JP6484440B2 - 精密復帰アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、ナノメートルスケールの精密アクチュエータに関し、例えば、能動光学用途の宇宙応用分野で使用することができる。
望遠鏡は、主鏡とも呼ばれるメインミラーを有する。主鏡は、副鏡に向かって光線を集中させ、副鏡は、その光線を反射して望遠鏡の焦点に戻す。主鏡は、例えば、重力の影響を受けて変形してはならない。多くの場合、変形可能な中間鏡を使用して、主鏡の欠陥を修正する。さらに中間鏡は、1つまたは複数のアクチュエータによって変形される。
能動光学用途の場合、非常に高い精度および安定性を有するアクチュエータが求められる。ナノメートルレベルの精度、言い換えるとナノメートル程度の精度を有するのが望ましいことさえある。理想的には、アクチュエータは、その初期位置付近で最良の状態で動作しなければならない。これが、機械的ゼロのまわりに対称の動程を有すると称されるものである。最後に、文献においてCTEで示されるその膨張係数は、可能な限り小さくしなければならない。
様々な応用分野において、精密アクチュエータが必要とされる。精密アクチュエータの中でも圧電アクチュエータが言及されることがある。
直接圧電効果とは、特定の水晶またはセラミックに機械負荷を加えることで、その材料の表面に電荷が現れる特性である。直接圧電効果は、圧力センサなどのセンサの設計に利用することができる。
逆圧電効果とは、電界を圧電材料にかけることで、圧電材料が変形する特性である。逆圧電効果により、アクチュエータを設計することが可能になる。
非常に多くの圧電材料が存在する。最もよく知られているのは石英である。しかし、同様に当業界で今日幅広く使用されているのは合成セラミックPZT(文献ではLZTとしても公知のチタン酸ジルコン酸鉛)である。
2つの主要なタイプの圧電アクチュエータがある。第1のタイプのアクチュエータは、直接アクチュエータと呼ばれ、得られる変位が圧電材料の変形に等しい。直接アクチュエータは、0〜100マイクロメートルの動程が得られるのを可能にする。第2のタイプのアクチュエータには、機械装置がこの移動を2〜20倍だけ増幅する増幅型アクチュエータがある。増幅型アクチュエータは通常、0.1mm〜1mmの範囲の動程を有する。
今日、圧電アクチュエータに一般的に使用されているものに多層セラミック(文献において多層アレイを表すMLAとしても公知)がある。このタイプの材料の一体化では、特定の注意事項が課される。機械的な予圧を付与する、またはねじり力を回避する必要性について特に言及されることがある。良好に設計および実装された場合、圧電アクチュエータは非常に信頼性があり、頑強である。
その信頼性および頑強性により、宇宙応用分野でアクチュエータを使用することが可能になった。圧電アクチュエータは、例えば、ナノメートル単位の位置決め、振動の生成、および振動の能動制御にも使用される。
今日、宇宙応用分野を除いて、圧電アクチュエータはいくつかの領域で使用されている。以下について、特に言及されることがある。
・産業における、振動を発生させることによる機械加工の補助について。
・圧電材料を用いて実施される、自動車産業における特定の噴射装置の制御。この技術は、特に、燃料噴射プロセスが良好に制御されるのを可能にする。
・用紙上に放射される微細液滴を生成するために、圧電要素を使用する一部のインクジェットプリンタ。
現在のところ、与圧された圧電アクチュエータが、中間鏡を変形させるのに使用されている。休止した状態において、アクチュエータは、機械的ゼロ位置とも称されるその初期位置または基準位置にあると言われる。そのようなアクチュエータの動程は非対称である。例えば、アクチュエータは、−5μm〜+40μmの範囲の動程を有する。問題は、中心位置で電圧のかなりの偏りがあることを意味する動程の中心ずれにある。この場合に、初期位置はもはや望ましい機械的ゼロではない。
別の問題解決策は、逆に接続された(文献では「プッシュプル」とも称される)2つのアクチュエータを使用することにあり、この場合に2つのアクチュエータの力が合算される。各アクチュエータは、駆動されたときに他方を変形させなければならない。この問題解決策は、単に動程を制限することを可能にするに過ぎない。より正確には、アクチュエータは相補的に変位する。しかし、変位の非対称性により、中間点、または休止状態で残存力が生じる。直列のプッシュプルは、一定の動程に対して力を2倍にする。
したがって、圧電アクチュエータ単独の使用により、所望の対称動程を得ることはできないことが分かる。システムを与圧し、機械的ゼロをずらす必要がある。これにより、アクチュエータが端部位置でブロックされる障害が起こり得る場合が問題になる。
アクチュエータを「プッシュプル」モードで使用することは公知であり、有益な問題解決策である。それにもかかわらず、プッシュプルモードを使用することで、アクチュエータの全動程が短くなり、所望通りの動程を得るために、大型のアクチュエータの使用が課される。
最後に、細分化を可能にする、マイクロモータ、減速機、およびねじを有するアクチュエータの使用は有益である。それにもかかわらず、この細分化により、大きくなりすぎることがあるアクチュエータの動程における要件が増える。したがって、このタイプのアクチュエータは、宇宙応用に想定することができない。
本発明の目的は、対称動程で、かつ膨張係数を制御して、初期位置のまわりを動作できる精密アクチュエータを提供することにより、上記の問題のすべて、または一部を解決することである。
このために、本発明の1つの対象は、
−ベース部と、
−中間構造体と、
−出力連結部と、
を含むアクチュエータであり、このアクチュエータは、
それぞれ第1および第2の端部間で、同じ長手方向に制御可能に伸長する2つの直線状要素を含み、2つの要素の第1の方は、中間構造体に固定された第1の端部と、ベース部に固定された第2の端部とを有し、2つの要素の第2の方は、中間構造体に固定された第1の端部と、出力連結部に固定された第2の端部とを有することと、
ベース部および中間構造体は、第2の要素の制御可能な伸長により、アクチュエータが第1の方向に変位し、第1の要素の制御可能な伸長により、アクチュエータがベース部に対して第1の方向とは反対の第2の方向に変位するように配置されることと、
を特徴とする。
例として提示された一実施形態の詳細な説明を読んだときに、本発明がより深く理解され、他の特徴が明らかになるであろう。説明は添付図面によって図解される。
本発明によるアクチュエータを概略的に示している。 アクチュエータ用の電源を概略的に示している。 アクチュエータ上の変形ゲージの配置を示している。 変形ゲージのフルブリッジ構成を示している。 本発明によるアクチュエータを概略的に示している。 アクチュエータの伸長の測定値に応じたアクチュエータの制御の閉ループフィードバックを示している。
分かりやすくするために、様々な図において、同じ要素には同じ識別番号が付いている。
図1は、本発明によるアクチュエータ10を概略的に示している。アクチュエータ10は、ベース部11、中間構造体12、および出力連結部13を含む。アクチュエータ10は、それぞれ第1および第2の端部間で、同じ長手方向50に制御可能に伸長する2つの直線状要素14、15を含む。2つの要素の第1の方14は、中間構造体12に固定された第1の端部17と、ベース部11に固定された第2の端部16とを有する。2つの要素の第2の方15は、中間構造体12に固定された第1の端部18と、出力連結部13に固定された第2の端部19とを有する。ベース部11および中間構造体12は、第2の要素15の制御可能な伸長により、アクチュエータ10がベース部に対して第1の方向51に変位し、第1の要素14の制御可能な伸長により、アクチュエータ10がベース部に対して、第1の方向51とは反対の第2の方向52に変位するように配置されている。図1では、2つの要素が示されている。例えば、3つ、4つ、またはそれを超えるなど、いくつかの他の要素を含むアクチュエータも全く同様に想定される。
ベース部11、中間構造体12、出力連結部13、および2つの要素14、15は、積み重ね体を形成する複数の構成要素を形成している。したがって、要素15が伸長すると、要素15は、積み重ね体を方向51に移動させる。要素14が伸長すると、要素14は、中間構造体12を方向52に移動させる。初期位置のまわりに対称動程を有することができるアクチュエータがこうして得られる。
さらに、中間構造体12は、様々な形態をとることができる。特に区別することができるものは、図4に示すアクチュエータ100用などの横方向と称される中間構造体に対する、(図1の場合のような)長手方向に要素が重なって軸方向と称される中間構造体である。アクチュエータ100は、3つの要素41、42、43を含むことを除いて、アクチュエータ10と同じである。要素41、42、43は、長手方向50に制御可能に伸長する。要素は、長手方向50に平行に並んで配置されている。要素41は方向51に制御可能に伸長し、要素42、43が伸長することで、アクチュエータ100が方向52に移動する。図4では、3つの要素が示されている。アクチュエータ100は、3つの要素の他にいくつかを含むことができる。例えば、要素41は、2つの要素で置き換えることができる。軸方向と称される中間構造体を有するアクチュエータは、長手方向に、より大きな空間を占有し、それに対して、横方向と称される中間構造体を有するアクチュエータは、長手方向に、より小さい空間を占有するが、横方向に、より大きな空間を占有する。実際上、中間構造体12の形状は、環境内でアクチュエータ10が占有できる空間に基づいて選択される。
中間構造体12は、アクチュエータ10の熱膨張係数が所定の値を有するように構成されている。実際に、中間構造体12の厚さおよび材料を適切に選択することで、アサーマルと称される積み重ね体を得ることができる。所与の温度上昇を受けるアクチュエータ10の膨張が以下に検討される。膨張すると、要素15は、方向51に距離eだけより長くなる。同一か、または少なくとも類似した要素14、15を選択することで、要素14は同様に膨張する、言い換えると、要素14も距離eだけ膨張する。しかし、要素14は、ベース11と中間構造体12との間に配置されているので、要素14の膨張により、中間構造体12が、方向52に距離eだけ変位する。要素15の膨張、および要素14の膨張は互いに補償し合う。
要素14、15を除いて、積み重ね体の他の構成要素は、膨張係数が可能な限り小さい材料で形成することができる。中間構造体12およびベース部11は、例えば、鉄(64%)とニッケル(36%)との合金で構成される。この合金は、非常に小さい膨張係数(1.2x10−6−1)を有する。中間構造体12およびベース部11は、例えば、窒化ケイ素などのセラミックで形成することもできる。出力連結部13は、ガラスセラミックタイプのガラスで形成することができ、非常に小さい熱膨張係数を有することもできる。
より大きい膨張係数を有する積み重ね体の構成要素を選択し、それと同時に、積み重ね体の全体熱膨張係数をゼロに維持することができる。中間構成要素を挿入することで、積み重ね体の全体熱膨張係数をゼロにすることも可能である。中間構造体12は、長手方向50に平行な中央部分60と、第2の要素15が固定された第1の部分61と、第1の部分61に平行で、中央部分60にほぼ垂直な第2の部分62とで構成されたU字形状を有することができる。
中間構造体12が膨張する場合、長手方向50に有意な態様で膨張するのは部分60である。したがって、要素15が中間構造体12の膨張と共に移動する。アクチュエータ10は、積み重ね体の2つの構成要素間に配置された熱調整挿入物20を含むことができる。有利にも、熱調整挿入物20は、第2の部分62と第1の要素14との間に配置されている。言い換えると、挿入物20は、第1の要素14の第1の端部と中間構造体12との間に配置されている。挿入物20は、中間構造体12の中央部分60の長さを調整するように形成することができる。挿入物20は、大きい熱膨張係数を有する材料から形成することができる。この場合に、挿入物20は、中間構造体12と同じだけ膨張し、中間構造体12の膨張による方向51への変位を相殺するように、中間構造体12を方向52に移動させる。要素14と中間構造体12との間に配置されると、挿入物20は、積み重ね体の全体熱膨張係数がゼロになることを可能にする。挿入物20の高さを調整することで、積み重ね体の膨張係数が伸長および収縮の両方向に調整される。
動作時、要素14は、その第1の端部で伸長し、これは、中間構造体12を引き寄せると称される。中間構造体12に取り付けられた要素15は、その第2の端部で伸長し、これは、アクチュエータを押すと称される。機械的に、各2つの要素14、15は動程の半分をもたらし、これが「復帰」動作と称されるものである。アクチュエータ10は、こうして対称動程を得る。
アクチュエータ10が、温度変動を受ける環境で動作する場合、2つの要素14、15は膨張する。復帰動作は、アクチュエータの連結部13が静止したままであるのを可能にする。言い換えると、アクチュエータ10は、要素の同時膨張の影響を受けず、これは、アクチュエータに位置繰返し精度を付与する。
要素14、15は、圧電、磁歪、電歪材料を基材とすることができる。
要素14、15は、アクチュエータ10が剛性化されるのを可能にする伸縮自在の案内要素を装備することができる。
アクチュエータ10は、動程を拡大して使用することができる。動程の拡大は、アクチュエータ10がレバーアームを用いて連結される機械装置により達成される。動程の拡大により、剛性および精度が損なわれるのに対して、動程がより長くなるのが可能になる。
有利にも、要素14、15は同一である。
図2は、アクチュエータ10用の電源を概略的に示している。アクチュエータ10は、2つの要素14、15に共通な制御21を含む。制御21は、一方の要素に第1の効果を及ぼし、第2の要素に第1の効果とは逆の第2の効果を及ぼすように構成されている。逆効果制御21は、例えば、3つの電圧V0、Vcc、Vcomを用いて実施される。電圧V0、Vccは固定され、電圧Vcomは、V0とVccとの間で変化する。要素14は、電圧V0、Vcom間で制御される。要素15は、電圧Vcom、Vcc間で制御される。したがって、要素15の端子間の電圧はVcc−Vcomであり、要素14の端子間の電圧はVcom−V0である。共通制御21は、Vcc−V0に近い振幅Aを有する。初期位置または機械的ゼロとも称されるアクチュエータ10の基準位置は、A/2に等しい制御値に対して画定される。共通制御21は、要素14(または15)の端子間に正の電圧変化(または負)およびその逆をもたらすVcomに作用する。各要素14、15の端子間のこの電圧変化の効果を受けて、その結果として、2つの要素の一方が伸長(または収縮)する。言い換えると、例えば、Vcomを負側に変化させることで、要素15の端子間の電圧は大きくなる。要素15は、長手方向50で方向51に伸長し、したがって、距離d/2だけ出力連結部を移動させる。Vcomを正側に変化させることで、要素14の端子間の電圧は大きくなる。要素14は、長手方向50で方向52に伸長し、要素14の第2の端部がベース部11に固定されているので、中間構造体12を移動させる。言い換えると、アクチュエータ10は、長手方向50で方向52に距離d/2だけ移動する。各要素の動程は合算される。したがって、アクチュエータ10はdに等しい動程を有する。実際上、約30マイクロメートル程度の長い動程長さを得ることができる。こうして得られた動程は、アクチュエータ10を変位させて、中間鏡(図2には示していない)が、所望の方向に所望の大きさで変形するのが可能になる。
共通制御21は、機械的ゼロ付近の良好な線形性が、振幅A/2を用いて得られるのを可能にし、したがって、(ナノメートル程度の)高い精度および高い安定性を保証する。要素ごとに電源が独立している場合、ひいては、制御が独立している場合、一方の制御から他方に切り換えることが必要であり、これは、制御をより複雑にする。
さらに、共通制御21は、かかるアクチュエータの実装を簡単にし、複数のアクチュエータが使用される場合に特に有利である。
最後に、例えば、アクチュエータ10にもはや電力が供給されない場合など、障害が発生した場合に、共通制御21は特に有利である。アクチュエータ10は、機械的ゼロのその基準位置にあるままであり、それに対して、例えば、独立した電源を用いて−5μm〜+40μmの範囲の動程を有するアクチュエータの場合、アクチュエータは端部位置でブロックされる。
図3aは、4つの変形ゲージをアクチュエータ10に配置した概略的な一例を示している。アクチュエータ10は、要素14、15に取り付けられた変形ゲージを含む。要素14、15はそれぞれ、要素の伸長に応じて変形する2つの変形ゲージを含む。要素14は、2つの変形ゲージ32、34を含み、要素15は、2つの変形ゲージ31、33を含む。ゲージは、ベース11と出力連結部13との間の伸長を測定するために、効果を増幅するように連結されている。ゲージ31、32、33、34は、要素14、15の長手方向50の変形が測定されるのを可能にする。
なお、1つのゲージを使用する簡略化した構成も想定できる。この例は、ハーフブリッジ構成として公知である。しかし、この構成は、アクチュエータの曲がりに感応する。
変形ゲージは、変形を定量化するのが望ましい要素に置かれた絶縁媒体上に印刷された、または接着された非常に微細な抵抗電線である。媒体が変形すると電線は伸びる。その場合に、電線の電気抵抗が、長さの変化に比例して変わる。抵抗変化を測定することで、電線の変形が推定され、その結果として、要素の変形が推定される。できるだけ正確に要素の変形を伝えるために、ゲージを担持する媒体は、きわめて特有な特性を有さなければならない。例えば、接着に対する良好な適性、低い膨張係数、さらに、温度変化に耐える能力などを挙げることができる。
変形ゲージの抵抗変化は非常に小さいので直接測定することができない。したがって、変形ゲージは、抵抗変化を求めることを可能にするフルブリッジの電気構成に従って組み立てられる。図3aでは、変形ゲージ31、32、33、34は、同じ接着条件下で要素14、15に配置されている。
図3bは、変形ゲージ31、32、33、34のフルブリッジ構成を示している。ゲージ31は、2つの点101、102間に位置し、ゲージ32は、2つの点102、103間に位置し、ゲージ33は、2つの点103、104間に位置し、ゲージ34は、点104、101間に位置している。ゲージ31、32は、点101、103間に直列に接続されている。同様に、ゲージ33、34は、点101、103間に直列に接続されている。ゲージ33、34の端子間の電圧と同じである、直列に接続されたゲージ31、32の端子間の電圧は、ブリッジ用の供給電圧と称される。
フルブリッジ構成は、最適な感度が得られるのを可能にする。要素の伸長の測定においてバイアスはなく、ブリッジは、有意な変形に感応するだけである。言い換えると、要素14、15の熱変形の場合、4つのゲージでは、それらの抵抗が同時に、かつ同じ方向に変わる。そのような変化が起こった場合、ブリッジの出力電圧は変わらないままである。ゲージブリッジは、測定値を処理および増幅するコンパレータ72に接続されている。
図3aおよび図3bはまた、電源回路71によるアクチュエータ10の電源を示している。2つの電線73、74はブリッジに電力を供給する。他の2つの電線75、76は、ゲージの電気抵抗が変化した場合に、ブリッジの不平衡をコンパレータ72に返す。帰線とも称される他の2つの電線77、78は、点101、103間の供給電圧の測定を可能にし、その電圧はコンパレータ70に返される。この場合に、コンパレータ70は、電源電圧を一定に保つように電源回路71に作用する。6つの電線を有するこの構成は、ケーブル布線の抵抗のために起こり得る布線内損失がなくなるのを可能にする。
図5は、コンパレータから来たアクチュエータ10の伸長の測定値90に応じた、アクチュエータ10の制御の閉ループフィードバックを示している。アクチュエータ10は、2つの要素14、15に対する共通制御21と要素の伸長の測定値90との間にアクティブ閉ループを含む。中間鏡を所望の方向に変形させるために、初期コマンド80は、ブリッジに電力を供給するように電源回路71に指示する。要素14、15は、長手方向50で所望の方向に変形する。要素14、15の長手方向50の変形85は、変形ゲージによる変形の測定値90によって定量化することができる。この測定値90は、コンパレータ70に返すことができ、コンパレータ70は、測定した値を初期目標値と比較し、それに応じて、ブリッジの電源電圧を調整する。アクチュエータ10は、ベース部11と出力連結部13との間の伸長の測定値に応じた、制御21の閉ループフィードバックを含む。
2つの要素14、15に共通の制御21がない場合、言い換えると、要素14、15が独立して制御される場合、アクチュエータ10は、要素当たり1つのループを含む。
上記のように、本発明によるアクチュエータ10は、その基準位置に関して対称である大きい動程を有する。アクチュエータ10はアサーマルである。アクチュエータ10は、単純な制御および閉ループフィードバックを有する。最後に、アクチュエータ10は適度な空間を占有し、それと同時に、宇宙応用の分野での使用に適した頑強性および寿命特性を有する。
11 ベース部
12 中間構造体
13 出力連結部
14 第1の要素
15 第2の要素
50 長手方向
51 第1の方向
52 第2の方向

Claims (9)

  1. −ベース部(11)と、
    −中間構造体(12)と、
    −出力連結部(13)と、
    を含むアクチュエータ(10、100)であって、
    それぞれ第1および第2の端部間で同じ長手方向(50)に沿って伸長し、それぞれ第1および第2の端部間で、同じ長手方向(50)に制御可能伸長を生じさせる2つの直線状要素(14、15、41、42、43)を含み、前記2つの要素の第1の方(14)は、前記中間構造体(12)に固定された第1の端部と、前記ベース部(11)に固定された第2の端部とを有し、前記2つの要素の第2の方(15)は、前記中間構造体(12)に固定された第1の端部と、前記出力連結部(13)に固定された第2の端部とを有することと、
    前記ベース部(11)および前記中間構造体(12)は、前記第2の要素(15)の前記制御可能な伸長により、前記出力連結部(13)が第1の方向(51)に変位し、前記第1の要素(14)の前記制御可能な伸長により、前記出力連結部(13)が、前記ベース部(11)に対して、前記第1の方向(51)とは反対の第2の方向(52)に変位するように配置されることと、
    前記要素(14、15)に取り付けられた変形ゲージ(31、32、33、34)を含み、前記ゲージ(31、32、33、34)は、前記ベース部(11)と前記出力連結部(13)との間の伸長を測定するために、効果を増幅するように接続されることと、
    を特徴とするアクチュエータ(10、100)。
  2. 前記ベース部(11)、前記中間構造体(12)、前記出力連結部(13)、および前記2つの要素(14、15、41、42、43)は、積み重ね体を形成する複数の構成要素を形成することと、前記積み重ね体は、前記積み重ね体の2つの構成要素間に配置された熱調整挿入物(20)を含むこととを特徴とする、請求項1に記載のアクチュエータ(10、100)。
  3. 前記中間構造体(12)は、前記長手方向(50)に平行な中央部分(60)と、前記第2の要素(15)が固定された第1の部分(61)と、前記第1の部分(61)に平行で、前記中央部分(60)にほぼ垂直な第2の部分(62)とで構成されたU字形状を有することと、前記熱調整挿入物(20)は、前記第2の部分(62)と前記第1の要素(14)との間に配置されることとを特徴とする、請求項2に記載のアクチュエータ(10)。
  4. 前記中間構造体(12)は、前記アクチュエータ(10)の熱膨張係数が所定の値を有するように構成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアクチュエータ(10)。
  5. 前記要素(14、15、41、42、43)は、圧電、磁歪、または電歪材料を基材とすることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクチュエータ(10、100)。
  6. 前記要素(14、15、41、42、43)は同一であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のアクチュエータ(10、100)。
  7. 前記2つの要素(14、15、41、42、43)に共通な制御(21)を含むことと、前記制御(21)は、一方の要素(14、42、43)に第1の効果を及ぼし、前記第2の要素(15、41))に第1の効果とは逆の第2の効果を及ぼすように構成されることとを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のアクチュエータ(10、100)。
  8. 前記ベース部(11)と前記出力連結部(13)との間の伸長の測定値(90)に応じた、制御(21)の閉ループフィードバックを含むことを特徴とする、請求項7に記載のアクチュエータ(10)。
  9. 共通制御(21)は振幅Aを有し、共通制御(21)とは、A/2に等しい制御値に対して前記アクチュエータ(10)の基準位置を画定することにあることを特徴とする、請求項7または8に記載のアクチュエータ(10)の使用。
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