JP6485872B2 - 掘削機用カッタビットおよびそれを備える掘削機 - Google Patents

掘削機用カッタビットおよびそれを備える掘削機 Download PDF

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Description

本発明は、掘削機用カッタビットおよびそれを備える掘削機に関し、例えば、シールド工法において用いるシールドマシン等のような掘削機のカッタ盤等に装着される掘削機用カッタビットに関するものである。
シールド工法は、シールドマシンの前面に回転可能な状態で設置されたカッタ盤を切羽に押し当て回転させることにより切羽の安定を図りながら地山に掘削坑を形成する一方、掘削坑の内壁面に複数個の鋼製セグメントを組み付けることによりトンネルを構築する工法である。このシールドマシンのカッタ盤の前面等には、複数の掘削機用カッタビットが規則的に並んだ状態で設置されている。この掘削機用カッタビットは、掘削工程において地山を崩し、切欠きを入れる掘削部品であり、例えば、ビット本体を構成する鋼製のシャンク部と、刃体部を構成する超硬質合金製のチップ部とを備えている。なお、掘削機用カッタビットの構成については、例えば、特許文献1〜6に記載がある。
特開2002−54390号公報 特開平6−146767号公報 特開平10−331588号公報 特開2002−54390号公報 特開2008−144541号公報 特開2013−213365号公報
ところで、シールド掘削工程時の掘削機用カッタビットにおいては、シャンク部の方がチップ部よりも柔らかい材料で構成されているので、チップ部の隣接間のシャンク部から先に摩耗していくが、シャンク部の摩耗に起因してチップ部の摩耗や脱落が生じる結果、切羽に対する切り込み深さが浅くなり掘削機の掘削能力が低下し、掘削機の掘削速度が低下して日進量が減る。そこで、掘削機用カッタビットの交換が必要になるが、その交換作業おいては、シールドマシンの掘削動作を中断しなければならない上、カッタ盤前面の切羽の自立性を確保するために地盤の改良等のような補助作業が必要となる。このような掘削能力の低下や掘削機用カッタビットの交換作業により、掘削工期が遅延するとともに、工事費が増大する。特に、シールド工法の長距離化に伴い、掘削機用カッタビットの摩耗が増え、掘削機用カッタビットの交換回数が増えるので、時間的および経済的な負担が増大する。このため、シールド工法においては、如何にして掘削機用カッタビットの耐久性を向上させるかが重要な課題となっている。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、その目的は、掘削機用カッタビットの耐久性を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の掘削機用カッタビットは、切羽に対向する第1の面およびその第1の面に対して傾斜した状態で交差する第2の面を掘削部側に有するビット本体と、前記ビット本体の掘削部側において、前記ビット本体の掘削工程時の移動方向の両端の角部およびその両端の角部の間に、前記移動方向に沿って前記ビット本体の一部を介して隣接した状態で設置された複数の第1のチップ部と、前記ビット本体の掘削部側において、前記第1のチップ部の隣接間における前記ビット本体の前記第1の面および前記第2の面の各々に設けられ、軸方向の一端面が前記第1の面および前記第2の面の各々に沿った状態で露出する円柱状の複数の第2のチップ部と、を有し、前記第1の面に設けられた複数の前記第2のチップ部は、互いに前記移動方向に沿うように配置され、前記第2の面に設けられた複数の前記第2のチップ部は、互いに前記移動方向に沿うように配置されている、ことを特徴とする。
また、請求項2に記載の本発明は、上記請求項1記載の発明において、前記第2のチップ部の硬度は、前記第1のチップ部の硬度と同一またはそれよりも低いことを特徴とする。
また、請求項3に記載の本発明は、上記請求項1または2記載の発明において、前記第1のチップ部がJISで規定されているE3種の合金からなり、前記第2のチップ部がJISで規定されているE3種またはE5種の合金からなることを特徴とする。
また、請求項4に記載の本発明の掘削機は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の掘削機用カッタビットをカッタ盤に設置したことを特徴とする。
また、請求項5記載の本発明は、上記した請求項4記載の発明において、前記掘削機用カッタビットは、前記第2の面が前記カッタ盤の中心を向いた状態で設置されていることを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、上記した請求項4または5記載の発明において、前記掘削機用カッタビットは、前記カッタ盤の外周側から径方向途中位置までの箇所に設置されていることを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、上記した請求項4〜6のいずれか1項に記載の発明において、前記掘削機用カッタビットは、その突出長が前記カッタ盤に装着されているスクレーパツースの突出長よりも長い状態で設置されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、掘削機用カッタビットの第1のチップ部の隣接間のビット本体部の摩耗を抑制または防止することができるので、掘削機用カッタビットの耐久性を向上させることが可能になる。
請求項2記載の発明によれば、第2のチップ部の強度を確保することが可能になる。
請求項3記載の発明によれば、第2のチップ部の強度を確保することが可能になる。
請求項4記載の発明によれば、掘削機用カッタビットの耐久性を向上させることができるので、掘削機の掘削能力を長期間にわたって維持することが可能になる。
請求項5記載の発明によれば、掘削機用カッタビットにより掘削土砂を掘削機のチャンバ内に誘導することができるので、掘削土砂をチャンバ内に容易に収容することが可能になる。
請求項6記載の発明によれば、掘削機用カッタビットをカッタ盤の前面全体に設ける場合に比べて、掘削機の掘削能力を大幅に低下させることなく、掘削機用カッタビットの装着数を減らすことが可能になる。
請求項7記載の発明によれば、掘削機用カッタビットによりスクレーパツースを保護することが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る掘削機の内部を側面から透かして見せた要部構成図である。 図1の掘削機を構成するカッタヘッドの正面図である。 図2のカッタヘッドのI−I線の断面図である。 図2のカッタヘッドのカッタビットとスクレーパツースとの突出長を比較して示した側面図である。 図5は先行ビットの斜視図である。 図6は先行ビットの正面図である。 先行ビットの背面図である。 先行ビットの平面図である。 先行ビットの右側面図である。 先行ビットの左側面図である。 先行ビットの底面図である。 図5の先行ビットのII−II線の断面図である。 (a)は発明者が検討した先行ビットの上面図、(b)は図13(a)の先行ビットの正面図、(c)は図13(a)の先行ビットの背面図である。 (a)は発明者が検討した先行ビットの上面図、(b)は図14(a)の先行ビットの正面図、(c)は図14(a)の先行ビットの背面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
まず、本実施の形態の掘削機の一例について図1を参照して説明する。図1は本実施の形態の掘削機の内部を側面から透かして見せた要部構成図である。
本実施の形態の掘削機1は、例えば、泥土加圧式のシールドマシンであり、カッタヘッド2で掘削された土砂に添加材を注入して練り混ぜることで生成された不透水性と塑性流動性(自由に変形および移動できる性質)とを有する泥土を、カッタヘッド2と機器本体3との間のチャンバ4内に充填した状態で掘進することにより、切羽の土圧に対抗する泥土圧を発生させて切羽の安定性を確保した状態で掘削を行う掘削機である。なお、掘削機1の全体動作は、その後方の後続台車(図示せず)の運転室内に設けられた制御部により制御される。また、特に限定されるものではないが、本実施の形態の掘削機1は、例えば、3304kmの長距離掘削工事に使用する機器であり、その掘削区間内のほとんどに、砂層、泥岩層およびそれらの互層が分布する硬い上総層群が存在している。
カッタヘッド2は、地盤を掘削するカッタ盤であり、掘削機1の前面に機器本体3の周方向に沿って正逆方向に回転可能な状態で設置されている。カッタヘッド2の前面(切羽に対向する面)には、センタービットCB、先行ビットBおよびスクレーパツース(図1には図示せず)等が設置されている。また、カッタヘッド2の外周には、コピーカッタCCが設置されている。コピーカッタCCは、急曲線施工時の余堀りや掘削機1の姿勢制御等を行う役割を備えている。なお、カッタヘッド2の裏面には、練混ぜ翼(図示せず)が設置されている。練混ぜ翼は、例えば、円柱状の突出部材で形成されており、カッタヘッド2が回転するとチャンバ4内の土砂と添加材とを撹拌混合する役割を備えている。なお、カッタヘッド2については、後ほど詳細に説明する。
機器本体3は、前胴プレート(前胴部)3aと、その後方の後胴プレート(後胴部)3bと、その後方のテールシール3cとを備えている。前胴プレート3aおよび後胴プレート3bは、例えば円筒状の鋼製板により形成されており、機器本体3の外形を形成するとともに、機器本体3の内部に中空空間を形成する構成部である。前胴プレート3aと後胴プレート3bとは、前胴プレート3aの後端側において後胴プレート3bの先端の球面軸受部が前胴プレート3aの内周面に接した状態で入り込むことで係合されている。テールシール3cは、掘進作業中に機器本体3の後部から機器本体3内に地下水等が入り込むのを防止する封止部材であり、後胴プレート3bの後端部に後胴プレート3bの内周に沿って枠状に設置されている。
前胴プレート3aの前面側において、その前面から機器本体3の内方に後退した位置には、機器本体3内の中空空間を切羽側と機内側とに分ける隔壁7が設置されている。この隔壁7の切羽側、すなわち、上記カッタヘッド2と隔壁7との間に、上記のチャンバ4が設けられている。カッタヘッド2により掘削された土砂等は、カッタヘッド2の前面の貫通孔(図1には図示せず)を通じカッタヘッド2内にて取り込まれる。
一方、掘削機1の機器本体3の機内側には、カッタ駆動体8、中折れジャッキ9a、シールドジャッキ9b、スクリューコンベア10、エレクタ11、土圧検出部12および添加材注入部13a等が設置されている。
カッタ駆動体8は、カッタヘッド2を正逆方向に回転させるモータ(駆動源)であり、カッタヘッド2の正面内の外周近傍位置に、カッタヘッド2の周方向に沿って複数個並んで配置されている。なお、ここでは、カッタ駆動方式として外周支持駆動方式が例示されている。
中折れジャッキ9aは、掘削機1の推進方向や姿勢を修正する機器であり、機器本体3内において前胴プレート3aと後胴プレート3bとを連結するように前胴プレート3aと後胴プレート3bとの境界を跨いだ状態で機器本体3の周方向に沿って複数個並んで設置されている。この中折れジャッキ9aに圧油を供給し前胴プレート3aと後胴プレート3bとを予め決められた方向および角度に屈折させた状態で掘削機1を推進することにより、掘削機1の推進方向や姿勢を制御することが可能になっている。
シールドジャッキ9bは、機器本体3の後方に設置されたセグメントSGに反力をとって掘削機1を前進させるための推進力を発生させる機器であり、機器本体3内において前胴プレート3aと後胴プレート3bとの境界を跨いだ状態で機器本体3の周方向に沿って複数個並んで設置されている。
スクリューコンベア10は、チャンバ4内に取り込まれた土砂を機外に排出するための機器であり、機器本体3の底部において隔壁7を貫通しチャンバ4内に配置された土砂取込端部10aから機器本体3の後方において機器本体3の高さ方向中央より若干高い位置に配置された排出端部10bに向かって斜め上向きに連続的に延在した状態で設置されている。なお、ここでは、リボンスクリューコンベアが例示されている。
エレクタ11は、セグメントSGを把持して掘削坑の内周方向に旋回し、掘削坑の内周方向の組立位置に移送する組立装置であり、エレクタ駆動用の油圧モータ(図示せず)等によって掘削坑の周方向に沿って回転可能な状態で後胴プレート3bの中空内に設置されている。
土圧検出部12は、チャンバ4内の泥土圧を検出するセンサである。掘削機1は、土圧検出部12によって検出されたチャンバ4内の泥土圧を管理することにより切羽の安定性を確保しながら掘進することが可能になっている。
添加材注入部13aは、掘削機1の外周や切羽に対して上記添加材(作泥土材)を注入する部分であり、前胴プレート3aの周方向に沿って複数箇所に設置されている。なお、隔壁7の面内にも、上記した添加材(作泥土材)をチャンバ4内に注入する添加材注入部(図1には図示せず)が設置されている。
次に、上記したカッタヘッド2の一例について図2〜図4を参照して説明する。図2は図1の掘削機を構成するカッタヘッドの正面図、図3は図2のカッタヘッドのI−I線の断面図、図4は図2のカッタヘッドのカッタビットとスクレーパツースとの突出長を比較して示した側面図である。
図2に示すように、カッタヘッド2は、例えば、円盤状のスポーク型のカッタヘッドで構成されており、十字状に組まれた2つのスポーク部2sa,2sbと、スポーク部2saの両端側に設置されたカバー部2cと、スポーク部2sa,2sbの先端部同士を結ぶ外周リング部2rと、これらの部材間に形成された貫通穴2hとを備えている。
カッタヘッド2の正面内においてスポーク部2saの中央には、上記したセンタービットCBがスポーク部2saの長手方向に沿って延在した状態で設置されている。このセンタービットCBの掘削部側には、図3に示すように、シャンク部S1の一部と、チップ部C1とがセンタービットCBの長手方向に沿って交互に並んだ状態で設置されている。センタービットCBのシャンク部S1は、センタービットCBの土台となるビット本体部であり、例えば、鋼鉄により構成されている。一方、センタービットCBのチップ部C1は、地山を打撃し崩す刃体部であり、例えば、炭化タングステン(WC)、炭化チタン(TiC)または炭化タンタル(TaC)等のような金属炭化物粒子を、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)または鉄(Fe)等のようなバインダー金属で結合した超硬質合金により構成されている。なお、センタービットCBに代えて、コーンヘッド型のローラビット等のような他の掘削機用カッタ部材を設置しても良い。
また、図2に示すように、カッタヘッド2の正面内には、複数個の先行ビットB(Bs,Bn)と、複数個のスクレーパツースSTとが設置されている。一方の先行ビットBsは、主に、地山の先行切削およびスクレーパツースSTの保護等を行う掘削機用カッタビットであり、スポーク部2sa,2sbにおいては、それぞれの長手方向に沿って複数並んで配置されているとともに、カバー部2cにおいては、カッタヘッド2の外周近傍に設置されている。他方の先行ビットBnは、先行ビットBsと同様の機能を有する外周ビットであり、スポーク部2sa,2sbの各々の長手方向両端部に設置されている。
このような先行ビットB(Bs,Bn)は、図3および図4に示すように、掘削部側(切羽側)において、切羽に対向する上面(第1の面)F1と、これに対して傾斜した状態で交差する傾斜面(第2の面)F2とを有しており、その傾斜面F2をカッタヘッド2の中心側を向けた状態で設置されている。これにより、先行ビットB(Bs,Bn)によって掘削された掘削土砂等をカッタヘッド2の正面の内側に誘導し、貫通穴2hを通じてチャンバ4内に誘導することできるので、掘削土砂をチャンバ4内に容易に収容することができる。なお、先行ビットB(Bs,Bn)の他に、ローラビット等のような他の掘削機用カッタ部材をカッタヘッド2に設置しても良い。また、先行ビットBsの構成については後ほど詳細に説明する。
また、図2に示すように、スクレーパツースSTは、主に、土砂を切削する切削部品であり、スポーク部2sa,2sbの幅方向の両側に、スポーク部2sa,2sbの長手方向に沿って並んで設置されている。図4に示すように、スクレーパツースSTは、その突出長が、先行ビットB(Bs,Bn)の突出長よりも低い状態で設置されている。これにより、スクレーパツースSTは、先行ビットB(Bs,Bn)によって保護されている。
さらに、図2に示すように、カッタヘッド2の正面内のスポーク部2sbの長手方向の片側半分においてカッタヘッド2の中央近傍と外周近傍とには、それぞれ添加材注入部13b,13cが設置されている。この添加材注入部13b,13cは、例えば、ベントナイト系の添加材のような作泥土材をカッタヘッド2の前面の切羽に向けて注入する構成部である。なお、この添加材には、ベントナイト系の添加材に代えて気泡材を用いても良いし、ベントナイト系の添加材と気泡材との両方を用いても良い。
次に、上記した先行ビットBsの構成例について図5〜図14を参照して説明する。図5は先行ビットの斜視図、図6は先行ビットの正面図、図7は先行ビットの背面図、図8は先行ビットの平面図、図9は先行ビットの右側面図、図10は先行ビットの左側面図、図11は先行ビットの底面図、図12は図5の先行ビットのII−II線の断面図、図13(a)は発明者が検討した先行ビットの上面図、図13(b)は図13(a)の先行ビットの正面図、図13(c)は図13(a)の先行ビットの背面図、図14(a)は発明者が検討した先行ビットの上面図、図14(b)は図14(a)の先行ビットの正面図、図14(c)は図14(a)の先行ビットの背面図である。なお、図5〜図8において符号R1は、カッタヘッド2の回転動作により先行ビットB(Bs,Bn)が回転移動する移動方向を示している。
先行ビットBsは、例えば、扁平板状に形成されており、その掘削部側には、上記したように、切羽に対向する上面F1(図9、図10および図12参照)と、これに対して傾斜した状態で交差する傾斜面F2(図9、図10および図12参照)とが形成されている。特に限定されるものではないが、先行ビットBsの幅(移動方向R1に沿う方向の長さ)は、例えば、150mm、高さ(突出長)は、例えば、140mm、厚さ(幅に直交する長さ)は、例えば、62mm、上面F1に対する傾斜面F2の傾斜角度は、例えば、45度である。
この先行ビットBsは、シャンク部S2と、チップ部C2a,C2b,C2cとを備えている。先行ビットBsのシャンク部S2は、先行ビットBsの土台となるビット本体部である。このシャンク部S2の構成材料は、チップ部C2a,C2b,C2cよりも摩耗し易く、十分な剛性および強度を有する材料で構成されており、例えば、中空鋼SKC24(JIS G4410)等のような鋼鉄により構成されている。シャンク部S2の構成材料は、上記したものに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば、SS材やS45C材を用いても良い。
先行ビットBsのチップ部C2a,C2b,C2cは、主に地山を打撃し崩し、かき乱す機能等を有する刃体部である。チップ部(第1のチップ部)C2aは、先行ビットBsの掘削部側(切羽側)において、移動方向R1の両端の角部に設置されている。すなわち、先行ビットBsの掘削部側においてシャンク部S2の移動方向R1の両端の角部には切欠部が形成されており、その切欠部にチップ部C2aが固着されている。特に限定されるものではないが、チップ部C2aの幅(移動方向R1に沿う方向の長さ)は、例えば、30mm、高さ(突出長に沿う方向の長さ)は、例えば、60mm、厚さ(幅に直交する長さ)は、例えば、62mmである。
次に、チップ部(第1のチップ部)C2bは、先行ビットBsの掘削部側において両端の角部のチップ部C2a,C2aの間にシャンク部S2の一部を介して隣接した状態で設置されている。すなわち、先行ビットBsの掘削部側において両端の角部のチップ部C2a,C2aの間のシャンク部S1には2つの溝が形成されており、その各々の溝内にチップ部C2b,C2bが嵌め込まれた状態で固着されている。特に限定されるものではないが、各チップ部C2bの幅(移動方向R1に沿う方向の長さ)は、例えば、18mm、高さ(突出長に沿う方向の長さ)は、例えば、60mm、厚さ(幅に直交する長さ)は、例えば、62mmである。
これらのチップ部C2a,C2bの構成材料は、シャンク部S2の構成材料よりも硬いJIS・E3種の合金(JISで規格されたE3種の合金)で構成されており、例えば、炭化タングステン(WC)、炭化チタン(TiC)または炭化タンタル(TaC)等のような金属炭化物粒子を、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)または鉄(Fe)等のようなバインダー金属で結合した超硬質合金により構成されている。ここでは、チップ部C2a,C2bの構成材料として、例えば、株式会社スターロイ製のSG30等が使用されている。
上記のように本実施の形態においては、先行ビットBsの掘削部側に、先行ビットBsの移動方向R1(地山側から力が加わる方向)に沿って、チップ部C2a,C2bと、チップ部C2a,C2bよりも柔らかいシャンク部S2の一部とを交互に隣接させたことにより、先行ビットBsの強度を向上させることができる。例えば、シールド掘削に際して、チップ部C2a,C2bに加わった衝撃を相対的に柔らかいシャンク部S2で吸収することができる。したがって、先行ビットBsの耐久性(寿命)を向上させることができる。
次に、チップ部(第2のチップ部)C2cは、主に、掘削部側のシャンク部S2の摩耗を抑制または防止する補強部材であり、チップ部C2a,C2bおよびチップ部C2b,C2bの各々の隣接間のシャンク部S2に設置されている。すなわち、先行ビットBsの掘削部側においてチップ部C2a,C2aおよびチップ部C2b,C2bの隣接間のシャンク部S2には孔が形成されており、その孔内にチップ部C2cが嵌め込まれた状態で固着されている。ここでは、チップ部C2cは、チップ部C2a,C2bおよびチップ部C2b,C2bの隣接間のシャンク部S2において、先行ビットBsの上面F1および傾斜面F2の各々に少なくとも1つ設置されている。そして、先行ビットBsの上面F1に配置されたチップ部C2cの軸方向の上端面は上面F1に沿った状態で露出しており、先行ビットBsの傾斜面F2に配置されたチップ部C2cの軸方向の上端面は傾斜面F2に沿った状態で露出している。
また、チップ部C2cは、例えば、円柱状に形成されている。これにより、シールド掘削時にチップ部C2cに加わる応力をほぼ均等に分散させることができるので、チップ部C2cの強度を向上させることができる。このため、チップ部C2cが折れたり割れたりし難くすることができる。
また、チップ部C2cは、例えば、シャンク部S2よりは硬度が高いが、チップ部C2a,C2bよりは硬度が低いJIS・E5種の合金(JISで規格されたE5種の合金)で構成されている。ここでは、チップ部C2cの構成材料として、例えば、株式会社スターロイ製のSG50等が使用されている。これにより、チップ部C2cの強度をチップ部C2a,C2bよりも向上させることができる。このため、チップ部C2cが折れたり割れたりし難くすることができる。また、この場合、チップ部C2cのコストを低減できるので、先行ビットBsのコストを低減することができる。ただし、チップ部C2cを、上記したチップ部C2a,C2bと同じJIS・E3種の材料(例えば、株式会社スターロイ製のSG30)により構成しても良い。特に限定されるものではないが、各チップ部C2cの直径は、例えば、10mm、高さ(突出長に沿う方向の長さ)は、例えば、25mmである。
ここで、先行ビットBsを構成するシャンク部S2は、超硬質合金製のチップ部C2a,C2bよりも柔らかいため、シールド掘削に伴いチップ部C2a,C2bよりも先に摩耗する傾向にある。このため、シャンク部S2を強化することが先行ビットBsの耐久性(寿命)を向上させる上で重要な要素となっている。発明者が検討した技術においては、図13に示すように、先行ビット50Aを構成するチップ部C2a,C2bの隣接間のシャンク部S2に超硬質合金製の薄板状のチップ部C2dを設置したり、図14に示すように、先行ビット50Bの掘削部側の両端の角部のチップ部C2a,C2aの間のシャンク部S2に超硬質合金製の複数枚の薄板状のチップ部C2dを設置したりすることで、シャンク部S2の幅を狭くする構成を採用しているが、これらの場合、シールド掘削時において、シャンク部S2の摩耗を抑制または防止することはできるが、超硬質合金製の薄板状のチップ部C2dが割れ易く、先行ビット50A,50Bの全体的な耐久性を向上させることにはならなかった。
これに対して本実施の形態の先行ビットBsにおいては、チップ部C2a,C2bおよびチップ部C2b,C2bの各々の隣接間のシャンク部S2に円柱状のチップ部C2cを設置したことにより、シールド掘削時のシャンク部S2の摩耗を抑制または防止することができるとともに、チップ部C2aが折れたり割れたりするのも抑制または防止することができる。このため、シールド掘削工程において、先行ビットBsの全体的な耐久性(寿命)を向上させることができるので、先行ビットBsの切削能力の低下を抑制または防止することができ、掘削機1の掘削能力を確保することができる。そして、掘削速度の低下を抑制することができるので、日進量を確保することができる。また、先行ビットBsの交換回数を低減することができる。したがって、長距離掘削であったとしても、掘削工期の遅延を回避することができるとともに、工事費を低減することができる。さらに、想定以上の硬質地盤や低速掘削工程にも柔軟に対応することができる。
また、先行ビットBsの設置箇所を、カッタヘッド2の外周側から径方向途中位置までとしても良い。例えば、先行ビットBsの設置箇所を、最終掘削位置に到達するまでの摺動距離が150万m程度を超えるカッタヘッド2の外周側から内周側の5段目までに限定しても良い。これにより、カッタヘッド2の面内全体に複数個の先行ビットBsを設置する場合に比べて、掘削機1の掘削能力を大幅に低下させることなく、先行ビットBsの装着数を減らすことができる。したがって、掘削機1のコストを低減することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
例えば、前記実施の形態においては、リボンスクリューコンベアを用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えばリボン型と軸付き型とを組み合わせたスクリューコンベアを用いても良い。
また、前記実施の形態においては、外周支持駆動方式の泥土圧シールドマシンを用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばセンターシャフト駆動方式や中間支持駆動方式の泥土圧シールドマシン等、他の泥土圧シールドマシンを用いても良い。
また、前記実施の形態においては、先行ビットBsの掘削部側の両角部のチップ部C2a,C2aの間に2つのチップ部C2b,C2bをシャンク部S2の一部を介して隣接させた状態で設置した場合について説明したが、これに限定されるものではなく,例えば、先行ビットBsの掘削部側の両角部のチップ部C2a,C2aの間に3つ以上のチップ部C2bをシャンク部S2の一部を介して隣接させて設置しても良い。
以上の説明では、本発明を泥土圧シールドマシンを用いるシールド工法に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、カッタヘッドと機器本体との間の泥水室に泥水を圧送し、泥水室内の泥水の圧力を切羽の土圧および地下水圧に見合う圧力にして切羽の安定を図りながらカッタヘッドを切羽に押し当てて回転させることにより地盤を掘削する泥水式シールドマシンを用いるシールド工法に適用しても良い。
1 掘削機
2 カッタヘッド
3 機器本体
4 チャンバ
7 隔壁
8 カッタ駆動体
9a 中折れジャッキ
9b シールドジャッキ
10 スクリューコンベア
11 エレクタ
12 土圧検出部
13a,13b,13c 添加材注入部
B,Bs,Bn 先行ビット
S1,S2 シャンク部
C1 チップ部
C2,C2a,C2b,C2c チップ部
CB センタービット
CC コピービット
ST スクレーパツース
SG セグメント

Claims (7)

  1. 切羽に対向する第1の面およびその第1の面に対して傾斜した状態で交差する第2の面を掘削部側に有するビット本体と、
    前記ビット本体の掘削部側において、前記ビット本体の掘削工程時の移動方向の両端の角部およびその両端の角部の間に、前記移動方向に沿って前記ビット本体の一部を介して隣接した状態で設置された複数の第1のチップ部と、
    前記ビット本体の掘削部側において、前記第1のチップ部の隣接間における前記ビット本体の前記第1の面および前記第2の面の各々に設けられ、軸方向の一端面が前記第1の面および前記第2の面の各々に沿った状態で露出する円柱状の複数の第2のチップ部と、
    を有し、
    前記第1の面に設けられた複数の前記第2のチップ部は、互いに前記移動方向に沿うように配置され、
    前記第2の面に設けられた複数の前記第2のチップ部は、互いに前記移動方向に沿うように配置されている、
    ことを特徴とする掘削機用カッタビット。
  2. 前記第2のチップ部の硬度は、前記第1のチップ部の硬度と同一またはそれよりも低いことを特徴とする請求項1記載の掘削機用カッタビット。
  3. 前記第1のチップ部がJISで規定されているE3種の合金からなり、前記第2のチップ部がJISで規定されているE3種またはE5種の合金からなることを特徴とする請求項1または2記載の掘削機用カッタビット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の掘削機用カッタビットをカッタ盤に設置したことを特徴とする掘削機。
  5. 前記掘削機用カッタビットは、前記第2の面が前記カッタ盤の中心を向いた状態で設置されていることを特徴とする請求項4記載の掘削機。
  6. 前記掘削機用カッタビットは、前記カッタ盤の外周側から径方向途中位置までの箇所に設置されていることを特徴とする請求項4または5記載の掘削機。
  7. 前記掘削機用カッタビットは、その突出長が前記カッタ盤に装着されているスクレーパツースの突出長よりも長い状態で設置されていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の掘削機。
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