JP2019132312A - 車両用ディスクブレーキ - Google Patents
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Abstract
【課題】シリンダ孔の長さを短く抑えながら、ダストシールを良好に装着できる車両用ディスクブレーキを提供する。【解決手段】キャリパボディ3に設けたシリンダ孔3dの開口端3fに環状のダストシール嵌着溝8を形成し、該ダストシール嵌着溝8に、ピストン5の外周面5aに摺接して、シリンダ孔内への塵埃の侵入を防止するダストシール10を嵌着する。ダストシール嵌着溝8は、シリンダ孔3dの開口端3fに、シリンダ軸CL1と交差する方向に周設される装着溝部8aと、装着溝部8aの外周から、シリンダ孔底部側に向けてシリンダ軸方向に延出する嵌着溝部8bとを備え、ダストシール10は、装着溝部8aに装着され、内周面がピストン5の外周面5aに摺接するリング状のシール部10aと、シール部10aの外周部からシール部10aと交差する方向に突出して嵌着溝部8bに嵌着される嵌着用突部10bとを備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、車両用ディスクブレーキに関し、詳しくは、キャリパボディに形成されるシリンダ孔の開口部に設けられ、シリンダ孔内への塵埃の侵入を防止するダストシールの構造に関する。
従来、車両用ディスクブレーキでは、シリンダ孔の開口側に設けたダストシール嵌着溝に、ピストンの外周面に摺接してシリンダ孔内への塵埃の侵入を防止するダストシールを嵌着しており、ダストシール嵌着溝は、ダストシールの抜けを防止するために、シリンダ孔開口端よりもシリンダ孔底部側に形成されていた(例えば、特許文献1参照。)。また、シリンダ孔の開口端に段状のダストシール嵌着溝を形成し、該ダストシール嵌着溝に、抜止め用のリテーナを介して、ダストシールを嵌着させるものもあった(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、上述の特許文献1のものでは、ダストシール嵌着溝が、シリンダ孔開口端よりもシリンダ孔底部側に形成されていることから、シリンダ孔の長さが長くなっていた。また、特許文献2のものでは、シリンダ孔開口端にダストシール嵌着溝が形成されていることから、シリンダ孔の長さを短く抑えることはできるものの、リテーナを用いてダストシールをダストシール嵌着溝に嵌着することから部品点数が嵩んでいた。
そこで本発明は、シリンダ孔の長さを短く抑えながら、ダストシールを良好に装着できる車両用ディスクブレーキを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の車両用ディスクブレーキは、 キャリパボディに設けたシリンダ孔にダストシール嵌着溝を形成し、該ダストシール嵌着溝に、前記シリンダ孔に内挿されるピストンの外周面に摺接して、前記シリンダ孔内への塵埃の侵入を防止するリング状のダストシールを嵌着した車両用ディスクブレーキにおいて、前記ダストシール嵌着溝は、前記シリンダ孔の開口端に、シリンダ軸と交差する方向に周設される装着溝部と、該装着溝部の外周から、シリンダ孔底部側に向けてシリンダ軸方向に延出する嵌着溝部とを備え、前記ダストシールは、前記装着溝部に装着され、内周面が前記ピストンの外周面に摺接するリング状のシール部と、該シール部の外周部から該シール部と交差する方向に突出して前記嵌着溝部に嵌着される嵌着用突部とを備えていることを特徴としている。
また、前記嵌着溝部を、シリンダ孔開口側からシリンダ孔底部側に向けて漸次大径となる円錐面で形成すると好ましい。さらに、前記嵌着溝部に環状凹部を形成すると好適である。また、前記嵌着用突部に、該嵌着用突部を内周側又は外周側の何れか一方又は双方に付勢する付勢部材をモールドすると好ましい。
本発明の車両用ディスクブレーキによれば、ダストシール嵌着溝は、シリンダ孔の開口端に形成され、シリンダ軸に交差する装着溝部と、シリンダ孔底部側に向けてシリンダ軸方向に延出する嵌着溝部とを備えるとともに、ダストシールは、装着溝部に装着されるシール部と、シール部と交差する方向に突出し、嵌着溝部に嵌着される嵌着用突部とを備えていることにより、シリンダ孔の長さを短く抑えながら、ダストシールをシリンダ孔に良好に装着させることができる。
さらに、嵌着溝部を、シリンダ孔開口側からシリンダ孔底部側に向けて漸次大径となる円錐面で形成したことにより、ダストシールの抜止めを図ることができる。
また、嵌着溝部に環状凹部を形成したことにより、環状凹部に嵌着用突部を嵌合させてダストシールの抜止めを図ることができる。
さらに、嵌着用突部に、該嵌着用突部を内周側又は外周側の何れか一方又は双方に付勢する付勢部材をモールドすることにより、ダストシールの抜止めを図ることができる。
図1及び図2は本発明の車両用ディスクブレーキの第1形態例を示す図である。車両用ディスクブレーキ1は、図示しない車輪と一体に回転するディスクロータ2と、該ディスクロータ2の一側部で車体に取り付けられるキャリパボディ3と、前記ディスクロータ2を挟んで対向配置される一対の摩擦パッド4,4とを有している。
キャリパボディ3は、ディスクロータ2の両側に対向配置される作用部3aと反作用部3bとディスクロータ2の外周を跨いでこれらを連結するブリッジ部3cとから成り、作用部3aには、ピストン5が収容されるシリンダ孔3dが、反作用部3bには、反力爪3eがそれぞれ設けられている。また、シリンダ孔3dには、ピストン5とシリンダ孔3dの底部との間に液圧室6が画成されている。
シリンダ孔3dの内周面には、シリンダ軸CL1方向中間部に環状のピストンシール嵌着溝7が周設されるとともに、シリンダ孔3dの開口端に環状のダストシール嵌着溝8が周設されている。ピストンシール嵌着溝7には、ピストン5の外周面5aに液密に周設するとともに、その復元力でピストン5をロールバックさせるピストンシール9が嵌着され、ダストシール嵌着溝8には、ピストン5の外周面5aに摺接し、シリンダ孔3d内への塵埃の侵入を防止するダストシール10が嵌着されている。
ダストシール嵌着溝8は、シリンダ孔3dの開口端3fに、シリンダ軸CL1と交差する方向に周設される装着溝部8aと、該装着溝部8aの外周から、シリンダ孔底部側に向けてシリンダ軸CL1方向に延出する嵌着溝部8bとを備えている。また、装着溝部8aの内周部には、シリンダ孔底部側に向けて漸次ピストン側に傾斜する逃げ部8cが形成されている。
ダストシール10は、ゴム等の弾性材料で形成されるもので、装着溝部8aに装着され、内周面がピストン5の外周面5aに摺接するリング状のシール部10aと、シール部10aの外周部からシール部10aと交差する方向に突出して嵌着溝部8bに嵌着される嵌着用突部10bとを備えている。ダストシール10は、嵌着用突部10bを嵌着溝部8bに押し込むことにより、ダストシール嵌着溝8に取り付けられ、シール部10aが装着溝部8aに当接する。
上述のように形成された車両用ディスクブレーキ1は、運転者の制動操作によりキャリパボディ3の液圧室6に昇圧した作動液が供給されると、ピストン5がシリンダ孔3dをディスクロータ方向へ前進して、一方の摩擦パッド4をディスクロータ2の一側方へ押圧する。次に、この反作用によって、キャリパボディ3がスライドピン(図示せず)に案内されながら作用部方向へ移動し、反作用部3bの反力爪3eが他方の摩擦パッド4をディスクロータ2の他側面へ押圧して制動作用が行われる。
制動を解除し、液圧室6の液圧が低下すると、ピストンシール9の復元力によってピストン5が所定量ロールバックし、キャリパボディ3が反作用部側にスライドして初期位置に復帰するとともに、双方の摩擦パッド4,4がディスクロータ2から離間する。この時、ダストシール10のシール部10aの先端面がピストン5の外周面5aに摺接し、シリンダ孔3d内への塵埃の侵入を防止する。
本形態例は上述のように、ダストシール嵌着溝8は、シリンダ孔3dの開口端に形成され、シリンダ軸CL1に交差する装着溝部8aと、シリンダ孔底部側に向けてシリンダ軸CL1方向に延出する嵌着溝部8bとを備えるとともに、ダストシール10は、装着溝部8aに装着されるシール部10aと、シール部10aと交差する方向に突出し、嵌着溝部8bに嵌着される嵌着用突部10bとを備えていることにより、シリンダ孔3dの長さを短く抑えながら、ダストシール10をシリンダ孔3dに良好に装着させることができる。また、制動を解除し、ピストン5がロールバックする際に、装着溝部8aの内周部に形成された逃げ部8cとシール部10aとの間に形成された空間部が、シール部10aの変形を許容することから、ダストシール10の損傷を防止することができる。
図3乃至図5は、本発明の他の形態例を示すもので、第1形態例と同様の構成要素を示すものには、同一の符号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。
図3は、本発明の第2形態例を示すもので、本形態例のダストシール嵌着溝11は、嵌着溝部11aの内周面11bを、シリンダ孔開口側からシリンダ孔底部側に向けて漸次大径となる円錐面で形成している。これにより、ダストシール12の抜け止めを図ることができる。
また、本形態例のダストシール12の嵌着用突部を、嵌着溝部11aの内周面11bの円錐面に対応して、シリンダ孔開口側からシリンダ孔底部側に向けて漸次大径となる円錐面で形成してもよい。
図4は、本発明の第3形態例を示すもので、本形態例のダストシール嵌着溝13は、嵌着溝部13aに環状凹部13bが形成される。これにより、ダストシール14の抜け止めを図ることができる。
また、本形態例のダストシール14の嵌着用突部の環状凹部13bに対応する位置に、環状突部を形成してもよい。
図5は、本発明の第4形態例を示すもので、本形態例のダストシール15は、嵌着用突部15aに、該嵌着用突部15aを内周側又は外周側の何れか一方又は双方に付勢する、例えば、バネ部材等の付勢部材16がモールドされ、付勢部材16により、嵌着用突部10bを嵌着溝部8bに密着させ、ダストシール15の抜止めを図ることができる。
なお、本発明は、上述の各形態例のようにピンスライドタイプのディスクブレーキに適用されるものに限らず、どのようなタイプのディスクブレーキにも適用でき、また、ピストンの数も任意である。
1…車両用ディスクブレーキ、2…ディスクロータ、3…キャリパボディ、3a…作用部、3b…反作用部、3c…ブリッジ部、3d…シリンダ孔、3e…反力爪、3f…開口端、4…摩擦パッド、5…ピストン、5a…外周面、6…液圧室、7…ピストンシール嵌着溝、8…ダストシール嵌着溝、8a…装着溝部、8b…嵌着溝部、8c…逃げ部、9…ピストンシール、10…ダストシール、10a…シール部、10b…嵌着用突部、11…ダストシール嵌着溝、11a…嵌着溝部、11b…内周面、12…ダストシール、13…ダストシール嵌着溝、13a…嵌着溝部、13b…環状凹部、14…ダストシール、15…ダストシール、15a…嵌着用突部、16…付勢部材
Claims (4)
- キャリパボディに設けたシリンダ孔にダストシール嵌着溝を形成し、該ダストシール嵌着溝に、前記シリンダ孔に内挿されるピストンの外周面に摺接して、前記シリンダ孔内への塵埃の侵入を防止するリング状のダストシールを嵌着した車両用ディスクブレーキにおいて、
前記ダストシール嵌着溝は、前記シリンダ孔の開口端に、シリンダ軸と交差する方向に周設される装着溝部と、該装着溝部の外周から、シリンダ孔底部側に向けてシリンダ軸方向に延出する嵌着溝部とを備え、
前記ダストシールは、前記装着溝部に装着され、内周面が前記ピストンの外周面に摺接するリング状のシール部と、該シール部の外周部から該シール部と交差する方向に突出して前記嵌着溝部に嵌着される嵌着用突部とを備えていることを特徴とする車両用ディスクブレーキ。 - 前記嵌着溝部を、シリンダ孔開口側からシリンダ孔底部側に向けて漸次大径となる円錐面で形成したことを特徴とする請求項1記載の車両用ディスクブレーキ。
- 前記嵌着溝部に環状凹部を形成したことを特徴とする請求項1記載の車両用ディスクブレーキ。
- 前記嵌着用突部に、該嵌着用突部を内周側又は外周側の何れか一方又は双方に付勢する付勢部材をモールドしたことを特徴とする請求項1記載の車両用ディスクブレーキ。
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Applications Claiming Priority (1)
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2018
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