JP6477471B2 - 空洞含有ポリプロピレンフィルム - Google Patents

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Description

本発明は、空洞含有ポリプロピレンフィルムに関する。更に詳しくは、高温での寸法安定性や高い剛性が求められる様々な分野で好適に用いることができる、耐熱性、機械特性に優れた空洞含有ポリプロピレンフィルムに関する。
一般的に、包装材料は、内容物の種類等の目的・用途に応じて隠蔽性、バリア性、美観性などの性質を考慮し、適当な素材・構成が選択される。
包装材料としての重要な特性として隠蔽性が挙げられる。包装用フィルムの隠蔽性付与の方策として(1)印刷、(2)顔料や着色剤等の練り込み、添加、(3)発泡剤添加によるボイド形成などが挙げられるが、コストや品質安定性の面から(2)無機顔料の添加や(3)発泡剤の添加によるボイド形成による方法が一般的である。
その中でも、ボイド発生機構としては[1]無機フィラーを添加して延伸工程での樹脂との剥離によりボイドを発生させる方法、[2]マイクロカプセルを添加し、熱によりガスを発生させることでボイドを発生させる方法、[3]溶剤可溶性物質を添加し、製膜後溶剤に浸漬し可溶性物質を溶融除去することでボイドを形成する方法などが代表的である。この中で実用上最も普及しているのが炭酸カルシウムなどの無機粒子を発泡剤として樹脂に添加し、延伸時に発生する層間剥離を利用した方法である(例えば、特許文献1、2、3、4参照)。
また、包装材料の重要な特性として、加工の際の耐熱性が挙げられる。例えば、シール性の付与方法としては、シーラントフイルムをドライラミネートによって基材フイルムに貼り合わせる方法、押出ラミネーションによって、基材層にシール性樹脂を積層する方法等がある。
しかし、ヒートシールとは、樹脂を加熱してシールするという方式であるため、フィルム基材の耐熱性が悪いとシール時に熱収縮によるシワやズレが発生し、いわゆる仕上がり不良が発生してしまう。発泡層の片面、もしくは両面に、表面層を積層した発泡基材層を有する積層延伸フィルム(特許文献5)では、150℃での熱収縮率が8%以下まで低下したことで、ヒートシール時に熱収縮によるしわやズレは改善は見られるものの、まだ十分とはいえないレベルであった。
また、空洞含有フィルムは延伸むらが起こりやすく、外観に難がある場合があった。また加工性向上のため、さらに剛性の向上が求められていた。
特開昭55−126056号公報 特開2005−22300号公報 特開平1−4338号公報 特開平11−5852号公報 特開2003−231225号公報
本発明は、かかる従来技術の課題を背景になされたものである。すなわち、本発明の目的は、耐熱性に優れ、すなわち、例えばヒートシール時に熱収縮によるしわやズレが少ない、かつ、外観に優れ、高剛性である空洞含有フィルムを提供することにある。
本発明者は、かかる目的を達成するために鋭意検討した結果、本発明を見出した。
すなわち、本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムは、ポリプロピレン樹脂を主体として構成された空洞含有フィルムであって、フィルムを構成するポリプロピレン樹脂が下記1)〜4)の条件を満たし、見掛け比重が0.90以下であることを特徴とする空洞含有ポリプロピレンフィルムである。
1)メソペンタッド分率の下限が96%である。
2)プロピレン以外の共重合モノマー量の上限が0.1mol%である。
3)230℃、2.16kgfで測定されるメルトフローレート(MFR)の下限が1g/10minである。
4)z+1平均分子量(Mz+1)/数平均分子量(Mn)の下限が50である。
また本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムは、二軸延伸されたものであることが好ましく、その場合、長手方向の延伸倍率は3〜8倍であり、幅方向の延伸倍率は4〜20倍であることが好ましい。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムは、耐熱性に優れ、すなわち、例えばヒートシール時に熱収縮によるしわやズレが少なく、かつ、外観に優れ、高剛性である。
それゆえ、ヒートシール温度を高く設定することができ、ヒートシール強度を向上させることができるだけでなく、製袋加工におけるライン速度を大きくすることなどが可能となり、生産性が向上する。さらには、レトルトなど高温処理を行う際にも、袋の変形量を抑えることができる。
本発明は高温での寸法安定性、機械特性に優れた空洞含有ポリプロピレンフィルムに関するもので、ポリプロピレン樹脂を主体として構成された空洞含有フィルムであって、フィルムを構成するポリプロピレン樹脂が下記1)〜4)の条件を満たし、見掛け比重が0.90以下であることを特徴とする空洞含有ポリプロピレンフィルムである。
1)メソペンタッド分率の下限が96%である。
2)プロピレン以外の共重合モノマー量の上限が0.1mol%である。
3)230℃、2.16kgfで測定されるメルトフローレート(MFR)の下限が1g/10minである。
4)z+1平均分子量(Mz+1)/数平均分子量(Mn)の下限が50である。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムを構成するポリプロピレン樹脂の分子量分布、メルトフローレート、規則性、構成モノマーに関して、以下に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
(ポリプロピレン樹脂の分子量分布)
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムの特徴の一つは、構成するポリプロピレン樹脂の分子量分布状態にある。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムを構成するポリプロピレン樹脂は、例えば質量平均分子量(Mw)が10万程度の低分子量の成分を主とし、さらに例えばMwが150万程度の非常に分子量の高い高分子量成分が含まれている。低分子量成分を主とすることで結晶性を大きく高めることができ、従来にはない高剛性、高耐熱性の延伸ポリプロピレンフィルムが得られていると考えられる。一方、低分子量のポリプロピレン樹脂は加熱軟化した場合の溶融張力が低く、一般には延伸発泡フィルムとすることはできない。そこに高分子量成分を数%〜数十%存在させることで延伸を可能にさせると共に、高分子量成分が結晶核の役割を果たし、さらにフィルムの結晶性を上げ、本発明の空洞含有フィルムの効果を達成しているものと考えられる。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムを構成するポリプロピレン樹脂は、まず、分子量分布が広いことが特徴である。一般的に分子量分布の広さは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて測定される質量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表すことができる。
本発明においては、Mw/Mnの下限は5.5であることが好ましい。Mw/Mnの下限は、好ましくは6であり、より好ましくは6.5であり、さらに好ましくは7であり、特に好ましくは7.2である。Mw/Mnが上記未満であると高温での低い熱収縮率など本願の効果が得られない。一方、Mw/Mnの上限は好ましくは30であり、より好ましくは25であり、さらに好ましくは20であり、特に好ましくは15であり、最も好ましくは13である。Mw/Mnが上記を超えると現実的な樹脂の製造が困難になることがある。
また、高分子量成分を重視した平均分子量としてはGPCを用いて測定されるz+1平均分子量(Mz+1)があり、Mz+1/Mnにより、分子量分布の程度をより正確に表すことができる。
本発明においては、Mz+1/Mnの下限は50であることが重要である。Mz+1/Mnの下限は、好ましくは60であり、より好ましくは70であり、さらに好ましくは80であり、特に好ましくは90である。Mz+1/Mnが上記未満であると高温での低い熱収縮率など本願の効果が得られない。一方、Mz+1/Mnの上限は好ましくは300であり、より好ましくは200である。Mz+1/Mnが上記を超えると現実的な樹脂の製造が困難になることがある。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムを構成するポリプロピレン樹脂全体のGPCを用いて測定される数平均分子量(Mn)の下限は好ましくは20000であり、より好ましくは22000であり、さらに好ましくは24000であり、特に好ましくは26000であり、最も好ましくは27000である。Mnが上記範囲であると延伸が容易となる、延伸温度や熱固定温度が上げられやすく熱収縮率が低くなるという利点が得られる。一方、全体のMnの上限は好ましくは65000であり、より好ましくは60000であり、さらに好ましくは55000であり、特に好ましくは53000であり、最も好ましくは52000である。Mnが上記範囲であると低分子量成分が奏する高温での低い熱収縮率など本願の効果が得られやすくなったり、延伸容易となる。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムを構成するポリプロピレン樹脂全体のGPCを用いて測定されるMwの下限は好ましくは250000であり、より好ましくは260000であり、さらに好ましくは270000であり、特に好ましくは280000であり、最も好ましくは290000である。Mwが上記範囲であると延伸が容易となる、延伸温度や熱固定温度が上げられやすく熱収縮率が低くなるという利点が得られる。一方、全体のMwの上限は好ましくは500000であり、より好ましくは450000であり、さらに好ましくは400000であり、特に好ましくは380000であり、最も好ましくは370000である。Mwが上記範囲であると機械的負荷が小さく延伸容易となる。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムを構成するポリプロピレン樹脂全体のMz+1の下限は好ましくは2500000であり、より好ましくは3000000であり、さらに好ましくは3300000であり、特に好ましくは3500000であり、最も好ましくは3700000である。Mz+1が上記範囲であると高分子量成分が十分であり、本発明の効果が得られやすい。一方、全体のMz+1の上限は好ましくは40000000であり、より好ましくは35000000であり、さらに好ましくは30000000である。Mz+1が上記範囲であると現実的な樹脂の製造が容易であったり、延伸が容易となったり、フィルム中のフィッシュアイが少なくなる。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムを構成するポリプロピレン樹脂のGPC分子量分布曲線でのピーク値(Mp)の下限は好ましくは50000であり、より好ましくは60000であり、さらに好ましくは70000であり、特に好ましくは75000である。Mpが上記範囲であると延伸が容易となったり、延伸温度や熱固定温度が上げられやすく熱収縮率がより低くなるといった利点が得られる。一方、Mpの上限は好ましくは150000であり、より好ましくは130000であり、さらに好ましくは120000であり、特に好ましくは115000である。Mpが上記範囲であると低分子量成分が奏する高温での低い熱収縮率など本願の効果がより得られやすくなり、延伸も容易となる。
フィルムを構成するポリプロピレン樹脂全体のGPC積算カーブを測定した場合、分子量10万以下の成分の量の下限は好ましくは35質量%であり、より好ましくは38質量%であり、さらに好ましくは40質量%であり、特に好ましくは41質量%であり、最も好ましくは42質量%である。分子量が10万以下の成分の量が上記範囲であると低分子量成分の効果である高温での低い熱収縮率など本願の効果が得られやすくなったり、延伸が容易となることがある。
分子量10万以下の成分の量の上限は好ましくは65質量%であり、より好ましくは60質量%であり、さらに好ましくは58質量%であり、特に好ましくは56質量%であり、最も好ましくは55質量%である。
分子量1万以下程度の分子は分子鎖同士の絡み合いには寄与せず、可塑剤的に分子同士の絡み合いをほぐす効果があるため、分子量1万以下の成分の量が特定量含まれることが好ましい。これにより、低い延伸応力での延伸が可能となり、その結果として残留応力も低く高温での収縮率を低くできているものと考えられる。
分子量1万以下の成分の量の下限は好ましくは2質量%であり、より好ましくは2.5質量%であり、さらに好ましくは3質量%であり、特に好ましくは3.3質量%であり、最も好ましくは3.5質量%である。分子量1万以下の成分の量が上記範囲であると低分子量成分の効果である高温での低い熱収縮率など本願の効果がより得られやすくなったり、延伸が容易となることがある。
GPC積算カーブでの分子量1万以下の成分の量の上限は好ましくは20質量%であり、より好ましくは17質量%であり、さらに好ましくは15質量%であり、特に好ましくは14質量%であり、最も好ましくは13質量%である。
このような分子量分布の特徴を有するポリプロピレン樹脂を形成するのに好適な高分子量成分と低分子量成分に関して説明するが、分子量分布を広げるために手段はこれに限定されるものではない。
(高分子量成分)
高分子量成分の230℃、2.16kgfで測定されるメルトフローレート(MFR)の下限は好ましくは0.0001g/10minであり、より好ましくは0.0005g/10minであり、さらに好ましくは0.001g/10minであり、特に好ましくは0.005g/10minである。高分子量成分のMFRが上記範囲であると現実的に樹脂の製造が容易であったり、空洞含有フィルムのフィッシュアイを低減できる。
なお、高分子量成分の230℃、2.16kgfでのMFRは小さすぎて現実的測定が困難となる場合がある。そのような場合には10倍の荷重(21.6kgf)でのハイロードMFRを測定すればよく、その場合、好ましい下限は0.1g/10minであり、より好ましくは0.5g/10minであり、さらに好ましくは1g/10minであり、特に好ましくは5g/10minである。
高分子量成分の230℃、2.16kgfで測定されるMFRの上限は好ましくは0.5g/10minであり、より好ましくは0.35g/10minであり、さらに好ましくは0.3g/10minであり、特に好ましくは0.2g/10minであり、最も好ましくは0.1g/10minである。高分子量成分のMFRが上記範囲であると全体のMFRを維持するために必要な高分子成分の量が少なくてすみ、低分子量成分が奏する高温での低い熱収縮率など本願の効果がより得られやすくなる。
高分子量成分のMwの下限は好ましくは500000であり、より好ましくは600000であり、さらに好ましくは700000であり、特に好ましくは800000であり、最も好ましくは1000000である。高分子量成分のMwが上記範囲であると全体のMFRを維持するために必要な高分子成分の量が少なくてすみ、低分子量成分が奏する高温での低い熱収縮率など本願の効果がより得られやすくなる。一方、高分子量成分のMwの上限は好ましくは10000000であり、より好ましくは8000000であり、さらに好ましくは6000000であり、特に好ましくは5000000である。高分子量成分のMwが上記範囲であると現実的に樹脂の製造が容易であったり、空洞含有フィルムのフィッシュアイを低減できる。
高分子量成分の量の下限は、ポリプロピレン樹脂100質量%中、好ましくは2質量%であり、より好ましくは3質量%であり、さらに好ましくは4質量%であり、特に好ましくは5質量%である。高分子量成分の量が上記範囲であると全体のMFRを維持するため低分子量成分の分子量を上げる必要がなく、高温での低い熱収縮率など本願の効果がより得られやすくなる。一方、高分子量成分の量の上限は、ポリプロピレン樹脂100質量%中、好ましくは30質量%であり、より好ましくは25質量%であり、さらに好ましくは22質量%であり、特に好ましくは20質量%である。高分子量成分の量が上記範囲であると低分子量成分が奏する高温での低い熱収縮率など本願の効果がより得られやすくなる。
(低分子量成分)
低分子量成分の230℃、2.16kgfで測定されるMFRの下限は好ましくは70g/10minであり、より好ましくは80g/10minであり、さらに好ましくは100g/10minであり、特に好ましくは150g/10minであり、最も好ましくは200g/10minである。低分子量成分のMFRが上記範囲であると結晶性が良くなり、高温での低い熱収縮率など本願の効果がより得られやすくなる。一方、低分子量成分の230℃、2.16kgfで測定されるMFRの上限は好ましくは2000g/10minであり、より好ましくは1800g/10minであり、さらに好ましくは1600g/10minであり、特に好ましくは1500g/10minであり、最も好ましくは1400g/10minである。低分子量成分のMFRが上記範囲であると全体でのMFRを維持しやすくなり、製膜性に優れる。
低分子量成分のMwの下限は好ましくは50000であり、より好ましくは53000であり、さらに好ましくは55000であり、特に好ましくは60000であり、最も好ましくは70000である。低分子量成分のMwが上記範囲であると全体でのMFRを維持しやすくなり、製膜性に優れる。一方、低分子量成分のMwの上限は好ましくは150000であり、より好ましくは140000であり、さらに好ましくは130000であり、特に好ましくは120000であり、最も好ましくは110000である。低分子量成分のMwが上記範囲であると結晶性が良くなり、高温での低い熱収縮率など本願の効果がより得られやすくなる。
低分子量成分の量の下限は、ポリプロピレン樹脂100質量%中、好ましくは35質量%であり、より好ましくは40質量%であり、更に好ましくは50質量%であり、特に好ましくは55質量%であり、最も好ましくは60質量%である。低分子量成分の量が上記範囲であると低分子量成分が奏する高温での低い熱収縮率など本願の効果がより得られやすくなる。一方、低分子量成分の量の上限は、ポリプロピレン樹脂100質量%中、好ましくは98質量%であり、より好ましくは97質量%であり、さらに好ましくは96質量%であり、特に好ましくは95質量%である。低分子量成分の量が上記範囲であると全体のMFRを維持するため低分子量成分の分子量を上げる必要がなく、高温での低い熱収縮率など本願の効果がより得られやすくなる。
ポリプロピレン樹脂における低分子量成分のMFR(g/10min)/高分子量成分のMFR(g/10min)の比の下限は好ましくは500であり、より好ましくは1000であり、さらに好ましくは2000であり、特に好ましくは4000である。低分子量成分のMFR(g/10min)/高分子量成分のMFR(g/10min)の比が上記範囲であると高温での低い熱収縮率など本願の効果がより得られやすくなる。一方、低分子量成分のMFR/高分子量成分のMFR比の上限は好ましくは1000000である。
高分子量成分、低分子量成分はそれぞれの成分に該当する2つ以上の樹脂の混合物であっても良く、その場合、上記した各成分の量の好適範囲は2つ以上の樹脂の合計量とする。
また本発明におけるポリプロピレン樹脂は、ポリプロピレン樹脂全体としてMFRを調整するために、上記の高分子量成分や低分子量成分以外の分子量を有する成分を含有していてもよく、例えば、Mwの下限が150000超であり、Mwの上限が500000未満の中分子量成分が挙げられる。また、分子鎖の絡み合いをほぐしやすくして延伸性などを調節するために、低分子量成分の分子量以下、特に分子量Mwが3万程度以下、さらには分子量Mwが1万程度以下のポリプロピレン樹脂を含有させても良い。
高分子量成分、低分子量成分を用いて好ましいポリプロピレン樹脂の分子量分布状態とするためには、例えば、低分子量成分の分子量が低めの場合は高分子量成分の分子量を上げる、高分子量成分の量を増やすなどして分布状態を調整すると共に、延伸発泡フィルムとして製造しやすいMFRに調整することが好ましい。
(ポリプロピレン樹脂のメルトフローレート)
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムを構成するポリプロピレン樹脂全体の230℃、2.16kgfで測定されるMFRの下限は、1g/10minであることが重要である。ポリプロピレン樹脂全体のMFRの下限は、好ましくは1.2g/10minであり、より好ましくは1.4g/10minであり、さらに好ましくは1.5g/10minであり、特に好ましくは1.6g/10minである。ポリプロピレン樹脂全体のMFRが上記範囲であると機械的負荷が小さく延伸が容易となる。一方、ポリプロピレン樹脂全体のMFRの上限は好ましくは20g/10minであり、より好ましくは17g/10minであり、さらに好ましくは15g/10minであり、特に好ましくは14g/10minであり、最も好ましくは13g/10minである。ポリプロピレン樹脂全体のMFRが上記範囲であると延伸が容易となったり、厚み斑が小さくなったり、延伸温度や熱固定温度が上げられやすく熱収縮率がより低くなる。
(ポリプロピレン樹脂の規則性)
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムを構成するポリプロピレン樹脂のメソペンタッド分率([mmmm]%)の下限は好ましくは96%であることが重要である。メソペンタッド分率の下限は、好ましくは96.5%であり、より好ましくは97%である。メソペンタッド分率が上記範囲であると結晶性が向上し、高温での熱収縮率を低く抑えることができる。メソペンタッド分率([mmmm]%)の上限は好ましくは99.5%であり、より好ましくは99.3%であり、さらに好ましくは99%である。メソペンタッド分率が上記範囲であると現実的な製造が容易となる。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムを構成するポリプロピレン樹脂では、頭−頭結合のような異種結合は認められないことが好ましい。なお、ここで認められないとは、13C−NMRでピークが見られないことを言う。
空洞含有フィルムを構成するポリプロピレン樹脂のキシレン可溶分の下限は現実的な面から好ましくは0.1質量%である。一方、キシレン可溶分の上限は好ましくは7質量%であり、より好ましくは6質量%であり、さらに好ましくは5質量%である。キシレン可溶分が上記範囲であると結晶性が向上し、高温での熱収縮率が小さくなる。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムを構成するポリプロピレン樹脂のメソ平均連鎖長の下限は好ましくは100であり、より好ましくは120であり、さらに好ましくは130である。メソ平均連鎖長が上記範囲であると結晶性が向上し、高温での熱収縮率が小さくなる。一方、メソ平均連鎖長の上限は現実的な面から好ましくは5000である。
(ポリプロピレン樹脂の構成モノマー)
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムを構成するポリプロピレン樹脂は、プロピレンモノマーのみから得られる完全ホモポリプロピレンであることが最も好ましいが、微量であれば共重合モノマーとの共重合体であっても良い。共重合モノマー種としてはエチレン、ブテン等のオレフィンが好ましい。
ポリプロピレン樹脂におけるプロピレン以外の共重合モノマー量の上限は0.1mol%であることが重要である。共重合モノマー量の上限は、好ましくは0.05mol%であり、より好ましくは0.01mol%である。共重合モノマー量が上記範囲であると結晶性が向上し、高温での熱収縮率が小さくなる。
なお、従来、空洞含有ポリプロピレンフィルムは、工業的には、完全なホモポリプロピレンでは結晶性の高さや、溶融軟化後に急速に溶融張力が低下するなど、延伸できる条件範囲が非常に狭いために製膜しづらく、通常は0.5%前後の共重合成分(主にエチレン)を添加していた。しかし、上記のような分子量分布状態のポリプロピレン樹脂であれば、共重合成分を殆どもしくは全く含有していなくても、溶融軟化後の張力低下が穏やかであり、工業的な延伸が可能となる。
つまり、本発明では、上記のような特徴的分子量分布を持つポリプロピレン樹脂を空洞含有フィルムのベース樹脂として用いることで、従来では十分な延伸が不可能であった低分子量成分を主体としたポリプロピレンを用いて延伸発泡することが可能となった。また、高い熱固定温度を採用することができ、高い結晶性、強い熱固定の相乗効果で高温での熱収縮率を低くすることができているものと考えられる。
(ポリプロピレン樹脂の製造方法)
上記のポリプロピレン樹脂は、チーグラー・ナッタ触媒や、メタロセン触媒等の公知の触媒を用いて、原料となるプロピレンを重合させて得られる。中でも異種結合をなくすためにはチーグラー・ナッタ触媒が好ましく、かつ、立体規則性の高い重合が可能な触媒を用いることが好ましい。
プロピレンの重合方法としては、公知の方法が利用できるが、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、キシレン等の不活性溶剤中で重合する方法、液状のプロピレンやエチレン中で重合する方法、気体であるプロピレンやエチレン中に触媒を添加し、気相状態で重合する方法、または、これらを組み合わせて重合する方法、等が挙げられる。
高分子量成分、低分子量成分は別々に重合した後に混合しても良く、多段階の反応器を持つ一連のプラントにおいて多段階で重合しても良い。特に、多段階の反応器を持つプラントを用い、高分子量成分を最初に重合した後に、その存在下で低分子量成分を重合する方法が好ましい。
(発泡剤)
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムは、上記ポリプロピレン樹脂を主成分とするものであるが、空洞を形成させるには発泡剤を添加するのが好ましい方法である。
本発明の空洞含有フィルムに用いられる発泡剤としては、炭酸カルシウム、シリカ等の無機系フィラー、ポリメチルアクリレート等の有機系フィラーが好ましい。特に好ましくは炭酸カルシウムである。これらフィラー表面には各種の表面処理を施すことも可能であり、またこれらは単独で使用し得るほか、2種以上を併用することも可能である。
また、空洞含有ポリプロピレンフィルム中における発泡剤の配合含有量としては0.1重量%〜20重量%が好ましく、特に0.3重量%〜15重量%であることが好ましい。発泡剤が0.1重量%未満では良好な発泡が得られず、空洞含有量も少ないためにクッション性が低下したり、20重量%より多いと発泡フィルム製膜時に破断の多発、異物が多発し、表面外観が悪くなる、また空洞含有フィルム物性としてはボイド率が高すぎ、層間強度が悪化するなどの問題が発生する。発泡剤の粒径としては0.5μm〜10μmが好ましく、特に1.0μm〜5μmが好ましい。0.5μm以下(特に0.5μm未満)ではボイドが発生しにくく、10μm以上(特に10μm超)では凝集物による外観不良が発生する。測定される平均粒子系は、マイクロトラック HRA X−100で実施された。
(隠蔽剤)
本発明の空洞含有フィルムには隠蔽性を増加させるために無機質あるいは有機質の微細粒子を配合することも可能である。無機質微細粒子としては、二酸化チタン、酸化タングステン、二酸化珪素、ゼオライト等が挙げられ、コスト、効果から二酸化チタンが特に好ましい。これらの形状は、球状、楕円状、円錐状、不定形と種類を問うものではなく、その粒子径も空洞含有フィルムの用途、使用法により所望のものを使用配合することができる。
また、これら無機質微細粒子表面に各種の表面処理を施すことも可能であり、また、これらは単独で使用し得るほか、2種以上を併用することも可能である。また粒径としては150nm〜500nmが好ましく、特に200nm〜400nmが好ましい。粒径が200nm以下(特に150nm未満)では隠蔽効果を発揮しにくく、500nm以上(特に500nm超)ではブツ(フィッシュアイ)発生など外観が悪化したりする。粒子径はマイクロトラック HRA X−100にて測定した。
(添加剤)
また、必要に応じて、添加剤やその他の樹脂を添加しても良い。
添加剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、造核剤、粘着剤、防曇剤、難燃剤、アンチブロッキング剤等が挙げられる。
その他の樹脂としては、本発明で用いられる特定のポリプロピレン樹脂以外のポリプロピレン樹脂;プロピレンと、エチレンおよび/または炭素数4以上のα−オレフィンの共重合体であるランダム共重合体(ランダムコポリマーなど);各種エラストマー等が挙げられる。
添加剤の添加量は、空洞含有フィルム成形用樹脂組成物中5重量%以下であることが好ましく、その他の樹脂の添加量は、空洞含有フィルム成形用樹脂組成物中50重量%以下であることが好ましい。これらは、ポリプロピレン樹脂とヘンシェルミキサー等でブレンドするか、事前に溶融混錬機を用いて作製したマスターペレットを所定の濃度になるようにポリプロピレンで希釈するか、予め全量を溶融混練して使用することができる。
前述のようなポリプロピレン樹脂を主体とする樹脂組成物を用いることで、従来では十分な延伸が不可能であった低分子量を主体としたポリプロピレンを延伸することが可能となり、また、高い熱固定温度を採用することができ、高い結晶性、強い熱固定の相乗効果で高温での熱収縮率を低くすることができる。
また、結晶性が高いため、発泡剤を添加して延伸する際に樹脂と剥離しやすくなることで、ボイドを発生させる効率が良好になり、ボイド界面の表面積が増えるため、高い隠蔽性を示す。また、高い熱固定でもボイドが潰れにくいため、耐熱性を維持したまま、優れた隠蔽性を有することが出来る。この場合、従来使用していたポリプロピレンと同じ隠蔽性を維持するのに、より少ない発泡剤量で同等の隠蔽性を発現することが出来る。見掛け比重も、より低い発泡フィルムを得ることが出来る。
以下に特に好ましい例である縦延伸−横延伸の逐次二軸延伸発泡のフィルムの製造方法を説明する。
まず、ポリプロピレン樹脂と発泡剤を単軸または2軸の押し出し機で加熱溶融させ、チルロール上に押し出して未延伸フィルムを得る。溶融押出しの際には、例えば、樹脂温度が200〜280℃となるようにして、Tダイよりシート状に押出し、10〜100℃の温度の冷却ロールで冷却固化することが好ましい。ついで、例えば120〜165℃の延伸ロールでフィルムをMD方向(本明細書において「MD方向」とは空洞含有フィルムの長手方向を意味し、「MD方向」を「縦方向」と称することもある)に3〜8倍に延伸し、引き続き幅(TD)方向(本明細書において「TD方向」とは空洞含有フィルムの幅方向を意味し、「TD方向」を「横方向」と称することもある)に155℃〜180℃の温度で4〜20倍に延伸することが好ましい。さらに、好ましくは165〜175℃の雰囲気温度で1〜15%のリラックスを許しながら熱処理を施すことが好ましい。また、少なくとも片面にコロナ放電処理を施すことができ、その後、ワインダーで巻取ることによりロールサンプルを得ることができる。
MD方向の延伸倍率の下限は好ましくは3倍であり、より好ましくは3.5倍である。MD方向の延伸倍率が上記未満であると膜厚ムラとなることがある。一方、MD方向の延伸倍率の上限は好ましくは8倍であり、より好ましくは7倍である。MD方向の延伸倍率が上記を超えると引き続き行うTD方向の延伸がし難くなることがある。
MD方向の延伸温度の下限は好ましくは120℃であり、より好ましくは125℃であり、さらに好ましくは130℃である。MD方向の延伸温度が上記未満であると機械的負荷が大きくなったり、厚みムラが大きくなったり、空洞含有フィルムの表面粗れが起こることがある。
MD方向の延伸温度の上限は好ましくは165℃であり、より好ましくは160℃であり、さらに好ましくは155℃であり、特に好ましくは150℃である。温度が高い方が熱収縮率の低下には好ましいが、ロールに付着し延伸できなくなったり、ボイドが潰れて発泡効率が低下し、隠蔽性が失われることがある。
TD方向の延伸倍率の下限は好ましくは4倍であり、より好ましくは5倍であり、さらに好ましくは6倍である。TD方向の延伸倍率が上記未満であると厚みムラとなることがある。一方、TD方向延伸倍率の上限は好ましくは20倍であり、より好ましくは17倍であり、さらに好ましくは15倍であり、特に好ましくは12倍である。TD方向の延伸倍率が上記を超えると熱収縮率が高くなったり、延伸時に破断することがある。
TD方向の延伸の際には予熱することが好ましく、速やかに延伸温度付近にフィルム温度を上げるため、予熱温度は好ましくは延伸温度より10〜15℃高く設定する。
TD方向の延伸は従来の空洞含有ポリプロピレンフィルムより高温で行う。TD方向の延伸温度の下限は好ましくは150℃であり、さらに好ましくは155℃である。TD方向の延伸温度が上記未満であると十分に軟化せずに破断したり、熱収縮率が高くなることがある。一方、TD方向の延伸温度の上限は好ましくは180℃であり、より好ましくは170℃であり、さらに好ましくは166℃であり、特に好ましくは163℃である。熱収縮率を低くするためには温度は高い方が好ましいが、上記を超えると低分子成分が融解、再結晶して表面粗れが生じたり、ボイドが潰れて発泡効率が低下し、隠蔽性が失われることがある。
延伸後の発泡フィルムは熱固定することが好ましい。熱固定は従来の発泡ポリプロピレンフィルムより高温で行うことが可能である。熱固定温度の下限は好ましくは165℃であり、より好ましくは168℃である。熱固定温度が上記未満であると熱収縮率が高くなることがある。また、熱収縮率を低くするために長時間が必要になり、生産性が劣ることがある。一方、熱固定温度の上限は好ましくは178℃であり、より好ましくは175℃である。熱固定温度が上記を超えると低分子量成分が融解、再結晶化して表面粗れが生じたり、ボイドが潰れて発泡効率が低下し、隠蔽性が失われることがある。
熱固定時には、リラックス(緩和)させることが好ましい。リラックスの下限は好ましくは1%であり、より好ましくは3%であり、更に好ましくは4%であり、特に好ましくは5%である。リラックスが上記未満であると熱収縮率が高くなることがある。一方、リラックスの上限は好ましくは15%であり、より好ましくは10%であり、さらに好ましくは8%である。リラックスが上記を超えると厚みムラが大きくなることがある。
空洞含有フィルムの厚みは各用途に合わせて設定されるが、空洞含有フィルム厚みの下限は好ましくは3μmであり、より好ましくは5μmであり、さらに好ましくは8μmである。フィルム厚みの上限は好ましくは230μmであり、より好ましくは210μmであり、さらに好ましくは190μmであり、特に好ましくは170μmであり、最も好ましくは150μmである。
(空洞含有フィルム特性)
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムのMD方向における155℃熱収縮率の下限は好ましくは0%であり、より好ましくは0.5%である。熱収縮率が上記範囲であるとコスト面などで現実的な製造が容易となったり、厚みムラが小さくなったりすることがある。一方、MD方向における155℃熱収縮率の上限は11%が好適である。MD方向における155℃熱収縮率の上限は、好ましくは8%であり、より好ましくは7%であり、さらに好ましくは6%であり、特に好ましくは5%であり、最も好ましくは4%である。熱収縮率が上記範囲であると155℃程度の高温に晒される可能性のある用途での使用がより容易となる。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムのTD方向における155℃熱収縮率の下限は好ましくは−5%であり、より好ましくは0%である。熱収縮率が上記範囲であるとコスト面などで現実的な製造が容易となったり、厚みムラが小さくなったりすることがある。一方、D方向における155℃熱収縮率の上限は13%が好適である。D方向における155℃熱収縮率の上限は、好ましくは8%であり、より好ましくは7%であり、さらに好ましくは6%であり、特に好ましくは5%であり、最も好ましくは4%である。熱収縮率が上記範囲であると155℃程度の高温に晒される可能性のある用途での使用がより容易となる。なお、155℃熱収縮率は、低分子量成分を多くする、延伸条件、固定条件を調整することで更に下げることが可能である。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムの融点(実施例に準ずる測定方法)の下限は好ましくは168℃であり、より好ましくは169℃である。融点が上記範囲であると高温での熱収縮率が小さくなる。一方、融点の上限は好ましくは180℃であり、より好ましくは177℃であり、さらに好ましくは175℃である。融点が上記範囲であると現実的な製造が容易となる。融点は、ポリプロピレン樹脂中の共重合モノマー量を少なくするかまたは0質量%にする、メソペンタッド分率を高くする、常温キシレン可溶分を少なくする、低分子量成分を多くする、延伸温度、熱固定温度を高温に設定するなどの手法により範囲内とすることが出来る。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムが二軸延伸発泡フィルムである場合、23℃におけるMD方向のヤング率の下限は好ましくは1.3GPaであり、より好ましくは1.4GPaであり、さらに好ましくは1.5GPaである。MD方向のヤング率の上限は特には無いが、好ましくは2.5GPaであり、より好ましくは2.4GPaであり、さらに好ましくは2.3GPaである。MD方向のヤング率が上記範囲であると現実的な製造が容易であったり、MD−TDバランスが良化する。
本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムが二軸延伸発泡フィルムである場合、23℃におけるTD方向のヤング率の下限は好ましくは2.4GPaであり、より好ましくは2.5GPaであり、さらに好ましくは2.6GPaである。TD方向のヤング率の上限は特には無いが、好ましくは4.5GPaであり、より好ましくは4.4GPaであり、さらに好ましくは4.3GPaである。TD方向のヤング率が上記範囲であると、現実的な製造が容易であったり、MD−TDバランスが良化する。
なお、ヤング率は延伸倍率を高くすることで高めることができ、MD−TD延伸の場合はMD延伸倍率を低めに設定し、TD延伸倍率を高くすることでTD方向のヤング率を大きくすることができる。
本発明の空洞含有ポリプロプレンフィルムの見掛け比重の下限は好ましくは0.60g/cmであり、より好ましくは0.65g/cmである。見掛け比重が上記範囲であるとフィルムとして十分な腰を得ることが出来、ハンドリング性が向上する。
見掛け比重の上限は現実的な面から好ましくは0.90g/cmであり、より好ましくは0.85g/cmであり、さらに好ましくは0.80g/cmである。
本発明の空洞含有ポリプロプレンフィルムの全光線透過率は現実的値として下限は特にはないが、好ましくは0%である。全光線透過率の上限は好ましくは75%であり、より好ましくは70%であり、さらに好ましくは65%である。全光線透過率が上記範囲であると隠蔽性が要求される用途で使いやすくなることがある。全光線透過率は例えば延伸温度、熱固定温度が高すぎる場合に悪くなる傾向があり、これらを調節することで範囲内とすることや、隠蔽剤の量を調整することも出来る。
このようにして得られた空洞含有ポリプロピレンフィルムは、通常、幅2000〜12000mm、長さ1000〜50000m程度のロールとして製膜され、ロール状に巻き取られる。さらに、各用途に合わせてスリットされ、幅300〜2000mm、長さ500〜5000m程度のスリットロールとして供される。
本願は、2013年7月23日に出願された日本国特許出願第2013−152974号、及び2013年7月29日に出願された日本国特許出願第2013−157054号に基づく優先権の利益を主張するものである。前記日本国特許出願第2013−152974号及び2013−157054号の明細書の全内容が、本願に参考のため援用される。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例等によって制限を受けるものではなく、上記・下記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
なお、以下の実施例、比較例における物性の測定方法は以下の通りである。
1)メルトフローレート(MFR、g/10分)
JIS K7210に準拠し、温度230℃で測定した。
2)分子量および分子量分布
分子量および分子量分布は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて単分散ポリスチレン基準により求めた。
GPC測定での使用カラム、溶媒は以下のとおりである。
溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼン
カラム:TSKgel GMHHR−H(20)HT×3
流量:1.0ml/min
検出器:RI
測定温度:140℃
数平均分子量(Mn)、質量平均分子量(Mw)、z+1平均分子量(Mz+1)はそれぞれ、分子量校正曲線を介して得られたGPC曲線の各溶出位置の分子量(Mi)の分子数(Ni)により次式で定義される。
数平均分子量:Mn=Σ(Ni・Mi)/ΣNi
質量平均分子量:Mw=Σ(Ni・Mi2)/Σ(Ni・Mi)
z+1平均分子量:Mz+1=Σ(Ni・Mi4)/Σ(Ni・Mi3
分子量分布:Mw/Mn、Mz+1/Mn
また、GPC曲線のピーク位置の分子量をMpとした。
ベースラインが明確でないときは、標準物質の溶出ピークに最も近い高分子量側の溶出ピークの高分子量側のすそ野の最も低い位置までの範囲でベースラインを設定することとする。
得られたGPC曲線から、分子量の異なる2つ以上の成分にピーク分離を行った。各成分の分子量分布はガウス関数を仮定し、通常のポリプロピレンの分子量分布と同様になるようにMw/Mn=4とした。得られた各成分のカーブから、各平均分子量を計算した。
3)立体規則性
メソペンタッド分率([mmmm]%)およびメソ平均連鎖長の測定は、13C−NMRを用いて行った。メソペンタッド分率は、Zambelliら、Macromolecules,第6巻,925頁(1973)に記載の方法に従い、メソ平均連鎖長は、J.C.Randallによる、“Polymer Sequence Distribution”第2章(1977年)(Academic Press,New York)に記載の方法に従って算出した。
13C−NMR測定は、BRUKER社製「AVANCE500」を用い、試料200mgをo−ジクロロベンゼンと重ベンゼンの8:2(体積比)の混合液に135℃で溶解させ、110℃で実施した。
4)冷キシレン可溶部(CXS)(質量%)
ポリプロピレン試料1gを沸騰キシレン200mlに溶解して放冷後、20℃の恒温水槽で1時間再結晶化させ、ろ過液に溶解している質量の、元の試料量に対する割合をCXS(質量%)とした。
5)融点(Tmp、℃)
島津製作所製DSC−60示差走査熱量計を用いて熱測定を行った。試料には空洞含有フィルムから5mgを切り出して測定用のアルミパンに封入した。室温から20℃/分の割合で230℃まで昇温し、試料の融解吸熱ピーク温度をTmpとした。
6)熱収縮率(%)
JIS Z 1712に準拠して測定した。
空洞含有フィルムを20mm巾で200mmの長さでMD、TD方向にそれぞれカットし、熱風オーブン中に吊るして5分間加熱した。加熱後の長さを測定し、元の長さに対する収縮した長さの割合で熱収縮率を求めた。
7)ヤング率(単位:GPa)
JIS K 7127に準拠してMDおよびTD方向のヤング率を23℃で測定した。
8)厚み斑
巻き取った空洞含有フィルムロールから長さが1mの正方形のサンプルを切り出し、MD方向およびTD方向にそれぞれ10等分して測定用サンプルを100枚用意した。測定用サンプルのほぼ中央部を接触式のフィルム厚み計で厚みを測定した。
得られた100点のデータの平均値を求め、また最小値と最大値の差(絶対値)を求め、最小値と最大値の差の絶対値を平均値で除した値を空洞含有フィルムの厚み斑とした(表3では、「厚み均一性(%)」と示した)。
9)全光線透過率(単位:%)
JIS K 7375に従って測定した。
10)見掛け比重(g/cm
サンプルを280mm×400mmのサイズにカットし、化学天秤にて重さを測定する。その後ダイヤルゲージを用いて厚みを測定する。それらの結果を以下の式(1)に当てはめ算出する。
見掛け比重(g/cm)=重さ(g)/(面積(cm)×厚み(μm)) (1)
11)空洞含有フィルム外観
2延伸後の空洞含有フィルム1枚を蛍光灯で透かして見た際に、延伸ムラが見えない範囲のものを○、延伸ムラが見える範囲のものを×とした。
12)ヒートシール外観
シーラントで無延伸ポリプロピレン東洋紡製P1128(40μm)を実施例記載の空洞含有フィルムにドライラミネートした積層体をシーラント同士を向かい合わせて2枚重ね、テスター産業製テストシーラーを用いて、160℃で1分間ヒートシールを行った。ヒートシール後の空洞含有フィルムの収縮による外観の変化の具合を目視により評価した。ヒートシール部の変形量が小さく、使用に影響しない範囲のものを○、ヒートシールによる収縮が大きく、変形量が大きいものを×とした。
13)製膜性
TD延伸後にフィルムが30分間破断しない状態を○、1回破断する状態を△、2回以上破断する状態を×とした。
(実施例1)
空洞含有フィルムを構成するポリプロピレン樹脂として、Mw/Mn=8.9、Mz+1/Mn=110、MFR=3.0、[mmmm]=97.1%であるプロピレン単独重合体「HU300」(サムスントタル(株)製)(PP−1)を用いた。PP−1を91重量%、PP−1が50重量%と炭酸カルシウム(備北粉化工業(株)製「PO150B−10」)が50重量%からなる炭酸カルシウム含有マスターバッチ(MB−1)を5重量%、住友化学(株)製の住友ノーブレン「FS2011DG3」(PP−3)が40重量%と二酸化チタン(堺化学工業(株)製、ルチル型)が60重量%からなる二酸化チタンマスターバッチ((株)大日本精機製「7862W」)(MB−T)を4重量%をドライブレンドし、60mm押出機を用いて、250℃でTダイよりシート状に押出し、50℃の冷却ロールで冷却固化した後、135℃で長さ方向に4.5倍に延伸し、ついで両端をクリップで挟み、熱風オーブン中に導いて、179℃で予熱後、167℃で横方向に8.2倍に延伸し、ついでリラックスを6.7%させながら170℃で熱処理した。その後、フィルムの片面にコロナ処理を行い、ワインダーで巻き取った。こうして得られたフィルムの厚みは50μmであった。表1にポリプロピレン樹脂の分子構造、表2に配合量と製膜条件、表3に物性を示す。熱収縮率が低く、ヤング率が高く、発泡性が良好な空洞含有フィルムが得られた。
(実施例2)
横延伸における熱固定温度を174℃とした以外は、実施例1と同様な方法でフィルムを得た。得られた空洞含有フィルムのポリプロピレン樹脂の分子構造を表1に、配合量と製膜条件を表2に、物性を表3に示す。
(実施例3)
PP−1を81重量%、炭酸カルシウム含有マスターバッチ(MB−1)を15重量%とした以外は、実施例1と同様な方法でフィルムを得た。得られた空洞含有フィルムのポリプロピレン樹脂の分子構造を表1に、配合量と製膜条件を表2に、物性を表3に示す。
(実施例4)
PP−1を95重量%、炭酸カルシウム含有マスターバッチ(MB−1)を1重量%とした以外は、実施例1と同様な方法でフィルムを得た。得られた空洞含有フィルムのポリプロピレン樹脂の分子構造を表1に、配合量と製膜条件を表2に、物性を表3に示す。
(実施例5)
空洞含有フィルムを構成するポリプロピレン樹脂として、Mw/Mn=7.7、Mz+1/Mn=140、MFR=5.0g/10分、[mmmm]=97.3%であるプロピレン単独重合体「SA4L」(日本ポリプロ(株)製)(PP−2)を用い、PP−2を91重量%、PP−2が50%と炭酸カルシウム(備北粉化工業(株)製「PO150B−10」)が50%からなる炭酸カルシウム含有マスターバッチ(MB−2)を5重量%とした以外は、実施例1と同様な方法でフィルムを得た。得られた空洞含有フィルムのポリプロピレン樹脂の分子構造を表1に、配合量と製膜条件を表2に、物性を表3に示す。
(実施例6)
横延伸における熱固定温度を165℃とした以外は、実施例4と同様な方法でフィルムを得た。得られた空洞含有フィルムのポリプロピレン樹脂の分子構造を表1に、配合量と製膜条件を表2に、物性を表3に示す。
(比較例1)
空洞含有フィルムを構成するポリプロピレン樹脂として「FS2011DG3」(住友化学(株)製、Mw/Mn=4.0、Mz+1/Mn=21、MFR=2.5g/10分、[mmmm]=97.0%、エチレン量=0.6mol%)(PP−3)を用い、PP−3を91重量%、PP−3が50重量%と炭酸カルシウム(備北粉化工業(株)製「PO150B−10」)が50重量%からなる炭酸カルシウム含有マスターバッチ(MB−3)を5重量%、上記二酸化チタンマスターバッチ(MB−T)4重量%をドライブレンドし、縦延伸温度を125℃、横延伸における予熱温度を170℃、延伸温度を155℃、熱固定温度を165℃とした以外は実施例1と同様な方法でフィルムを得た。得られた空洞含有フィルムのポリプロピレン樹脂の分子構造を表1に、配合量と製膜条件を表2に、物性を表3に示す。
(比較例2)
熱固定温度を168℃とした以外は、比較例1と同様な方法でフィルムを得た。得られた空洞含有フィルムのポリプロピレン樹脂の分子構造を表1に、配合量と製膜条件を表2に、物性を表3に示す。
(比較例3)
「FS2011DG3」を81重量%、炭酸カルシウム含有マスターバッチ(MB−3)を15重量%とした以外は、比較例1と同様な方法でフィルムを得た。得られた空洞含有フィルムのポリプロピレン樹脂の分子構造を表1に、配合量と製膜条件を表2に、物性を表3に示す。
(比較例4)
「FS2011DG3」を95重量%、炭酸カルシウム含有マスターバッチ(MB−3)を1重量%とした以外は、比較例1と同様な方法でフィルムを得た。得られた空洞含有フィルムのポリプロピレン樹脂の分子構造を表1に、配合量と製膜条件を表2に、物性を表3に示す。
上記結果より、実施例で得られた空洞含有フィルムは耐熱性が高いため、ヒートシール後の外観に優れ、フィルムを用いて製袋する際のヒートシール温度をより高温に設定できたり、コートや印刷の乾燥時に高温乾燥が可能となり、生産の効率化が図れる。それに対して、比較例で得られた空洞含有フィルムは性能が不十分だった。
Figure 0006477471
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本発明の空洞含有ポリプロピレンフィルムは包装用途に広く使用することができるが、耐熱性が高いため、例えば、ヒートシール後の外観に優れ、フィルムを用いて製袋する際のヒートシールがより高温で可能となり、また、コートや印刷の乾燥時に高温乾燥が可能となり、生産の効率化が図れる。
また、従来用いられにくかったコート剤やインキ、ラミネート接着剤などを用いることができたり、インモールドラベル用途のフィルム、モーターなどの絶縁フィルム、太陽電池のバックシートのベースフィルムなどの工業用途にも適する。

Claims (6)

  1. ポリプロピレン樹脂を主体として構成され、発泡剤を含有する空洞含有フィルムであって、
    フィルムを構成するポリプロピレン樹脂が下記1)〜)の条件を満たし、
    見掛け比重が0.90以下であることを特徴とする空洞含有ポリプロピレンフィルム。
    1)メソペンタッド分率の下限が96%である。
    2)プロピレン以外の共重合モノマー量の上限が0.1mol%である。
    3)230℃、2.16kgfで測定されるメルトフローレート(MFR)の下限が1g/10minである。
    4)z+1平均分子量(Mz+1)/数平均分子量(Mn)の下限は50である。
    5)質量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)の上限は13である。
  2. フィルムを構成するポリプロピレン樹脂が、更に下記6)の条件を満たすものである請求項1に記載のフィルム。
    6)質量平均分子量(Mw)が10万以下の低分子量成分の含有量の下限が35質量%である。
  3. フィルムを構成するポリプロピレン樹脂が、更に下記7)の条件を満たすものである請求項1または2に記載のフィルム。
    7)z+1平均分子量(Mz+1)の下限は2500000である。
  4. 前記発泡剤が、無機系フィラーおよび有機系フィラーよりなる群から選択される少なくとも一種である請求項1〜3のいずれかに記載のフィルム。
  5. MD方向における155℃熱収縮率が0〜11%、
    TD方向における155℃熱収縮率が−5〜13%、
    23℃におけるMD方向のヤング率が1.3〜2.5GPa、
    23℃におけるTD方向のヤング率が2.4〜4.5GPa
    である請求項1〜4のいずれかに記載のフィルム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のフィルムであって、長手方向に3〜8倍、幅方向に4〜20倍延伸された空洞含有ポリプロピレンフィルム。
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