JP6482656B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、車両を制動するためのディスクブレーキに関する。
本願は、2015年5月8日に、日本に出願された特願2015−096081号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
ディスクブレーキには、スライドピンのガイド穴からの突出部を覆うブーツが設けられる。このブーツには、スライドピンとガイド穴との間に介在するように配置される介在部が設けられる場合がある。このようなディスクブレーキでは、スライドピンをガイド穴に挿入する際のガイド穴からのエア抜きのため、介在部に軸方向に貫通する貫通溝が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−38164号公報
ブーツには蛇腹部が設けられる。スライドピンをガイド穴に挿入する際、この蛇腹部の内周部がスライドピンに接触するとスライドピンの相対移動に対し抵抗となり、組み付け作業の作業性を低下させてしまう可能性がある。
本発明は、組み付け作業の作業性低下を抑制することができるディスクブレーキを提供する。
本発明の一態様によれば、ディスクブレーキは、ディスクの両面にそれぞれ対向する一対のパッドが配置され、前記ディスクの外周側を跨いで車両に固定されるキャリアと、前記キャリアにスライドピンを介してディスク軸方向に移動可能に支持され、前記一対のパッドを前記ディスクに押圧するキャリパと、前記キャリアと前記キャリパとの間に設けられ、伸縮可能な蛇腹部を有して前記スライドピンが挿通するブーツと、を備える。前記蛇腹部には、径方向内側に向かって屈曲する内方屈曲部を少なくとも2つ有し、該各内方屈曲部の内周面から前記スライドピンの外周面に向けて突出する突出部が形成され、該各突出部が前記スライドピンの外周面に当接するときに、前記各突出部に隣り合って通路部が形成されている。
上記したディスクブレーキによれば、組み付け作業の作業性低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るディスクブレーキを示す一部を断面とした平面図である。 本発明の実施形態に係るディスクブレーキの摺動連結部を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るディスクブレーキのブーツを示す平面図である。 本発明の実施形態に係るディスクブレーキのブーツを示す正面図である。 図4のX−X断面図である。 本発明の実施形態に係るディスクブレーキの摺動連結部を示す組み付け途中の断面図である。 本発明の実施形態に係るブーツの第1変形例を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係るブーツの第2変形例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るブーツの第2変形例およびピンを示す横断面図である。
本発明の一実施形態について図面を参照して以下に説明する。図1に示すように、本実施形態に係るディスクブレーキ10は、自動車等の車両用、具体的には四輪自動車用である。ディスクブレーキ10は、図示略の車輪とともに回転するディスク11の回転を止めることで車両を制動する。以下では、ディスク11の中心軸線の方向をディスク軸方向とし、ディスク11の回転方向をディスク回転方向として説明する。
ディスクブレーキ10は、キャリア12と、一対のパッド13と、キャリパ15と、一対のブーツ16とを有している。キャリア12は、ディスク11の外周側を跨いで配置されて車両の非回転部に固定される。一対のパッド13は、キャリア12に支持されてディスク11の両面に対向配置される。キャリパ15は、一対のパッド13を挟持してディスク11の両面に押圧する。
キャリア12は、キャリア本体21と、キャリア本体21に取り付けられる一対のパッドガイド22とから構成されている。
キャリア本体21は、鉄またはアルミニウム合金等の金属製である。キャリア本体21は、ディスク11の外周側を跨ぐように配置されて車両の非回転部に取り付けられる。キャリア本体21には、ディスク軸方向に沿って延在する一対の支持部25がディスク回転方向の入口側と出口側とに設けられている。これら支持部25がディスク11の外周側をディスク軸方向に横断している。これらの支持部25の互いに対向する側に、一対のパッドガイド22が取り付けられている。キャリア本体21は、これらパッドガイド22を介して一対のパッド13のディスク回転方向の入口側および出口側を支持する。このように支持された状態で一対のパッド13はキャリア12に対してディスク軸方向に移動可能となる。言い換えれば、キャリア12は一対のパッド13をディスク軸方向に移動可能に支持する。
一対の支持部25には、それぞれにガイド穴26がディスク軸方向に沿ってディスク軸方向の一端部から他端側の途中位置まで形成されている。よって、一対のガイド穴26がキャリア12に設けられている。一対のガイド穴26は、底側が閉塞された非貫通穴となっている。
キャリパ15は、ディスク11の外周側をディスク軸方向に跨いだ状態でディスク軸方向に移動可能となるようにキャリア12に支持されている。キャリパ15は、キャリパ本体31と、一対のボルト32と、一対のスライドピン33と、図示略のピストンとを有している。
一対のスライドピン33は、鉄等の金属製である。一対のスライドピン33は、キャリパ本体31のディスク回転方向の入口側および出口側に取り付けられている。一方のスライドピン33は、キャリア本体21の一方の支持部25に形成された一方のガイド穴26に摺動可能に嵌合されている。他方のスライドピン33は、キャリア本体21の他方の支持部25に形成された他方のガイド穴26に摺動可能に嵌合されている。これにより、一対のスライドピン33に固定されたキャリパ本体31が、一対のスライドピン33と一体にディスク軸方向に移動可能となる。言い換えれば、キャリパ15は、一対のスライドピン33を介してキャリア12にディスク軸方向に移動可能となるように支持されている。
キャリパ本体31は、シリンダ部41と、ブリッジ部42と、爪部43とを有している。シリンダ部41は、キャリパ本体31におけるディスク軸方向の一側に配置される。爪部43はディスク軸方向の他側に配置される。ブリッジ部42は、シリンダ部41および爪部43を結んでいる。キャリパ本体31は、鉄やアルミニウム合金等の金属から構成され、上記各部は鋳造により成形される。
シリンダ部41には、図示略のピストンを摺動可能に嵌合させる図示略の嵌合穴が形成されている。嵌合穴は、爪部43側に開口するようにディスク軸方向に沿って形成されている。図示略のピストンおよびこれを摺動可能に支持するシリンダ部41は、キャリパ15におけるディスク軸方向の一側に設けられている。シリンダ部41は、ディスク11に対しインナ側(車幅方向内側)に配置される。
シリンダ部41は、ベース部52と、一対の延出部53とを有している。ベース部52は、図示略のピストンを嵌合させる図示略の嵌合穴を有しており、有底筒状をなしている。一対の延出部53は、ベース部52からディスク回転方向の入口側および出口側へ延出している。一対の延出部53には、それぞれディスク軸方向に貫通する取付穴54が形成されている。よって、キャリパ本体31は、一対の取付穴54を有している。
ブリッジ部42は、シリンダ部41からディスク軸方向に、ディスク11の外周を跨いで延出している。爪部43は、ブリッジ部42のシリンダ部41に対し反対側に、シリンダ部41に対向するように設けられている。
シリンダ部41の一方の延出部53に、一方のスライドピン33が取付穴54に挿入された一方のボルト32が取り付けられている。シリンダ部41の他方の延出部53に、他方のスライドピン33が取付穴54に挿入された他方のボルト32が取り付けられている。そして、一方のスライドピン33がキャリア12の一方の支持部25のガイド穴26に摺動可能に挿入され、他方のスライドピン33がキャリア12の他方の支持部25のガイド穴26に摺動可能に挿入されている。これにより、一対のスライドピン33を有するキャリパ15が、一対の支持部25を有するキャリア12にディスク軸方向に摺動可能となるように支持されている。
一方のブーツ16は、キャリパ15の一方のスライドピン33の延出部53側とキャリア12の一方の支持部25との間に伸縮可能に設けられて、この一方のスライドピン33を被覆する。他方のブーツ16は、キャリパ15の他方のスライドピン33の延出部53側とキャリア12の他方の支持部25との間に伸縮可能に設けられて、この他方のスライドピン33を被覆する。
いずれもディスク回転方向の入口側に配置される、キャリパ15の一方の延出部53と、一方のボルト32と、一方のスライドピン33と、キャリア12の一方の支持部25と、一方のブーツ16とが、一方の摺動連結部61を構成している。一方の摺動連結部61により、キャリア12とキャリパ15とは互いに摺動可能に連結される。同様に、いずれもディスク回転方向の出口側に配置される、キャリパ15の他方の延出部53と、他方のボルト32と、他方のスライドピン33と、キャリア12の他方の支持部25と、他方のブーツ16とが、他方の摺動連結部61を構成している。他方の摺動連結部61により、キャリア12とキャリパ15とは互いに摺動可能に連結される。これらの摺動連結部61は同様の構造であるため、一方の摺動連結部61を例にとり、以下にさらに詳細に説明する。
図2に示すように、スライドピン33は、フランジ部62と、中間軸部63と、嵌合軸部64とを有している。フランジ部62は、スライドピン33における軸方向の一端部に形成されている。フランジ部62の円筒状の外周面62aがスライドピン33において最も大径の部分となっている。
中間軸部63はフランジ部62に隣接して設けられている。中間軸部63の最大外径がフランジ部62の最大外径よりも小径となっている。中間軸部63には、そのフランジ部62側に径方向内方に凹む円環状の嵌合溝65が形成されている。中間軸部63は、大径外周面63aと、テーパ面63bと、小径外周面63cと、縮径面63dとを有している。大径外周面63aは、円筒状の形状を有する。大径外周面63aは、嵌合溝65のフランジ部62とは反対側に隣接配置される。テーパ面63bは、大径外周面63aのフランジ部62とは反対側の端縁部から、フランジ部62とは反対側にフランジ部62から離れるほど小径となるように延出する。小径外周面63cは円筒状の形状を有する。小径外周面63cは、テーパ面63bのフランジ部62とは反対側の端縁部からフランジ部62とは反対側に延出する。縮径面63dは、小径外周面63cのフランジ部62とは反対側の端縁部からフランジ部62とは反対側にフランジ部62から離れるほど小径となるように延出する。小径外周面63cは大径外周面63aよりも小径となっている。
嵌合軸部64は、最大外径が中間軸部63の最大外径よりも小径となっている。嵌合軸部64は、円筒状の外周面64aを有している。外周面64aは、縮径面63dのフランジ部62とは反対側の端縁部からフランジ部62とは反対側に延出する。嵌合軸部64は、外周面64aが最も大径の部分となっている。嵌合軸部64には、そのフランジ部62とは反対側の部分に、軸方向溝66が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。軸方向溝66は、外周面64aよりも径方向内方に凹んで軸方向に延在する。
スライドピン33には、軸方向のフランジ部62側の端部の径方向の中央にネジ穴67が形成されている。ネジ穴67は、フランジ部62から中間軸部63までの範囲に形成されている。延出部53の取付穴54へ挿入されたボルト32がネジ穴67に螺合されることで、スライドピン33が延出部53に固定される。スライドピン33は、嵌合軸部64の外周面64aにおいてキャリア12のガイド穴26の円筒状の内周面26aに摺動可能に嵌合する。ガイド穴26には、その開口側にテーパ面26bが形成されている。テーパ面26bは、内周面26aの開口側の端縁部から開口端側ほど大径となるテーパ状をなして延出している。
キャリア12の支持部25は、支持部本体部71と、ガイド穴26を囲みつつ支持部本体部71から突出する円環状の突出部72とを有している。突出部72には、円環状の嵌合溝73が形成されている。嵌合溝73は、突出部72の円筒状の外周面72aよりも径方向内方に凹んでいる。
図3および図4に示すブーツ16は、合成ゴム製の部品である。ブーツ16は、軸方向に伸縮可能な筒状部品である。ブーツ16は、図2に示すように、軸方向の一端部がスライドピン33の嵌合溝65に嵌合される。ブーツ16の、軸方向の他端部がキャリア12の嵌合溝73に嵌合される。ブーツ16は、キャリア12とキャリパ15との間にディスク軸方向に延在して配置されている。
ブーツ16は、キャリア12に対するキャリパ15の移動に伴って伸縮する。
ブーツ16は、図3〜図5に示すように、軸方向一端の円環状のキャリパ連結部81と、軸方向他端の円環状のキャリア連結部82と、これらの間の伸縮可能な蛇腹部83とを有する。
キャリパ連結部81は、図5に示すように、ブーツ16の軸方向一端部に形成される円環状の嵌合部87と、嵌合部87の外周縁部からキャリア連結部82側に延出する略円筒状の筒状部88とを有している。嵌合部87は筒状部88よりも径方向内方に突出している。筒状部88の内周側には、その内周面88aよりも径方向内方に突出する凸部89が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。キャリパ連結部81は、図2に示すように、嵌合部87においてスライドピン33の嵌合溝65に嵌合する。
キャリア連結部82は、図5に示すようにブーツ16の軸方向他端部に形成される円環状の嵌合部91と、嵌合部91の外周縁部からキャリパ連結部81側に延出する略円筒状の筒状部92とを有している。嵌合部91は筒状部92よりも径方向内方に突出している。また、キャリア連結部82は、筒状部92のキャリパ連結部81側の端縁部から径方向内方に延出する円環状の内方延出部93と、内方延出部93の内周縁部からキャリパ連結部81とは反対側に突出する筒状のリップ部94とを有している。本実施形態においては、リップ部94が介在部として構成されている。
キャリア連結部82のキャリパ連結部81側の内周面82aは、キャリパ連結部81側ほど大径となるテーパ状の形状を有する。キャリア連結部82のキャリパ連結部81とは反対側の内周面82bは円筒状の形状を有する。キャリア連結部82には、内周面82a,82bよりも径方向外方に凹んで軸方向に延在する軸方向溝95が、図3に示すように周方向に間隔をあけて複数形成されている。軸方向溝95は、図5に示すように内周面82bを軸方向に貫通している。軸方向溝95は、内周面82aをも軸方向に貫通している。リップ部94の外周面94aは、キャリパ連結部81とは反対側ほど小径となる先細の形状を有する。
キャリア連結部82は、図2に示すように嵌合部91においてキャリア12の嵌合溝73に嵌合し、筒状部92、内方延出部93およびリップ部94において突出部72を覆う。その際に、リップ部94がガイド穴26に入り込み、その外周面94aをガイド穴26のテーパ面26bに密着させる。
図5に示すように、蛇腹部83は、第1テーパ筒部101と、第2テーパ筒部102と、第3テーパ筒部103と、第4テーパ筒部104と、第5テーパ筒部105とを有している。
第1テーパ筒部101は、キャリパ連結部81の筒状部88のキャリア連結部82側の端縁部からキャリア連結部82側ほど大径となるようにテーパ筒状をなして延出している。第2テーパ筒部102は、第1テーパ筒部101のキャリア連結部82側の端縁部からキャリア連結部82側ほど小径となるようにテーパ筒状をなして延出している。第3テーパ筒部103は、第2テーパ筒部102のキャリア連結部82側の端縁部からキャリア連結部82側ほど大径となるようにテーパ筒状をなして延出している。第4テーパ筒部104は、第3テーパ筒部103のキャリア連結部82側の端縁部からキャリア連結部82側ほど小径となるようにテーパ筒状をなして延出している。第5テーパ筒部105は、第4テーパ筒部104のキャリア連結部82側の端縁部からキャリア連結部82側ほど大径となるようにテーパ筒状をなして延出している。第5テーパ筒部105はキャリア連結部82側の端縁部がキャリア連結部82の筒状部92と内方延出部93との境界位置に繋がっている。つまり、蛇腹部83は、キャリパ15におけるディスク軸方向の一側から他側に向かって拡縮方向が交互に逆となる複数のテーパ筒部101〜105を連結して構成されている。
蛇腹部83において、いずれもキャリア連結部82側に向かって拡径する、第1テーパ筒部101、第3テーパ筒部103および第5テーパ筒部105の径方向の各幅は同等になっている。蛇腹部83において、いずれもキャリア連結部82側に向かって縮径する、第2テーパ筒部102および第4テーパ筒部104の径方向の各幅は、同等になっている。第2テーパ筒部102および第4テーパ筒部104の径方向の各幅は、第1テーパ筒部101、第3テーパ筒部103および第5テーパ筒部105の径方向の各幅よりも広くなっている。
蛇腹部83において、その第1テーパ筒部101とキャリパ連結部81との境界部分の内周部が、隣接部分の内周部よりも小径の第1小径内周部111(小径内周部)となっている。第1テーパ筒部101と第2テーパ筒部102との境界部分の内周部が、隣接部分の内周部よりも大径の第1大径内周部112(大径内周部)となっている。第2テーパ筒部102と第3テーパ筒部103との境界部分の内周部が、隣接部分の内周部よりも小径の第2小径内周部113(伸縮方向中間の小径内周部)となっている。第3テーパ筒部103と第4テーパ筒部104との境界部分の内周部が、隣接部分の内周部よりも大径の第2大径内周部114(大径内周部)となっている。第4テーパ筒部104と第5テーパ筒部105との境界部分の内周部が、隣接部分の内周部よりも小径の第3小径内周部115(伸縮方向中間の小径内周部)となっている。第5テーパ筒部105とキャリア連結部82との境界部分が、隣接部分の内周部よりも大径の第3大径内周部116(大径内周部)となっている。尚、第2小径内周部113および第3小径内周部115は、径方向内側に向かって屈曲していることから、内方屈曲部とも呼ぶ。言い換えれば、蛇腹部83は、少なくとも2つの内方屈曲部を有している。
よって、蛇腹部83において、軸方向つまり伸縮方向の一端部に第1小径内周部111が形成されている。蛇腹部83の、伸縮方向の他端部に第3大径内周部116が形成されている。蛇腹部83の、伸縮方向の中間に、第1大径内周部112、第2小径内周部113、第2大径内周部114および第3小径内周部115が設けられている。このように蛇腹部83には、キャリパ15におけるディスク軸方向の一側から他側、すなわち、キャリパ連結部81からキャリア連結部82に向かって、小径内周部111、大径内周部112、小径内周部113、大径内周部114、小径内周部115、大径内周部116が、この順に並んでいる。よって、蛇腹部83には、小径内周部と大径内周部とが交互に配置されている。蛇腹部83において、伸縮方向一端の第1小径内周部111は、他端の第3大径内周部116よりも小径となっている。
第2小径内周部113は、円環状の本体部121と、本体部121の最小径部分となる内周面121aよりも径方向内方に突出する突起状の突出部122とを有している。突出部122は、第2小径内周部113にその円周方向に間隔をあけて複数形成されている。
よって、第2小径内周部113は、その円周方向において隣り合う突出部122の間が、隣り合う突出部122の先端面122aよりも径方向外方に凹む通路部123となっている。このような通路部123がその円周方向に間隔をあけて複数形成されている。突出部122は、第2小径内周部113の円周方向における幅が、隣り合う突出部122間の間隔よりも狭くなっている。
第3小径内周部115は、円環状の本体部126と、本体部126のキャリパ連結部81側の内周面126aよりも径方向内方に突出する突起状の突出部127とを有している。内周面126aは、軸方向においてキャリパ連結部81側ほど大径となっている。突出部127は、第3小径内周部115にその円周方向に間隔をあけて複数形成されている。
よって、第3小径内周部115は、その円周方向において隣り合う突出部127の間が、隣り合う突出部127の先端面127aよりも径方向外方に凹む通路部128となっている。このような通路部128がその円周方向に間隔をあけて複数形成されている。突出部127は、第3小径内周部115の円周方向における幅が、隣り合う突出部127間の間隔よりも狭くなっている。このように、蛇腹部83には、内方屈曲部の内周面からスライドピン33の外周面に向けて突出する突出部122、127が形成されている。
蛇腹部83において、その第1テーパ筒部101とキャリパ連結部81との境界部分の外周部が、隣接部分の外周部よりも小径の第1小径外周部131となっている。第1テーパ筒部101と第2テーパ筒部102との境界部分の外周部が、隣接部分の外周部よりも大径の第1大径外周部132(外方屈曲部)となっている。第2テーパ筒部102と第3テーパ筒部103との境界部分の外周部が、隣接部分の外周部よりも小径の第2小径外周部133となっている。第3テーパ筒部103と第4テーパ筒部104との境界部分の外周部が、隣接部分の外周部よりも大径の第2大径外周部134(外方屈曲部)となっている。第4テーパ筒部104と第5テーパ筒部105との境界部分の外周部が、隣接部分の外周部よりも小径の第3小径外周部135となっている。第5テーパ筒部105とキャリア連結部82との境界部分が、隣接部分の外周部よりも大径の第3大径外周部136となっている。尚、第1大径外周部132および第2大径外周部134は、径方向外側に向かって屈曲していることから、外方屈曲部とも呼ぶ。
よって、蛇腹部83において、軸方向つまり伸縮方向の一端部に第1小径外周部131が、伸縮方向の他端部に第3大径外周部136が形成されている。蛇腹部83の、伸縮方向の中間に、第1大径外周部132、第2小径外周部133、第2大径外周部134および第3小径外周部135が設けられている。このように蛇腹部83には、キャリパ15におけるディスク軸方向の一側から他側、すなわち、キャリパ連結部81からキャリア連結部82に向かって、小径外周部131、大径外周部132、小径外周部133、大径外周部134、小径外周部135、大径外周部136が、この順に並んでいる。よって、蛇腹部83には、小径外周部と大径外周部とが交互に配置されている。
蛇腹部83において、軸方向に隣り合う小径内周部111,113のうち、スライドピン33の先端に近い側の第2小径内周部113が、スライドピン33の基端に近い側の第1小径内周部111よりも小径となっている。つまり、第2小径内周部113の最小内径である複数の突出部122の先端面122aの内接円の内径は、第1小径内周部111の最小内径よりも小径となっている。加えて、第2小径内周部113の本体部121の内周面121aの最小内径も、第1小径内周部111の最小内径よりも小径となっている。
蛇腹部83において、軸方向に隣り合う小径内周部113,115のうち、スライドピン33の先端に近い側の第3小径内周部115が、スライドピン33の基端に近い側の第2小径内周部113よりも小径となっている。つまり、第3小径内周部115の最小内径である複数の突出部127の先端面127aの内接円の内径は、第2小径内周部113の最小内径である複数の突出部122の先端面122aの内接円の内径よりも小径となっている。加えて、第3小径内周部115の本体部126の内周面126aの最小内径も、第2小径内周部113の本体部121の内周面121aの最小内径よりも小径となっている。
蛇腹部83において、軸方向に隣り合う大径内周部112,114のうち、スライドピン33の先端に近い側の第2大径内周部114の最大内径が、スライドピン33の基端に近い側の第1大径内周部112の最大内径よりも小径となっている。また、軸方向に隣り合う大径内周部114,116のうち、スライドピン33の先端に近い側の第3大径内周部116の最大内径が、スライドピン33の基端に近い側の第2大径内周部114の最大内径よりも小径となっている。
蛇腹部83において、軸方向に隣り合う小径外周部133,135のうち、スライドピン33の先端に近い側の第3小径外周部135の最小外径が、スライドピン33の基端に近い側の第2小径外周部133の最小外径よりも小径となっている。また、軸方向に隣り合う小径外周部131,133のうち、スライドピン33の先端に近い側の第2小径外周部133の最小外径が、スライドピン33の基端に近い側の第1小径外周部131の最小外径よりも小径となっている。
蛇腹部83において、軸方向に隣り合う大径外周部134,136のうち、スライドピン33の先端に近い側の第3大径外周部136の最大外径が、スライドピン33の基端に近い側の第2大径外周部134の最大外径よりも小径となっている。また、軸方向に隣り合う大径外周部132,134のうち、スライドピン33の先端に近い側の第2大径外周部134の最大外径が、スライドピン33の基端に近い側の第1大径外周部132の最大外径よりも小径となっている。
図1に示すようにキャリパ15をキャリア12に組み付ける場合、まず、キャリア12の図2に示す突出部72にブーツ16のキャリア連結部82を装着する。つまり、キャリア連結部82を、嵌合部91においてキャリア12の嵌合溝73に嵌合させて、筒状部92、内方延出部93およびリップ部94によって突出部72を覆う。その際に、リップ部94の外周面94aをガイド穴26のテーパ面26bに接触させる。
この状態で、キャリパ15のスライドピン33を嵌合軸部64を先頭にしてブーツ16の内側に挿入し、嵌合軸部64をリップ部94およびガイド穴26に嵌合させる。このとき、内方延出部93およびリップ部94の内周側に形成された図5に示す軸方向溝95により、図6に示す嵌合軸部64の進入分のエアがガイド穴26から排出される。ブーツ16の第2小径内周部113の複数の突出部122の先端面122aの内接円の最小内径および第3小径内周部115の複数の突出部127の先端面127aの内接円の最小内径は、スライドピン33の嵌合軸部64の外周面64aよりも大径となっている。よって、嵌合軸部64は、第2小径内周部113および第3小径内周部115に接触せずにその内側に進入可能となっている。
ブーツ16の第2小径内周部113の複数の突出部122の先端面122aの内接円の最小内径は、スライドピン33の中間軸部63の小径外周面63cよりも小径となっている。よって、嵌合軸部64のガイド穴26への嵌合がさらに進むと、図6に示すように、第2小径内周部113の複数の突出部122の先端面122aがスライドピン33の中間軸部63の小径外周面63cに接触する。その際に、第2小径内周部113は、締め代をもってスライドピン33に接触するものの、隣り合う突出部122間の図5に示す通路部123が、ブーツ16の第2小径内周部113よりもキャリア連結部82側の図6に示す空間141を、ブーツ16の第2小径内周部113よりもキャリア連結部82とは反対側の空間142に連通させる。このため、嵌合軸部64の進入分ガイド穴26から空間141に排出されるエアが空間141から空間142に円滑に排出されることになってエアが嵌合軸部64のガイド穴26への嵌合の抵抗となることを抑制する。
ここで、図5に示す小径内周部113,115のうち、スライドピン33の先端に近い側の第3小径内周部115が、スライドピン33の基端に近い側の第2小径内周部113よりも小径となっている。大径内周部112,114のうち、スライドピン33の先端に近い側の第2大径内周部114の最大内径が、スライドピン33の基端に近い側の第1大径内周部112の最大内径よりも小径となっている。このため、図6に示す空間141の容積に対する空間142の容積の割合が大きくなっている。よって、空間141から排出されるエアのバッファとなる空間142の容積が大きくなり、空間141から良好にエアを排出することができる。よって、エアが嵌合軸部64のガイド穴26への嵌合の抵抗となることをさらに抑制することができる。
しかも、第2小径内周部113が複数の突出部122の先端面122aにおいてスライドピン33の中間軸部63の小径外周面63cに接触する。このため、これらの接触面積が少なくなり、摩擦抵抗も抑制することができる。
ここで、図5に示す第2小径内周部113に複数の突出部122、つまり複数の通路部123が形成されていなければ、ブーツ16は、本体部121の内周面121aにおいて、図6に示すスライドピン33の中間軸部63の小径外周面63cに全周にわたって接触する。そうすると、空間141と空間142との連通が遮断されてしまう。すると、嵌合軸部64の進入分ガイド穴26から空間141に排出されるエアを空間141から空間142に排出できなくなり、よって、空間141の圧力が上がってガイド穴26からのエアの排出の抵抗となり、スライドピン33のガイド穴26への嵌合の抵抗となってしまう。本実施形態では、このようなスライドピン33のガイド穴26への嵌合の抵抗を抑制することができる。
また、小径内周部113,115が同径であり、大径内周部112,114が同径であると、空間141の容積に対する空間142の容積の割合を大きくできず、空間141から排出されるエアのバッファとなる空間142の容積が大きくならない。本実施形態では、空間141の容積に対する空間142の容積の割合を大きくできるため、この点でも、スライドピン33のガイド穴26への嵌合の抵抗を抑制することができる。
また、ブーツ16は、本体部121の内周面121aにおいてスライドピン33の中間軸部63の小径外周面63cに全周にわたって接触すると、接触面積が多くなり、摩擦抵抗が増大してしまう。本実施形態では、このような摩擦抵抗を抑制することができる。
ブーツ16の第3小径内周部115の複数の突出部127の先端面127aの内接円の最小内径は、スライドピン33の中間軸部63の小径外周面63cよりも小径となっている。よって、嵌合軸部64のガイド穴26への嵌合がさらに進むと、図2に示すように、第3小径内周部115の複数の突出部127の先端面127aがスライドピン33の中間軸部63の縮径面63dに接触する。このとき、第3小径内周部115は、隣り合う突出部127間の図5に示す通路部128が、ブーツ16の第3小径内周部115よりもキャリア連結部82側の図2に示す空間143を、ブーツ16の第3小径内周部115よりもキャリア連結部82とは反対側の空間144に連通させる。このため、嵌合軸部64の進入分ガイド穴26から空間143に排出されるエアを空間143から空間144に円滑に排出することになってエアが嵌合軸部64のガイド穴26への嵌合の抵抗となることを抑制する。
図1に示す本実施形態のディスクブレーキ10は、キャリパ15のシリンダ部41とシリンダ部41に設けられた図示略のピストンとの間にブレーキ液が導入されると、ピストンがディスク軸方向に沿ってディスク11側に前進する。すると、ピストンが、インナ側のパッド13をディスク11に向かって押圧する。これにより、インナ側のパッド13がキャリア12上をディスク軸方向に移動してディスク11に接触する。
また、この押圧の反力で、キャリパ15が一対のスライドピン33をキャリア12の一対のガイド穴26に対し摺動させてディスク軸方向のインナ側に移動し、爪部43でアウタ側のパッド13をディスク11に向かって押圧する。これにより、アウタ側のパッド13が、キャリア12上をディスク軸方向に移動してディスク11に接触する。
以上のようにして、キャリパ15は、図示略のピストンと爪部43とで一対のパッド13を両側から挟持してディスク11に押圧し、ディスク11に摩擦抵抗を付与して、制動力を発生させる。キャリパ15がキャリア12に対しディスク軸方向に移動すると一対のスライドピン33の一対のガイド穴26からの突出量が変化する。この突出量の変化に追従するように、一対のブーツ16が伸縮する。
特許文献1に記載されたディスクブレーキは、ブーツの蛇腹部の小径内周部が全周にわたってピンに接触する。このため、ピンのガイド穴への嵌合時のエアの排出の抵抗となってしまい、ピンのガイド穴への嵌合の抵抗となってしまう可能性がある。また、ブーツの蛇腹部の小径内周部が全周にわたってピンに接触するため、摩擦抵抗が大きく、この点からもピンのガイド穴への嵌合の抵抗となってしまう可能性がある。
これに対し、本実施形態によれば、ブーツ16の蛇腹部83の伸縮方向中間の第2小径内周部113および第3小径内周部115に、径方向内方に突出する突出部122および突出部127が形成されている。これにより、第2小径内周部113および第3小径内周部115がスライドピン33に当接する際に、突出部122および突出部127が当接することになり、これら突出部122および突出部127に隣り合う通路部123および通路部127により、エアの流通が可能となる。このため、第2小径内周部113および第3小径内周部115がスライドピン33のガイド穴26への嵌合時のエアの排出の抵抗となることを抑制でき、また、摩擦抵抗も抑制できる。したがって、組み付け作業の作業性低下を抑制することができる。
小径内周部113,115のうち、スライドピン33の先端に近い側の第3小径内周部115が、スライドピン33の基端に近い側の第2小径内周部113よりも小径となっている。大径内周部112,114のうち、スライドピン33の先端に近い側の第2大径内周部114の最大内径が、スライドピン33の基端に近い側の第1大径内周部112の最大内径よりも小径となっている。このため、スライドピン33の先端側の空間141から排出されるエアのバッファとなるスライドピン33の基端側の空間142の容積が大きくなり、空間141から良好にエアを排出することができる。よって、エアが嵌合軸部64のガイド穴26への嵌合の抵抗となることをさらに抑制することができる。したがって、組み付け作業の作業性低下をさらに抑制することができる。
以上の実施形態のブーツ16を、図7に示す第1変形例のブーツ16のように変更しても良い。この第1変形例では、上記した突出部122,127にかえて、ブーツ16の軸方向に、第2小径内周部113から第3小径内周部115に亘って連続的に延びるリブ状の突出部151が形成されている。突出部151は、第2小径内周部113の本体部121の内周面121aよりも径方向内方に突出している。突出部151は、第3テーパ筒部103のテーパ筒状の本体部152の内周面152aよりも径方向内方に突出している。突出部151は、第2大径内周部114の円環状の本体部153の内周面153aよりも径方向内方に突出している。突出部151は、第4テーパ筒部104のテーパ筒状の本体部154の内周面154aよりも径方向内方に突出している。突出部151は、第3小径内周部115の本体部126の内周面126aよりも径方向内方に突出している。突出部151は、ブーツ16の円周方向に間隔をあけて複数形成されている。
よって、第2小径内周部113は、その円周方向において隣り合う突出部151の間が、突出部151の先端面151aよりも径方向外方に凹むエア抜き用の通路部123となっている。第3小径内周部115は、その円周方向において隣り合う突出部151の間が、隣り合う突出部151の先端面151aよりも径方向外方に凹むエア抜き用の通路部128となっている。突出部151は、ブーツ16の円周方向における幅が、隣り合う突出部151間の間隔よりも狭くなっている。
第1変形例では、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、以上の実施形態を、図8,図9に示す第2変形例のように変更しても良い。この第2変形例では、上記した第2小径内周部113の突起状の突出部122にかえて、膨出形状の突出部161が形成されている。突出部161は、第2小径内周部113の円周方向に間隔をあけて複数形成されており、これらに囲まれた空間は、全体として花びら型の断面をなしている。第2小径内周部113は、その円周方向において隣り合うリブ161の間が、径方向外方に凹むエア抜き用の通路部162となっている。突出部161は、ブーツ16の円周方向における幅が、隣り合う突出部161間の間隔よりも広くなっている。また、図示は略すが、第3小径内周部115についても同様の花びら形状にすることが可能である。
ここで、第2変形例のエア抜きのための突出部161は、材料が多く必要でありコストが高くなる可能性はあるが、上記実施形態は、突起状の突出部122,127による局部的な材料増で済み、コストを低減することができる。また、第2変形例の突出部161は、ピン径にならって変形し易くスライドピン33に対してエア抜きの隙間を確保しにくくなる可能性はあるが、上記実施形態の突起状の突出部122,127は、スライドピン33に対してエア抜きの隙間を確保し易く、高い連通効果が得られる。また、第2変形例の突出部161は、スライドピン33に対して接触面積が大きくなり、スライドピン33の摺動抵抗・貼り付き等に影響する可能性はあるが、上記実施形態の突起状の突出部122,127は、このような摺動抵抗・貼り付き等に影響しにくくなる。また、第2変形例は、蛇腹部83を延ばした際、突出部161の形状からゴム材料にかかる伸び歪が均等でなく、耐久性が低下する可能性はあるが、上記実施形態は、このような耐久性の低下を抑制することができる。
以上説明した実施形態に基づくディスクブレーキとして、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
第1の態様としては、ディスクの両面にそれぞれ対向する一対のパッドが配置され、前記ディスクの外周側を跨いで車両に固定されるキャリアと、前記キャリアにスライドピンを介してディスク軸方向に移動可能に支持され、前記一対のパッドを前記ディスクに押圧するキャリパと、前記キャリアと前記キャリパとの間に設けられ、伸縮可能な蛇腹部を有して前記スライドピンが挿通するブーツと、を備える。前記蛇腹部には、径方向内側に向かって屈曲する内方屈曲部を少なくとも2つ有し、該各内方屈曲部の内周面から前記スライドピンの外周面に向けて突出する突出部が形成され、該各突出部が前記スライドピンの外周面に当接するときに、前記各突出部に隣り合って通路部が形成されている。したがって、組み付け作業の作業性低下を抑制することができる。
また第2の態様としては、第1の態様において、前記各突出部は、前記内方屈曲部の周方向に間隔をあけて複数形成されている。
また第3の態様としては、第1の態様または第2の態様において、前記各突出部は、突起状に形成されている。
また第4の態様としては、第1の態様または第2の態様において、前記各突出部は、前記ブーツの軸方向に前記少なくとも2つの内方屈曲部に亘って連続的に延びるリブ状に形成されている。
また第5の態様としては、第2の態様において、前記各突出部は、膨出形状に形成され、該各突出部と該内方屈曲部の内周面とで花びら型の断面となるように形成される。
また第6の態様としては、第1の態様乃至第5の態様において、前記蛇腹部は、小径内周部と大径内周部とを交互に有していてもよい。また第1の態様乃至第5の態様において、前記ピンの先端に近い側の小径内周部が、前記ピンの基端に近い側の小径内周部よりも小径であってもよい。また第1の態様乃至第5の態様において、前記ピンの先端に近い側の大径内周部、が前記ピンの基端に近い側の大径内周部よりも小径であってもよい。このような構成によれば、組み付け作業の作業性低下をさらに抑制することができる。
上記したディスクブレーキによれば、組み付け作業の作業性低下を抑制することができる。
10 ディスクブレーキ
11 ディスク
12 キャリア
13 パッド
15 キャリパ
16 ブーツ
33 ピン
83 蛇腹部
111 第1小径内周部(小径内周部)
112 第1大径内周部(大径内周部)
113 第2小径内周部(伸縮方向中間の小径内周部)
114 第2大径内周部(大径内周部)
115 第3小径内周部(伸縮方向中間の小径内周部)
116 第3大径内周部(大径内周部)
122,127,151,161 突出部

Claims (6)

  1. ディスクの両面にそれぞれ対向する一対のパッドが配置され、前記ディスクの外周側を跨いで車両に固定されるキャリアと、
    前記キャリアにスライドピンを介してディスク軸方向に移動可能に支持され、前記一対のパッドを前記ディスクに押圧するキャリパと、
    前記キャリアと前記キャリパとの間に設けられ、伸縮可能な蛇腹部を有して前記スライドピンが挿通するブーツと、を備え、
    前記ブーツは、前記蛇腹部と前記キャリアとの間に位置し、前記蛇腹部よりも小径であり、該蛇腹部側ほど大径になる形状のテーパ部と該テーパ部から延びる状の筒状部とからなるリップ部と、該リップ部の内周側に形成され、前記テーパ部及び前記筒状部よりも径方向外方に凹んで軸方向に延在する軸方向溝と、を有し、
    前記蛇腹部には、径方向内側に向かって屈曲する内方屈曲部を少なくとも2つ有し、該各内方屈曲部の内周面から前記スライドピンの外周面に向けて突出する突出部が形成され、該各突出部が前記スライドピンの外周面に当接するときに、前記各突出部に隣り合って通路部が形成され
    前記蛇腹部は、小径内周部と大径内周部とを交互に有しており、前記ピンの先端に近い側の小径内周部が前記ピンの基端に近い側の小径内周部よりも小径であり、前記ピンの先端に近い側の大径内周部が前記ピンの基端に近い側の大径内周部よりも小径である、
    ディスクブレーキ。
  2. 前記各突出部は、前記内方屈曲部の周方向に間隔をあけて複数形成されている、請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 前記各突出部は、突起状に形成されている、請求項1または2に記載のディスクブレーキ。
  4. 前記各突出部は、前記ブーツの軸方向に前記少なくとも2つの内方屈曲部に亘って連続的に延びるリブ状に形成されている、請求項1または2に記載のディスクブレーキ。
  5. 前記各突出部は、膨出形状に形成され、該各突出部と該内方屈曲部の内周面とで花びら型の断面となるように形成される、請求項2に記載のディスクブレーキ。
  6. 前記リップ部は、先端が前記スライドピンの外周面と当接した状態で前記キャリアのスライドピン孔の開口部と前記スライドピンとの間に配置される、請求項1記載のディスクブレーキ。
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