径が小さくなる第2テーパ部と、を備える。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される吸引用器具は、管状に形成され、診療によって生じた廃液を吸い込む管状部材と、筒状に形成され、内周面を備え、前記管状部材に取り付けられ、当該内周面の内側を廃液が通る取り付け部材と、を備え、前記管状部材は、一端および他端を有し、当該一端および当該他端のそれぞれに開口が形成された管状形状を有する管本体部と、前記管本体部の前記一端側且つ当該管本体部の外周面に設けられ、当該一端側に形成された前記開口に向かうに従い外径が小さくなる第1テーパ部と、前記管本体部の前記他端側且つ当該管本体部の外周面に設けられ、当該他端側に形成された前記開口に向かうに従い外径が小さくなる第2テーパ部と、を備え、前記取り付け部材は、前記管状部材における前記第1テーパ部および前記第2テーパ部のそれぞれに取り付け可能に構成されることを特徴とする。
ここで、前記取り付け部材の前記内周面の内側には、吸引方向下流側に向かっての固形物の移動を規制する規制部が設けられ、前記管状部材の内部には、吸引方向下流側に向かっての固形物の移動を規制する規制部は設けられていないことを特徴とすることができる。この場合、管状部材の内部に固形物が堆積するのを抑制することができる。
また、前記管状部材における前記第1テーパ部および前記第2テーパ部のそれぞれを挿入することが可能に構成され、当該管状部材を支持する支持部材を更に備え、前記管状部材は、前記支持部材に前記第1テーパ部が挿入された状態と、当該支持部材に前記第2テーパ部が挿入された状態とで、当該支持部材から露出する部分の形状が異なるように構成されていることを特徴とすることができる。この場合、例えば診療の内容や患者の体格等に合わせて吸引用器具の全体形状を変更することが可能になる。
さらに、他の観点から捉えると、本発明が適用される診療用装置は、診療に用いられる診療用器具と、前記診療によって生じた廃液の吸引に用いられる吸引用器具と、前記吸引用器具によって吸引された廃液が収容される収容部と、を備え、前記吸引用器具が、上記の管状部材を含んで構成され、または、上記のいずれかの吸引用器具を含んで構成されることを特徴とする。
本発明によれば、管状部材の姿勢を簡単な操作で変更することができる。
本実施形態にかかる歯科用診療装置の全体構成を示した斜視図である。 サクションシリンジの斜視図である。 本実施形態の管状部材の構成を説明するための図である。 管状部材における端部の形状を説明するための図である。 覆い部材の構成を説明するための図である。 把持部材に対して管状部材を取り付ける際の状態、および管状部材に対して覆い部材を取り付ける際の状態を説明するための図である。 サクションシリンジの全体形状を説明するための図である。 管状部材の他の構成例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかる歯科用診療装置の全体構成を示した斜視図である。
同図に示すように、本実施形態の歯科用診療装置1では、床面の上に、診療台2が設けられている。診療台2は、基台2aと、基台2aにより支持され昇降可能に設けられた座板2bと、一端が座板2bに取り付けられこの一端を中心に回転可能に設けられた背板2cと、背板2cに取り付けられ患者の頭を支えるヘッドレスト2dとから構成されている。
さらに、本実施形態の歯科用診療装置1では、診療用装置の一例であって、診療台2の脇に、医師用のトレーテーブル3が設けられるとともに、医師用のインスツルメントホルダ10が設けられている。さらに、本実施形態では、診療台2を挟みトレーテーブル3の反対側に、アシスタント用のインスツルメントホルダ4が設けられている。また、本実施形態では、光源を備えたデンタルライト6a、デンタルライト6aを支持するアーム6b、アーム6bを支持する支柱6cが設けられている。
なお、医師用のインスツルメントホルダ10及びアシスタント用のインスツルメントホルダ4には、歯科用の診療用器具(インスツルメント)11が抜差し自在に保持される(図1では、アシスタント用の診療用器具11のみを図示)。ここで、医師用の診療用器具11としては、例えば、エアタービンハンドピース、マイクロモータハンドピース、スケーラ、スリーウェーシリンジ、口腔内カメラを挙げることができる。
また、アシスタント用の診療用器具11としては、例えば、患者の口腔内の唾液、血液、切削屑など(以下、「廃液」と称することがある)を吸引する吸引用器具を挙げることができる。なお、図1では、吸引用器具として機能する、サクションシリンジ(バキュームシリンジ)100、サライバエジェクタ150が、インスツルメントホルダ4により保持されている。なお、この吸引用器具は、コンプレッサーやポンプなどの不図示の吸気源に接続されており、この吸気源にて吸気が行われることで、上記廃液の吸引を行う。
また、本実施形態では、診療台2の脇に、患者がうがいを行う際に用いるコップに対して水を供給する供給装置(スピットン装置)5が設けられている。この供給装置5には、ベースユニット51、ベースユニット51の上に設置され患者の口腔内から排出された廃液を受ける廃液受け部(ベースン)52、廃液受け部52の脇に設けられたコップに対し水を供給するコップ用給水部53、清掃用の水を廃液受け部52に供給する清掃用給水部54が設けられている。
さらに、図示は省略するが、本実施形態の供給装置5では、ベースユニット51の内部に、廃液を収容する収容部の一例としての収容容器(サクションタンク)が設けられている。この収容容器には、上記吸引用器具(サクションシリンジ100、サライバエジェクタ150)によって吸引された廃液(患者の口腔内から吸引された廃液)が収容される。
図2は、サクションシリンジ100の斜視図である。
本実施形態のサクションシリンジ100には、同図に示すように、円筒状の部材により構成されアシスタントによって把持される支持部材の一例としての把持部材110が設けられている。把持部材110の外周面には、把持部材110の軸方向に沿ってスライド移動可能なスライド部材111が設けられている。
また、把持部材110には、把持部材110の軸方向に沿って外部に開口する開口部115が設けられている(後述する図6も参照)。そして、把持部材110には、開口部115から軸方向に沿って把持部材110の内部へ延び、吸引された廃液が通る廃液通過路(不図示)が形成されている。
把持部材110の内部において廃液通過路上には、把持部材110の軸方向と直交する関係の回転軸を中心に回転可能に設けられ、この廃液通過路を絞りあるいは廃液通過路の断面積を拡げる弁体(不図示)が設けられている。そして、本実施形態では、スライド部材111のスライドと弁体の回転とが連動するようになっており、本実施形態では、スライド部材111を図中上方にスライド移動させると廃液通過路の断面積が拡がり、スライド部材111を図中下方にスライド移動させると廃液通過路が絞られるようになる。これにより、本実施形態では、スライド部材111を図中上方に移動させると吸引量が増加し、スライド部材111を図中下方に移動させると吸引量が減少する。
また、本実施形態のサクションシリンジ100には、図2に示すように、把持部材110の開口部115に一方の端部が挿入され、患者の口腔内に溜まった廃液(廃液溜まり部に溜まった廃液)を、他方の端部から吸い込む管状部材200が設けられている。
次に、管状部材200について説明する。図3は、本実施形態の管状部材200の構成を説明するための図である。図3(a)は、管状部材200の正面図を示しており、図3(b)は、図3(a)の管状部材200をIIIB方向から見た図を示している。また、図4は、管状部材200における端部の形状を説明するための図である。図4(a)は、図3(a)におけるIVA部の拡大図を示しており、図4(b)は、図3(a)におけるIVB部の拡大図を示している。
管状部材200は、ステンレス等の金属材料により形成される円筒形状の部材である。本実施形態では、管状部材200に対して曲げ加工が施されており、管状部材200には、曲げ加工部250が設けられた構成となっている。これにより、本実施形態の管状部材200は、略L字状の形状を有するようになっている。
また、本実施形態では、管状部材200に対して曲げ加工が施されることによって、曲げ加工部250から第1方向(図3(a)において下方向)へ延びる第1延伸部210と、曲げ加工部250から第1方向と交差する第2方向(図3(a)において右上方向)へ延びる第2延伸部220とが設けられた構成となっている。なお、本実施形態では、第1延伸部210と第2延伸部220とがなす角度が鈍角(この例では、約110°)となるように、管状部材200に対して曲げ加工が施されている。
本実施の形態の管状部材200では、第1延伸部210の先端側(曲げ加工部250とは反対側)に、外部に向けて開口する第1開口215が形成されている。同様に、第2延伸部220の先端側(曲げ加工部250とは反対側)に、外部に向けて開口する第2開口225が形成されている。
なお、本実施形態では、第1延伸部210と第2延伸部220とにより、管本体部が構成されている。
また、本実施形態の管状部材200において、第1延伸部210は、円筒形状を有し、曲げ加工部250から第1方向(図3(a)において下方向)に延びる第1円筒部211と、円筒形状を有し、第1円筒部211の先端側から第1開口215側に延びる第1先端部212とを有している。ここで、第1先端部212は、第1テーパ部の一例であって、第1先端部212には、第1円筒部211側から第1開口215に向かうに従い外周面の直径を小さくするテーパが付与されている。
同様に、本実施形態の管状部材200において、第2延伸部220は、円筒形状を有し、曲げ加工部250から第2方向(図3(a)において右上方向)に延びる第2円筒部221と、円筒形状を有し、第2円筒部221の先端側から第2開口225側に延びる第2先端部222とを有している。ここで、第2先端部222は、第2テーパ部の一例であって、第2先端部222には、第1先端部212と同様に、第2円筒部221側から第2開口225に向かうに従い外周面の直径を小さくするテーパが付与されている。
ここで、本実施形態では、図3(a)に示すように、曲げ加工部250から第1延伸部210における第1開口215までの長さD1は、曲げ加工部250から第2延伸部220における第2開口225までの長さD2よりも長くなるように、管状部材200に対して、長手方向の中央部からずれた位置に曲げ加工が施されている(D1>D2)。
また、図4(a)に示すように、本実施形態の管状部材200では、第1延伸部210において、第1円筒部211の外径をC1とし、第1先端部212の先端側の外径(第1開口215の直径)をC2とすると、C1はC2よりも大きくなっている(C1>C2)。
さらに、図4(b)に示すように、第2延伸部220における第2円筒部221の外径をC3、第2延伸部220における第2先端部222の先端部の外径(第2開口225の直径)をC4とすると、C3はC4よりも大きくなっている(C3>C4)。
本実施形態の管状部材200では、第1延伸部210における第1先端部212と第2延伸部220における第2先端部222とは、等しい形状を有している。
そして、本実施の形態の管状部材200では、第1延伸部210における第1円筒部211の外径C1と、第2延伸部220における第2円筒部221の外径C3とは等しくなっている(C1=C3)。さらに、第1延伸部210における第1先端部212の先端部の外径C2と、第2延伸部220における第2先端部222の先端部の外径C4とは等しくなっている(C2=C4)。
なお、本実施形態の管状部材200の両端部(第1延伸部210の端部および第2延伸部220の端部)には、廃液の吸引に伴って吸引される補綴物や治療に用いた脱脂綿などの管状部材200内部への進入を規制するような部材は設けられていない。
これにより、本実施形態の管状部材200では、図3(b)に示すように、第1延伸部210の内部には、第1円筒部211の内部から第1先端部212の内部を介して第1開口215まで延びる円柱状の空間が形成されている。また、図示は省略するが、第2延伸部220の内部においても、第1延伸部210と同様に、第2円筒部221の内部から第2先端部222の内部を介して第2開口225まで延びる円柱状の空間が形成されている。
次に、覆い部材130について説明する。
本実施形態の覆い部材130は、取り付け部材の一例であって、円筒状の部材により構成され、管状部材200の先端部に対し被せられる形で、管状部材200に対して固定されている。付言すると、覆い部材130の内部に対して管状部材200の先端部が挿入されることで、管状部材200に対する覆い部材130の固定が行われている。
本実施形態においては、管状部材200における第1延伸部210側および第2延伸部220側の双方に対して、覆い部材130を取り付けることが可能になっている。この例では、図2に示したように、管状部材200における第2延伸部220の第2先端部222に対して覆い部材130が取り付けられ、固定されている。
覆い部材130は、シリコーンゴムやフッ素ゴムなどのゴム材や、樹脂材料により構成され、管状部材200よりも軟質の材料により構成されている。ここで、覆い部材130を取り付けない場合は、患者の口腔内に、金属製の管状部材200が直接入りこむ形となる。かかる場合、金属製の管状部材200の先端部が、患者の口腔内に直接接触する。覆い部材130を取り付ける場合、金属製の管状部材200が患者の口腔内に直接接触することが避けられ、軟質の覆い部材130が、患者の口腔内に接触するようになる。
なお、本実施形態では、金属製の管状部材200に対して覆い部材130を取り付けた場合を一例に説明したが、管状部材200を樹脂材料により構成し、樹脂材料により構成された管状部材200に対して、ゴム材などにより構成された覆い部材130(管状部材200よりも軟質の覆い部材130)を取り付ける構成としてもよい。この場合、患者の口腔内に対し、管状部材200よりも軟質の覆い部材130が接触するようになる。
図5は、覆い部材130の構成を説明するための図である。図5(a)は、覆い部材130の斜視図であって、図2の矢印V方向から覆い部材130を眺めた場合の斜視図である。図5(b)は、図5(a)の覆い部材130を後述するS方向から眺めた場合の図である。
図5(a)に示すように、本実施形態の覆い部材130には、円筒状に形成されるとともに基体としての役割を果たし、内部(内周面の内側)を廃液が通る筒状部131が設けられている。ここで、この筒状部131では、一方の端部側に、廃液が入り込む入口側開口132が形成され、他方の端部側に、廃液の排出に用いられる排出用開口135が形成されている。
なお、本実施形態では、管状部材200に対して覆い部材130が取り付けられる際、排出用開口135側から、覆い部材130の内部に、管状部材200がまず挿入される。その後、管状部材200は、入口側開口132側に向かって移動していく。そして、管状部材200の覆い部材130への挿入がある程度行われると、覆い部材130内へ管状部材200が十分に挿入された状態となり、管状部材200に対する覆い部材130の取り付けが終了する。
ここで、筒状部131の両端面のうちの、入口側開口132が設けられている側の端面133は、筒状部131の軸方向と直交する面となっておらず、この軸方向に対して傾斜した状態で配置されている。これにより、本実施形態では、端面133が筒状部131の軸方向と直交する関係で配置されている場合に比べ、入口側開口132が大きくなっている。
さらに説明すると、本実施形態では、入口側開口132が設けられている側の端部が斜めにカットされた形状となっており、これにより、入口側開口132が略楕円状となっている。ここで、入口側開口132がこのように楕円状となっていると、図中矢印X方向からも、筒状部131の内部を視認できるようになり、ユーザが筒状部131の内部を確認する際の利便性が向上する。ここで、端面133が筒状部131の軸方向と直交する関係で配置され、入口側開口132が円形に形成されている場合は、図中矢印S方向からのみ、筒状部131の内部の確認ができるようになる。
また、本実施形態では、入口側開口132が設けられている側の端部が斜めにカットされていることによって、図5(a)に示すように、覆い部材130の先端部の一部(図中下側の部分)が、先端部の他の部分(図中、上側の部分)よりも先方に伸びており、本実施形態では、覆い部材130の先端部且つ下部に、覆い部材130の先方に向かって突出した突出片136が設けられた構成となっている。
また、本実施形態の覆い部材130では、筒状部131の内部に(筒状部131の内周面の内側に)、吸引された固形物の吸引方向下流側への移動(図中右上方向に向かっての移動)を規制する規制部400が設けられている。付言すると、入口側開口132から入った固形物が排出用開口135に向かうことを規制する規制部400が設けられている。さらに説明すると、本実施形態では、予め定められたサイズを超える固形物の吸引方向下流側への移動を規制する規制部400が設けられている。ここで、診療中、補綴物や、治療に用いた脱脂綿などの固形物が吸引されることが起こりうる。本実施形態では、この場合、規制部400にこの固形物が引っかかるようになり、固形物が吸引されることが防止される。なお、廃液に含まれる液体成分や小さい固形物については、規制部400を通過し、収容容器へ収容される。
本実施形態における規制部400は、図5(b)に示すように、筒状部131の軸方向と直交する面における断面形状が十字形となるように形成されている。
より具体的に説明すると、本実施形態の規制部400は、図5(b)に示すように、図中上下方向に沿って配置され且つ板状に形成された第1板状部材410と、図中左右方向に沿って配置され且つ板状に形成された第2板状部420とから構成されている。
ここで、本実施形態では、第1板状部材410の両端部(上端部、下端部)が筒状部131の内周面に接続されることによって、図5(b)に示すように、廃液の通過路が分断(区画)された状態となっている。また、本実施形態では、第2板状部材420の両端部(右端部、左端部)が筒状部131の内周面に接続されることによっても、廃液の通過路が分断(区画)された状態となっている。
また、本実施形態では、第1板状部材410および第2板状部材420は、筒状部131の径方向における中央部にて交わっている。これにより、本実施形態では、筒状部131の径方向における中央部を中心として、4つの板状部材が放射状に設けられた構成となっている。なお、本実施形態の覆い部材130は、射出成形により形成された成形品であり、規制部400(第1板状部材410、第2板状部材420)、および、筒状部131は、一体で形成されている。
さらに、説明すると、本実施形態では、図5(a)に示すように、覆い部材130の外部から見える箇所に、規制部400が設けられた構成となっている。より具体的には、図5(a)に示すように、規制部400が露出した状態となっている。さらに、説明すると、本実施形態では、入口側開口132を通じ、規制部400が見えるようになっている。ここで、規制部400が外部から見える箇所にあると、固形物が規制部400に引っ掛かっている場合に、この固形物を確認しやすくなる。また、この場合、規制部400に引っ掛かった固形物の除去を行いやすくなる。
続いて、把持部材110に対する管状部材200の取り付け、および管状部材200に対する覆い部材130の取り付けに関して説明する。
図6は、把持部材110に対して管状部材200を取り付ける際の状態、および管状部材200に対して覆い部材130を取り付ける際の状態を説明するための図である。図6(a)は、把持部材110に対して管状部材200を取り付ける際の状態を示しており、図6(b)は、管状部材200に対して覆い部材130を取り付ける際の状態を示している。
ここで、上述したように、本実施形態の管状部材200においては、第1延伸部210における第1先端部212の形状と、第2延伸部220における第2先端部222の形状とが等しくなっている。これにより、本実施形態では、管状部材200における第1延伸部210側と第2延伸部220側とを、それぞれ把持部材110に取り付けることが可能になっている。さらに、本実施形態では、管状部材200における第1延伸部210側と第2延伸部220側との各々に対して、覆い部材130を取り付けることが可能になっている。
ここでは、管状部材200における第1延伸部210側を把持部材110に取り付け、また管状部材200における第2延伸部220側に覆い部材130を取り付ける例について説明する。
把持部材110に対する管状部材200の取り付けは、図6(a)に示すように、把持部材110の開口部115側から、把持部材110の内部に、管状部材200の先端部を挿入する。図6(a)に示す例では、管状部材200のうち第1延伸部210側を、把持部材110の内部に挿入する。これにより、把持部材110の内側に管状部材200の第1延伸部210が入り込み、把持部材110に対して管状部材200が取り付けられるようになる。
ここで、上述したように、本実施形態の管状部材200では、第1延伸部210における第1先端部212に、第1円筒部211側から第1開口215に向かうにつれてその外径が小さくなるようにテーパが付与されている。
これにより、把持部材110に管状部材200を取り付けるに際して、本構成を有しない場合と比較して、把持部材110の開口部115に対して管状部材200の第1延伸部210を挿入しやすくなっている。
また、一般に、診療中等において把持部材110に対する管状部材200の向きを変更する場合がある。このような場合においても、第1延伸部210における第1先端部212に上述したようなテーパが付与されることで、本構成を有しない場合と比較して、把持部材110に対して管状部材200を回転させやすくなっている。これにより、把持部材110に対する管状部材200の向きを変更しやすくなり、本構成を採用しない場合と比較して、サクションシリンジ100(図2参照)の操作性を向上させることができる。
続いて、管状部材200に対する覆い部材130の取り付けは、図6(b)に示すように、覆い部材130の排出用開口135側から、覆い部材130の内部に、管状部材200の先端部を挿入する。図6(b)に示す例では、管状部材200のうち第2延伸部220側を、覆い部材130の内部に挿入する。これにより、覆い部材130の内側に管状部材200の第2延伸部220が入り込み、管状部材200に対して覆い部材130が取り付けられるようになる。
なお、本実施形態では、覆い部材130に挿入される管状部材200の先端部の外径(この例では、第2延伸部220における第2円筒部221の外径C3、第2先端部222の外径C4;図4参照)よりも、覆い部材130の内周面の直径を小さくしている。これにより、管状部材200の先端部(この例では、第2延伸部220の先端部)に覆い部材130が取り付けられると、覆い部材130の周方向に沿って覆い部材130が伸長する。また、伸長した状態の覆い部材130が、管状部材200の外周面に密着するようになる。
また、本実施形態では、覆い部材130の先端部側(入口側開口132が設けられている側)まで、管状部材200が達しうる構造となっている。このため、覆い部材130に対する管状部材200の挿入を予め定められた箇所まで行うと、覆い部材130に設けられた規制部400に対し、管状部材200の端部(この例では、第2延伸部220の先端部)が突き当たるようになる。これにより、管状部材200の先端部にて、覆い部材130の位置決めがなされるようになる。
ここで、規制部400が設けられておらず、管状部材200の先端部がいずれにも突き当たらない場合は、管状部材200の先端部が入口側開口132から突出し、管状部材200の先端部が露出するおそれがある。また、管状部材200の先端部が何れにも突き当たらない場合、覆い部材130に対する管状部材200の挿入が不十分になることも起こりうる。係る場合、管状部材200からの覆い部材130の脱落が生じやすくなる。
さらにまた、上述したように、本実施形態の管状部材200では、第2延伸部220における第2先端部222に、第2円筒部221側から第2開口225に向かうにつれてその外径が小さくなるようにテーパが付与されている。
これにより、管状部材200に対して覆い部材130を取り付けるに際して、本構成を採用しない場合と比較して、覆い部材130の排出用開口135に対して管状部材200の第2延伸部220を挿入しやすくなっている。
また、一般に、診療中等において管状部材200に対する覆い部材130の向きを変更する場合がある。このような場合においても、第2延伸部220における第2先端部222に上述したようなテーパが付与されることで、本構成を有しない場合と比較して、管状部材200に対して覆い部材130を回転させやすくなっている。これにより、管状部材200に対する覆い部材130の向きを変更させやすくなり、本構成を採用しない場合と比較して、サクションシリンジ100(図2参照)の操作性を向上させることができる。
なお、上述した例では、管状部材200の第1延伸部210側を把持部材110に挿入するとともに第2延伸部220側に覆い部材130を取り付ける場合について説明したが、管状部材200の第2延伸部220側を把持部材110に挿入するとともに第1延伸部210側に覆い部材130を取り付ける場合についても、同様に行うことができ、同様の効果を奏する。
続いて、把持部材110に対して管状部材200を取り付けるとともに、管状部材200に対して覆い部材130を取り付けた際のサクションシリンジ100の全体形状について説明する。
図7は、サクションシリンジ100の全体形状を説明するための図である。図7(a)は、管状部材200における第1延伸部210側を把持部材110に取り付けるとともに、管状部材200における第2延伸部220側に覆い部材130を取り付けた状態を示している。また、図7(b)は、管状部材200における第2延伸部220側を把持部材110に取り付けるとともに、管状部材200における第1延伸部210側に覆い部材130を取り付けた状態を示している。
なお、以下の説明において、図7(a)に示す状態を第1の状態と呼び、図7(b)に示す状態を第2の状態と呼ぶ場合がある。
本実施形態のサクションシリンジ100では、図7(a)(b)に示すように、第1の状態と第2の状態とで、把持部材110から管状部材200における曲げ加工部250までの距離、および管状部材200における曲げ加工部250から覆い部材130までの距離が異なっている。すなわち、図7(a)に示す第1の状態では、図7(b)に示す第2の状態と比較して、把持部材110から管状部材200における曲げ加工部250までの距離が長くなっており、また管状部材200における曲げ加工部250から覆い部材130までの距離が短くなっている。
これにより、本実施形態のサクションシリンジ100は、第1の状態と第2の状態とで、その全体形状が異なることになる。
このような構成を有することで、本実施形態においては、把持部材110に対して挿入する管状部材200の向きを変えることにより、例えば患者の体格や治療部位、治療方法、使用用途等に応じて、サクションシリンジ100の全体形状を異ならせることができる。すなわち、本実施形態の管状部材200を用いることにより、形状の異なる複数の管状部材を用意することなく、サクションシリンジ100について2種類の形状を実現することが可能になっている。
ここで、本実施形態のサクションシリンジ100では、上記のとおり、固形物の吸引を抑制するために覆い部材130に規制部400を設けている。なお、固形物の吸引を抑制するためには、例えば覆い部材130ではなく、管状部材200に規制部400を設けることも考えられる。しかし、これは以下の理由により好ましくない。
本実施形態の管状部材200は、上述したように、把持部材110に対して第1延伸部210側と第2延伸部220側との双方を挿入することが可能に構成されている。第1延伸部210側を把持部材110に対して挿入した第1の状態(図7(a)参照)では、第2延伸部220側から廃液を吸引することになるため、固形物の吸引を抑制するためには、第2延伸部220側に規制部400を設ける必要がある。これに対し、第2延伸部220側を把持部材110に対して挿入した第2の状態(図7(b)参照)では、第1延伸部210側から廃液を吸引することになるため、固形物の吸引を抑制するためには、第1延伸部210側に規制部400を設ける必要がある。
すなわち、覆い部材130ではなく管状部材200に規制部400を設けることで固形物の吸引を抑制するためには、管状部材200の両端(第1延伸部210側と第2延伸部220側との双方)に、規制部400を設ける必要がある。
ところで、管状部材200に規制部400を設けた場合には、廃液中に含まれる固形物が管状部材200の規制部400に引っかかることで、固形物の吸引が抑制される。しかし、廃液に含まれる固形物の吸引を規制部400により完全に防止できるわけではなく、例えば小さい固形物等については、引っかからずに規制部400を通過する場合もある。
ここで、上述の第1の状態において管状部材200の第2延伸部220側から廃液の吸引を行うに際し、固形物が第2延伸部220側に設けられた規制部400に引っかからずに通過した場合、固形物は、管状部材200の内部に浸入する。そして、この固形物は、廃液の吸引に伴って管状部材200内を吸引方向下流側に移動し、第1延伸部210側に設けられた規制部400に到達することになる。
規制部400に到達した固形物の一部は、規制部400を通過してさらに下流側に吸引される一方、固形物の他の一部は、管状部材200の内側から規制部400に引っかかることで吸引が抑制されて、管状部材200の内部に留まることになる。
この結果、管状部材200の両端に規制部400を設けた場合には、廃液の吸引を繰り返し行うことで、管状部材200の内側から規制部400に引っかかる固形物が増え、管状部材200の内部に固形物が溜まっていくことになる。そして、管状部材200の内部に固形物が溜まった場合には、固形物により廃液の吸引が妨げられるおそれがある。
なお、第2の状態において管状部材200の第1延伸部210側から廃液の吸引を行った場合にも、同様の問題を生じうる。
また、通常、規制部400に引っかかった固形物等は、ブラシ等で擦ることで取り除く。管状部材200に規制部400を設けた場合に、固形物が管状部材200の外側から規制部400に引っかかった場合には、固形物は外部に露出することになるため、容易に取り除くことができる。しかし、上述したように、固形物が管状部材200の内側から規制部400に引っかかった場合、固形物は管状部材200の内部に存在するため、取り除くことが難しい。また、管状部材200の両端部に規制部400を設けているため、ブラシ等を管状部材200の端部から挿入することも困難である。
以上説明したように、本実施形態のように把持部材110に対して第1延伸部210側と第2延伸部220側との双方を挿入することが可能な構成において、管状部材200に規制部400を設ける場合には、管状部材200の両端に規制部400を設ける必要がある。しかし、その場合には管状部材200の内部に固形物等が溜まりやすくなり、また溜まった固形物が管状部材200から取り除きにくいという問題が生じる。
したがって、本実施形態では、管状部材200ではなく覆い部材130に規制部400を設けている。
上述したように本実施形態では、覆い部材130を管状部材200の第1延伸部210側と第2延伸部220側との各々に取り付けることが可能である。これにより、把持部材110に挿入する管状部材200の向きに合わせて、把持部材110に挿入した側とは反対側の端部に覆い部材130を取り付けることで、管状部材200に規制部400を設けない場合であっても、固形物の吸引を抑制することが可能となっている。
続いて、管状部材200の他の構成例について説明する。
図8は、管状部材200の他の構成例を示した図である。なお、図8において図3に示した管状部材200と同様の構成については同様の符号を付し、ここではその詳細な説明は省略する。
図8(a)に示す管状部材200は、上述の図3に示した管状部材200と異なり、曲げ加工部250から第1延伸部210における第1開口215までの長さD1と、曲げ加工部250から第2延伸部220における第2開口225までの長さD2とが等しく形成されている(D1=D2)。
なお、図8(a)に示す例においても、第1延伸部210における第1先端部212と第2延伸部220における第2先端部222とに対して、テーパが付与されている。そして、第1延伸部210における第1先端部212と第2延伸部220における第2先端部222とは、等しい形状を有している。
これにより、図8(a)に示す管状部材200においても、把持部材110に対して第1延伸部210側と第2延伸部220側との双方を挿入することが可能となっている。また、第1延伸部210側と第2延伸部220側との双方に対して、覆い部材130を取り付けることが可能になっている。
ここで、図8(a)に示した管状部材200では、上述したように、曲げ加工部250から第1延伸部210における第1開口215までの長さD1と、曲げ加工部250から第2延伸部220における第2開口225までの長さD2とが等しく形成される。このため、第1延伸部210側を把持部材110(図2参照)に挿入し且つ第2延伸部220側に覆い部材130(図2参照)を取り付けた状態(第1の状態)と、第2延伸部220側を把持部材110に挿入し且つ第1延伸部210側に覆い部材130を取り付けた状態(第2の状態)とで、サクションシリンジ100(図2参照)の全体形状が等しくなる。
続いて、図8(b)に示す管状部材200は、上述の図3に示した管状部材200と異なり、曲げ加工部250(図3参照)を有しておらず、一端から他端に向かって一直線に延びている。なお、図8(b)では、管状部材200における中央部から一端側に延びる部分を第1延伸部210とし、中央部から他端側に延びる部分を第2延伸部220としている。
ここで、図8(b)に示す例においても、第1延伸部210における第1先端部212と第2延伸部220における第2先端部222とに対して、テーパが付与されている。そして、第1延伸部210における第1先端部212と第2延伸部220における第2先端部222とは等しい形状を有している。
これにより、図8(b)に示す管状部材200においても、把持部材110に対して第1延伸部210側と第2延伸部220側との双方を挿入することが可能になっている。また、第1延伸部210側と第2延伸部220側との双方に対して、覆い部材130を取り付けることが可能になっている。
ここで上述したように、図8(b)に示した管状部材200は、曲げ加工部250を有しておらず、直線状に延びた形状を有している。この結果、図8(b)に示した管状部材200では、第1延伸部210側(一端側)を把持部材110(図2参照)に挿入し且つ第2延伸部220側(他端側)に覆い部材130(図2参照)を取り付けた状態(第1の状態)と、第2延伸部220側(他端側)を把持部材110に挿入し且つ第1延伸部210側(一端側)に覆い部材130を取り付けた状態(第2の状態)とで、サクションシリンジ100(図2参照)の全体形状が等しくなる。
これにより、図8(a)および(b)に示した例では、例えば管状部材200を把持部材110に対して挿入する際に、第1延伸部210側を挿入するか第2延伸部220側を挿入するかについて考慮する必要がなくなる。この結果、管状部材200を把持部材110に対して挿入する場合において、管状部材200の向きを確認し、また管状部材200の向きを修正するという手順を省略することができる。これにより、本構成を有しない場合と比較して、管状部材200を把持部材110に挿入する作業を容易に行うことが可能になる。
なお、本実施形態の管状部材200では、第1延伸部210の第1先端部212の形状と、第2延伸部220の第2先端部222の形状とが等しくなるように構成した。しかし、例えば管状部材200において、把持部材110に対して第1延伸部210側と第2延伸部220側との双方を挿入することが可能であり、且つ第1延伸部210側と第2延伸部220側との双方に対して覆い部材130を取り付けることが可能であれば、第1先端部212と第2先端部222との形状は、完全に一致していなくても構わない。
また、上述した例では、覆い部材130が規制部400を有する場合について説明したが、臨床上の都合により、例えば廃液に固形物が含まれるおそれがない場合や固形物を吸引しても構わない場合には、規制部400を有さない覆い部材130を用いても構わない。
5…供給装置、100…サクションシリンジ、110…把持部材、130…覆い部材、200…管状部材、210…第1延伸部、211…第1円筒部、212…第1先端部、215…第1開口部、220…第2延伸部、221…第2円筒部、222…第2先端部、225…第2開口部、400…規制部

Claims (5)

  1. 一端および他端を有し、当該一端および当該他端のそれぞれに開口が形成された管状の形状を有し、診療によって生じた廃液を一方の開口から吸い込む管本体部と、
    前記管本体部の前記一端側且つ当該管本体部の外周面に設けられ、当該一端側に形成された前記開口に向かうに従い外径が小さくなる第1テーパ部と、
    前記管本体部の前記他端側且つ当該管本体部の外周面に設けられ、当該他端側に形成された前記開口に向かうに従い外径が小さくなる第2テーパ部と、
    を備える管状部材。
  2. 管状に形成され、診療によって生じた廃液を吸い込む管状部材と、
    筒状に形成され、内周面を備え、前記管状部材に取り付けられ、当該内周面の内側を廃液が通る取り付け部材と、を備え、
    前記管状部材は、
    一端および他端を有し、当該一端および当該他端のそれぞれに開口が形成された管状形状を有する管本体部と、
    前記管本体部の前記一端側且つ当該管本体部の外周面に設けられ、当該一端側に形成された前記開口に向かうに従い外径が小さくなる第1テーパ部と、
    前記管本体部の前記他端側且つ当該管本体部の外周面に設けられ、当該他端側に形成された前記開口に向かうに従い外径が小さくなる第2テーパ部と、を備え、
    前記取り付け部材は、前記管状部材における前記第1テーパ部および前記第2テーパ部のそれぞれに取り付け可能に構成されること
    を特徴とする吸引用器具。
  3. 前記取り付け部材の前記内周面の内側には、吸引方向下流側に向かっての固形物の移動を規制する規制部が設けられ、
    前記管状部材の内部には、吸引方向下流側に向かっての固形物の移動を規制する規制部は設けられていないこと
    を特徴とする請求項2記載の吸引用器具。
  4. 前記管状部材における前記第1テーパ部および前記第2テーパ部のそれぞれを挿入することが可能に構成され、当該管状部材を支持する支持部材を更に備え、
    前記管状部材は、前記支持部材に前記第1テーパ部が挿入された状態と、当該支持部材に前記第2テーパ部が挿入された状態とで、当該支持部材から露出する部分の形状が異なるように構成されていること
    を特徴とする請求項2記載の吸引用器具。
  5. 診療に用いられる診療用器具と、
    前記診療によって生じた廃液の吸引に用いられる吸引用器具と、
    前記吸引用器具によって吸引された廃液が収容される収容部と、を備え、
    前記吸引用器具が、請求項1に記載の管状部材を含んで構成され、または、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の吸引用器具を含んで構成されること
    を特徴とする診療用装置。
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