JP6484985B2 - 移動式クレーン - Google Patents

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Description

本発明は、移動式クレーンに関し、特に、車体長を短くすることのできる移動式クレーンに関する。
従来、クレーンを有する移動式クレーンの吊り上げ荷重の増大に伴って、クレーンが大型化している。クレーンの大型化によって、軸重の増大等を招いていた。軸重が増大することによって、タイヤ及び車軸等の数の増加も招いていた。
クレーンの大型化、軸重の増大及び軸数の増加によって、車体フレームの剛性確保及び応力集中の回避が必要となっていた。これに鑑みて、車体フレームの下方に取付けられる走行車輪は、旋回ベアリングが設けられるベースプレートより、前方又は後方にずらした位置に配置されていた。これにより、ベースプレート近傍の車体フレームの断面積が大きくなるように車体フレームを形成することができるので、良好な剛性を確保することができる。また、車体前後方向に沿った断面積の変化が緩やかになるように、車体フレームを形成することによって、応力の集中を回避することができる。
車体フレームの補強と小型化等が図られた移動式クレーンとして、例えば特許文献1においては、第1のフレーム体、第2のフレーム体及び筒体から成る車体フレームと、筒体の内側に配設される複数のリブとを備え、走行車輪の駆動軸が車体フレームを貫通するための貫通穴がリング状の座部より前方及び後方に形成されている自走式クレーンが開示されている(特許文献1の請求項1、段落[0011]〜[0024]、及び図2〜4参照。)。
特許第3746841号
しかしながら、従来では車輪の車軸がベースプレートの前方及び後方にずらして配置され、更に上述の特許文献1に記載の発明においては車軸がベースプレートから大きく離して配置されていたので、車体長が長くなっていた。
近年においては、移動式クレーンの走行領域、最小回転半径、転回領域、作業領域及び保管領域の縮小という要求があるので、車体長を短くすることが求められていた。
よって、本発明が解決しようとする課題は、車体長を短くすることのできる移動式クレーンを提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る移動式クレーンは、旋回ベアリングにより旋回可能な旋回台を備えた移動式クレーンにおいて、車体前後方向に延在する車体フレームと、車体フレームの上面部に配置され、旋回ベアリングが設けられるベースプレートと、車体上下方向においてベースプレートより下方に配置され、車体の移動に係る足回り部材と、を備え、ベースプレートと足回り部材の一部とは、車体上下方向において重なるように配置され、車体フレームは、車体前後方向に直交する断面の断面積が相対的に大きい太径部と、ベースプレートの前方において断面積が相対的に小さい細径部と、太径部の端部と細径部の端部とを接続する接続部と、を有し、細径部と接続部との接続部位を支持する支持部材を備え、車体フレームは、車体左右方向両側にそれぞれ立設される側面部と、各側面部の上縁部を接続し、ベースプレートより前方においては水平又は略水平に形成される上面部と、を有し、支持部材は、車体前後方向に対して直交面又は略直交面を有する第1支持部材と、車体前後方向且つ上下方向に対して傾斜面を有する第2支持部材と、第1支持部材と第2支持部材とを接続する第3支持部材と、を有し、車体フレームの側面部及び上面部を支持する
また、本発明に係る移動式クレーンは、接続部は、下面が太径部の前端部から前方に向かって上方に立ち上がる部位であり、第1支持部材は、接続部の前端部に配置され、第2支持部材は、第1支持部材の前方に配置され、傾斜面が前方に向かって下り傾斜となるように形成され、第3支持部材は、第1支持部材の上側と第2支持部材の上側とを接続するのが好ましい。
また、本発明に係る移動式クレーンは、足回り部材は、車体前後方向におけるベースプレートの中央部より前方において2箇所設けられ、ベースプレートと、ベースプレートに近い足回り部材とが車体上下方向において重なるように配置されるのが好ましい。
また、本発明に係る移動式クレーンは、足回り部材は、車軸、アクスルハウジング、タイヤ、又はタイヤホイールであるのが好ましい。
本発明に係る移動式クレーンによれば、足回り部材の一部とベースプレートとが車体上下方向において重なるように配置されているので、車体前後方向において足回り部材を従来よりもベースプレートに近接して配置することができる。これにより、車体フレームを車体前後方向に短く形成することができるようになり、結果として車体長の短い移動式クレーンを提供することができる。
また、本発明の好ましい形態によると、ベースプレートの前方において細径部と接続部との接続部位を支持する支持部材を備えることにより、走行時、作業時及び静置時等に応力が集中し易い該接続部位の変形を防止することができる。これにより、該接続部位における良好な剛性を確保することができる。
本発明の好ましい形態によると、支持部材の第1支持部材及び第2支持部材が、車体フレームの側面部及び上面部を支持することによって、車体フレームに作用する折れ方向及びねじれ方向の応力に対して補強することができる。更に、第1支持部材と第2支持部材とを接続する第3支持部材も設けることによって、支持部材全体が一つの補強用部材として機能することができる。
更に、本発明の好ましい形態によると、ベースプレートの前方における足回り部材を従来よりもベースプレートに近接して配置することによって、運転者及び作業者の視界の妨げになり易かったベースプレートの前方部分を短くすることができる。
本発明の一実施形態を示す移動式クレーンの側面図である。 図1に示した車体フレームの概略図である。図2(A)は車体フレームの平面図であり、図2(B)は車体フレームの側面図である。 車体フレームの一部を切り欠いて示す拡大斜視図である。
以下に、本発明に係る移動式クレーンについて、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す移動式クレーン1の側面図である。
図1に示すように、移動式クレーン1は、車体フレーム2と、ベースプレート3と、第1足回り部材41と、第2足回り部材42と、第3足回り部材43とを備えている。移動式クレーン1は、旋回ベアリング(図示せず)により旋回可能な旋回台5を備えている。
なお、移動式クレーン1として、図1にラフテレーンクレーンを示している。本発明が適用される車両としてはラフテレーンクレーンに限られず、後述の伸縮ブーム及び作業部等に要求される耐荷重が増大しているにもかかわらず小型化が求められている作業車両に適用することができる。
車体フレーム2は、車体前後方向に延在する長尺状部材である。車体フレーム2は、後述する様々な部材が取付けられ、車体前後方向における車体長の大部分を決定する部材である。
なお、該車体フレーム2は、本発明に係る移動式クレーンにおける車体フレームの一例である。
ベースプレート3は、車体フレーム2の上面部21に配置され、旋回ベアリングが設けられる部材である。ベースプレート3は車体フレーム2に一体的に形成されていることが多い。
なお、ベースプレート3は、本発明に係る移動式クレーンにおけるベースプレートの一例である。
第1足回り部材41、第2足回り部材42及び第3足回り部材43は、それぞれ車体上下方向においてベースプレート3より下方に配置され、車体の移動に係る部材である。第1足回り部材41は、第1タイヤ411、第1タイヤホイール412及び第1車軸413等から成る。また、第2足回り部材42は、第2タイヤ421、第2タイヤホイール422及び第2車軸423等から成る。更に、第3足回り部材43は、第3タイヤ431、第3タイヤホイール432及び第3車軸433等から成る。
図1に示す実施形態においては、3組の足回り部材のうち、2組の足回り部材である第1足回り部材41及び第2足回り部材42がベースプレート3の中央部より前方に設けられている。もっとも、本発明は、3組の足回り部材のうち、1組の足回り部材がベースプレート3の中央部より前方に設けられ、2組の足回り部材がベースプレート3の中央部より後方に設けられる形態に対しても適用可能である。
なお、第1足回り部材41、第2足回り部材42及び第3足回り部材43は、本発明に係る移動式クレーンにおける足回り部材の一例である。
もっとも、本発明は、3組の足回り部材のうち、1組の足回り部材がベースプレート3の中央部より前方に設けられ、2組の足回り部材がベースプレート3の中央部より後方に設けられる形態に対しても適用可能である。
足回り部材の配置に応じて、車体フレーム2の前後方向の長さは変化し得る。これに鑑みれば、足回り部材が多く設けられる側がベースプレート3の前方及び後方のいずれであっても、多く設けられる側のうちの1組の足回り部材を、本発明の適用によってベースプレート3に出来る限り近付けて配置可能となることは重要である。
本発明において足回り部材は、例えばエンジン等の駆動源において生じる駆動力を受けて車体を移動させることのできる部材であれば特に制限されない。足回り部材としては、例えば車軸、アクスルハウジング等の左右方向に延在する軸部材、タイヤ、タイヤホイール及びハブ等の路面に直接接触する車輪部材、サスペンション、トルクロッド及びラテラルロッド等の路面から受ける衝撃を吸収する緩衝部材、並びに、ブレーキ等の移動中の車体を減速及び停止させる制動部材等を挙げることができる。
図1に示すように、ベースプレート3の上部において旋回可能に配置される旋回台5には、その前方に運転席6が設けられている。運転席6は、作業者が乗り込むことができる略箱状の部材であり、内部に設けられた操作部によって、移動式クレーン1を走行させる操作、及び伸縮ブーム7の操作等を入力可能になっている。伸縮ブーム7は、複数本の筒体が入れ子状に配置されて成り、油圧等によって内側の筒体がその軸線に沿って往復動すると伸縮することができる。伸縮ブーム7の先端には、例えばフック等の鉤状部材のような適宜の部材が伸縮ブーム7の先端部から吊下されて取付け可能になっている。例えばフックはワイヤ等によって吊下され、該ワイヤの巻取り長さが調節されることによってフックを上下動可能にする。
ここで、図2を参照しつつ、車体フレーム2及びベースプレート3の形状、並びに、車体フレーム2と足回り部材との位置関係等について説明する。
図2は図1に示した車体フレーム2の概略図である。図2(A)は車体フレーム2の平面図であり、図2(B)は車体フレーム2の側面図である。
図2(A)に示すように、車体フレーム2における車体左右方向の幅は、ベースプレート3が配置される部位が大きく形成されている。これは、車体フレーム2のベースプレート3が配置される部位に対して、旋回台5、運転席6及び伸縮ブーム7等から大きな荷重及び応力が作用するので、良好な剛性を確保するためである。よって、ベースプレート3の直下に車軸等を挿通するための太径の貫通孔を設けることは、車体フレーム2の強度低下を招く可能性があるので好ましくない。
環状のベースプレート3の上部には、ベースプレート3全体に亘って複数の穴が列設され、該穴に対して環状のボールベアリング等の旋回ベアリングをネジ止めすることによって、ベースプレート3上に旋回ベアリングを固定的に載置可能になっている。これにより、旋回ベアリングを介してベースプレート3の上部に配置される上記旋回台5が円滑に旋回可能になる。
図2(A)及び図2(B)に示すように、車体フレーム2は、側面部22と上面部21とを有している。側面部22は、車体左右方向両側にそれぞれ立設される板状部である。また、上面部21は、特に図2(A)に示すように、左右の側面部22及び22の各上縁部を接続し、ベースプレート3より前方においては水平又は略水平に形成される板状部である。
上面部21においてベースプレート3より後方では、なだらかに上方に隆起する凸部211が形成されている。また、車体フレーム2は側面部22及び上面部21等によって筒体として形成されている。つまり、凸部211が設けられることによって、車体前後方向において車体フレーム2のベースプレート3が配置される部位から第3足回り部材43が取付けられる部位近傍まで、車体フレーム2は太径を維持しつつ延在する。これにより、ベースプレート3より後方における車体フレーム2の剛性を向上させることができる。
図2(B)に示すように、車体前後方向においてベースプレート3の中央部より前方に設けられる第1足回り部材41及び第2足回り部材42のうち、ベースプレート3と、ベースプレート3に近い第2足回り部材42の一部とが車体上下方向において重なるように配置されている。具体的には、ベースプレート3と、第2タイヤ421及び第2タイヤホイール422等の一部とが車体上下方向において重なるように配置されている。
本実施形態のように、3組の足回り部材が設けられる場合は、走行時及び作業時の車両全体の重心を考慮して、ベースプレート3より前方に2組の足回り部材が設けられ、ベースプレート3より後方に1組の足回り部材が設けられることが多い。
従来であれば、ベースプレート3と、ベースプレート3に近い足回り部材とは車体上下方向において重ならないように配置されていた。
これに対して、本実施形態においては第2足回り部材42を車体前後方向においてベースプレート3に近付けて配置しているので、本実施形態は第2足回り部材42が従来に比べて後方に位置する。第2足回り部材42が従来よりも後方に配置されると、第1足回り部材41も従来に比べて後方に配置可能になる。したがって、本実施形態は、ベースプレート3より前方の車体フレーム2の長さを、従来よりも短く形成することができる。結果として、移動式クレーン1の車体長を短くすることができる。
図2(B)に示すように、車体フレーム2は、車体前後方向におけるベースプレート3の中央部より前方において、太径部201、傾斜部202、縮径部203及び細径部204を有する。
先ず、太径部201は、車体フレーム2の一部位であり、車体前後方向におけるベースプレート3の中央部近傍に位置する。太径部201は、上面部21及び側面部22等の各寸法が他の部位よりも大きく形成される部位である。太径部201はベースプレート3が配置される部位に位置するので、車体フレーム2の良好な剛性を確保する必要がある。よって、車体フレーム2の車体前後方向に直交する断面の断面積(以下、「車体フレーム2の断面積」と称する。)は、他の部位よりも相対的に太径部201において大きく形成される。
なお、太径部201は、本発明に係る移動式クレーンにおける太径部の一例である。
傾斜部202は、車体フレーム2の下面の一部位であり、太径部201から前方に延在する位置に形成される。傾斜部202は、太径部201の前端部と後述の細径部204とを接続する。傾斜部202は、車体フレーム2の下面が太径部201の前端部から前方に向かって上方に立ち上がる部位である。傾斜部202は、車体フレーム2におけるベースプレート3の直下から立ち上がり始め、ベースプレート3の前方にかけて徐々に車体上下方向の車体フレーム2の高さを狭めるように、車体前後方向に対して傾斜する面として形成される。これにより、ベースプレート3より前方の上面部21は水平又は略水平に形成されているので、傾斜部202の後端部から前端部に向かって、車体フレーム2の断面積が徐々に小さくなる。
なお、傾斜部202は、本発明に係る移動式クレーンにおける接続部の一例である。
縮径部203は、車体フレーム2の一部位であり、傾斜部202の前端部である。縮径部203は、傾斜部202の前端部と後述の細径部204の後端部との接続部位である。縮径部203は、車体フレーム2の断面積が太径部201よりも小さく形成される部位であり、車体前後方向においてベースプレート3より前方に位置する。上述したように、車体フレーム2におけるベースプレート3が配置される部位は、大荷重及び大応力に対して剛性を確保する必要があるので、縮径部203はベースプレート3の直下に形成されないのが好ましい。
なお、縮径部203は、本発明に係る移動式クレーンにおける細径部と接続部との接続部位の一例である。
細径部204は、車体フレーム2の一部位であり、ベースプレート3よりも前方において縮径部203から前方に延在する位置に形成される。細径部204は、側面部22の上下方向の寸法が太径部201よりも小さく形成される部位である。よって、細径部204は、車体フレーム2の断面積が太径部201よりも相対的に小さく形成されている。上述したように、ベースプレート3より前方の上面部21は水平又は略水平に形成されているが、細径部204の上方に位置する上面部21を凸部211と同様の形状としても良い。
なお、細径部204は、本発明に係る移動式クレーンにおける細径部の一例である。
なお、本実施形態においては、特に図2(B)に示すように、車体フレーム2の先端部近傍において傾斜部202と類似の形状を有する傾斜部位が形成され、該傾斜部位における車体フレーム2の断面積が細径部204よりも更に小さく形成されている。該部位は本発明においては必須の構成ではなく、折れ方向及びねじれ方向の応力が該部位に集中し難いので後述の支持部材10等を該部位に設ける必要は無い。
車体フレーム2の内部で縮径部203近傍には、図2(A)及び図2(B)に破線で示す支持部材10が配置されている。ここで、支持部材10の詳細な構造について、図3を参照しつつ説明する。
図3は、車体フレーム2の一部を切り欠いて示す拡大斜視図である。
先ず、図3に示すように、車体フレーム2は、その下面の車体左右方向の略中央部において、車体前後方向に沿って切り欠かれて成るトンネル部23を有する。トンネル部23は、車体前後方向に延在する部材、例えば各足回り部材とエンジン等の駆動源とを接続するプロペラシャフト等を車体フレーム2の下方に配置する領域を確保するために設けられる部位である。
トンネル部23の下端部から左右両側に張り出すように底部24が形成されている。底部24は、車体前後方向に延在する板状部であり、トンネル部23の下端部と左右両側の側面部22及び22の各下端部とをそれぞれ接続する。よって、車体フレーム2は、ベースプレート3より前方において、上面部21と、左右両側の側面部22及び22と、左右両側の底部24と、トンネル部23とによって形成される筒体である。トンネル部23が形成されていることによって、車体フレーム2のベースプレート3より前方部分は、車体フレーム2を前方から見ると、略逆U字形状を有する。
図3に示すように、支持部材10は、第1支持部材101と、第2支持部材102と、第3支持部材103とを有する。
第1支持部材101は、板状部材であり、第1横断部111と、第1側方支持部121とを有する。第1横断部111は、上面部21とトンネル部23との間において、車体左右方向に延在し、左右両側の側面部22及び22を接続する。第1側方支持部121は、第1横断部111の左右両側から側面部22に沿って下方に延在する。第1支持部材101は、車体前後方向に対して直交又は略直交するように配置され、第1側方支持部121の左右端縁部及び下端縁部は側面部22及び底部24に溶接されている。第1支持部材101は、縮径部203が形成される位置に配置されている。
第2支持部材102は、屈曲されて成る板状部材であり、第2横断部112と、第2側方支持部122とを有する。第2横断部112は、上記第1横断部111と同様に、上面部21とトンネル部23との間において、車体左右方向に延在し、左右両側の側面部22及び22を接続する。第2横断部112は、その上下方向の適宜の部位において、左右方向に沿って屈曲されている。第2側方支持部122は、第2横断部112の左右両側から側面部22に沿って下方に延在する。第2側方支持部122は、車体前後方向に対して傾斜する面として形成される。よって、第2支持部材102は、屈曲部位から下方が車体前後方向に対して傾斜するように配置され、第2側方支持部122の左右端縁部及び下端縁部は側面部22及び底部24に溶接されている。
第1支持部材101の車体前後方向に対する直交した配置と、第2横断部112の一部及び第2側方支持部122の車体前後方向に対する傾斜した配置とによって、縮径部203から第2側方支持部122の下端部と底部24との溶接部位までの間に斜材が挿入固定された状態となるので、縮径部203及びその近傍部位のねじり剛性が向上する。
第3支持部材103は、配置される平板状部材である。第3支持部材103は、上面部21とトンネル部23との間において、車体左右方向に延在し、左右両側の側面部22及び22を接続する。更に、第3支持部材103は、第1横断部111と第2横断部112とを接続する。第3支持部材103による各部材間の接続形態は溶接である。
第1横断部111及び第2横断部112の各上縁部と、上面部21とは、当接していても良く、溶接されていても良い。したがって、第1横断部111と、第2横断部112と、第3支持部材103と、上面部21とによって、トンネル部23の上方において車体左右方向に延在する筒体が形成される。車体フレーム2内の縮径部203近傍において車体左右方向に延在する筒体が形成されていると、縮径部203及びその近傍を集中的に支持することができるので、車体フレーム2を内側から局所的及び集中的に補強することができる。
また、第1支持部材101及び第2支持部材102だけでなく、それらを接続する第3支持部材103も設けることによって、第1支持部材101及び第2支持部材102によるそれぞれの補強効果だけでなく、支持部材10全体が一つの補強用部材として機能することができる。
従来では、ベースプレート3と、太径部201の前端部、つまり傾斜部202の後端部とが、車体上下方向において重ならないように配置されていた。換言すると、従来においては、太径部201がベースプレート3の前方にまで張り出して形成されていた。これにより、従来では、傾斜部202を本実施形態よりも前方に配置した分だけ各足回り部材も前方に配置していたので車体長は長かった。
しかしながら、ベースプレート3より前方の上面部21においても図2(B)に示したような凸部211と同様の部位が形成されていた。従来では、本実施形態よりも前方に設けた傾斜部202及び凸部211によって、特にベースプレート3より前方における車体フレーム2の断面積について、車体前後方向に沿ってその変化を見た場合、変化が緩やかであった。
車体フレーム2の断面積の変化が緩やかであると、車体フレーム2に対する局所的な応力集中が生じ難いので好ましかった。
これに対して本実施形態においては、ベースプレート3と、第2足回り部材42の一部及び傾斜部202の後端部とが車体上下方向において重なるように配置している。これにより、上述したように車体フレーム2のベースプレート3より前方部分を短く形成することができるので、結果として車体長を短くすることができる。
しかしながら、本実施形態ではベースプレート3より前方の上面部21が水平又は略水平に形成されているので、車体フレーム2の断面積の車体前後方向に沿った変化は、傾斜部202から縮径部203までの部位において、上面部21に凸部211を設けていない分だけ従来よりも大きくなる。
なお、本実施形態のように傾斜部202を従来に比べて後方に配置し、かつ車体フレーム2のベースプレート3より前方部分を短く形成する場合、仮に凸部211を上面部21に設けたとしても、細径部204の断面積は大きくなるが、縮径部203近傍における車体フレーム2の断面積を大きく形成し難い。つまり、縮径部203近傍における車体フレーム2の断面積の変化を従来のように小さくすることが困難である。
したがって、本実施形態は、車体フレーム2の断面積の変化が大きい縮径部203近傍において折れ方向及びねじれ方向の応力が集中し易い構造となっている。
しかしながら、上述したように縮径部203近傍に支持部材10を設けることによって、車体フレーム2を内側から支持し、良好な剛性を得ることができるようになっている。
具体的には、第1側方支持部121と、第2側方支持部122と、第3支持部材103と、底部24とによって、側面部22の内側にトラス構造が形成されるので、車体フレーム2は折れ方向及びねじれ方向の応力に対する剛性を得ることができる。更に、第1横断部111と、第2横断部112と、第3支持部材103と、上面部21とによって、トンネル部23の上方において車体左右方向に延在する筒体が形成されるので、車体フレーム2はねじれ方向の応力に対する剛性を得ることができる。
つまり、本実施形態は車体フレーム2が従来に比べて短く形成されていることに加えて、支持部材10を設けている。車体フレーム2の短縮化によって、移動式クレーン1の走行領域、最小回転半径、転回領域、作業領域及び保管領域の縮小化を図ることができるだけでなく、支持部材10の配置によって、車体フレーム2の剛性の向上を図ることもできる。
本実施形態は、ベースプレート3と第2足回り部材42とを車体上下方向において重なるように配置したことによって、応力が従来よりも縮径部203に集中し易くなっている。本実施形態では、該縮径部203を支持する支持部材10が配置されることによって、縮径部203及びその近傍部位に応力が集中しても折れ変形及びねじれ変形が生じない程度の剛性が確保された車体フレーム2を備えている。
なお、支持部材10が縮径部203を支持することにより、車体フレーム2の良好な剛性を確保することができるので、ベースプレート3より前方において凸部211等のように上面部21を変形させる必要が無い。これにより、車体フレーム2の製造工程の簡素化を図ることができる。更に、車体フレーム2が従来に比べて短く形成されていることに加えて、ベースプレート3より前方において上面部21に凸部211等の突出部が無いので、運転席6に乗車する作業者の前方下側の視界がより一層良好となる。
本実施形態においては第2支持部材102が第2横断部112を有しているが、本発明においては第2横断部112を設けることなく、第2側方支持部122のみを設けることとしても良い。第2側方支持部122が設けられていれば、上述したように側面部22の内側にトラス構造が形成されるので、車体フレーム2の良好な剛性は確保される。
本実施形態においては傾斜部202及び縮径部203が第2足回り部材42の第2車軸423よりも後方に形成されているが、本発明においては傾斜部202及び縮径部203が第2車軸423よりも前方に形成されていても良い。つまり、第2足回り部材42の一部がベースプレート3に上下方向で重なるように配置し、側面部22に第2車軸423を挿通する貫通孔を設ける形態であっても良い。該形態では、傾斜部202の傾斜角度及び縮径部203の位置等を適宜に設定することができるので、車体フレーム2の断面積の変化を緩やかにすることができる。
なお、図1〜3に示した実施形態においては、傾斜部202が第2車軸423を避けるように後方に形成されているので、車体フレーム2の製造時に車軸用の貫通孔を形成する必要が無く、製造工程の簡素化を図ることができる。更に、車体フレーム2に貫通孔を設け、該貫通孔に車軸等の足回り部材の一部を挿通する場合は、挿入及び抜去のために専用工具、更には専用の設備、装置等が必要となる。図1〜3に示した実施形態においては該専用工具、専用設備及び専用装置等は不要であるので、移動式クレーン1の保守管理が容易になる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1:移動式クレーン、2:車体フレーム、21:上面部、211:凸部、22:側面部、23:トンネル部、24:底部、201:太径部、202:傾斜部、203:縮径部、204:細径部、3:ベースプレート、41:第1足回り部材、411:第1タイヤ、412:第1タイヤホイール、413:第1車軸、42:第2足回り部材、421:第2タイヤ、422:第2タイヤホイール、423:第2車軸、43:第3足回り部材、431:第3タイヤ、432:第3タイヤホイール、433:第3車軸、5:旋回台、6:運転室、7:伸縮ブーム、10:支持部材、101:第1支持部材、111:第1横断部、121:第1側方支持部、102:第2支持部材、112:第2横断部、122:第2側方支持部、103:第3支持部材

Claims (4)

  1. 旋回ベアリングにより旋回可能な旋回台を備えた移動式クレーンにおいて、
    車体前後方向に延在する車体フレームと、
    車体フレームの上面部に配置され、旋回ベアリングが設けられるベースプレートと、
    車体上下方向においてベースプレートより下方に配置され、車体の移動に係る足回り部材と、を備え、
    ベースプレートと足回り部材の一部とは、車体上下方向において重なるように配置され
    車体フレームは、車体前後方向に直交する断面の断面積が相対的に大きい太径部と、ベースプレートの前方において断面積が相対的に小さい細径部と、太径部の端部と細径部の端部とを接続する接続部と、を有し、細径部と接続部との接続部位を支持する支持部材を備え、
    車体フレームは、車体左右方向両側にそれぞれ立設される側面部と、各側面部の上縁部を接続し、ベースプレートより前方においては水平又は略水平に形成される上面部と、を有し、
    支持部材は、車体前後方向に対して直交面又は略直交面を有する第1支持部材と、車体前後方向且つ上下方向に対して傾斜面を有する第2支持部材と、第1支持部材と第2支持部材とを接続する第3支持部材と、を有し、車体フレームの側面部及び上面部を支持する、
    移動式クレーン。
  2. 接続部は、下面が太径部の前端部から前方に向かって上方に立ち上がる部位であり、
    第1支持部材は、接続部の前端部に配置され、
    第2支持部材は、第1支持部材の前方に配置され、傾斜面が前方に向かって下り傾斜となるように形成され、
    第3支持部材は、第1支持部材の上側と第2支持部材の上側とを接続する
    請求項1に記載の移動式クレーン。
  3. 足回り部材は、車体前後方向におけるベースプレートの中央部より前方において複数箇所設けられ、
    ベースプレートと、ベースプレートに近い足回り部材とが車体上下方向において重なるように配置される、
    請求項1または2に記載の移動式クレーン。
  4. 足回り部材は、車軸、アクスルハウジング、タイヤ、又はタイヤホイールである、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の移動式クレーン。
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