JP6480259B2 - 増幅回路 - Google Patents
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Description
この回路を図4に示す。図4に示す増幅回路1は、ベースが入力端子TINに接続されコレクタが出力端子TOUTに接続された入力トランジスタQ1と、一端が入力トランジスタQ1のエミッタに接続され他端が負電源電圧VEEに接続されたエミッタ抵抗R1と、一端が入力トランジスタQ1のコレクタに接続され他端が正電源電圧VCCに接続されたコレクタ抵抗R2とで構成される。
この増幅回路1では、入力端子TINには入力電圧信号VINが入力され、出力端子TOUTからは増幅された出力電圧信号VOUTが出力される。
例えば他の原因としては、プリアンプを介して信号が入力される際に、プリアンプの特性によっては、上記の様なピーキング特性が生じ、品質が大きく劣化した信号が入力されることもある。また、基板上にスタブが生じることにより、同様のピーキング特性が生じることもある。
入力信号を増幅して出力する増幅回路において、
前記増幅回路は、信号増幅回路部と、直列接続された抵抗と容量を有し前記信号増幅回路部に接続されたピーキング補償回路部とを備え、
前記信号増幅回路部は、
ベースが第1の入力端子に接続され、コレクタが第1の出力端子に接続されている第1の入力トランジスタと、
ベースが第2の入力端子に接続され、コレクタが第2の出力端子に接続されている第2の入力トランジスタと、
一端が前記第1の入力トランジスタ及び第2の入力トランジスタのエミッタに接続され、他端が第1の電源に接続されているテール電流源と、
一端が第1の出力端子に接続され、他端が第2の電源に接続された第1のコレクタ抵抗と、
一端が第2の出力端子に接続され、他端が第2の電源に接続された第2のコレクタ抵抗とを有し、
前記ピーキング補償回路部は、
一端が第1の出力端子に接続された第1の補償抵抗と、一端が第1の補償抵抗の他端に接続された補償容量と、一端が前記補償容量の他端に接続され他端が第2の出力端子に接続された第2の補償抵抗とを備えることを特徴とする。
前記補償抵抗及び前記補償容量は、その値を可変にできることを特徴とする。
前記の各トランジスタをMOSトランジスタに置き換え、ベース端子をゲート端子に、コレクタ端子をドレイン端子に、エミッタ端子をソース端子に、それぞれ置き換えたことを特徴とする。
図1は本発明の参考例1に係る増幅回路100を示す。この増幅回路100は、入力電圧信号VINを増幅して出力電圧信号VOUTを出力する信号増幅回路部10と、信号増幅回路部10の出力端子TOUTに接続されて特性の補償を行うピーキング補償回路部20により構成されている。
補償抵抗Rc2は、一端が出力端子TOUTに接続されている。補償容量Ccは、一端が補償抵抗Rc2の他端に接続され、他端が負電源電圧VEEに接続されている。なお、補償容量Ccの他端を正電源電圧VCCに接続してもよい。
これに対して本参考例では、ピーキング補償回路部20により、寄生インダクタンスの影響により生じる周波数特性のピーキングやプリアンプの特性によって生じる周波数特性のピーキングを低減し、出力のアイパターンのオーバーシュートを抑えることで信号品質の劣化を防ぐことができる。
即ち、ピーキングが生じている場合には、補償容量Ccの容量値を大きくするか、補償抵抗Rc2の抵抗値を小さくすることでピーキングを低減することができる。
このため本参考例では、補償容量Ccに対して補償抵抗Rc2を直列に接続して、補償容量Ccの容量値と補償抵抗Rc2の抵抗値の2つのパラメータを調整することで最適な周波数特性を実現することができる。
つまり、本参考例では、補償容量Ccと補償抵抗Rc2の2つの素子があることで特性の柔軟な調整が可能となり理想的な特性により近づけることができる。
つまり、入力トランジスタQ1をMOSトランジスタに置き換え、ベース端子をゲート端子に、コレクタ端子をドレイン端子に、エミッタ端子をソース端子に、それぞれ置き換えた構成を採用することもできる。
図2は、本発明の実施例1に係る増幅回路110を示す。この増幅回路110は差動入力信号を増幅して差動出力信号を出力するものであり、信号増幅回路部11と、ピーキング補償回路部21により構成されている。
入力トランジスタQ2は、ベースが入力端子TINnに接続され、コレクタが出力端子TOUTnに接続されている。コレクタ抵抗Rc1nは、一端が出力端子TOUTn及び入力トランジスタQ2のコレクタに接続され、他端が正電源電圧VCCに接続されている。
テール電流源Iは、一端が入力トランジスタQ1,Q2のエミッタに接続され、他端が負電源電圧VEEに接続されている。
補償抵抗Rc2pは、一端が出力端子TOUTpに接続され、他端が補償容量Ccの一端に接続されている。補償抵抗Rc2nは、一端が出力端子TOUTnに接続され、他端が補償容量Ccの他端に接続されている。このため、出力端子TOUTpと出力端子TOUTnは、直列接続された補償抵抗Rc2pと補償容量Ccと補償抵抗Rc2nを介して接続されている。
即ち、ピーキングが生じている場合には、補償容量Ccの容量値を大きくするか、補償抵抗Rc2p, Rc2nの抵抗値を小さくすることでピーキングを低減して、信号品質の劣化を防ぐことができる。
つまり、入力トランジスタQ1,Q2をMOSトランジスタに置き換え、ベース端子をゲート端子に、コレクタ端子をドレイン端子に、エミッタ端子をソース端子に、それぞれ置き換えた構成を採用することもできる。
図3は、本発明の参考例2に係る増幅回路120を示す。この増幅回路120はトランスインピーダンスアンプ回路であり、信号増幅回路部12と、ピーキング補償回路部22により構成されている。
出力トランジスタQ22は、ベースが入力トランジスタQ21のコレクタに接続され、コレクタが正電源電圧VCCに接続され、エミッタが出力端子TOUTに接続されている。負荷抵抗Roは、一端が出力端子TOUT及び出力トランジスタQ22のエミッタに接続され、他端が負電源電圧VEEに接続されている。
帰還抵抗Rfは、一端が入力端子TIN及び入力トランジスタQ21のベースに接続され、他端が出力端子TOUT及び出力トランジスタQ22のエミッタに接続されている。
補償抵抗Rc2は、一端が入力トランジスタQ21のコレクタに接続されている。補償容量Ccは、一端が補償抵抗Rc2の他端に接続され、他端が負電源電圧VEEに接続されている。なお、補償容量Ccの他端を正電源電圧VCCに接続してもよい。
即ち、ピーキングが生じている場合には、補償容量Ccの容量値を大きくするか、補償抵抗Rc2の抵抗値を小さくすることでピーキングを低減することができる。
また、参考例2ではバイポーラトランジスタを用いて説明したが、それに限定されず、MOSトランジスタを用いて構成しても良い。
つまり、トランジスタQ21,Q22をMOSトランジスタに置き換え、ベース端子をゲート端子に、コレクタ端子をドレイン端子に、エミッタ端子をソース端子に、それぞれ置き換えた構成を採用することもできる。
本発明を用いた場合の周波数特性を図5の一点鎖線で示す。破線で示したピーキングは抑えられ、実線で示す理想特性(寄生インダクタンスのない特性)に近い周波数特性が実現できている。
以上より、寄生インダクタンスによる増幅回路の出力波形の乱れを抑えることができるため、信号品質の劣化を防ぐことができる。
20、21、22 ピーキング補償回路部
100、110、120 増幅回路
Q1、Q2、Q21 入力トランジスタ
Q22 出力トランジスタ
Re エミッタ抵抗
Rc1、Rc1p、Rc1n コレクタ抵抗
Ro 負荷抵抗
Rf 帰還抵抗
Rc2、 補償抵抗
Cc 補償容量
TIN、TINp、TINn 入力端子
TOUT、TOUTp、TOUTn、 出力端子
VIN、VINp、VINn 入力電圧信号
VOUT、VOUTp、VOUTn 出力電圧信号
IIN 入力電流信号
VCC 正電源電圧
VEE 負電源電圧
I テール電流源
Claims (3)
- 入力信号を増幅して出力する増幅回路において、
前記増幅回路は、信号増幅回路部と、直列接続された抵抗と容量を有し前記信号増幅回路部に接続されたピーキング補償回路部とを備え、
前記信号増幅回路部は、
ベースが第1の入力端子に接続され、コレクタが第1の出力端子に接続されている第1の入力トランジスタと、
ベースが第2の入力端子に接続され、コレクタが第2の出力端子に接続されている第2の入力トランジスタと、
一端が前記第1の入力トランジスタ及び第2の入力トランジスタのエミッタに接続され、他端が第1の電源に接続されているテール電流源と、
一端が第1の出力端子に接続され、他端が第2の電源に接続された第1のコレクタ抵抗と、
一端が第2の出力端子に接続され、他端が第2の電源に接続された第2のコレクタ抵抗とを有し、
前記ピーキング補償回路部は、
一端が第1の出力端子に接続された第1の補償抵抗と、一端が第1の補償抵抗の他端に接続された補償容量と、一端が前記補償容量の他端に接続され他端が第2の出力端子に接続された第2の補償抵抗とを備えることを特徴とする増幅回路。 - 請求項1に記載の増幅回路において、
前記補償抵抗及び前記補償容量は、その値を可変にできることを特徴とする増幅回路。 - 請求項1又は請求項2に記載の増幅回路において、
前記の各トランジスタをMOSトランジスタに置き換え、ベース端子をゲート端子に、コレクタ端子をドレイン端子に、エミッタ端子をソース端子に、それぞれ置き換えたことを特徴とする増幅回路。
Priority Applications (1)
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JP2015103348A JP6480259B2 (ja) | 2015-05-21 | 2015-05-21 | 増幅回路 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015103348A Active JP6480259B2 (ja) | 2015-05-21 | 2015-05-21 | 増幅回路 |
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2015
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