JP2010279474A - X線診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空冷による騒音及び汚染を抑止することができ、さらに、装置の簡略化及びコスト削減を実現する。
【解決手段】X線診断装置において、X線により被検体の医用画像を撮影する撮影部を構成する発熱体としてのX線検出器3bと、そのX線検出器3bを冷却液により冷却する熱交換器11と、X線検出器3b及び熱交換器11を保持し放熱性を有する円弧状の保持アーム4aと、その保持アーム4aの内部に形成され、保持アーム4aの形状に沿って冷却液を流し、熱交換器11に循環させる循環流路Pと、熱交換器11及び循環流路Pに冷却液を流すためのポンプ12とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、X線診断装置に関し、例えば、X線照射器やX線検出器などの発熱体を備えるX線診断装置に関する。
X線診断装置は、X線照射器により天板上の被検体(例えば患者や受検者など)に対してX線を照射し、X線検出器により被検体を透過したX線量を検出して被検体の投影データを収集する装置である。X線照射器及びX線検出器は天板を間に対向してCアームにより保持されている。このX線診断装置としては、例えば、循環器系の医用画像を撮影するX線透視撮影装置などがある。
通常、X線検出器やX線照射器は自身の発熱量が大きいので、その発熱がシステムに影響を与えることを防止するため、X線照射器やX線検出器などを冷却する必要がある。特に、X線検出器では、発熱によりノイズが発生するため、X線検出器自体の性能に影響がある。
ここで、冷却方法としては、強制空冷や水冷式冷却などがある(例えば、特許文献1参照)。強制空冷では、空冷用のファンがX線照射器やX線検出器の近傍に配置される。また、水冷式冷却では、チラーなどの冷水循環装置が用いられ、冷水がホースによりX線照射器やX線検出器に供給される。この冷水用のホースは検査室から機械室まで数十mの長さで施設される。
特開2005−230220号公報
しかしながら、強制空冷を行う場合には、X線照射器やX線検出器の近傍に空冷用のファンが配置されるため、騒音が大きく、さらに、埃や塵などによる汚染が発生してしまう。また、水冷式冷却を行う場合には、チラーなどの冷水循環装置を用いるため、ホースにより冷却水を引き回す距離が長く、大規模な冷却システムが構築される。このため、装置が複雑になり、かつ、コストが高くなってしまう。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、空冷による騒音及び汚染を抑止することができ、さらに、装置の簡略化及びコスト削減を実現することができるX線診断装置を提供することである。
請求項1記載の発明の特徴は、X線診断装置において、X線により被検体の医用画像を撮影する撮影部を構成する発熱体と、発熱体を冷却液により冷却する熱交換器と、発熱体及び熱交換器を保持し、放熱性を有する円弧状の保持アームと、保持アームの内部に形成され、保持アームの形状に沿って冷却液を流し、熱交換器に循環させる循環流路と、熱交換器及び循環流路に冷却液を流すためのポンプとを備えることである。
本発明によれば、空冷による騒音及び汚染を抑止することができ、さらに、装置の簡略化及びコスト削減を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るX線診断装置の概略構成を示す模式図である。 図1に示すX線診断装置が備えるX線検出器を冷却する冷却構造を示す模式図である。 図2に示す冷却構造を示す斜視図である。 図3に示す冷却構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るX線診断装置が備えるX線検出器を冷却する冷却構造を示す模式図である。 図5に示す冷却構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るX線診断装置が備えるX線検出器を冷却する冷却構造を示す模式図である。 図7に示す冷却構造を示す断面図である。 冷却処理の流れを示すフローチャートである。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1乃至図4を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るX線診断装置1は、患者などの被検体Tが載置される寝台2と、その寝台2上の被検体Tの医用画像をX線により撮影する撮影部3と、その撮影部3を移動可能に支持して撮影位置まで移動させる移動機構4と、各部を制御する制御装置5とを備えている。
寝台2は、被検体Tを載せる長方形状の天板2aと、その天板2aを支持して水平方向及び鉛直方向に移動させる天板駆動部2bとにより構成されている。この天板駆動部2bは移動機構や駆動源などを具備しており、制御装置5に電気的に接続されている。寝台2は、天板駆動部2bにより天板2aを移動させ、天板2a上の被検体Tを所望の位置に位置付ける。
撮影部3は、寝台2の天板2a上の被検体Tに対してX線を照射するX線照射器3aと、そのX線照射器3aにより照射されて被検体Tを透過したX線を検出するX線検出器3bとを備えている。この撮影部3は、寝台2の天板2aの周囲を移動可能に設けられており、撮影位置から天板2a上の被検体Tの各部位の医用画像を撮影する。
X線照射器3aは、X線を出射するX線管やそのX線管から出射されたX線を絞るX線絞り器などを備えている。このX線照射器3aは高電圧発生部(図示せず)を介して制御装置5に電気的に接続されている。X線絞り器としては、例えばコリメータなどが用いられる。このX線照射器3aは、X線管によりX線を出射し、そのX線をX線絞り器によって絞り、寝台2の天板2a上の被検体Tに照射する。
ここで、高電圧発生部は、X線照射器3aに供給する高電圧を発生させる装置であり、制御装置5から与えられた電圧を昇圧及び整流し、その電圧をX線照射器3aに供給する。なお、制御装置5は、X線照射器3aに所望のX線を発生させるため、高電圧発生部に与える電圧の波形、すなわち振幅やパルス幅等の各種条件を制御する。
X線検出器3bは、X線照射器3aに対向離間しており、対向するX線照射器3aに対して接離方向に移動可能に形成されている。このX線検出器3bは、2次元状に配列された複数のX線検出素子を有し、被検体Tを透過したX線を検出する検出器である。X線検出器3bは、制御装置5に電気的に接続されており、検出したX線に基づくX線画像信号を制御装置5に出力する。X線検出器3bとしては、例えば、X線平面検出器(FPD)などが用いられる。
移動機構4は、X線照射器3a及びX線検出器3bを対向させて保持する保持アーム4aと、その保持アーム4aをスライド移動可能に支持するアーム支持部4bと、そのアーム支持部4bを回動可能に支持する支柱4cとを備えている。この移動機構4は制御装置5に電気的に接続されている。
保持アーム4aは、例えばC字形状のCアーム(円弧状のアーム)であり、アーム支持部4bにスライド移動可能に設けられている。この保持アーム4aは、そのアームが伸びる長手方向にスライド移動可能に形成されている。保持アーム4aの長手方向の両端部には、X線照射器3a及びX線検出器3bがそれぞれ対向させて設けられている。Cアーム以外にも、保持アーム4aとしてΩ字形状のΩアームなどが用いられる。
アーム支持部4bは、保持アーム4aをその長手方向にスライド移動可能に支持する部材であり、支柱4cに回動可能に設けられている。また、支柱4cは、アーム支持部4bを回動可能に支持する部材であり、床面に回動可能に設けられている。
制御装置5は、各部を制御するマイクロプロセッサなどの制御部5aと、X線検出器3bからのX線画像信号に基づいて医用画像を生成する画像処理部5bと、各種プログラムや各種データを記憶する記憶部5cと、医用画像を保管する保管部5dと、術者や助手などの操作者からの入力操作を受け付ける入力部5eと、医用画像などの各種画像を表示する表示部5fとを備えている。これらの各部5a〜5fはバス5gにより電気的に接続されている。
制御部5aは、記憶部5cに記憶された各種プログラムや各種データに基づいて各部を制御し、特に、入力部5eに対する操作者の入力操作に応じて寝台2、撮影部3及び移動機構4を制御する。また、制御部5aは各種プログラムに基づいて各種データの計算又は加工等を行う一連のデータ処理や医用画像などの画像を表示する画像表示処理などを実行する。なお、制御部5aは、移動機構4の駆動部(例えばサーボモータ)などに設けられたエンコーダからの出力値に基づいて、保持アーム4aの位置情報を得ることが可能である。
画像処理部5bは、X線検出器3bから出力されたX線画像信号から医用画像を生成し、その医用画像を記憶部5cやネットワークを介して接続された他の記憶装置などに保存する。
記憶部5cは、制御部5aが実行する各種プログラム及び各種データを記憶するメモリや制御部5aのワークエリアとしても機能するメモリなどである。この記憶部5cとしては、例えば、ROMやRAM、磁気ディスク装置、半導体ディスク装置(フラッシュメモリ)などが用いられる。
保管部5dは、医用画像を順次保管するメモリである。この保管部5dとしては、例えば、磁気ディスク装置や半導体ディスク装置(フラッシュメモリ)などが用いられる。なお、保管部5dはネットワークを介して接続されてもよい。
入力部5eは、操作者により入力操作される操作部である。この入力部5eとしては、例えば、ジョイスティックやキーボード、マウスなどの入力デバイスが用いられる。術者や助手などの操作者は、入力部5eを入力操作し、撮影部3を所望の撮影位置に移動させる。
表示部5fは、被検体Tの医用画像などの各種画像を表示する表示装置である。この表示部5fとしては、例えば、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどが用いられる。
次に、前述のX線検出器3bを冷却する冷却構造について説明する。
図2及び図3に示すように、発熱体となるX線検出器3bには、水などの冷却液による冷却を行う熱交換器11が設けられている。この熱交換器11は保持アーム4aの先端部に設けられており、保持アーム4aによりX線検出器3bと共に保持されている。
熱交換器11は、その内部流路11aに冷却液を流し、冷却液とX線検出器3bとの間で間接的に熱交換を行い、X線検出器3bを冷却する。内部流路11aは、X線検出器3bに対する冷却効率が向上するように、そのX線検出器3bに接触する接触面の全面にわたって折り返しを繰り返して(つずら折り状に)設けられている。
この熱交換器11には、冷却液循環用の小型のポンプ12が設けられている。このポンプ12は電気的に制御部5aに接続されており、その駆動が制御部5aにより制御される。なお、ポンプ12の取付位置は熱交換器11に限られるものではなく、例えば、保持アーム4aであってもよい。
また、支柱4c内の駆動部4c1(図2参照)は電気的に制御部5aに接続されており、その駆動が制御部5aにより制御される。駆動部4c1は、保持アーム4aのスライド移動やアーム支持部4bの回転などを行うための駆動部である。
図3及び図4に示すように、保持アーム4aの内部には、循環流路Pが保持アーム4aの形状に沿って冷却液を流すように形成されている。この循環流路Pは、熱交換器11に冷却液を循環させるようにその熱交換器11の内部流路11aに連通している。また、循環流路Pは、保持アーム4aの熱交換器11側の端部から保持アーム4aの長手方向(スライド移動方向)に沿って伸びており、その他端部で折り返して熱交換器11側の端部まで戻ってくるように形成されている。
このような冷却構造において、冷却液はポンプ12の駆動により熱交換器11の内部流路11a及び保持アーム4aの循環流路Pを流れて循環する。X線検出器3bで発生した熱は熱交換器11の内部流路11aを通過する冷却液により放散される。このとき、冷却液は発熱体であるX線検出器3bから熱を奪い取る。その後、冷却液は保持アーム4aの循環流路Pを流れ、熱交換器11に戻ってくる。なお、ポンプ12は装置電源ON後に常時駆動しているため、冷却液は熱交換器11の内部流路11a及び保持アーム4aの循環流路Pを常時循環している。
この循環動作では、保持アーム4a全体が放熱体として機能するので、冷却液の熱は保持アーム4aにより放散され、その冷却液は保持アーム4a内の循環流路Pを流れながら徐々に冷却される。これにより、保持アーム4a全体を放熱体として冷却液を冷やすことが可能となるので、空冷用のファン、あるいは、チラーのような冷水循環装置を用いることなく、熱交換器11によってX線検出器3bを冷却することができる。
ここで、保持アーム4aは、例えばアルミなどの金属を用いてアルミ押し出しやアルミ鋳造などにより形成されており、優れた放熱性を有している。保持アーム4aの材料としては、強度や重量、放熱性などを考慮して適した材料が用いられる。なお、保持アーム4aの内部中央部分は軽量化のために空洞となっている(図4参照)。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、X線検出器3b及び熱交換器11を保持して放熱性を有する円弧状の保持アーム4aの内部に、その保持アーム4aの形状に沿って冷却液を流して熱交換器11に循環させる循環流路Pを設けることによって、保持アーム4a全体が放熱体として機能するので、冷却液の熱は保持アーム4aにより放散され、その冷却液は保持アーム4a内の循環流路Pを流れながら徐々に冷却される。その後、冷却液は再び熱交換器11に流入して冷却に用いられるので、X線検出器3bが効率良く確実に冷却される。
したがって、空冷用のファンを配置せずに冷却を行うことが可能となるので、空冷による騒音及び汚染を抑止することができる。また、チラーなどの冷水循環装置を用いることなく、さらに、ホースにより冷却水を引き回す必要もなくなり、大規模な冷却システムの構築を防止することが可能となるので、装置の簡略化及びコスト削減を実現することができる。
また、X線検出器3bの発熱が抑えられ、ノイズ発生が抑止されるので、発熱によるX線検出器3bの性能低下を防止することができる。なお、X線検出器3bは撮影中に患者に近づくことがあるが、そのX線検出器3bは熱交換器11により確実に冷却されるので、X線検出器3bが患者に触れた場合でも、やけどなどの怪我の心配はない。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図5及び図6を参照して説明する。
本発明の第2の実施の形態は第1の実施の形態と基本的に同じである。したがって、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なる部分について説明し、第1の実施の形態で説明した部分と同じ部分の説明を省略する。
図5及び図6に示すように、本発明の第2の実施の形態では、冷却デバイス21が保持アーム4aの背面に複数個(例えば6個)埋め込まれている。これらの冷却デバイス21の表面は保持アーム4aの背面から露出している。また、放熱体22が保持アーム4aの背面を覆うようにその全面に設けられている。ここで、保持アーム4aの天板2a側の内面が前面であり、その反対の外面が背面である。
冷却デバイス21は、保持アーム4aの長手方向に略等間隔に3個並べられ、さらに、その短手方向に2個並べられて保持アーム4aの背面に埋め込まれている。これらの冷却デバイス21は保持アーム4aの循環流路P上の背面に位置付けられており、その循環流路Pの近傍に存在している。各冷却デバイス21は、保持アーム4aの循環流路Pを循環する冷却液を保持アーム4aを介して間接的に冷却する。各冷却デバイス21としては、例えば、ペルチェ素子などが用いられる。
各冷却デバイス21は制御部5aに電気的に接続されており、各々の駆動は制御部5aにより制御される。制御部5aは、冷却デバイス21に印加する電圧(電流)を制御し、冷却デバイス21の冷却力(冷却温度)を調整する。例えば、制御部5aは、冷却デバイス21の冷却力を一定に維持すように印加電圧を制御する。
放熱体22は、保持アーム4aの背面及び各冷却デバイス21の表面に接触し、その接触面の反対面にフィン構造を有しており、保持アーム4aの熱を空気中に放散させる部材である。なお、フィン構造により放熱体22の表面積が増加するので、放熱効率を向上させることができる。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、保持アーム4aの背面に冷却デバイス21及び放熱体22を設けることによって、冷却力及び放熱力を上げ、保持アーム4aの循環流路P内の冷却液を冷やす冷却能力を向上させることが可能となるので、発熱体となるX線検出器3bを確実に冷却することができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態について図7乃至図9を参照して説明する。
本発明の第3の実施の形態は第2の実施の形態と基本的に同じである。したがって、第3の実施の形態では、第2の実施の形態と異なる部分について説明し、第2の実施の形態で説明した部分と同じ部分の説明を省略する。
図7及び図8に示すように、本発明の第3の実施の形態では、送風機31が複数個(例えば2個)アーム支持部4b内に設けられている。このアーム支持部4bは支柱4c側に吸気口(例えばスリット状の吸気口)を有している。
送風機31は、送風するための回転翼やそれを回転させる小型のモータなどにより構成されている。この送風機31は、保持アーム4aの短手方向に2個並べられ、回転翼が保持アーム4aの背面、すなわち放熱体22に向けられて設けられている。これらの送風機31は、アーム支持部4bの吸気口から空気を取り込んで保持アーム4a上の放熱体22に向かって風を送る。各送風機31としては、例えば、ファンなどが用いられる。
各送風機31は制御部5aに電気的に接続されており、各々の駆動は制御部5aにより制御される。制御部5aは、送風機31のモータに印加する電圧(電流)を制御し(モータの回転速度制御)、送風機31の送風量を調整する。
一方、駆動部4c1には、保持アーム4aのスライド移動方向の位置を検出する位置検出器4c2が設けられている。この位置検出器4c2は、保持アーム4aのスライド移動方向の位置を検出し、その位置信号を制御部5aに出力する。これにより、制御部5aは保持アーム4aのスライド移動方向の位置を把握することができる。位置検出器4c2としては、例えばエンコーダなどが用いられる(第1の実施の形態と同様である)。
次いで、制御部5aが行う冷却処理について説明する。制御部5aは各種プログラムに基づいて冷却処理を実行する。
図9に示すように、まず、制御部5aは、保持アーム4aが第1位置、第2位置あるいは第3位置にあるか否かを判断し(ステップS1)、保持アーム4aが第1位置、第2位置あるいは第3位置まで移動することに待機する(ステップS1のNO)。
保持アーム4aは、術者や助手などの操作者がX線照射器3aやX線検出器3bを所望の撮影位置に移動させるために入力部5eを操作すると、その長手方向にスライド移動する。このとき、保持アーム4aは第1位置、第2位置あるいは第3位置に位置することがある。
ここで、第1位置は図7中の一番上の冷却デバイス21が送風機31に対向する位置であり、第2位置は図7中の中央の冷却デバイス21が送風機31に対向する位置であり、第3位置は図7中の一番下の冷却デバイス21が送風機31に対向する位置である。
保持アーム4aが第1位置、第2位置あるいは第3位置にあると判断されると(ステップS1のYES)、各冷却デバイス21に印加する電圧を変更し、アーム支持部4b内に位置する冷却デバイス21の冷却力を上げ(ステップS2)、さらに、各送風機31のモータに印加する電圧を変更し、全ての送風機31の送風量を上げ(ステップS3)、処理をステップS1に戻す。
このように、保持アーム4aが第1位置、第2位置あるいは第3位置にある場合、すなわち、アーム支持部4b内にある冷却デバイス21はその冷却力が最大になるように制御される(電流値制御)。また、このとき、各送風機31もその送風量が最大になるように制御される。
なお、各送風機31によりアーム支持部4bの吸気口から吸い込まれた空気は保持アーム4a上の放熱体22に当たり、保持アーム4aの長手方向に沿って流れて保持アーム4aとアーム支持部4bとの隙間からアーム支持部4b外に流れる。これにより、放熱体22は空冷され、さらに、各送風機31により発生した風が術者や助手、患者などに直接当たることは抑えられる。
一方、保持アーム4aが第1位置、第2位置あるいは第3位置にない場合、すなわち、アーム支持部4b内にない冷却デバイス21は、最大より小さい所望の冷却力(例えば最大冷却力の30%程度)が維持されるように、さらに、術者や助手が保持アーム4a上の放熱体22に触れてもやけどなどをしない程度の温度に制御される。また、このとき、各送風機31も最大より小さい所望の送風量が維持されるように制御される。
このようにして、アーム支持部4b内にある冷却デバイス21の冷却力が最大となり、さらに、各送風機31の送風量が最大となることから、冷却力及び放熱力が上がり、保持アーム4aの循環流路P内の冷却液を冷やす冷却能力が向上するので、X線検出器3bを確実に冷却することができ、かつ、効率的及び効果的な冷却を行うことができる。
また、アーム支持部4b内にある冷却デバイス21の冷却力が最大となり、それに対応する部分、すなわちアーム支持部4b内の放熱体22の温度は上昇するが、アーム支持部4b外の放熱体22の温度は抑えられているので、その部分に術者や助手が手などで触れた場合でも、やけどなどの怪我の心配はない。
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、冷却デバイス21の冷却力や送風機31の送風量を制御し、アーム支持部4b内にある冷却デバイス21の冷却力を最大まで増加させ、かつ、送風機31の送風量も最大に増加させることによって、冷却力及び放熱力を上げ、保持アーム4aの循環流路P内の冷却液を冷やす冷却能力を向上させることが可能となるので、効率的及び効果的な冷却を行うことができる。
加えて、アーム支持部4b内にある冷却デバイス21の冷却力だけが増加するので、アーム支持部4b内の放熱体22の温度は上昇するが、アーム支持部4b外の放熱体22の温度を抑えることも可能となる。これにより、術者や助手が保持アーム4a上の放熱体22に手などで触れた場合でも、やけどなどの怪我の心配はない。
ここで、送風機31は強制空冷のファンに比べ小型であり、その音は静かである。さらに、送風機31はアーム支持部4bに内蔵されているので、その音を抑えることが可能である。加えて、送風機31によりアーム支持部4b内に流入した空気はアーム支持部4bの上下方向から排出されるので、風が術者や助手、患者に直接当たることを抑止することができる。
なお、本発明は、前述の実施の形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、前述の実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、前述の実施の形態においては、各種の数値を挙げているが、それらの数値は例示であり、限定されるものではない。
前述の第1、第2及び第3の実施の形態においては、発熱体となるX線検出器3bに熱交換器11を設けているが、これに限るものではなく、例えば、発熱体となるX線照射器3a、すなわちX線管やX線絞り器に設けるようにしてもよく、あるいはそれらの両方に設けるようにしてもよい。
また、前述の第3の実施の形態においては、保持アーム4aが第1位置、第2位置あるいは第3位置にある場合、アーム支持部4b内に位置する冷却デバイス21の冷却力を上げ、さらに、全ての送風機31の送風量を上げているが、これに限るものではなく、冷却デバイス21の冷却力及び送風機31の送風量のどちらか一方だけを上げるようにしてもよい。
また、前述の第3の実施の形態においては、位置検出器4c2として例えばエンコーダを用いているが、これに限るものではなく、例えば、反射型レーザセンサなどの3個のセンサをそれぞれ第1位置、第2位置及び第3位置に設置し、位置検出器4c2として用いるようにしてもよい。
1 X線診断装置
3 撮影部
3a 発熱体(X線照射器)
3b 発熱体(X線検出器)
4a 保持アーム
4b アーム支持部
4c2 位置検出器
5a 制御部
11 熱交換器
12 ポンプ
21 冷却デバイス
22 放熱体
31 送風機
P 循環流路
T 被検体

Claims (4)

  1. X線により被検体の医用画像を撮影する撮影部を構成する発熱体と、
    前記発熱体を冷却液により冷却する熱交換器と、
    前記発熱体及び前記熱交換器を保持し、放熱性を有する円弧状の保持アームと、
    前記保持アームの内部に形成され、前記保持アームの形状に沿って前記冷却液を流し、前記熱交換器に循環させる循環流路と、
    前記熱交換器及び前記循環流路に前記冷却液を流すためのポンプと、
    を備えることを特徴とするX線診断装置。
  2. 前記保持アームに設けられ、前記循環流路を流れる前記冷却液を冷却する冷却デバイスと、
    前記保持アームに設けられ、前記保持アームの熱を放散させる放熱体と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  3. 前記保持アームをその長手方向に移動可能に支持するアーム支持部と、
    前記アーム支持部の内部に設けられ、前記保持アーム上の前記放熱体に向かって送風する送風機と、
    前記保持アームがその保持アーム上の前記冷却デバイスが前記送風機に対向する位置にあることを検出する位置検出器と、
    前記位置検出器により前記保持アームがその保持アーム上の前記冷却デバイスが前記送風機に対向する位置にあることが検出された場合、前記冷却デバイスの冷却力を増加させるように前記冷却デバイスを制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項2記載のX線診断装置。
  4. 前記制御部は、前記位置検出器により前記保持アームがその保持アーム上の前記冷却デバイスが前記送風機に対向する位置にあることが検出された場合、前記送風機の送風量を増加させるように前記送風機を制御することを特徴とする請求項3記載のX線診断装置。
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