JP6480545B2 - 荷重検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷重検知装置に関し、荷重を適切に検出し、検出精度の劣化を抑制する場合に好適なものである。
車両における安全システムの一つとして、乗車時にシートベルトが非着用であることを警告するアラームシステムが実用化されている。このアラームシステムでは、人の着座が感知されている状態でシートベルトの着用が非感知となる場合に、警告が発せられる。この人の着座を感知する装置として、着座による荷重を検知する荷重検知装置が用いられる場合がある。
このような荷重検知装置として、座席のシートクッション下に配置されるものがある。座席装置には、シートクッションがシートパン上に配置される場合と、シートクッションがフレームに固定される複数のSばねに上に配置される場合とがある。シートクッションが複数のSばねに上に配置される座席装置においては、荷重検知装置がSばねに係止されて使用される場合がある。下記特許文献1には、このような荷重検知装置としての着座検知装置が記載されている。特許文献1に記載の着座検知装置は、Sばねに係止される台座と、台座上にスペーサを介して配置されるメンブレンスイッチとを有する。
特開平2011−105278号公報
ところで、一般的な座席装置では、座席に人が正規着座する状態で、シートクッションからSばねに加わる荷重の方向は、それぞれのSばねが位置するSばね面に対して垂直な方向となる。このSばね面は仮想面であり、正規着座とは、臀部が座面の奥深くに位置して、背中が背もたれに接触する状態で着座することを意味する。従って、Sばねに係止される荷重検知装置は、Sばね面に対して垂直な方向にシートクッションから押圧される場合に適切に荷重を検知する構成とされる。しかし、着座する者が、正規着座よりも前側に着座する前座りや、正規着座に対して横方向にずれた状態着座する横座りをする場合がある。このような場合に、シートクッションの下面はSばね面に対する斜めの力をSばねに加える。従って、シートクッションに押圧されることで荷重を検知する荷重検知装置もシートクッションから荷重検知装置の圧力の検出方向に対して斜めの力を受ける。
このように荷重検知装置に対して、通常時に荷重検知装置が検出しようとする圧力の方向に対して斜めの力が加えられる状態が繰り返されると、荷重検知装置を構成する部材に想定外の力が加わり当該部材間にずれが生じる場合があり、荷重の検知精度が劣化する場合がある。この対策として、荷重検知装置を構成する部材に加わる力を弱くする構成とすると、荷重を適切に検出できなくなる懸念がある。
そこで、本発明は、荷重を適切に検出し、検出精度の劣化を抑制できる荷重検知装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、複数のSばね上に配置されるシートクッションに押圧される荷重検知装置であって、一対の前記Sばねに係止される一対の係止部を有する台座と、前記台座上に配置され、互いに対向し荷重検出時に前記シートクッションの押圧力により接触する一対の電極を有する荷重検知センサユニットと、を備え、荷重の検出時に前記シートクッションに押圧される前記荷重検知センサユニットの押圧面は、前記台座が係止されるそれぞれの前記Sばねの上端部と同じ高さまたは当該上端部よりも上側に位置し、前記一対の電極の接触面は前記台座が係止されるそれぞれの前記Sばねの上端部よりも下側に位置することを特徴とするものである。
Sばねに台座が係止される場合には、Sばねに係止される台座の係止部は、その一部がSばねよりも上側に位置する。従って、Sばね上に配置されるシートクッションの下面は、Sばねに係止される台座の係止部において局所的に周りよりも大きく変形する傾向にある。しかし、このようにシートクッションの下面が変形したとしても、シートクッションの下面における台座と重なる部位は、Sばねの上端部よりも下側に撓みづらく、Sばねの上端部よりも下側に撓む場合であってもシートクッションの下面が荷重検知装置を押圧する力が小さい。しかし、本発明の荷重検知装置によれば、シートクッションに押圧される押圧面が、Sばねの上端部と同じ高さまたは上端部よりも上側に位置するので、シートクッションに適切に押圧され、着座等による荷重を適切に検出することができる。
また、一対の電極の接触面はSばねの上端部よりも下側に位置する。このようにSばねの上端部よりも下側に位置する部材にかかる力は、一対のSばねの上端部の間を下側に向かって通り抜けた力となる。このため、たとえSばねの上端部よりも上側に位置する押圧面に対してシートクッションの下面から斜めの力が加わる場合であっても、Sばねの上端部よりも下側に位置する部材には、Sばね面に対して垂直な方向に近づけられた力がかかる。このためSばねの上端部よりも下側に位置する一対の電極等といった部材間の位置ずれ等を抑制することができる。従って、本発明の荷重検知装置は、検出精度の劣化を抑制することができる。この荷重検知装置は、座席装置のシートクッション下に配置されて、着座による荷重の検知を行うものや。介護ベッドのシートクッション下に配置されて着床による荷重の検知を行うもの等、多様なシートクッションにかかる荷重を検知することができる。
また、前記一対の電極は、前記台座が係止されるそれぞれの前記Sばねの下端部と上端部との間に位置することが好ましい。
このような構成とすることでシートクッションの下方のスペースにおいて、シートクッション以外から何かしらの荷重が印加される場合であっても、全面に貼り渡されるSバネが防護壁となり、一対の電極へ直接的な荷重の印加を低減することができる。このため接点部の位置ずれ等の不具合を抑制することができる。
また、前記台座における前記荷重検知センサユニットが載置される載置面は、前記台座が係止されるそれぞれの前記Sばねの下端部と同じ高さまたは当該下端部よりも下側に位置することが好ましい。
このような構成とすることで上側から印加される斜め荷重が直接、台座の載置面や荷重検知センサユニットの載置面近傍の部位に働くことを、より効果的に抑制できる。例えば、人が膝に全体重を乗せてシートクッション上に乗る場合など、想定される通常の荷重よりも局所的に過大な荷重が印加される場合などに有効である。
また、荷重の検出時における前記押圧面は、前記一対の係止部の上端部と同じ高さ又は当該上端部よりも下側に位置することが好ましい。
この場合、荷重の検出時において、シートクッションが係止部の上端部と同じ高さとなるかそれより下側に撓んで、押圧面を押圧する。このように係止部の上端部がシートクッションを支えることにより、押圧面に過度な荷重がかかることを抑制し、荷重検知装置の耐久性をより向上させることができる。
さらに、荷重の非検出時における前記押圧面は、前記一対の係止部の上端部よりも上側に位置することが好ましい。
非検出時に押圧面が係止部の上端部よりも上側に位置することで、荷重の印加によりシートクッションが下がり始めたときに、確実にシートクッションが押圧面を押すことができる。
また、荷重の非検出時における前記押圧面は、前記一対の係止部の上端部と同じ高さ又は当該上端部よりも下側に位置することとしても好ましい。
荷重の非検出時に押圧面が係止部の上端部と同じ高さかそれより下側に位置し、上記のように荷重の検出時に押圧面がSばねの上端部と同じ高さかそれより上側に位置するため、荷重の非検出時から検出時に移行する際の押圧面の移動するストロークは、係止部におけるSばねの上側の厚みよりも小さくなる。従って、シートクッション底面がセンサに接してからセンサが荷重を検出するまでの変形量がごく微量なものとなる。そのため、荷重非印加時のシートクッションの底面形状と荷重印加時の当該底面形状とがほぼ同じとなり、シートクッションのエージングによる変形、いわゆる劣化に対し、高い性能安定性を発揮することができる。
また、前記シートクッション下面の平均高さ位置は、荷重の非検出時における前記押圧面と同じ高さまたは前記押圧面よりも上側に位置することが好ましい。
シートクッションの下面の平均高さの位置が、押圧面と同じ高さまたは押圧面よりも上側に位置することで、着座が繰り返し等といった具合にシートクッションに荷重がかかる状態とかからない状態とが繰り返されて、荷重検知装置による押圧跡がシートクッションの下面に形成される場合であっても、当該押圧跡が過度となることを抑制することができる。従って、上記押圧跡がシートクッションの下面に形成される場合であっても、適切に荷重を検出することができる。
また、前記荷重検知センサユニットは、前記一対の電極を前記台座上で支える支持部材を有することとしても良く、前記押圧面を含み前記一対の電極の一方を押圧する押圧部材を有することとしても良い。
以上のように本発明によれば、荷重を適切に検出し、検出精度の劣化を抑制できる荷重検知装置が提供される。
本発明の第1実施形態にかかる荷重検知装置の構成を示す分解図である。 図1の荷重検知装置がSばねに取り付けられた様子を示す断面図である。 図2の部分拡大図である。 図1の荷重検知装置がSばねに取り付けられた様子を示す斜視図である。 座席装置の前後方向に沿った面における図1の荷重検知装置の断面図である。 座席装置に着座する者が正規着座する場合及び前座りする場合において、荷重とシートクッション下面の水平面に対する角度との関係を示す図である。 図1の荷重検知センサの構成を示す分解図である。 図7の荷重検知センサのX−X線における断面図である。 図7の荷重検知センサのY−Y線における断面図である。 図7の荷重検知センサの等価回路を示す図である。 図7の荷重検知装置のオン状態を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる荷重検知装置を示す図である。
以下、本発明に係る荷重検知装置の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、理解の容易のため、それぞれの図のスケールと、以下の説明に記載のスケールとが異なる場合がある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の荷重検知装置の構成を示す分解図であり、図2は、荷重検知装置1が座席装置のSばねに取り付けられた様子を示す断面図である。なお、本実施形態では、荷重検知装置が着座検知装置として座席装置に用いられる例を用いて説明する。図2は、座席装置の左右方向に沿った面における荷重検知装置1の断面図である。図1、図2に示すように、荷重検知装置1は、台座2と、台座2上に載置される荷重検知センサユニットSUとを主な構成として備える。
台座2は、荷重検知センサユニットSUが載置される載置部21と、当該載置部21に連結される一対のフック部22とを有する。載置部21の上側の面は荷重検知センサユニットSUが載置される載置面21Sとされる。また、載置部21には、載置面21Sから載置部21の下側の面(載置面21Sと反対側の面)まで貫通する複数の貫通孔23が形成されている。台座2は、例えば、金属板を成形して成るものであり、この場合、板厚は例えば0.8mmとされる。
一対のフック部22は、載置部21を挟んで互いに対向する位置にそれぞれ設けられており、車両の座席装置におけるフレームの開口に並べて張り渡される複数のSばね100のうち隣接する一対のSばね100にそれぞれ嵌め込まれる。従って、それぞれのフック部22は、台座2をSばね100に係止する係止部である。本実施形態では、一対のフック部22は座席装置の横方向に並び、当該横方向に隣接する一対のSばね100に嵌め込まれるように形成される。また、一対のフック部22がこのように隣接する一対のSばね100に嵌め込まれた状態で、載置部21は複数のSばね100上に載置されるシートクッションSCの下方に位置し、さらに、複数のSばねを上方から見る場合に載置部21は当該一対のSばね100の間に配置される。上記のように一対のフック部22が一対のSばね100に嵌め込まれた状態で、本実施形態では、載置面21Sは、それぞれのSばね100の下端部102よりも下側に位置する。
また、図1に示すように、荷重検知センサユニットSUは、ハウジング3と、ハウジングカバー4と荷重検知センサ5とを主な構成として備える。
図1、図2に示すように、ハウジング3は、図示せぬ車両用制御ユニットに接続されるコネクタ部31と、当該コネクタ部31に連結されるスイッチ収容部32とを有する。スイッチ収容部32は底壁37及び枠壁38を有し、当該底壁37及び枠壁38によって荷重検知センサ5を収容する収容空間CAが形成されている。なお、本実施形態では、枠壁38は、樹脂成型時における変形を抑えるために肉抜き加工がなされている。
スイッチ収容部32の底壁37には、一対の固定用ピン33及び一対の接続ピン34が設けられている。一対の固定用ピン33は、それぞれハウジング3内に収容される荷重検知センサ5を固定するためのピンである。また、一対の接続ピン34は、それぞれコネクタ部31のコネクタ端子に電気的に接続されると共に、荷重検知センサ5と電気的に接続され、コネクタ端子と荷重検知センサ5とを電気的に接続するためのピンである。なお、図1では、コネクタ部31のコネクタ端子は省略されている。
スイッチ収容部32の枠壁38の外側面には一対の突出片35が設けられている。本実施形態では、これら一対の突出片35は座席の横方向に並ぶように設けられる。また、枠壁38の下端には台座2のそれぞれの貫通孔23に嵌め込まれる複数のフック片36が設けられている。それぞれのフック片36が台座2のそれぞれの貫通孔23に嵌め込まれることで、ハウジング3が台座2に固定され、上記のように荷重検知センサユニットSUが台座2の載置面21Sに載置される。
ハウジングカバー4は、スイッチ収容部32の収容空間CAを覆う蓋部材であり、頂壁47及び枠壁48を有する。ハウジングカバー4の枠壁48の下端には一対のアーム41が設けられている。それぞれのアーム41にはハウジング3におけるスイッチ収容部32の枠壁38に設けられる突出片35が嵌め込まれる開口42が穿設される。一対のアーム41のそれぞれの開口42に対してハウジング3の一対の突出片35がそれぞれ嵌め込まれることでハウジングカバー4はハウジング3に係止される。従って、ハウジングカバー4がハウジング3に係止された状態で、一対のアーム41が座席の横方向からハウジング3を挟む状態とされる。
ハウジングカバー4の頂壁47には、ハウジング3におけるスイッチ収容部32の底壁37に対向される内側面から突出するスイッチ押圧部43が設けられている。スイッチ押圧部43は、先端が凸状の曲面形状をしており、ハウジングカバー4がハウジング3を覆いそれぞれの開口42にそれぞれの突出片35が嵌め込まれた状態で、当該先端が荷重検知センサ5のスイッチと接触している。なお、ハウジングカバー4の材料としては、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。
このようにハウジングカバー4のスイッチ押圧部43が荷重検知センサ5に接触した状態で、図2に示すようにハウジングカバー4の頂壁47とハウジング3の枠壁38とは、離間しており、隙間GAが形成されている。
このように組み上げられた荷重検知装置1が一対のSばね100に取り付けられた状態で、ハウジングカバー4の頂壁47における上面47Sは、シートクッションSCと所定の距離を空けて対向する。この上面47Sは平面状とされる。上面47SはシートクッションSCにより押圧される面であり、荷重検知装置1の押圧面と理解することができる。また、ハウジングカバー4は、後述のようにスイッチ押圧部43がスイッチSWの一方の電極を押圧するため、押圧部材と理解することができる。
図3は、図2の部分拡大図である。図3に示すように、上面47Sは、上面47Sが押圧されていない状態すなわち着座による荷重の非検出状態において、破線SHPで示すように、Sばね100の上端部101よりも高い位置とされ、さらに本実施形態では、上面47Sは、係止部であるフック部22の上端部22Uよりも低い位置とされる。
なお、座席装置が未使用で、シートクッションSCの下面にSばね100やフック部22の跡が付いていない状態でシートクッションSCの下面は図2に示すように平面状とされる。一方、座席装置が使用されて、シートクッションSCの下面にSばね100やフック部22の跡が付いている状態ではシートクッションSCの下面は平面状とされない。この場合であっても、荷重の非検出時におけるシートクッションSCの下面の平均高さ位置は、ハウジングカバー4の上面47Sよりも上側に位置する。このため、シートクッションSCの下面が不要にハウジングカバー4の上面47Sを押圧することを抑制することができる。
図4は、荷重検知装置1がSばね100に取り付けられた様子を示す斜視図である。また、図5は、座席装置の前後方向に沿った荷重検知装置1の断面図である。なお、図5では、理解の容易のため、コネクタ部31や台座2より下の部材等、一部部材を省略している。上記のように、ハウジングカバー4のスイッチ押圧部43の先端が荷重検知センサ5に接触した状態でハウジングカバー4の頂壁47とハウジング3の枠壁38との間に隙間GAが形成される。従って、ハウジングカバー4は、図4において矢印で示すF−B方向(前後方向)に、スイッチ押圧部43の先端を中心に傾くようにして回動することができる。図5では、このようにハウジングカバー4が傾く様子を一点鎖線で示している。また、図2、図3では省略するが、図4において矢印で示すR−L方向にもスイッチ押圧部43の先端を中心に傾くようにして回動することができる。つまり、ハウジングカバー4の上面47S全体は、台座2の載置面21S方向に沿って見る場合に、上面47Sの載置面21Sに対する角度が変化するよう、載置面21Sに対して前後方向及び左右方向に動くことができる。ただし、ハウジングカバー4の一対のアーム41が上記のように座席装置の横方向からハウジング3を挟むため、ハウジングカバー4が回動する角度は、座席の左右方向よりも前後方向の方が大きくされる。なお、上面47Sは分割されているわけではないため、上面47S全体が動く。
図6は、座席装置に着座する者が正規着座する場合及び前座りする場合において、荷重とシートクッション下面の水平面に対する角度との関係を示す図である。図6に示すように、正規着座する場合、シートクッションの下面の角度は、荷重が500Nまでの範囲において初期状態を基準として前方や後方に0.5度未満の変化に留まる。この傾向は人が正規着座する限りにおいては、荷重が500Nを超えても変わらないと考えられる。しかし、前座りの場合、シートクッションの下面の角度は、荷重が500Nまでの範囲において初期状態と比べて5度程度変化する。また、ハウジングカバー4が初期状態から5度を超えて回動すると、スイッチ押圧部43が変形する等といった、荷重検知装置1の強度の低下の懸念が生じる。従って、ハウジングカバー4の回動の角度は5度以下とされることが好ましい。このためハウジングカバー4の上面47Sも5度以下で回動することが好ましいこととなる。また、上記のように正規着座では初期状態を基準として前方や後方に0.5度未満の範囲で、クッションシートの下面の角度が変化する。従って、シートクッション下面の傾斜角の変化が0.5度以上の場合、座席装置に着座する者が前座りしている可能性が高い。このためハウジングカバー4の上面47Sも初期状態を基準として0.5度以上で回動することにより、少なくとも前座りによりシートクッション下面の傾斜角が変化する少なくとも一部に対応して上面47Sが傾くことができる。
次にハウジング3のスイッチ収容部32に収容される荷重検知センサ5について説明する。
図7は荷重検知センサ5の構成を示す分解図である。また、図8は図7に示す荷重検知センサ5のX−X線における断面図であり、図9は図7に示す荷重検知センサ5のY−Y線における断面図である。
図7〜図9に示すように、荷重検知センサ5は、第1電極シート50と、第2電極シート60と、スペーサ70とを主な構成として備える。
第1電極シート50は、例えば可撓性を有さない絶縁性の基板51を有する。基板51の材料としては、フェノール樹脂あるいはエポキシ樹脂などが挙げられる。この基板51において第2電極シート60に対向される一方の面F1には、第1電極52及び第1接点部53が配置されている。
第1電極52は、スイッチSWを構成する一方の電極であり、例えば円形の金属印刷層とされる。また、第1接点部53は、第2電極シート60と接触する概ね矩形の接触領域AR1と当該第2電極シート60とは非接触とされる非接触領域AR2とが互いに接続されて成る。
基板51において一方の面F1とは逆側の他方の面F2は荷重検知センサ5の下面とされ、当該他方の面F2には抵抗54が配置される。抵抗54は、断線を検知するための抵抗であり、本実施形態では、抵抗54はチップ抵抗から構成される。
基板51には、当該基板51の一方の面F1から他方の面F2にまで貫通する複数の貫通孔が形成され、それぞれ第1シート貫通孔55A、第2シート貫通孔55B、固定用貫通孔55C,55D及びピン用貫通孔55E,55Fとされる。
第1シート貫通孔55Aは、基板51の一方の面F1のうち第1電極52が配置される領域内に開口が位置されるシート貫通孔である。第1シート貫通孔55A内には第1導電性部材CPAが設けられており、当該第1導電性部材CPAを介して、基板51の他方の面F2に配置される回路部位と第1電極52とが電気的に接続される。これにより第1導電性部材CPAと抵抗54とが電気的に接続されて、その結果、第1電極52と抵抗54とが電気的に接続される。また、第1導電性部材CPAは第1シート貫通孔55Aの内周面上に設けられており、第1シート貫通孔55A内には、当該第1導電性部材CPAに囲まれる空気孔SPが形成される。
第2シート貫通孔55Bは、基板51の一方の面F1のうち第1接点部53が配置される領域内に開口が位置されるシート貫通孔である。本実施形態では、第1接点部53の非接触領域AR2内に第2シート貫通孔55Bの開口が位置される。
第2シート貫通孔55B内には第2導電性部材CPBが充填されている。この第2導電性部材CPBを介して、基板51の他方の面F2に配置される回路部位と第1接点部53の非接触領域AR2とが電気的に接続され、基板51の他方の面F2において、第2導電性部材CPBは抵抗54と接続される。従って、抵抗54と第1接点部53とが電気的に接続される。上記のように第1電極52と抵抗54とが電気的に接続されるため、第1電極52と抵抗54と第1接点部53がこの順に電気的に直列に接続される。
固定用貫通孔55C,55Dはハウジング3におけるスイッチ収容部の底壁37に設けられる一対の固定用ピン33が挿通される貫通孔である。この固定用貫通孔55C,55Dの直径は一対の固定用ピン33の外径と同程度とされる。
ピン用貫通孔55E,55Fはハウジング3に設けられる一対の接続ピン34が挿通される貫通孔である。ピン用貫通孔55Eの内部には荷重検知センサ5における電気回路の一方の末端部位である端子5Aが設けられ、ピン用貫通孔55Fの内部には荷重検知センサ5における電気回路の他方の末端部位である端子5Bが設けられている。端子5Aは、第1電極52と抵抗54との接点に電気的に接続され、端子5Bは、抵抗54と第1接点部53との接点に電気的に接続される。また、端子5A,5Bは、対応するピン用貫通孔55E,55Fの内周面に沿って設けられており、当該端子5A,5Bに囲まれる空間の幅は接続ピン34の外径と同程度とされる。これらピン用貫通孔55E,55F一対の接続ピン34が挿通されると、端子5Aと一方の接続ピン34が電気的に接続され、端子5Bと他方の接続ピン34が電気的に接続される。
第2電極シート60は、金属シート61と、第2電極62と、第2接点部63を主な構成として有する。
金属シート61は、可撓性を有する薄厚の金属シートであり、本実施形態では基板51の縦幅よりも短い縦幅を有し、当該基板51の横幅と同等の横幅を有する薄厚の直方体状とされる。金属シート61の材料としては、金属である限り特に限定するものではないが、例えば銅やステンレスなどが挙げられる。
金属シート61には、当該金属シート61の一方の面から他方の面にまで貫通する固定用貫通孔65C,65Dが形成される。固定用貫通孔65C,65Dはハウジング3におけるスイッチ収容部の底壁に設けられる一対の固定用ピン33が挿通される貫通孔であり、第1電極シート50の基板51に形成される固定用貫通孔55C,55Dと同形同大とされる。また、固定用貫通孔65C,65Dに対する第2電極62及び第2接点部63の配置部位と、第1電極シート50における固定用貫通孔55C,55Dに対する第1電極52及び第1接点部53の配置部位とは相対的に同じ位置関係とされ、第1電極シート50と金属シート61とを重ねる場合に固定用貫通孔55Cと固定用貫通孔65Cとが互いにかなさり、固定用貫通孔55Dと固定用貫通孔65Dとが互いに重なる。
第2電極62は、スイッチSWを構成する他方の電極であり、本実施形態では金属シート61においてスペーサ70を介して第1電極52と対向する部位とされる。すなわち、金属シート61の一部が第2電極62を兼ねている。なお、例えば、金属シート61と同じ材料又は異なる材料の金属層が、第2電極62として、金属シート61においてスペーサ70を介して第1電極52と対向する部位に配置されても良い。
第2接点部63は、接続維持部APを構成する一方の部材であり、本実施形態では板ばねとして形成される。すなわち、金属シート61には、当該金属シート61の一端から他端側に向かって延伸する一対の切り欠き61A及び61B(図1)が所定間隔をあけて設けられ、これら切り欠き61A及び61B(図1)に挟まれる部位が第2接点部63とされる。また、この第2接点部63が金属シート61のシート面に対して傾斜するように、当該第2接点部63の根元が第1電極シート50側に折り曲げられることによって、第2接点部63が板ばねとして形成される。このように金属シート61では第2電極62とされる部位とは異なる部位が第2接点部63とされる。第2接点部63が形成される位置は、第1電極シート50と第2電極シート60とが重ねられる場合に、第1接点部53の接触領域AR1と重なる位置とされる。なお、第2接点部63として形成される板ばねの形状は、例えば、根元の幅が開放端の幅よりも大きい台形状とされても良く、矩形や台形以外の種々の形状が適用可能である。また、第2接点部63として、金属シート61と同じ材料又は異なる材料の金属層が、金属シート61における第1電極シート50側に配置されても良い。
スペーサ70は、第1電極シート50と第2電極シート60との間に挟まれる薄厚の絶縁性部材であり、本実施形態では金属シート61から第2接点部63を除いたものと概ね同形同大とされる。スペーサ70の材料としてはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)又はポリエチレンナフタレート(PEN)等の樹脂が挙げられる。
このスペーサ70には開口71が形成されている。この開口71は、基板51に配置される第1電極52と、当該第1電極52に対向される金属シート61の第2電極62との間であって、鉛直方向において第1電極52及び第2電極62と重なる位置に形成されている。開口71の大きさは、第1電極52の大きさよりも僅かに小さい状態とされる。
またスペーサ70にはスリット状の開口72が形成される。この開口72は、基板51に配置される第1接点部53と、当該第1接点部53に対向される金属シート61の第2接点部63との間であって、鉛直方向において第1接点部53及び第2接点部63と重なる位置に形成されている。開口72の大きさは、金属シート61において第2接点部63として形成される板ばねの大きさよりも僅かに大きい状態とされる。
さらにスペーサ70には、当該スペーサ70の一方の面から他方の面にまで貫通する固定用貫通孔75C,75Dが形成される。固定用貫通孔75C,75Dはハウジング3におけるスイッチ収容部の底壁に設けられる固定用ピン33が挿通される貫通孔であり、第1電極シート50の基板51に形成される固定用貫通孔55C,55Dと同形同大とされる。また、スペーサ70における固定用貫通孔75C,75Dに対する開口71及び開口72の配置部位と、第1電極シート50における固定用貫通孔55C,55Dに対する第1電極52及び第1接点部53の配置部位とは相対的に同じ位置関係とされる。従って、第1電極シート50、スペーサ70、第2電極シート60を重ねる場合に、固定用貫通孔55Cと固定用貫通孔65Cと固定用貫通孔75Cとが互いに重なり、固定用貫通孔55Dと固定用貫通孔65Dと固定用貫通孔75Cとが互いに重なる。
このような第1電極シート50、第2電極シート60及びスペーサ70が重ね合わされて荷重検知センサ5が構成される。荷重検知センサ5においては、図8に示すように、開口71を介して第1電極52と第2電極62とが対向し、スイッチSWを形成する。第1電極52と第2電極62とが離間した状態において、第1電極52と第2電極62との距離は、例えば、0.1mmとされる。そして、電極貫通孔52A内に形成される空気孔SPが、開口71に連通される。従って、第2電極62が撓んで第1電極52に接触する場合に、不要な空気を空気孔SPから荷重検知センサ5の外部に排出することができる。このように第1シート貫通孔55Aは、基板51の一方の面F1に配置される第1電極52と他方の面F2側に配置される回路部位とを電気的に接続させる為の孔のみならず、開口71内の空気を荷重検知センサ5の外部に排出する排気孔も兼ねている。
また、上記のように、荷重検知センサ5においては、第2電極シート60の第2接点部63が板ばねとして形成され、金属シート61のシート面に対して塑性変形をされ常時傾斜した状態にある。このため図9に示すように、第2接点部63が、スペーサ70の切り欠きで形成される開口72内を抜けて、第1電極シート50の第1接点部53の接触領域AR1と接続される。このように第1接点部53と第2接点部63とが接触することで接続維持部APが形成される。つまり、第1電極シート50の第1接点部53は、荷重検知センサユニットSUのハウジングカバー4に外圧が加わらない場合にも電気的な接続が維持される接続維持部APを構成する一方の部材であり、第2電極シート60の第2接点部63は当該接続維持部APを構成する他方の部材とされる。
このような荷重検知センサ5は、図1に示すように、ハウジング3における一対の固定用ピン33が第1電極シート50の固定用貫通孔55C,55D、スペーサ70の固定用貫通孔75C,75D及び第2電極シート60の固定用貫通孔65C,65Dに順に挿通されることで、ハウジング3に固定される。このとき第1電極52と台座2の載置面21Sとの間には、基板51及びハウジング3の底壁37が位置する。従って、基板51と底壁37はそれぞれ第1電極52を台座2上で支える支持部材と理解することができる。また、ハウジング3に荷重検知センサ5が固定され、さらに、図2において破線EHで第1電極52及び第2電極62の概ねの高さを示すように、ハウジング3が台座2に載置された状態において、第1電極52及び第2電極62は、台座2が係止されるそれぞれのSばね100の下端部102と上端部101との間の高さに位置する。
また、荷重検知センサ5がハウジング3に固定された状態で、一対の接続ピン34が第1電極シート50のピン用貫通孔55E,55Fにそれぞれ挿入される。これによりピン用貫通孔55E,55Fの内部に設けられる端子5A,5Bは対応する接続ピン34と接触し、当該接続ピン34を介してハウジング3のコネクタ部31のコネクタ端子と電気的に接続される。また、ハウジングカバー4が取り付けられることで、スイッチSWにおける第2電極62の第1電極52側と反対側に上記のようにスイッチ押圧部43の先端が接触する。
図10は、ハウジング3に固定された荷重検知センサ5の等価回路を示す図である。図7に示すように、荷重検知センサ5の回路末端である一対の端子5A,5Bの間には、スイッチSW(第1電極52及び第2電極62)と、接続維持部AP(第1接点部53及び第2接点部63)とが接続される。このスイッチSWは一対の端子5A,5B間に電気的に接続され、当該一対の端子5A,5Bを介してハウジング3のコネクタ部31に設けられるコネクタ端子3A,3Bに接続される。また、上記のように抵抗54は第1電極52と第1接点部53とに電気的に接続されるため、スイッチSWに対して抵抗54は電気的に並列に接続される。従って、スイッチSWがオン状態となるとスイッチSWがオフ状態の場合よりも、端子5A,5B間の抵抗値が下がる。
次に、着座による荷重の検出について説明する。
座席装置に人が着座すると、人の荷重によりシートクッションSCの下面が下方に移動する。このとき人の荷重によりシートクッションSCの下面がそれぞれのSばね100を含むSばね面に対して傾斜する場合がある。そして、本実施形態では、一対のフック部22の上端部22UにシートクッションSCの下面が接触する。従って、上記のようにSばね面に対してシートクッションSCの下面が傾斜していても、一対のフック部22の上端部22UがシートクッションSCの下面を押圧することで、シートクッションSCの下面の傾斜がある程度緩和する。
更にシートクッションSCの下面が下方に移動すると、シートクッションSCの下面は、一対のフック部22の上端部22Uに押圧されることで変形しながらハウジングカバー4の上面47Sに接触する。このとき、シートクッションSCの下面は、上記のように傾斜が緩和されつつも、ある程度傾斜する場合がある。この場合、Sばね100に係止される台座2の載置面21Sに対してもシートクッションSCの下面は傾斜することとなり、載置面21S上に固定されている荷重検知センサユニットSUのハウジングカバー4の上面47Sに対してもシートクッションSCの下面は傾斜する。
更にシートクッションSCの下面が下方に移動すると、シートクッションSCの下面はハウジングカバー4の上面47Sを押圧する。このとき、上記のようにシートクッションSCの下面がハウジングカバー4の上面47Sに対して傾いている場合には、ハウジングカバー4は荷重検知センサ5に接するスイッチ押圧部43の先端を中心に傾くようにして回動することができるため、上面47Sは、載置面21Sに対する角度が変化するように動く。従って、ハウジングカバー4の上面47SはシートクッションSCの下面と面接触することができる。
そして、さらにシートクッションSCの下面が下方に移動すると、上記のようにハウジングカバー4とハウジング3との間には隙間GAが形成されているため、ハウジングカバー4はこの隙間GAの範囲内で下方に移動する。
図11は、荷重検知センサ5のオン状態を示す図である。上記のように押圧部材と理解できるハウジングカバー4の下方への移動により、スイッチ押圧部43の先端が第2電極62を押圧し、図11に示すように、第2電極62は第1電極52に接触して、荷重検知センサ5のスイッチSWはオン状態となる。このため、一対の端子5A,5B間の抵抗値が低くなり、この抵抗の変化がコネクタ端子3A,3Bを介して図示せぬ車両用制御ユニットにより検出される。こうして着座が検知される。
ところで、図3では、このようにハウジングカバー4が下方に移動して、着座による荷重を検出している状態を一点鎖線で示している。ただし、図が複雑化することを避けるため、図3では荷重検知センサ5のスイッチSWがオンしている様子は省略している。上記のように第1電極52は基板51上に設けられるため殆ど撓まない。従って、荷重の検出時における第1電極52と第2電極62との接触面は、荷重の非検出時における第1電極52の第2電極62側の面の位置と概ね一致する。荷重の検出時における第1電極52と第2電極62との接触面の高さは、図3に示すように破線EHの高さとなり、それぞれのSばね100の上端部101よりも下側に位置し、上端部101と下端部102との間に位置する。
また、荷重の検出時において、荷重検知センサユニットSUにおけるハウジングカバー4の上面47Sは、図3において破線SHSで示すように、台座2のそれぞれのフック部22が係止されるそれぞれのSばね100の上端部101よりも上側に位置する。さらに、このときハウジングカバー4の上面47Sは、台座2におけるそれぞれのSばね100に係止されるそれぞれのフック部22の上端部22Uよりも下側に位置する。上記のように、本実施形態では、ハウジングカバー4の上面47Sは、荷重の非検出状態において、フック部22の上端部22Uよりも低い位置とされる。従って、荷重の非検出状態から検出状態に移行する段階で、ハウジングカバー4は、フック部22の上端部22Uにおける板厚内で移動する。つまりハウジングカバー4の上面47Sの移動ストロークは、フック部22の上端部22Uの板厚よりも小さくされる。
以上説明したように本実施形態の荷重検知装置1は、一対のSばね100に係止される台座2と、荷重検知センサユニットSUとを備える。この荷重検知センサユニットSUは互いに対向し荷重の検出時にシートクッションSCの押圧力により接触する一対の電極である第1電極52及び第2電極を有する。そして、荷重の検出時にシートクッションSCに押圧される荷重検知センサユニットSUの押圧面である上面47Sは、台座2が係止されるそれぞれのSばね100の上端部101と同じ高さまたは上端部101よりも上側に位置し、一対の電極の接触面は台座2が係止されるそれぞれのSばね100の上端部101よりも下側に位置する。
Sばね100上に配置されるシートクッションSCの下面は、Sばね100に係止される台座2のフック部22において局所的に周りよりも大きく変形する傾向にある。しかし、このようにシートクッションSCの下面が変形したとしても、シートクッションSCの下面における台座2と重なる部位は、Sばね100の上端部101よりも下側に撓みづらく、また、Sばね100の上端部101よりも下側に撓む場合であってもシートクッションSCの下面が荷重検知装置1を押圧する力が小さい。しかし、本実施形態の荷重検知装置1によれば、上記のようにシートクッションSCに押圧される上面47Sが、Sばね100の上端部101よりも上側に位置するので、シートクッションSCに適切に押圧され、着座による荷重を適切に検出することができる。
また、第1電極52及び第2電極62である一対の電極の接触面はSばね100の上端部101よりも下側に位置する。従って、一対の電極を台座2上で支えるハウジング3や基板51といった支持部材もSばね100の上端部101よりも下側に位置する。このようにSばね100の上端部101よりも下側に位置する支持部材にかかる力は、台座2が係止される一対のSばね100の上端部101の間を下側に向かって通り抜けた力となる。このため、たとえSばね100の上端部101よりも上側に位置するハウジングカバー4の上面47Sに対してシートクッションSCの下面から斜めの力が加わる場合であっても、Sばね100の上端部101よりも下側に位置する支持部材には、それぞれのSばね100から成るSばね面に対して垂直な方向に近づけられた力がかかる。このためSばね100の上端部101よりも下側に位置する支持部材間の位置ずれ等を抑制することができる。従って、本実施形態の荷重検知装置1は、検出精度の劣化を抑制することができる。
また、本実施形態の荷重検知装置1においては、第1電極52及び第2電極62は、台座2が係止されるそれぞれのSばね100の下端部102と上端部101との間に位置する。このような高さ位置に一対の電極が位置することで、シートパッド下方のスペースに何かしらの荷重が印加される場合であっても、全面に貼り渡されるSバネが防護壁となり、接点部への直接荷重印加を極力低減可能となる。このため接点部の位置ずれ等の不具合を防止することができる。
また、本実施形態の荷重検知装置1では、台座2における荷重検知センサユニットSUが載置される載置面21Sは、台座2が係止されるそれぞれのSばね100の下端部102よりも下側に位置する。従って、上側から印加される斜め荷重が直接、台座2の載置面21Sや荷重検知センサユニットSUの載置面21S近傍の部位に働くことを、より効果的に抑制できる。例えば、乗員が膝に全体重を乗せて座面に乗る場合など、想定される通常の着座よりも局所的に過大な荷重が印加される場合などに有効である。上記実施形態とは異なるが、載置面21SがSばね100の下端部102と同じ高さとされても良い。
また、着座による荷重の非検出時におけるハウジングカバー4の上面47Sは、台座2におけるSばね100に係止されるフック部22の上端部22Uよりも下側に位置する。従って、荷重の検出時において、シートクッションSCがフック部22の上端部22Uより下側に撓んで、ハウジングカバー4の上面47Sを押圧する。従って、シートクッションSCのSばね面に対する傾斜を緩和することができると共に、当該上面47Sに過度な荷重がかかることを抑制し、荷重検知装置1の耐久性をより向上させることができる。なお、本実施形態とは異なるが、荷重の非検出時におけるハウジングカバー4の上面47Sは、フック部22の上端部22Uと同じ高さとされても良い。この場合であっても、上面47Sに過度な荷重がかかることを抑制し、荷重検知装置1の耐久性を向上させることができる。また、シートクッションSCの底面が荷重検知センサユニットSUに接してから荷重検知センサユニットSUが荷重を検出するまでの変形量をごく微量なものとすることができる。従って、荷重非印加時のシートクッションSCの底面の形状と荷重印加時のそれがほぼ同じとなり、シートクッションSCのエージングによる変形、いわゆる劣化に対し、高い性能安定性を発揮することができる。
また、本実施形態の荷重検知装置1では、シートクッションSCに押圧される押圧面であるハウジングカバー4の上面47Sの台座2の載置面21Sに対する角度が変化する。このため、シートクッションSCの下面の傾斜の度合いが変化して下降する場合であっても、当該傾斜に上面47Sが追随することができる。従って、上面47SはシートクッションSCの下面に適切に面接触して押圧される。従って、本実施形態の荷重検知装置によれば、着座による荷重を適切に検出することができる。
また、本実施形態の荷重検知装置1では、ハウジングカバー4の傾き方は、座席装置の左右方向よりも前後方向の方が大きい。すなわち、ハウジングカバー4の上面47Sの載置面21Sに対する角度の変化量は、座席装置の左右方向よりも前後方向の方が大きい。ところで、一般に着座する者の着座位置は左右方向よりも前後方向に個人差がある。このため、シートクッションの下面は左右方向よりも前後方向に角度が大きく変わる傾向がある。しかし、上記のように上面47Sと載置面21Sとがなす座席装置の前後方向における角度の変化量が、左右方向における角度の変化量よりも大きいことで、上面47SがシートクッションSCの下面の傾斜により追随することができる。従って、着座による荷重をより適切に検出することができる。
また、本実施形態の荷重検知装置1では、荷重検知センサユニットSUが、ハウジングカバー4の上面47Sと一体とされ上面47S側から台座2の載置面21S側に延在する軸部であるスイッチ押圧部43を有し、上面47Sがスイッチ押圧部43の先端を中心に回動する。従って、荷重検知センサユニットSUの構成をシンプルにしつつ、適切にハウジングカバー4の上面47Sの角度を変化させることができる。また、軸部であるスイッチ押圧部43が台座2の載置面21S側に延在しており、スイッチ押圧部43の先端を中心に回動するので、スイッチ押圧部43が直接荷重受けずに荷重検知センサユニットSUの押圧面である上面47Sで押圧力を受けるため、シートクッションSCの底面と荷重検知センサユニットSUの上面47Sと摩擦を低減しつつ回動することが可能となる。しかも、本実施形態の荷重検知装置1では、軸部であるスイッチ押圧部43は先端で第2電極62を押圧する。つまり、軸部が電極を押圧する押子を兼ねる。従って、電極を押圧する部材と、軸部が別部材とされる場合と比べて、部品点数を低減することができ、より安価に構成することができる。
また、本実施形態の荷重検知センサ5では、第1電極シート50の第1接点部53と第2電極シート60の第2接点部63とを介して第1電極シート50に形成される回路部位と第2電極シート60に形成される回路部位とが常時的に導通状態にある。このため、第1電極シート50に一対の端子5A,5Bそれぞれを配置することができる。こうして、第1電極シート50に一対の端子を配置させ得る荷重検知センサ5が提供される。
また、本実施形態の荷重検知センサ5では、第2電極シート60において第2接点部63を含む部位は、当該第2接点部63を第1接点部53に押し付ける板ばねとされている。このため第1接点部53と第2接点部63を常に接続状態に維持するための他の部材を不要とすることができる。従って、部品点数が増えることを抑えると共に小型化が可能となる。
また、本実施形態の荷重検知センサ5では、第2電極シート60は金属シート61でなる。このため、第2電極シート60における熱による影響が少ないため、高温環境化や低温環境下で用いても、荷重検知センサ5の感度が安定する。また、第2電極シート60が金属であるため、破損等を低減させることができ、耐久性を向上させることができる。さらに、第2電極シート60において板ばねとされる第2接点部63も金属となるため、樹脂シートの一部が板ばねとされる場合に比べて、当該板ばねとして形成される第2接点部63の展性及び延性を大きくすることができる。したがって、板ばねとして形成される第2接点部63が折れるなどの破損を低減させ、当該板ばねの耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態の荷重検知センサ5では、第1電極シート50のシートとなる基板51は、第2電極シート60に対向される一方の面F1から他方の面F2にまで貫通する第1シート貫通孔55Aを有する。また、第1電極52は、第1シート貫通孔55A内に設けられる第1導電性部材CPAを通じて、基板51の他方の面F2に配置される回路部位と電気的に接続されている。このため、基板51の他方の面F2に一方の端子5Aを取り出すことが可能となる。本実施形態のように、第1シート貫通孔55Aとは別のピン用貫通孔55Eの内部に端子5Aを配置することも可能である。したがって、荷重検知センサユニットSUをコネクタ部31などの他の電子部品と接続する場合に簡易となる。また、回路部位を他方の面F2に設けることができるため、一方の面F1に回路部位を設ける必要がなくなり、一方の面F1の回路部位による凹凸を少なくすることができる。これにより、荷重検知センサ5の感度を安定させることができる。
さらに本実施形態の荷重検知センサ5では、第1シート貫通孔55Aにおける一方の面側の開口は、基板51の一方の面F1において第1電極52が配置される領域に位置される。また、第1シート貫通孔55Aは、第1電極52に設けられる電極貫通孔52Aを介して、第1電極52と第2電極62との間の開口71に連通される空気孔SPを有する。このため、第1シート貫通孔55Aが、基板51の一方の面F1に配置される第1電極52を、当該基板51の他方の面側に回路部位と電気的に接続するための接続用孔のみならず、スペーサの空気を外部に排出する排気孔も兼ねることになる。このため、接続用孔と排気孔とを別々に設ける場合に比べて基板51の耐久性を向上させることができる。また、排気孔を別途設ける必要がなくなり、省スペース化が可能となる。
さらに本実施形態の荷重検知センサ5では、第1電極シート50のシートとなる基板51は、第1シート貫通孔55Aとは異なる位置に、第2電極シート60に対向される一方の面F1から他方の面F2にまで貫通する第2シート貫通孔55Bを有する。また、第1接点部53は、第2シート貫通孔55B内に設けられる第2導電性部材CPBを通じて、基板51の他方の面F2に配置される回路部位と電気的に接続されている。このため、基板51の他方の面F2に一対の端子5A,5Bを取り出すことが可能となる。本実施形態のように、第1シート貫通孔55Aとは別のピン用貫通孔55E,55Fの内部に端子5A,5Bを配置することも可能である。したがって、荷重検知センサユニットSUをコネクタ部31などの他の電子部品と接続する場合に簡易となる。また、回路部位を他方の面F2に設けることができるため、一方の面F1に回路部位を設ける必要がなくなり、一方の面F1の回路部位による凹凸を少なくすることができる。これにより、荷重検知センサ5の感度を安定させることができる。
さらに本実施形態の荷重検知センサ5では、基板51の他方の面F2に配置され、第1電極52と第1接点部53とを繋ぐ抵抗54を有している。このため、抵抗54の厚みが大きい場合であっても、その厚みによって荷重検知装置1の感度が悪くなることを回避することができる。
なお、本実施形態では、第1電極シート50における回路部位及び抵抗54は基板51の他方の面F2に設けられ、一対の端子5A,5Bはピン用貫通孔55E,55F内に設けられている。このため、基板51の一方の面F1から第1電極52、及び、第1接点部53以外の部品を排除することができる。従って、基板51の一方の面F1において他の部品による凹凸がなくすことができ、荷重検知装置1の感度がより向上させることができる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態を説明するにあたり、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して特に説明する場合を除き重複する説明は省略する。
図12は、本発明の荷重検知装置の第2実施形態を示す図である。図12に示すように、本実施形態の荷重検知装置1aは、台座2と第1実施形態の荷重検知センサユニットSUとは異なる荷重検知センサユニットSUaとを備える。台座2の載置面21S上に荷重検知センサユニットSUaが載置されている。本実施形態における荷重検知センサユニットSUaは、下枠56と、上枠66と、一対の電極52,62と、コイルばねから成る複数のばね部材76とを備える。
下枠56は、底壁57及び枠壁58を有する。底壁57は、外周部が台座2の載置面21Sと接触し、中心部が載置面21Sから離間するように持ち上がる形状とされる。また、底壁57の外周には枠壁58が接続されており、枠壁58は、台座2の載置面21Sに対して垂直にせり上がっている。また、底壁57の中心部の上面上には、第1電極52が設けられている。第1電極52は、例えば、上記実施形態の第1電極52と同様の構成とされる。
上枠66は、頂壁67及び枠壁68を有する。頂壁67は、概ね下枠56の底壁57を上下に反転した形状とされる。また、頂壁67の外周には枠壁68が接続されており、枠壁68は、下枠56の枠壁58の外周面を囲むようにして、台座2の載置面21Sに向かって垂下している。ただし、下枠56の枠壁58と上枠66の枠壁68との間には隙間GAが設けられている。また、頂壁67の中心部の下面上には、第2電極62が設けられている。この第2電極62は、上記実施形態の第1電極52と同様の構成とされる。
下枠56の底壁57における外周部と、上枠66の頂壁67における外周部との間は、複数のばね部材76により接続されている。これら複数のばね部材76により、第1電極52と第2電極62との間が離間した状態で、上枠66は支えられている。このように上枠66が支えられた状態で、頂壁67の外周部の上面67Sは、シートクッションSCの下面と所定の距離を空けて対向している。この上面67Sはドーナツ型の平面状とされる。上面67SはシートクッションSCにより押圧される面であり、本実施形態における荷重検知装置の押圧面である。
また、本実施形態では、上記のように、下枠56の枠壁58と上枠66の枠壁68との間に隙間GAが設けられている。従って、隙間GAの範囲内で、上枠66は下枠56に対して傾くことができる。従って、台座2の載置面21Sの方向に沿って荷重検知装置1aを見る場合に。上枠66の上面67Sの載置面21Sに対する角度が変化するよう、上面67Sを含む上枠66が載置面21Sに対して動くことができる。
なお、第1実施形態の荷重検知装置1では、スイッチ押圧部43の先端を中心に上面47Sが傾くようにして回動する構成とされた。これに対して、本実施形態の荷重検知装置1aの押圧面である上枠66の上面67Sは、載置面21Sに対して傾くように動く際、特に基準点が定められていない。また、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、上枠66の上面67Sの載置面21Sに対する角度の変化量が、座席装置の左右方向よりも前後方向の方で大きくされても良い。この場合、上枠66の枠壁68と下枠56の枠壁58との隙間GAを左右方向よりも前後方向に大きくすればよい。
この荷重検知装置1aにおいても、着座による荷重の非検知状態において、上枠66の上面67Sの位置は、図3において破線で示すSHPと同じ高さとされる。また、荷重の検知状態において、上枠66の上面67Sの位置は、図3において破線で示すSHSと同じ高さとされ、第1電極52と第2電極62との接触面は、図3において破線で示すEHと同じ高さとされる。
このような構成の荷重検知装置1aであっても、シートクッションSCの下面の傾斜が変化して下降する場合に、当該下面の傾斜に上面67Sが追随することができる。従って、上面67SはシートクッションSCの下面に適切に面接触して押圧され、本実施形態の荷重検知装置1aにおいても、着座による荷重を適切に検出することができる。
なお、本実施形態では、ばね部材76としてコイルばねを用いたが、例えば、板ばねにより形成しても良い。
以上、本発明の荷重検知装置について上記実施形態を例に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本発明の荷重検知装置は、荷重を検知すべき検知対象物に対する荷重の有無を検知する限り利用可能性を有する。すなわち、上記実施形態では座席のシートクッションSCの下方に荷重検知装置が配置され、人の着座の有無を検知したが、上記実施形態に限らず他の形態が採用可能である。例えば、介護用ベッドのシートクッションの下方に配置される形態が挙げられる。このような形態であっても、シートクッションの下面の傾斜が変化して下降する場合に、荷重を適切に検出することができる。
また、上記実施形態では、第1電極52及び第2電極62は、台座2が係止されるそれぞれのSばね100の下端部102と上端部101との間に位置するものとされた。しかし、本発明は、荷重の検出時における第1電極52及び第2電極62の接触面がSばね100の上端部101よりも下側に位置すれば、第1電極52及び第2電極62がSばね100の下端部102と上端部101との間に位置しなくても良い。例えば、第1電極52及び第2電極62が、Sばね100の下端部102よりも下側に位置しても良い。この場合、荷重の検出時における第1電極52及び第2電極62の接触面がSばね100の下端部102よりも下側に位置しても良い。
また、上記実施形態では、荷重検知センサユニットSUが載置される載置面21Sは、台座2が係止されるそれぞれのSばね100の下端部102よりも下側に位置するものとされ、載置面21SがSばね100の下端部102と同じ高さとされても良いとされた。しかし、本発明では、載置面21SがSばね100の下端部102よりも高く上端部101よりも低い高さとされても良い。ただし、上側から印加される斜め荷重が直接、台座の載置面21Sや荷重検知センサユニットSUの載置面21S近傍の部位に働くことを、より効果的に抑制できるという理由から、載置面21Sは、台座2が係止されるそれぞれのSばね100の下端部102よりも下側またはSばね100の下端部102と同じ高さに位置することが好ましい。
また、上記実施形態では、荷重の検出時におけるハウジングカバー4の上面47Sは、台座2におけるSばね100に係止されるフック部22の上端部22Uよりも下側に位置するものとし、また、フック部22の上端部22Uと同じ高さとされても良いものとされた。しかし、本発明では、荷重の検出時におけるハウジングカバー4の上面47Sは、フック部22の上端部22Uよりも上側に位置しても良い。しかし、当該上面47Sに過度な荷重がかかることを抑制できる理由から、荷重の検出時におけるハウジングカバー4の上面47Sは、フック部22の上端部22Uと同じ高さ又は上端部22Uよりも下側に位置することが好ましい。
また、上記実施形態では、荷重の非検出時におけるハウジングカバー4の上面47Sは、台座2におけるフック部22の上端部22Uよりも低い位置とされ、また、上端部22Uと同じ高さでも良いとされた。しかし、本発明では、荷重の検出時にハウジングカバー4の上面47Sが台座2が係止されるそれぞれのSばね100の上端部101と同じ高さまたは上端部101よりも上側に位置する限りにおいて、荷重の非検出時におけるハウジングカバー4の上面47Sは、台座2におけるフック部22の上端部22Uよりも上側に位置することとしても良い。この場合、荷重の検出時におけるハウジングカバー4の上面47Sは、フック部22の上端部22Uと同じ高さとされても良い。
また、上記実施形態では、座席装置の前後方向及び左右方向において、押圧面である上面47S,67Sの載置面21Sに対する角度が変化するよう、上面47S,67Sが載置面21Sに対して動く構成とされた。しかし、本発明の荷重検知装置では、上面47S,67Sの載置面21Sに対する角度が変化しなくても良い。
また、上記実施形態では、荷重の非検出時におけるシートクッションSCの下面の平均高さ位置は、ハウジングカバー4の上面47Sよりも上側に位置するものとされた。しかし本発明はこれに限らず、荷重の非検出時におけるシートクッションSCの下面の平均高さ位置は、ハウジングカバー4の上面47Sと同じ高さとされても良い。ただし、シートクッションSCの下面が不要にハウジングカバー4の上面47Sを押圧することを抑制する観点から、上記実施形態のように荷重の非検出時におけるシートクッションSCの下面の平均高さ位置はハウジングカバー4の上面47Sよりも上側に位置することが好ましい。
また、本発明の荷重検知センサおいて、ハウジングカバー4は必須の要件ではない。例えば、上記第1実施形態において、荷重検知センサ5の配置位置が工夫されることにより、ハウジングカバー4を省略することができる。この場合、シートクッションSCにより、第2電極62が直接押圧されても良い。
また、本発明の荷重検知センサおいて、ハウジング3は必須の要件ではない。例えば、上記第2実施形態のようにハウジング3を有していなくても良く、第1実施形態においてもハウジング3が省略されて、荷重検知センサ5が直接台座2の載置部21上に載置されても良い。この場合にハウジングカバー4を有する場合には、ハウジングカバー4を単なるカバーと理解し、カバーが台座2に上下方向に移動可能に固定され様にしても良い。
また、荷重検知センサ5は一対の電極を有する限りにおいて特に限定されない。例えば、荷重検知センサが、可撓性を有する一対の絶縁シートと、一対の絶縁シートの間に介在し少なくとも1つの開口が形成されたシート状のスペーサと、一対の絶縁シートのそれぞれの表面上に設けられると共にスペーサの開口を介して互いに対向する一対の電極を有する構成、すなわち、メンブレンスイッチとされても良い。また、このメンブレンスイッチの一方の絶縁シートが、シートクッションSCと対向する構成とされても良い。この場合、当該絶縁シートの上面が押圧面となる。また、メンブレンスイッチの一方の電極を押圧するスイッチ押圧部が設けられても良い。このスイッチ押圧部は、第1実施形態におけるスイッチ押圧部43に相当するため軸部と理解することもできる。例えば、一方の電極がシートクッションSC側の電極である場合には、第1実施形態と同様にして、シートクッションSCと当該一方の電極との間に、当該一方の電極を押圧するスイッチ押圧部が形成されたカバーが配置されても良い。また、例えば、一方の電極が台座2側の電極である場合には、台座2側から当該一方の電極を押圧するスイッチ押圧部が設けられても良い。例えば、上記第1実施形態のように、荷重検知装置がハウジング3を備えてハウジング3内にメンブレンスイッチが配置される場合には、ハウジング3の底壁37上にスイッチ押圧部を形成しても良い。或いは、ハウジング3を備えず、メンブレンスイッチが直接台座2の載置部21上に載置される場合、載置部21上にスイッチ押圧部を形成しても良い。これらの場合、スイッチ押圧部で押圧される一方の電極とスイッチ押圧部との間に可橈性を有する金属板が設けられても良い。この場合、スイッチ押圧部が金属板の一部を押圧することによる金属板の撓みにより、それぞれの電極が互いに接触する。一般に絶縁シートは樹脂から成る。しかし樹脂は使用により押し癖等のクリープが生じ易い。一方、金属は樹脂と比べるとクリープが生じにくいため、押圧部材で一部が押圧されても金属板に押し癖がつきづらく、荷重の誤検出を抑制することができる。
なお、荷重検知装置1における各構成要素は、上述した実施形態や上記の変形例に示された内容以外に、適宜、本願目的を逸脱しない範囲で組み合わせ、省略、変更、周知技術の付加などをすることができる。
以上のように、本発明によれば、荷重を適切に検出し、検出精度の劣化を抑制できる荷重検知装置が提供され、車両などの乗り物の座席装置、介護用ベッド等のようにSばね上にシートクッションが配置される物に利用することができる。
1,1a・・・荷重検知装置
2・・・台座
3・・・ハウジング(支持部材)
4・・・ハウジングカバー
5・・・荷重検知センサ
21・・・載置部
21S・・・載置面
22・・・フック部
22U・・・上端部
41・・・アーム
42・・・開口
43・・・スイッチ押圧部(軸部)
47S・・・ハウジングカバーの上面(押圧面)
50・・・第1電極シート
51・・・基板
52・・・第1電極
53・・・第1接点部
54・・・抵抗
56・・・下枠
57・・・下枠の底壁
58・・・下枠の枠壁
60・・・第2電極シート
61・・・金属シート
62・・・第2電極
63・・・第2接点部
66・・・上枠
67・・・上枠の頂壁
67S・・・上枠の上面(押圧面)
68・・・上枠の枠壁
70・・・スペーサ
76・・・ばね部材
100・・・Sばね
101・・・Sばねの上端部
102・・・Sばねの下端部
AP・・・接続維持部
SC・・・シートクッション
SU・・・荷重検知センサユニット
SW・・・スイッチ


Claims (10)

  1. 複数のSばね上に配置されるシートクッションに押圧される荷重検知装置であって、
    一対の前記Sばねに係止される一対の係止部を有する台座と、
    前記台座上に配置され、互いに対向し荷重検出時に前記シートクッションの押圧力により接触する一対の電極を有する荷重検知センサユニットと、
    を備え、
    荷重の検出時に前記シートクッションに押圧される前記荷重検知センサユニットの押圧面の全体は、当該押圧面を平面視する場合に一対の前記Sばねに重ならず、上下方向に平行移動可能とされ、
    前記押圧面の全体は、前記台座における前記荷重検知センサユニットが載置される載置面と前記押圧面とが平行な状態での荷重の検出時において前記台座が係止されるそれぞれの前記Sばねの上端部と同じ高さまたは当該上端部よりも上側に位置し、
    前記一対の電極の接触面は前記台座が係止されるそれぞれの前記Sばねの上端部よりも下側に位置する
    ことを特徴とする荷重検知装置。
  2. 前記一対の電極は、前記台座が係止されるそれぞれの前記Sばねの下端部と上端部との間に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の荷重検知装置。
  3. 前記載置面は、前記台座が係止されるそれぞれの前記Sばねの下端部と同じ高さまたは当該下端部よりも下側に位置する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の荷重検知装置。
  4. 前記載置面と前記押圧面とが平行な状態での荷重の検出時における前記押圧面の全体は、前記一対の係止部の上端部と同じ高さ又は当該上端部よりも下側に位置する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の荷重検知装置。
  5. 荷重の非検出時における前記押圧面は、前記一対の係止部の上端部よりも上側に位置する
    ことを特徴とする請求項4に記載の荷重検知装置。
  6. 荷重の非検出時における前記押圧面は、前記一対の係止部の上端部と同じ高さ又は当該上端部よりも下側に位置する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の荷重検知装置。
  7. 前記シートクッション下面の平均高さ位置は、荷重の非検出時における前記押圧面と同じ高さまたは前記押圧面よりも上側に位置する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の荷重検知装置。
  8. 前記荷重検知センサユニットは、前記一対の電極を前記台座上で支える支持部材を有する
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の荷重検知装置。
  9. 前記荷重検知センサユニットは、前記押圧面を含み前記一対の電極の一方を押圧する押圧部材を有する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の荷重検知装置。
  10. 前記押圧部材は、前記台座に非接続とされている
    ことを特徴とする請求項9に記載の荷重検知装置。
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