JP6481101B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
ところが、上記機能は、複数種類の大当り図柄の内の特定の大当り図柄が停止表示された場合に、時短状態や確変状態に移行するように構成されており、時短状態や確変状態に移行する確率は、全ての大当り図柄の内で特定の大当り図柄が占める割合によって自ずと決まる。よって、時短状態等への突入率は、常に一定であることから、遊技者は変化に乏しい当該機能に飽きが生じてしまう、といった問題があった。
この点、複数種類の遊技状態を備えて、滞在する遊技状態に応じて、該遊技状態中に大当りが発生した場合に大当り後に移行する遊技状態を異ならせるように構成することで、遊技者が飽き難くなるようにした遊技機(例えば、特許文献1)もある。
また、大当り遊技によって多くの利得を獲得した遊技者の中には、利得が目減りすることを嫌って、少しでも利得の拡大に期待の持てないことを確信できるような遊技状態であれば、所謂勝ち逃げを狙って遊技を止めてしまう者も少なくはない。大当り遊技後の遊技状態によっては、このような遊技者に対して止め時の契機となるような場合も有り、遊技者に遊技意欲を維持させることが困難で、結果的に稼働を低下させてしまう虞があった。
また、一旦開放延長状態に移行すると、当否抽選確率に関係なく開放延長とする確率(割合、振り分け率)が一定となるため、複数の当否抽選確率を設けたとしても、一定の連チャン率を実現することができる。
これにより、遊技者は何れの確率の状態(モード)に滞在しているかを、一層把握し難くなる。この低確率、中確率および高確率を僅差に設定する場合は、例えば、低確率と高確率の確率を、分子を1としたときに分母が、基準となる確率の分母の値に対してプラスマイナス10%の範囲内で設定されるように構成することが好ましい。すなわち例えば、基準となる確率を1/40とした場合、低確率が1/44、高確率が1/36となり、中確率はこの範囲内にて設定可能な確率として、例えば1/39としても良い。
なお、所定の開放延長移行抽選確率は、前記所定の当否抽選確率の高低に関係無く、同一であることが望ましい。しかし、略同一であれば、すなわち確率の差異が僅差であれば、各確率状態によって異なるようにしても良い。詳述すると、例えば、所定の開放延長移行抽選確率として、低確率状態中且つサポ有時、中確率状態中且つサポ有時、および高確率状態中且つサポ有時、の3種類の抽選確率を、分子を1としたときに分母が、基準となる確率の分母の値に対してプラスマイナス10%の範囲内で設定されるように構成することが好ましい。すなわち例えば、基準となる確率を1/10とした場合、低確率が1/11、中確率が1/10、高確率が1/9としても良い。
なお、以下の各図面を参照した説明において、方向、向き、及び位置関係等を示す場合には、遊技機設置島に設置されて且つ遊技者に対向して位置するパチンコ機(遊技機)を基準として、向かって右方向を、右、右側、右側方、右側方向、右方向等として説明する。
また、向かって左方向を、左、左側、左側方、左側方向、左方向等として説明する。
また、パチンコ機を基準として、天井方向を、上、上側、上方、上方向等として説明する。
また、パチンコ機を基準として、床向を、下、下側、下方、下方向等として説明する。
また、パチンコ機を基準として、遊技者(手前)側の方向を、前、前側、前方、前方向、手前、手前側、手前側方向、表、表側、表方、表方向等として説明する。
さらに、パチンコ機を基準として、遊技機設置島の内部側の方向を、後、後側、後方、後方向、奥、奥側、奥方、奥方向、裏、裏側、裏方、裏方向等として説明する。
このように、以下の図面説明では、個々に視点及び視座が変化しても、該規定した方向に関する用語に基づいて説明を行うものとする。なお、部位の説明等において、上記記載の用語に、「部」や「面」等の用語を複合して記載した場合でも、方向に関しては、無論、上記規定に遵うものである。
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。
前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右及び外枠下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。
前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
窓5aの上側にはドットマトリクスの普通図柄表示装置7及び7セグメントの第1特別図柄表示装置9と第2特別図柄表示装置10と4個のLEDからなる普通図柄保留記憶表示装置8が設置され、下側には第1特別図柄保留記憶表示装置18と第2特別図柄保留記憶表示装置19が設置されている。
センターケース5の向かって左横には普通図柄作動ゲート17が配置されている センターケース5の下方には、第1始動口11と第2始動口12とがユニット化された複合入賞装置13が配置されている。
本実施形態では、第1始動口11への入球に起因して抽出された数値データ(乱数)に基づき当否判定(抽選)が行われ、該判定結果に基づいて、上記第1特別図柄表示装置9を用いて第1特別図柄を変動表示した後で確定図柄を確定表示することで、前記判定結果を報知表示する。第1始動口11への入賞は、第1特別図柄の変動表示の契機となる。
第2始動口12は電動チューリップであり、周知の電動チューリップと同様に開閉変化するが、上方に第1始動口11があるために図示の閉鎖状態では遊技球を入球させることができない。しかし、遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると行われる普通図柄抽選で当り、普通図柄表示装置7に当りの普通図柄が確定表示されると、第2始動口12は開放されて入球容易な開放状態になる。すなわち、本実施形態の第2始動口12は、普通電動役物(普電、又は普電役物とも呼称する)で成る。
本実施形態では、第2始動口12への入球に起因して抽出された数値データ(乱数)に基づき当否判定(抽選)が行われ、該判定結果に基づいて、上記第2特別図柄表示装置10を用いて第2特別図柄を変動表示した後で確定図柄を確定表示することで、前記判定結果を報知表示する。第2始動口12への入賞は、第2特別図柄の変動表示の契機となる。
また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留記憶表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19及び普通図柄保留記憶表示装置8の点灯を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
なお本実施形態では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、擬似図柄等の演出画像を画面6aに表示させる。
このように、サブ統合制御装置83は、演出図柄制御装置82を介して、主制御装置80の当否判定処理の判定結果を、擬似図柄等の演出画像を、演出図柄表示装置6に演出表示させることによって報知する。
次に、主制御装置80が、メインルーチンとして行う各処理を図5に従って説明する。
図5に示すフローチャートは、主制御装置80のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される処理である。本実施形態では、S10〜S65までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。
なお、大当り決定用乱数が1週(1巡)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1週(1巡)すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。
本実施形態では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数(数値データ)を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12それぞれ4個までとしており、第1保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11に入賞又は第2保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
ここで、本実施形態の「始動入賞確認処理」、「当否判定処理」及び「特別遊技処理」等を説明する前に、パチンコ機50の仕様を図17を参照して説明する。
本実施形態のパチンコ機50は、第1特別図柄および第2特別図柄に共通した当否判定に係る当否抽選確率として、低確率、中確率、および高確率の、3種類の大当り確率を備える。
低確率は、1/44、中確率は1/42、そして高確率は1/40に設定されている。このような確率設定は、上述した大当り決定用乱数の個数(「0」〜「879」までの880個)と、後述する各種確率テーブルに記録されている当り値の個数により設定されている。すなわち、低確率テーブルには、当り値として、「0」〜「19」までの20個の乱数値が設定され、これにより、20/880つまり、1/44の低確率が実現される。また、中確率テーブルには、当り値として、「0」〜「20」までの21個の乱数値が設定され、これにより、21/880つまり、約1/42の低確率が実現される。また、高確率テーブルには、当り値として、「0」〜「21」までの22個の乱数値が設定され、これにより、22/880つまり、1/40の高確率が実現される。始動入賞に起因して抽出された大当り決定用乱数の数値が、上記当り値の何れかと合致した場合に、大当りと判定される。
そして、このような当否抽選確率の種別に応じて、低確率に設定された通常状態(通常遊技状態、低確率状態とも呼称する)、中確率に設定された中確率状態、そして、高確率に設定された高確率状態、の3種類の確率状態が其々設けられている。
また、大当り遊技後に、通常状態よりも普通図柄の変動時間が短縮され、且つ、普通電動役物の開放時間が延長される時短(開放延長)状態となったときに、100回の変動表示回数を上限として、当該時短状態を維持する。
このように本実施形態では、該時短状態が維持される変動表示回数すなわち時短回数は、100回のみを備えるものである。しかし、これに限らず、実質的には次回の大当りが発生するまで時短状態を継続する回数(例えば、10000回)を付与する大当りを備えるようにしても良い。
また、本実施形態では、高確率状態から中確率状態若しくは低確率状態へ、又は中確率状態から低確率状態へ、転落するか否かの転落抽選判定を行うものであるが、該抽選判定は1/100の転落抽選確率にて実行される。
賞球は第1始動口11、第2始動口12とも3個、大入賞口14が13個、その他の入賞口が10個となっている。また大入賞口14に10個入賞すると大入賞口14は閉鎖される。普通図柄の当り確率は通常時で1/300、時短中は1/1.0101となっている。普通電動役物12の開放時間は、通常時は0.2秒の開放を1回だけ、時短中は1秒間の開放を3回行なう。
図6に示す始動入賞確認処理では、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。
肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施形態では4個)か否かを判断する(S105)。第1保留記憶が満杯でなければ(S105:no)、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留記憶表示装置18の点灯数を1増加させる(S110)。既に4個の第1保留記憶があれば(S105:yes)保留記憶せず、第1特別図柄保留記憶表示装置18の点灯数を増やすこともなくS115へ移行する。
図7に示す当否判定処理では、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを判断する(S200)。S200の判定が否定判断で、特別図柄が変動中でなく(S205:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S210:no)、図8のS250に移行し、第2保留記憶(上記、S125による保留記憶)があるか否かを判断する(S250)。この保留記憶があれば(S250:yes)、第2保留記憶をデクリメントし(S251)、S254に進む。第2保留記憶がなければ(S250:no)、第1保留記憶(上記、S110による保留記憶)があるか否かを判断する(S252)。第1保留記憶があれば(S252:yes)、第1保留記憶をデクリメントし(S253)、S254に進む。
このように、本実施形態では、上述したS250及びS252により、第1始動口11への入賞に起因して記憶された第1保留記憶よりも、第2始動口12への入賞に起因して記憶された第2保留記憶に基づく当否判定を優先して実行するように構成されている。
本実施形態では、確変フラグが2とは、現在のパチンコ機50が高確率状態(高確率遊技状態と呼称することもある)であることを意味し、確変フラグが1とは中確率状態(中確率遊技状態と呼称することもある)であることを意味し、確変フラグが0とは低確率状態(低確率遊技状態、通常状態、通常遊技状態と呼称することもある)であることを意味する。
肯定判断であれば(S254:yes)、すなわち高確率状態であれば、転落抽選処理(S255)を行い、転落抽選に落選した場合(S256:no)は、読み込んだ大当り決定用乱数を高確率テーブルに記録されている当り値と照合し(S261)、図9のS270の処理に移行する。
なお、S255の転落抽選処理では、転落するか否かの転落抽選を、所定の転落抽選確率(図17参照 転落確率と図示 1/100)に基づいて行うと共に、転落する場合には、中確率状態に転落するか低確率状態に転落するかの振分け判定処理も併せて実行するよう構成されている。
主制御装置80は、S263にて、転落抽選処理を行い(S263)、続くS264で転落抽選に当選したか否かを判定し(S264)、肯定判定であれば(S264:yes)、S258に処理を移行し、否定判定であれば(S264:no)、S265に処理を移行する。
なお、本実施形態では、上述したS255の転落抽選処理と同様に、S263の転落抽選処理でも、転落抽選確率(図17参照 転落確率と図示)は、1/100が設定されている。つまり、高確率状態と中確率状態の何れの状態においても、転落抽選判定は同じ転落抽選確率にて実行される。
また、主制御装置80は、S264にて否定判定の場合、又は、S260の処理後には、S265にて、読み込んだ大当り決定用乱数を中確率テーブルに記録されている当り値と照合し(S265)、図9のS270の処理に移行する。
取得した情報は、遊技状態情報バッファに格納され、後述する特別遊技処理終了時に参照して、大当り後の遊技状態の設定に利用される。
このようにすることで、小当りと2ラウンド大当りを共に備えた第1特別図柄の変動表示が頻出する通常状態において、大当りとなって確率状態が向上したか否か、また、確率状態に変化が生じるのか否か、といった期待感を遊技者に惹起させ、遊技の興趣が向上する。
S435では状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。続くS440では、確定表示させた特別図柄が小当りになる表示か否かを判定する。小当りになる表示であれば(S440:yes)、特別電動役物の作動を開始させ(S445)、小当りの開始演出を行なう処理を実行し(S450)、特別遊技処理に移行する。小当りになる表示でない場合(S440:no)は、そのまま特別遊技処理に移行する。
なお、小当りが実行されても、該小当り遊技後には、当否抽選の抽選確率が高確率又は中確率に移行しない。
以上が、本実施形態の当否判定処理である。次に、「特別遊技処理」について説明するのに先んじて、本実施形態の第1特別図柄及び第2特別図柄に設けられた各種図柄に関し、該図柄にて当選した場合の時短機能(開放延長機能、電サポ機能とも呼称する)や確変機能(低確率から中確率または高確率への移行機能)の作動態様について、当選時の状態に応じて説明する。併せて、前記図柄にて当選した場合の大入賞口開放の態様についても説明する。
なお、大当り後に時短機能が付与される場合には●を、付与されない場合には×を、用いて示した。
また、確変機能については、大当り後に高確率状態に移行する場合には◎を、中確率状態に移行する場合には○を、低確率状態に移行する場合には△を、用いて示した。
上記7種類の図柄の内、当否判定にて大当りと判定されたときには、「15R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄2」、「2R特定時短有図柄3」、及び「2R特定時短有図柄4」の、5種類の大当り図柄が、1:30:30:30:9の振り分け率に基づいて振り分けの上で決定される。詳述すると、第1特別図柄にて大当りと判定されたとき、上述した当否判定処理(図9)のS275にて、大当り図柄決定用乱数に基づいて決定される。大当り図柄決定用乱数が、「0」の場合には「15R特定時短有図柄1」が選択され、「1」〜「30」の場合には「2R特定時短有図柄1」が選択され、「31」〜「60」の場合には「2R特定時短有図柄2」が選択され、「61」〜「90」の場合には「2R特定時短有図柄3」が選択され、「91」〜「99」の場合には「2R特定時短有図柄4」が選択されることで、振り分けられる。
以下、各図柄毎に説明する。
また確変機能も同様に、当該大当り後には常に高確率状態に移行するよう機能する。
そして、当該大当り遊技では、大入賞口14の1回の開放時間が30秒の開放作動を、15回に亘って連続作動する。
なお、このような「15R特定時短有図柄1」で15ラウンドに亘る獲得利得の大きな大当りは、大当りと判定された場合の1/100の確率で、つまり極稀に発生するもので、大半は以下に示す2ラウンドの比較的獲得利得の小さな大当りとなるように、本実施形態は構成されている。
また確変機能は、大当り時に低確率状態であれば時短機能の作動状態(サポ有無)に関係無く、当該大当り後には常に低確率状態に移行し、大当り時に中確率状態であれば時短機能の作動状態(サポ有無)に関係無く、当該大当り後には常に中確率状態に移行し、更に大当り時に高確率状態であれば時短機能の作動状態(サポ有無)に関係無く、当該大当り後には常に高確率状態に移行する。
そして、当該大当り遊技では、大入賞口14の1回の開放時間が0.9秒の開放作動を、2回に亘って連続作動する。
このように、「2R特定時短有図柄1」で大当りとなった場合、大当り時の時短機能および確変機能の作動状態を、大当り後に維持するようになっている。
また確変機能は、大当り時に低確率状態であれば時短機能の作動状態(サポ有無)に関係無く、当該大当り後には常に中確率状態に移行し、大当り時に中確率状態であれば時短機能の作動状態(サポ有無)に関係無く、当該大当り後には常に高確率状態に移行し、更に大当り時に高確率状態であれば時短機能の作動状態(サポ有無)に関係無く、当該大当り後には常に高確率状態に移行(維持)する。
そして、当該大当り遊技では、大入賞口14の1回の開放時間が0.9秒の開放作動を、2回に亘って連続作動する。
このように、「2R特定時短有図柄2」で大当りとなった場合、大当り時の確変機能の作動状態を、低確率から中確率に、また、中確率から高確率に、1段階だけアップする(高確率であれば維持)ようになっている。
また確変機能は、大当り時の確率状態の種別及び時短機能の作動状態に関係無く、当該大当り後には常に高確率状態に移行するよう機能する。
そして、当該大当り遊技では、大入賞口14の1回の開放時間が0.9秒の開放作動を、2回に亘って連続作動する。
このように、「2R特定時短有図柄3」で大当りとなった場合、大当り時の確変機能の作動状態を、低確率から高確率に2段階アップし、中確率から高確率に1段階アップする(高確率であれば維持)ようになっている。
また確変機能も同様に、当該大当り後には常に高確率状態に移行するよう機能する。
そして、当該大当り遊技では、大入賞口14の1回の開放時間が0.9秒の開放作動を、2回に亘って連続作動する。
先ず、第1特別図柄は、大当り時に低確率状態にある場合よりも中確率状態にある場合の方が、当該大当り後に高確率状態へ移行容易となっている。
すなわち、低確率状態又は高確率状態において大当りとなった場合に高確率に移行可能な図柄は、図示のとおり、「15R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄2」、「2R特定時短有図柄3」、及び「2R特定時短有図柄4」の4種類である。この中で、「15R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄3」、及び「2R特定時短有図柄4」は、低確率状態又は中確率状態の何れも高確率状態に移行するので差異は無い。しかし、「2R特定時短有図柄2」は、中確率状態で大当りすると高確率状態に移行するものの、低確率状態で大当りしても中確率状態に移行して高確率状態には移行しない。すなわち、第1特別図柄は、当該「2R特定時短有図柄2」を備えていることにより、大当り時に低確率状態である場合と比較して、中確率状態にある場合の方が、高確率状態に移行し易い構成となっている。
本実施形態の主制御装置80は、当否判定処理(図9)のS275にて実行する大当り図柄の決定を、上述したような図柄の振り分け設定に基づいて行うことによって、上記作用を為すものである。
このようにすることで、一旦、低確率状態から非低確率状態(中確率又は高確率)に移行すると、容易に高確率状態に移行し易くなり、有利な状態を維持し易くなっている。逆に、不利な低確率状態から非低確率状態に抜け出さない限り、容易には高確率状態への移行を望めない構成となり、低確率状態と非低確率状態とで、有利度の差を拡大することとなり、メリハリのある遊技を提供することができる。
すなわち、大当り時に時短機能が作動していない場合(サポ無時)に、確率状態の違いにより大当り後の時短付与の可否が異なる図柄は、図示のとおり、「2R特定時短有図柄2」及び「2R特定時短有図柄3」となっており、他の図柄に差異は無い。「2R特定時短有図柄2」及び「2R特定時短有図柄3」で且つサポ無時に大当りすると、低確率状態及び中確率状態では、大当り後に時短機能が付与されないが、高確率状態であれば、大当り後に時短機能が付与される。すなわち、第1特別図柄は、当該「2R特定時短有図柄2」及び「2R特定時短有図柄3」を備えていることにより、大当り時にサポ無時且つ低確率状態及び中確率状態である場合と比較して、サポ無時且つ高確率状態にある場合の方が、大当り後に時短機能が付与され易い構成となっている。
本実施形態の主制御装置80は、当否判定処理(図9)のS275にて実行する大当り図柄の決定を、上述したような図柄の振り分け設定に基づいて行うことによって、上記作用を為すものである。
このようにすることで、非開放延長中(非時短中)に大当りしたとき、低確率状態又は中確率状態にある場合よりも、有利な高確率状態にある場合の方が、大当り後に有利な時短機能が付与され易くなる。つまり、確率状態が他と比較して有利な高確率状態であるほど、有利な時短機能が付与され易くなり、高確率状態と非高確率状態とで、有利度の差を拡大することとなり、メリハリのある遊技を提供することができる。また、遊技者が視認可能な開放延長機能の作動の有無では判断困難な確率状態に応じて、大当り後の有利度に差異を持たせることができ、遊技者に期待感を抱かせることができる。
すなわち、大当り時に時短機能が作動している場合(サポ有時)には、「15R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄2」、「2R特定時短有図柄3」、及び「2R特定時短有図柄4」の何れの図柄においても、確率状態に関係なく、大当り後に時短機能が付与される。つまり、サポ有時は、どの確率状態であっても、大当り後の時短機能付与に関する容易さは同じように構成されている。
本実施形態の主制御装置80は、当否判定処理(図9)のS275にて実行する大当り図柄の決定を、上述したような図柄の振り分け設定に基づいて行うことによって、上記作用を為すものである。
なお、本実施形態では、上記図柄の何れもが、大当り後に時短機能が付与される設定となっているが、これに限らず、或る図柄は、何れの確率状態においても時短機能が付与されないように構成しても良い。要するに、確率状態が異なっても、大当り後に時短機能の付与される可能性が同じとなるような設定であれば、良い。
このようにすることで、確率状態が低確率、中確率、又は高確率のどの確率であっても、大当り後に時短機能が付与されるか否かに関する有利度は同じとなる。したがって、確率状態によって損得を判定し難くなり、大当り遊技で出玉を獲得した直後の遊技者に対して、遊技を止めるきっかけを与えず、稼働率を向上させることができる。また、本実施形態では転落抽選を実行するが、仮に高確率から中確率又は低確率に転落したとしても、大当り後の時短機能付与に係る容易さに差異がないので、遊技を止めることが必ずしも遊技者にとって有利とはならず、遊技者に遊技の止め時を与えることがない。
上記6種類の図柄の内、当否判定にて大当りと判定されたときには、「15R特定時短有図柄2」、「15R特定時短有図柄3」、「15R特定時短有図柄4」、「15R特定時短有図柄5」、及び「15R特定時短有図柄6」の、5種類の大当り図柄が、20:20:20:20:20の振り分け率に基づいて振り分けの上で決定される。詳述すると、第2特別図柄にて大当りと判定されたとき、上述した当否判定処理(図9)のS275にて、大当り図柄決定用乱数に基づいて決定される。大当り図柄決定用乱数が、「0」〜「19」の場合には「15R特定時短有図柄2」が選択され、「20」〜「39」の場合には「15R特定時短有図柄3」が選択され、「40」〜「59」の場合には「15R特定時短有図柄4」が選択され、「60」〜「79」の場合には「15R特定時短有図柄5」が選択され、「80」〜「99」の場合には「15R特定時短有図柄6」が選択されることで、振り分けられる。
また、大当り後の時短機能の付与に係る設定、および確変機能の付与に係る設定については、上述した第1特別図柄の個々の図柄の設定と同じとなっているので、以下に対応する図柄を示し、詳細な説明は第1特別図柄の説明を援用するものとする。
先ず、第2特別図柄の「15R特定時短有図柄2」、「15R特定時短有図柄3」、「15R特定時短有図柄4」、「15R特定時短有図柄5」、及び「15R特定時短有図柄6」は、各々、第1特別図柄の「15R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄2」、「2R特定時短有図柄3」、及び「2R特定時短有図柄4」の上述した設定内容と同じに構成されている。
よって、当該設定内容により奏される効果も同様である。
これにより、開放延長状態が連続する状態に突入すると、第2特別図柄の変動表示の頻度が向上し、2ラウンド大当りよりも期待できる賞球数の多い15ラウンド大当りしか発生せず、まとまって大きな利得を獲得できるため、遊技者は開放延長状態になることに注目し、興趣が向上する。
なお、第2特別図柄では大当りした場合の100/100の確率で、15ラウンドの大当り遊技が行われる構成に限らず、100/100よりも低い確率で15ラウンドの大当り遊技が行われる構成も考えられる。その場合には、第1特別図柄よりも高い確率に設定されているのであれば良い。
これにより、主に第1特別図柄の変動表示が頻出する通常時(非開放延長中)は、小当りと判別不能な2ラウンド大当りが実行され易くなり、賞球の獲得、開放延長機能の付与、および非低確率状態への移行等が期待できる大当りなのか、又は、それらを期待できない小当りなのか、に関して、遊技者は注目することになり、興趣が向上する。
なお、第2特別図柄では大当りした場合には、全く2ラウンド大当りを行わない構成を例示したが、これに限らず、第1特別図柄で2ラウンド大当りする確率よりも、低い確率に設定されていれば、可能性が0とならなくても良い。
この点、図23(b)を参照して詳述する。主制御装置80は、当否判定処理(図8)のS255(現在の確率状態が高確率状態であるときに実行)において、転落抽選を実行すると共に、転落抽選に当選すると、中確率状態となる確率を50/100、高確率状態となる確率を50/100、として転落後の移行先を抽選決定する処理を併せて行う。
また、主制御装置80は、当否判定処理(図8)のS263(現在の確率状態が中確率状態であるときに実行)において、転落抽選を実行する。中確率状態より確率の低い状態は低確率状態しか備えていないため、移行確率は図示のとおり100/100の確率となる。
本実施形態の主制御装置80は、このような移行確率に基づいて、転落当選時に振り分け処理を実行するよう構成されている。
なお、上述した構成の他に、高確率状態にて実行する転落後の移行先に係る抽選決定処理を、S255では行わずに、S257で行うように構成しても良い。
これにより、1ステップ内に複数の処理を実行することによって生じる制御上のトラブルを回避できる。
また、この際の振り分け率を、低確率状態と中確率状態で同じにせず、異なる確率にして、何れか一方が他方よりも移行し易く設定しても良い。
このように構成することで、例えば、転落当選してしまうと、一気に低確率状態に転落してしまい易くして遊技者の緊張感を煽ることができる。また、例えば、転落当選しても、中確率状態に転落し易くして、遊技者の精神的な負担を適度に軽減することで、遊技者の挑戦意欲を維持し、稼働の低下を防止することができる。
以上が、第1特別図柄および第2特別図柄に関する設定内容となる。
図12に示す特別遊技処理では、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S500)。役物連続作動装置が作動中なら(S500:yes)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S505)。大入賞口14の開放中ではない場合は(S505:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S510)。インターバル中でもない場合は(S510:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S515)。これも否定判断の場合は(S515:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S520)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S520:yes)、大入賞口開放処理(S525)を行なって本処理を終了(リターン)する。
なお、本実施形態では、S625、S630およびS635の処理によって、S285で取得した次回の遊技状態の内容が、大当り遊技後に時短状態(開放延長状態)に移行する内容であると判定されると、時短フラグに1を設定することで、大当り遊技後に時短状態へ移行制御するよう構成されている。
大入賞口14に10個入賞した場合(S750:yes)にはS760に直行し、また大入賞口14の開放時間が終了していない場合(S755:no)は小当り遊技処理を終了する。
まず、開放延長が作動していない状態(専ら第1特別図柄が変動する状態)は、図20に示すようにネコステージ、イカステージ、消防ステージに別れている。これらのステージ間の移行は、特別図柄で発生した当りにより確率状態が移行した場合、また、小当りとなった場合、により振り分けられている。さらに本実施形態では、大当りや小当りとなった場合以外にも、ステージ間の移行を実行可能な構成を備えている。すなわち、サブ統合制御装置83は、所定の抽選確率に基づいて図示しないステージ移行抽選処理を実行し、該抽選処理において当選した場合、ステージの移行を行う。これにより、大当りや小当りが発生しなくても、遊技の進行に伴ってステージ移行抽選に当選することで、転々とステージが変化するので、遊技者はステージ変化の様子から遊技状態の推理を楽しむことができると共に、ステージ移行の機会が増すことで遊技者が遊技状態を容易に把握することを阻害するので、遊技の止め時の指標を与えない。
次に、確率状態に応じたステージ移行率について図23(a)を参照して説明すると、低確率状態にある場合の10/100の確率でネコステージ(図21(c)参照)、30/100の確率でイカステージ(図22(a)参照)、60/100の確率で消防ステージ(図22(b)参照)に移行する。また、中確率状態にある場合の20/100の確率でネコステージ、60/100の確率でイカステージ、20/100の確率で消防ステージに移行する。さらに、高確率状態にある場合の60/100の確率でネコステージ、30/100の確率でイカステージ、10/100の確率で消防ステージに移行する。
また図示しないが、小当りであった場合には、10/100の確率でネコステージ、30/100の確率でイカステージ、60/100の確率で消防ステージ、に移行するものとする。
次に、本発明の他の実施形態として、第二実施形態を説明する。第二実施形態は、第1特別図柄および第2特別図柄に関する設定内容において、上述した第一実施形態と相違し、他の構成は殆ど同じである。よって、第一実施形態の図18及び図19に代えて図24及び図25を用いて新たに説明し、第一実施形態の図18及び図19を除く図1乃至図17、及び図20乃至図23についての説明は、上述した第一実施形態の説明を援用するものとする。
先ず第1の特徴点として、本実施形態の第1特別図柄は、当該大当り図柄で当たった時点の時短機能の状態(サポ有時かサポ無時か)や、確率状態(低、中、或いは高確率状態の何れであるか)に関係なく、大当り後に移行する確率状態が一定となる大当り図柄を備えている。
すなわち、「2R特定時短有図柄1」で当たった場合、低、中、及び高確率状態の何れの状態であっても、また、時短機能の作動の有無に関係なく、常に大当り後には低確率状態に移行するように設定されている。
また、「2R特定時短有図柄2」で当たった場合も、同様に、常に大当り後には中確率状態に移行するように設定されている。
さらに、「2R特定時短有図柄3」で当たった場合も、同様に、常に大当り後には高確率状態に移行するように設定されている。
このように本実施形態では、特定の大当り図柄にて大当りした場合には、時短機能や確変機能の作動状態に関係なく、大当り後に移行する確率状態が一定に決められている。
すなわち、大当り後に時短機能が付与される状態として、「2R特定時短有図柄1」では、高確率状態時且つサポ有時のみである。「2R特定時短有図柄2」では、高確率状態時と、中確率状態時且つサポ有時である。「2R特定時短有図柄3」では、低確率状態時且つサポ無時を除く、残り全ての状態時である。そして、「2R特定時短有図柄4」では、全ての状態時である。
したがって、時短機能と確変機能の付与状態を組合せた6種類の状態(「低確率且つサポ無時」、「低確率且つサポ有時」、「中確率且つサポ無時」、「中確率且つサポ有時」、「高確率且つサポ無時」、及び「高確率且つサポ有時」)において、時短機能が付与される大当り図柄の種類数は、同じサポ無時又は同じサポ有時であっても、低、中、高確率状態によって異なる。また、例えば同じ低確率状態であっても、サポ無時とサポ有時では、異なるように設定されている。
この点は、第2の特徴点で既に説明した内容を参照して、時短機能と確変機能の付与状態を組合せた6種類の状態(「低確率且つサポ無時」、「低確率且つサポ有時」、「中確率且つサポ無時」、「中確率且つサポ有時」、「高確率且つサポ無時」、及び「高確率且つサポ有時」)において、時短機能が付与される大当り図柄の種類数は、低確率状態、中確率状態、そして高確率状態の順に多くなるように設定されている。
先ず、時短機能の作動中(サポ有時)に大当りした場合に、当該大当り後に時短機能が付与される確率(時短への移行率)を、どの確率状態でも一定(同じ)である設定として構成しても良い。つまり、大当りとなった確率状態に関係なく、常にどの確率状態で大当りしても、時短への移行率を同じにする構成としても構わない。そして、この場合、上述した1種類の大当り図柄を、確変機能の設定を同じくする時短図柄(時短の付与機能を具備)と通常図柄(時短の付与機能を不具備)で構成することが好ましい。例えば、「2R特定時短有図柄1」を、時短図柄として「2R特定時短有図柄1」と、通常図柄として「2R特定時短無図柄1」を備え、各々の振り分け率を、15/100ずつとする。時短図柄としての「2R特定時短有図柄1」は、時短機能および確変機能の設定内容を上述したものと同様とし、通常図柄としての「2R特定時短無図柄1」は、大当り時の確率状態および時短機能の作動状態に関係なく常に時短が付与されない設定とする。そして、他の大当り図柄も、これと同様に、時短図柄と通常図柄で構成するようにする。このようにすることで、時短機能が付与されない大当りとなった場合に、どの遊技状態に滞在しているかを遊技者は更に判別し難くなって、遊技者にやめ時を提供しない。
なお、上述した、「どの確率状態でも一定(同じ)である設定として構成しても良い」とは、各確率状態中且つサポ有時における時短への移行率が、確率状態の種別に関係なく常に一定の確率であることが好ましいという意味であって、移行率が僅差の範囲で異なっていても構わない。つまり、例えば前記時短への移行率として、低確率状態中且つサポ有時、中確率状態中且つサポ有時、および高確率状態中且つサポ有時、の3種類の移行率(抽選確率)を、分子を1としたときに分母が、基準となる確率の分母の値に対してプラスマイナス10%の範囲内で設定されるように構成するのが好適である。すなわち例えば、基準となる移行率を1/10とした場合、低確率が1/11、中確率が1/10、高確率が1/9と設定しても良い。
例えば、転落抽選に係る転落抽選確率は、高確率状態でも中確率状態でも、同じ確率とした例を示した。しかし、これに限定することなく、高確率状態における転落抽選確率の方を、中確率状態の転落抽選確率よりも、高く設定しても良い。中確率状態から転落した場合には、低確率状態にのみ移行するのに対して、高確率状態から転落した場合には、低確率状態と中確率状態の何れかに移行する。すなわち、高確率状態から即、低確率状態に転落するとは限らず、中確率状態に留まる場合もある。したがって、転落したら即、低確率状態に移行するしかない中確率状態と比較して、多少、転落抽選確率を高く設定しても、遊技のバランスを著しく不均衡にするものではない。
このようにすることで、転落当選した後の処理を画一的で面白みの無いものとせず、状況に応じてバラエティ豊かな展開を実現可能な遊技機を提供することができる。
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
12 第2始動口
14 大入賞口
80 主制御装置
83 サブ統合制御装置
Claims (2)
- 遊技球が常時入球可能な第1始動口と、
遊技球が入球容易な開放状態と入球困難な閉鎖状態に変化可能な普通電動役物からなる第2始動口と、
前記第1始動口及び第2始動口への入球に起因して数値データを取得し、該数値データに基づいて大当りとするか否かの当否抽選判定を所定の当否抽選確率にて実行する当否抽選判定手段と、
該当否抽選判定手段は、前記第1始動口よりも第2始動口への入球に基づく当否判定を優先して実行する優先判定手段と、
前記当否判定の結果が大当りであれば、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記第2始動口が開放状態を維持する開放時間を延長する開放延長状態に非開放延長状態から移行するか否かの開放延長判定を実行する開放延長判定手段と、
前記大当り遊技終了後に当否判定の前記所定の当否抽選確率が通常状態の低確率よりも高い非低確率となる非低確率状態に移行させる確率移行手段と、
前記大当り遊技終了後に前記開放延長判定手段により移行すると判定されたとき前記開放延長状態に移行させる開放延長移行手段と、を備えた遊技機において、
前記非低確率状態は、前記所定の当否抽選確率が高確率となる高確率状態と、前記高確率より低い中確率となる中確率状態を備え、
前記確率移行手段は、
前記高確率状態又は前記中確率状態の何れかに振り分けると共に、前記高確率状態への前記振り分けが前記通常状態よりも前記中確率状態の方が容易となる高確率振り分け手段を備え、
前記高確率状態中又は前記中確率状態中において、前記第1始動口又は第2始動口への入球に起因して、前記当否判定の実行前に、現在の所定の当否抽選確率よりも確率の低い中確率状態又は通常状態に転落させるか否かの転落抽選判定を、所定の転落抽選確率にて実行する転落抽選判定手段を備え、
前記開放延長判定手段は、
前記非開放延長状態中は、通常状態及び中確率状態よりも高確率状態時の方が開放延長状態への移行を容易とし、
前記開放延長状態中は、前記所定の当否抽選確率の高低に関係無く、所定の開放延長移行抽選確率にて前記開放延長判定を実行すること、
を特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記大当り遊技は少なくとも期待できる賞球数の少ない少利得大当り遊技と、該少利得大当り遊技よりも前記期待できる賞球数の多い多利得大当り遊技を備え、
前記当否抽選判定手段は、
前記当否抽選判定の結果が前記大当りであるとき、少利得大当り遊技と多利得大当り遊技の何れとするかを選択する大当り種別選択手段と、
少なくとも前記第1始動口への入球に起因して取得した前記数値データに基づいて前記期待できる賞球数が前記少利得大当り遊技と同じであると共に、実行後に前記通常状態、中確率状態、及び高確率状態の内の何れかから他の何れかへの移行を行わない小当り遊技とするか否かの小当り判定手段と、を備え、
前記第1始動口よりも第2始動口への入球に起因した場合の方が、前記多利得大当り遊技を実行し易くし、
前記第2始動口よりも第1始動口への入球に起因した場合の方が、前記少利得大当り遊技を実行し易くし、
演出表示を行う演出表示装置と、
該演出表示装置を表示制御して前記当否抽選判定手段の判定結果を演出表示する演出表示制御手段と、を更に備え、
該演出表示制御手段は、
前記通常状態中において、前記小当り判定手段により小当り遊技とすると判定された場合と、前記大当り種別選択手段により少利得大当り遊技が選択された場合とで、実行する演出表示態様を判別不能に表示制御すること、
を特徴とする遊技機。
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