JP6481101B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、大当り遊技後に遊技者に有利となる遊技状態を備えた遊技機に関する。
従来の遊技機では、始動口への入賞に基づいて大当りとするか否かの当否抽選判定を実行し、特別図柄の変動表示を実行し、前記当否抽選判定にて大当りと判定されれば、特別図柄を大当り図柄にて停止表示(確定表示)して、多くの出玉(賞球)を獲得可能な大当り遊技状態を付与する構成が広く普及している。また、このような遊技機の多くは、大当り図柄に基づいて、出玉の多寡を異ならせたり、大当り遊技後の当否抽選判定にかかる抽選確率が通常状態よりも高い高確率となる確変状態に移行させたり、或いは、大当り遊技後の始動口への入賞の可能性が通常状態よりも高い時短状態に移行させたり、といった機能を備えている。
ところが、上記機能は、複数種類の大当り図柄の内の特定の大当り図柄が停止表示された場合に、時短状態や確変状態に移行するように構成されており、時短状態や確変状態に移行する確率は、全ての大当り図柄の内で特定の大当り図柄が占める割合によって自ずと決まる。よって、時短状態等への突入率は、常に一定であることから、遊技者は変化に乏しい当該機能に飽きが生じてしまう、といった問題があった。
この点、複数種類の遊技状態を備えて、滞在する遊技状態に応じて、該遊技状態中に大当りが発生した場合に大当り後に移行する遊技状態を異ならせるように構成することで、遊技者が飽き難くなるようにした遊技機(例えば、特許文献1)もある。
特開2012−065917号公報
しかし、このような遊技機において、滞在する遊技状態から次に移行する遊技状態を多岐に亘るようにして複雑に構成したとしても、大当り遊技後に移行する遊技状態は一定の確率によって決定され、一旦大当り遊技後に何れかの遊技状態に移行してしまうと、次の大当りに当選するまでは移行した遊技状態を維持するため、従来の遊技機と同様、変化に乏しく緊張感の希薄な状態となり、やはり遊技者に飽きられてしまう恐れがあった。
また、大当り遊技によって多くの利得を獲得した遊技者の中には、利得が目減りすることを嫌って、少しでも利得の拡大に期待の持てないことを確信できるような遊技状態であれば、所謂勝ち逃げを狙って遊技を止めてしまう者も少なくはない。大当り遊技後の遊技状態によっては、このような遊技者に対して止め時の契機となるような場合も有り、遊技者に遊技意欲を維持させることが困難で、結果的に稼働を低下させてしまう虞があった。
本願発明は、上記問題に鑑み、大当り遊技後に移行して次の大当りとなるまでのモード(遊技状態)を可変とすることで、常に緊張感のある飽きのこない遊技性と、遊技意欲を維持させることが可能な大当り遊技後のモードを備えた遊技機を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に係る発明は、遊技球が常時入球可能な第1始動口と、遊技球が入球容易な開放状態と入球困難な閉鎖状態に変化可能な普通電動役物からなる第2始動口と、第1始動口及び第2始動口への入球に起因して数値データを取得し、該数値データに基づいて大当りとするか否かの当否抽選判定を所定の当否抽選確率にて実行する当否抽選判定手段と、該当否抽選判定手段は、第1始動口よりも第2始動口への入球に基づく当否判定を優先して実行する優先判定手段と、当否判定の結果が大当りであれば、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、第2始動口が開放状態を維持する開放時間を延長する開放延長状態に非開放延長状態から移行するか否かの開放延長判定を実行する開放延長判定手段と、大当り遊技終了後に当否判定の所定の当否抽選確率が通常状態の低確率よりも高い非低確率となる非低確率状態に移行させる確率移行手段と、大当り遊技終了後に開放延長判定手段により移行すると判定されたとき開放延長状態に移行させる開放延長移行手段と、を備えた遊技機に関するものである。
この遊技機は、非低確率状態として、所定の当否抽選確率が高確率となる高確率状態と、高確率より低い中確率となる中確率状態を備え、確率移行手段は、高確率状態又は中確率状態の何れかに振り分けると共に、高確率状態への振り分けが通常状態よりも中確率状態の方が容易となる高確率振り分け手段を備え、高確率状態中又は中確率状態中において、第1始動口又は第2始動口への入球に起因して、当否判定の実行前に、現在の所定の当否抽選確率よりも確率の低い中確率状態又は通常状態に転落させるか否かの転落抽選判定を、所定の転落抽選確率にて実行する転落抽選判定手段を備え、開放延長判定手段は、非開放延長状態中は、通常状態及び中確率状態よりも高確率状態時の方が開放延長状態への移行を容易とし、開放延長状態中は、所定の当否抽選確率の高低に関係無く、所定の開放延長移行抽選確率にて開放延長判定を実行する、ようにしても良い。
このように構成することにより、大当りに関する当否抽選確率として、低確率、中確率及び高確率の3種類の確率を備えて、其々の当否抽選確率である確率状態毎に、当該確率状態中に大当りとなった場合の大当り後に移行する状態を異ならせて差異を設けるので、遊技性を複雑にすることで遊技者が飽き難い遊技性とすることができる。
また、大当り遊技後に高確率状態に移行したとしても、転落抽選判定手段によって、転落している可能性があるので、遊技者は大当り後も、どのモード(確率状態の種別で決定される遊技状態)に滞在しているのかが判断し難く、遊技者にやめ時を提供しない。
また、一旦開放延長状態に移行すると、当否抽選確率に関係なく開放延長とする確率(割合、振り分け率)が一定となるため、複数の当否抽選確率を設けたとしても、一定の連チャン率を実現することができる。
なお、請求項1に記載の遊技機では、低確率、中確率、および高確率を、それぞれ僅差に設定することが好ましい。
これにより、遊技者は何れの確率の状態(モード)に滞在しているかを、一層把握し難くなる。この低確率、中確率および高確率を僅差に設定する場合は、例えば、低確率と高確率の確率を、分子を1としたときに分母が、基準となる確率の分母の値に対してプラスマイナス10%の範囲内で設定されるように構成することが好ましい。すなわち例えば、基準となる確率を1/40とした場合、低確率が1/44、高確率が1/36となり、中確率はこの範囲内にて設定可能な確率として、例えば1/39としても良い。
なお、所定の開放延長移行抽選確率は、前記所定の当否抽選確率の高低に関係無く、同一であることが望ましい。しかし、略同一であれば、すなわち確率の差異が僅差であれば、各確率状態によって異なるようにしても良い。詳述すると、例えば、所定の開放延長移行抽選確率として、低確率状態中且つサポ有時、中確率状態中且つサポ有時、および高確率状態中且つサポ有時、の3種類の抽選確率を、分子を1としたときに分母が、基準となる確率の分母の値に対してプラスマイナス10%の範囲内で設定されるように構成することが好ましい。すなわち例えば、基準となる確率を1/10とした場合、低確率が1/11、中確率が1/10、高確率が1/9としても良い。
なお、請求項2に記載されているように、遊技機の大当り遊技は少なくとも期待できる賞球数の少ない少利得大当り遊技と、該少利得大当り遊技よりも期待できる賞球数の多い多利得大当り遊技を備え、当否抽選判定手段は、当否抽選判定の結果が大当りであるとき、少利得大当り遊技と多利得大当り遊技の何れとするかを選択する大当り種別選択手段と、少なくとも第1始動口への入球に起因して取得した数値データに基づいて期待できる賞球数が少利得大当り遊技と同じであると共に、実行後に通常状態、中確率状態、及び高確率状態の内の何れかから他の何れかへの移行を行わない小当り遊技とするか否かの小当り判定手段と、を備え、第1始動口よりも第2始動口への入球に起因した場合の方が、多利得大当り遊技を実行し易くし、第2始動口よりも第1始動口への入球に起因した場合の方が、少利得大当り遊技を実行し易くし、演出表示を行う演出表示装置と、該演出表示装置を表示制御して当否抽選判定手段の判定結果を演出表示する演出表示制御手段と、を更に備え、該演出表示制御手段は、通常状態中において、小当り判定手段により小当り遊技とすると判定された場合と、大当り種別選択手段により少利得大当り遊技が選択された場合とで、実行する演出表示態様を判別不能に表示制御するようにしても良い。
このように構成することにより、大当り遊技となるか小当り遊技となるかで当否抽選確率が異なることに加えて、大当り遊技に、小当り遊技と同様な態様のものを備えることで、小当りであるか大当りであるかを判別不能とし、さらに遊技を複雑にすることができる。よって、一層、遊技のやめ時を分かり難くし、稼働時間を向上させることができる。
なお、多利得大当り遊技として、例えば15ラウンドの大当り遊技を、また、少利得大当り遊技として2ラウンドの大当り遊技を備えることが好適である。しかし、このラウンド数に限らず、ラウンド数の比較的多い大当り遊技を多利得大当り遊技として、これより少ないラウンド数の大当り遊技を少利得大当り遊技とする条件を満たすのであれば、他のラウンド数に設定しても良い。この場合、少利得大当り遊技の大入賞口の開放態様と、小当り遊技における大入賞口の開放態様が同じになるよう構成することが好ましい。これにより、遊技者は少利得大当りなのか小当りなのかの判別が困難になり、遊技状態を把握し辛く、遊技の止め時を与えなくすることができる。
本発明の第一実施形態における、パチンコ遊技機50の正面図 本実施形態の遊技盤1の正面図 本実施形態のパチンコ遊技機50の裏面図 本実施形態のパチンコ遊技機50の電気的構成を示すブロック図 本実施形態の主制御装置80が実行するメインルーチンのフローチャート 本実施形態の主制御装置80が実行する始動入賞確認処理のフローチャート 本実施形態の主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート1 本実施形態の主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート2 本実施形態の主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート3 本実施形態の主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート4 本実施形態の主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート5 本実施形態の主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート1 本実施形態の主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート2 本実施形態の主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート3 本実施形態の主制御装置80が実行する小当り遊技処理のフローチャート1 本実施形態の主制御装置80が実行する小当り遊技処理のフローチャート2 本実施形態のパチンコ機50の主な仕様の説明図 本実施形態のパチンコ機50における第1特別図柄に係る当り図柄と大入賞口14の開放パターンの対応を示すテーブル 本実施形態のパチンコ機50における第2特別図柄に係る当り図柄と大入賞口14の開放パターンの対応を示すテーブル 本実施形態のパチンコ機50で用いられるステージの説明図 (a)及び(b)は特別ステージに滞在するときに画面8aに表示される画像の一例、(c)はネコステージに滞在するときに画面8aに表示される画像の一例 (a)はイカステージに滞在するときに画面8aに表示される画像の一例、(b)は開放延長が作動していない状態で確率変動状態である可能性が低いことを報知する際に画面8aに表示される画像の一例、(b)は消防ステージに滞在するときに画面8aに表示される画像の一例 本実施形態の各確率状態におけるステージ移行率を説明する図表及び、各確率状態における転落による移行率を説明する図表 第二実施形態のパチンコ機50における第1特別図柄に係る当り図柄と大入賞口14の開放パターンの対応を示すテーブル 第二実施形態のパチンコ機50における第2特別図柄に係る当り図柄と大入賞口14の開放パターンの対応を示すテーブル
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、後述する実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
なお、以下の各図面を参照した説明において、方向、向き、及び位置関係等を示す場合には、遊技機設置島に設置されて且つ遊技者に対向して位置するパチンコ機(遊技機)を基準として、向かって右方向を、右、右側、右側方、右側方向、右方向等として説明する。
また、向かって左方向を、左、左側、左側方、左側方向、左方向等として説明する。
また、パチンコ機を基準として、天井方向を、上、上側、上方、上方向等として説明する。
また、パチンコ機を基準として、床向を、下、下側、下方、下方向等として説明する。
また、パチンコ機を基準として、遊技者(手前)側の方向を、前、前側、前方、前方向、手前、手前側、手前側方向、表、表側、表方、表方向等として説明する。
さらに、パチンコ機を基準として、遊技機設置島の内部側の方向を、後、後側、後方、後方向、奥、奥側、奥方、奥方向、裏、裏側、裏方、裏方向等として説明する。
このように、以下の図面説明では、個々に視点及び視座が変化しても、該規定した方向に関する用語に基づいて説明を行うものとする。なお、部位の説明等において、上記記載の用語に、「部」や「面」等の用語を複合して記載した場合でも、方向に関しては、無論、上記規定に遵うものである。
[第一実施形態]
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。
前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右及び外枠下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。
前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63の左側には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられており、遊技者が所定期間中に、演出ボタン67を操作することで後述する演出図柄表示装置6に表示される内容が変化したり、スピーカ66より出力される遊技音が変化したりする。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施形態のパチンコ機50の遊技盤1の正面図である。図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘4が打ち付けられている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり特別図柄に対応した擬似図柄(装飾図柄とも呼称する)を表示する。)の画面6aを臨ませる窓5a等を備えている。
窓5aの上側にはドットマトリクスの普通図柄表示装置7及び7セグメントの第1特別図柄表示装置9と第2特別図柄表示装置10と4個のLEDからなる普通図柄保留記憶表示装置8が設置され、下側には第1特別図柄保留記憶表示装置18と第2特別図柄保留記憶表示装置19が設置されている。
センターケース5の向かって左横には普通図柄作動ゲート17が配置されている センターケース5の下方には、第1始動口11と第2始動口12とがユニット化された複合入賞装置13が配置されている。
第1始動口11は、いわゆるチャッカーであり、常時入球可能である。
本実施形態では、第1始動口11への入球に起因して抽出された数値データ(乱数)に基づき当否判定(抽選)が行われ、該判定結果に基づいて、上記第1特別図柄表示装置9を用いて第1特別図柄を変動表示した後で確定図柄を確定表示することで、前記判定結果を報知表示する。第1始動口11への入賞は、第1特別図柄の変動表示の契機となる。
第2始動口12は電動チューリップであり、周知の電動チューリップと同様に開閉変化するが、上方に第1始動口11があるために図示の閉鎖状態では遊技球を入球させることができない。しかし、遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると行われる普通図柄抽選で当り、普通図柄表示装置7に当りの普通図柄が確定表示されると、第2始動口12は開放されて入球容易な開放状態になる。すなわち、本実施形態の第2始動口12は、普通電動役物(普電、又は普電役物とも呼称する)で成る。
本実施形態では、第2始動口12への入球に起因して抽出された数値データ(乱数)に基づき当否判定(抽選)が行われ、該判定結果に基づいて、上記第2特別図柄表示装置10を用いて第2特別図柄を変動表示した後で確定図柄を確定表示することで、前記判定結果を報知表示する。第2始動口12への入賞は、第2特別図柄の変動表示の契機となる。
複合入賞装置13の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置され、その下方にはアウト穴15が設けられている。また、複合入賞装置13の左側には第1左入賞口31と第2左入賞口32が、右側には第1右入賞口33と第2右入賞口34がガイドレール2bに沿うように設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第1右入賞口33、第2右入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
パチンコ遊技機50の裏面は図3に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図4も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
このパチンコ機50の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施形態では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31、第2左入賞口32に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31a、第1右入賞口33、第2左入賞口34に入球した遊技球を検出する右入賞口スイッチ33a等の検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留記憶表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19及び普通図柄保留記憶表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図4では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出センサ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出センサ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81は遊技球等貸出装置接続端子24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、遊技球等貸出装置接続端子24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお本実施形態では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドルからの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。 また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67が接続されており、遊技者が演出ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。無論、サブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82への一方向通信の構成でもよい。また、サブ統合制御装置83に演出図柄制御装置82の機能を統合して1つのサブ統合制御装置とする構成でもよい。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、擬似図柄等の演出画像を画面6aに表示させる。
このように、サブ統合制御装置83は、演出図柄制御装置82を介して、主制御装置80の当否判定処理の判定結果を、擬似図柄等の演出画像を、演出図柄表示装置6に演出表示させることによって報知する。
[メインルーチン]
次に、主制御装置80が、メインルーチンとして行う各処理を図5に従って説明する。
図5に示すフローチャートは、主制御装置80のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される処理である。本実施形態では、S10〜S65までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、その殆どは電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、前記メモリの所定領域に所定値を書き込む、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為され(S15)、残余処理に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると、まず初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「879」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「879」までの880個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「879」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「879」までの880個の整数を繰り返し昇順に作成する。
なお、大当り決定用乱数が1週(1巡)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1週(1巡)すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、これとは別に小当り図柄決定用乱数も更新される。小当り図柄決定用乱数も「0」〜「5」の6個の整数を繰り返し作成するカウンタであり、本処理が実行される毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「299」の300個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値は通常確率状態(通常状態とも呼称する)時は「7」のみ、本実施形態の中確率状態時及び高確率状態時は「0」〜「296」となっている。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時、及び高確率状態時で変動時間短縮機能未作動時に当選する値の数は21で、値は「0」〜「20」であり、通常確率状態時で変動時間短縮機能作動時に当選する値の数は5で、値は「0」〜「4」であり、本実施形態の中確率状態時及び高確率状態時に当選する値の数は6で、値は「0」〜「5」である。
変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
本実施形態では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数(数値データ)を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12それぞれ4個までとしており、第1保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11に入賞又は第2保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する当否判定処理(S55)を行う。この当否判定処理については後述する。この当否判定処理(S55)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力処理(S60)が実行される。
各出力処理(S60)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S65)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第1右入賞口33、第2右入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図5に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数の更新される(加算される)値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性はなくなる。なお、本実施形態においては、大当り決定用乱数の更新は初期値乱数の値により変更される構成なので同期の虞は全くない。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S35)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
[パチンコ機50の仕様]
ここで、本実施形態の「始動入賞確認処理」、「当否判定処理」及び「特別遊技処理」等を説明する前に、パチンコ機50の仕様を図17を参照して説明する。
本実施形態のパチンコ機50は、第1特別図柄および第2特別図柄に共通した当否判定に係る当否抽選確率として、低確率、中確率、および高確率の、3種類の大当り確率を備える。
低確率は、1/44、中確率は1/42、そして高確率は1/40に設定されている。このような確率設定は、上述した大当り決定用乱数の個数(「0」〜「879」までの880個)と、後述する各種確率テーブルに記録されている当り値の個数により設定されている。すなわち、低確率テーブルには、当り値として、「0」〜「19」までの20個の乱数値が設定され、これにより、20/880つまり、1/44の低確率が実現される。また、中確率テーブルには、当り値として、「0」〜「20」までの21個の乱数値が設定され、これにより、21/880つまり、約1/42の低確率が実現される。また、高確率テーブルには、当り値として、「0」〜「21」までの22個の乱数値が設定され、これにより、22/880つまり、1/40の高確率が実現される。始動入賞に起因して抽出された大当り決定用乱数の数値が、上記当り値の何れかと合致した場合に、大当りと判定される。
そして、このような当否抽選確率の種別に応じて、低確率に設定された通常状態(通常遊技状態、低確率状態とも呼称する)、中確率に設定された中確率状態、そして、高確率に設定された高確率状態、の3種類の確率状態が其々設けられている。
次いで、本実施形態では、小当りを備えており、小当りとするか否かの抽選判定を、1/100の小当り確率にて実行する。
また、大当り遊技後に、通常状態よりも普通図柄の変動時間が短縮され、且つ、普通電動役物の開放時間が延長される時短(開放延長)状態となったときに、100回の変動表示回数を上限として、当該時短状態を維持する。
このように本実施形態では、該時短状態が維持される変動表示回数すなわち時短回数は、100回のみを備えるものである。しかし、これに限らず、実質的には次回の大当りが発生するまで時短状態を継続する回数(例えば、10000回)を付与する大当りを備えるようにしても良い。
また、本実施形態では、高確率状態から中確率状態若しくは低確率状態へ、又は中確率状態から低確率状態へ、転落するか否かの転落抽選判定を行うものであるが、該抽選判定は1/100の転落抽選確率にて実行される。
賞球は第1始動口11、第2始動口12とも3個、大入賞口14が13個、その他の入賞口が10個となっている。また大入賞口14に10個入賞すると大入賞口14は閉鎖される。普通図柄の当り確率は通常時で1/300、時短中は1/1.0101となっている。普通電動役物12の開放時間は、通常時は0.2秒の開放を1回だけ、時短中は1秒間の開放を3回行なう。
なお、本実施形態では、上述したように時短(開放延長、電サポ、とも呼称する)機能が作動した時短状態を備える。時短状態は、普通図柄の変動時間が通常状態よりも短縮され、単位時間あたりの普通図柄の変動回数延いては当り回数が増加し、普通電動役物の開放回数が増加することで第2始動口12への入賞率が向上する状態である。併せて、普通電動役物の開放時間が通常状態よりも長時間に延長されることで、同じく第2始動口12への入賞率が向上する状態である。
[始動入賞確認処理]
図6に示す始動入賞確認処理では、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。
肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施形態では4個)か否かを判断する(S105)。第1保留記憶が満杯でなければ(S105:no)、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留記憶表示装置18の点灯数を1増加させる(S110)。既に4個の第1保留記憶があれば(S105:yes)保留記憶せず、第1特別図柄保留記憶表示装置18の点灯数を増やすこともなくS115へ移行する。
第1始動口11に遊技球が入球していないと判定された場合(S100:no)もS115に進み、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断(S115:yes)なら、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(本実施形態では4個)か否かを判断する(S120)。第2保留記憶が満杯でなければ(S120:no)、上記の各乱数を第2保留記憶として記憶し、第2特別図柄保留記憶表示装置19の点灯数を1増加させる(S125)。既に4個の第2保留記憶があれば(S120:yes)、第2保留を記憶せず、第2特別図柄保留記憶表示装置19の点灯数も増やさずに本処理を終了する。また、第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S115:no)も、本処理を終了する。
[当否判定処理]
図7に示す当否判定処理では、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを判断する(S200)。S200の判定が否定判断で、特別図柄が変動中でなく(S205:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S210:no)、図8のS250に移行し、第2保留記憶(上記、S125による保留記憶)があるか否かを判断する(S250)。この保留記憶があれば(S250:yes)、第2保留記憶をデクリメントし(S251)、S254に進む。第2保留記憶がなければ(S250:no)、第1保留記憶(上記、S110による保留記憶)があるか否かを判断する(S252)。第1保留記憶があれば(S252:yes)、第1保留記憶をデクリメントし(S253)、S254に進む。
このように、本実施形態では、上述したS250及びS252により、第1始動口11への入賞に起因して記憶された第1保留記憶よりも、第2始動口12への入賞に起因して記憶された第2保留記憶に基づく当否判定を優先して実行するように構成されている。
S254では第2保留記憶(S253から移行した場合は第1保留記憶)の中で最も古いものを読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグに2がセットされているか否かを判定する。
本実施形態では、確変フラグが2とは、現在のパチンコ機50が高確率状態(高確率遊技状態と呼称することもある)であることを意味し、確変フラグが1とは中確率状態(中確率遊技状態と呼称することもある)であることを意味し、確変フラグが0とは低確率状態(低確率遊技状態、通常状態、通常遊技状態と呼称することもある)であることを意味する。
肯定判断であれば(S254:yes)、すなわち高確率状態であれば、転落抽選処理(S255)を行い、転落抽選に落選した場合(S256:no)は、読み込んだ大当り決定用乱数を高確率テーブルに記録されている当り値と照合し(S261)、図9のS270の処理に移行する。
なお、S255の転落抽選処理では、転落するか否かの転落抽選を、所定の転落抽選確率(図17参照 転落確率と図示 1/100)に基づいて行うと共に、転落する場合には、中確率状態に転落するか低確率状態に転落するかの振分け判定処理も併せて実行するよう構成されている。
主制御装置80は、転落抽選に当選した場合(S256:yes)は、S257において、高確率状態から転落後の移行(転落)先が、中確率状態であるか否か、を判定し、肯定判定すなわち中確率状態への移行であれば(S257:yes)、S260にて確変フラグに1を設定し、S265に処理を移行する。また、否定判定すなわち低確率状態への移行であれば(S257:no)、S258に処理を移行する。
主制御装置80は、S254にて否定判定であれば(S254:no)、続いて、S262にて確変フラグに1が設定されているか否かの判定を行い、否定判定すなわち低確率状態であれば、S259に処理を移行し、肯定判定すなわち中確率状態であれば、S263に処理を移行する。
主制御装置80は、S263にて、転落抽選処理を行い(S263)、続くS264で転落抽選に当選したか否かを判定し(S264)、肯定判定であれば(S264:yes)、S258に処理を移行し、否定判定であれば(S264:no)、S265に処理を移行する。
なお、本実施形態では、上述したS255の転落抽選処理と同様に、S263の転落抽選処理でも、転落抽選確率(図17参照 転落確率と図示)は、1/100が設定されている。つまり、高確率状態と中確率状態の何れの状態においても、転落抽選判定は同じ転落抽選確率にて実行される。
主制御装置80は、S262にて否定判定の場合、又は、S258の処理後には、S259にて、読み込んだ大当り決定用乱数を低確率テーブルに記録されている当り値と照合し(S259)、図9のS270の処理に移行する。
また、主制御装置80は、S264にて否定判定の場合、又は、S260の処理後には、S265にて、読み込んだ大当り決定用乱数を中確率テーブルに記録されている当り値と照合し(S265)、図9のS270の処理に移行する。
以上のように、本実施形態では、高確率状態中(確変フラグが2)又は、中確率状態中(確変フラグが1)において、第1始動口11又は第2始動口12への入球に基づいて、S259(低確率テーブルによる当否判定)、S265(中確率テーブルによる当否判定)、及びS261(高確率テーブルによる当否判定)、の実行前に、S255における高確率状態から中又は低確率状態へ転落するか否か、或いは、S263における中確率状態から低確率状態へ転落するか否かを、所定の転落抽選確率(例えば、1/100)にて実行するように構成されている。
図9の処理では、S259、S261又はS265の判定結果が当りとなったか否かを判定(S270)し、肯定判定なら(S270:yes)、大当り図柄決定用乱数によって大当り特別図柄を決定し(S275)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定し(S280)、そして大当り設定処理を行う(S285)。大当り設定処理とは決定した大当り図柄によって、大当り後の遊技状態(本実施形態では高確率又は中確率への確変や普通電動役物12の開放延長の有無等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間等)を取得する処理である。
取得した情報は、遊技状態情報バッファに格納され、後述する特別遊技処理終了時に参照して、大当り後の遊技状態の設定に利用される。
なお、主制御装置80は、S275において、大当り図柄決定用乱数によって大当り図柄の種別を決定する。すなわち、後述する複数種類の大当り図柄の中から選択決定することにより、大当り遊技後に、時短(開放延長)機能を付与するか否か、又、確率状態を低、中、高の何れに移行するか等の選択設定を行うものである。
また、小当り又はハズレのときは(S270:no)、読み込んだ大当り決定用乱数を小当り判定テーブルに記録されている当り値と照合して小当りであるか否かを判定する(S290)。肯定判断であれば(S290:yes)、小当り図柄決定用乱数によって小当り特別図柄を決定し(S295)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定する(S300)。
小当りでもなくハズレのときは(S290:no)、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S305)。こうしてS300またはS305により変動パターンが設定されると、ハズレ設定処理を行なう(S310)。ハズレ設定処理では、時短回数または確変回数がプラスであれば、時短回数カウンタ又は確変回数カウンタから、それぞれ−1して、記憶する。
S285又はS310の処理後に移行するS315では、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当り、確変大当り、リーチハズレ(ハズレであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しのハズレのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に送信(S315)し、特別遊技処理に移行する。
なお、上述したS300で設定される小当り時の変動パターンは、S280で設定した2ラウンド大当り時の変動パターンと判別不能な程度に同じものである。そして、S315において主制御装置80から変動パターンを含む情報として変動開始コマンドを受信すると、サブ統合制御装置83は、2ラウンド大当りと小当りとを判別不能な演出表示態様で、演出図柄表示装置6にて表示する。
このようにすることで、小当りと2ラウンド大当りを共に備えた第1特別図柄の変動表示が頻出する通常状態において、大当りとなって確率状態が向上したか否か、また、確率状態に変化が生じるのか否か、といった期待感を遊技者に惹起させ、遊技の興趣が向上する。
図7のS205において特別図柄が変動中(S205:yes)と判定された場合には、図10のS350に移行し、図柄変動時間(S280、S300、又はS305にて決定した変動パターンに基づく)を経過したか否かを判断する。経過していれば(S350:yes)、確定図柄表示設定処理(S355)を行い、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示か否かを判定する(S360)。大当りになる表示であれば(S360:yes)、確変フラグに1又は2がセットされているか否かを判定し(S365)、肯定判断なら確変フラグをクリア(S370)して時短フラグがセットされているか否かを判定する(S375)。なお、確変フラグがセットされていない場合(S365:no)はS375に直行する。
時短フラグがセットされている場合(S375:yes)は時短フラグをクリア(S380)してS385に移行する。時短フラグがゼロ(S375:no)なら、S385に直行する。S385では状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、現在のパチンコ機50の状態(確変の有無すなわち高確率状態又は中確率状態にあるかないか、時短の有無など)をサブ制御装置83に伝達する。そして条件装置作動開始処理(S390)により、大当りフラグをセットする。そして役物連続作動装置を作動させ(S395)、大当り開始演出処理(S400)にて、サブ統合制御装置83に大当り開始コマンドを送信してから特別遊技処理に移行する。
なお、サブ統合制御装置83は、大当り開始演出処理(S400)で、大当り開始コマンドを主制御装置80から受信すると、大当り用の音声及びランプの演出を開始し、また演出図柄制御装置82に大当り開始コマンドを送る。大当り開始コマンドを受信した演出図柄制御装置82は、演出図柄表示装置6を制御して大当り開始演出(いわゆるファンファーレ画面)を表示させる。
主制御装置80は、確定表示させた特別図柄が大当りにならない表示(つまりハズレ)のときは(S360:no)、確変フラグに1又は2が設定されているか否かを判断する(S405)。確変フラグ=1又は2であれば(S405:yes)記憶されている確変回数カウンタの値が0か否かを判定して(S410)、このカウンタの値が0であれば(S410:yes)、確変フラグをゼロにして(S415)S420に進む。S405で確変フラグが1又は2でない(S405:no)、または確変回数カウンタが0ではない場合(S410:no)はS420に直行する。
S420では時短フラグが1か否かを判断する。時短フラグが1であれば(S420:yes)記憶されている時短回数カウンタの値が0であるか否かを判定して(S425)、このカウンタの値が0であれば(S425:yes)、時短フラグをゼロにして(S430)、S435に移行する。S420で時短フラグが1でない(S420:no)、または時短回数カウンタが0ではない場合(S425:no)はS435に直行する。
S435では状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。続くS440では、確定表示させた特別図柄が小当りになる表示か否かを判定する。小当りになる表示であれば(S440:yes)、特別電動役物の作動を開始させ(S445)、小当りの開始演出を行なう処理を実行し(S450)、特別遊技処理に移行する。小当りになる表示でない場合(S440:no)は、そのまま特別遊技処理に移行する。
なお、小当りが実行されても、該小当り遊技後には、当否抽選の抽選確率が高確率又は中確率に移行しない。
図7のS210において確定図柄が表示中(S210:yes)と判定された場合には、図11の処理に移行し、確定図柄表示設定(S355)で設定された確定図柄表示時間を経過したか否かを判断する(S460)。経過していれば(S460:yes)、確定図柄表示終了処理(S465)により第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御して第1特別図柄又は第2特別図柄の確定表示を終了させ、またサブ統合制御装置83経由で演出図柄制御装置82に指示して、擬似図柄の確定表示を終了させる。こうして確定図柄の表示が終了されるか、または確定図柄の表示時間が経過していないと判定された場合(S460:no)には、特別遊技処理に移行する。
以上が、本実施形態の当否判定処理である。次に、「特別遊技処理」について説明するのに先んじて、本実施形態の第1特別図柄及び第2特別図柄に設けられた各種図柄に関し、該図柄にて当選した場合の時短機能(開放延長機能、電サポ機能とも呼称する)や確変機能(低確率から中確率または高確率への移行機能)の作動態様について、当選時の状態に応じて説明する。併せて、前記図柄にて当選した場合の大入賞口開放の態様についても説明する。
図18及び図19を参照して、本実施形態の第1特別図柄及び第2特別図柄に設けられた各種図柄について、説明する。図18は、第1特別図柄について、また図19は、第2特別図柄について示している。なお、図18及び図19では何れも、大当りとなった時点における、確率状態の種別(低、中、および高確率)及び、時短機能の有無(サポ有時、およびサポ無時と表記)に対応して設定される、時短機能および確変機能の付与の設定内容を、大当り図柄の種別毎に示している。
なお、大当り後に時短機能が付与される場合には●を、付与されない場合には×を、用いて示した。
また、確変機能については、大当り後に高確率状態に移行する場合には◎を、中確率状態に移行する場合には○を、低確率状態に移行する場合には△を、用いて示した。
図18に示すように、本実施形態の第1特別図柄は、「15R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄2」、「2R特定時短有図柄3」、「2R特定時短有図柄4」、「小当り図柄」、及び「ハズレ図柄」、の以上7種類の図柄を備える。
上記7種類の図柄の内、当否判定にて大当りと判定されたときには、「15R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄2」、「2R特定時短有図柄3」、及び「2R特定時短有図柄4」の、5種類の大当り図柄が、1:30:30:30:9の振り分け率に基づいて振り分けの上で決定される。詳述すると、第1特別図柄にて大当りと判定されたとき、上述した当否判定処理(図9)のS275にて、大当り図柄決定用乱数に基づいて決定される。大当り図柄決定用乱数が、「0」の場合には「15R特定時短有図柄1」が選択され、「1」〜「30」の場合には「2R特定時短有図柄1」が選択され、「31」〜「60」の場合には「2R特定時短有図柄2」が選択され、「61」〜「90」の場合には「2R特定時短有図柄3」が選択され、「91」〜「99」の場合には「2R特定時短有図柄4」が選択されることで、振り分けられる。
以下、各図柄毎に説明する。
「15R特定時短有図柄1」で大当りとなった場合、大当り時の確率状態の種別及び時短機能の作動状態に関係無く、常に時短機能は、当該大当り後に付与される。
また確変機能も同様に、当該大当り後には常に高確率状態に移行するよう機能する。
そして、当該大当り遊技では、大入賞口14の1回の開放時間が30秒の開放作動を、15回に亘って連続作動する。
なお、このような「15R特定時短有図柄1」で15ラウンドに亘る獲得利得の大きな大当りは、大当りと判定された場合の1/100の確率で、つまり極稀に発生するもので、大半は以下に示す2ラウンドの比較的獲得利得の小さな大当りとなるように、本実施形態は構成されている。
「2R特定時短有図柄1」で大当りとなった場合、大当り時に時短中(サポ有時)であれば確率状態の種別に関係無く、常に時短機能は、当該大当り後に付与される。但し、大当り時に非時短中(サポ無時)であれば、付与されない。
また確変機能は、大当り時に低確率状態であれば時短機能の作動状態(サポ有無)に関係無く、当該大当り後には常に低確率状態に移行し、大当り時に中確率状態であれば時短機能の作動状態(サポ有無)に関係無く、当該大当り後には常に中確率状態に移行し、更に大当り時に高確率状態であれば時短機能の作動状態(サポ有無)に関係無く、当該大当り後には常に高確率状態に移行する。
そして、当該大当り遊技では、大入賞口14の1回の開放時間が0.9秒の開放作動を、2回に亘って連続作動する。
このように、「2R特定時短有図柄1」で大当りとなった場合、大当り時の時短機能および確変機能の作動状態を、大当り後に維持するようになっている。
「2R特定時短有図柄2」で大当りとなった場合、大当り時に時短中(サポ有時)であれば確率状態の種別に関係無く、常に時短機能は、当該大当り後に付与される。但し、大当り時に非時短中(サポ無時)の場合、高確率状態であれば付与されるが、低確率状態又は中確率状態であれば、付与されない。
また確変機能は、大当り時に低確率状態であれば時短機能の作動状態(サポ有無)に関係無く、当該大当り後には常に中確率状態に移行し、大当り時に中確率状態であれば時短機能の作動状態(サポ有無)に関係無く、当該大当り後には常に高確率状態に移行し、更に大当り時に高確率状態であれば時短機能の作動状態(サポ有無)に関係無く、当該大当り後には常に高確率状態に移行(維持)する。
そして、当該大当り遊技では、大入賞口14の1回の開放時間が0.9秒の開放作動を、2回に亘って連続作動する。
このように、「2R特定時短有図柄2」で大当りとなった場合、大当り時の確変機能の作動状態を、低確率から中確率に、また、中確率から高確率に、1段階だけアップする(高確率であれば維持)ようになっている。
「2R特定時短有図柄3」で大当りとなった場合、時短機能については上述した「2R特定時短有図柄2」の場合と同様である。
また確変機能は、大当り時の確率状態の種別及び時短機能の作動状態に関係無く、当該大当り後には常に高確率状態に移行するよう機能する。
そして、当該大当り遊技では、大入賞口14の1回の開放時間が0.9秒の開放作動を、2回に亘って連続作動する。
このように、「2R特定時短有図柄3」で大当りとなった場合、大当り時の確変機能の作動状態を、低確率から高確率に2段階アップし、中確率から高確率に1段階アップする(高確率であれば維持)ようになっている。
「2R特定時短有図柄4」で大当りとなった場合、時短機能及び確変機能については上述した「15R特定時短有図柄1」の場合と同様である。すなわち、大当り時の確率状態の種別及び時短機能の作動状態に関係無く、常に時短機能は、当該大当り後に付与される。
また確変機能も同様に、当該大当り後には常に高確率状態に移行するよう機能する。
そして、当該大当り遊技では、大入賞口14の1回の開放時間が0.9秒の開放作動を、2回に亘って連続作動する。
なお、当否判定にて大当りとならずに、「小当り図柄」又は「ハズレ図柄」が選択された場合には、大当り遊技が実行されることはなく、時短機能及び確変機能が作動することはない。但し、「小当り図柄」が確定表示された場合には、大入賞口14が1回のみ作動する。本実施形態では、該1回の作動として、0.9秒の開放を2回実行するよう構成されている。因みに、当該小当り遊技は、開放態様が上記2R大当りの開放態様と同じように設定されることで、開放時に期待できる賞球数を同じにしているため、遊技者には開放態様だけでは大当りなのか小当りなのかを判別困難としている。
本実施形態の第1特別図柄は、上述したように設定されるが、第1特別図柄に係る本発明の特徴点ついて、さらに図18を参照して詳述する。
先ず、第1特別図柄は、大当り時に低確率状態にある場合よりも中確率状態にある場合の方が、当該大当り後に高確率状態へ移行容易となっている。
すなわち、低確率状態又は高確率状態において大当りとなった場合に高確率に移行可能な図柄は、図示のとおり、「15R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄2」、「2R特定時短有図柄3」、及び「2R特定時短有図柄4」の4種類である。この中で、「15R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄3」、及び「2R特定時短有図柄4」は、低確率状態又は中確率状態の何れも高確率状態に移行するので差異は無い。しかし、「2R特定時短有図柄2」は、中確率状態で大当りすると高確率状態に移行するものの、低確率状態で大当りしても中確率状態に移行して高確率状態には移行しない。すなわち、第1特別図柄は、当該「2R特定時短有図柄2」を備えていることにより、大当り時に低確率状態である場合と比較して、中確率状態にある場合の方が、高確率状態に移行し易い構成となっている。
本実施形態の主制御装置80は、当否判定処理(図9)のS275にて実行する大当り図柄の決定を、上述したような図柄の振り分け設定に基づいて行うことによって、上記作用を為すものである。
このようにすることで、一旦、低確率状態から非低確率状態(中確率又は高確率)に移行すると、容易に高確率状態に移行し易くなり、有利な状態を維持し易くなっている。逆に、不利な低確率状態から非低確率状態に抜け出さない限り、容易には高確率状態への移行を望めない構成となり、低確率状態と非低確率状態とで、有利度の差を拡大することとなり、メリハリのある遊技を提供することができる。
また、第1特別図柄は、時短(開放延長)機能が作動していない非開放延長中に大当りとなった場合、高確率状態の方が、低確率状態及び中確率状態よりも、大当り後に時短機能が作動容易となっている。
すなわち、大当り時に時短機能が作動していない場合(サポ無時)に、確率状態の違いにより大当り後の時短付与の可否が異なる図柄は、図示のとおり、「2R特定時短有図柄2」及び「2R特定時短有図柄3」となっており、他の図柄に差異は無い。「2R特定時短有図柄2」及び「2R特定時短有図柄3」で且つサポ無時に大当りすると、低確率状態及び中確率状態では、大当り後に時短機能が付与されないが、高確率状態であれば、大当り後に時短機能が付与される。すなわち、第1特別図柄は、当該「2R特定時短有図柄2」及び「2R特定時短有図柄3」を備えていることにより、大当り時にサポ無時且つ低確率状態及び中確率状態である場合と比較して、サポ無時且つ高確率状態にある場合の方が、大当り後に時短機能が付与され易い構成となっている。
本実施形態の主制御装置80は、当否判定処理(図9)のS275にて実行する大当り図柄の決定を、上述したような図柄の振り分け設定に基づいて行うことによって、上記作用を為すものである。
このようにすることで、非開放延長中(非時短中)に大当りしたとき、低確率状態又は中確率状態にある場合よりも、有利な高確率状態にある場合の方が、大当り後に有利な時短機能が付与され易くなる。つまり、確率状態が他と比較して有利な高確率状態であるほど、有利な時短機能が付与され易くなり、高確率状態と非高確率状態とで、有利度の差を拡大することとなり、メリハリのある遊技を提供することができる。また、遊技者が視認可能な開放延長機能の作動の有無では判断困難な確率状態に応じて、大当り後の有利度に差異を持たせることができ、遊技者に期待感を抱かせることができる。
さらに、第1特別図柄は、時短(開放延長)機能が作動している開放延長中に大当りとなった場合、確率状態に無関係に、すなわち何れの確率状態においても同じ所定の開放延長移行抽選確率にて時短機能を付与するか否かの判定を行うようになっている。
すなわち、大当り時に時短機能が作動している場合(サポ有時)には、「15R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄2」、「2R特定時短有図柄3」、及び「2R特定時短有図柄4」の何れの図柄においても、確率状態に関係なく、大当り後に時短機能が付与される。つまり、サポ有時は、どの確率状態であっても、大当り後の時短機能付与に関する容易さは同じように構成されている。
本実施形態の主制御装置80は、当否判定処理(図9)のS275にて実行する大当り図柄の決定を、上述したような図柄の振り分け設定に基づいて行うことによって、上記作用を為すものである。
なお、本実施形態では、上記図柄の何れもが、大当り後に時短機能が付与される設定となっているが、これに限らず、或る図柄は、何れの確率状態においても時短機能が付与されないように構成しても良い。要するに、確率状態が異なっても、大当り後に時短機能の付与される可能性が同じとなるような設定であれば、良い。
このようにすることで、確率状態が低確率、中確率、又は高確率のどの確率であっても、大当り後に時短機能が付与されるか否かに関する有利度は同じとなる。したがって、確率状態によって損得を判定し難くなり、大当り遊技で出玉を獲得した直後の遊技者に対して、遊技を止めるきっかけを与えず、稼働率を向上させることができる。また、本実施形態では転落抽選を実行するが、仮に高確率から中確率又は低確率に転落したとしても、大当り後の時短機能付与に係る容易さに差異がないので、遊技を止めることが必ずしも遊技者にとって有利とはならず、遊技者に遊技の止め時を与えることがない。
続いて、図19に示すように、本実施形態の第2特別図柄は、「15R特定時短有図柄2」、「15R特定時短有図柄3」、「15R特定時短有図柄4」、「15R特定時短有図柄5」、「15R特定時短有図柄6」、及び「ハズレ図柄」、の以上6種類の図柄を備える。
上記6種類の図柄の内、当否判定にて大当りと判定されたときには、「15R特定時短有図柄2」、「15R特定時短有図柄3」、「15R特定時短有図柄4」、「15R特定時短有図柄5」、及び「15R特定時短有図柄6」の、5種類の大当り図柄が、20:20:20:20:20の振り分け率に基づいて振り分けの上で決定される。詳述すると、第2特別図柄にて大当りと判定されたとき、上述した当否判定処理(図9)のS275にて、大当り図柄決定用乱数に基づいて決定される。大当り図柄決定用乱数が、「0」〜「19」の場合には「15R特定時短有図柄2」が選択され、「20」〜「39」の場合には「15R特定時短有図柄3」が選択され、「40」〜「59」の場合には「15R特定時短有図柄4」が選択され、「60」〜「79」の場合には「15R特定時短有図柄5」が選択され、「80」〜「99」の場合には「15R特定時短有図柄6」が選択されることで、振り分けられる。
第2特別図柄の上述した5種類の大当り図柄で当選した場合には、何れも当該大当り遊技では、大入賞口14の1回の開放時間が30秒の開放作動を、15回に亘って連続作動する。
また、大当り後の時短機能の付与に係る設定、および確変機能の付与に係る設定については、上述した第1特別図柄の個々の図柄の設定と同じとなっているので、以下に対応する図柄を示し、詳細な説明は第1特別図柄の説明を援用するものとする。
先ず、第2特別図柄の「15R特定時短有図柄2」、「15R特定時短有図柄3」、「15R特定時短有図柄4」、「15R特定時短有図柄5」、及び「15R特定時短有図柄6」は、各々、第1特別図柄の「15R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄2」、「2R特定時短有図柄3」、及び「2R特定時短有図柄4」の上述した設定内容と同じに構成されている。
よって、当該設定内容により奏される効果も同様である。
なお、上述したように、本実施形態では、大別して2種類の大当り遊技を設けている。つまり、大当り遊技中に獲得が期待できる賞球数の多寡により、区別される。一方は、獲得が期待できる賞球数の比較的少ない2ラウンドの大当りであり、他方は2ラウンド大当りよりも獲得が期待できる賞球数の比較的多い15ラウンドの大当りである。これらの期待利得に差異がある大当りは、上述したように大当り図柄の種別により決定される。すなわち、当否判定処理(図9)のS275にて大当り図柄が決定される作用によって実現可能となっている。
また、本実施形態では上述したように、第1特別図柄の「15R特定時短有図柄1」で当たった場合と、第2特別図柄の全ての大当り図柄で当たった場合に、15ラウンドの大当り遊技を実行する。つまり、第1特別図柄では大当りした場合の1/100の確率で、また、第2特別図柄では大当りした場合の100/100の確率で、15ラウンドの大当り遊技が行われる。すなわち、第1特別図柄よりも、第2特別図柄で大当りした場合の方が、15ラウンドの大当り遊技を実行し易い設定となっている。
これにより、開放延長状態が連続する状態に突入すると、第2特別図柄の変動表示の頻度が向上し、2ラウンド大当りよりも期待できる賞球数の多い15ラウンド大当りしか発生せず、まとまって大きな利得を獲得できるため、遊技者は開放延長状態になることに注目し、興趣が向上する。
なお、第2特別図柄では大当りした場合の100/100の確率で、15ラウンドの大当り遊技が行われる構成に限らず、100/100よりも低い確率で15ラウンドの大当り遊技が行われる構成も考えられる。その場合には、第1特別図柄よりも高い確率に設定されているのであれば良い。
また、本実施形態では上述したように、2ラウンド大当りは、第1特別図柄の「2R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄2」、「2R特定時短有図柄3」、及び「2R特定時短有図柄4」、で当たった場合にのみ、実行され、第2特別図柄で大当りとなった場合には行われない。つまり、第1特別図柄では大当りした場合の99/100の確率で、2ラウンド大当りが実行され、第2特別図柄で大当りした場合には実行される可能性が無い。すなわち、第2特別図柄よりも、第1特別図柄で大当りした場合の方が、2ラウンドの大当り遊技を実行し易い設定となっている。
これにより、主に第1特別図柄の変動表示が頻出する通常時(非開放延長中)は、小当りと判別不能な2ラウンド大当りが実行され易くなり、賞球の獲得、開放延長機能の付与、および非低確率状態への移行等が期待できる大当りなのか、又は、それらを期待できない小当りなのか、に関して、遊技者は注目することになり、興趣が向上する。
なお、第2特別図柄では大当りした場合には、全く2ラウンド大当りを行わない構成を例示したが、これに限らず、第1特別図柄で2ラウンド大当りする確率よりも、低い確率に設定されていれば、可能性が0とならなくても良い。
また、上述したように、大当りとなった図柄毎に、当該大当り後に移行する確率状態が低、中、及び高確率状態の内から選択決定されるが、本実施形態はさらに、移行した確率状態が中確率状態又は高確率状態のとき、転落抽選を行う。該転落抽選にて当選すると、現在の当否抽選確率より低い確率状態に転落して移行するよう構成されている。
この点、図23(b)を参照して詳述する。主制御装置80は、当否判定処理(図8)のS255(現在の確率状態が高確率状態であるときに実行)において、転落抽選を実行すると共に、転落抽選に当選すると、中確率状態となる確率を50/100、高確率状態となる確率を50/100、として転落後の移行先を抽選決定する処理を併せて行う。
また、主制御装置80は、当否判定処理(図8)のS263(現在の確率状態が中確率状態であるときに実行)において、転落抽選を実行する。中確率状態より確率の低い状態は低確率状態しか備えていないため、移行確率は図示のとおり100/100の確率となる。
本実施形態の主制御装置80は、このような移行確率に基づいて、転落当選時に振り分け処理を実行するよう構成されている。
なお、上述した構成の他に、高確率状態にて実行する転落後の移行先に係る抽選決定処理を、S255では行わずに、S257で行うように構成しても良い。
これにより、1ステップ内に複数の処理を実行することによって生じる制御上のトラブルを回避できる。
また、この際の振り分け率を、低確率状態と中確率状態で同じにせず、異なる確率にして、何れか一方が他方よりも移行し易く設定しても良い。
このように構成することで、例えば、転落当選してしまうと、一気に低確率状態に転落してしまい易くして遊技者の緊張感を煽ることができる。また、例えば、転落当選しても、中確率状態に転落し易くして、遊技者の精神的な負担を適度に軽減することで、遊技者の挑戦意欲を維持し、稼働の低下を防止することができる。
以上が、第1特別図柄および第2特別図柄に関する設定内容となる。
[特別遊技処理]
図12に示す特別遊技処理では、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S500)。役物連続作動装置が作動中なら(S500:yes)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S505)。大入賞口14の開放中ではない場合は(S505:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S510)。インターバル中でもない場合は(S510:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S515)。これも否定判断の場合は(S515:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S520)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S520:yes)、大入賞口開放処理(S525)を行なって本処理を終了(リターン)する。
S505で大入賞口14が開放中であると判定された場合は、図13のS550に進み、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施形態では10個だが、9個、8個でもよく、特に限定するものではない。大入賞口14に10個入賞した場合(S550:yes)にはS560に進み、大入賞口閉鎖処理を行う。そして大当りインターバル処理(S565)を行なって、特別遊技処理を終了する。大入賞口14に10個入賞していない場合(S550:no)にはS555に進み、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。本実施形態では、15ラウンドでの大当りの場合は各ラウンドの最大開放時間は前述のように30秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。開放時間が終了した場合(S555:yes)には、S560に合流し、終了していない場合(S555:no)は特別遊技処理を終了する。
S510でインターバル中であると判定された場合は、図13のS570に進み、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。インターバル時間が経過している場合(S570:yes)は、直前に大入賞口14が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S575)。最終ラウンドであれば(S575:yes)、大当り終了演出処理(S580)にてサブ統合装置53に大当り終了コマンドを送信し、特別遊技処理を終了する。最終ラウンドでなければ(S575:no)、再び大入賞口14を開放する処理(S585)を行い、特別遊技処理を終了する。なお、大当りインターバル時間が経過していないと判定された場合(S570:no)には、そのまま特別遊技処理を終了する。
S515で大当りの終了演出中であると判定された場合は、図14のS600に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。大当り終了演出時間が経過した場合には(S600:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S605)、条件装置の作動を停止する(S610)。そして、S285で取得した次回の遊技状態で非低確率状態(中確率状態又は高確率状態)に移行するか否かを判定する(S615)。非低確率状態に移行する場合(S615:yes)は、S617において高確率状態に移行するか否かを判定して(S617)、肯定判定であれば(S617:yes)、確変フラグに2を設定し(S620)、S625に移行する。非低確率状態に移行するが高確率状態には移行しない、つまり中確率状態に移行する場合(S617:no)、確変フラグに1を設定し(S622)、S625に移行する。確変フラグを1又は2にすると本実施形態では特別図柄の当選確率が向上する。確変フラグは、1が設定されていることで中確率状態であることを意味し、2が設定されていることで高確率状態であることを意味し、0が設定されていることで低確率状態であることを意味するフラグである。非低確率状態に移行しない場合(S615:no)はそのままS625に移行する。
S625では、次回の遊技状態で時短に移行するか否かを判定する。時短に移行する場合(S625:yes)は、時短回数を設定し(S630)、時短フラグを1に設定し(S635)、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理(S640)を行ない、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信(S645)して特別遊技処理を終了する。時短フラグを1にすると本実施形態では特別図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物12の開放延長(以下、単に開放延長ともいう)機能をセットし、時短回数カウンタの値をセットする。図17に示したように、本実施形態では何れの当り図柄であっても状態に応じて時短が付与される場合は、時短回数カウンタの値として100がそれぞれセットされる。時短に移行しない場合(S625:no)はS640に直行する。なお、確定図柄が2ラウンド大当り図柄であった場合には、S625でnoと判定されて時短に移行しない。ただし時短中に確定図柄が2ラウンド大当り図柄であった場合には、S625でyesと判定され、時短状態が維持される。以上が特別遊技処理である。
なお、本実施形態では、S625、S630およびS635の処理によって、S285で取得した次回の遊技状態の内容が、大当り遊技後に時短状態(開放延長状態)に移行する内容であると判定されると、時短フラグに1を設定することで、大当り遊技後に時短状態へ移行制御するよう構成されている。
特別遊技処理で役物連続作動装置が作動していないと判定された場合(S500:no)には、図15に示す小当り遊技処理を実行する。本処理が起動すると、S700にて特別電動役物が作動中であるか判断し、作動中であれば(S700:yes)、大入賞口14が開放中か判断する(S705)。否定判断の場合(S705:no)は、小当り遊技間のインターバル中であるか判断する(S710)。小当り遊技間のインターバルではなく(S710:no)、小当り遊技の終了演出中でもない場合は(S715:no)、小当り遊技の開始演出に要する時間が経過していれば(S720:yes)、大入賞口14を開放させ(S725)、本処理を終了する。なお、特別電動役物が作動していないか(S700:no)、または小当り開始演出に要する時間が経過していないと判定された場合(S720:no)には、そのまま本処理を終了する。
図15のS705で大入賞口14が開放中であると判定された場合は、図16のS750に進み、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。大入賞口14に10個入賞していないと判定された場合(S750:no)はS755に進み、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。本実施形態では、小当りの場合は各開放の最長時間は0.9秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。開放時間が終了した場合(S755:yes)には、S760にて大入賞口閉鎖処理を行う。そして小当りインターバル処理(S765)を行なって、小当り遊技処理を終了する。
大入賞口14に10個入賞した場合(S750:yes)にはS760に直行し、また大入賞口14の開放時間が終了していない場合(S755:no)は小当り遊技処理を終了する。
図15のS710で小当りインターバル中であると判定された場合は、図16のS770に進み、小当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。小当りインターバル時間が経過している場合(S770:yes)にはS775にて大入賞口14が規定回数(ここでは2回)開放済みか又は10個入賞済みか否かを判定する。肯定判定の場合(S775:yes)は、小当り終了演出処理(S780)にて、サブ統合装置53に小当り終了コマンドを送信し、小当り遊技処理を終了する。否定判定の場合(S775:no)は、大入賞口開放処理(S785)により大入賞口14を0.9秒間、1回開放し、小当り遊技処理を終了する。つまり小当りでは、大入賞口14が基本的に0.9秒、2回開放されるが、1回の開放で10個以上の入賞があった場合は1回の開放のみで小当りが終了する。なお、実際には1回の開放で10個以上の入賞が発生することは殆どない。
図15のS715で小当り終了演出中であると判定された場合は、図16のS790に進み、小当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。小当り終了演出時間が経過したと判定された場合(S790:yes)は、S795にて特別電動役物の作動を停止させ、小当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信(S800)して小当り遊技処理を終了する。小当り終了演出時間が経過していないと判定された場合(S790:no)は、そのまま小当り遊技処理を終了する。
パチンコ機50の第1特別図柄は小当りになる場合もあり、これを用いた潜伏演出が行なわれる。この潜伏演出を含む、パチンコ機50で演出図柄表示装置6の画面6aで行なわれる演出について図20〜23を用いて説明する。
まず、開放延長が作動していない状態(専ら第1特別図柄が変動する状態)は、図20に示すようにネコステージ、イカステージ、消防ステージに別れている。これらのステージ間の移行は、特別図柄で発生した当りにより確率状態が移行した場合、また、小当りとなった場合、により振り分けられている。さらに本実施形態では、大当りや小当りとなった場合以外にも、ステージ間の移行を実行可能な構成を備えている。すなわち、サブ統合制御装置83は、所定の抽選確率に基づいて図示しないステージ移行抽選処理を実行し、該抽選処理において当選した場合、ステージの移行を行う。これにより、大当りや小当りが発生しなくても、遊技の進行に伴ってステージ移行抽選に当選することで、転々とステージが変化するので、遊技者はステージ変化の様子から遊技状態の推理を楽しむことができると共に、ステージ移行の機会が増すことで遊技者が遊技状態を容易に把握することを阻害するので、遊技の止め時の指標を与えない。
次に、確率状態に応じたステージ移行率について図23(a)を参照して説明すると、低確率状態にある場合の10/100の確率でネコステージ(図21(c)参照)、30/100の確率でイカステージ(図22(a)参照)、60/100の確率で消防ステージ(図22(b)参照)に移行する。また、中確率状態にある場合の20/100の確率でネコステージ、60/100の確率でイカステージ、20/100の確率で消防ステージに移行する。さらに、高確率状態にある場合の60/100の確率でネコステージ、30/100の確率でイカステージ、10/100の確率で消防ステージに移行する。
また図示しないが、小当りであった場合には、10/100の確率でネコステージ、30/100の確率でイカステージ、60/100の確率で消防ステージ、に移行するものとする。
なお、本実施形態では、確率状態の種別に関係なく、開放延長機能が作動している場合は、特別ステージに移行するよう構成されている。したがって、特別ステージに滞在(開放延長機能が作動)していても、遊技者には、何れの確率状態にあるかが判然とせず、遊技を止めるか継続するかの指標とはならない。
開放延長が作動した場合には、図21(a)のような画像が画面6aに表示され、当たれば、上述したように何れの大当り図柄であっても次回の大当り後にも開放延長機能の付与が期待できるモード(特別モード)であることが遊技者に報知される。なお、この特別モードにおいて特別図柄の変動回数が規定回数に到達して開放延長が終了したものの、第2特別図柄の保留が残っている間は、図21(b)のような画面に替わる。
以上のように構成されたパチンコ機50によれば、第1特別図柄の変動表示の結果として大入賞口14が開放される場合は、2R特定時短有図柄1〜4で当たった場合と小当りの場合とが少なくともあり、いずれの場合も大入賞口14の開放パターンが同じとなっている。また、大当りとなっても条件により、終了後に開放延長が発生しない場合もあるため、いわゆる潜伏状態となる。このため、低確率、中確率、又は高確率か分からない状態を遊技者に楽しませることができる。この状態を、消防、イカ、ネコの各ステージにより高確率の信頼度を表示するので、遊技者は潜伏状態を有意義に楽しむことができる。
パチンコ機50の開放延長が作動すると、主に第2特別図柄が変動する遊技が開始される。この間も第1始動口11への入球は発生するが、第2特別図柄の方が優先的に変動されるため、専ら第2特別図柄に係る遊技となる。本実施形態の第2特別図柄は、何れも15ラウンドの大当り遊技を実行可能とするので、遊技者は大量(約1600個)の賞球を得られることが継続容易な状態となる。
[第二実施形態]
次に、本発明の他の実施形態として、第二実施形態を説明する。第二実施形態は、第1特別図柄および第2特別図柄に関する設定内容において、上述した第一実施形態と相違し、他の構成は殆ど同じである。よって、第一実施形態の図18及び図19に代えて図24及び図25を用いて新たに説明し、第一実施形態の図18及び図19を除く図1乃至図17、及び図20乃至図23についての説明は、上述した第一実施形態の説明を援用するものとする。
図24は本実施形態の第1特別図柄の設定内容を示し、図25は本実施形態の第2特別図柄の設定内容を示している。設定内容は概ね図18及び図19と類似するので、相違する点についてのみ説明する。
先ず第1の特徴点として、本実施形態の第1特別図柄は、当該大当り図柄で当たった時点の時短機能の状態(サポ有時かサポ無時か)や、確率状態(低、中、或いは高確率状態の何れであるか)に関係なく、大当り後に移行する確率状態が一定となる大当り図柄を備えている。
すなわち、「2R特定時短有図柄1」で当たった場合、低、中、及び高確率状態の何れの状態であっても、また、時短機能の作動の有無に関係なく、常に大当り後には低確率状態に移行するように設定されている。
また、「2R特定時短有図柄2」で当たった場合も、同様に、常に大当り後には中確率状態に移行するように設定されている。
さらに、「2R特定時短有図柄3」で当たった場合も、同様に、常に大当り後には高確率状態に移行するように設定されている。
このように本実施形態では、特定の大当り図柄にて大当りした場合には、時短機能や確変機能の作動状態に関係なく、大当り後に移行する確率状態が一定に決められている。
次いで第2の特徴点として、本実施形態の第1特別図柄は、大当り後に時短機能が付与される容易さが、当該大当り図柄により大当りとなった時点の状態(時短機能及び確変機能の作動状態)に応じて異なるよう設定されている。
すなわち、大当り後に時短機能が付与される状態として、「2R特定時短有図柄1」では、高確率状態時且つサポ有時のみである。「2R特定時短有図柄2」では、高確率状態時と、中確率状態時且つサポ有時である。「2R特定時短有図柄3」では、低確率状態時且つサポ無時を除く、残り全ての状態時である。そして、「2R特定時短有図柄4」では、全ての状態時である。
したがって、時短機能と確変機能の付与状態を組合せた6種類の状態(「低確率且つサポ無時」、「低確率且つサポ有時」、「中確率且つサポ無時」、「中確率且つサポ有時」、「高確率且つサポ無時」、及び「高確率且つサポ有時」)において、時短機能が付与される大当り図柄の種類数は、同じサポ無時又は同じサポ有時であっても、低、中、高確率状態によって異なる。また、例えば同じ低確率状態であっても、サポ無時とサポ有時では、異なるように設定されている。
さらに、第3の特徴点として、本実施形態の第1特別図柄は、大当り後に時短機能が付与される容易さが、当該大当り図柄により大当りとなった時点の確率状態が、低確率状態よりも中確率状態、また、中確率状態よりも高確率状態の方が、大当り後に時短機能が付与され易く設定されている。
この点は、第2の特徴点で既に説明した内容を参照して、時短機能と確変機能の付与状態を組合せた6種類の状態(「低確率且つサポ無時」、「低確率且つサポ有時」、「中確率且つサポ無時」、「中確率且つサポ有時」、「高確率且つサポ無時」、及び「高確率且つサポ有時」)において、時短機能が付与される大当り図柄の種類数は、低確率状態、中確率状態、そして高確率状態の順に多くなるように設定されている。
なお、本実施形態の第2特別図柄の設定内容については、第一実施形態の場合と同じく、第2特別図柄の「15R特定時短有図柄2」、「15R特定時短有図柄3」、「15R特定時短有図柄4」、「15R特定時短有図柄5」、及び「15R特定時短有図柄6」は、各々、第1特別図柄の「15R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄1」、「2R特定時短有図柄2」、「2R特定時短有図柄3」、及び「2R特定時短有図柄4」の上述した設定内容と同じに構成されており、当該設定内容により奏される作用効果も同様であるため、上記説明を援用するものとする。
上述した第二実施形態は、以下のような構成とすることも考えられる。
先ず、時短機能の作動中(サポ有時)に大当りした場合に、当該大当り後に時短機能が付与される確率(時短への移行率)を、どの確率状態でも一定(同じ)である設定として構成しても良い。つまり、大当りとなった確率状態に関係なく、常にどの確率状態で大当りしても、時短への移行率を同じにする構成としても構わない。そして、この場合、上述した1種類の大当り図柄を、確変機能の設定を同じくする時短図柄(時短の付与機能を具備)と通常図柄(時短の付与機能を不具備)で構成することが好ましい。例えば、「2R特定時短有図柄1」を、時短図柄として「2R特定時短有図柄1」と、通常図柄として「2R特定時短無図柄1」を備え、各々の振り分け率を、15/100ずつとする。時短図柄としての「2R特定時短有図柄1」は、時短機能および確変機能の設定内容を上述したものと同様とし、通常図柄としての「2R特定時短無図柄1」は、大当り時の確率状態および時短機能の作動状態に関係なく常に時短が付与されない設定とする。そして、他の大当り図柄も、これと同様に、時短図柄と通常図柄で構成するようにする。このようにすることで、時短機能が付与されない大当りとなった場合に、どの遊技状態に滞在しているかを遊技者は更に判別し難くなって、遊技者にやめ時を提供しない。
なお、上述した、「どの確率状態でも一定(同じ)である設定として構成しても良い」とは、各確率状態中且つサポ有時における時短への移行率が、確率状態の種別に関係なく常に一定の確率であることが好ましいという意味であって、移行率が僅差の範囲で異なっていても構わない。つまり、例えば前記時短への移行率として、低確率状態中且つサポ有時、中確率状態中且つサポ有時、および高確率状態中且つサポ有時、の3種類の移行率(抽選確率)を、分子を1としたときに分母が、基準となる確率の分母の値に対してプラスマイナス10%の範囲内で設定されるように構成するのが好適である。すなわち例えば、基準となる移行率を1/10とした場合、低確率が1/11、中確率が1/10、高確率が1/9と設定しても良い。
また、上述した実施形態の、時短機能を付与しない設定を、時短機能を付与する設定の時短回数(例えば100回)よりも少ない回数で付与する設定としても良い。つまり、付与するかしないかの2択の設定ではなく、何れも付与するが付与回数に多寡の差異を持たせるように設定しても良い。このような場合、付与した時短回数を報知しない構成とすれば、一層遊技者は遊技状態を判別し難くなる。
さらに、第一実施形態と異なり本実施形態では、大当り後の遊技状態が、大当り前の遊技状態よりも、有利度が低くなる可能性を有している。例えば、サポ有時に大当りしても大当り後に時短機能が作動しない状態や、高確率状態中に大当りしても大当り後に低確率状態に移行する状態などがある。このような本実施形態では、そもそも大当りによって不利な状態に移行する機能を有しているので、第一実施形態が具備していた転落抽選機能を備えないように構成しても良い。これにより、遊技者に不利益となる機能を、過剰に備えないことで、有利な状態に滞在しているのではないかという期待を遊技者に抱かせ易くなり、本発明の止め時を与えない効果と相乗して、稼働の低下を防止することができる。
以上、本発明に係る実施形態を説明してきたが、これに限らず、本発明の技術思想を逸脱しない限り、他の構成としても良い。
例えば、転落抽選に係る転落抽選確率は、高確率状態でも中確率状態でも、同じ確率とした例を示した。しかし、これに限定することなく、高確率状態における転落抽選確率の方を、中確率状態の転落抽選確率よりも、高く設定しても良い。中確率状態から転落した場合には、低確率状態にのみ移行するのに対して、高確率状態から転落した場合には、低確率状態と中確率状態の何れかに移行する。すなわち、高確率状態から即、低確率状態に転落するとは限らず、中確率状態に留まる場合もある。したがって、転落したら即、低確率状態に移行するしかない中確率状態と比較して、多少、転落抽選確率を高く設定しても、遊技のバランスを著しく不均衡にするものではない。
このようにすることで、転落当選した後の処理を画一的で面白みの無いものとせず、状況に応じてバラエティ豊かな展開を実現可能な遊技機を提供することができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
第1始動口11が、第1始動口に相当し、第2始動口12が、第2始動口に相当する。
S259、S261及びS265を備えた、当否判定処理(図7乃至図11)が、当否抽選判定手段に相当する。
当否判定処理(図8)のS250及びS252が、優先判定手段に相当する。
当否判定処理(図10)のS360、S395及び、特別遊技処理(図12乃至図14)が、大当り遊技実行手段に相当する。
主制御装置80が、図18及び図19に示す設定に基づき実行する当否判定処理(図9)のS275が、開放延長判定手段に相当する。
主制御装置80が、図18及び図19に示す設定に基づき実行する当否判定処理(図9)のS275が、確率移行手段に相当する。
特別遊技処理(図14)のS625、S630およびS635が、開放延長移行手段に相当する。
主制御装置80が、図18及び図19に示す設定に基づき実行する当否判定処理(図9)のS275が、高確率振り分け手段に相当する。
2ラウンドの大当り遊技が、少利得大当り遊技に、又、15ラウンドの大当り遊技が、多利得大当り遊技に相当する。
主制御装置80が、図18及び図19に示す設定に基づき実行する当否判定処理(図9)のS275が、大当り種別選択手段に相当する。
主制御装置80が実行する当否判定処理(図9)のS290が、小当り判定手段に相当する。
演出図柄表示装置6が、演出表示装置に相当する。
サブ統合制御装置83が、演出表示制御手段に相当する。
当否判定処理(図8)のS254、S255、S262及びS263が、転落抽選判定手段に相当する。
当否判定処理(図10)のS440が、小当り判定手段に相当する。
11 第1始動口
12 第2始動口
14 大入賞口
80 主制御装置
83 サブ統合制御装置

Claims (2)

  1. 遊技球が常時入球可能な第1始動口と、
    遊技球が入球容易な開放状態と入球困難な閉鎖状態に変化可能な普通電動役物からなる第2始動口と、
    前記第1始動口及び第2始動口への入球に起因して数値データを取得し、該数値データに基づいて大当りとするか否かの当否抽選判定を所定の当否抽選確率にて実行する当否抽選判定手段と、
    該当否抽選判定手段は、前記第1始動口よりも第2始動口への入球に基づく当否判定を優先して実行する優先判定手段と、
    前記当否判定の結果が大当りであれば、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
    前記第2始動口が開放状態を維持する開放時間を延長する開放延長状態に非開放延長状態から移行するか否かの開放延長判定を実行する開放延長判定手段と、
    前記大当り遊技終了後に当否判定の前記所定の当否抽選確率が通常状態の低確率よりも高い非低確率となる非低確率状態に移行させる確率移行手段と、
    前記大当り遊技終了後に前記開放延長判定手段により移行すると判定されたとき前記開放延長状態に移行させる開放延長移行手段と、を備えた遊技機において、
    前記非低確率状態は、前記所定の当否抽選確率が高確率となる高確率状態と、前記高確率より低い中確率となる中確率状態を備え、
    前記確率移行手段は、
    前記高確率状態又は前記中確率状態の何れかに振り分けると共に、前記高確率状態への前記振り分けが前記通常状態よりも前記中確率状態の方が容易となる高確率振り分け手段を備え、
    前記高確率状態中又は前記中確率状態中において、前記第1始動口又は第2始動口への入球に起因して、前記当否判定の実行前に、現在の所定の当否抽選確率よりも確率の低い中確率状態又は通常状態に転落させるか否かの転落抽選判定を、所定の転落抽選確率にて実行する転落抽選判定手段を備え、
    前記開放延長判定手段は、
    前記非開放延長状態中は、通常状態及び中確率状態よりも高確率状態時の方が開放延長状態への移行を容易とし、
    前記開放延長状態中は、前記所定の当否抽選確率の高低に関係無く、所定の開放延長移行抽選確率にて前記開放延長判定を実行すること、
    を特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記大当り遊技は少なくとも期待できる賞球数の少ない少利得大当り遊技と、該少利得大当り遊技よりも前記期待できる賞球数の多い多利得大当り遊技を備え、
    前記当否抽選判定手段は、
    前記当否抽選判定の結果が前記大当りであるとき、少利得大当り遊技と多利得大当り遊技の何れとするかを選択する大当り種別選択手段と、
    少なくとも前記第1始動口への入球に起因して取得した前記数値データに基づいて前記期待できる賞球数が前記少利得大当り遊技と同じであると共に、実行後に前記通常状態、中確率状態、及び高確率状態の内の何れかから他の何れかへの移行を行わない小当り遊技とするか否かの小当り判定手段と、を備え、
    前記第1始動口よりも第2始動口への入球に起因した場合の方が、前記多利得大当り遊技を実行し易くし、
    前記第2始動口よりも第1始動口への入球に起因した場合の方が、前記少利得大当り遊技を実行し易くし、
    演出表示を行う演出表示装置と、
    該演出表示装置を表示制御して前記当否抽選判定手段の判定結果を演出表示する演出表示制御手段と、を更に備え、
    該演出表示制御手段は、
    前記通常状態中において、前記小当り判定手段により小当り遊技とすると判定された場合と、前記大当り種別選択手段により少利得大当り遊技が選択された場合とで、実行する演出表示態様を判別不能に表示制御すること、
    を特徴とする遊技機。
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