JP2014235383A - 光学ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】振れ補正機能付きの光学ユニット100において、フレキシブル配線基板400は、Y軸方向の一方側Y1で可動体3の可動体側基板保持部380に保持され、可動体3の光軸方向後側端部3bと固定体200の底板部710との間を通って他方側Y2に向けて延在して固定体200の固定体側基板保持部280に保持されている。固定体側基板保持部280には、光軸Lに沿うZ軸方向に弾性変形可能な弾性部732が形成され、かかる弾性部732にフレキシブル配線基板400が保持されている。このため、外部からの衝撃によって可動体3がY軸方向の一方側Y1に変位したときでも、かかる変位は弾性部732の変形によって吸収される。
【選択図】図4
Description
(光学機器の全体構成)
図1は、本発明を適用した振れ補正機能付きの光学ユニットを携帯電話機等の光学機器に搭載した様子を模式的に示す説明図である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットの全体構成を示す説明図であり、図2(a)、(b)は、光学ユニットの斜視図、およびブロック毎に分解した分解斜視図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットの分解斜視図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニットの断面図であり、図4(a)、(b)は、YZ断面図およびXZ断面図である。
可動体3は、撮像ユニット1、矩形枠状の第1ホルダ71、および矩形枠状の第2ホルダ72を備えており、第1ホルダ71と第2ホルダ72との間には、振れ補正用駆動機構500に用いた平板状の永久磁石520が保持されている。より具体的には、永久磁石520において光軸方向前側の面には第1ホルダ71が固定され、永久磁石520において光軸方向後側の面には第2ホルダ72が固定されており、永久磁石520、第1ホルダ71および第2ホルダ72によって角筒状の永久磁石アセンブリ75が構成されている。このため、角筒状の永久磁石アセンブリ75の内側に撮像ユニット1を挿入した後、撮像ユニット1のケース14の外周面と、永久磁石アセンブリ75の内周面(永久磁石520の内面)とを接着剤等により固定すれば、永久磁石520、第1ホルダ71、第2ホルダ72および撮像ユニット1を一体化して可動体3を構成することができる。
バネ部材600は、固定体200側に連結される矩形枠状の固定側連結部620と、可動体3側に連結される可動側連結部610と、可動側連結部610と固定側連結部620の間で延在する複数本のアーム部630とを備えた板状バネ部材であり、アーム部630の両端は各々、可動側連結部610および固定側連結部620に繋がっている。
本形態の光学ユニット100では、コイル部560と、コイル部560に鎖交する磁界を発生させる永久磁石520とによって、振れ補正用駆動機構500が構成されている。より具体的には、可動体3においてケース14の4つの外面には平板状の永久磁石520が各々固定されており、上カバー250(固定体200)の筒状胴部210の内面にはコイル部560が固定されている。永久磁石520は、外面側および内面側が異なる極に着磁されている。また、永久磁石520は、光軸方向に配置された2つの磁石片からなり、かかる磁石片は、コイル部560と対向する側の面が光軸方向で異なる極に着磁されている。また、コイル部560は、四角形の枠状に形成されており、上下の長辺部分が有効辺として利用される。
本形態の光学ユニット100において、可動体3は、揺動支点180によって揺動可能な状態に固定体200に支持された状態にある。従って、外部から大きな力が加わって可動体3が大きく変位すると、バネ部材600のアーム部630が塑性変形するおそれがある。そこで、可動体3において、撮像ユニット1の光軸方向の後側端部には、矩形枠状のストッパ部材77が固定されている。かかるストッパ部材77は、永久磁石520より外側に突出し、シート状コイル体550の下端部分と狭い隙間を介して対向している。このため、可動体3が光軸方向に直交する方向に変位した際の可動範囲を規定するストッパ機構が構成されている。
本形態の光学ユニット100において、図1に示す光学機器1000が振れると、かかる振れはジャイロスコープによって検出されるとともに、上位の制御部では、ジャイロスコープでの検出に基づいて、振れ補正用駆動機構500を制御する。すなわち、ジャイロスコープで検出した振れを打ち消すような振れを発生させる駆動電流をフレキシブル配線基板470を介してシート状コイル体550のコイル部560に供給する。その結果、振れ補正用駆動機構500は、揺動支点180を中心に可動体3をY軸周りに揺動させる。また、振れ補正用駆動機構500は、揺動支点180を中心に可動体3をX軸周りに揺動させる。また、可動体3のX軸周りの揺動、およびY軸周りの揺動を合成すればXY面全体に対して可動体3を変位させることができる。それ故、光学ユニット100で想定される全ての振れを確実に補正することができる。
本形態の光学ユニット100において、可動体3の撮像ユニット1には、フレキシブル配線基板400の一方の端部が接続されており、かかるフレキシブル配線基板400は、以下の構成を有している。まず、可動体3の内側には、光軸方向の前側の面に撮像素子1bが実装された剛性の実装基板450が配置されており、実装基板450のY軸方向の一方側Y1の端部にはフレキシブル配線基板400が繋がっている。本形態において、実装基板450はフレキシブル配線基板400と一体に形成されている。
図5は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100に用いたフレキシブル配線基板400等の構成を模式的に示す説明図であり、図5(a)、(b)、(c)は、フレキシブル配線基板400に下カバー700を重ねた状態の説明図、フレキシブル配線基板400と下カバー700とを分離した状態の説明図、およびフレキシブル配線基板400から剛性板30を分離した状態の説明図である。図6は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100において、下カバー700によってフレキシブル配線基板400を保持している様子を示す説明図であり、図6(a)、(b)、(c)は、下カバー700においてフレキシブル配線基板400を保持している部分の平面図、底面図、および断面図である。
ここで、板状部730の根元部分には切り欠き731が形成されており、かかる切り欠き731によって、板状部730の根元部分には括れ733が形成されている。本形態において、切り欠き731は、板状部730のX軸方向の両側端部からX軸方向にスリット状に切り込んだ形状に形成されており、板状部730のX軸方向の寸法(幅寸法)を狭くしている。このため、板状部730のうち、切り欠き731より先端側は、光軸Lに沿うZ軸方向に弾性変形可能な弾性部732になっており、かかる弾性部732によって、フレキシブル配線基板400の被保持部405を保持する固定体側基板保持部280が構成されている。
以上説明したように、本形態の光学ユニット100(振れ補正機能付き光学ユニット)では、可動体3が固定体200の揺動支点180によって揺動可能に支持されているため、振れ補正用駆動機構500を作動させれば、揺動支点180を中心に可動体3を揺動させることができる。従って、手振れ等に起因して光学ユニット100に振れが生じた場合でも、可動体3を揺動させることによって、振れを補正することができる。
上記実施の形態1では、固定体側基板保持部280に、光軸Lに沿うZ軸方向に弾性変形可能な弾性部を設けたが、可動体3のケース14の側板部140に可動体側基板保持部380を設け、かかる可動体側基板保持部380に対して、光軸Lに沿うZ軸方向に弾性変形可能な弾性部を設けてもよい。
上記実施の形態1では、可動体3の可動体側基板保持部380とフレキシブル配線基板400との固定に用いる接着剤や、固定体200の固定体側基板保持部280とフレキシブル配線基板400との固定に用いる接着剤については硬質な接着剤を用いてもよいが、弾性を有する接着剤を用いてもよい。弾性を有する接着剤によれば、かかる接着剤のZ軸方向への変形によってフレキシブル配線基板400の緊張を緩和することができる。
上記実施の形態では、カメラ付き携帯電話機に用いる光学ユニット100に本発明を適用した例を説明したが、薄型のデジタルカメラ等に用いる光学ユニット100に本発明を適用してもよい。また、上記形態では、撮像ユニット1にレンズ駆動機構等が構成されている例を説明したが、撮像ユニット1にレンズ駆動機構が搭載されていない固定焦点タイプの光学ユニットに本発明を適用してもよい。
3 可動体
14 ケース
30 剛性板
100 振れ補正機能付きの光学ユニット
180 揺動支点
200 固定体
250 上カバー(固定体)
280 固定体側基板保持部
380 可動体側基板保持部
400 フレキシブル配線基板
401 折り曲げ部
480 補強板
500 振れ補正用駆動機構
520 永久磁石
560 コイル部
600 バネ部材
700 下カバー(固定体)
710 底板部
730 板状部
732 弾性部
736 溝
737 貫通穴
Claims (12)
- 光学素子を保持する可動体と、
前記可動体を揺動可能に支持する固定体と、
前記可動体を揺動させる駆動機構と、
前記可動体の光軸に対して直交する第1方向の一方側に設けられた可動体側基板保持部から前記可動体の前記光軸が延在する方向の後側を通って前記固定体の前記第1方向の他方側に設けられた固定体側基板保持部に保持されたフレキシブル配線基板と、
を有し、
前記可動体側基板保持部および前記固定体側基板保持部のうちの少なくとも一方は、前記光軸に沿う方向に弾性変形可能な弾性部を備え、当該弾性部で前記フレキシブル配線基板を保持していることを特徴とする光学ユニット。 - 前記弾性部は、前記光軸に対して交差する方向に延在する板状部に切り欠きが形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
- 前記切り欠きは、前記板状部の前記光軸および前記第1方向に直交する第2方向の寸法を狭めるように形成され、
前記板状部の前記切り欠きより先端側によって前記弾性部が構成されていることを特徴とする請求項2に記載の光学ユニット。 - 前記板状部は金属製であることを特徴とする請求項3に記載の光学ユニット。
- 前記板状部は、前記第1方向において前記光軸から離間する方向に延在して当該板状部の先端側に前記弾性部が構成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の光学ユニット。
- 前記弾性部と前記フレキシブル配線基板とは、前記弾性部と前記フレキシブル配線基板との重なり部分に設けられた接着剤により接続されていることを特徴とする請求項3乃至5の何れか一項に記載の光学ユニット。
- 前記弾性部には、前記フレキシブル配線基板と重なる面に形成された溝と、該溝に重なる貫通穴と、が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の光学ユニット。
- 前記溝は、前記フレキシブル配線基板の前記第2方向の全体に重なっていることを特徴とする請求項7に記載の光学ユニット。
- 前記弾性部の前記第2方向の寸法が、前記フレキシブル配線基板において前記弾性部に重なる部分の前記第2方向の寸法と同一であることを特徴とする請求項6乃至8の何れか一項に記載の光学ユニット。
- 前記接着剤は、弾性を有していることを特徴とする請求項6乃至9の何れか一項に記載の光学ユニット。
- 前記フレキシブル配線基板において前記弾性部に接続されている部分には補強板が貼付されていることを特徴とする請求項6乃至10の何れか一項に記載の光学ユニット。
- 前記固定体は、前記可動体に前記光軸が延在する方向の後側で対向する底板部と、前記可動体を覆う筒状胴部と、を備え、
前記底板部に前記固定体側基板保持部が構成され、
前記弾性部は、少なくとも前記固定体側基板保持部に形成されていることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の光学ユニット。
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