JP6476879B2 - 移動型x線撮影装置およびボックス - Google Patents

移動型x線撮影装置およびボックス Download PDF

Info

Publication number
JP6476879B2
JP6476879B2 JP2015005460A JP2015005460A JP6476879B2 JP 6476879 B2 JP6476879 B2 JP 6476879B2 JP 2015005460 A JP2015005460 A JP 2015005460A JP 2015005460 A JP2015005460 A JP 2015005460A JP 6476879 B2 JP6476879 B2 JP 6476879B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
box
ray
mobile
imaging apparatus
ray imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015005460A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016129631A (ja
Inventor
高橋 英彦
英彦 高橋
敦 山西
敦 山西
成夫 永野
成夫 永野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2015005460A priority Critical patent/JP6476879B2/ja
Publication of JP2016129631A publication Critical patent/JP2016129631A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6476879B2 publication Critical patent/JP6476879B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、移動型X線撮影装置およびボックスに係り、特にコンピューター等を搭載して病室等に搬送可能な移動型X線撮影装置およびボックスに関する。
X線撮影の分野では、近年、X線源から照射され被写体を透過したX線に応じて電気信号を発生させる変換素子が二次元状に配列されたX線検出器(Flat Panel Detector)が種々開発されており、病院等の医療現場でX線画像の撮影に用いられるようになっている。また、近年、変換素子等が形成されたセンサーパネル等を筐体内に収納し、持ち運び可能とした可搬型のX線検出器が開発され、実用化されている。
一方、X線撮影を病室等で行うような場合、X線源やX線源に高電圧を供給する電圧発生部等を回診車等に搭載して移動可能とした移動型X線撮影装置を病室等に持ち込み、移動型X線撮影装置のX線源から被写体である患者等にX線を照射してX線撮影を行う場合がある。
そして、可搬型のX線検出器は、患者の身体に直接あてがったり、或いは患者とベッド等との間に差し込んで撮影に用いることができる。そして、例えば特許文献1では、X線検出器が患者の身体に接触させる際に、X線検出器の温度が低いと患者が不快な思いをする場合がある。そこで、暖気運転中の移動型のX線装置の本体部内に空気を取り込み、本体部内の電圧発生部等の発熱体の熱で空気を温め、その温めた空気で、移動型のX線装置に搭載されたX線検出器を適度に温めたり保温したりするように構成された移動型のX線装置が記載されている。
特開2014−0147465号公報
ところで、移動型X線撮影装置に、例えばコンソール等のコンピューターユニット等を搭載するように構成すれば、このような移動型X線撮影装置を病室等に持ち込むことで、従来から病院等の施設の撮影室等で行われていた、放射線技師等の操作者がコンソールを操作してX線検出器等の各機器を制御しながら行う本格的な撮影を病室等でも行うことができるようになる。
しかし、このように移動型X線撮影装置にコンピューターユニット等を搭載すると、コンピューターユニットが、移動型X線撮影装置の発熱源である電圧発生部やモーター等の近傍に配置されることになるが、よく知られているように、コンピューターは高温環境に適さない。また、X線検出器と移動型X線撮影装置のX線源との間で信号等の送受信を行い、同期を取りながらX線撮影が行われる場合があるが、それらの間の送受信を受け持つインターフェースユニット等も、一般的に高温環境には適さない。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、搭載される、高温環境に適さないデバイスを、電圧発生部等の発熱源の熱による温度上昇から守り、適切な温度環境下で動作させることが可能な移動型X線撮影装置およびそれらのデバイスを内蔵するボックスを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明の移動型X線撮影装置およびボックスは、
X線を照射するX線源を備える移動型X線撮影装置において、
少なくとも、X線検出器と前記X線源との間で信号の送受信を行うためのインターフェースユニットと、前記X線検出器を用いた撮影を制御するコンピューターユニットとを内蔵し、前記X線源に供給する電圧を発生させる電圧発生部とは分離されているボックスを有しており、
前記ボックスは、上部に吸気口、下部に排気口を有し、それら以外は密閉状態とされていることを特徴とする。
本発明のような方式の移動型X線撮影装置およびボックスによれば、移動型X線撮影装置に搭載される、高温環境に適さないデバイスを、電圧発生部等の発熱源の熱による温度上昇から守り、適切な温度環境下で的確に動作させることが可能となる。
本実施形態に係る移動型X線撮影装置の外観を示す斜視図である。 ケーブル先端のコネクターをX線検出器のコネクターに接続した状態を表す斜視図である。 ボックスの構成を説明するための図である。
以下、本発明に係る移動型X線撮影装置およびボックスの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[移動型X線撮影装置の構成等について]
図1は、本実施形態に係る移動型X線撮影装置の外観を示す斜視図である。なお、以下では、移動型X線撮影装置1の支柱5が設けられた側を移動型X線撮影装置1の前側や前方等、ハンドルバー8が設けられた側を移動型X線撮影装置1の後ろ側や後方、背面等として説明する。
本実施形態では、図1に示すように、移動型X線撮影装置1の本体部2の下方前側に前輪3が、下方後ろ側に後輪4がそれぞれ左右2輪ずつ設けられている。前輪3は前後方向だけでなく左右方向にも向くようになっており、それにより移動型X線撮影装置1を左右方向にも移動させることができるようになっている。前輪3を1輪としてもよい。また、本実施形態では、後輪4を図示しないモーター等で回転させることで移動型X線撮影装置1が自走可能とされている。
移動型X線撮影装置1の本体部2前側には、支柱5が略垂直方向に立設されており、支柱5にはX線を照射可能なX線源6が昇降自在に取り付けられている。また、X線源6は、支柱5を中心として回動させることができるようになっている。そして、X線を照射する際には、X線源6を図1の状態から例えば図中の矢印方向に回動させ、その状態でX線を照射するようになっている。また、X線源6の下側には、X線源6から照射されるX線の照射野を絞るためのコリメータ6aが取り付けられている。
また、移動型X線撮影装置1の本体部2の上面部には、後述するボックス20に内蔵されたコンピューターユニット27(後述する図3参照)に接続された表示画面7が配置されている。そして、本実施形態では、表示画面7は、タッチパネル等で形成されており、コンピューターユニット27の入力装置にもなっている。なお、この他に、マウスやキーボード等の入力手段を備えるように構成することも可能である。
移動型X線撮影装置1の本体部2の後ろ側上部には、放射線技師等の操作者が移動型X線撮影装置1を動かす際などに握るハンドルバー8が設けられている。また、移動型X線撮影装置1の本体部2の背面には、可搬型のX線検出器F(後述する図2参照)等を保持可能なカセッテホルダー9が設けられており、撮影に使用するX線検出器F等をカセッテホルダー9に挿入することで、移動型X線撮影装置1の搬送とともにX線検出器F等も搬送することができるようになっている。
本実施形態では、カセッテホルダー9は、後述するボックス20に内蔵されているインターフェースユニット26(後述する図3参照)から延設されボックス20外に引き出されたケーブルCaやその先端に取り付けられたコネクターCo(図1では図示省略。後述する図2参照)を収容することができるようになっている。なお、コネクターCoをカセッテホルダー9から取り出し、図2に示すように、コネクターCoをX線検出器FのコネクターCfに接続することで、X線検出器Fとインターフェースユニット26とがケーブルCaを介して接続されるようになっている。
そして、本実施形態では、カセッテホルダー9を本体部2から取り外したり左右方向に退避させる等した状態で、ボックス20を、移動型X線撮影装置1の本体部2から取り外したり、本体部2に装填することができるようになっており、ボックス20が移動型X線撮影装置1の本体部2に対して着脱可能とされている。
このように、ボックス20を移動型X線撮影装置1の本体部2に着脱可能とすることで、ボックス20を本体部2から取り外した状態で、ボックス20に内蔵された後述するインターフェースユニット26やコンピューターユニット27等のメンテナンスや修理、交換等を行うことが可能となり、ボックス20が本体部2と一体的に構成されている場合に比べて、それらの作業が行い易くなる等のメリットがある。なお、ボックス20を本体部2と一体的に構成する(すなわちボックス20を本体部2から取り外すことができないように構成する)ことも可能である。
また、本実施形態では、ボックス20を本体部2に装填した図1の状態では、ボックス20の背面と本体部2の背面とが略面一の状態になるように構成されている。また、ボックス20に内蔵されている後述するアクセスポイント28のアンテナ29が、図1に示すようにボックス20の背面外側に露出するように配置されている。
なお、図1では図示を省略したが、アンテナ29や、ボックス20の背面上部に設けられた後述する吸気口21等を、例えばプラスチック等の網状のカバーで覆う等して保護するように構成することも可能である。また、図1では、ボックス20の背面下部に設けられた後述する排気口22が、外部から見えるように構成された状態が示されているが、例えば放射線技師の足等が排気口22にぶつからないように保護するために排気口22の外側にも網状のカバーを設けたり、或いは、排気口22から排気された空気の流路を下方(すなわち床面側)に変えるための板状のカバー等を設けるように構成することも可能である。
また、図1では図示を省略したが、移動型X線撮影装置1の本体部2内には、X線源に供給する高電圧を発生させるX線発生装置の電圧発生部や、後輪4を回転駆動するためのモーター等が設けられている。また、本体部2には、X線発生装置に対して管電流や管電圧、照射時間等を設定するためのパネルやスイッチや、上記のモーターを駆動させたり停止させたりするための操作部等が設けられている。
[ボックスの構成等について]
次に、本実施形態に係る移動型X線撮影装置1のボックス20の構成等について説明する。図3は、ボックス20の構成を説明するためにボックス20の一方の側面部を仮想的に取り外した状態を表す図である。
本実施形態では、ボックス20は、中空の直方体状に形成されており、各面はそれぞれ金属板で形成されている。なお、例えば、ボックス20の各面を金属板よりも熱を伝えにくいプラスチック等の材質で形成したり、ボックス20の各面にそれぞれ断熱材を取り付けるなど、ボックス20の外部から内部に熱が伝わりにくくための構成を適宜採用することも可能である。
前述したように、ボックス20の背面上部には吸気口21が設けられ、ボックス20の背面下部には排気口22が設けられており、ボックス20は吸気口21と排気口22以外は密閉状態とされている。そして、吸気口21の内部には防塵フィルター23が取り付けられており、排気口24の内部には、ボックス20内の空気を排気するための排気ファン24が取り付けられている。防塵フィルター23や排気ファン24を、ボックス20の壁面の外側に取り付けるように構成することも可能である。
本実施形態では、ボックス20は、ボックス内部を上部空間Aと下部空間Bに仕切る仕切り板25を備えている。そして、ボックス20内には、少なくとも、X線検出器F(図2参照)とX線発生装置との間で信号の送受信を行うためのインターフェースユニット26と、X線検出器Fを用いた撮影を制御するコンピューターユニット27とが内蔵されている。なお、図3中の25a、25bやA〜D等については後で説明する。
また、前述した移動型X線撮影装置の電圧発生部やモーター等が、図3に示すボックス20の外側周囲のα〜γの位置に配置される場合があるが、ボックス20は、これらの位置に配置される電圧発生部やモーター等とは分離されている。すなわち、移動型X線撮影装置1の電圧発生部やモーター等がボックス20の外側に配置され、一方で、インターフェースユニット26やコンピューターユニット27等をボックス20内に配置するように構成することで、インターフェースユニット26やコンピューターユニット27等が配置されたボックス20の内部空間を、電圧発生部やモーター等が配置された外部空間から隔離するようになっている。
本実施形態では、インターフェースユニット26は仕切り板25の上側に配置されている、そして、前述したように、インターフェースユニット26にはケーブルCaが接続されており、ケーブルCaはボックス20外に引き出されて、カセッテホルダー9に収容されたり(図1参照)、先端のコネクターCoがX線検出器FのコネクターCfに接続されたりするようになっている(図2参照)。そして、インターフェースユニット26は、X線検出器F(或いはコンピューターユニット27)からX線発生装置に送信するLAN(Local Area Network)通信用の信号等を放射線発生装置用の信号等に変換し、また、その逆の変換を行う図示しない変換器が内蔵されている。
また、本実施形態では、インターフェースユニット26には、X線検出器Fの図示しない内蔵電源を充電するための充電ユニット26a等が内蔵されているが、充電ユニット26a等をインターフェースユニット26とは別体に設けることも可能である。
一方、本実施形態では、コンピューターユニット27は仕切り板25の下側に配置されている。コンピューターユニット27はいわゆるコンソールとして機能するものであり、例えば、X線検出器Fのモードを撮影可能(wake up)モードとスリープモード(sleep)モードとの間で切り替えたり、図示しないHIS(Hospital Information System;病院情報システム)やRIS(Radiology Information System;放射線科情報システム)等の外部システムから撮影オーダー情報等の必要な情報やデータ等を入手したり、或いはX線検出器Fで生成された画像データ等に基づいてX線画像を生成する等の処理を行って、X線検出器Fを用いた撮影を制御するようになっている。
なお、前述したように、コンピューターユニット27は、移動型X線撮影装置1の本体部2の上面部に配置された表示画面7(図1参照)に接続されている。また、本実施形態では、上記のように、コンピューターユニット27をコンソールとして機能させる場合が想定されているが、例えば、コンピューターユニット27がコンソール以外の機能を有するように構成することも可能である。
本実施形態では、ボックス20内には、この他、例えば、X線検出器Fとコンピューターユニット26との間の無線通信を可能とするアクセスポイント28が設けられている。アクセスポイント28は、仕切り板25の下面に取り付けられ、或いはコンピューターユニット27の上方に配置されている。そして、アクセスポイント28のアンテナ29が金属板等で形成されたボックス20の壁面内に設けられると、ボックス20外のX線検出器Fからの無線通信をアンテナ29で受信することができなくなるため、本実施形態では、アクセスポイント28のアンテナ29が、ボックス20の背面外側に露出するように配置されている。
なお、本実施形態では、X線検出器Fとコンピューターユニット27との間の通信は、アクセスポイント28を介した無線通信で行うことが想定されている。そして、X線検出器Fがアクセスポイント28と無線通信を行う際に必要になるSSID等の情報は、例えば図2に示したようにX線検出器FにケーブルCaを接続した際にインターフェースユニット26からX線検出器Fに送信するように構成することが可能である。
しかし、X線検出器Fとコンピューターユニット27とを、ケーブルCaで直接接続したり、インターフェース25を介して接続する等して、それらの間の通信を有線通信で行うように構成することも可能であり、X線検出器Fとコンピューターユニット27との間の通信の仕方は特定の仕方に限定されない。
また、本実施形態では、上記のように、X線検出器Fと、移動型X線撮影装置に搭載されたX線発生装置とを、ケーブルCaやインターフェースユニット26等を介して接続し、X線検出器FとX線発生装置との間で有線通信を行い、X線検出器FとX線発生装置とが同期をとりながらX線源6(図1参照)からX線を照射させて撮影を行う場合が想定されている。
しかし、この他にも、例えば、X線検出器FとX線発生装置との間の通信を、アクセスポイント28やインターフェースユニット26等を介した無線通信で行うように構成することも可能である。また、撮影の際に、X線検出器FとX線発生装置との間で通信を行わず、X線検出器Fが、X線源6からX線が照射されたことを自ら検知して撮影を行うように構成することも可能であり、X線検出器FとX線発生装置との間の通信の有無や通信の仕方は、特定の場合に限定されない。
さらに、本実施形態では、ボックス20内に、少なくともインターフェースユニット26とコンピューターユニット27、或いはそれらとアクセスポイント28とが内蔵されている場合について説明するが、他の電子機器等を内蔵するように構成することも可能である。
[作用等]
次に、本実施形態に係る移動型X線撮影装置1やボックス20の作用について説明する。また、ボックス20内の温度上昇を抑制するための構成等についてもあわせて説明する。
本実施形態では、上記のように、一方で、移動型X線撮影装置1に搭載されるインターフェースユニット26やコンピューターユニット27等の高温環境に適さないデバイスをボックス20内に内蔵させ、他方で、高温になるX線発生装置の電圧発生部やモーター等をボックス20から分離させてボックス20外に配置する。このようにして、インターフェースユニット26やコンピューターユニット27等が配置されたボックス20の内部空間を、電圧発生部やモーター等が配置された外部空間から隔離する。
そして、この状態で、ボックス20の上部に設けられた吸気口21から外部の空気を吸い込み、ボックス20の下部に取り付けられた排気ファン24を駆動させてボックス20内の空気を排気口22から排気することで、図3中に矢印で示すように、ボックス20の内部に上側から下側に向かう空気の流れが形成される。
そのため、ボックス20外の電圧発生部等の熱がボックス20内に伝わってボックス20内部の空気が熱せられたとしても、上記のボックス20内の空気の流れで温められた空気は排気口22から強制的に排気され、より低温の空気(すなわち室温の空気)が吸気口21からボックス20内部に取り込まれる。
そのため、このように構成することで、ボックス20外に高温になる電圧発生部等が配置されているとしても、ボックス20内の温度が過度に上昇することを的確に抑制することが可能となり、インターフェースユニット26やコンピューターユニット27等の高温環境に適さないデバイスを、電圧発生部等の発熱源の熱による温度上昇から守り、適切な温度環境下で動作させることが可能となる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る移動型X線撮影装置1やボックス20によれば、ボックス20内に、移動型X線撮影装置1に搭載されるインターフェースユニット26やコンピューターユニット27等の高温環境に適さないデバイスを内蔵させるとともに、高温になるX線発生装置の電圧発生部やモーター等をボックス20から分離させてボックス20外に配置し、インターフェースユニット26やコンピューターユニット27等が配置されたボックス20の内部空間を、電圧発生部やモーター等が配置された外部空間から隔離する。そして、その状態で、排気ファン24を駆動させてボックス20内で上側から下側に向かう空気の流れを形成し、ボックス20内の温められた空気を排気口22から強制的に排気し、より低温の空気を吸気口21からボックス20内部に取り込む。
そのため、ボックス20外に高温になる電圧発生部等が配置されているとしても、ボックス20内の温度が過度に上昇することを的確に抑制することが可能となり、インターフェースユニット26やコンピューターユニット27等の高温環境に適さないデバイスを、電圧発生部等の発熱源の熱による温度上昇から守り、適切な温度環境下で動作させることが可能となる。そのため、移動型X線撮影装置1を適切に動作させることが可能となり、移動型X線撮影装置1を病室や患者の自宅等に持ち込む場合でも、撮影を的確に行うことが可能となる。
また、本実施形態のように、ボックス20を、吸気口21と排気口22以外は密閉された状態となるように構成することで、吸気口21と排気口22以外の場所でもボックス20内外への空気の流通ができるように構成されている場合に比べて、ボックス20内の空気の流れを安定させることが可能となる。そのため、上記の効果を的確にかつ安定して発揮させることが可能となる。
また、図3に示したように、比較的重量が重いコンピューターユニット27をボックス20内の下部に配置すれば、コンピューターユニット27をボックス20内の上部に配置する場合に比べてボックス20や移動型X線撮影装置1の重心が安定するため好ましい。また、このようにボックス20や移動型X線撮影装置1の重心が安定することで、コンピューターユニット27に振動等が生じることを抑制することが可能となり、コンピューターユニット27が振動で誤作動する等の問題が発生することを的確に防止することが可能となる。なお、コンピューターユニット27の耐振性をより向上させるために、コンピューターユニット27の下方に図示しない防振部材を介在させるようにしてボックス20内に配置するように構成することも可能である。
また、通常の場合、コンピューターユニット27を作動させるとコンピューターユニット27が発熱し、コンピューターユニット27から温風がボックス20内に排出されるため、ボックス20内のコンピューターユニット27付近の温度が上昇する。その際、例えば図3に示した構成とは反対に、下側に設けた吸気口からボックス20内に空気を取り込み、上側に設けた排気口からボックス20内の空気を排気するように構成すると、ボックス20の内部に下側から上側に向かう空気の流れが形成される。
そして、上記のように、コンピューターユニット27をボックス20内の下部に配置するように構成すると、コンピューターユニット27から排出された温風がボックス20内の空気の流れに乗って上側に流れ、ボックス20内の上部に配置されたインターフェースユニット26等が温められてしまう状態になる。
それに対し、図3に示した本実施形態のように、上側に設けた吸気口21からボックス20内に空気を取り込み、下側に設けた排気口22からボックス20内の空気を排気するように構成し、ボックス20の内部に上側から下側に向かう空気の流れ(図3中の矢印参照)を形成すると、ボックス20内の下部に配置されたコンピューターユニット27から排出された温風は、ボックス20内で上昇することなく、ボックス20内の空気の流れに乗って下側の排気口22から排気される。そのため、ボックス20内の上部に配置されたインターフェースユニット26等が温められてしまうことを的確に防止することが可能となる。
また、吸気口をボックス20の下側に設けると、吸気の際に、病室等の床面上のごみや埃等を吸い込まないようにするために、比較的高性能の防塵フィルターを吸気口に取り付けることが必要になる。しかし、図3に示した本実施形態のように、吸気口21をボックス20の上側に設ける場合、吸気の際に、空気中に漂う埃等を吸い込まないようにすればよい。そのため、吸気口21に取り付ける防塵フィルター23として高性能の防塵フィルターを用いる必要はなく、比較的簡易なものを用いることが可能となる。
また、図3に示した本実施形態にように、排気口22をボックス20の下側に設けることで、排気口をボックス20の上側に設ける場合に比べて、排気口22に取り付ける排気ファン24の位置が、移動型X線撮影装置1の近傍に立つ放射線技師等の操作者の耳から遠ざかる状態になる。そのため、放射線技師等の操作者に聞こえる排気ファン24の回転音が小さくなり、静音化を図ることが可能となる。
また、排気口をボックス20の上側に設けると、すなわち例えば図1に示した21(本実施形態では吸気口)の位置に排気口が設けられているとすると、カセッテホルダー9に挿入されたX線検出器F(図3では図示省略)の上側に排気口から排気された温かい空気が当たり、X線検出器Fの温度が上昇してしまう。また、カセッテホルダー9に挿入されたX線検出器Fの下側の部分には温かい排気が当たらないため、X線検出器Fの上側の部分では温度が上昇し、下側の部分の温度では温度が上昇せず、X線検出器Fの温度が各部分で不均一になる虞れがある。
X線検出器Fの温度が上がり過ぎるとX線検出器Fに誤作動等が生じるようになり好ましくなく、また、X線検出器Fの温度が各部分で不均一になると、X線検出器Fで生成された画像データやそれに基づいて生成されるX線画像に画像ムラが生じる等して画質が低下してしまう。
それに対し、図3に示した本実施形態のように、排気口22をボックス20の下側に設けることで、排気口22から排気された温かい空気がカセッテホルダー9に挿入されたX線検出器Fに当たることなく排気されるため、上記のような問題が生じることを的確に防止することが可能となり、X線検出器Fで生成される画像データやそれに基づいて生成されるX線画像の画質が低下することを的確に防止することが可能となる。
[仕切り板の構成等について]
また、図3に示したように、ボックス20内に、ボックス20内部を上部空間Aおよび下部空間Bに仕切る仕切り板25を設けるように構成することで、前述したボックス20内での空気の流れをより安定させて、ボックス20内の熱をより的確に排気することが可能となる。以下、そのための具体的な構成等について説明する。
本実施形態では、仕切り板25は、吸気口21から流入した空気が上部空間Aから下部空間Bに流通することができるようにするために、空気の流路として開口25a、25bが設けられている。
ボックス20自体の構造やボックス20内の各デバイスの配置等にもよるが、ボックス20内部の奥側の空間C(図3参照)、すなわちボックス20内部の、吸気口21等から最も離れた側(ボックス20を移動型X線撮影装置1に装填した場合には最も前側)の空間Cに空気の流れを形成しないと、空間Cの空気を排気することができなくなり、空間Cに温かい(或いは熱い)空気が滞留する。そのため、ボックス20内の温度が上昇してしまい、インターフェースユニット26やコンピューターユニット27等の高温環境に適さないデバイスが高温の雰囲気下に置かれる状況になってしまう虞れがある。
そこで、本実施形態では、少なくとも、仕切り板25の、吸気口21から最も離れた部分に開口25aを形成して、吸気口21から流入した空気の上部空間Aから下部空間Bへの流通を可能とする流路が設けるようになっている。このように構成することで、ボックス20内部の、吸気口21等から最も離れた側の空間Cに空気の流れを形成することが可能となり、空間Cに温かい(或いは熱い)空気が滞留することを的確に防止して、ボックス20内の温度上昇を的確に抑制することが可能となる。
また、上記のように、仕切り板25の、吸気口21から最も離れた部分にだけ開口25aを形成すると、今度は、ボックス20内部のより手前側の空間D(図3参照)、すなわちボックス20内部の、吸気口21等から最も離れた部分(すなわち空間C)よりも吸気口21に近い空間(ボックス20を移動型X線撮影装置1に装填した場合には最も後ろ側)の空間Dの空気を排気することができなくなり、空間Dに、コンピューターユニット27から排出された温風等の温かい(或いは熱い)空気が滞留する。そのため、この場合も、ボックス20内の温度が上昇してしまい、インターフェースユニット26やコンピューターユニット27等の高温環境に適さないデバイスが高温の雰囲気下に置かれる状況になってしまう虞れがある。
そこで、本実施形態では、仕切り板25の、吸気口21から最も離れた部分より吸気口21に近い部分にも開口25bを形成して、吸気口21から流入した空気の上部空間Aから下部空間Bへの流通を可能とする流路が設けるようになっている。このように構成することで、図3に矢印で示したように、ボックス20内部のより手前側の空間Dにも空気の流れを形成することが可能となり、空間Dに温かい(或いは熱い)空気が滞留することを的確に防止して、ボックス20内の温度上昇を的確に抑制することが可能となる。
なお、開口25a、25bは、例えば網状に形成することも可能であり、或いは円形等の所定の形状に形成することも可能である。また、例えば仕切り板25に互いに同じ面積だけ開口するように開口25a、25bを設けると、吸気口21に近い開口25bを流通する空気の量が開口25aを流通する空気の量よりも多くなり、ボックス20内部の奥側の空間Cでの空気の流れが悪くなる場合がある。
そこで、そのような場合には、開口25aを流通する空気の量と開口25bを流通する空気の量とが同程度になるように、開口25aや開口25bの面積を変えたり或いは開口の数を変える等して開口25a、25bの流路面積をそれぞれ調整することが望ましい。
以上のように構成することで、ボックス20内部を上部空間Aおよび下部空間Bに仕切る仕切り板25に開口25a、25bを設けるように構成することで、ボックス20内での空気の流れをより安定させて、ボックス20内の熱をより的確に排気することが可能となる。また、上記のように開口25a、25bの流路面積を的確に調整することで、開口25aを流通する空気の量と開口25bを流通する空気の量とが同程度になり、ボックス20内の熱を効率良く排気することが可能となる。
なお、本発明が上記の各実施形態等に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記の実施形態では、ボックス20内に仕切り板25を設け、仕切り板25に開口25a、25bを設ける場合について説明したが、仕切り板25を設けなくても、上記の本発明の有益な作用効果を奏することが可能である場合には、必ずしもボックス20内に仕切り板25を設ける必要はない。そして、このように仕切り板25を設けない場合にも本発明を適用することが可能である。
1 移動型X線撮影装置
2 本体部(装置本体部)
6 X線源を備える移動型X線撮影装置において、
20 ボックス
21 吸気口
22 排気口
24 排気ファン
25 仕切り板
25a、25b 開口(流路)
26 インターフェースユニット
26a 充電ユニット
27 コンピューターユニット
28 アクセスポイント
A 上部空間
B 下部空間
F X線検出器

Claims (9)

  1. X線を照射するX線源を備える移動型X線撮影装置において、
    少なくとも、X線検出器と前記X線源との間で信号の送受信を行うためのインターフェースユニットと、前記X線検出器を用いた撮影を制御するコンピューターユニットとを内蔵し、前記X線源に供給する電圧を発生させる電圧発生部とは分離されているボックスを有しており、
    前記ボックスは、上部に吸気口、下部に排気口を有し、それら以外は密閉状態とされていることを特徴とする移動型X線撮影装置。
  2. 前記ボックスは、当該ボックス内部を上部空間および下部空間に仕切る仕切り板を備えており、
    前記仕切り板は、前記吸気口から流入した空気が前記上部空間から前記下部空間に流通することができるように構成されており、
    前記インターフェースユニットは前記仕切り板の上側に、前記コンピューターユニットは前記仕切り板の下側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の移動型X線撮影装置。
  3. 前記仕切り板の、前記吸気口から最も離れた部分に、前記吸気口から流入した空気の前記上部空間から前記下部空間への流通を可能とする流路が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の移動型X線撮影装置。
  4. 前記仕切り板の、前記吸気口から最も離れた部分より前記吸気口に近い部分にも、前記吸気口から流入した空気の前記上部空間から前記下部空間への流通を可能とする流路が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の移動型X線撮影装置。
  5. 前記ボックスは、装置本体部に対して着脱可能とされていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の移動型X線撮影装置。
  6. 前記排気口に、前記ボックス内の空気を排気するための排気ファンが取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の移動型X線撮影装置。
  7. 前記ボックスに、前記X線検出器と前記コンピューターユニットとの間の無線通信を可能とするアクセスポイントが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の移動型X線撮影装置。
  8. 前記ボックスは、前記X線検出器を充電するための充電ユニットを備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の移動型X線撮影装置。
  9. X線を照射するX線源を備える移動型X線撮影装置に装填されるボックスにおいて、
    少なくとも、X線検出器と前記X線源との間で信号の送受信を行うためのインターフェースユニットと、前記X線検出器を用いた撮影を制御するコンピューターユニットとを内蔵し、
    前記X線源に供給する電圧を発生させる電圧発生部とは分離されており、
    上部に吸気口、下部に排気口を有し、それら以外は密閉状態とされていることを特徴とするボックス。
JP2015005460A 2015-01-15 2015-01-15 移動型x線撮影装置およびボックス Active JP6476879B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015005460A JP6476879B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 移動型x線撮影装置およびボックス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015005460A JP6476879B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 移動型x線撮影装置およびボックス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016129631A JP2016129631A (ja) 2016-07-21
JP6476879B2 true JP6476879B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=56415767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015005460A Active JP6476879B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 移動型x線撮影装置およびボックス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6476879B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7318590B2 (ja) 2020-05-28 2023-08-01 株式会社島津製作所 画像診断装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011047737A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Fujifilm Corp 放射線画像検出装置
EP2584969B1 (en) * 2010-06-25 2016-11-23 Varian Medical Systems, Inc. Conversion of existing portable or mobile analog radiographic apparatus for enabling digital radiographic applications
US9101316B2 (en) * 2011-11-30 2015-08-11 General Electric Company Portable radiation detector and system
JP5986523B2 (ja) * 2013-02-28 2016-09-06 富士フイルム株式会社 放射線画像撮影装置
US9456799B2 (en) * 2013-03-08 2016-10-04 Virtual Imaging, Inc. Modality with multicomputer system and powering sequence therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016129631A (ja) 2016-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107708564B (zh) 放射线图像摄影装置、放射线图像摄影装置的控制方法以及记录介质
CN106999126B (zh) X射线设备和x射线探测器
US7924982B2 (en) Radiographic imaging apparatus and control method thereof
US9924915B2 (en) X-ray CT apparatus
JP6123445B2 (ja) 移動型x線撮影装置
JP5481521B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置及びその制御方法
JP6066247B1 (ja) 放射線照射装置
JP2007000535A (ja) 移動型x線装置
US20240108296A1 (en) Heating systems and methods for heating a breast support platform
JP6476879B2 (ja) 移動型x線撮影装置およびボックス
JP6116930B2 (ja) X線ct装置
JP5049502B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置及びその制御方法
JP2012040072A (ja) 可搬型放射線画像検出装置
JP6675221B2 (ja) 医用画像診断装置
JP6502493B2 (ja) 放射線画像撮影装置
US10617380B2 (en) Radiographic imaging apparatus and radiographic imaging system
JP4551621B2 (ja) X線ct装置の熱放出システム
JP5203040B2 (ja) X線ct装置
JP6904687B2 (ja) 放射線撮影装置およびその制御方法
JP6794637B2 (ja) 放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システム
JP2014147465A (ja) X線装置
JP6066246B1 (ja) 放射線照射装置
JP2010279474A (ja) X線診断装置
JP6742291B2 (ja) 放射線画像撮影装置及び放熱方法
JP5984248B2 (ja) X線ct用の架台装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6476879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150