JP6484302B2 - 経口用組成物 - Google Patents
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Description
しかしながら、従来の組成物は、この要求に十分にこたえるものではなかった。
本発明における消化性オリゴ糖とは、ヒトの消化酵素で分解され、胃や小腸で吸収されてエネルギーになる三糖以上のオリゴ糖である。本発明で使用できる消化性オリゴ糖の構成糖数は三糖以上十糖以下であることが好ましく、三糖以上八糖以下であることがより好ましく、三糖以上六糖以下であることがさらに好ましく、三糖以上四糖以下であることが効果の点から特に好ましい。消化性オリゴ糖としては、マルトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、大豆オリゴ糖等が挙げられ、特に、入手容易性や脂肪細胞における脂肪蓄積抑制や筋芽細胞賦活の効果を高める観点及び製造時のハンドリング性の良さの点から、マルトオリゴ糖が好ましい。マルトオリゴ糖としては、具体的には、マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース等が挙げられ、特に、マルトトリオースが本発明の効果を高める観点から好ましい。
本発明における植物加工物とは、経口摂取可能な植物体を、乾燥、粉砕、抽出、ろ過、搾汁、スラリー化、発酵、加熱等の何れかの1以上の処理をすることにより得られたものである。植物体の部位としては、葉、根、根茎、花、茎、果実、種子等各部位が挙げられ、一つの部位又は複数の部位を含んでいてもよい。
発酵に用いる酵母としては、清酒酵母、ワイン酵母、ビール酵母、パン酵母等が用いられる。例えば、サッカロミセス属、シゾサッカロミセス属等に属する酵母が用いられ、好ましくは、サッカロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・パストリアヌス、シゾサッカロミセス・ポンベ等が挙げられる。特にアミノ酸やビタミン等の有用物質を産生する点で、サッカロミセス・セレビシエ及びその単離株が好ましい。
発酵に用いる麹菌としては、黒麹菌、白麹菌、黄麹菌、紅麹菌等が挙げられ、市販品を好適に使用することができる。具体的には、アスペルギルス・アワモリ(Aspergillus awamori)(黒麹菌)、アスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi)(黒麹菌)、アスペルギルス・ナカザワイ(Aspergillus nakazawai)(黒麹菌)、アスペルギルス・ウサミ(Aspergillus usamii)(黒麹菌)、アスペルギルス・ルーチェンシス(Aspergillus luchensis)(黒麹菌)、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)(黒麹菌)、アスペルギルス・カワチ(Aspergillus kawachii)(白麹菌)、アスペルギルス・オリゼー(Aspergillus oryzae)(黄麹菌)等のアスペルギルス属に属する微生物を挙げることができる。
酢酸菌としては、アセトバクター属に属する微生物、例えば、アセトバクター・アセチ、アセトバクター・パステウリアヌス、アセトバクター・ハンセニ等が挙げられる。
納豆菌としては、バシルス属の菌が挙げられ、例えばバシルス ナットー(Bacillus natto)、バシルス サブチルス(Bacillus subtilis)、バシルス サーキュランス(Bacillus circulans)等が挙げられる。
本発明の乳酸菌とは、代謝により乳酸を産生する細菌のことを言う。本発明で使用できる乳酸菌は、生菌であっても死菌であってもよく、死菌の場合は菌体破砕物であってもよい。乳酸菌粉末は、例えば培養した乳酸菌又は発酵に使用した乳酸菌培養物から培地等の不要分を除いた後に乳酸菌の菌体を公知の方法で粉末化して得ることができる。乳酸菌の種類としては、代謝産物として乳酸を産生するものであれば特に限定されず、ヒト等の動物において従来経口摂取されているものが挙げられ、例えば、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属、ラクトバチルス(Lactbacillus)属、エンテロコッカス(Enterococcus)属、リューコノストック(Leuconostoc)属、ペディオコッカス(Pediococcus)属、スタフィロコッカス(Staphylococcus)属、テトラゲノコッカス(Tetragenococcus)属、バチルス(Bacillus)属のものが挙げられる。
Bifidobacterium属としては、Bifidobacterium bifidum、Bifidobacterium breve、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium lactis、Bifidobacterium longum、Bifidobacterium adolescentis、Bifidobacterium mongolienseが挙げられる。
Lactbacillus属としては、Lactbacillus brevis、Lactbacillus gasseri、Lactobacillus acidophilus、Lactobacillus buchneri、Lactobacillus bulgaricus、Lactobacillus delburvecki、Lactobacillus casei、Lactobacillus crispatus、Lactobacillus curvatus、Lactobacillus halivaticus、Lactobacillus pentosus、Lactobacillus plantarum、Lactobacilus paracasei、Lactobacillus rhamnosus、Lactobacillus salivarius、Lactobacillus sporogenes、Lactobacillus sakei、Lactobacillus fructivorans、Lactobacillus hilgardii、Lactobacillus reuteri、Lactobacillus fermentumが挙げられる。
Enterococcusとしては、Enterococcus faecalis(Streptococcus faecalis と称されることもある)、Enterococcus faesium(Streptococcus faesiumと称されることもある)、Streptococcus thermophilus、Lactococcus lactis(Streptococcus lactisと称されることもある) が挙げられる。
Leuconostoc属としては、Leuconostoc mesenteroides、Leuconostoc oenos が挙げられる。
Pediococcus属としては、Pediococcus acidilactici、Pediococcus pentosaceusが挙げられる。
Staphylococcus属としては、Staphylococcus carnosus、Staphylococcus xylosusが挙げられる。
Tetragenococcus属としては、Tetragenococcus halophilusが挙げられる。
Bacillus属としては、Bacillus coagulans、及びBacillus mesentericus等が挙げられる。
これらの中でも、脂肪細胞における脂肪蓄積抑制効果及び筋芽細胞賦活効果が高い点から、Bacillus coagulans、Enterococcus faecalis及びBifidobacterium bifidumが好ましい。これらは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の多糖類とは、ヒトの消化酵素では消化されない、あるいは極めて消化されにくい性質(難消化性)を有するものである。本発明で使用できる多糖類としては、例えば、ラフィノース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、キシロオリゴ糖、ポリデキストロース、難消化性デキストリン、サイリウム、ペクチン、アラビノグルカン、キシラン、ガラクトマンナン、グルコマンナン、ガラクタン、タマリンドガム、キサンタンガム等が挙げられ、ポリデキストロース、難消化性デキストリン、タマリンドガム又はキサンタンガム等が挙げられ、好ましくは、ポリデキストロース、難消化性デキストリン、サイリウム、ペクチン、アラビノグルカン、キシラン、ガラクトマンナン、グルコマンナン、ガラクタン、タマリンドガム、キサンタンガム等が挙げられ、ポリデキストロース、難消化性デキストリン、タマリンドガム又はキサンタンガム等の水溶性食物繊維であり、より好ましくはポリデキストロース、難消化性デキストリン、キサンタンガム又はタマリンドガムであり、特にキサンタンガム又はタマリンドガムが脂肪細胞における脂肪蓄積抑制効果及び筋芽細胞賦活効果が高い点から好ましい。
同様の点から、消化性オリゴ糖と植物発酵物との質量比は、消化性オリゴ糖1質量部に対して植物発酵物が乾燥質量で0.01質量部以上が好ましく、0.01質量部以上100質量部以下であることがより好ましく、0.1質量部以上50質量部以下であることが更に好ましく、1質量部以上10質量部以下であることが効果の点から特に好ましい。
同様の点から、消化性オリゴ糖と乳酸菌との質量比は、消化性オリゴ糖1質量部に対して乳酸菌が乾燥質量で0.0001質量部以上100質量部以下であることが好ましく、0.001質量部以上 50質量部以下であることがより好ましく、0.01質量部以上20質量部以下であることが効果の点から特に好ましい。
同様の点から、消化性オリゴ糖と多糖類との質量比は、消化性オリゴ糖1質量部に対して多糖類が乾燥質量で0.1質量部以上であることが好ましく、1質量部以上5000質量部以下であることがより好ましく、10質量部以上1000質量部以下であることが更に好ましく、20質量部以上500質量部以下であることが効果の点から特に好ましい。
すなわち、本発明の組成物は、体脂肪蓄積防止用途、体脂肪低減用途、筋芽細胞賦活用途、筋肉細胞増殖促進用途、筋肉増強用途、筋肉低減防止用途、筋肉減衰防止用途、代謝促進用途、肥満の防止用途、肥満の予防用途、肥満の解消用途、体重低減や上昇抑制用途、容姿のスリム化用途、リバウンドの防止用途、ダイエット用途、及びロコモ症候群の予防及び/又は改善用途等において、優れたものとなりうる。ここでいう筋肉増強とは筋肉量の増加を意味し、筋肉低減防止とは筋肉量の低減防止を意味する。
表1及び表2に記載の被験試料として以下のものを用いた。
・マルトトリオース:粉末状の市販品を用いた。
・トレハロース:粉末状の市販品を用いた。
・大麦若葉:東洋新薬社製の大麦若葉の乾燥粉砕末を用いた。乾燥粉砕末は、200メッシュを通過するものが90質量%以上であり、水分量が1質量%以上7質量%以下であった。
・ケール:東洋新薬社製のケールの葉の乾燥粉砕末を用いた。乾燥粉砕末は、200メッシュを通過するものが90質量%以上であり、水分量が1質量%以上7質量%以下であった。
・長命草:東洋新薬社製の長命草の葉の乾燥粉砕末を用いた。乾燥粉砕末は、200メッシュを通過するものが90質量%以上であり、水分量が1質量%以上7質量%以下であった。
・クマザサ:市販のクマザサの葉の乾燥粉砕末を用いた。乾燥粉砕末は、200メッシュを通過するものが90質量%以上であり、水分量が1質量%以上7質量%以下であった。
・抹茶:東洋新薬社製の碾茶の乾燥粉砕末を用いた。乾燥粉砕末は、200メッシュを通過するものが90質量%以上であり、水分量が1質量%以上7質量%以下であった。
・アシタバ:市販のアシタバの葉の乾燥粉砕末を用いた。乾燥粉砕末は、200メッシュを通過するものが90質量%以上であり、水分量が1質量%以上7質量%以下であった。
・クワ:東洋新薬社製のクワの葉の乾燥粉砕末を用いた。乾燥粉砕末は、200メッシュを通過するものが90質量%以上であり、水分量が1質量%以上7質量%以下であった。
・甘藷若葉:東洋新薬社製の甘藷の葉の乾燥粉砕末を用いた。乾燥粉砕末は、200メッシュを通過するものが90質量%以上であり、水分量が1質量%以上7質量%以下であった。
・よもぎ:東洋新薬社製のよもぎの葉の乾燥粉砕末を用いた。乾燥粉砕末は、200メッシュを通過するものが90質量%以上であり、水分量が1質量%以上7質量%以下であった。
・有胞子性乳酸菌:市販されている学名バチルス・コアギュランス(Bacillus coagulans)の胞子状態の乾燥粉末を用いた。
・乳酸菌(死菌):市販されている学名エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)の死菌の乾燥粉末を用いた。
・乳酸菌(混合物):市販されている学名エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)とビフィドバクテリウム・ビフィドゥム(Bifidobacterium bifidum)の生菌の乾燥粉末の混合物を用いた。
・ポリデキストロース:市販されている食物繊維含量が90質量%以上であるポリデキストロース(粉末)を用いた。
・難消化性デキストリン:市販されている食物繊維含量が85〜95質量%である難消化性デキストリン(粉末)を用いた。
・キサンタンガム:市販されているザントモナス・カンペストリス(Xanthomonas Campestris)由来のキサンタンガム(粉末)を用いた。
・タマリンドガム:市販のタマリンド種子由来のタマリンドガム(乾燥粉末)を用いた。
・キャベツ発酵エキス:東洋新薬社製の商品名「キャベツ発酵エキス」(原料キャベツを、乳酸菌で発酵させた後、乾燥及び粉砕処理した乾燥粉砕末)を用いた。
・多植物発酵エキス:市販されている多植物発酵エキス(原料であるゴボウ、ニンジン、レンコン、キャベツ、カボチャ、ダイコン、トマト、ピーマン、シイタケ、大麦、キビ、玄米、ハト麦、トウモロコシ、ゴマ、大豆、インゲン、パイナップル、バナナ、リンゴ、レモン、メロン、プルーン、キウイ、昆布、わかめ、アマチャヅル、スギナ、ムイラプアマ、キャッツクロー等80種以上の野菜・果物・穀物・野草を含む原料を乳酸菌、酵母及び酢酸菌で発酵させた後、発酵物を乾燥処理した粉末)を用いた。
[脂肪蓄積試験]
(a)37℃、5容量%CO2インキュベーター内で、75cm2フラスコを用いて、マウス線維芽細胞3T3-L1を10%(v/v)FBS含有DMEM培地で培養した。
(b)線維芽細胞3TL-L1をトリプシン処理により浮遊させ、75cm2フラスコから96well plateの各wellに2x104cells/wellの細胞密度で播種し、37℃、5容量%CO2インキュベーター内で、10%(v/v)FBS含有DMEM培地で2日間前培養した。次いで、培地を、試験試料を含有した分化誘導培地(controlは分化誘導培地のみ)に置換し、3日間培養し分化誘導を行った。分化誘導培地としては、0.5mMイソブチルメチルキサンチン、0.5μMデキサメタゾン及び10μg/mLインスリンを含む10%(v/v)FBS含有DMEM培地を用いた。被験試料はその合計量が所定濃度(300μg/ml濃度)となるように分化誘導培地にて調製した。表1及び表2には、各被験試料の被験試料合計量中の質量割合を示す。
(c)培地を分化誘導培地から試験試料を含有した分化維持培地(controlは分化維持培地のみ)に置換し、4日間培養した。分化維持培地としては、10μg/mLインスリンを含む10%(v/v)FBS含有DMEM培地を用いた。被験試料はその合計量が所定濃度(300μg/ml濃度)となるように分化維持培地にて調製した。表1及び表2には、各被験試料の被験試料合計量中の質量割合を示す。
(d)(c)にて培養後、脂肪細胞から培地上清を除去した。次いで、当該細胞に、10%(v/v)ホルマリン含有PBSを培地と等量で添加し、遮光して10分間室温で静置した。次いで細胞からホルマリン溶液を除去し、PBSにて1回洗浄した。
(e)10%(v/v)ホルマリン含有PBSを100μL/wellで、細胞に添加し、遮光して10分間室温で静置し、細胞を固定した。
(f)ホルマリン溶液を除去し、 PBSで2回洗浄した。
(g)オイルレッドを3mg/mLに溶解した60容量%イソプロパノール(染色液)溶液を50μL/wellの量にて、脂肪細胞とblank wellに添加し、遮光して30分間室温で静置して脂質(脂肪滴)を染色した。次いで染色液を除去し、 60容量%イソプロパノール水溶液を150μL/well添加し、細胞を2回洗浄した。
(h)100容量%イソプロパノールを細胞とblank wellに100μL/well添加し、10分間ほど振とうして染色液を抽出した。染色液が抽出されたイソプロパノール液の520 nm及び650nmにおける吸光度を測定した。
(k)イソプロパノール液を風乾にて完全に除去した後、PierceTM BCA Protein Assay kit(Thermo Fisher Scientific社)を用いて各細胞のタンパク量を算出した。
(L)下記式より、タンパクあたりの脂肪蓄積量を算出し、controlに対する相対値を算出した結果を表1及び表2に示す。相対値が小さいほど、脂肪細胞において脂肪の蓄積が抑制されていることを示す。
脂肪蓄積量の相対値(%)=[[(Abs520 sample - Abs520 blank) - (Abs650 sample - Abs650 blank) ]/(Protein sample)] / [(Abs520 control - Abs520 blank) - (Abs650 control - Abs650 blank) ]/(Protein control)]]×100(%)
Abs520 sample、Abs650 sample : 520nm、650nmにおける各実施例又は比較例の吸光度
Abs520 control、Abs650 control : 520nm、650nmにおけるcontrolの吸光度
Abs520 blank、Abs650 blank : 520nm、650nmにおけるblankの吸光度
Protein sample: 各実施例又は比較例における細胞中のタンパク量
Protein control: controlにおける細胞中のタンパク量
表1に示すように、消化性オリゴ糖と植物加工物、乳酸菌及び多糖類から選ばれる少なくとも一種とを組み合わせた各実施例の組成物は、吸光度の相対値(濁度)が小さく、脂肪細胞中に蓄積された脂肪が少ないことが判る。これに対し、消化性オリゴ糖のみを含有する場合(比較例1)、又は植物加工物、乳酸菌若しくは多糖類のみを含有する場合(比較例2〜18)、トレハロースと植物加工物とを組み合わせる場合(比較例19〜20)は吸光度の相対値(濁度)が大きく、脂肪細胞中に蓄積された脂肪が多いことが判る。
以上より、消化性オリゴ糖と植物加工物、乳酸菌及び多糖類から選ばれる少なくとも一種とを組み合わせることにより、脂肪細胞中の脂肪の蓄積が効果的に抑制され、肥満を防止できることが示された。
上記の各被験試料粉末を、下記(1)〜(7)の手順の筋芽細胞賦活試験に供した。
[筋芽細胞賦活試験]
(1)マウス骨格筋由来筋芽細胞(品名C2C12、理化学研究所バイオリソースセンター製)を37℃、5容量%CO2インキュベーター内で、10vol%FBS含有DMEM培地を入れた75cm2フラスコを用いて、培養した。
(2)(1)の培養後、トリプシン処理により浮遊させた細胞を75cm2フラスコから回収し、細胞数を計測した。次いでコラーゲンコートした96 well plateにおける各wellに、2000cells/wellの細胞密度にて培地ごと播種した後、37℃、5容量%CO2インキュベーター内で24時間前培養した。
(3)(1)及び(2)とは別に、表3又は表4に「●」と記載された粉末をそれぞれ、10vol%FBS含有DMEM培地に表3又は表4の左欄に記載の濃度となるように分散又は溶解させた液を調製した。得られた液を0.2μmフィルター(アドバンテック製)を用いてフィルター滅菌したものをサンプル液とした。ただし、有胞子性乳酸菌、乳酸菌(死菌)及びビフィズス菌に関しては分散させたものをサンプル液とした。コントロールとしては、10vol%FBS含有DMEM培地そのものをサンプル液として用いた。
(4)各wellより培地を除去後、(3)で調製したサンプル液を各wellにそれぞれ200μLずつ添加し、37℃、5容量%CO2インキュベーター内で24時間培養した。
(5)(4)の培養後、培地を除去した後、各wellをPBS 200μL/wellで1回洗浄した。次いで、無血清DMEMで30倍に希釈したCell Counting Kit−8溶液(同仁化学社) 150μL/wellを添加した。
(6)(5)の溶液添加後のplateを37℃、5容量%CO2インキュベーター内に静置して適度に発色させた後、各wellの450nmにおける吸光度を測定した。得られたデータを元に、コントロールに対する細胞数の割合(% of control)を下記式に基づいて算出し、これを筋芽細胞賦活活性とした。
% of control=(Data sample - Data blank)/(Data control - Data blank)×100
Data sample:各実施例又は比較例の吸光度
Data control:controlの吸光度
Data blank:細胞がないときの吸光度
コントロールを100%として、各実施例及び比較例の細胞数の割合の算出結果をまとめたものを表3及び表4に示す。表3及び表4の●は、実施例又は比較例のサンプル液が、左欄の被験試料を左欄に記載の濃度で含有していたことを示す。
以上より、消化性オリゴ糖と乳酸菌及び多糖類から選ばれる少なくとも一種とを組み合わせることにより、筋芽細胞が効果的に賦活され、筋組織におけるエネルギー代謝を高めることが示された。
下記処方例に記載の配合比に従って原料を調製し、本発明の効果を奏する青汁用組成物を製造した。
下記処方例に記載の配合比に従って原料を調製し、本発明の効果を奏する青汁用組成物を製造した。
下記処方例に記載の配合比に従って原料を調製し、本発明の効果を奏する青汁用組成物を製造した。
下記処方例に記載の配合比に従って原料を調製し、本発明の効果を奏する青汁用組成物を製造した。
下記処方例に記載の配合比に従って原料を調製し、本発明の効果を奏する青汁用組成物を製造した。
下記処方例に記載の配合比に従って原料を調製したのち、打錠機を用いて本発明の効果を奏する錠剤を製造した。
Claims (1)
- マルトトリオースと、大麦若葉の乾燥粉砕末又は碾茶の乾燥粉砕末とを含有し、筋肉増強、ダイエット、ロコモ症候群の予防及び/又は改善、代謝促進並びに肥満の防止、予防及び/又は解消から選択される少なくとも一つの用途に用いられることを特徴とする経口用組成物。
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