JP6477918B2 - 3軸ジャイロスコープ - Google Patents

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Description

本発明は、角運動速度を検出するための微小電気機械デバイスに関し、特に、独立請求項1の前文に定義された3軸ジャイロスコープに関する。
短縮してMEMSとも呼ばれる微小電気機械システムは、少なくともいくつかの要素が機械的機能を有する小型の機械的および電気機械的システムとして定義することができる。
MEMS構造は、物理的特性の非常に小さな変化を迅速かつ正確に検出するために適用することができる。例えば、マイクロ電子ジャイロスコープを適用して、非常に小さな角変位を迅速かつ正確に検出することができる。
運動には6つの自由度、すなわち、3つの直交方向における平行移動および3つの直交軸を中心とした回転がある。後者は、ジャイロスコープとしても知られる角速度センサによって測定することができる。MEMSジャイロスコープでは、角速度を測定するためにコリオリ効果が使用される。質量が主運動と呼ばれる一方向に移動しており、回転角運動速度が加えられると、質量はコリオリの力の結果として直交方向の力を受ける。コリオリの力によって引き起こされる結果的な物理的変位は、その後、例えば容量性、圧電性またはピエゾ抵抗性の検知構造から読み取ることができる。コリオリ効果による変位は、検出モードまたはセンスモードとも呼ばれることがある。主運動は、代替的に、主モードまたは駆動モードと呼ばれることがある。
MEMSジャイロスコープでは、機械的振動が主運動として使用される。振動ジャイロスコープが主運動の方向に直交する角運動を受けると、波状のコリオリの力が生じる。これは、主運動に、および角運動の軸に直交する、主振動の周波数における、検出運動とも呼ばれる、二次振動を生成する。この結合された振動の振幅は、角速度、すなわち、角運動速度の絶対値の測度として使用することができる。
国際公開第2010/097275号は、基板のヨーレートベクトルの2つまたは3つの成分を決定するための3つの駆動要素を有する電気機械的マイクロセンサを提示している。3つの駆動要素は、結合デバイスによって駆動運動を同期させるために互いに接続される。提示されている解決策に関する問題は、駆動要素間の回転結合デバイスの反作用力が、駆動運動の最適な相互に垂直な方向から外れる成分を駆動要素の運動に導入することである。
国際公開第2010/097275号
本発明の目的は、従来技術の欠点を克服するための方法および装置を提供することである。
本発明の目的は、請求項1の特徴部分に記載の装置によって達成される。
本発明の実施形態は、2軸ジャイロスコープおよび1軸ジャイロスコープを、プッシュプル型結合ばねレバー構成を用いて一体化するという着想に基づく。
本発明は、2つのジャイロスコープ間に結合を対称に構成することによって、実現される駆動運動が両方のジャイロスコープに対して線形であるという利点を有する。
3軸ジャイロスコープは任意の方向の角運動速度を検出するように意図されるが、3つの検出軸は互いに垂直であることが重要である。これは、異なる軸に沿って受信される検出信号が相互に独立しているため、信号処理を単純化する。
1次元線形主運動は、2つの垂直軸を中心とした回転速度を測定するために使用することができる。3つの互いに直交する検出軸を達成するためには、少なくとも2つの互いに垂直な線形主運動が必要である。以下の例では、互いに直交する2つの線形駆動モード振動が提供される。第1のジャイロスコープの第1の線形駆動モード振動を第2のジャイロスコープの第2の線形駆動モード振動に結合するために使用されるレバーばねシステムは、2つのジャイロスコープを、互いに直交する同期した線形駆動モード振動をするように励起するだけでなく、振幅も等しくする。振幅の等しい駆動モード振動(主運動)を有する等しいプルーフマスが同じ角運動速度を受けると、等しい強さのコリオリの力が各々に生じる。検出容量が両方のプルーフマスに対して等しく構成されている場合であっても、同等の感度が達成される。
第1の態様によれば、第1のジャイロスコープ構造および第2のジャイロスコープ構造を含む3軸ジャイロスコープが提供され、第1のジャイロスコープ構造および第2のジャイロスコープ構造の一方は2軸ジャイロスコープ構造を含み、第1のジャイロスコープ構造および第2のジャイロスコープ構造の他方は1軸ジャイロスコープ構造を含み、ジャイロスコープは、上記第1のジャイロスコープ構造の第1の線形駆動モード振動と上記第2のジャイロスコープ構造の第2の線形駆動モード振動とを結合して1つの結合された主運動にするレバーばねシステムをさらに備える。
第2の態様によれば、第1のジャイロスコープ構造が、少なくとも2つの駆動アクチュエータによって第1の線形駆動モード振動をするように駆動され、上記第1のジャイロスコープ構造の第1の線形駆動モード振動が、上記第1のジャイロスコープ構造と上記第2のジャイロスコープ構造とを接続するレバーばねシステムによって第2のジャイロスコープ構造の第2の線形駆動モード振動に結合される、3軸ジャイロスコープが提供される。
第3の態様によれば、第1の線形駆動モード振動が、第2の線形駆動モード振動に垂直である、3軸ジャイロスコープが提供される。
第4の態様によれば、上記レバーばねシステムが、上記第1のジャイロスコープ構造および第2のジャイロスコープ構造の駆動質量を相互に結合するように構成された少なくとも2つのレバー・ばね構造から成る対称構成を備え、各レバー・ばね構造は、上記第1のジャイロスコープ構造の第1の線形駆動モード振動と縦方向に整列した上記第1のジャイロスコープ構造に結合された第1のレバーと、上記第2のジャイロスコープ構造の第2の線形駆動モード振動と縦方向に整列した上記第2のジャイロスコープ構造に結合された第2のレバーとを備え、第1のレバーおよび第2のレバーは、レバーの一端において90度の角度で互いに取り付けられ、上記レバーおよびばね構成は、第1のレバーおよび第2のレバーを第1のレバーおよび第2のレバーに対して45度の角度で取り付ける点に取り付けられた傾斜ばねをさらに含む、3軸ジャイロスコープが提供される。
第5の態様によれば、上記傾斜ばねが、第1のレバーおよび第2のレバーを、垂直方向においてそれらの平衡位置から外方に等しい長距離だけ移動させるように構成されており、かつ/または、第1のジャイロスコープ構造および第2のジャイロスコープ構造の駆動質量が等しい線形駆動モード振動振幅を有するようにするように構成されている、3軸ジャイロスコープが提供される。
第6の態様によれば、第1のレバーが上記第1のジャイロスコープ構造の駆動質量に結合されており、上記第1のレバーの長手方向の寸法が、上記第1のジャイロスコープ構造の第1の線形駆動モード振動と位置合わせされ、第2のレバーが、上記第2のジャイロスコープ構造の駆動質量に結合されており、上記第2のレバーの長手方向の寸法が、上記第2のジャイロスコープ構造の第2の線形駆動モード振動と位置合わせされる、3軸ジャイロスコープが提供される。
第7の態様によれば、上記レバーばねシステムが、デバイスの平面内でジャイロスコープの対称軸の対向する両側に対称に配置された偶数の上記レバー・ばね構造を備える、3軸ジャイロスコープが提供される。
第8の態様によれば、第2のジャイロスコープ構造が、第1のジャイロスコープ構造の周縁内の開口内に配置されており、レバーばねシステムは、第2のジャイロスコープ構造の対向する両側に対称に配置された偶数のレバー・ばね構造を備え、それによって、第2のジャイロスコープ構造に対して上記レバー・ばね構造によって引き起こされる反対の反作用力が互いに打ち消し合い、上記レバー・ばね構造によって引き起こされる平行な駆動力が互いに合わされ、第1のジャイロスコープ構造の第1の線形駆動モード振動が上記第2のジャイロスコープ構造の第2の線形駆動モード振動に結合される、3軸ジャイロスコープが提供される。
第9の態様によれば、上記第1のジャイロスコープ構造が2軸ジャイロスコープ構造を含み、上記第2のジャイロスコープ構造が1軸ジャイロスコープ構造を含む、3軸ジャイロスコープが提供される。
第10の態様によれば、上記2軸ジャイロスコープ構造が、2対のプルーフマスを備え、各対は、異なる運動軸上の角運動速度を検出するように構成される、3軸ジャイロスコープが提供される。
第11の態様によれば、上記第1のジャイロスコープ構造および第2のジャイロスコープ構造の各質量の検出運動が線形振動である、3軸ジャイロスコープが提供される。
第12の態様によれば、上記2軸ジャイロスコープ構造が、デバイスの平面内でx軸方向に第1の線形駆動モード振動をするように励起されることによって駆動されるように構成されており、2軸ジャイロスコープ構造のプルーフマスの第1の対について、z軸を中心とした角運動速度によってy軸方向の線形検出運動をさせられるように構成されており、2軸ジャイロスコープ構造のプルーフマスの第2の対は、y軸を中心とした角運動速度によってz軸方向における線形検出運動を行うように構成されており、上記1軸ジャイロスコープ構造は、ジャイロスコープ構造の平面内でy軸方向の第2の線形駆動モード振動に追従することによって駆動されるように構成されており、1軸ジャイロスコープ構造の一対のプルーフマスは、x軸を中心とした角運動速度によってz軸方向に線形検出運動をさせられるように構成されている、3軸ジャイロスコープが提供される。
第13の態様によれば、少なくとも一対のプルーフマスがレバーを用いて相互に結合されており、それによって、プルーフマスの相互に結合された対の逆位相での線形検出運動が可能になり、プルーフマスの相互に結合された対の同位相での線形検出運動が防止される、3軸ジャイロスコープが提供される。
第14の態様によれば、プルーフマスのそれぞれの対を結合する上記レバーが、検出運動において、プルーフマスのそれぞれの対の検出軸を中心として回転運動する、3軸ジャイロスコープが提供される。
以下において、添付の図面を参照しながら、好ましい実施形態に関連して、本発明をより詳細に説明する。
図1は、3軸ジャイロスコープの第1の典型的なレイアウトを示す図である。 図2は、3軸ジャイロスコープの第2の典型的なレイアウトを示す図である。 図3は、ジャイロスコープ構造からの詳細を示す図である。 図4aは、3軸ジャイロスコープの線形駆動モード振動の位相を示す図である。 図4bは、3軸ジャイロスコープの線形駆動モード振動の別の位相を示す図である。 図5は、2軸ジャイロスコープ構造の検出運動のプルーフマスの一対の位相を示す図である。 図6は、2軸ジャイロスコープ構造の検出運動のプルーフマスの他の一対の位相を示す図である。 図7は、1軸ジャイロスコープ構造の検出運動の位相を示す図である。
1軸ジャイロスコープは、1軸を中心とした角運動速度を検出することができるジャイロスコープを指す。それに対応して、2軸ジャイロスコープは、2つの軸を中心とした角運動速度を検出することができる。3軸ジャイロスコープは、3つの異なる軸を中心とした角運動速度を検出することができる。
2つの構造要素間の「結合」という表現は、直接結合、またはビームまたはばねなどの1つまたは複数の中間要素を用いた結合を指すことができる。
「駆動アクチュエータ」は、駆動質量および関連する一又は複数のプルーフマスに、主振動をさせるために励起するのに必要な力を生成するために使用される構造を指す。駆動アクチュエータは、例えば、静電駆動を引き起こす駆動コーム構造、または、例えば駆動質量のばね内に配置されたピエゾアクチュエータ、または、同様の適切な力を発生させるのに有用なその他の構造もしくは構成を備えることができる。
「線形振動」は、慣性要素の偏向が直線軸に沿って線形的に生じる並進振動を指す。デバイスの慣性要素がいかなる運動にも励起されないとき、それらはそれらの平衡位置にあると言われる。線形振動では、慣性要素は、振動の各サイクル中に2回、その平衡位置に戻る。理想的な線形振動では、慣性要素を支持するばねによって引き起こされる復元力は、位置、すなわち平衡位置からの距離と共に線形的に変化する。慣性要素が平衡位置から外方に移動するほど、復元力は強くなる。線形振動子の慣性要素が力によって平衡位置から外方に動くと、ある時点で、復元力が十分に強くなることで、運動方向を平衡位置に向けて戻す。実際のMEMSデバイスでは、常にいくらかの減衰が関与するが、駆動力はシステムにエネルギーをもたらし、それによって、プルーフマスは実際に線形振動する。
「デバイスの平面」は、デバイスの慣性要素が静止しており、すなわち、いかなる運動をするようにも励起されていないときに、MEMSデバイスの慣性要素によって形成される平面を指す。この平面は、xy平面として座標によって記述することもできる。
軸を中心とした駆動質量および/またはプルーフマスの回転振動は、MEMSデバイスにおいて、主運動または補助運動として利用され得る。
図1は、3軸ジャイロスコープのレイアウトの典型的な実施形態を示す。このレイアウトは、ジャイロスコープの慣性部分を生成するために使用することができるマスクに対応する。3軸ジャイロスコープは、2つの線形ジャイロスコープ構造を備え、1軸ジャイロスコープ構造(100)が構造の中央に四角形を成し、2軸ジャイロスコープ構造(200)が、フレームのように1軸ジャイロスコープ構造(100)を囲む。この例のようなフレームのような形態の代わりに、駆動質量は、当業者に知られているような様々な形態をとることができる。「線形ジャイロスコープ構造」とは、本明細書においては、回転主運動とは対照的に線形主運動のために構成されたジャイロスコープ構造を指す。本明細書においては、要素(100、200)のいずれかを参照するために用語「ジャイロスコープ構造」を使用し、システム全体を参照するために用語「ジャイロスコープ」を使用する。
説明を簡単にするために、図面に座標を配置している場合がある。原点がジャイロスコープの中央に配置され、対称点にあると考えることができ、x軸がデバイスの平面内で左右に延在し、y軸がデバイスの平面内を上下に延在し、z軸方向はx軸とy軸の両方に垂直であり、デバイスの平面を通して延在する。原点の位置は、必要に応じて異なるように選択することもできるが、軸の方向は本明細書全体を通じて同じままである。図では、見やすさのために、ジャイロスコープ外に座標をマークしている。
図が見やすいように、レイアウト図は、デバイスの構造を説明するために必要なジャイロスコープの機能部分、すなわち慣性部分およびこれらの慣性部分を支持する懸架構造のみを示していることにも留意されたい。例では、櫛型電極の可動部分(ロータ)を表す櫛型電極構造の片方だけがレイアウトに示されている。当業者であれば、実際の構造はこの図では見えない固定電極(ステータ)も含むことを理解する。
この例では、ジャイロスコープは、2軸ジャイロスコープ構造(200)の各コーナの近くに配置された櫛型駆動アクチュエータ(201a、201b、201c、201d)によって主運動をするように励起される。駆動アクチュエータ(201a〜201d)は、2軸ジャイロスコープ構造(200)が線形駆動モード振動の生成を促進するための対称駆動力を生じるように、好ましくは対称に配置される。このような対称な配置によって、2軸ジャイロスコープ構造(200)の駆動モード振動の線形性は改善される。この典型的な構成では、駆動アクチュエータ(201a〜201d)は、2つの駆動質量部分(202a、202b)を含む2軸ジャイロスコープ構造(200)の駆動質量構造(202)と結合されている。駆動質量(202)構造は、図では暗い模様付きの矩形として容易に認識されるいくつかの懸架構造(261、262)に柔軟に結合される。図が見やすいように、図面では、一部の懸架構造にしか符号を付していないが、偶数個の同様の懸架構造(この例では4つ)が駆動質量構造(202)を対称に支持するように配置されていることが分かる。懸架構造(161、162、261、262)は、設計において複数の役割を有してもよい。それによって、単一の懸架構造が複数の慣性要素を支持してもよい。これに代えて、別個の懸架構造が、一部のまたはすべての目的のために提供されてもよい。
図1の典型的な実施形態では、駆動アクチュエータ(201a〜201d)は、電動櫛型アクチュエータである。これらの駆動アクチュエータ(201a〜201d)は、x軸に沿って生じる2軸ジャイロスコープ(200)に線形主運動を発生させる。2軸ジャイロスコープ構造(200)は、デバイスのy軸に関して鏡映対称であることが分かる。2軸ジャイロスコープ構造(200)が線形主運動をするように励起されると、y軸の左にある2軸ジャイロスコープ構造(200)の部分は、y軸の右にある2軸ジャイロスコープ構造(200)の部分と反対方向に振動する。この線形主運動を第1の線形駆動モード振動と呼ぶ。駆動質量部分(202a、202b)は、2対のプルーフマス(203a、203b;204a、204b)と結合される。これらのプルーフマスは、検出質量とも呼ばれる。プルーフマス(203a、203b、204a、204b)は、第1の線形駆動モード振動の方向において剛性であるビームまたはばね(213a、213b、214a、214b)によって駆動質量部分(202a、202b)に結合されている。それによって、各プルーフマスが、主運動をするように励起されたときに、それぞれの駆動質量部分(202a、202b)とともに動く。したがって、2軸ジャイロスコープ構造(200)全体が第1の線形駆動モード振動をするように励起されると言うことができる。1つの典型的なビームまたはばねのみが各プルーフマスに対して示されているが、結合構成は実際には2つ以上のビームまたはばねを含むことに留意されたい。好ましくは、駆動質量部分(202a、202b)とそれぞれのプルーフマス(203a、203b、204a、204b)との間の結合構成は、主運動に平行な軸(x軸)に関して、プルーフマス(203a、203b;204a、204b)の各対に対して対称な構成を形成する。添え字「a」が付されたプルーフマス(203a、204a)は、添え字「a」を有する駆動質量部分(202a)と結合され、添え字「b」を付されたプルーフマス(203b、204b)は、添え字「b」を有する駆動質量部分(202b)と結合される。駆動質量部分(202a、202b)は、主運動をするように駆動されると反対方向に振動するが、各対のプルーフマス(203a、203b;204a、204b)も第1の駆動モード振動をしており、ここで、第1の対のプルーフマス(203a、203b)の第1の線形駆動モード振動は相互に反対の位相で発生し、第2の対のプルーフマス(204a、204b)の第1の線形駆動モード振動は互いに反対の位相で生じる。両方の駆動質量部分(202a、202b)は、主運動を検出するために使用され得る検出コームのような検出装置(205a、205b)も有する。この検出は、例えば、駆動アクチュエータ(201a〜201d)によって引き起こされる励起力の大きさおよび位相を調整するためのフィードバック方法として使用することができる。
2軸ジャイロスコープ構造(200)のプルーフマスの各対(203a、203b;204a、204b)は、異なる方向の角速度を検出するように構成される。
第1の対のプルーフマス(203a、203b)は、第1の対のプルーフマス(203a、203b)が、デバイスの平面からz軸の方向に上下に生じる線形検出運動を可能にするように、支持構造に結合される。この検出運動は、2軸ジャイロスコープ構造(200)がy軸方向に角運動速度を受けるときに生じる。プ第1の対のルーフマス(203a、203b)は逆位相においてx軸に沿って第1の線形駆動モード振動をしているが、2つの第1のプルーフマス(203a、203b)の検出運動も逆位相で生じ、それによって、第1のプルーフマス(203a、203b)の一方が、正のz軸に向かって上に動くと、他方は負のz軸に向かって下に動く。第1のプルーフマス(203a、203b)の各々の検出運動は主に線形であるが、検出運動は全体としてy軸を中心としたある種のシーソー運動として記述されてもよい。第1の対のプルーフマス(203a、203b)は、さらに第1の結合レバー(223)を用いて互いに結合されてもよい。この第1の結合レバー(223)は、第1のプルーフマス(203a、203b)が逆位相の検出運動を行うことを可能にするが、同位相の検出運動を行うことを防止する。この例では、第1の対のプルーフマス(203a、203b)の動きを検出するために、検出コーム(233a、233b)が使用される。
図5は、2軸ジャイロスコープ構造(200)の第1の対のプルーフマス(203a、203b)の検出運動の1つの位相をさらに示す。左側のプルーフマス(203a)がデバイスの平面から正のz軸に向かって「上に」動いており、一方で、右側プルーフマス(203b)がデバイスの平面から負のz軸に向かって「下に」動いている様子を見ることができる。この動きは、図示されているy軸を中心としたシーソー運動として示すことができ、その運動はωでマークされ得る。シーソー運動ωは、線形成分を含むため、特殊な回転運動として説明することができる。つまり、プルーフマス(203a、203b)の運動は主にz軸方向の線形振動である。第1の対のプルーフマス(203a、203b)は各々、ビームまたはばね(213a、213b)を用いてそれぞれの駆動質量(202a、202b)と結合される。プルーフマス(203a、203b)と駆動質量(202a、202b)との相互結合に加えて、この結合はプルーフマス(203a、203b)の回転を阻止し、それによって、それらの検出運動が主にz軸方向の線形振動になるように構成されている。第1の対のプルーフマス(203a、203b)を互いに結合する第1の結合レバー(223)は、y軸を中心として回転運動する。第1の結合レバー(223)は、ねじりばね(参照符号なし)を用いて、y軸に沿って懸架構造(262)に結合され、第1の対のプルーフマス(203a、203b)の検出運動とともに、第1の結合レバー(223)のy軸を中心とした回転運動が可能になる。第1の結合レバー(223)は、プルーフマス(203a、203b)および第1の結合レバー(223)の位相を互いに結合するために、検出運動の方向(z軸)において相対的に剛性であるばねを用いて、第1の対のプルーフマス(203a、203b)と結合される。第1の結合レバー(223)は、第1の対のプルーフマス(203a、203b)の検出運動が逆位相であることを保証し、第1の対のプルーフマス(203a、203b)の動きを測定する検出電極を用いて得られる検出信号が等しい振幅を有することを保証する。
図1を再び参照すると、第2の対のプルーフマス(204a、204b)は、第2の対のプルーフマス(204a、204b)がデバイスの平面内でy軸に沿って検出運動をすることを可能にするように、支持構造に結合される。この検出運動は、2軸ジャイロスコープ構造(200)がz軸方向に角運動速度を受けるときに生じる。第2の対のプルーフマス(204a、204b)は逆位相においてx軸に沿って第1の線形駆動モード振動をしているが、検出運動も逆位相で生じ、それによって、第2のプルーフマス(204a、204b)の一方が、正のy軸に向かって上に動くと、他方は負のy軸に向かって下に動く。第2の対のプルーフマスのこの検出運動は、主に、y軸方向の線形振動である。第2の対のプルーフマス(204a、204b)は、さらに第2の結合レバー(224)を用いて結合されてもよい。この第2の結合レバー(224)は、第2のプルーフマス(204a、204b)が逆位相の検出運動を行うことを可能にするが、同位相の検出運動を行うことを防止する。この例では、第2の対のプルーフマス(204a、204b)の動きを検出するために、検出コーム(234a、234b)が使用される。
図6は、2軸ジャイロスコープ構造(200)の第2の対のプルーフマス(204a、204b)の検出運動をさらに示す。第2の対のプルーフマス(204a、204b)の検出運動は、デバイスの平面内で生じる。したがって、この検出運動は、例えば、コーム構造を用いた検出に適している。第2の対のプルーフマス(204a、204b)のこの検出運動は、y軸方向において発生する線形振動である。図6では、左側のプルーフマス(204a)が正のy軸に向かって動いており、右側プルーフマス(204b)が負のy軸に向かって動いていることが分かる。この検出運動は、図示のz軸を中心とした回転運動ωとして示すことができる。この回転運動ωは、回転成分および線形成分の両方を含むため、回転運動と直線運動との混合として記述することができる。第2の対のプルーフマス(204a、204b)は各々、それぞれの駆動質量(202a、202b)と結合される。この結合は、プルーフマス(204a、204b)の回転を抑制するために使用される。それによって、それらのプルーフマスの検出運動が主にy軸方向の線形振動となる。第2の結合レバー(224)は、第2の対のプルーフマス(204a、204b)のプルーフマスを互いに結合することができる。この第2の結合レバー(224)は、z軸を中心に回転運動する。第2の結合レバー(224)は、y軸に沿って懸架構造(262)に結合され、第2の対のプルーフマス(204a、204b)の検出運動とともに、第1の結合レバー(224)の回転運動が可能になる。第2の結合レバー(224)は、プルーフマス(204a、204b)および第1の結合レバー(224)の位相を互いに結合するために、検出運動の方向(y軸)において相対的に剛性であるばねまたはビーム(参照符号は付されていない)を用いて、第2の対のプルーフマス(204a、204b)と結合される。第2の結合レバー(224)は、同位相における検出運動は抑制するが、第2の対のプルーフマス(204a、204b)の検出運動が逆位相であることを保証し、第2の対のプルーフマス(204a、204b)の動きを測定する検出電極を用いて得られる検出信号が等しい振幅を有することを保証する。
前述の例では、1軸ジャイロスコープ構造(100)は、レバーばねシステム(300)を用いて2軸ジャイロスコープ構造(200)の主運動に追従することによって、主運動をするように駆動される。まず、1軸ジャイロスコープ構造(100)の機能を説明し、次にレバーばねシステム(300)について説明する。2つの実施形態の違いを説明するとともに、図2に関連して1軸ジャイロスコープ(100)およびレバーばねシステム(300)の機能を説明する。
図2は、3軸ジャイロスコープのレイアウトの第2の典型的な実施形態を示す。ジャイロスコープの基本構造は、図1で説明したジャイロスコープの機能と同様である。主な違いは、いくつかのプルーフマスで使用される検出方法にある。
図2に示す2軸ジャイロスコープ(200)は、図1に関連して説明したものと機能的に類似している。構造の相違は、例えば、第1のプルーフマス(203a、203b)に関連して見ることができる。この実施形態では、検出コームは、第1のプルーフマス(2031、203b)から除去されている。代わりに、プルーフマス(203a、203b)は、検出コームが使用される場合よりも多くの質量を有するより密な質量構造である。この種類のプルーフマスは、プルーフマスの検出運動を検出するための容量性キャップ電極と共に使用され得る。また、この第2の実施形態の1軸ジャイロスコープ構造の検出質量(102a、102b)の構造は、図1と同様にコームを有しないが、容量性キャップ電極とともに使用するように構成されている。
1軸ジャイロスコープ構造(100)は、2軸ジャイロスコープ構造の主運動の方向に垂直な、y軸方向の主運動を行う。これは、デバイスの平面内で発生する線形振動であり、第2の線形駆動モード振動とも呼ばれる。1軸ジャイロスコープ構造は、2つの駆動質量部分(101a、101b)と2つのプルーフマス(102a、102b)とを含む駆動質量(101)を含む。駆動質量構造は、駆動フレームと呼ぶ場合もある。プルーフマス(102a、102b)は、1軸ジャイロスコープ構造(100)の第2の線形駆動モード振動の方向(y軸)に剛性であるビームまたはばね(112a、112b)によって駆動質量部分(101a、101b)と結合される。この結果、プルーフマス(102a、102b)は駆動質量部分(101a、101b)に沿って動かされる。2つの駆動質量部分(101a、101b)は、逆位相で第2の線形駆動モード振動をするように駆動される。一方の駆動質量部分(101a、101b)が正のy軸に向かって動くと、他方は負のy軸に向かって動く。
プルーフマス(102a、102b)は、y軸方向およびz軸方向に動くことができるように、それぞれの駆動質量(101a、101b)に柔軟に結合される。y軸方向において、駆動質量(101a、101b)間の結合は比較的剛性であり、各プルーフマス(102a、102b)はそれぞれの駆動質量(101a、101b)に沿って動く。したがって、3軸ジャイロスコープが主運動をするように励起されるとき、駆動質量(101a、101b)およびプルーフマス(102a、102b)の両方が第2の線形駆動モード振動にあると言うことができる。x軸方向の角運動速度によって、y軸方向の第2の線形駆動モード振動にあるプルーフマス(102a、102b)に対するコリオリの力が生じ、それによって、プルーフマス(102a、102b)のz軸方向の検出運動が引き起こされるプルーフマス(102a、102b)は逆位相の第2の線形駆動モード振動をするが、検出運動も逆位相で生じ、それによって、プルーフマス(102a、102b)が、x軸の対向する両側で線形検出運動を行う。この検出運動は、x軸を中心としたシーソー運動として特徴付けることができる。プルーフマス(102a、102b)は、さらに第3の結合レバー(122)を用いて結合されてもよい。この第3の結合レバー(122)は、プルーフマス(102a、102b)が逆位相の検出運動を行うことを可能にするが、同位相の検出運動を行うことを防止する。図2の実施形態では、プルーフマス(102a、102b)は、プルーフマス(102a、102b)の動きを検出するためのキャップ電極とともに使用されるように構成されている。図1に提示された実施形態と比較すると、図1において、プルーフマスは、検出目的のために櫛型電極(132aおよび132b)を有することが分かる。
図7は、1軸ジャイロスコープ構造(100)のプルーフマス(102a、102b)の検出運動をさらに示す。プルーフマス102aがデバイスの平面から正のz軸に向かって「上に」動いており、一方で、プルーフマス102bがデバイスの平面から負のz軸に向かって「下に」動いている様子を見ることができる。プルーフマス(102a、102b)の動きは、主にy軸方向の線形振動であるが、この動きは、図示されたx軸を中心としたシーソー運動ωとして示すことができる。このシーソー運動ωは、線形要素および回転要素の両方を含むことが分かる。プルーフマス(102a、102b)は各々、それぞれの駆動質量(101a、101b)と結合される。この結合は、プルーフマス(102a、102b)の回転を低減または阻止するために使用され、それによって、各個々のプルーフマスの検出運動が主にz軸方向の線形振動になる。プルーフマス(102a、102b)はx軸の対向する両側において逆位相で振動し、プルーフマスは検出運動方向においてx軸に関する運動量を有するため、これは、x軸を中心とした一種の回転運動と考えることができる。プルーフマス(102a、102b)のプルーフマスを互いに結合する第3の結合レバー(122)は、x軸を中心として回転運動する。第3の結合レバー(122)は、x軸に沿って懸架構造(161)に結合され、ねじりばねにより、プルーフマス(102a、102b)の検出運動とともに、x軸を中心とした第3の結合レバー(122)の回転運動が可能になる。第3の結合レバー(122)は、プルーフマス(102a、102b)および第1の結合レバー(122)の位相を互いに結合するために、検出運動の方向(z軸)において相対的に剛性であるばねを用いて、プルーフマス(102a、102b)と結合される。第3の結合レバー(122)は、プルーフマス(102a、102b)の検出運動が逆位相であることを保証し、プルーフマス(102a、102b)の動きを測定する検知電極を用いて得られる検出信号が等しいことを保証する。
引き続き図2を参照すると、1軸ジャイロスコープ構造(100)は、主運動を行うように1軸ジャイロスコープ構造を励起するためのそれ自体のいかなる駆動アクチュエータも有しないことが分かる。2軸ジャイロスコープ構造(200)の主運動には、レバーばねシステム(300)を介して1軸ジャイロスコープ構造(100)が追従される。このレバーばねシステム(300)によって、1軸ジャイロスコープ構造(100)は、3軸ジャイロスコープの共通の主運動の第2の駆動モード振動をするように駆動される。この共通の主運動では、2つのジャイロスコープ構造の駆動質量(101a、101b、202a、202b)およびプルーフマス(102a、102b、203a、203b、204a、204b)を含む両方のジャイロスコープ構造(100、200)が、等しい駆動モード振動振幅を有してもよい。
1軸ジャイロスコープ構造(100)は、2軸ジャイロスコープ構造(200)の周縁内の開口内に配置される。この位置は、3軸ジャイロスコープの対称構造の配置を可能にするため有益である。1軸ジャイロスコープ構造および2軸ジャイロスコープ構造(100、200)の配置が対称である場合、次に説明するレバーばねシステム(300)は、2つのジャイロスコープ構造(100、200)の間に対称に配置することができるという利点を有する。したがって、2つのジャイロスコープ構造(300)の間の駆動力の対称な結合が容易になる。本開示の範囲を逸脱することなく、同様の対称性を有し、利点を得ることができる他の構成であってもよい。
レバーばねシステム(300)は、1軸ジャイロスコープ構造(100)の駆動質量(101a、101b)と2軸ジャイロスコープ構造(200)の駆動質量(202a、202b)とを相互に接続するように構成されたレバー・ばね構造の対称な構成を備える。ばねレバーシステム(300)の構成は、x軸方向およびy軸方向の対称軸の両方を考慮して鏡映対称性を有することが分かる。例えば、レバーばねシステム(300)は、デバイスのx軸およびy軸に関して対称に配置された4つのレバー・ばね構造(301a、301b、301c、301d)を備えてもよい。代替の実施形態では、レバー・ばね構造の数は4以外であってもよいが、好ましくは対称配置を可能にする偶数である。
図3は、図2のジャイロスコープ構造からの詳細を示す。ここで、図3に関連してレバーばねシステム(300)の機能を説明する。図1の実施形態は、同様のレバーばねシステム(300)を有するが、図を見やすくするために、レバーばねシステム(300)の詳細の番号付けは、図1および図2では省略されている。
図3では、基本的に互いに類似するが、2つの対称軸に関する鏡像である4つのレバー・ばね構造(301a、301b、301c、301d)を見ることができる。レバー・ばね構造(301a、301b、301c、301d)は、少なくとも1つの対称軸から非ゼロ距離に配置される。各レバー・ばね構造(301a、301b、301c、301d)は、この例ではy軸に沿って、1軸ジャイロスコープ構造(100)の第2の線形駆動モード振動と縦方向に整列した第1のレバー(302a、302b、302c、302d)を含む。さらに、各レバー・ばね構造(301a、301b、301c、301d)は、2軸ジャイロスコープ構造(200)の第1の線形駆動モード振動と縦方向に整列した第2のレバー(303a、303b、303c、303d)を含む。線形振動とレバーの縦方向の整列は、レバーの長い方の辺または長い方の寸法が、それぞれの線形振動が生じる軸の方向に沿って整列していることを意味する。実際には、レバーが動くときにレバーの位置合わせが変化することがあるが、レバーは、いかなる動きをするようにも励起されていないときに位置合わせされていれば、線形振動と位置合わせされていると考えられる。第1のレバー(302a、302b、302c、302d)および第2のレバー(303a、303b、303c、303d)の各それぞれの対は、それらのレバーの一端で互いに90度の角度で取り付けられている。傾斜ばね(304a、304b、304c、304d)が、第1のレバーおよび第2のレバーの動きを誘導する。
第1のレバー(302a、302b、302c、302d)の各々は、1軸ジャイロスコープ構造(100)の駆動質量(101a、101b)に結合され、それによって、第1のレバーの運動がそれぞれの駆動質量(101a、101b)に結合される。その結果、2軸ジャイロスコープ構造(200)の第1の線形駆動モード振動の大きさおよび位相が、1軸ジャイロスコープ構造(100)の第2の線形駆動モード振動に結合される。この例では、第1のレバー302aおよび302bは上側の駆動質量(101a)に結合され、第1のレバー302cおよび302dは下側の駆動質量(101b)に結合される。それぞれの駆動質量(101a、101b)の対向する両側で第1のレバー(302a、302b;302c、302d)が対称に配置されることによって、1軸ジャイロスコープ構造(100)の駆動質量(101a、101b)の線形駆動モード振動のy軸方向を、さらに支持することができる。
傾斜ばね(304a、304b、304c、304d)は、第1のレバー(302a、302b、302c、302d)および第2のレバー(303a、303b、303c、303d)のそれぞれの取り付け点に、第1のレバーと第2のレバーの両方に対して45度の角度で取り付けられる。各傾斜ばね(304a、304b、304c、304d)の他端は、懸架構造(162)に結合されている。傾斜ばね(304a、304b、304c、304d)は、デバイスの平面内で屈曲することができるビームとして形成されてもよい。同様に、ばね・レバー構造(301a、301b、301c、301d)は、駆動2軸ジャイロスコープ構造(200)のx軸方向の第1の線形駆動モード振動が、y軸方向の第2の線形駆動モード振動として、1軸ジャイロスコープ構造(100)に結合されるようにする、ばねレバーシステムを形成する。各それぞれの第1のレバー(302a、302b、302c、302d)と第2のレバー(303a、303b、303c、303d)との間の角度が、(製造公差以内で)直角、すなわち90度になるように慎重に設定され、傾斜ばね(304a、304b、304c、304d)が、それぞれの2つのレバーの間に45度の角度で配置されると、x軸方向における2軸ジャイロスコープ構造(200)の第1の駆動モード振動を引き起こす力の方向は、1軸ジャイロスコープ構造の駆動力としてさらに結合されるy軸方向の合計力に結合され、それによって、これはy軸方向の第2の駆動モード主振動に移行する。ばねレバーシステムは、1軸ジャイロスコープ(100)の幾何学的中心を通過するx方向軸とy方向軸の両方を考慮すると鏡映対称であることが分かる。ばねレバーシステムが対称であるとき、1軸ジャイロスコープ構造(100)に対して引き起こされる、結合された第2の線形駆動モード振動の方向は、2軸ジャイロスコープ構造(200)の第1の線形駆動モード振動に対して正確に垂直である。これは、対向するばね・レバー構造が、互いによって引き起こされる任意の反作用力を相殺し、それによって、1軸ジャイロスコープ構造(100)の意図された第2の線形駆動モード振動を引き起こす、第1の駆動モード振動の方向に垂直な平行な駆動力の意図された和のみが残るためである。対向する反作用力の相殺は、1軸ジャイロスコープ(100)の対向する両側に配置された対向するばね・レバー構造の対(301a、301b;301c、301d)によって引き起こされる反対方向の反作用力によって引き起こされる。反作用力とは、意図された第2の線形駆動モード振動の方向にない力を意味する。例えば、任意の望ましくない回転成分がこのような反作用力に含まれる。さらに、傾斜ばねの45度の角度は、2軸ジャイロスコープ構造(200)の第1の線形駆動モード振動の大きさと1軸ジャイロスコープ構造(100)の第2の線形駆動モード振動の大きさとを等しくさせる。
それぞれの第2のレバー(303a、303b、303c、303d)に結合されていない第1のレバー(302a、302b、302c、302d)の各々の端部は、追加の傾斜ばね(305a、305b、305c、305d)を用いて懸架構造(162)にさらに結合することができる。この追加の傾斜ばねは、ビームタイプのばねであってもよい。この追加の傾斜ばね(305a、305b、305c、305d)の一端は、それぞれの第1のレバー(302a、302b、302c、302d)に取り付けることができ、一方で、その追加の傾斜バネの対向端は、懸架構造(162)に取り付けることができる。この追加の傾斜ばねの役割は、主に第1のレバーの動きを支持し平衡させることである。
図3では、1軸ジャイロスコープ(100)の駆動質量(101a、101b)を懸架構造(161、162)に結合する支持ビーム(124d、125d)を見ることもできる。図を見やすくするために、駆動質量101bの右下半分を支持する支持ビームにしか参照符号を付していないが、両方の駆動質量(101a、101b)の両側(左右)に同様の支持ビームが配置されるのが見える。これらの支持ビームは、駆動質量(101a、101b)が第2の線形駆動モード振動の方向(y軸)に動くことを可能にするが、x軸方向などの望ましくない方向へ動くことを防止する。
ばね・レバー構造の1つ(301a)をより詳しく見ることとする。2軸ジャイロスコープ構造(200)の駆動質量(202a)は、負のx軸方向に左に動くと、駆動質量(202a)に結合されている第2のレバー(303a)に沿って引く。傾斜ばね(304a)は、第1のレバー(302a)に結合された第2のレバー(303a)の対向端が直接的に同じ方向に動くのを防止するが、傾斜ばね(304a)に、それが懸架構造(162)と結合される点を中心とした時計回りの回転を開始させる。第2のレバー(303a)に取り付けられた第1のレバー(302a)は、その後、負のy軸に向かって引っ張られる。傾斜ばね(304a)の45度の角度は、第1のレバー(302a)の動きの大きさを第2のレバー(303a)の動きの大きさと等しくするが、その方向は直交している。1軸ジャイロスコープ構造(100)の第1のレバー(302a)と駆動質量(101a)との間の結合は、y軸方向において十分に剛性であるため、第1のレバー(302a)のこの動きをさらに駆動質量(101a)に結合させる。駆動モード振動運動の方向が逆転すると、運動の力および方向は逆転し、すなわち駆動質量(202a)が正のx軸に向かって右に動くとき、駆動質量は第2のレバー(303a)を同じ方向に押す。傾斜ばね(304a)は反時計回りに回転を開始し、第1のレバー(302a)がy軸方向に押し上げられる。各ばね・レバー構造(301a、301b、301c、301d)は、同様の方法で作動するが、1軸ジャイロスコープ(100)の周りの位置に応じて方向は異なる。単一のばね・レバー構造(301a、301b、301c、301d)は、最適に方向付けられていない反作用力を導入することが分かる。すなわち、第2のレバー(303a)、第1のレバー(302a)、およびさらには1軸ジャイロスコープの駆動質量(101a)の運動に回転成分がある。このような回転運動成分は、懸架構造体(162)にばねを接続する点において固定点を中心に回転するときに各それぞれの傾斜ばね(304a、304b、304c、304d)によって引き起こされる。しかしながら、ばね・レバー構造(301a、301b;301c、301d)を1軸ジャイロスコープ構造(100)の対向する両側に対称に対にして配置することにより、結合された第2の線形駆動モード振動の意図された線形方向から逸脱する、ばね・レバー構造(301a、301b;301c、301d)の対向する対の任意の反作用力が互いに打ち消し合う。このように、結合された対称ばねレバーシステム(300)は、結果として、2軸ジャイロスコープ構造(200)の第1の線形駆動モード振動を、正確に、第1の線形駆動モード振動を生じさせる元の力に直交する所望の方向において、1軸ジャイロスコープ構造(100)の第2の線形駆動モード振動に結合する。結果として、3軸ジャイロスコープは、2つの相互に直交する線形主モード振動からなる結合された主運動になる。
図4aおよび図4bは、3軸ジャイロスコープの線形駆動モード振動を示す。
図4aにおいて、2軸ジャイロスコープ構造(202a、202b)の駆動質量は、それらがx軸方向において互いに外方に動いた後の位置にある。これは、おそらくy軸方向の対称軸の両側において2軸ジャイロスコープ(200)の中心線の近くで最もよく見ることができ、ここで、2軸ジャイロスコープ構造(200)の駆動質量(202a、202b)を、2軸ジャイロスコープ構造の駆動質量(202a、202b)の間で第1の懸架構造(262)に結合する第1のばね(252)は、対称軸(y軸)から外方に屈曲する。駆動質量(202a、202b)を2軸ジャイロスコープ構造(200)の慣性部分の周縁の外側に位置する第2の懸架構造(261)に結合する第2のばね(251)が屈曲して、駆動質量(202a、202b)が、これらの第2のばね(251)を用いてそれらが結合されているそれぞれの第2の懸架構造(261)のより近くに動くことを可能にする様子も分かる。2軸ジャイロスコープ構造(200)をこの位置に運んでいる駆動振動モードの位相は、ジャイロスコープの下に黒い破線の矢印で示されている。プルーフマス(203a、203b、204a、204b)は、第1の線形駆動モード振動における振動のそれらの位相に従って、駆動質量(202a、202b)に沿って運動する。
図4aは、1軸ジャイロスコープ構造体(100)の駆動質量(101a、101b)がばねレバーシステム(300)によって定位置まで駆動される様子をさらに示しており、ここで、駆動質量(101a、101b)は、y軸方向において互いに向かって線形的に動いている。これは、1軸ジャイロスコープ構造(100)の駆動質量(101a、101b)を、駆動質量(101a、101b)の間に位置する第3の懸架構造(161)に結合するばね(151)の屈曲位置を通して最もよく見ることができる。好ましくは、1軸ジャイロスコープ構造(100)の駆動質量(101a、101b)の平衡位置からの変位は、2軸ジャイロスコープ構造(200)の駆動質量(202a、202b)の平衡位置からの変位に等しい。1軸ジャイロスコープ構造のプルーフマス(102a、102b)は、第2の線形駆動モード振動におけるそれらの振動位相に従って、駆動質量(101a、101b)に沿って運動する。1軸ジャイロスコープ構造(100)をこの位置に運んでいる第2の駆動振動モードの位相は、1軸ジャイロスコープの下に描かれている白い破線の矢印で示されている。
図4bにおいて、2軸ジャイロスコープ構造の駆動質量(202a、202b)は、それらがx軸方向に互いに向かって運動した後の位置にあり、すなわち図4aに示す位相とは逆位相の線形駆動モード振動にある。これは、y軸に沿った2軸ジャイロスコープ(200)の中心線の近くで最もよく見ることができ、ここで、2軸ジャイロスコープ構造(200)の駆動質量(202a、202b)を、2軸ジャイロスコープ構造(200)の駆動質量(202a、202b)の間で位置する第1の懸架構造(262)に結合する第1のばね(252)は、対称軸(y軸)に向かってに屈曲している。駆動質量(202a、202b)を2軸ジャイロスコープ構造(200)の慣性部分の周縁の外側に位置する第2の懸架構造(261)に結合する第2のばね(251)が屈曲して、駆動質量(202a、202b)が、第2の懸架構造(261)から外方に動くことを可能にする様子も分かる。2軸ジャイロスコープ構造(200)をこの位置に運んでいる駆動振動モードの位相は、ジャイロスコープの下に黒い破線の矢印で示されている。2軸ジャイロスコープ(200)の2対のプルーフマスは、第1の線形駆動モード振動において駆動質量(202a、202b)に沿って動く。
図4bは、1軸ジャイロスコープ構造体(100)の駆動質量(101a、101b)がばねレバーシステム(300)によって定位置まで駆動される要素をさらに示しており、ここで、駆動質量(101a、101b)は、y軸方向において互いから外方に動いている。これは、1軸ジャイロスコープ構造(100)の駆動質量(101a、101b)を、駆動質量(101a、101b)の間に位置する第3の懸架構造(161)に結合するばね(151)の屈曲位置を通して最もよく見ることができる。好ましくは、1軸ジャイロスコープ構造(100)の駆動質量(101a、101b)の平衡位置からの変位は、2軸ジャイロスコープ構造(200)の駆動質量(202a、202b)の平衡位置からの変位に等しい。1軸ジャイロスコープ構造(100)のプルーフマス(102a、102b)は、第2の線形駆動モード振動において同位相で、駆動質量(101a、101b)に沿って運動する。1軸ジャイロスコープ構造(100)をこの位置に運んでいる第2の駆動振動モードの位相は、1軸ジャイロスコープの下に描かれている白い破線の矢印で示されている。
駆動アクチュエータ(201)が2軸ジャイロスコープ構造(200)と共に配置されているジャイロスコープの典型的な実施形態を上述した。しかしながら、代替の実施形態では、駆動アクチュエータは、1軸ジャイロスコープ構造(100)とともに配置されてもよく、ばねレバーシステム(300)は、1軸ジャイロスコープ構造(100)の線形駆動モード振動を、2軸ジャイロスコープ構造(200)に向かって結合するために使用されてもよい。
技術の進歩とともに、本発明の基本的な着想を様々な方法で実施することができることが、当業者には明らかである。それゆえ、本発明およびその実施形態は上記の例には限定されず、特許請求項の範囲内で様々に変化してもよい。

Claims (12)

  1. 第1のジャイロスコープ構造および第2のジャイロスコープ構造を備える3軸ジャイロスコープであって、
    前記第1のジャイロスコープ構造および前記第2のジャイロスコープ構造の一方は、2軸ジャイロスコープ構造(200)を備え、
    前記第1のジャイロスコープ構造および前記第2のジャイロスコープ構造のもう一方は、1軸ジャイロスコープ構造(100)を備え、
    前記2軸ジャイロスコープ構造は、駆動アクチュエータを用いて励起することによって基本的に平坦な前記3軸ジャイロスコープの平面内でx軸方向において第1の線形駆動モード振動をするように駆動されるように構成されており、前記2軸ジャイロスコープ構造の第1の対のプルーフマスは、z軸を中心とした角運動速度によってy軸方向の線形検出運動をするように駆動されるように構成されており、
    前記1軸ジャイロスコープ構造は、前記3軸ジャイロスコープの平面内でy軸方向において第2の線形駆動モード振動に追従することによって駆動されるように構成されており、
    レバーばねシステム(300)は、前記第1のジャイロスコープ構造の第1の線形駆動モード振動と前記第2のジャイロスコープ構造の第2の線形駆動モード振動とを結合して1つの結合された主運動にする3軸ジャイロスコープにおいて、
    前記2軸ジャイロスコープ構造の第2の対のプルーフマスは、y軸を中心とした角運動速度によってz軸方向における線形検出運動をするように駆動されるように構成されており、
    前記1軸ジャイロスコープ構造の一対のプルーフマスは、x軸を中心とした角運動速度によってz軸方向に線形検出運動をするように駆動されるように構成されており、少なくとも一対のプルーフマスがレバーを用いて相互に結合されており、前記プルーフマスの相互に結合された対の逆位相での線形検出運動が可能になり、前記プルーフマスの相互に結合された対の同位相での線形検出運動が防止されることを特徴とする、
    3軸ジャイロスコープ。
  2. 前記第1のジャイロスコープ構造は、少なくとも2つの駆動アクチュエータ(201a、201b、201c、201c)によって前記第1の線形駆動モード振動をするように駆動され、
    前記第1のジャイロスコープ構造の前記第1の線形駆動モード振動は、前記第1のジャイロスコープ構造と前記第2のジャイロスコープ構造とを接続する前記レバーばねシステム(300)によって前記第2のジャイロスコープ構造の前記第2の線形駆動モード振動に結合される、
    請求項1に記載の3軸ジャイロスコープ。
  3. 前記第1の線形駆動モード振動は、前記第2の線形駆動モード振動に垂直である、
    請求項1または請求項2に記載の3軸ジャイロスコープ。
  4. 前記レバーばねシステム(300)は、前記第1のジャイロスコープ構造および前記第2のジャイロスコープ構造の駆動質量(101;202)を相互に結合するように構成された少なくとも2つのレバー・ばね構造(301a、301b、301c、301d)から成る対称構成を備え、
    各レバー・ばね構造(301a;301b;301c;301d)は、
    前記第1のジャイロスコープ構造の前記第1の線形駆動モード振動と縦方向に整列した前記第1のジャイロスコープ構造に結合された第1のレバー(302a;302b;302c;302d)と、
    前記第2のジャイロスコープ構造の前記第2の線形駆動モード振動と縦方向に整列した前記第2のジャイロスコープ構造に結合された第2のレバー(303a;303b;303c;303d)であって、前記第1のレバーおよび前記第2のレバーは、前記レバーの一端において90度の角度で互いに取り付けられている、第2のレバー(303a;303b;303c;303d)と、
    前記第1のレバーおよび前記第2のレバーを前記第1のレバーおよび前記第2のレバーに対して45度の角度で取り付ける点に取り付けられた傾斜ばね(304a;304b;304c;304d)と
    を備える、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の3軸ジャイロスコープ。
  5. 前記傾斜ばね(304a;304b;304c;304d)は、前記第1のレバー(302a;302b;302c;302d)および前記第2のレバー(303a;303b;303c;303d)を、垂直方向において前記第1のレバーおよび前記第2のレバーの平衡位置から外方に等しい長距離だけ移動させるように構成されており、かつ/または、前記第1のジャイロスコープ構造および前記第2のジャイロスコープ構造の駆動質量が等しい線形駆動モード振動振幅を有するようにするように構成されている、
    請求項4に記載の3軸ジャイロスコープ。
  6. 前記第1のレバー(302a;302b;302c;302d)は、前記第1のジャイロスコープ構造の駆動質量に結合されており、
    前記第1のレバーの長手方向の寸法は、前記第1のジャイロスコープ構造の前記第1の線形駆動モード振動と位置合わせされており、
    前記第2のレバー(303a;303b;303c;303d)は、前記第2のジャイロスコープ構造の駆動質量に結合されており、
    前記第2のレバーの長手方向の寸法は、前記第2のジャイロスコープ構造の前記第2の線形駆動モード振動と位置合わせされている、
    請求項4に記載の3軸ジャイロスコープ。
  7. 前記レバーばねシステム(300)は、前記3軸ジャイロスコープの平面内で前記ジャイロスコープの対称軸の対向する両側に対称に構成された偶数の前記レバー・ばね構造を備える、
    請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の3軸ジャイロスコープ。
  8. 前記第2のジャイロスコープ構造は、前記第1のジャイロスコープ構造の周縁内の開口内に配置されており、
    前記レバーばねシステム(300)は、前記第2のジャイロスコープ構造の対向する両側に対称に配置された偶数のレバー・ばね構造(301a;301b;301c;301d)を備え、
    前記第2のジャイロスコープ構造に対して前記レバー・ばね構造によって引き起こされる反対の反作用力が互いに打ち消し合い、前記レバー・ばね構造によって引き起こされる平行な駆動力が互いに合わされ、前記第1のジャイロスコープ構造の前記第1の線形駆動モード振動は、前記第2のジャイロスコープ構造の第2の線形駆動モード振動に結合される、
    請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の3軸ジャイロスコープ。
  9. 前記第1のジャイロスコープ構造は、2軸ジャイロスコープ構造(200)を備え、
    前記第2のジャイロスコープ構造が1軸ジャイロスコープ構造(100)を備える、
    請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の3軸ジャイロスコープ。
  10. 前記2軸ジャイロスコープ構造(200)は、2対のプルーフマス(203a、203b;204a、204b)を備え、
    前記2対のプルーフマスの各対は、異なる運動軸上の角運動速度を検出するように構成される、
    請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の3軸ジャイロスコープ。
  11. 前記第1のジャイロスコープ構造および前記第2のジャイロスコープ構造の前記2対のプルーフマスの各プルーフマスの検出運動は、線形振動を備える、
    請求項10に記載の3軸ジャイロスコープ。
  12. 前記少なくとも一対のプルーフマスを相互に結合する前記レバーは、検出運動において、前記少なくとも一対のプルーフマスのそれぞれの検出軸を中心として回転運動する、
    請求項1に記載の3軸ジャイロスコープ。
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