JP6483980B2 - 振れ補正機能付き光学ユニット - Google Patents
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きるとともに、外部から伝わった振動等が原因で可動体が不要な振動することを抑制することができる。
振動数fa、fb、fcは、以下の関係
fc<fa<fb
を満たすことが好ましい。かかる構成によれば、外乱による振動を抑制することができる。
前記可動枠および前記接点用バネは非磁性材料からなることが好ましい。かかる構成によれば、可動枠および接点用バネが駆動機構(磁気駆動機構)に磁気的な影響を及ぼすことを防止することができる。
図1は、本発明を適用した振れ補正機能付きの光学ユニットを携帯電話機等の光学機器に搭載した様子を模式的に示す説明図である。
図2は、本発明を適用した振れ補正機能付きの光学ユニット100を被写体側(Z軸方向の一方側+Z)からみた説明図であり、図2(a)、(b)は、光学ユニット100を被写体側からみたときの斜視図、および光学ユニット100の分解斜視図である。図3は、本発明を適用した光学ユニット100のYZ断面図である。
おいて、可動体10は、図2に示すように、固定体20に対してジンバル機構30を介して光軸L方向と交差する第1軸線R1周りに揺動可能に支持されているとともに、光軸L方向および第1軸線R1方向に交差する第2軸線R2周りに揺動可能に支持されている。本形態において、第1軸線R1および第2軸線R2は、光軸L方向に直交している。また、固定体20は、光軸L方向からみたとき、正方形である。従って、第1軸線R1と第2軸線R2とは直交している。
図2および図3に示すように、固定体20は角形の第1ケース210を備えている。第1ケース210は、可動体10の周りを囲む角筒状の胴部211と、胴部211のZ軸方向の一方側+Zの端部から径方向内側に張り出した矩形枠状の端板部212とを備えており、端板部212には矩形の窓212aが形成されている。また、固定体20は、第1ケース210のZ軸方向の一方側+Zに固定されたカバー220と、カバー220のZ軸方向の他方側−Zに固定されたシート状のクッション部材230とを有している。クッション部材230は、矩形枠状に形成されており、カバー220の外周縁に沿うように配置されている。
図4は、本発明を適用した光学ユニット100の駆動機構50の説明図であり、図4(a)、(b)は、駆動機構50の分解斜視図、および駆動機構50をさらに細かく分解した分解斜視図である。
本形態では、少なくとも、ウエイト12のZ軸方向の一方側+Zの縁等には、黒色の塗装等の反射防止処理が施されている。
図5は、本発明を適用した光学ユニット100の可動体10を分解した様子を被写体側(Z軸方向の一方側+Z)からみた分解斜視図である。
。
図6は、本発明を適用した光学ユニット100の要部を被写体側(Z軸方向の一方側+Z)からみた説明図であり、図6(a)、(b)は、カバー220とホルダ40とをジンバル機構30および板状バネ70を介して接続した状態の斜視図、およびカバー220とホルダ40とを分離した様子を示す分解斜視図である。図7は、本発明を適用した光学ユニット100の要部をさらに細かく分解した様子を被写体側(Z軸方向の一方側+Z)からみた分解斜視図である。図8は、本発明を適用した光学ユニット100の要部を被写体側とは反対側(Z軸方向の他方側−Z)からみた説明図であり、図8(a)、(b)は、カバー220とホルダ40とをジンバル機構30および板状バネ70を介して接続した状態の斜視図、およびカバー220とホルダ40とを分離した様子を示す分解斜視図である。図9は、本発明を適用した光学ユニット100の要部をさらに細かく分解した様子を被写体側とは反対側(Z軸方向の他方側−Z)からみた分解斜視図である。なお、可動体10とカバー220との間にはクッション部材230が配置されているが、図6〜図9では、クッション部材230の図示を省略してある。
可動枠39と干渉しないようになっている。なお、側板部45には角にも切り欠き452が形成されている。
ホルダ40において、円筒部41のZ方向の一方側+Zの端面には、周方向の複数個所にZ方向の一方側+Zに突出した接着用凸部49が形成されている。本形態において、接着用凸部49は、X軸方向の一方側+X、X軸方向の他方側−X、Y軸方向の一方側+Y、およびY軸方向の他方側−Yの計4個所に等角度間隔で形成されている。ここで、円筒部41のZ方向の一方側+Zの端面には円筒状のウエイト12が固定されており、ウエイト12のZ軸方向の寸法は、接着用凸部49のZ軸方向の突出寸法より大である。但し、ウエイト12の外径は、円筒部41の外径より小さいとともに、接着用凸部49と重なる位置にはZ方向に延在する溝120が形成されている。このため、接着用凸部49において光軸L方向と交差する方向に向いた側面490のうち、約1/2周に相当する部分は、ウエイト12の外周面から径方向外側に突出している。
ホルダ40において、X軸方向の一方側+X、X軸方向の他方側−X、Y軸方向の一方側+Y、およびY軸方向の他方側−Yのいずれにおいても、切り欠き451で分割された2つの側板部45のZ軸方向の一方側+Zの端部には、切り欠き451と隣り合う縁にZ軸方向の一方側+Zに向けて突出したストッパ用第1凸部461が形成されている。このため、ホルダ40には、X軸方向の一方側+X、X軸方向の他方側−X、Y軸方向の一方側+Y、およびY軸方向の他方側−Yのいずれにも、切り欠き451を挟んだ両側にストッパ用第1凸部461が2つずつ形成されている。また、側板部45のZ軸方向の一方側+Zの端部には、切り欠き452と隣り合う縁にもストッパ用第1凸部462が形成されている。ストッパ用第1凸部462は、ストッパ用第1凸部461より低い位置までしか突出していないが、可動体10が第1軸線R1周り、または第2軸線R2周りに回転した際、ストッパ用第1凸部461、462の双方がクッション部材230に当接して、可動体10の揺動範囲を規制する。このようにして、固定体20と可動体10との間には、ストッパ用第1凸部461、462とクッション部材230とによって、可動体10の揺動範囲を規制するストッパ9b(図3参照)が構成されている。
定体20と可動体10との間には、ストッパ用第1凸部461とクッション部材230とによって、可動体10のZ軸方向の一方側+Zへの可動範囲を規制するストッパ9c(図3参照)が構成されている。
ホルダ40のZ軸方向の他方側−Zには、X軸方向の両側の端面482に、Z軸方向の他方側−Zに向けて突出したストッパ用第2凸部466が形成されている。本形態において、ストッパ用第2凸部466は、ストッパ用第1凸部461とZ軸方向で重なる位置に形成されている。従って、ホルダ40には、X軸方向の一方側+XおよびX軸方向の他方側−Xに、Y軸方向で離間するストッパ用第2凸部466が2つずつ形成されている。ここで、ストッパ用第2凸部466は、図2および図4等に示すストッパ部材240とZ軸方向で重なっている。従って、外力によって、可動体10がZ軸方向の他方側−Zに変位した際、ストッパ用第2凸部466は、ストッパ部材240に当接し、その可動範囲を規制する。このようにして、固定体20と可動体10との間には、ストッパ用第2凸部466とストッパ部材240とによって、可動体10の光軸L方向の一方側(Z軸方向の他方側−Z)への可動範囲を規制するストッパ9d(図3参照)が構成されている。
カバー220は略四角形の平面形状を有する樹脂成形品である。カバー220は、外周端部が肉薄部229になっており、図3等に示す第1ケース210の胴部211に重なる。カバー220において、開口部221を第1軸線R1方向の両側で挟む2個所にはカバー側貫通部222が形成され、開口部221を第2軸線R2方向の両側で挟む2個所には貫通部223が形成されている。
図6および図8に示すように、本形態の光学ユニット100において、可動体10を第1軸線R1周りおよび第2軸線R2に揺動可能に支持するにあたって、固定体20のカバー220と可動体10のホルダ40との間には、以下に説明するジンバル機構30が構成
されている。
図7および図9に示すように、本形態では、第1揺動支点31および第2揺動支点32の少なくとも一方の揺動支点には、可動枠39側との接点部(球体38との接点部)に弾性的な荷重を印加する接点用バネが設けられている。本形態において、接点用バネは、2個所の第1揺動支点31の各々に第1接点用バネ36として設けられ、2個所の第2揺動支点32の各々に第2接点用バネ37として設けられている。本形態において、第1接点用バネ36は、カバー220(固定体20側)に設けられ、第2接点用バネ37は、ホルダ40(可動体10側)に設けられている。
1の側に位置する根元側は、カバー220からZ方向の他方側−Zに突出した第1接点支持部225に径方向内側から支持される。なお、第1接点用バネ36は接着によって固定してもよい。また、第1接点用バネ36とカバー220とはインサート成形によって一体化させてもよい。
振動数fa、fb、fcは、以下の関係
fc<fa<fb
を満たしている。このため、外乱による振動を抑制することができる。
本形態の可動体10は、可動体10と固定体20とに接続して、駆動機構50が停止状態にあるときの可動体10の姿勢を規定する板状バネ70を有している。本形態において、板状バネ70は、金属板を所定形状に加工したバネ部材であり、固定体20に接続される固定体側連結部71と、可動体10に接続される可動体側連結部72と、固定体側連結部71と可動体側連結部72とを連結する板バネ状のアーム部73とを有している。本形態において、アーム部73は、4本であり、固定体側連結部71から周方向の一方側から他方側に折り返しながら可動体側連結部72まで延在している。
着剤によって固定することができる。本形態において、貫通部720は、可動体側連結部72においてアーム部73と接続する根元部分に形成されている。
このように構成した光学ユニット100において、図1に示す光学機器1000が振れると、かかる振れはジャイロスコープ13によって検出され、制御用IC(図示せず)は、駆動機構50を制御する。すなわち、ジャイロスコープ13で検出した振れを打ち消すような駆動電流をコイル56に供給する。その際、4つのコイル56に供給する電流バランスを制御する。その結果、可動体10は、第1軸線R1周りに揺動するとともに、第2軸線R2周りに揺動し、手振れが補正される。
本形態では、駆動機構50においてコイル56に通電しない停止期間中、可動体10の姿勢は、板状バネ70によって光軸LがZ軸に対して傾かない姿勢に保持される。その間、板状バネ70は可動体10に付勢力を印加しない状態にある。かかる構成を実現するため、本形態では、光学ユニット100の組み立て工程のうち、カバー220とホルダ40とを板状バネ70を介して接続する際、板状バネ70を変形させることなく、カバー220とホルダ40とを所定位置関係をもってカバー220とホルダ40とを板状バネ70を介して接続する。
以上説明したように、本形態の光学ユニット100では、ジンバル機構30の第1揺動支点31および第2揺動支点32に第1接点用バネ36および第2接点用バネ37が設けられているため、第1揺動支点31において球体38と接する接点部365、および第2揺動支点32において球体38と接する接点部375に適正な荷重を加えることができる。このため、第1揺動支点31および第2揺動支点32では、双方向にスムーズに揺動さ
せることができるとともに、外部から伝わった振動等が原因で可動体10が不要な振動することを抑制することができる。
fc<fa<fb
とすることにより、外乱による振動を抑制することができる。
図10は、本発明の別の実施の形態に係る光学ユニット100に用いた接点用バネの説明図であり、図10(a)、(b)、(c)、(d)は、第1接点用バネ36の斜視図、第1接点用バネ36の分解斜視図、第2接点用バネ37の斜視図、および第2接点用バネ37の分解斜視図である。
上記実施の形態では、カメラ付き携帯電話機に用いる光学ユニット100に本発明を適用した例を説明したが、薄型のデジタルカメラ等に用いる光学ユニット100に本発明を
適用してもよい。
ス、260・・底板、361、371・・固定部、362、372・・延在部、363、373・・折り返し部、363a、373a・・折り返し部の穴、364a、374a・・フランジ部、364b、374b・・凸部、365、375・・接点部、366、376・・第1凸部、367、377・・第2凸部、379・・バネ部、391・・第1角部、392・・第2角部、393・・第3角部、394・・第4角部、461、462・・ストッパ用第1凸部、466・・ストッパ用第2凸部、470・・第2接点支持部、481・・ホルダ側基準面、490・・接着用凸部の側面、710・・固定体側連結部の貫通部、720・・可動体側連結部の貫通部、1000・・光学機器、L・・光軸、R1・・第1軸線、R2・・第2軸線
Claims (15)
- 光学素子を備えた可動体と、
ジンバル機構を介して前記可動体を光軸方向に交差する第1軸線周りに揺動可能に支持するとともに、前記光軸方向および前記第1軸線に交差する第2軸線周りに揺動可能に支持する固定体と、
前記可動体を前記第1軸線周りおよび前記第2軸線周りに駆動する駆動機構と、
を有し、
前記ジンバル機構は、可動枠と、該可動枠と前記固定体との間において前記第1軸線方向で離間する2個所に設けられた第1揺動支点と、前記可動枠と前記可動体との間において前記第2軸線方向で離間する2個所に設けられた第2揺動支点とを備え、
前記ジンバル機構には、前記2個所の第1揺動支点の各々に設けられ、前記第1揺動支点において前記第1軸線方向で前記可動枠側と接する接点部に前記可動枠側と当接する方向の弾性的な荷重を印加する第1接点用バネと、前記2個所の第2揺動支点の各々に設けられ、前記第2揺動支点において前記第2軸線方向で前記可動枠側と接する接点部に前記可動枠側と当接する方向の弾性的な荷重を印加する第2接点用バネと、を含む複数の接点用バネが設けられていることを特徴とする振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記2個所の第1揺動支点の各々に設けられた前記第1接点用バネ、および前記2個所の第2揺動支点の各々に設けられた前記第2接点用バネはいずれも、付勢力が等しいことを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記第1接点用バネは、前記固定体側に設けられ、
前記第2接点用バネは、前記可動体側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記接点用バネは、板状であり、当該接点用バネを固定するための固定部と、該固定部から延在する延在部と、該延在部の前記固定部とは反対側の端部で前記固定体に向けて折り返された折り返し部と、を備え、
前記折り返し部に前記接点部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記接点用バネは、前記固定部と、前記延在部および前記折り返し部を構成する第1板状部材と、前記折り返し部に固定され、前記第1板状部材とは異なる材料からなる第2板状部材と、を備え、
前記第2板状部材によって前記接点部が構成されていることを特徴とする請求項4に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記折り返し部には穴が形成され、
前記第2板状部材は、前記折り返し部に重なるフランジ部と、該フランジ部から前記穴に向けて突出して当該穴に嵌った凸部と、を備えていることを特徴とする請求項5に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記接点用バネは、前記折り返し部に、前記接点部に対する前記光軸方向の一方側から前記可動枠の前記光軸方向の一方側に向けて突出した第1凸部と、前記接点部に対する前記光軸方向の他方側から前記可動枠の前記光軸方向の他方側に向けて突出した第2凸部と、が形成されていることを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記固定体は、前記可動体に対して前記光軸方向の一方側にカバーを備え、
前記カバーと前記可動枠との間に前記第1揺動支点が構成されていることを特徴とする請求項4乃至7の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記カバーには、前記第1接点用バネの前記固定部を前記光軸方向の一方側に突出させるカバー側貫通部が形成され、
当該第1接点用バネの前記固定部は、前記カバーの前記光軸方向の一方側に重なって固定されていることを特徴とする請求項8に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記可動体には、前記第2接点用バネの前記固定部を前記光軸方向の他方側に突出させる可動体側貫通部が形成され、
当該第2接点用バネの前記固定部は、前記可動体の前記光軸方向の他方側に重なって固定されていることを特徴とする請求項4乃至9の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記第2接点用バネは、当該第2接点用バネの前記固定部から突出して前記可動体に径方向で弾性をもって重なるバネ部を備えていることを特徴とする請求項10に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記可動枠は、4つの角部を備え、
前記4つの角部の対角に位置する2つの角部に前記第1揺動支点が構成され、他の2つの角部に前記第2揺動支点が構成されていることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記可動枠は、前記光軸方向に対して直交する方向に弾性変形可能であることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記可動枠の弾性力と前記接点用バネの弾性力との合成弾性力の前記光軸方向の固有振動数をfaとし、
前記合成弾性力の前記光軸方向に対して直交する方向の固有振動数をfbとし、
外乱の周波数帯域の最大振動数をfcとしたとき、
振動数fa、fb、fcは、以下の関係
fc<fa<fb
を満たすことを特徴とする請求項13に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記駆動機構は磁気駆動機構であり、
前記可動枠および前記接点用バネは非磁性材料からなることを特徴とする請求項1乃至14の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
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