JP6477736B2 - オイルパン - Google Patents

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Description

本発明は、オイルパンに関し、特に樹脂製のオイルパンに関する。
自動車などの車両において、エンジンや変速機の下部にはオイルパンが設けられている。オイルパンは、エンジンや変速機に用いるオイルの受け皿として機能している。
ところで、車両の分野においても、樹脂製のオイルパンの採用が進められている(特許文献1)。樹脂製のオイルパンを用いることにより、軽量化や製造コストの低減、さらには断熱性の向上などを図るのに優位であると考えられる。
特開2012−42007号公報
自動車などの車両においては、デザイン性を高めるためや、更なる空気抵抗の低減により燃費改善を図るために、ボンネットの高さを低く抑えようとする試みが継続してなされている。このような試みにおいて、エンジンや変速機の下部に設けられているオイルパンの高さを低く抑えること(浅底化)も求められている。
しかしながら、樹脂製のオイルパンの浅底化を図って行く場合には、その製造時において歪んだり撓んだりする変形が生じることが考えられる。オイルパンの変形は、生産における歩留まりの低下を招き、結果的に製造コストの上昇を招くことになってしまう。
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、樹脂製であって、浅底化を図っても歪や撓みなどの変形を生じ難いオイルパンを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るオイルパンは、車両における機構部を収納するケースの下部に取り付けられ、浅皿状をしている。そして、本態様に係るオイルパンは、(i)底壁部と、(ii)前記底壁部の外縁部から立設された側壁部と、(iii)前記側壁部の上端に配され、前記機構部の上部への取り付けのための取付部と、(iv)前記底壁部の内底面から立設されたリブ部と、を備え、これらの部位が樹脂材料から一体形成されてなる。
そして、本態様に係るオイルパンは、前記底壁部を基準とするとき、前記内底面に直交する方向での前記リブ部の高さが、前記取付部の上面の高さよりも高く、前記リブ部は、前記側壁部に近接した外縁部分において、前記内底面に沿って延伸する板形状をしている。
上記態様に係るオイルパンでは、取付部の上面よりも高さが高い板形状のリブ部を設けることとしている。また、オイルパンにおいては、リブ部を含めて樹脂材料から一体形成されてなることとしている。よって、上記態様に係るオイルパンでは、リブ部が補強部位として機能し、浅底化を図って行く場合にあってもオイルパンの歪や撓みの発生を抑制することが可能となる。即ち、オイルパンの浅皿化をすすめてゆく際に、当該オイルパンの深さに制限されることなくリブ部を設けることができるので、オイルパンの剛性を確実に補強することが可能となる。
また、上記態様に係るオイルパンでは、リブ部を側壁部に近接した外縁部分に設けることとしているので、ケース内に収納される機構部の配置に制約を伴うことなく、オイルパンの剛性の向上を図ることができる。さらに、リブ部を設けてもオイルの流れを阻害し難い。
従って、上記態様に係るオイルパンでは、樹脂材料から構成することにより、軽量化及びコスト低減を図ることができるとともに、浅底化を図っても歪や撓みなどの変形を生じ難い。
本発明の別態様に係るオイルパンは、平面視において、前記リブ部が、前記側壁部に対して、間隔をあけて沿っている。
上記態様に係るオイルパンでは、リブ部が側壁部に沿って設けられている。換言すると、オイルパンを平面視する場合に、リブ部は底壁部の中央領域には設けられていない。よって、リブ部がオイルの流れを阻害し難い。
本発明の別態様に係るオイルパンは、上記構成において、前記リブ部と前記側壁部との間には溝部が設けられており、前記リブ部には、前記溝部の溝底から該リブ部の厚み方向に向けて貫通する貫通孔部が設けられている。
上記態様に係るオイルパンでは、リブ部と側壁部との間に溝部が設けられているので、リブ部よりも側壁部側に回り込んだオイルが、溝部に導かれることになる。そして、上記態様では、リブ部に対して、溝部の溝底から該リブ部の厚み方向に向けて貫通する貫通孔部が設けられているので、溝部に導かれたオイルが貫通孔部を通ってオイルストレーナにリターンされる。よって、上記態様に係るオイルパンでは、内部でオイルが滞留してしまうのを抑制することができる。
本発明の別態様に係るオイルパンは、上記構成において、前記リブ部には、先端部分の一部において、前記機構部との干渉を避けるための凹部が設けられている。
上記態様に係るオイルパンでは、リブ部の先端部分に凹部が設けられており、機構部との干渉が避けられるようになっている。このため、機構部との干渉を生じない箇所ではリブ部の高さを可能な限り高くすることができ、リブ部の補強部位としての機能を更に高く発揮することが可能となる。
本発明の別態様に係るオイルパンは、上記構成において、前記内底面には、当該内底面に沿って延伸し、前記底壁部を基準とする高さが前記取付部の上面の高さよりも低い第2のリブ部が一体形成されている。
上記態様に係るオイルパンでは、内底面に第2のリブ部が形成されてなるので、オイルパンの変形(歪や撓みなど)を更に確実に抑制することができる。また、第2のリブ部の高さが取付部の上面よりも低いので、オイルパンを機構部の下部へ取り付けた際に該機構部に対して第2のリブ部が干渉し難い。
本発明の別態様に係るオイルパンは、上記構成において、前記第2のリブ部にも、根元部分において、該第2のリブ部の厚み方向に向けて貫通する貫通孔部が設けられている。
上記態様に係るオイルパンでは、第2のリブ部の根元部分にも貫通孔部が設けられているので、貫通孔部を通してオイルが流動し、第2のリブ部を設けていてもオイルの流れが阻害され難い。
本発明の別態様に係るオイルパンは、平面視において、前記底壁部は、第1方向での長さが、当該第1方向に直交する第2方向での長さに比べて長く、前記リブ部は、少なくとも前記第1方向に向けて延伸する部分を有する。
上記態様に係るオイルパンでは、リブ部の延伸方向を、底壁部の平面視における長手方向である第1方向としているので、効果的にオイルパンの剛性を高くすることができる。即ち、樹脂製のオイルパンの製造においては、長手方向である第1方向に歪や撓みを生じやすいと考えられるが、当該第1方向に沿ってリブ部を設けることで、効果的にオイルパンの変形を抑制することができる。
上記の各態様では、樹脂製のオイルパンにおいて、浅底化を図っても歪や撓みなどの変形を生じ難くすることができる。
第1実施形態に係る変速機1の構成を示す模式図である。 変速機1におけるオイルパン5の構成を示す模式斜視図である。 図2のIII−III断面構成を示す模式断面図である。 図2のIV−IV断面構成を示す模式断面図である。 オイルパン5の構成を示す模式図である。 第2実施形態に係るオイルパン15の構成を示す模式斜視図である。 第3実施形態に係るオイルパン25の構成を示す模式斜視図である。 第4実施形態に係るオイルパン35の構成を示す模式断面図である。 第5実施形態に係るオイルパン45の構成を示す模式斜視図である。 第6実施形態に係るオイルパン55の構成を示す模式断面図である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一態様であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
[第1実施形態]
1.変速機1の概略構成
第1実施形態に係る変速機1の概略構成について、図1を用い説明する。なお、本実施形態に係る変速機1は、一例として、FR車における縦置きの自動変速機である。
図1に示すように、変速機1は、変速機ケース2と、変速機の機構部としてのギヤトレイン3と、同じく変速機の機構部としてのバルブボディ4と、オイルパン5と、を備える。変速機ケース2は、X方向両側及び−Z側が開口された筒形状を有する。図1において、−X側に動力源の一例としてのエンジンが配され(入力側)、+X側に向けて図示を省略するプロペラシャフトが延伸している(出力側)。
図1では、詳細な図示を省略しているが、ギヤトレイン3は、複数のプラネタリギヤセットと、複数のクラッチ及び複数のブレーキと、を有し構成されている。そして、バルブボディ4には、複数のソレノイドバルブが設けられており、複数のクラッチ及び複数のブレーキの締結と解除のための油圧の供給及び排出を実行する。
2.オイルパン5の構成
オイルパン5の構成について、図2から図4を用い説明する。図2は、オイルパン5の構成を示す模式斜視図である。図3は、図2のIII−III断面を示す模式断面図である。図4は、図2のIV−IV断面を示す模式断面図である。
図2に示すように、オイルパン5は、X−Y方向の寸法に比べて、Z方向の高さが低い浅皿状をしている。そして、オイルパン5は、X−Y方向に拡がる底壁部5aと、底壁部5aの外縁から+Z側に立設された側壁部5f(図3及び図4を参照。)と、側壁部5fの+Z側の上端に配されたフランジ状の取付部5bと、それぞれがX方向に延伸し、底壁部5aの内底面から立設された板形状のリブ部5dと、が樹脂材料から一体形成されている。
底壁部5aは、+Z側からの平面視において、角丸の長方形状をしている。底壁部5aの長手方向はX方向に沿っており、短手方向はY方向に沿っている。即ち、底壁部5aは、+Z側からの平面視において、X方向での長さが、Y方向での長さに比べて長くなっている。
図3及び図4に示すように、側壁部5fは、底壁部5aの外縁部から+Z側に向けて立設されている。取付部5bは、X−Y面方向にフランジ状に拡がっている。取付部5bには、複数の取付孔部5cが穿孔されている。これら取付孔部5cは、オイルパン5を変速機ケース2に取り付ける際に、ボルトの挿通を許す孔部である。
図3及び図4に示すように、2つのリブ部5dの各々は、側壁部5fに近接した外縁部分において、当該側壁部5fに沿って形成されている。リブ部5dと側壁部5fとは、互いに間隔をあけて配されており、互いの間に溝部5gが設けられている。なお、溝部5gの溝底は、底壁部5aにおける内底面(+Z側の表面)よりも+Z側にある。
図2に示すように、リブ部5dの根元部分には、貫通孔部5eが設けられている。図4に示すように、貫通孔部5eは、溝部5gの溝底からリブ部5dの厚み方に向けて(Y方向に向けて)貫通するように設けられている。
ここで、本実施形態では、2つのリブ部5dを+Y側及び−Y側の外縁部に設けることとし、底壁部5aにおけるY方向中央部分にはリブ部を設けないこととしている。これは、変速機ケース2に取り付けた際に、バルブボディ4などとの干渉を避けるためである。
図3に示すように、底壁部5aの外底面(−Z側の表面)を基準とし、リブ部5dの高さをH5dとし、取付部5bの上面の高さをH5bとするとき、次の関係を有する。
[数1]H5d>H5b
即ち、オイルパン5では、リブ部5dの上端(先端部分)が取付部5bの上面よりも+Z側にある。
3.効果
本実施形態に係るオイルパン5では、図3を用い説明したように、取付部5bの上面よりも高さが高い板形状のリブ部5dを設けることとしている。また、オイルパン5においては、リブ部5dを含めて樹脂材料から一体形成されてなることとしている。よって、オイルパン5では、リブ部5dが補強部位として機能し、オイルパン5の浅底化を図って行く場合にあっても歪や撓みの発生を抑制することが可能となる。具体的に、図5に示すように、オイルパン5の浅皿化をすすめてゆく(Z方向の深さを浅くしてゆく)際に、当該オイルパン5の深さに制限されることなく高さH5dが高いリブ部5dを設けることができるので、矢印Aで示すような歪や撓みが生じるのを抑制することができ、オイルパン5全体としての剛性をリブ部5dで補強することが可能となる。
また、本実施形態に係るオイルパン5では、リブ部5dを側壁部5bに近接した外縁部分に設けることとしているので、機構部であるギヤトレイン3やバルブボディ4などの配置に制約を伴うことなく、オイルパン5の剛性の向上を図ることができる。さらに、リブ部5dを設けてもオイルの流れを阻害し難い。
従って、本実施形態に係るオイルパン5では、樹脂材料から構成することにより、軽量化及びコスト低減を図ることができるとともに、浅底化を図っても歪や撓みなどの変形を生じ難い。
図2から図4に示すように、オイルパン5では、+Z側からの平面視において、リブ部5dが側壁部5bに沿って設けられている。そして、Y方向における底壁部5aの中央領域には設けられていない。よって、Y方向における底壁部5aの中央領域には、オイルの流れを阻害するような部位を設けず、補強部としてのリブ部5dを設けながら、オイルパン5におけるオイルが流れ易い状態を確保している。
本実施形態に係るオイルパン5では、図3及び図4を用い説明したように、リブ部5dと側壁部5fとの間に溝部5gが設けられているので、リブ部5dよりも側壁部5fの側に回り込んだオイルが、溝部5gに確実に導かれることになる。そして、オイルパン5では、リブ部5dに対して、溝部5gの溝底からリブ部5dの厚み方向に向けて貫通する貫通孔部5eが設けられているので、溝部5gに導かれたオイルが貫通孔部5eを通ってオイルストレーナにリターンされる。よって、オイルパン5では、内部でオイルが滞留してしまうのを抑制することができる。
本実施形態に係るオイルパン5では、リブ部5dの延伸方向を、底壁部5aの平面視における長手方向であるX方向としているので、効果的にオイルパン5の剛性を高くすることができる。即ち、樹脂製のオイルパン5の製造においては、長手方向であるX方向に歪や撓みを生じやすいと考えられるが、当該X方向に沿ってリブ部5dを設けることで、効果的にオイルパン5の歪や撓みといった変形を抑制することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係るオイルパン15の構成について、図6を用い説明する。図6は、第2実施形態に係るオイルパン15の構成を示す模式斜視図である。
図6に示すように、本実施形態に係るオイルパン15も、上記第1実施形態に係るオイルパン5と同様に、X−Y方向の寸法に比べて、Z方向の高さが低い浅皿状をしている。そして、オイルパン15は、X−Y方向に拡がる底壁部15aと、底壁部15aの外縁から+Z側に立設された側壁部(図3及び図4を参照。)と、側壁部の+Z側の上端に配されたフランジ状の取付部15bと、それぞれが板形状をしたリブ部15dと、が樹脂材料から一体形成されている。
なお、取付部15bには、ボルトの挿通を許す取付孔部15cが穿孔されている。
図6に示すように、本実施形態に係るオイルパン15では、4つのリブ部15dが設けられている。この内の2つのリブ部15dは、上記第1実施形態に係るオイルパン5と同様に、それぞれがX方向に延伸し、根元部分に貫通孔部15eが設けられている。
一方、4つのリブ部15dの内、残り2つのリブ部15dについては、それぞれがY方向に延伸している。これらのリブ部15dにおいても根元部分に貫通孔部15eが設けられている。
詳細な図示を省略するが、Y方向に延伸するリブ部15dについても、底壁部15aの内底面に対して、その外縁部分から立設されており、側壁部に対してX方向に間隔をあけて設けられている。側壁部とリブ部15dとの間には、溝部が形成されている(図3及び図4を参照)。貫通孔部15eは、該リブ部15dにおいても、溝部の溝底からX方向(リブ部15dの厚み方向)に向けて貫通している。
本実施形態に係るオイルパン15では、4つのリブ部15dを設けることとしているので、上記第1実施形態に係るオイルパン5よりもオイルパン15の歪や撓みをより確実に抑制することができる。
なお、本実施形態に係るオイルパン15においても、+Z側からの平面視において、リブ部15dを側壁部に沿って設け、X方向及びY方向における底壁部15aの中央領域には設けないこととしている。よって、X方向及びY方向における底壁部15aの中央領域には、オイルの流れを阻害するような部位を設けず、補強部としてのリブ部15dを設けながら、オイルパン15におけるオイルが流れ易い状態を確保している。
ここで、図6に示すように、本実施形態では、4つのリブ部15dの端辺同士を連結しないこととしたが、互いに連結することとしてもよい。これにより、オイルパン15全体としても剛性をさらに向上させることが可能となる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係るオイルパン25の構成について、図7を用い説明する。図7は、第3実施形態に係るオイルパン25の構成を示す模式斜視図である。
図7に示すように、本実施形態に係るオイルパン25も、上記第1実施形態及び上記第2実施形態に係るオイルパン5,15と同様に、X−Y方向の寸法に比べて、Z方向の高さが低い浅皿状をしている。そして、オイルパン25は、X−Y方向に拡がる底壁部25aと、底壁部25aの外縁から+Z側に立設された側壁部(図3及び図4を参照。)と、側壁部の+Z側の上端に配されたフランジ状の取付部25bと、それぞれが板形状をしたリブ部25dと、が樹脂材料から一体形成されている。
なお、取付部25bには、ボルトの挿通を許す取付孔部25cが穿孔されている。
図7に示すように、本実施形態に係るオイルパン25では、3つのリブ部25dが設けられている。この内の2つのリブ部25dは、上記第1実施形態に係るオイルパン5と同様に、それぞれがX方向に延伸し、根元部分に貫通孔部25eが設けられている。
3つのリブ部25dの内、残り1つのリブ部25dは、底壁部25aにおけるX方向の略中央部分を、Y方向に横断するように設けられている。そして、該リブ部25の両端辺はY方向両脇部分に形成されたリブ部25dの内側面に突き合せられ、接合された状態となっている。
また、Y方向に延伸するリブ部25dにおいては、その根元部分に複数の貫通孔部25eが設けられている。
本実施形態に係るオイルパン25では、3つのリブ部25dを設けることとしているので、上記第1実施形態に係るオイルパン15よりもオイルパン25の歪や撓みをより確実に抑制することができる。
なお、本実施形態に係るオイルパン25においては、+Z側からの平面視において、1つのリブ部25dについて、底壁部25aにおけるX方向の略中央部分をY方向に横断するように設けているが、その根元部分に複数の貫通孔部25eを設けることとしているので、オイルの流れを阻害し難いようになっている。よって、補強部としてのリブ部25dを設けながら、オイルパン25におけるオイルが流れ易い状態を確保している。
ここで、図7に示すように、本実施形態では、Y方向に延伸するリブ部25dの両端辺をX方向に延伸するリブ部25dの内側面に連結する構成としたが、上記第2実施形態のように、互いに連結しない構成とすることもできる。
[第4実施形態]
第4実施形態に係るオイルパン35の構成について、図8を用い説明する。図8は、第4実施形態に係るオイルパン35の構成を示す模式断面図である。
図8に示すように、本実施形態に係るオイルパン35も、上記第1実施形態などに係るオイルパン5,15,25と同様に、Z方向の高さが低い浅皿状をしている。そして、オイルパン35は、底壁部35aと、底壁部35aの外縁から+Z側に立設された側壁部と、側壁部の+Z側の上端に配されたフランジ状の取付部35bと、板形状をしたリブ部35dと、が樹脂材料から一体形成されている。リブ部35dの根元部分には、貫通孔部35eが設けられている。
本実施形態に係るオイルパン35では、リブ部35dの+Z側の先端部分において、それぞれが湾状に切り欠かれた複数の凹部35hが設けられている。これらの凹部35hは、変速機1の下部機構部としてのバルブボディ4の凸部4aとの干渉を避けるために設けられている。バルブボディ4における凸部4a内には、一例としてソレノイドバルブが内蔵されている。
本実施形態に係るオイルパン35では、リブ部35dの先端部分に複数の凹部35hが設けられており、バルブボディ4における凸部4aとの干渉が避けられるようになっている。このため、下部機構部であるバルブボディ4との干渉を生じない箇所ではリブ部35dの高さを可能な限り高くすることができ、リブ部35dの補強部位としての機能を更に高く発揮することが可能となる。
[第5実施形態]
第5実施形態に係るオイルパン45の構成について、図9を用い説明する。図9は、第5実施形態に係るオイルパン45の構成を示す模式斜視図である。
図9に示すように、本実施形態に係るオイルパン45も、上記第1実施形態に係るオイルパン5などと同様に、X−Y方向の寸法に比べて、Z方向の高さが低い浅皿状をしている。そして、オイルパン45は、X−Y方向に拡がる底壁部45aと、底壁部45aの外縁から+Z側に立設された側壁部(図3及び図4を参照。)と、側壁部の+Z側の上端に配されたフランジ状の取付部45bと、それぞれが板形状をしたリブ部45dと、が樹脂材料から一体形成されている。
なお、取付部45bには、ボルトの挿通を許す取付孔部45cが穿孔されている。
さらに、本実施形態に係るオイルパン45では、リブ部45dに比べてZ方向の高さが低いリブ部45iが設けられている。リブ部45iは、Z方向の高さが取付部45bの上面よりも低くなっており、Y方向におけるリブ部45d同士の間の領域に設けられている。
オイルパン45においても、各リブ部45d,45iの根元部分にオイルの流通を許す貫通孔部45e,45jが設けられている。これにより、オイルがオイルパン45内で滞留することが抑制される。
本実施形態に係るオイルパン45では、底壁部45aの内底面にリブ部45i(第2のリブ部)が形成されてなるので、オイルパン45の変形を更に確実に抑制することができる。また、リブ部45iの高さが取付部45bの上面よりも低いので、バルブボディ4に対してリブ部45iが干渉し難い。
また、本実施形態に係るオイルパン45では、リブ部45iの根元部分にも貫通孔部45jが設けられているので、底壁部45aの中央領域にも設けられたリブ部45iがオイルの流れを阻害し難い。
[第6実施形態]
第6実施形態に係るオイルパン55の構成について、図10を用い説明する。図10は、第6実施形態に係るオイルパン55の構成を示す模式断面図である。
図10に示すように、本実施形態に係るオイルパン55も、上記第1実施形態などに係るオイルパン5,15,25,35,45と同様に、Z方向の高さが低い浅皿状をしている。そして、オイルパン55は、底壁部55aと、底壁部55aの外縁から+Z側に立設された側壁部と、側壁部の+Z側の上端に配されたフランジ状の取付部55bと、板形状をしたリブ部55dと、が樹脂材料から一体形成されている。
本実施形態において、リブ部55dには、複数の孔部55kが穿孔されている。各孔部55kは、三角形状をしており、リブ部55dの厚み方向に向けて貫通している。
本実施形態では、リブ部55kの主面に複数の孔部55kを設けることにより、オイルパン55の軽量化を図ることができる。また、複数の孔部55kが開けられたリブ部55dでは、筋交い状の部分が残されており、孔部55kの形成により軽量化を図りながら、リブ部55dの剛性を高く保持されている。
[変形例]
上記第1実施形態から上記第6実施形態では、変速機1におけるオイルパン5,15,25,25,35,45,55を一例に説明をしてきたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、エンジンにおけるシリンダブロック下部に取り付けられるオイルパンに適用することも可能である。また、変速機についても、自動変速機に限らず、手動変速機におけるオイルパンにも適用が可能である。
上記第1実施形態から上記第6実施形態では、リブ部5d,15d,25d,35d,45d,55dの側面視形状を長方形状としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、+Z側の先端部分が弧状をしているリブ部を採用することもできる。このようなリブ部を採用する場合にも、オイルパンの剛性を補強することができる。
上記第1実施形態から上記第6実施形態では、+Z側からの平面視において、リブ部5d,15d,25d,35d,45d,55dが直線状に延伸する形態を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、S字状やクランク状、あるいはジグザグ状に延伸することとしてもよい。
上記第1実施形態から上記第6実施形態では、底壁部5a,15a,25a,35a,45a,55aを平板状の壁部としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、階段状や斜面状、あるいは曲面の壁部とすることもできる。
上記第4実施形態では、リブ部35dの先端部分に半円状の凹部35hを設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、矩形の凹部や多角形の凹部などを形成することもできる。
また、上記第1実施形態から上記第3実施形態、上記第5実施形態、及び上記第6実施形態では、リブ部5d,15d,25d,45d,55dの先端部分を平坦な形状としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、階段状に凹凸形成された形態や、曲線状の形態などを採用することもできる。
上記第1実施形態から上記第6実施形態では、側壁部5fとリブ部5d,15d,25d,35d,45d,55dとの間に溝部5gを設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。即ち、溝部は必須の構成要素ではない。ただし、溝部を設けない場合においても、リブ部よりも側壁部側に回り込んだオイルをオイルパン内に戻すために、オイルの流路を形成しておくことが望ましい。例えば、リブ部の根元部分に1又は複数の貫通孔部を設けておくことが望ましい。
上記第1実施形態から上記第6実施形態では、根元部分から先端部分にかけて厚みが略同一のリブ部5,15,25,35,45,55を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、根元部分の厚みを厚くし、先端部分に向けて厚みを薄くすることもできる。これにより、オイルパンの製造時における樹脂流れを良好なものとすることができる。また、徐々に厚みを変化させて行くことで、所謂、“ヒケ”の発生を防止するのにも優位となる。
また、上記第1実施形態から上記第6実施形態では、側壁部5fとリブ部5d,15d,25d,35d,45d,55dとが、互いに間隔をあけて配された構成を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、側壁部に対してリブ部が隙間なく一体に構成されていてもよい。
上記第1実施形態から上記第6実施形態では、オイルパン5,15,25,35,45,55を構成する樹脂材料として詳細な材料を説明しなかったが、種々のエンジニアリングプラスチックを採用することができる。例えば、ポリアミド系樹脂や、炭素繊維強化樹脂などを採用することもできる。
上記第1実施形態から上記第6実施形態では、オイルパン5,15,25,35,45,55を樹脂材料からのみ形成することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、インサート成形などにより、芯材となる金属部材(例えば、金属ワイヤなど)をインサートすることなども可能である。このようにすれば、更に歪や撓みといった変形の発生を抑制することができる。
1 変速機
2 変速機ケース
3 ギヤトレイン(上部機構部)
4 バルブボディ(下部機構部)
5,15,25,35,45,55 オイルパン
5b,15b,25b,35b,45b,55b 取付部
5d,15d,25d,35d,45d,45i,55d リブ部
5e,15e,25e,35e,45e,45j 連通孔部
5g 溝部
35h 凹部
55k 孔部

Claims (7)

  1. 車両における機構部を収納するケースの下部に取り付けられ、浅皿状をしたオイルパンにおいて、
    底壁部と、
    前記底壁部の外縁部から立設された側壁部と、
    前記側壁部の上端に配され、前記機構部の上部への取り付けのための取付部と、
    前記底壁部の内底面から立設されたリブ部と、
    を備え、これらの部位が樹脂材料から一体形成されてなり、
    前記底壁部を基準とするとき、前記内底面に直交する方向での前記リブ部の高さが、前記取付部の上面の高さよりも高く、
    前記リブ部は、前記側壁部に近接した外縁部分において、前記内底面に沿って延伸する板形状をしている、
    オイルパン。
  2. 請求項1記載のオイルパンであって、
    平面視において、前記リブ部は、前記側壁部に対して、間隔をあけて沿っている、
    オイルパン。
  3. 請求項2記載のオイルパンであって、
    前記リブ部と前記側壁部との間には溝部が設けられており、
    前記リブ部には、前記溝部の溝底から該リブ部の厚み方向に向けて貫通する貫通孔部が設けられている、
    オイルパン。
  4. 請求項1から請求項3の何れか記載のオイルパンであって、
    前記リブ部には、先端部分の一部において、前記機構部との干渉を避けるための凹部が設けられている、
    オイルパン。
  5. 請求項1から請求項4の何れか記載のオイルパンであって、
    前記内底面には、当該内底面に沿って延伸し、前記底壁部を基準とする高さが前記取付部の上面の高さよりも低い第2のリブ部が一体形成されている、
    オイルパン。
  6. 請求項5記載のオイルパンであって、
    前記第2のリブ部にも、根元部分において、該第2のリブ部の厚み方向に向けて貫通する貫通孔部が設けられている、
    オイルパン。
  7. 請求項1から請求項6の何れか記載のオイルパンであって、
    平面視において、前記底壁部は、第1方向での長さが、当該第1方向に直交する第2方向での長さに比べて長く、
    前記リブ部は、少なくとも前記第1方向に向けて延伸する部分を有する、
    オイルパン。
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