JP6479386B2 - 蒸気タービン - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、蒸気タービンに関する。
低圧タービンなどの蒸気タービンにおいて、主蒸気の体積流量が少ない運転条件(起動時の無負荷運転時、低負荷運転時、低真空下での運転時など)では、動翼に振動応力が発生する場合がある。特に、複数のタービン段落のうち最終段のタービン段落を構成する動翼は、翼長が長いため、大きな振動応力が発生する場合がある。この現象は、主蒸気の体積流量が少ない流れ場において、流体加振力が生ずることに起因して発生する。
図9は、蒸気タービンの一部を示す図である。図9では、たとえば、高圧タービンと中圧タービンとを順次介して蒸気が作動流体として流入する低圧タービンの一部に関して、模式的に示している。これと共に、図9では、蒸気の体積流量が少ない条件で生ずる流れ場に関して、破線で示している。図9では、左側が上流側であって、右側が下流側である。
体積流量が少ない条件で蒸気が流れるときには、図9に示すように、静翼201と動翼202とによって構成される最終段のタービン段落のうち、動翼202の付近に逆流域203が発生する。逆流域203が発生した流れ場では、動翼202の回転によって流れが非定常状態になるので、動翼202に流体加振力が生じる。特に、動翼202の先端付近において大きな流体加振力が発生し、大きな曲げモーメントが動翼202に作用するために、振動応力が非常に大きくなる。振動応力の上限値σ1は、材料の疲労限度、安全率などの特性を考慮して定められている。このため、蒸気タービンの運転範囲は、振動応力が上限値σ1を超えない条件に制限されている。
図10は、蒸気タービンにおいて、主蒸気の体積流量と、動翼の振動応力との関係(振動応力特性)を示す図である。図10では、横軸が主蒸気の体積流量Vを示し、縦軸が振動応力σを示している。
図10に示すように、体積流量Vが所定量V1であるときに振動応力σが上限値σ1になる。このため、体積流量Vが所定量V1よりも少ない場合には、振動応力σが上限値σ1を超える部分を含むので、蒸気タービンの運転範囲は、体積流量Vが、その所定量V1よりも少なくならないように、制限される。すなわち、主蒸気の流量が少なくなる低負荷運転、または、主蒸気の比容積が小さくなる低真空時の運転では、運転が可能な負荷条件、または、蒸気条件の範囲が制限される。
最終段の動翼等において振動が発生することを抑制するために、さまざまな技術が提案されている。
たとえば、複数の動翼の間を連結することによって、振動の発生を抑制することが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。しかし、この場合には、抑制可能な振動応力の範囲が狭く、振動の発生を十分に抑制することが容易でない場合がある。
また、たとえば、高圧タービンおよび中圧タービンをバイパスしたバイパスラインを介して、高圧タービンから排気された蒸気の一部を低圧タービンの最終段近傍に挿入することによって、振動の発生を抑制することが提案されている(たとえば、特許文献2参照)。この他に、たとえば、ダイアフラム外輪に形成した中空部を介して外部から蒸気を低圧タービンに挿入することによって、振動の発生を抑制することが提案されている(たとえば、特許文献3参照)。しかしながら、この場合には、外部から蒸気を供給するために補助ボイラが必要になること、供給配管系統が大規模になること、および、挿入する蒸気の状態を整える機器が必要になること等のように、制約が多い。このため、コストが上昇すると共に、運用が容易でない場合がある。
上記の他に、タービン最終段を流れる蒸気の体積流量が極めて少ない条件下(起動時など)では、翼長が長い最終段の動翼の回転によって、その動翼の周辺にエネルギを与えるために、温度が著しく上昇する。このため、動翼の材料強度が低下すると共に、動翼の熱伸びが発生する場合がある。この対策のために、タービン排気室に純水を噴霧して冷却することが一般に行われている(たとえば、特許文献4参照)。噴霧されたスプレー水(液滴)は、逆流域の流れによって最終段の動翼の根元側から先端側へ向かって移動し、動翼を冷却する。この一方で、熱交換によって蒸発しなかったスプレー水は、動翼の先端に液滴の状態で高速で衝突するため、浸食によって損傷が発生する場合がある。
特開2008-2439号公報(たとえば、図5参照) 特開平06-66107号公報(たとえば、図1参照) 特開2013-60931号公報(たとえば、図2参照) 特開平05-202702号公報(たとえば、図6参照)
上記の技術においては、蒸気の体積流量が少ない条件下では、動翼の振動応力を十分に抑制することが容易でない場合がある。また、動翼の温度上昇を効果的に抑制すると共に、動翼などの浸食を十分に防止することが困難な場合がある。その結果、蒸気タービンにおいて運転可能な蒸気流量の範囲を拡大することが容易でない。特に、翼長が長い最終段の動翼において上記の問題が顕在化するために、起動条件、負荷範囲、および、真空度条件などの条件が制限される場合がある。
本発明が解決しようとする課題は、運転可能な蒸気流量の範囲を容易に拡大すること等ができる、蒸気タービンを提供することである。
実施形態の蒸気タービンは、ケーシングとタービンロータと動翼翼列と静翼翼列と噴霧部とを備え、静翼翼列と動翼翼列とのそれぞれがタービンロータの軸方向において交互に複数段配置されている。ここでは、タービンロータは、ケーシングの内部に収容されている。動翼翼列は、複数の動翼がタービンロータの周方向に配列されている。静翼翼列は、複数の静翼がダイアフラム内輪とダイアフラム外輪との間においてタービンロータの周方向に配列されている。噴霧部は、ケーシングの内部において、複数段の動翼翼列のうち最終段の動翼翼列よりも上流に位置する空間であって、ダイアフラム外輪とケーシングとによって区画される空間にスプレー水を噴霧する。
図1は、第1実施形態の蒸気タービン発電システムを模式的に示す図である。 図2は、第1実施形態の蒸気タービン発電システムにおいて、低圧タービン104を示す図である。 図3は、第1実施形態の低圧タービン104において、噴霧部5とマニホールド51との詳細な構成を示す図である。 図4は、第2実施形態の蒸気タービン発電システムにおいて、低圧タービン104Bを示す図である。 図5は、第2実施形態の低圧タービン104Bにおいて、第1噴霧部5aと第2噴霧部5bと第1マニホールド51aと第2マニホールド51bとの詳細な構成を示す図である。 図6は、第3実施形態の蒸気タービン発電システムにおいて、低圧タービン104Cを示す図である。 図7は、第4実施形態の蒸気タービン発電システムにおいて、低圧タービン104Dの要部を示す図である。 図8は、圧力比率PRと振動応力σvとの関係を示す図である。 図9は、関連技術に係る蒸気タービンの一部を示す図である。 図10は、関連技術に係る蒸気タービンにおいて、主蒸気の体積流量と、動翼の振動応力との関係(振動応力特性)を示す図である。
実施形態について、図面を参照して説明する。なお、下記の実施形態は一例である。
<第1実施形態>
[蒸気タービン発電システムの構成]
図1は、第1実施形態の蒸気タービン発電システムを模式的に示す図である。
蒸気タービン発電システム100は、図1に示すように、ボイラ101と、高圧タービン102と、中圧タービン103と、低圧タービン104と、復水器105と、給水ポンプ106と発電機107とを有する。蒸気タービン発電システム100において、ボイラ101は、過熱器101Aと、再熱器101Bとを含む。
図1に示すように、蒸気タービン発電システム100においては、ボイラ101の過熱器101Aで加熱された蒸気が、主蒸気止め弁V1aと主蒸気加減弁V1bとが設置された主蒸気管P101Aを介して、高圧タービン102に作動流体として供給され、高圧タービン102において仕事を行う。そして、高圧タービン102から排出された蒸気が、低温再熱蒸気管P102を介して、ボイラ101の再熱器101Bに供給され、再熱器101Bにおいて再度加熱される。再熱器101Bで加熱された蒸気は、再熱蒸気止め弁V2aとインターセプト弁V2bとが設置された高温再熱蒸気管P101Bを介して、中圧タービン103に作動流体として供給され、中圧タービン103において仕事を行う。そして、中圧タービン103から排出された蒸気は、クロスオーバ管P103を介して、低圧タービン104に作動流体として供給され、低圧タービン104において仕事を行う。そして、低圧タービン104から排出された蒸気は、復水器105で凝縮される。復水器105で凝縮された水(復水)は、配管P105を介して給水ポンプ106に供給されて昇圧された後に、配管P106を介して、ボイラ101の過熱器101Aに戻される。
蒸気タービン発電システム100では、高圧タービン102と中圧タービン103と低圧タービン104との間においてタービンロータ(図示省略)が連結されており、蒸気の仕事によって、タービンロータが回転する。そして、そのタービンロータの回転によって発電機107が駆動し、発電が行われる。
[低圧タービン104の構成]
図2は、第1実施形態の蒸気タービン発電システムにおいて、低圧タービン104を示す図である。図2では、水平方向(x方向,y方向)のうち回転軸AXに沿った軸方向(x方向)と、鉛直方向(z方向)とによって規定される垂直面(xz面)の断面を示している。低圧タービン104は、図1から判るように、たとえば、複流排気型であって、図2では、その低圧タービン104の一部に関して模式的に示している。また、図2では、流体および流れ場に関して太い破線を用いて示している。
図2に示すように、低圧タービン104は、ケーシング2とタービンロータ3とノズルダイアフラム4と噴霧部5と水供給系統6とを有する。低圧タービン104は、多段式であって、複数のタービン段落が回転軸AXに沿って並んでいる。つまり、低圧タービン104は、ケーシング2の内部において動翼翼列と静翼翼列とのそれぞれが回転軸AXに沿って交互に複数段配置されている。
低圧タービン104においては、蒸気(過熱蒸気)が作動流体Fとしてケーシング2の入口(図示省略)から内部に流入する。そして、その流入した作動流体Fは、ケーシング2の内部において、回転軸AXに沿って並ぶ複数のタービン段落を順次流れる。具体的には、図2に示すように、作動流体Fが初段のタービン段落から最終段のタービン段落を順次流れ、それぞれのタービン段落において膨張し、仕事を行う(図2に示す部分においては、作動流体Fが左側から右側へ流れる)。これにより、ケーシング2の内部においてタービンロータ3が回転軸AXを中心にして回転する。そして、作動流体Fは、最終段のタービン段落を流出した後に、ケーシング2の出口(図示省略)から外部へ排出される。ケーシング2から排出された作動流体Fは、たとえば、低圧タービン104の下方に設けられた復水器105(図1参照)に流れる。
以下より、低圧タービン104を構成する各部の詳細について、順次説明する。
[ケーシング2]
低圧タービン104のうち、ケーシング2は、図2に示すように、たとえば、二重構造であって、内部ケーシング21と外部ケーシング22とを有する。ケーシング2において、内部ケーシング21と外部ケーシング22とのそれぞれは、内部ケーシング21がタービンロータ3を内部に収容しており、外部ケーシング22が内部ケーシング21を内部に収容している。
ケーシング2において、内部ケーシング21は、円筒形状であって、内部にダイアフラム支持部211が設けられている。ダイアフラム支持部211は、たとえば、リング形状の板状体であって、回転軸AXの径方向において内部ケーシング21の内周面から内側へ突き出ている。ダイアフラム支持部211は、複数のタービン段落に対応して、複数段が設置されており、その複数落のダイアフラム支持部211が、回転軸AXに沿った軸方向において間を隔てて並んで配置されている。複数のダイアフラム支持部211は、回転軸AXの径方向における長さが、作動流体Fの流れ方向に沿って、順次、短くなっている。そして、複数のダイアフラム支持部211のそれぞれは、上流側の面においてノズルダイアフラム4を支持している。
上記の他に、ケーシング2においては、スチームガイド23と出口コーン24とが設けられている。スチームガイド23および出口コーン24は、円錐状の管状部分を含み、スチームガイド23の内部に出口コーン24が配置されている。スチームガイド23と出口コーン24との両者は、ディフューザを構成しており、最終段のタービン段落から流出した作動流体Fが、回転軸AXの径方向において外側へ向かって流れるように構成されている。
なお、図示を省略しているが、ケーシング2は、スチームガイド23と出口コーン24との間を流れた作動流体Fが、外部ケーシング22の底部に形成された排出口(図示省略)から外部へ排出されるように構成されている。
[タービンロータ3]
低圧タービン104のうち、タービンロータ3は、円柱形状の棒状体(シャフト)であって、回転軸AXに沿った軸方向に流れる作動流体Fによって回転するように構成されている。ここでは、タービンロータ3は、回転軸AXが水平方向(x方向)に延在しており、ケーシング2を貫通している。タービンロータ3は、一端部と他端部とのそれぞれが軸受(図示省略)に回転可能に支持されている。上述したように、タービンロータ3は、一端部に発電機(図示省略)が連結されており、タービンロータ3の回転により発電機が駆動して、発電が行われる。
タービンロータ3は、外周面にロータディスク30が形成されている。ロータディスク30は、リング形状の板状体であって、回転軸AXの径方向においてタービンロータ3の外周面から外方に突き出ている。ロータディスク30は、複数が回転軸AXに沿った軸方向において間を隔てて設けられている。そして、ロータディスク30の外周面には、動翼31が設けられている。動翼31は、タービンロータ3の周方向に沿って、複数が等しい間隔で配置されている。そして、周方向に配列された複数の動翼31の先端には、シュラウドリング32が設置されており、その複数の動翼31の間をシュラウドリング32が連結している。
複数の動翼31が周方向に配列された動翼翼列は、複数のタービン段落に対応して、複数段が設置されており、その複数落の動翼翼列が、回転軸AXに沿った軸方向において間を隔てて並んでいる。ここでは、各タービン段落において、動翼31は、回転軸AXの径方向における長さが、作動流体Fの流れ方向に沿って、順次、長くなっている。つまり、最終段の動翼31a(L−0段動翼)は、他段の動翼よりも長い。
[ノズルダイアフラム4]
低圧タービン104のうち、ノズルダイアフラム4は、図2に示すように、ダイアフラム内輪41と静翼42とダイアフラム外輪43とを有し、内部ケーシング21の内部に収容されている。ノズルダイアフラム4は、回転軸AXの径方向(ラジアル方向)においてタービンロータ3の周囲に配置されている。
ノズルダイアフラム4において、ダイアフラム内輪41は、リング形状であって、タービンロータ3に設けられたロータディスク30の間に位置している。静翼42は、ダイアフラム内輪41とダイアフラム外輪43との間に、複数が設置されている。複数の静翼42は、ダイアフラム内輪41とダイアフラム外輪43との間に形成される環状の流路において、周方向に沿って等間隔に配置されている。ダイアフラム外輪43は、リング形状であって、回転軸AXの径方向においてダイアフラム内輪41の外側に位置している。ダイアフラム外輪43は、内部ケーシング21に設けられたダイアフラム支持部211に固定されている。図示を省略しているが、ダイアフラム内輪41の内周面と、タービンロータ3の外周面との間が、シール装置(図示省略)によって密封されている。同様に、ダイアフラム外輪43の内周面と、シュラウドリング32の外周面との間が、シール装置(図示省略)によって密封されている。なお、シュラウドリング32が無い場合がある。
ノズルダイアフラム4は、複数のタービン段落に対応して、複数段がケーシング2に設置されている。つまり、複数の静翼42がタービンロータ3の周方向に配列されている静翼翼列は、動翼翼列と同様に、複数段が設置されている。複数段のノズルダイアフラム4は、回転軸AXに沿った軸方向において間を隔てて並ぶように配置されている。ここでは、各タービン段落において、静翼42は、回転軸AXの径方向における長さが、作動流体Fの流れ方向に沿って、順次、長くなっている。つまり、最終段の静翼42a(L−0段静翼)は、他段の静翼よりも長い。
[噴霧部5]
噴霧部5は、スプレー装置であって、図2に示すように、スプレー水W1(水滴)を噴霧するように形成されたスプレーヘッドを有する。たとえば、噴霧部5は、スプレー水W1(水滴)が円錐状に拡散するように噴霧を行う。
本実施形態では、噴霧部5は、複数のダイアフラム外輪43のうち最終段の静翼翼列に設けられたダイアフラム外輪43a(L−0段ダイアフラム外輪)と、内部ケーシング21とによって区画される空間SP1(L−0前抽気室)において、スプレー水W1を噴霧するように設置されている。換言すると、最終段に設けられたダイアフラム支持部211aと最終段よりも1つ前の段に設けられたダイアフラム支持部211bとの間であって、最終段のダイアフラム外輪43aの外周面と内部ケーシング21の内周面との間に位置する空間SP1に、噴霧部5が設置されている。
ここでは、噴霧部5は、マニホールド51を介して水供給系統6から冷却水W0(液相水)が供給され、その冷却水W0をスプレー水W1として噴霧する。
図3は、第1実施形態の低圧タービン104において、噴霧部5とマニホールド51との詳細な構成を示す図である。図3は、回転軸AXに沿った軸方向(x方向)に直交する垂直面(yz面)の一部に関して示している。
図3に示すように、マニホールド51は、内部ケーシング21の外周面を周方向に囲うリング状の配管である。マニホールド51は、水供給系統6が連結されている。また、マニホールド51は、径方向に延在する配管511(スプレー配管)が内周側に複数連結されている。その複数の配管511は、周方向において、所定の間隔で並ぶように配列されており、内部ケーシング21を貫通している。複数の配管511と内部ケーシング21との間は、たとえば、溶接によって密封されている。そして、その複数の配管511のそれぞれは、内側の先端に噴霧部5が設置されている。つまり、噴霧部5は、タービンロータ3の周方向において複数が所定の間隔で配置されている。
[水供給系統6]
水供給系統6は、図2に示すように、噴霧部5へ供給する冷却水W0(液相水)が流れる配管を有する。水供給系統6は、外部ケーシング22を貫通しており、ケーシング2の外部から噴霧部5へ冷却水W0を供給する。
本実施形態では、水供給系統6は、流量調整弁V6を有し、流量調整弁V6を用いて、噴霧部5へ供給する冷却水W0の流量が調整される。たとえば、マニュアル操作によって流量の調整が行われる。
また、本実施形態では、温度調節器62が更に設置されており、水供給系統6は、その温度調節器62によって温度が調節された冷却水W0を噴霧部5へ供給する。たとえば、マニュアル操作によって温度の調節が行われる。
[スプレー水W1の作用および効果について]
以下より、噴霧部5が噴霧するスプレー水W1の作用および効果に関して説明する。
既に説明しているが(図9参照)、作動流体Fとして供給される蒸気(過熱蒸気)の体積流量が定格運転の場合よりも少ない条件下では、図2に示すように、最終段の動翼31aの根元側において大規模な逆流領域Fbが発生する場合がある。このため、作動流体Fとして供給された蒸気は、最終段の動翼31aのうち先端側の部分において集中して流れる。そして、更に体積流量が少ない条件では、その最終段の動翼31aの先端側の部分において渦Fvが発生する。その結果、最終段の動翼31aの先端側の部分において、振動応力が非常に大きくなる場合がある。この他に、最終段の動翼31aの先端側の部分においては、飽和温度で流れる蒸気が著しく減少していると共に、動翼31aの回転によって生ずる風損に起因して過熱されるために、動翼31aの温度が上昇する。その結果、動翼31aの材料強度が低下する共に、動翼31aが熱によって膨張して伸びる場合がある。
しかしながら、本実施形態では、噴霧部5が噴霧したスプレー水W1によって、動翼31aにおいて振動応力が発生すること、および、動翼31aの温度が上昇することを、効果的に抑制することができる。
具体的には、噴霧部5が噴霧したスプレー水W1は、最終段のダイアフラム外輪43aと、内部ケーシング21とによって区画される空間SP1(L−0前抽気室)において、顕熱および潜熱を得て加熱される。そして、その加熱されたスプレー水W1は、内部ケーシング21の内部において静翼42と動翼31とが交互に並ぶ部分であって、作動流体Fが流れる蒸気通路に、混入流体S1として流入する。混入流体S1は、噴霧部5と蒸気通路との間の距離、スプレー水W1の温度、スプレー水W1の噴霧量などの条件に応じて、水滴(液体)と水蒸気(気体)とが混合した気液混合状態、または、全てが水蒸気(気体)になった気体状態で、蒸気通路に流入する。
そして、混入流体S1は、蒸気通路のうち、最終段の静翼42aと、最終段よりも1つ前に位置する段の動翼31b(L−1段動翼)との間に流入した後に、作動流体Fの流れによって進行方向が変化する。その進行方向が変化した混入流体S2は、蒸気通路において、外周側に位置する部分を流れる。ここでは、混入流体S2は、最終段の静翼42aのうち外周側に位置する部分を流れた後に、最終段の動翼31aのうち外周側に位置する先端部分に流入する。
このため、本実施形態では、最終段の動翼31aの先端部分においては、混入流体S2の流入によって、渦Fvの発生が抑制されるので、振動応力が減少する。さらに、本実施形態では、混入流体S2は、飽和温度の蒸気を含み、作動流体Fよりも温度が低いので、最終段の動翼31aにおいて温度が上昇することを抑制可能である。その結果、本実施形態では、動翼31aの材料強度が低下すること、および、動翼31aが熱によって膨張して伸びることを、防止可能である。
したがって、本実施形態では、低圧タービン104において運転可能な蒸気流量の範囲を容易に拡大することができる。
たとえば、低圧タービン104が下記の運転条件で運転される場合において、噴霧部5が下記の噴霧条件でスプレー水W1を噴霧するときに、上記の作用および効果を好適に奏することができる。
(運転条件)
・蒸気の体積流量…定格運転のときの体積流量に対して25%以下(部分負荷連続運転)
(噴霧条件)
・スプレー水W1の温度…5℃以上、50℃以下(低温側は、冬場の発電所内の室温であり、高温側は、夏場の室温(30℃)にポンプでの温度上昇分(20℃)を加算した温度である。)
・スプレー水W1の平均粒径…ザウター(Sauter)平均径で、100μm以上、2mm以下(蒸気タービン内で使用される粒径範囲)
なお、本実施形態では、噴霧部5は、上述したように、タービンロータ3の周方向に複数が配置されている(図3参照)。このため、本実施形態では、タービンロータ3の周方向において均一にスプレー水W1を噴霧することできる。
また、本実施形態では、噴霧部5へ冷却水W0を供給する水供給系統6は、上述したように、流量調整弁V6を有する。このため、本実施形態では、流量調整弁V6を用いて、噴霧部5へ供給する冷却水W0の流量を調整することができる。さらに、本実施形態では、水供給系統6は、上述したように、温度調節器62を有する。このため、本実施形態では、温度調節器62を用いて、噴霧部5へ供給する冷却水W0の温度を調節することができる。その結果、本実施形態では、噴霧部5から噴霧されたスプレー水W1が加熱された後に蒸気通路に混入流体S1として流入するときの状態を、適宜調整することができる。したがって、本実施形態では、動翼31aなどが浸食することを、更に効果的に防止可能である。
[第1実施形態の変形例]
上述した第1実施形態では、噴霧部5は、最終段のダイアフラム外輪43aと内部ケーシング21とによって区画される空間SP1に設置され、その空間SP1においてスプレー水W1を噴霧する。この空間SP1は、噴霧部5の設置が容易であると共に、最終段のタービン段落に近いので、上述した作用および効果を効果的に奏することができる。しかしながら、噴霧部5の設置場所は、上記の場合に限らない。最終段の動翼31aよりも上流に位置する空間に噴霧部5を設置してもよい。たとえば、最終段以外のダイアフラム外輪(43b,43cなど)と内部ケーシング21とによって区画される空間(SP2,SP3など)(L−1前抽気室,L−2前抽気室)に噴霧部5を設置してもよい。換言すると、回転軸AXの方向に並ぶ複数のダイアフラム支持部211(211a,211b,211c,211dなど)のそれぞれの間であって、各段のダイアフラム外輪43(43a,43b,43cなど)の外周面と内部ケーシング21の内周面との間に位置する空間(SP1,SP2,SP3など)において、噴霧部5がスプレー水W1を噴霧するように構成されていてもよい。この場合においても、上述した第1実施形態の場合と同様な作用および効果を奏することができる。
上述した第1実施形態では、噴霧部5が円錐状にスプレー水W1を噴霧する場合について説明したが、これに限らない。たとえば、噴霧部5は、扇状にスプレー水W1を噴霧するように構成されていてもよい。
上述した第1実施形態では、ケーシング2が二重構造である場合について説明したが、これに限らない。ケーシング2は、単一構造であってもよい。
上述した第1実施形態では、低圧タービン104に噴霧部5を設ける場合について説明したが、これに限らない。必要に応じて、上述した低圧タービン104以外の蒸気タービンに、上述の噴霧部5を設置してもよい。
また、たとえば、ガスタービンの排熱を利用して蒸気タービンの作動流体を加熱する一軸型コンバインドサイクル発電システムにおいて、蒸気タービンに上述の噴霧部5を設置してもよい。この場合には、起動時に外部から供給する冷却蒸気を低減することができる。そして、上述した第1実施形態の場合と同様な作用および効果を奏することができる。
<第2実施形態>
[低圧タービンの構成]
図4は、第2実施形態の蒸気タービン発電システムにおいて、低圧タービン104Bを示す図である。図4は、図2と同様に、垂直面(xz面)の断面であって、低圧タービン104Bの一部に関して模式的に示している。また、図4では、流体および流れ場に関して太い破線を用いて示している。
図4に示すように、本実施形態の低圧タービン104Bにおいては、上記の第1実施形態の場合(図2などを参照)と異なり、噴霧部5が複数設けられている。ここでは、第1噴霧部5aと第2噴霧部5b(補助噴霧部)との両者が噴霧部5として設けられている。また、水供給系統6が複数であって、第1水供給系統6aと第2水供給系統6bとの両者が水供給系統6として設けられている。この他に、本実施形態の低圧タービン104Bは、排気室噴霧部10を更に有する。
本実施形態は、上記の点、及び、関連する点を除き、上記の第1実施形態の場合(図2などを参照)と同様である。このため、本実施形態において上記実施形態の場合と重複する事項については、適宜、記載を省略する。
[噴霧部5]
複数の噴霧部5のうち、第1噴霧部5aは、下流側から第三段目の静翼翼列に設けられたダイアフラム外輪43cと、内部ケーシング21とによって区画される空間SP3(L−2前抽気室)において、スプレー水W1aを噴霧するように設置されている。換言すると、下流側から第三段目のダイアフラム支持部211cと、下流側から第四段目のダイアフラム支持部211dとの間であって、下流側から第三段目のダイアフラム外輪43aの外周面と内部ケーシング21の内周面との間に位置する空間SP3に、第1噴霧部5aが設置されている。
複数の噴霧部5のうち、第2噴霧部5bは、補助噴霧部(補助スプレー装置)であって、第1噴霧部5aと同じ空間SP3(L−2前抽気室)に設置されている。第2噴霧部5bは、径方向において、第1噴霧部5aよりも外側に位置している。ここでは、第2噴霧部5bは、第1噴霧部5aが噴霧したスプレー水W1aに対して平均粒径が異なるスプレー水W1b(補助スプレー水)を噴霧するように構成されている。たとえば、第2噴霧部5bは、第1噴霧部5aが噴霧したスプレー水W1aよりも平均粒径が小さいスプレー水W1bを噴霧する。
たとえば、第1噴霧部5aは下記の噴霧条件でスプレー水W1aを噴霧し、第2噴霧部5aは下記の噴霧条件でスプレー水W1bを噴霧する。
(噴霧条件)
・第1噴霧部5aが噴霧するスプレー水W1aの平均粒径…500μm以上、1000μm以下
・第2噴霧部5bが噴霧するスプレー水W1bの平均粒径…100μm以上、500μm以下(左記の範囲のうち、第1噴霧部5aが噴霧するスプレー水W1aの粒子体積が、概ね、第2噴霧部5bが噴霧するスプレー水W1bの10倍程度になるように選定することが好ましい。これにより、蒸発後の混入流体量の調整が容易となるため)
本実施形態では、第1噴霧部5aは、第1マニホールド51aを介して第1水供給系統6aから冷却水W0(液相水)が供給され、その冷却水W0をスプレー水W1aとして噴霧する。これに対して、第2噴霧部5bは、第2マニホールド51bを介して第2水供給系統6bから冷却水W0(液相水)が供給され、その冷却水W0をスプレー水W1bとして噴霧する。
図5は、第2実施形態の低圧タービン104Bにおいて、第1噴霧部5aと第2噴霧部5bと第1マニホールド51aと第2マニホールド51bとの詳細な構成を示す図である。図5は、図3と同様に、回転軸AXに沿った軸方向(x方向)に直交する垂直面(yz面)の一部に関して示している。
第1マニホールド51aは、図5に示すように、内部ケーシング21の外周面を周方向に囲うリング状の配管である。第1マニホールド51aは、第1水供給系統6aが連結されている。また、第1マニホールド51aは、径方向に延在する配管511aが内周側に複数連結されている。その複数の配管511aは、周方向において等しい間隔で並ぶように配列されており、内部ケーシング21を貫通している。そして、その複数の配管511aのそれぞれは、内側の先端に第1噴霧部5aが設置されている。
第2マニホールド51bは、図5に示すように、第1マニホールド51aと同様に、内部ケーシング21の外周面を周方向に囲うリング状の配管である。第2マニホールド51bは、第2水供給系統6bが連結されている。第2マニホールド51bは、第1マニホールド51aの場合と同様に、径方向に延在する配管511bが内周側に連結されている。図示を省略しているが、この配管511bは、複数であって、周方向において等しい間隔で並ぶように配列されており、内部ケーシング21を貫通している。そして、その複数の配管511bのそれぞれは、内側の先端に第2噴霧部5bが設置されている。
また、第1マニホールド51aに連結された複数の配管511aのそれぞれと、第2マニホールド51bに連結された複数の配管511bのそれぞれは、周方向において交互に配置されている。
[水供給系統6]
複数の水供給系統6のうち、第1水供給系統6aは、図4に示すように、第1噴霧部5aへ供給する冷却水W0(液相水)が流れる配管を有する。第1水供給系統6aは、外部ケーシング22を貫通しており、ケーシング2の外部から第1噴霧部5aへ冷却水W0を供給する。また、第1水供給系統6aは、分岐管61cを有し、その分岐管61cを介して、排気室噴霧部10へ冷却水W0を供給する。ここでは、第1水供給系統6aは、第1流量調整弁V6aを有し、第1流量調整弁V6aを用いて、第1噴霧部5aと排気室噴霧部10とのそれぞれに供給する冷却水W0の流量が調整される。第1流量調整弁V6aは、温度調節器62によって温度が調節された冷却水W0の流量を調節する。
複数の水供給系統6のうち、第2水供給系統6bは、図4に示すように、第2噴霧部5bへ供給する冷却水W0(液相水)が流れる配管を有する。第2水供給系統6bは、外部ケーシング22を貫通しており、ケーシング2の外部から第2噴霧部5bへ冷却水W0を供給する。ここでは、第2水供給系統6bは、第2流量調整弁V6bを有し、第2流量調整弁V6bを用いて、第2噴霧部5bに供給する冷却水W0の流量が調整される。第2流量調整弁V6bは、第1流量調整弁V6aと同様に、温度調節器62によって温度が調節された冷却水W0の流量を調節する。
[排気室噴霧部10]
排気室噴霧部10は、噴霧部5と同様に、スプレー装置であって、図4に示すように、たとえば、円錐状にスプレー水W10(水滴)を噴霧するように形成されたスプレーヘッドを有する。排気室噴霧部10は、ケーシング2の内部において、スチームガイド23と出口コーン24との間の空間(排気室)において、スプレー水W10を噴霧する。これにより、最終段の動翼31aが冷却されると共に、その最終段の動翼31aを通過した作動流体Fが冷却される。
ここでは、排気室噴霧部10は、第1水供給系統6aから冷却水W0(液相水)がマニホールド11を介して供給され、その冷却水W0をスプレー水W10として噴霧する。具体的には、マニホールド11は、スチームガイド23の外周面を周方向に囲うリング状の配管であって、第1水供給系統6aに設けられた分岐管61cが連結されている。また、マニホールド11は、配管111が内周側に連結されている。図示を省略しているが、この配管111は、複数であって、周方向において所定の間隔で並ぶように配列されており、スチームガイド23を貫通している。そして、その複数の配管111のそれぞれは、内側の先端に排気室噴霧部10が設置されている。つまり、排気室噴霧部10は、噴霧部5と同様に、タービンロータ3の周方向において複数が等しい間隔で配置されており、噴霧部5と同時に、スプレー水W10を噴霧することができる。
[スプレー水W1a,W1bの作用および効果について]
以下より、第1噴霧部5aが噴霧したスプレー水W1aと、第2噴霧部5bが噴霧したスプレー水W1b(補助スプレー水)との作用および効果に関して説明する。
第1噴霧部5aが噴霧したスプレー水W1aと、第2噴霧部5bが噴霧したスプレー水W1bとの両者は、下流側から第三段目のダイアフラム外輪43cと、内部ケーシング21とによって区画される空間SP3において、顕熱および潜熱を得て加熱され、作動流体Fが流れる蒸気通路に混入流体S1として流入する。その加熱された混入流体S1は、第1実施形態の場合と同様に、水滴(液体)と水蒸気(気体)とが混合した気液混合状態、または、全てが水蒸気(気体)になった気体状態で、蒸気通路に流入する。
そして、その混入流体S1は、作動流体Fが流れる蒸気通路のうち、最終段よりも2つ前に位置する段の静翼42c(L−2段静翼)と、最終段よりも3つ前に位置する段の動翼31d(L−3段動翼)との間に流入した後に、作動流体Fの流れによって進行方向が変化する。その進行方向が変化した混入流体S2は、蒸気通路のうち外周側に位置する部分を流れる。ここでは、混入流体S2は、最終段よりも2つ前に位置するタービン段落から、最終段のタービン段落へ向かって、径方向において拡散して流れる。そして、混入流体S2は、最終段のタービン段落では、静翼42aにおいて外周側に位置する部分を流れた後に、動翼31aにおいて外周側に位置する先端部分に流入する。
このため、本実施形態では、第1実施形態の場合と同様に、最終段の動翼31aにおいて、振動応力を減少可能であると共に、温度が上昇することを抑制可能である。
したがって、本実施形態では、低圧タービン104Bにおいて運転可能な蒸気流量の範囲を容易に拡大することができる。
なお、本実施形態では、複数の第1噴霧部5aと複数の第2噴霧部5bとのそれぞれがタービンロータ3の周方向において交互に配置されている(図5参照)。これにより、周方向において、第1噴霧部5aから噴霧されたスプレー水W1aの噴霧量が少ない部分に対して、第2噴霧部5bからスプレー水W1bを噴霧して補うことができる。このため、本実施形態では、タービンロータ3の周方向において、スプレー水W1a,W1bが均一に噴霧される。
また、本実施形態では、第1噴霧部5aへ冷却水W0を供給する第1水供給系統6aが第1流量調整弁V6aを有すると共に、第2噴霧部5bへ冷却水W0を供給する第2水供給系統6bが第2流量調整弁V6bを有する。このため、本実施形態では、第1流量調整弁V6aと第2流量調整弁V6bとのそれぞれを用いて、第1噴霧部5aへ供給する冷却水W0の流量と、第2噴霧部5bへ供給する冷却水W0の流量とのそれぞれを、独立に調整することができる。さらに、本実施形態では、第1噴霧部5aが噴霧するスプレー水W1aと、第2噴霧部5bが噴霧するスプレー水W1bとのそれぞれは、平均粒径が互いに異なっている。したがって、本実施形態では、スプレー水W1a,W1bをさまざまな条件で供給することができるため、低圧タービン104Bにおいて運転可能な蒸気流量の範囲を、更に容易に拡大することができる。
[第2実施形態の変形例]
上述した第2実施形態では、排気室噴霧部10を設ける場合について説明したが、これに限らない。第1実施形態の場合と同様に、排気室噴霧部10を設けなくてもよい。この場合であっても、第1噴霧部5aが噴霧するスプレー水W1a、および、第2噴霧部5bが噴霧するスプレー水W1bの条件について適宜設定することによって、排気室噴霧部10が噴霧するスプレー水W10による作用および効果を同様に奏することができる。
上述した第2実施形態では、第1噴霧部5aと第2噴霧部5bとの両者を、下流側から第三段目のダイアフラム外輪43cと内部ケーシング21とによって区画される空間SP3(L−2前抽気室)に設置する場合について説明したが、これに限らない。第1噴霧部5aと第2噴霧部5bとのそれぞれを、最終段の動翼31aよりも上流に位置する空間に設置してもよい。たとえば、下流側から第二段目のダイアフラム外輪43bと内部ケーシング21とによって区画される空間SP2(L−1前抽気室)等に、第1噴霧部5aと第2噴霧部5bとの両者を設置してもよい。この他に、第1噴霧部5aと第2噴霧部5bとの両者を、互いに異なる空間に設置してもよい。
上述した第2実施形態では、平均粒径が異なるスプレー水を噴霧する噴霧部5が2種類(第1噴霧部5a,第2噴霧部5b)である場合について説明したが、これに限らない。平均粒径が異なるスプレー水を噴霧する噴霧部5が3種類以上であってもよい。また、例えば、第1水供給系統6aに接続する噴霧部5が、周方向に、複数種類、配置されていてもよい。
<第3実施形態>
[低圧タービン104Cの構成]
図6は、第3実施形態の蒸気タービン発電システムにおいて、低圧タービン104Cを示す図である。図6は、図2と同様に、垂直面(xz面)の断面であって、低圧タービン104Cの一部に関して模式的に示している。また、図6では、流体および流れ場に関して太い破線を用いて示している。
図6に示すように、本実施形態の低圧タービン104Cにおいては、噴霧部5cが設置された位置が、第1実施形態の場合(図2などを参照)と異なっている。
本実施形態は、上記の点、及び、関連する点を除き、上記の第1実施形態の場合(図2などを参照)と同様である。このため、本実施形態において上記実施形態の場合と重複する事項については、適宜、記載を省略する。
[噴霧部5c]
噴霧部5cは、ケーシング2の内部において最終段の静翼42a(L−0段静翼)と最終段よりも一段前の動翼31b(L−1段動翼)との間であって、作動流体Fが流れる蒸気通路(L−0入口)へ向かってスプレー水W1cを直接噴霧するように設置されている。換言すると、最終段に設けられたダイアフラム支持部211aと最終段よりも1つ前の段に設けられたダイアフラム支持部211bとの間であって、最終段のダイアフラム外輪43aの内周面よりも径方向において内側に位置するように、噴霧部5が設置されている。
本実施形態では、噴霧部5cは、蒸気通路のうち径方向の外側部分において、スプレー水W1cを噴霧する。
[スプレー水W1cの作用および効果について]
以下より、噴霧部5cが噴霧したスプレー水W1cの作用および効果に関して説明する。
噴霧部5cが噴霧したスプレー水W1cは、蒸気通路において作動流体Fから顕熱および潜熱を得て加熱されると共に、作動流体Fの流れに混入することよって進行方向が変化する。その進行方向が変化した混入流体S2cは、第1実施形態の場合と同様に、水滴(液体)と水蒸気(気体)とが混合した気液混合状態、または、全てが水蒸気(気体)になった気体状態で流れる。そして、混入流体S2cは、最終段の静翼42aにおいて外周側に位置する部分を流れた後に、動翼31aにおいて外周側に位置する先端部分に流入する。
このため、本実施形態では、第1実施形態の場合と同様に、最終段の動翼31aにおいて、振動応力を減少可能であると共に、温度が上昇することを抑制可能である。
したがって、本実施形態では、低圧タービン104Cにおいて運転可能な蒸気流量の範囲を容易に拡大することができる。
なお、本実施形態において最終段のタービン段落を流れる混入流体S2cは、第1実施形態において最終段のタービン段落を流れる混入流体S2(図2参照)よりも、温度が低い。このため、本実施形態では、第1実施形態の場合よりも、最終段の動翼31aを更に効果的に冷却することができる。
[第3実施形態の変形例]
上述した第3実施形態では、最終段の静翼42aと最終段よりも一段前の動翼31bとの間の蒸気通路に噴霧部5cがスプレー水W1cを噴霧する場合について説明したが、これに限らない。最終段の動翼31a(L−0段動翼)よりも上流に位置する蒸気通路に噴霧部5cがスプレー水W1cを噴霧するように構成してもよい。たとえば、蒸気通路において、最終段の静翼42aと最終段よりも一段前の動翼31bとの間よりも上流に位置する部分に、スプレー水W1cを噴霧するように構成してもよい。この場合には、上述した第3実施形態の場合と同様な作用および効果を奏することができる。
<第4実施形態>
[低圧タービン104Dの構成]
図7は、第4実施形態の蒸気タービン発電システムにおいて、低圧タービン104Dの要部を示す図である。図7においては、最終段のタービン段落の一部を模式的に示している。図7では、図2と同様に、左側が上流側であって、右側が下流側である。
図7に示すように、本実施形態の低圧タービン104Dにおいては、上記の第1実施形態の場合(図1参照)と異なり、第1静圧計測部71と、第2静圧計測部72と、温度計測部81と、制御部9とが、更に設けられている。
本実施形態は、上記の点、及び、関連する点を除き、上記の第1実施形態の場合(図1参照)と同様である。このため、本実施形態において上記実施形態の場合と重複する個所については、適宜、記載を省略する。
[第1静圧計測部71]
第1静圧計測部71は、圧力センサを有し、図7に示すように、最終段に設置されたダイアフラム外輪43a(静止部)の内周面に設置されている。ここでは、第1静圧計測部71は、最終段に設置されたダイアフラム外輪43aの内周面のうち、最終段の動翼31aの先端が対向する部分よりも上流側の部分であって、最終段の静翼42aよりも下流側の部分に設置されている。第1静圧計測部71は、静圧P1を計測することによって、第1静圧データ信号D71を出力する。
[第2静圧計測部72]
第2静圧計測部72は、第1静圧計測部71と同様に、圧力センサを有し、最終段に設置されたダイアフラム外輪43aの内周面に設置されている。ここでは、第2静圧計測部72は、第1静圧計測部71の場合と異なり、最終段に設置されたダイアフラム外輪43aの内周面のうち、最終段の動翼31aの先端が対向する部分よりも下流側の部分に設置されている。第2静圧計測部72は、静圧P2を計測することによって、第2静圧データ信号D72を出力する。
[温度計測部81]
温度計測部81は、温度センサを有し、最終段に設置されたダイアフラム外輪43aの内周面に設置されている。ここでは、温度計測部81は、最終段に設置されたダイアフラム外輪43aの内周面のうち、最終段の動翼31aの先端が対向する部分に設置されている。つまり、温度計測部81は、第1静圧計測部71と第2静圧計測部72との間に設置されている。温度計測部81は、温度Tを計測することによって、温度データ信号D81を出力する。
[制御部9]
制御部9は、メモリ装置が記憶しているプログラムを用いて演算器が演算処理を行うように構成されており、演算器が入力信号に基づいて演算処理を実行することによって出力信号を出力する。
本実施形態では、制御部9は、第1静圧計測部71が出力した第1静圧データ信号D71と、第2静圧計測部72が出力した第2静圧データ信号D72と、温度計測部81が出力した温度データ信号D81とが入力信号として入力される。そして、制御部9は、第1静圧データ信号D71と第2静圧データ信号D72と温度データ信号D81とに基づいて、制御信号CTL9a(弁開度指令)を流量調整弁V6に出力する。ここでは、制御部9は、たとえば、第1静圧データ信号D71、第2静圧データ信号D72、および、温度データ信号D81のそれぞれの入力信号値と、制御信号CTL9aの出力信号値との間を関連付けたルックアップテーブルをメモリ装置が記憶しており、そのルックアップテーブルを用いて、入力信号に応じた制御信号CTL9a(弁開度指令)を出力信号として出力する。これにより、水供給系統6を介して噴霧部5へ供給する冷却水W0の流量が調整される(図2参照)。
さらに、本実施形態では、制御部9は、温度データ信号D81に基づいて制御信号CTL9b(温度調節指令)を温度調節器62に出力することによって、温度調節器62の温度調節動作を制御する。ここでは、制御部9は、たとえば、温度データ信号D81の入力信号値と、制御信号CTL9b(温度調節指令)の出力信号値との間を関連付けたルックアップテーブルをメモリ装置が記憶しており、そのルックアップテーブルを用いて入力信号に応じた制御信号CTL9b(温度調節指令)を、出力信号として出力する。これにより、水供給系統6を介して噴霧部5へ供給する冷却水W0の温度が調整される(図2参照)。
なお、制御部9は、入力信号値と出力信号値との関係を示す関数をメモリ装置が記憶しており、その関数を用いて入力信号に応じた制御信号CTL9a,CTL9bを出力するように構成されていてもよい。
[流量調整弁V6の制御と、その作用および効果とについて]
以下より、制御部9が流量調整弁V6の動作を制御するときの詳細内容について説明すると共に、その作用および効果に関して説明する。
図8は、圧力比率PRと振動応力σvとの関係を示す図である。図8において、横軸は圧力比率PRを示し、縦軸は振動応力σvを示している。圧力比率PRは、第2静圧計測部72によって計測される下流側の静圧P2を、第1静圧計測部71によって計測される上流側の静圧P1で割った値である(つまり、PR=P2/P1)。また、上流側の静圧P1は、第1静圧データ信号D71の信号値に相当し、下流側の静圧P2は、第2静圧データ信号D72の信号値に相当する。
図8に示すように、圧力比率PRが1.0を超えたときには(つまり、PR>1.0のとき)、振動応力σvが急激に増加する。
このため、本実施形態では、制御部9は、第1静圧データ信号D71と第2静圧データ信号D72とに基づいて、下流側の静圧P2を上流側の静圧P1で割った圧力比率PR(PR=P2/P1)を算出し、その算出した圧力比率PRが1.0よりも大きい値であるか否かを判断する。そして、制御部9は、その算出した圧力比率PRが1.0よりも大きい値であると判断されるときには(つまり、PR>1.0のとき)、流量調整弁V6を開けるように、制御信号CTL9a(弁開度指令)を出力する(図7参照)。ここでは、算出した圧力比率PRの値と1.0との間の差分値ΔPR(ΔPR=PR−1.0)に応じて、流量調整弁V6の開度を大きく開けるように、制御信号CTL9a(弁開度指令)が出力される。これに対して、制御部9は、算出した圧力比率PRの値が1.0以下であると判断されるときには(つまり、PR≦1.0のとき)、流量調整弁V6が閉まった状態になるように、制御信号CTL9a(弁開度指令)を出力する。
上記の他に、本実施形態では、制御部9は、温度データ信号D81に基づいて、温度計測部81によって計測された温度Tが予め定めた上限温度Th(制限温度)よりも高いか否かを判断する。そして、制御部9は、温度計測部81によって計測された温度Tが予め定めた上限温度Thよりも高いと判断されるときには(つまり、T>Thのとき)、流量調整弁V6を開けるように、制御信号CTL9a(弁開度指令)を出力する。ここでは、温度計測部81によって計測された温度Tと、予め定めた上限温度Thとの間の差分値ΔT(つまり、ΔT=T−Th)に応じて、流量調整弁V6の開度を大きくするように、制御信号CTL9a(弁開度指令)が出力される。これに対して、制御部9は、温度計測部81によって計測された温度Tが予め定めた上限温度Th以下であると判断されるときには(つまり、T≦Thのとき)、流量調整弁V6の開度を小さくするように、制御信号CTL9a(弁開度指令)を出力する。
以上のように、本実施形態では、第1静圧データ信号D71と第2静圧データ信号D72と温度データ信号D81とに応じて、流量調整弁V6の開度を制御することによって、水供給系統6を介して噴霧部5へ供給する冷却水W0の流量が調整される(図2参照)。ここでは、最終段の動翼31aの先端近傍において、振動応力σvが大きくなる状態(PR>1.0のとき)であるとき、および、温度Tが高い状態(T>Thのとき)であるときに、スプレー水W1(図2参照)の噴射が行われる。このため、本実施形態では、第1実施形態の場合と同様に(図2参照)、最終段の動翼31aにおいて振動応力が発生することを抑制可能である。これと共に、本実施形態では、第1実施形態の場合と同様に(図2参照)、最終段の動翼31aにおいて温度が上昇することを抑制可能であるので、動翼31aの材料強度が低下すること、および、動翼の熱伸びを抑制することができる。
この一方で、最終段の動翼31aの先端近傍において、振動応力σvが小さい状態、および、温度が低い状態のときには、スプレー水W1(図2参照)の噴射が停止される。このため、本実施形態では、スプレー水W1(図2参照)の噴射に起因して、動翼31aなどが浸食されることを効果的に防止することができる。
[温度計測部81の制御と、その作用および効果とについて]
以下より、制御部9が温度調節器62の動作を制御するときの詳細内容について説明すると共に、その作用および効果に関して説明する。
本実施形態では、制御部9は、温度データ信号D81に基づいて、温度計測部81によって計測された温度Tが、予め定めた上限温度Th(制限温度)よりも高いか否かを判断する。そして、制御部9は、温度計測部81によって計測された温度Tが、予め定めた上限温度Th(制限温度)よりも高いと判断されるときには(つまり、T>Thのとき)、温度調節器62が冷却水W0の温度を予め定めた温度に下げるように、制御信号CTL9b(温度調節指令)を出力する。
このように、本実施形態では、温度データ信号D81に応じて温度調節器62の動作を制御することによって、水供給系統6を介して噴霧部5へ供給する冷却水W0の温度が、予め定めた温度に調整される(図2参照)。ここでは、最終段の動翼31aの先端近傍において温度が高い状態のときに(つまり、T>Thのとき)、スプレー水W1(図2参照)の温度が予め定めた温度になるように下げられる。このため、本実施形態では、最終段の動翼31aにおいて温度が上昇することを効果的に抑制可能であるので、動翼31aの材料強度が低下すること、および、動翼の熱伸びを更に抑制することができる。
したがって、本実施形態では、第1実施形態の場合(図1参照)と同様に、低圧タービン104Dにおいて運転可能な蒸気流量の範囲を容易に拡大することができる。
[第4実施形態の変形例]
上述の第4実施形態では、最終段に設置されたダイアフラム外輪43aの内周面のうち、最終段の動翼31aの先端が対向する部分に、温度計測部81が設置されている場合(図7参照)に関して説明したが、これに限らない。温度計測部81は、第1静圧計測部71と同様に、最終段に設置されたダイアフラム外輪43aの内周面のうち、最終段の動翼31aの先端が対向する部分よりも上流側の部分であって、ノズル後縁端よりも下流側に設置されていてもよい。この他に、温度計測部81は、第2静圧計測部72と同様に、最終段に設置されたダイアフラム外輪43aの内周面のうち、最終段の動翼31aの先端が対向する部分よりも下流側の部分に設置されていてもよい。これらの場合には、動翼31aの先端から放出される水滴によって温度計測部81が浸食されることを抑制することができる。
上述の第4実施形態では、下流側の静圧P2を上流側の静圧P1で割った圧力比率PR(PR=P2/P1)が1.0よりも大きい値であるときに(つまり、PR>1.0のとき)、流量調整弁V6を開け、圧力比率PRが1.0以下の値であるときに(つまり、PR≦1.0のとき)、流量調整弁V6を閉める場合について説明したが、これに限らない。たとえば、圧力比率PRが1.0から任意のマージン値αを引いた値よりも大きい値であるときに(つまり、PR>1.0−αのとき)、流量調整弁V6を開け、圧力比率PRが、その値以下の値であるときに(つまり、PR≦1.0−αのとき)、流量調整弁V6を閉めるように、制御を行ってもよい。マージン値αは、たとえば、圧力センサの計測精度(誤差)等の特性を考慮して適宜設定される。
上流側の静圧P1と下流側の静圧P2は、両者の差圧DPを計測し、一方について計測した絶対圧(P1またはP2)に加算することによって両者が求められる。このため、上記の圧力比率PR(PR=P2/P1)は、たとえば、上流側の静圧P1の絶対圧を計測した場合、下記の式(A)に従って求められる。したがって、静圧P1の絶対圧の誤差、および、差圧DPの誤差を考慮してマージン値αが適宜設定される。
PR=(P1+DP)/P1 ・・・式(A)
具体的には、想定される差圧DPは、圧力センサのフルレンジの20%においてセンサ精度がフルレンジの1%であると仮定した場合、誤差が0.05(=1%/20%)になる。同様に、上流側の静圧P1の絶対圧の誤差が0.05であると仮定すると、圧力比率PRは、上記の式(A)において、分母および分子において0.05の誤差を有することになる。この場合には、圧力比率PRの誤差は最大で0.1程度になるので、マージン値αを0.1に設定し、圧力比率PRが0.9を超えたときに流量調整弁V6を開けるように制御を行う。このように、マージン値αは、たとえば、圧力センサの計測精度(誤差)等の特性を考慮して適宜設定される。
上述の第4実施形態では、第1実施形態(図2参照)と同様に構成された噴霧部5へ供給する冷却水W0に関して、流量の調整、および、温度の調整を行う場合について説明したが、これに限らない。第2実施形態(図4参照)において、噴霧部5として設置された第1噴霧部5aと第2噴霧部5bとへ供給する冷却水W0に関して、本実施形態と同様に、流量の調整、および、温度の調整を行ってもよい。同様に、第3実施形態(図6参照)において、噴霧部5cへ供給する冷却水W0に関して、本実施形態と同様に、流量の調整、および、温度の調整を行ってもよい。
上述の第4実施形態では、第1静圧データ信号D71と第2静圧データ信号D72と温度データ信号D81とに基づいて、制御部9が制御信号CTL9a(弁開度指令)を流量調整弁V6に出力し、噴霧部5へ供給する冷却水W0の流量を調整する場合について説明したが、これに限らない。第1静圧データ信号D71および第2静圧データ信号D72を用いずに、温度データ信号D81に基づいて、噴霧部5へ供給する冷却水W0の流量を制御部9が調整するように構成されていてもよい。この他に、温度データ信号D81を用いずに、第1静圧データ信号D71と第2静圧データ信号D72と基づいて、噴霧部5へ供給する冷却水W0の流量を制御部9が調整するように構成されていてもよい。つまり、振動応力と温度との一方が制限値に到達したときに、噴霧部5を駆動して噴霧を行ってもよい。
<その他>
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…ケーシング、3…タービンロータ、4…ノズルダイアフラム、5…噴霧部、5a…第1噴霧部、5b…第2噴霧部、5c…噴霧部、6…水供給系統、6a…第1水供給系統、6b…第2水供給系統、9…制御部、10…排気室噴霧部、11…マニホールド、21…内部ケーシング、22…外部ケーシング、23…スチームガイド、24…出口コーン、30…ロータディスク、31…動翼、31a…動翼(L−0段動翼)、31b…動翼(L−1段動翼)、31c…動翼(L−2段動翼)、31d…動翼(L−3段動翼)、32…シュラウドリング、41…ダイアフラム内輪、42…静翼、42a…静翼(L−0段静翼)、42b…静翼(L−1段静翼)、42c…静翼(L−2段静翼)、42d…静翼(L−3段静翼)、43…ダイアフラム外輪、43a…ダイアフラム外輪(L−0段ダイアフラム外輪)、43b…ダイアフラム外輪(L−1段ダイアフラム外輪)、43c…ダイアフラム外輪(L−2段ダイアフラム外輪)、51…マニホールド、51a…第1マニホールド、51b…第2マニホールド、61c…分岐管、62…温度調節器、71…第1静圧計測部、72…第2静圧計測部、81…温度計測部、100…蒸気タービン発電システム、101…ボイラ、101A…過熱器、101B…再熱器、102…高圧タービン、103…中圧タービン、104…低圧タービン、104B…低圧タービン、104C…低圧タービン、104D…低圧タービン、105…復水器、106…給水ポンプ、107…発電機、111…配管、201…静翼、202…動翼、203…逆流域、211…ダイアフラム支持部、211a…ダイアフラム支持部、211b…ダイアフラム支持部、211c…ダイアフラム支持部、211d…ダイアフラム支持部、511…配管、511a…配管、511b…配管、AX…回転軸、CTL9a…制御信号、CTL9b…制御信号、D71…第1静圧データ信号、D72…第2静圧データ信号、D81…温度データ信号、F…作動流体、Fb…逆流領域、Fv…渦、P101A…主蒸気管、P101B…高温再熱蒸気管、P102…低温再熱蒸気管、P103…クロスオーバ管、P105…配管、P106…配管、S1…混入流体、S2…混入流体、S2c…混入流体、SP1…空間(L−0前抽気室)、SP2…空間(L−1前抽気室)、SP3…空間(L−2前抽気室)、V1a…主蒸気止め弁、V1b…主蒸気加減弁、V2a…再熱蒸気止め弁弁、V2b…インターセプト弁、V6…流量調整弁、V6a…第1流量調整弁、V6b…第2流量調整弁、W0…冷却水、W1…スプレー水、W10…スプレー水、W1a…スプレー水、W1b…スプレー水、W1c…スプレー水

Claims (11)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシングの内部に収容されているタービンロータと、
    複数の動翼が前記タービンロータの周方向に配列されている動翼翼列と、
    複数の静翼がダイアフラム内輪とダイアフラム外輪との間において前記タービンロータの周方向に配列されている静翼翼列と
    を備え、前記静翼翼列と前記動翼翼列とのそれぞれが前記タービンロータの軸方向において交互に複数段配置されている蒸気タービンであって、
    前記ケーシングの内部において前記複数段の動翼翼列のうち最終段の動翼翼列よりも上流に位置する空間であって、前記ダイアフラム外輪と前記ケーシングとによって区画される空間にスプレー水を噴霧する噴霧部
    を有することを特徴とする、
    蒸気タービン。
  2. 前記噴霧部は、前記複数段の静翼翼列のうち最終段の静翼翼列に設けられたダイアフラム外輪と、前記ケーシングとによって区画される空間に、スプレー水を噴霧する、
    請求項1に記載の蒸気タービン。
  3. 前記噴霧部へ供給する冷却水の流量を調整する流量調整弁
    を含み、
    前記噴霧部は、前記流量調整弁によって流量が調整された冷却水を前記スプレー水として噴霧する、
    請求項1または2のいずれかに記載の蒸気タービン。
  4. 前記噴霧部へ供給する冷却水の温度を調節する温度調節器
    を含み、
    前記噴霧部は、前記温度調節器によって温度が調節された冷却水を前記スプレー水として噴霧する、
    請求項1からのいずれかに記載の蒸気タービン。
  5. 前記噴霧部へ供給する冷却水の流量を調整する流量調整弁と、
    前記複数段の動翼翼列のうち最終段の動翼翼列の先端が対向する静止部であって当該最終段の動翼翼列よりも上流に位置する部分に設置されており、静圧を計測することによって第1静圧データ信号を出力する第1静圧計測部と、
    前記複数段の動翼翼列のうち最終段の動翼翼列の先端が対向する静止部であって当該最終段の動翼翼列よりも下流に位置する部分に設置されており、静圧を計測することによって第2静圧データ信号を出力する第2静圧計測部と、
    前記第1静圧データ信号と前記第2静圧データ信号とに基づいて、前記流量調整弁の開度を制御する制御部と
    を有し、
    前記噴霧部は、前記流量調整弁によって流量が調節された冷却水を前記スプレー水として噴霧する、
    請求項1または2に記載の蒸気タービン。
  6. 前記複数段の動翼翼列のうち最終段の動翼翼列の先端が対向する静止部に設置されており、温度を計測することによって温度データ信号を出力する温度計測部
    を有し、
    前記制御部は、前記第1静圧データ信号と前記第2静圧データ信号と前記温度データ信号とに基づいて、前記流量調整弁の開度を制御する、
    請求項に記載の蒸気タービン。
  7. 前記噴霧部へ供給する冷却水の流量を調整する流量調整弁と、
    前記複数段の動翼翼列のうち最終段の動翼翼列の先端が対向する静止部に設置されており、温度を計測することによって温度データ信号を出力する、温度計測部と、
    前記温度データ信号に基づいて、前記流量調整弁の開度を調整する制御部と
    を有し、
    前記噴霧部は、前記流量調整弁によって流量が調節された冷却水を前記スプレー水として噴霧する、
    請求項1または2に記載の蒸気タービン。
  8. 前記噴霧部へ供給する冷却水の温度を調節する温度調節器
    を含み、
    前記制御部は、前記温度データ信号に基づいて、前記温度調節器の動作を制御する、
    請求項またはに記載の蒸気タービン。
  9. 前記噴霧部は、前記タービンロータの周方向において複数が配置されている、
    請求項1からのいずれかに記載の蒸気タービン。
  10. 前記複数の噴霧部は、
    第1噴霧部と、
    前記第1噴霧部が噴霧するスプレー水に対して平均粒径が異なるスプレー水を噴霧する第2噴霧部と
    を含み、
    前記第1噴霧部と前記第2噴霧部とが、前記タービンロータの周方向において交互に複数配置されている
    請求項に記載の蒸気タービン。
  11. 前記ケーシングの排気室にスプレー水を噴霧する排気室噴霧部と、
    前記第1噴霧部および前記排気室噴霧部に供給する冷却水が流れる第1水供給系統と、
    前記第2噴霧部に供給する冷却水が流れる第2水供給系統と
    を有し、
    前記排気室噴霧部は、前記第1水供給系統から供給される冷却水をスプレー水として噴霧し、
    前記第1噴霧部は、前記第1水供給系統において前記排気室噴霧部へ供給される冷却水が分岐して供給され、当該冷却水を前記スプレー水として噴霧し、
    前記第2噴霧部は、前記第2水供給系統から供給される冷却水をスプレー水として噴霧する、
    請求項10に記載の蒸気タービン。
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