JP6480854B2 - 電子回路ユニットの固定方法及び固定具 - Google Patents

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Description

本発明は、天井板や壁板等の金属板の一方の面に、電子回路ユニットを固定する固定方法及びその固定方法に使用される固定具に関する。
近年、LED照明装置付きの天井板が提案されている(特許文献1参照)。ここで、LED照明装置は直流電力を供給する電源装置が必要であり、この従来例では、天井板の裏面に、電源装置(電源回路ユニット)を配置している。
特開2013−532353号公報
上記従来例では、天井板の設置作業や修理作業中に、上記電源装置がガタつき、断線するおそれが生じる。そこで、かかる断線の発生を防止するために、電源装置を天井板にボルトやビスによって強固に固定する構成が考えられる。しかし、このように電源装置をボルトやビスによって固定する構成では、ボルトやビスを締め付ける工具が使用することになり、しかも天井板の裏面に手を伸ばしての操作となり、作業が煩雑で電源装置の取り付け作業が困難となる。
また、天井板が例えばスパンドレルのような金属板の場合は、電源装置をボルトやビスで天井板に固定すると、天井板の裏面から表面にボルトやビスが突き抜けて、天井板の美感を損ねてしまう。
なお、このような電源装置の固定に関する課題は、電源装置に限らず、リレー、通信機器、センサ等の電子回路ユニットの固定に関しても同様である。また、天井板に限らず、壁板、内壁・外壁用板等の金属板に電子回路ユニットを固定する際に上記課題が発生する。
そこで、従来から、容易にかつ美感を損ねないように、電子回路ユニットを金属板に固定する方法が所望されていた。
本願発明は、上記課題に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、電子回路ユニットを金属板に固定する際に、容易にかつ美感を損ねないように、電子回路ユニットを金属板に固定する固定方法及び固定具を提供することである。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、一方の面に第1被係合手段及び第2被係合手段を備えた金属板の前記一方の面に、電子回路ユニットを固定する固定具であって、対向して配置される一対の脚部と、前記一対の脚部間を繋ぎ前記電子回路ユニットを載置固定する台座部と、前記一対の脚部のうちの一方の脚部に設けられた第1係合手段と、前記一対の脚部のうちの他方の脚部に設けられた第2係合手段とを備えており、前記金属板の前記一方の面に固定具を固定するに際して、金属板及び固定具の少なくともいずれかの弾性を利用して、前記第1係合手段を前記第1被係合手段に係合させ、且つ前記第2係合手段を前記第2被係合手段に係合させることを特徴とする。
ここで、「金属板」は、天井板、壁板、内壁・外壁用板、天井放射板、更には、スパンドレル等の金属板を含む。
「電子回路ユニット」は、LEDといった照明器具などの電源装置、リレー、通信機器、センサ等を含む。
上記構成によれば、電子回路ユニットを金属板に固定する際に、容易にかつ美感を損ねないように、電子回路ユニットを金属板に固定することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の固定具であって、前記第1係合手段は、前記一方の脚部の外側面に設けられ、外側に突出した第1係合突起部であり、前記第2係合手段は、前記他方の脚部の下側端側で外側に屈曲延出した延出部であり、前記第1被係合手段は、前記金属板の一方の面の両側端部のうちの一端部に立設され、他端側に突出形成された第1被係合爪部を備えた第1被係合部材であり、前記第2被係合手段は、前記金属板の一方の面の両側端部のうちの他端部に形成された係合凹部であり、前記第1係合突起部を前記第1被係合爪部に係合させ、前記延出部を前記係合凹部に係合させることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、固定具と金属板を係合する係合構造を、実施の形態1、2、4に対応する係合構造に限定するものである。なお、本発明は、当該係合構造のみを限定するものであって、当該係合構造以外の「金属板」や「電子回路ユニット」の概念は、請求項1のままである。
本発明における用語を実施の形態に則して説明すれば、以下の通りである。即ち、「第1係合突起部」は、実施の形態1、2、4の第1係合突起部35aに相当する。「延出部」は、実施の形態1、2、4の延出部36に相当する。「第1被係合部材」は、実施の形態1、2、4の係合リブ6Aに相当する。「第1被係合爪部」は、実施の形態1、2、4の係合爪56aに相当する。「係合凹部」は、実施の形態1、2、4の係合凹部37に相当する。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の固定具であって、前記第1係合手段は、前記一方の脚部の外側面に設けられ、外側に突出した第1係合突起部であり、前記第2係合手段は、前記他方の脚部の外側面に設けられ、外側に突出した第2係合突起部であり、前記第1被係合手段は、前記金属板の一方の面の両側端部のうちの一端部に立設され、他端側に突出形成された第1被係合爪部を備えた第1被係合部材であり、前記第2被係合手段は、前記金属板の一方の面の両側端部のうちの他端部に立設され、一端側に突出形成された第2被係合爪部を備えた第2被係合部材であり、前記第1係合突起部を前記第1被係合爪部に係合させ、前記第2係合突起部を前記第2被係合爪部に係合させることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、固定具とパネルを係合する係合構造を、実施の形態3に対応する係合構造に限定するものである。なお、本発明は、当該係合構造のみを限定するものであって、当該係合構造以外の「金属板」や「電子回路ユニット」の概念は、請求項1のままである。
本発明における用語を実施の形態に則して説明すれば、以下の通りである。即ち、「第1係合突起部」は、実施の形態3の係合突起部35aに相当し、「第2係合突起部」は、実施の形態3の係合突起部35bに相当する。「第1被係合部材」は実施の形態3の係合リブ6Aに相当し、「第1被係合爪部」は実施の形態3の係合爪56aに相当する。「第2被係合部材」は実施の形態3の係合リブ6Bに相当し、「第2被係合爪部」は実施の形態3の係合爪56bに相当する。
請求項4記載の発明は、一方の面に第1被係合手段及び第2被係合手段を備えた金属板の前記一方の面に、電子回路ユニットを固定する固定方法であって、対向して配置される一対の脚部と、前記一対の脚部間を繋ぎ前記電子回路ユニットを載置固定する台座部と、前記一対の脚部のうちの一方の脚部に設けられた第1係合手段と、前記一対の脚部のうちの他方の脚部に設けられた第2係合手段とを備えた固定具を準備し、前記金属板の前記一方の面に前記固定具を固定するに際して、金属板及び固定具の少なくともいずれかの弾性を利用して、前記第1係合手段を前記第1被係合手段に係合させ、且つ前記第2係合手段を前記第2被係合手段に係合させることを特徴とする。
本発明によれば、電子回路ユニットを金属板に固定する際に、容易にかつ美感を損ねないように、電子回路ユニットを金属板に固定することができる。
実施形態の天井放射パネルユニットで構成された天井を下方から仰ぎ見た状態での模式的な一部破断斜視図。 実施の実施1に係る(A)は天井放射パネルユニットの平面図、(B)は(A)の右側面図。 (A)は図2(A)のIIIA−IIIA視断面図、(B)は天井放射パネルの開口溝を下側から見た図。 図2(A)のIV−IV視断面図。 (A)は図4における左端側の係合リブ付近の拡大図、(B)は図4における右端側の係合リブ付近の拡大図。 固定具の分解斜視図。 電源回路ユニットを天井放射パネルに固定する動作を説明するための図。 実施の形態2の断面図。 実施の形態3の断面図。 実施の形態4の断面図。
以下、本発明を実施の形態に基づいて詳述する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
本願発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。図1のとおり、建物は壁Wと天井スラブSとを有しており、天井スラブSの下方に、本願発明の実施形態品である天井放射パネルユニット1を多数枚配置して天井が構成されている。
天井放射パネルユニット1は帯状の天井放射パネル2の群を有しており、6枚の天井放射パネル2で1つの天井放射パネルユニット1が構成されている。天井放射パネルユニット1も細長い矩形(長方形)になっており、この天井パネル1の多数枚を縦横に整列して敷設して天井が構成されている。天井放射パネル2には金属材料を用いた金属板が用いられており、例えば、アルミニウムを材料にしたスパンドレルを用いることができる。
ここで、スパンドレルの材料としては、アルミニウムに限らず、スチール、ステンレス、チタン等が用いられる。また、スパンドレルの種類としては、角形の凹部が連続した波型の断面形状を有する角スパンドレル、略半円形の凹部が連続した波型の断面形状を有する丸形スパンドレル、凹部のない平板状に形成されている平板状スパンドレル等が存在する。本実施の形態1では、丸形スパンドレルを用いるのが好ましい。
敢えて述べるまでもないが、天井放射パネルユニット1は1枚の天井放射パネル2で構成してもよいし、複数枚の天井放射パネル2を有する場合、その枚数は任意に設定できる。また、天井放射パネル2が単一である場合も複数枚で構成されている場合でも、平面視形状は任意に設定することができ。例えば正方形とすることも可能である。
天井放射パネルユニット1は空調機能を有しており、更に、図1に平行斜線で示すように、1枚の天井放射パネル2にその長手方向全長にわたって延びるライン型照明部としてLED照明部3を備えている。LED照明部3は、LED素子がライン状に所定間隔あけて配置された構成である。以下、図2以下の図面を参照して詳細を説明する。以下の説明では便宜的に前後や左右の方向を使用するが、これは、図2に表示するように、天井放射パネルユニット1の長手方向を前後方向として短手方向(幅方向)を左右方向としている。正面視は前後方向から見た状態である。
天井放射パネルユニット1は6枚の天井放射パネル2を備えているが、天井放射パネル2は、図3のとおり、基本的には複数の凹部を有する波型状で、両端側2a,2bに寄った部位に下向き凸の放熱用半円状凹部20が形成されている。また、天井放射パネル2には下向き凸の略半円状のパイプ保持部4が形成されており、これに熱交換流体(例えば水)が通るパイプ5を嵌め込でいる。パイプ保持部4は僅かながらくびれており、このため、パイプ5を強制的に嵌め込むと簡単には抜けない状態に保持される。なお、パイプ保持部4の半円状底面位置と半円状凹部20の半円状底面位置とは略同一になるように揃えられている。
天井放射パネル2の上面(一方の面に相当)における、一端部2aと他端部2bの近傍とには、天井放射パネル2同士を連結するために使用される係合手段の一例として、上向きの係合リブ6A,6Bがそれぞれ天井放射パネル2に一体的に形成されている。天井放射パネル2の一端部2aは天井放射パネル2の板厚分だけ段上がりしており、左右に隣り合った天井放射パネル2の一端部2aが他端部2bに載って、各パネル本体2の基部の下面が同一面を成すように設定している。隣り合った天井放射パネル2の一端部2aが他端部2bに載るので、他方の係合リブ6Bは他端部2bから少し内側にずらしている。
そして、各係合リブ6A,6Bの上部には鉤状の係合爪56a,56bが形成されており、6枚の天井放射パネル2に左右方向に長い横桟7を重ねて、横桟7で6枚の天井放射パネル2を連結することで天井放射パネルユニット1と成している。横桟7は側断面下向き開口コの字型(チャンネル型)の形態であり、天井放射パネル2同士を連結するために使用される係合手段の一例として、前後の側板7aに係合爪部8を切欠き形成し、係合爪部8を係合リブ6A,6Bの係合爪56a,56bに上から押し込んで係合させている。また、パイプ5も横桟7で押えられている。横桟は前後3カ所に配置しているが、少なくとも2カ所あったら足りる。横桟7は、梁材等の建物の構造材にボルトや金具等のジョイント手段で吊支されている。
1枚の天井放射パネルユニット1には1本のパイプ5が配置されており、パイプ5は、平面視でジグザグ状に曲がることにより、各天井放射パネル2の上面に前後長手の直線部を有している。前後方向又は左右方向に隣り合ったパイプ5は図示しない継手で接続される。
天井放射パネル2のうちパイプ保持部4と他端部2bとの間には、図3(A)に示すよう、下広がり台形状の開口溝9が全長に亙って形成されており、この下向き開口溝9の上底面に基板14がビス止めや両面粘着テープ等で固定されている。基板14には、図3(B)に示すようにLED13が前後方向に飛び飛びで配置されており、LED照明部3を構成している。
ここで、注目すべきは、図2に示すようにLED照明部3に直流電力を供給する電源回路ユニット(電子回路ユニットに相当)30が天井放射パネル2の裏面に脱着可能に固定されていることである。以下、図4,図5、図6、図7をも参照して、電源回路ユニット30を天井放射パネル2に固定する固定方法及び固定方法に使用される固定具31について説明する。
固定具31は、図4及び図6に示すように、板状の金属製(例えばアルミニウム製)であって、対向して配置される一対の脚部32a,32bと、脚部32a,32b間を繋ぎ電源回路ユニット30を載置固定する台座部33を備えている。台座部33の上面33aには電源回路ユニット30が載置され、この状態でボルト34等によって固定されている。また、脚部32aの外側面には、外側に突出した第1係合突起部35a(第1係合手段に相当)が設けられている。一方、脚部32bは下端部で外側に屈曲され、脚部32bに対して垂直方向に延出された延出部36(第2係合手段に相当)を備えている。
一方、天井放射パネル2には、図4に示すように、第1係合突起部35aに対応して係合リブ6A(第1被係合部材に相当)が設けられ、延出部36に対応して係合凹部37(第2被係合手段に相当)が設けられている。係合リブ6Aは、第1係合突起部35aに係合可能な係合爪56a(第1被係合爪部に相当)を備えている。係合リブ6Aは、上記したように本来的には隣接する天井放射パネル2同士を連結するために使用され係合手段であるが、本実施の形態では固定具31を固定するための係合手段を兼ねている。即ち、係合リブ6Aは、第1係合突起部35aに係合可能な係合爪56a(第1被係合爪部に相当)を有する第1被係合部材を兼用するように構成されている。
また、係合凹部37は、凹部20の開口を覆う他端部2bの形状により構成されたものである。具体的に説明すれば、天井放射パネル2の上面(一方の面に相当)の両側端部のうち他端部2bは、他端部2bに位置する裏面側に開口した凹部20の他端部寄り周縁から一端側に延出しており、その延出先端部に他端部側の係合リブ6Bが設けられている。このような他端部2bの形状により、凹部20の開口を覆う他端部2bと凹部20とにより規定される空間を係合凹部37として構成することができる。
このように本実施の形態では、本来的には隣接する天井放射パネル2同士を連結するために使用される係合手段(係合爪56a,56bのうち係合爪56a)及び係合手段に関連して形成された部位(係合凹部37)を、固定具31の係合手段(第1係合突起部35a及び延出部36)に係合する被係合手段(係合爪56a、係合凹部37)として利用するように構成した。よつて、別途天井放射パネル2に当該被係合手段(係合爪56a、係合凹部37)を形成する必要がなく、コストの低減を図ることができる。なお、後述する実施の形態2−4においても、使用する天井放射パネルの形状は異なるけれども、使用する天井放射パネル同士を連結するために使用される係合手段等を、当該被係合手段として利用するように構成されている。
電源回路ユニット30を天井放射パネル2に固定するに際して、天井放射パネル2の弾性を利用して、図4及び図5(A)に示すように、第1係合突起部35aを係合爪56aに係合させ、且つ図4及び図5(B)に示すように、延出部36を係合凹部37に係合させる。なお、本実施の形態では、電源回路ユニット30は予め固定具31に固定されており、このような状態の固定具31を天井放射パネル2に固定する。具体的には、先ず図7(1)に示すように固定具31の延出部36を斜め方向から天井放射パネル2の係合凹部37に押し込む。次いで、図7(2)に示すように固定具31を矢印方向に回転する。これにより、第1係合突起部35aが係合爪56aに当接し係合リブ6Aが弾性変形することにより、第1係合突起部35aが係合爪56aを乗り越えて係合爪56aの下側に移動する。この結果、第1係合突起部35aを係合爪56aに係合し、且つ延出部36が係合凹部37に嵌合することによって、電源回路ユニット30を天井放射パネル2に装着し固定することができる。このように本実施の形態では、工具を必要とせず容易に電源回路ユニット30を天井放射パネル2に固定することができる。また、電源回路ユニット30が天井放射パネル2に固定されることにより、電源回路ユニット0からの発熱が効率よく吸熱されるので、電源回路ユニット30の耐久性が向上する。
なお、電源回路ユニット30を天井放射パネル2から取り外す場合は、装着操作と逆の操作手順を行えば、容易に取り外すことが可能である。また、電源回路ユニット30の取付位置は、作業性の向上を考慮すれば、点検穴の近傍であるのが好ましい。
このように、電子回路ユニットを金属板に固定し、かつ、工具を用いずに脱着できる構造とすることで、工事難易度を低下させ、工数を低減することができる。また、工事中または使用中の偶発的な落下、断線事故を未然に防ぐことができる。
さらに、電子回路ユニットの発熱を、固定具を介して金属板に伝えて放熱することもできる。金属板が放射パネルの場合は、熱交換流体により、電子回路ユニットを冷却することができる。
(実施の形態2)
図8は実施の形態2の断面図である。この実施の形態2における天井放射パネル2Aは、上記実施の形態1における半円状凹部20に代えて角形状凹部20Aを有する。本実施の形態2では、丸形スパンドレルを用いるのが好ましい。天井放射パネル2Aは、上記実施の形態1における天井放射パネル2と同様に上面(一方の面に相当)における両側端部にそれぞれ係合リブ6A,6Bを備え、天井放射パネル2Aの他端部2bに係合凹部37を備えている。また、固定具としては上記実施の形態1の固定具31が用いられる。電源回路ユニット30を天井放射パネル2Aに固定するに際しては、上記実施の形態1と同様に、天井放射パネル2Aの弾性を利用して、図8に示すように、第1係合突起部35aを係合爪56aに係合させ、且つ図8に示すように、延出部36を係合凹部37に係合させることにより行う。
なお、熱交換流体(例えば水)が通るパイプ5は、中央部の凹部20Aに配置し、そのパイプ5を押え部材(図示せず)で上から押さえ付けて固定するように構成すればよい。
(実施の形態3)
図9は実施の形態3の断面図である。この実施の形態3における天井放射パネル2Bは、凹部のない平板状のパネル(金属板)用いられる。従って、天井放射パネル2Bとしては、平板状スパンドレルを用いるのが好ましい。図9において、40はパイプ保持部であり、パイプ保持部40に熱交換流体(例えば水)が通るパイプ5が嵌め込まれている。また、図9において41は放熱リブである。
この天井放射パネル2Bは、上記実施の形態1における天井放射パネル2と同様に上面(一方の面に相当)における両側端部にそれぞれ係合リブ6A,6Bを備えている。一方、本実施の形態3における固定具31Bは、実施の形態1における固定具31において設けられていた延出部36がなく、脚部32bの外側面から外側に突出した第2係合突起部35bが設けられている。従って、固定具31Bは、脚部32aに第1係合突起部35aを備え、脚部32bに第2係合突起部35bを備えている。このような構成により、電源回路ユニット30を天井放射パネル2Bに固定するに際しては、天井放射パネル2の弾性を利用して、第1係合突起部35aを係合爪56aに係合させ、第2係合突起部35bを係合爪56bに係合させることにより行う。なお、本実施の形態は、上記実施の形態1と同様に、電源回路ユニット30は予め固定具31Bに固定されており、このような状態の固定具31を天井放射パネル2に固定する。
このように、本実施の形態においても、本来的には隣接する天井放射パネル2B同士を連結するために使用される係合手段(係合爪56a,56b)を、固定具31Bの係合手段(第1係合突起部35a及び第2係合突起部35b)に係合する被係合手段(係合爪56a,56b)として利用するように構成されている。
(実施の形態4)
図10は実施の形態4の断面図である。この実施の形態4における天井放射パネル2Cは、上記実施の形態3と同様の凹部のない平板状のパネル(金属板)用いられる。従って、天井放射パネル2Cとしては、平板状スパンドレルを用いるのが好ましい。
天井放射パネル2Cは、上記実施の形態1における天井放射パネル2と同様に上面(一方の面に相当)における両側端部にそれぞれ係合リブ6A,6Bを備えている。但し、係合爪6Aの形状が、実施の形態1とは異なり、矩形状に形成されている。特に他端部側の係合爪6Bは内側(図10の左側)に大きく突出していることから、他端部側の係合爪6Bの下側空間は、係合凹部37として構成される。
一方、本実施の形態4における固定具31Cは、実施の形態1における固定具31とほぼ同様である。異なる点は、実施の形態1における固定具31では、延出部36が脚部32bに対して垂直方向に延出されていたが、実施の形態4における固定具31Cでは、延出部36が脚部32bに対して斜め下方に延出されていることである。
なお、熱交換流体(例えば水)が通るパイプは、平板状天井放射パネル2Cの上面に配置し、そのパイプを押え部材(図示せず)で上から押さえ付けて固定するように構成すればよい。
このような構成により、電源回路ユニット30を天井放射パネル2Cに固定するに際しては、天井放射パネル2Cの弾性を利用して、第1係合突起部35aを係合爪56aに係合させ、且つ延出部36を係合凹部37に係合させることにより行う。なお、本実施の形態は、上記実施の形態1と同様に、電源回路ユニット30は予め固定具31Cに固定されており、このような状態の固定具31Cを天井放射パネル2に固定する。
このように、本実施の形態においても、本来的には隣接する天井放射パネル2C同士を連結するために使用される係合手段(係合爪56a,56bのうち係合爪56a)及び係合手段に関連して形成された部位(係合凹部37)を、固定具31Bの係合手段(第1係合突起部35a及び及び延出部36)に係合する被係合手段(係合爪56a,係合凹部37)として利用するように構成されている。
(その他の事項)
(1)上記実施の形態における天井放射パネル(金属板に相当)としては、スパンドレルを用いるのが好ましいけれども、スパンドレル以外の金属板を用いてもよい。また、パネルの一例として天井放射パネルを挙げたけれども、本発明は熱放射機能のない通常の金属製の天井パネルにも適用できる。更に、金属製の天井パネルに限らず、壁パネル、内壁・外壁用パネル等の金属製パネル(金属板に相当)に電子回路ユニットを固定する場合にも適用できる。
(2)上記実施の形態では、LED照明装置に直流電源を供給する電源回路ユニットを固定する場合を例示したけれども、本発明は、リレー、通信機器、センサ等の電子回路ユニットを固定する場合にも適用できる。
(3)上記実施の形態ではパネル(金属板に相当)及び固定具のうちパネルの弾性を利用する構成であったけれども、固定具の弾性を利用する構成であってよく、また、パネル及び固定具の両方の弾性を利用する構成であってもよい。なお、パネルや固定具に弾性を付与するための構成としては、例えば、断面が薄肉状となるように構成すればよい。
また、パネルと固定具の弾性に関しては、(a)パネルの弾性変形量が多い場合と、(b)固定具の弾性変形量が多い場合の2つの態様があり、態様毎に以下のような利点がある。例えば、図9を参照して説明すれば、パネルの弾性変形量が多い場合では、取り外しの際に、パネル側の係合リブ6Bに外側に荷重をかけると、係合リブ6Bがその下端部を中心として外側に大きく弾性変形し、これにより、係合リブ6Bの係合爪56bが第2係合突起部35bから大きく離間し、第2係合突起部35bとの係合状態が解除され、固定具がパネルから外れ易くなる。
一方、固定具の弾性変形量が多い場合には、図9に示すように、固定具の高さが高い場合(指で押すスペースがある場合)に、固定具の脚部32bに横方向から内側に向けて荷重をかけると、固定具の脚部32bはその上端部を中心として内側(係合リブ6A側)に大きく弾性変形し、これにより、第2係合突起部35bが係合爪56bから大きく離間し、係合爪56bとの係合状態が解除され、固定具がパネルから外れ易くなる。
なお、上記の説明では、図9に示す実施の形態3を挙げて説明したが、その他の実施の形態1、2,4にも適用される。例えば、実施の形態1においては、パネルの弾性変形量が多い場合、図4に示すように、取り外しの際に、パネル側の係合リブ6Aに外側に荷重をかけると、係合リブ6Aがその下端部を中心として外側に大きく弾性変形し、これにより、係合リブ6Aの係合爪56aが第1係合突起部35aから大きく離間し、第1係合突起部35aとの係合状態が解除され、固定具がパネルから外れ易くなる。また、実施の形態1の固定具は指で脚部32aを押すスペースがあると想定した場合において、固定具の脚部32aに横方向から内側に向けて荷重をかけると、脚部32aはその上端部を中心として内側(係合リブ6B側)に大きく弾性変形し、これにより、第1係合突起部35aが係合爪56aから大きく離間し、係合爪56aとの係合状態が解除され、固定具がパネルから外れ易くなる。
(4)上記実施の形態では、本来的には隣接するパネル(金属板に相当)同士を連結するために使用され係合手段及び当該係合手段に関連した構造を、固定具の係合手段(実施の形態1、2、4における第1係合突起部35a及び延出部36、実施の形態3における第1係合突起部35a及び第2係合突起部35b)に係合する被係合手段(実施の形態1、2、4における係合爪56a、係合凹部37、実施の形態3における係合爪56a,56b)として利用するように構成したけれども、これらの当該被係合手段を別途形成するようにしてもよい。
(5)上記実施の形態では、予め電源回路ユニットが固定具に固定され、このような状態における固定具をパネル(金属板に相当)に固定するようしたけれども、固定具をパネル(金属板に相当)に固定した後に、電源回路ユニットを固定具に固定するようにしてもよい。
(6)また、図4、図7、図8、図9および図10では、電源回路ユニット30を台座部33の上面に載置しているが、電源回路ユニット30を台座部33の下面に載置してもよい。
本発明は、天井板や壁板等の金属板の一方の面に、電子回路ユニットを固定する固定方法及びその固定方法に使用される固定具に適用することが可能である。
1:天井放射パネルユニット 2,2A,2B,2C:天井放射パネル
2a:一端部 2b:他端部
3:LED照明部 6A:,6B係合リブ
56a,56b:係合爪 7:横桟
13:LED 30:電源回路ユニット
31,31B,31C:固定具
32a,32b:脚部 33:台座部
35a:第1係合突起部 35b:第2係合突起部
36:延出部 37:係合凹部

Claims (4)

  1. 一方の面に第1被係合手段及び第2被係合手段を備えた金属板の前記一方の面に、電子回路ユニットを固定する固定具であって、
    対向して配置される一対の脚部と、前記一対の脚部間を繋ぎ前記電子回路ユニットを載置固定する台座部と、前記一対の脚部のうちの一方の脚部に設けられた第1係合手段と、前記一対の脚部のうちの他方の脚部に設けられた第2係合手段とを備えており、
    前記金属板の前記一方の面に固定具を固定するに際して、金属板及び固定具の少なくともいずれかの弾性を利用して、前記第1係合手段を前記第1被係合手段に係合させ、且つ前記第2係合手段を前記第2被係合手段に係合させることを特徴とする固定具。
  2. 前記第1係合手段は、前記一方の脚部の外側面に設けられ、外側に突出した第1係合突起部であり、
    前記第2係合手段は、前記他方の脚部の下側端側で外側に屈曲延出した延出部であり、
    前記第1被係合手段は、前記金属板の一方の面の両側端部のうちの一端部に立設され、他端側に突出形成された第1被係合爪部を備えた第1被係合部材であり、
    前記第2被係合手段は、前記金属板の一方の面の両側端部のうちの他端部に形成された係合凹部であり、
    前記第1係合突起部を前記第1被係合爪部に係合させ、前記延出部を前記係合凹部に係合させる請求項1記載の固定具。
  3. 前記第1係合手段は、前記一方の脚部の外側面に設けられ、外側に突出した第1係合突起部であり、
    前記第2係合手段は、前記他方の脚部の外側面に設けられ、外側に突出した第2係合突起部であり、
    前記第1被係合手段は、前記金属板の一方の面の両側端部のうちの一端部に立設され、他端側に突出形成された第1被係合爪部を備えた第1被係合部材であり、
    前記第2被係合手段は、前記金属板の一方の面の両側端部のうちの他端部に立設され、一端側に突出形成された第2被係合爪部を備えた第2被係合部材であり、
    前記第1係合突起部を前記第1被係合爪部に係合させ、前記第2係合突起部を前記第2被係合爪部に係合させる請求項1記載の固定具。
  4. 一方の面に第1被係合手段及び第2被係合手段を備えた金属板の前記一方の面に、電子回路ユニットを固定する固定方法であって、
    対向して配置される一対の脚部と、前記一対の脚部間を繋ぎ前記電子回路ユニットを載置固定する台座部と、前記一対の脚部のうちの一方の脚部に設けられた第1係合手段と、前記一対の脚部のうちの他方の脚部に設けられた第2係合手段とを備えた固定具を準備し、
    前記金属板の前記一方の面に前記固定具を固定するに際して、金属板及び固定具の少なくともいずれかの弾性を利用して、前記第1係合手段を前記第1被係合手段に係合させ、且つ前記第2係合手段を前記第2被係合手段に係合させることを特徴とする固定方法。
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