JP2011047737A - 放射線画像検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンス性が良好で、かつ、検出ユニットを必要以上に高温に晒すことなく、長期間に渡って筐体内を低湿に保つ。
【解決手段】放射線画像検出器12は、検出ユニット16、回路基板27、乾燥剤シート42、及びこれらを同一空間内に収容する筐体17からなる。乾燥剤シート42は、回路基板27に実装された回路素子37の発熱によって再生可能な乾燥剤からなる。放射線画像検出器12の稼働中は、回路素子37が発熱して乾燥剤シート42が再生される。放射線画像検出器12が停止中は、シャッタ51、52が閉じて筐体17内が密閉される。筐体17内は、乾燥剤シート42によって除湿されて低湿に保たれる。
【選択図】図3

Description

本発明は、放射線画像検出装置に関するものであり、特にその防湿構造に関するものである。
被写体を透過した放射線の照射を受けて、被写体の放射線画像を検出する放射線画像検出装置が知られている。放射線画像検出装置として、放射線の照射を受けて蛍光を発するシンチレータと、シンチレータから発せられた蛍光を光電変換する光導電層が基板上に形成された検出ユニットとからなる、いわゆる間接変換型の放射線画像検出装置が知られている(特許文献1参照)。
シンチレータは、水分を吸収すると発光特性が劣化するため、水分の吸収を抑制するために、シンチレータの周囲の雰囲気を低湿に保つ必要がある。特許文献1では、検出ユニットの基板上に、シンチレータの側壁を囲む包囲リングとシンチレータの表面を覆うカバーとを設けることにより、湿気を多く含む外気の流入を防止している。包囲リングとカバーによって密閉された空間内には、シンチレータと一緒にシリカゲルなどの乾燥剤が収容されて、シンチレータの周囲の雰囲気が低湿に保たれる。
乾燥剤は、吸収した水分の蓄積量が多くなると吸湿能力が低下するが、シリカゲルの場合、約100°以上の高温で加熱することにより、吸収した水分を放出して再生させる(吸湿能力を回復させる)ことができる。シリカゲルは、衣類や物品を乾燥させる乾燥装置においても用いられるが、特許文献2に記載されているように、こうした乾燥装置では、装置の筐体内に乾燥剤を加熱して再生するための加熱用ヒータを設けている。
特開平5−242841号公報 特開平6−213567号公報
特許文献1に記載された放射線画像検出装置のように、包囲リングとカバーによって形成された密閉空間に乾燥剤を設ける方法は、メンテナンス性が悪いという問題がある。これは、次の理由による。
包囲リングと、カバー及び基板との隙間はシール材によって封止される。シール材によって、密閉空間は、湿気を多く含む外気の流入が抑制されるが、シール材の経時劣化が進むと、外気の流入量が多くなる。乾燥剤が吸収可能な水分量には限界があるので、外気の流入が多くなると、長期間に渡って乾燥剤の吸湿能力を持続させることはできない。そのため、乾燥剤を定期的に交換しなければならないが、乾燥剤を交換するには、包囲リングとカバーを取り外して、乾燥剤を交換し、交換後に再び包囲リングとカバーを取り付けて封止し直す必要があるので、メンテナンス性が悪い。
そこで、特許文献2に記載された乾燥装置の技術を利用して、乾燥剤を約100℃以上に加熱して再生する専用のヒータを、検出ユニットを収容する筐体内に設けることが考えられる。しかし、検出ユニットには、冷却が必要な電気部品など熱に弱い部品が多く使用されているため、専用のヒータを設けて、検出ユニットを必要以上に高温に晒すことは好ましくない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、メンテナンス性が良好で、かつ、検出ユニットを必要以上に高温に晒すことなく、長期間に渡って筐体内の雰囲気を低湿に保つことが可能な放射線画像検出装置を提供することを目的とする。
本発明の放射線画像検出装置は、放射線を光電変換して放射線画像を検出する検出手段と、前記検出手段を機能させるための電気部品と、前記電気部品の発熱によって再生可能な乾燥剤と、前記検出手段、前記電気部品及び前記乾燥剤を同一空間内に収容する筐体とを備えていることを特徴とする。ここで、「同一空間」とは、筐体内において、空気の流通が可能な空間を意味し、空間が隔壁によって複数の部屋に区画されている場合でも、切欠や開口によって複数の部屋の間で空気の流通が可能であればよい。
前記検出手段を駆動する駆動回路と、前記検出手段が出力する信号を処理する信号処理回路と、前記駆動回路及び前記信号処理回路に対して給電する電源回路とを備えており、前記乾燥剤は、前記各回路を構成する電気部品のうち少なくとも1つの発熱を利用して再生されることが好ましい。また、前記電気部品の発熱を前記乾燥剤に伝達する熱伝導材を備えていることが好ましい。
前記筐体内の冷却と、前記乾燥剤シートが再生時に放出する水分の前記筐体外への排出とを行うファンを備えていることが好ましい。ファンは、電気部品の発熱によって高温になった筐体内の空気を筐体外へ排出することにより、筐体内を空冷し、筐体内に空気の流れを作ることによって乾燥剤シートが再生時に放出する水分を筐体外へ排出する。
また、吸排気を行う開口を開閉するシャッタを有しており、前記シャッタは、前記ファンが回転している間は開き、前記ファンが停止している間は閉じることが好ましい。
電源停止指示を受けた後、前記ファンの停止タイミングを制御する制御手段を備えていることが好ましい。前記制御手段は、前記筐体内の温度が所定温度以下に低下した後、又は所定時間経過後に前記ファンを停止することが好ましい。
前記検出手段は、放射線の照射を受けて蛍光を発するシンチレータを有することが好ましい。
前記乾燥剤は、アルミニウムとケイ素を組成に含み、多数の微細孔を持つ多孔質材料であることが好ましい。
本発明の放射線画像検出装置によれば、検出ユニットと、電気部品の発熱により再生可能な乾燥剤とを筐体内の同一空間に収容するので、メンテナンス性が良好で、かつ、検出ユニットを必要以上に高温に晒すことなく、長期間に渡って筐体内の雰囲気を低湿に保つことができる。
放射線画像検出器を使用した放射線撮影システムの説明図である。 放射線画像検出器の分解斜視図である。 放射線画像検出器の断面図である。 シャッタと吸排気口の説明図である。 放射線画像検出器の電気構成の概略を示すブロック図である。 放射線画像検出器の動作手順を示すフローチャートである。
図1に示す放射線撮影システム10は、放射線を発生する放射線発生器11と、被写体Hを透過した放射線の照射を受けて放射線画像を検出する放射線画像検出器12と、放射線発生器11と放射線画像検出器12を制御するシステムコントローラ13と、システムコントローラ13に対して、撮影指示、電源投入指示及び電源停止指示などの操作指示を入力するコンソール14とからなる。
放射線発生器11は、陰極のフィラメントと陽極のターゲットを有する放射線管を有しており、各極の間に高電圧が印加されて、フィラメントが放出する電子をターゲットに衝突させて放射線を発生する。
システムコントローラ13は、コンソール14から受け取った撮影条件(管電圧、管電流、曝射時間など)や撮影指示に基づいて、放射線発生器11と放射線画像検出器12が同期して動作するように制御する。放射線画像検出器12が出力する放射線画像のデータは、システムコントローラ13を経由して、コンソール14に転送される。コンソール14は、受信した放射線画像のデータを、モニタやデータストレージデバイス(ローカルハードディスクや通信ネットワークを介して接続された画像サーバなど)に出力する。
放射線画像検出器12は、例えば、床から直立する支柱を有する立位撮影用のスタンド(図示せず)に、放射線が入射する入射面を水平方向に向けた姿勢で取り付けられる。放射線画像検出器12は、支柱に沿って昇降自在に設けられており、胸部や腹部といった撮影部位に合わせて高さが調節される。放射線画像検出器12の高さに合わせて、放射線発生器11の高さが調節される。
図2及び図3に示すように、放射線画像検出器12は、検出ユニット16と、検出ユニット16を収容する筐体17とからなる。筐体17の周囲は、図示しない外装カバーによって覆われる。筐体17は、放射線が入射する入射面側から検出ユニット16を覆う前面部17aと、背面から覆う背面部17bとからなる。前面部17a及び背面部17bは、例えば、ステンレスなどの放射線の透過率が低い金属で形成される。前面部17aには、カーボン板18によって形成される放射線透過窓が取り付けられる。
検出ユニット16は、ガラス基板21などの絶縁基板上に、TFT(薄膜トランジスタ)とフォトダイオードからなる複数の検出素子がマトリックス状に配列された検出素子アレイ16aが形成されたアクティブマトリックス基板である。フォトダイオードは、例えば、a−Si(アモルファスシリコン)からなる光導電層を有し、可視光に感応して光電変換する。ガラス基板21には、放射線を可視光に変換するシンチレータ22が検出素子アレイ16a上に積層形成される。シンチレータ22は、CsI(ヨウ化セシウム)やGOS(ガドリウムオキシサルファイド)などの蛍光体からなり、入射する放射線の量に応じた可視光を発光する。シンチレータは、支持体上に蛍光体が塗布されたシートを接着剤で接着したり、ガラス基板21上に蛍光体を蒸着するなどの方法により形成される。
検出ユニット16は、ガラス基板21の裏面から放射線を入射させる裏面入射型であり、ガラス基板21の表面に形成された検出アレイ16aの光検出面と、シンチレータ22に対して放射線が入射する入射面とが対向して配置されている。裏面入射型では、ガラス基板21に入射した放射線が検出素子アレイ16aを透過してシンチレータ22に入射し、シンチレータ22が発光する可視光を検出素子アレイ16aが受光する。シンチレータ22の発光量は、放射線が入射する入射面において最も多くなるので、シンチレータ22の放射線の入射面と検出素子アレイ16aの光検出面とを対向させることで、高い検出効率が得られる。
検出ユニット16の背面側(シンチレータ22側)には、検出ユニット16や、各種の回路基板26〜29が取り付けられるベース板30が配置される。ベース板30は、例えば、ステンレス製であり、筐体17に取り付けられて固定される。ベース板30の上端と下端には、それぞれの中央部分に略コ字状の切欠30aが形成されている。検出ユニット16が配置される、ベース板30の前面側の空間と、回路基板26〜29が配置される、ベース板30の背面側の空間とは、切欠30aを通じて空気が流通する。
回路基板26は、検出素子アレイ16aのTFTを駆動する駆動回路(図5の符号61参照)が形成された駆動用回路基板である。回路基板27は、A/D変換回路(図5の符号62参照)が形成されたA/D変換回路基板である。A/D変換回路63は、後述するICチップ36が出力するアナログ信号をデジタル信号に変換する。
回路基板28は、制御回路(図5の符号63参照)が形成された制御回路基板である。制御回路64は、放射線画像検出器12の各部を制御するとともに、外部機器と通信を制御する。回路基板29は、電源回路(図5の符号64参照)が形成された電源回路基板である。電源回路65は、交流を直流に変換するAC/DCコンバータや、直流電圧を各回路の動作に必要な電圧に変換するDC/DCコンバータなどの回路素子からなり、各部に電力を供給する。
駆動用回路基板26とA/D変換回路基板27は、それぞれフレキシブルケーブル31、32によって、検出ユニット16と接続される。フレキシブルケーブル31、32には、TCP(テープキャリアパッケージ)型のICチップ34、36がそれぞれ実装されている。
ICチップ34は、回路基板26に形成された回路素子とともに駆動回路61を構成するシフトレジスタであり、ICチップ36は、検出ユニット16から読み出した信号電荷を電圧信号に変換するチャージアンプと、検出素子アレイ16aの列を順次切り替えて1列ずつ電圧信号を順次出力するためのマルチプレクサとからなる読み出し回路(図5の符号62参照)を構成するASICである。読み出し回路62と上記A/D変換回路63は、検出ユニット16が出力する信号を処理する信号処理回路である。各回路基板26〜29に実装される回路素子37や、フレキシブルケーブル31、32に実装されるICチップ34、36は、検出ユニット16を機能させるための電気部品である。
A/D変換回路基板27の背面には、熱伝導材41を介して乾燥剤シート42が設けられている。乾燥剤シート42は、空気中の水分を吸収する乾燥剤をシート状に形成したものであり、筐体17内の雰囲気を除湿して湿度が低い状態に保つ。熱伝導材41は、各回路基板27、29に実装された回路素子37の発熱を乾燥剤シート42に伝達する。熱伝導材41及び乾燥剤シート42は、A/D変換回路基板27と同程度の大きさを有している。
熱伝導材41は、例えば、アルミニウム板や銅板などの熱伝導率が高い材料で形成される。熱伝導材41は、一方の面が複数の回路素子37の表面と接着されており、他方の面に乾燥剤シート42が接着される。接着剤としては、例えば、エポキシ接着剤など、熱伝導性が高く、かつ、電気絶縁性が高い接着剤が使用される。熱伝導材41に複数の回路素子37を接触させることにより、乾燥剤シート42に伝達する熱量を多くしている。
乾燥剤シート42を形成する乾燥剤としては、熱伝導材41を通じて伝達される回路素子37の発熱によって加熱されて、吸収した水分を放出することにより再生が可能な乾燥剤が使用される。回路素子37の発熱は、表面温度が約100℃を超えることはなく、約40℃〜80℃の範囲である。
この範囲の温度で再生可能な乾燥剤としては、例えば、「独立行政法人:産業技術研究所」が開発した低温再生型除湿材である「ハスクレイ(登録商標)」(http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2008/pr20081008_2/pr20081008_2.html参照)や、「ハスクレイ(登録商標)」を応用した乾燥剤(http://www.mpm.co.jp/news/090217_1.pdf参照)などがある。「ハスクレイ(登録商標)」は、低結晶性粘土と非晶質アルミニウムケイ酸塩からなる複合体を主成分とし、多数の微細孔を持つ。「ハスクレイ(登録商標)」は、約50℃前後の温度で再生が可能である。
また、「ハスクレイ(登録商標)」の他に、上記温度範囲で再生可能な乾燥剤としては、例えば、アルミノフォスフェート(http://venus.iis.u-tokyo.ac.jp/doc_happyo/database_pdf/2007/0704i02.pdf参照)がある。アルミノフォスフェートは、ゼオライト(多数の微細孔を持つアルミノケイ酸塩)系の化合物である。「ハスクレイ(登録商標)」もアルミノフォスフェートも、ともに、アルミニウムとケイ素を組成に含み、多数の微細孔を持つ多孔質材料である。もちろん、乾燥剤は、回路素子37の発熱によって再生可能なものであればよく、ここに例示した材料以外のものでもよい。
放射線画像検出器12の電源が投入されて、放射線画像検出器12が稼働している間は、乾燥剤シート42は、回路素子37の発熱で加熱されることにより、吸収した水分を放出して再生する。このように、乾燥剤シート42は、回路素子37の発熱により再生するので、長期間に渡って吸湿能力が持続する。このため、交換の必要がないので、メンテナンス性が良好である。A/D変換回路基板27に実装される回路素子37は他の回路素子と比較して発熱が大きいので、他の電気部品の発熱を利用する場合と比較して再生効率もよい。
なお、乾燥剤シート42は、加熱の他に、風圧によっても水分を放出し、風圧が強いほど放出する水分量も増加すると考えられるので、乾燥剤シート42の配置は、本例のように、ファン47による送風を直接受ける位置にあることが好ましい。
筐体17の下部には、筐体17内の発熱する回路素子37やICチップ34、36を冷却するためのファンユニット46が取り付けられる。ファンユニット46は、例えば、直径と比べて回転軸方向に長く、回転軸に直交する方向に気流を発生するクロスフロータイプのファン47と、ファン47を回転させるモータ48と、これらを収容する角筒形状のケース49とからなる。ファン47は、筐体17外から外気を吸気して筐体17内に送り込む吸気ファンである。
筐体17には、ファン47の送風を行うための吸気口及び排気口が設けられている。ケース49には、吸気口49aと送風口49bが形成されており、筐体17の背面部17bの上面と背面には、排気口17cが形成されている。ファンユニット46は、筐体17外から比較的低温の外気を筐体17に取り入れて、電気部品の発熱によって高温になった空気を筐体17から排出することにより、電気部品を冷却する。
ファンユニット46は、冷却機能に加えて、筐体17内の空気を外部へ排出する空気の流れを作り、乾燥剤シート42が再生時に放出する水分を筐体17外に排出する機能を担っている。このため、乾燥材シート42の放出する水分は、筐体17内に滞留することなく、筐体17外へ排出されるので、乾燥材シート42が水分を放出しても、筐体17内の湿度上昇は抑制される。冷却機能を担うファンユニット46によって、乾燥材シート42が放出する水分の排出も行うので、水分排出用の専用のファンを設ける場合と比較して、部品点数の増加がなく、装置のコスト上昇や大型化も抑制される。
図4に示すように、背面部17b及びケース49には、排気口17c及び送風口49bを開閉するシャッタ51、52が開閉自在に取り付けられている。シャッタ51、52は、片側に設けられたヒンジを軸として回転し、開き位置(図4において二点鎖線で示す)と閉じ位置(図4において実線で示す)の間を移動する。シャッタ51、52は、バネ53によって閉じ位置に向けて付勢されている。
シャッタ51、52は、ファン47が回転中はその風圧を受けて、バネ53の付勢に抗して開く。ファン47が停止している間、シャッタ51、52が排気口17c及び送風口49bを閉じると、筐体17内が密閉されて、筐体17内への外気の流入が防止される。筐体17内が密閉されている間は、湿気を多く含む外気が流入しない。シャッタ51、52で排気口17c及び送風口49bを閉じない場合でも、乾燥剤シート42が設けられているので、乾燥剤シート42が無い場合に比べれば、筐体17内の湿度の上昇は抑制される。シャッタ51。52により筐体17を密閉することで、密閉しない場合に比べて、筐体17内の湿度をより低い状態に保つことができる。
シャッタ51、52は、自重が閉じ方向に作用する位置や向きで設けられている。具体的には、筐体17の上面に配置されるシャッタ51や、ケース49の上面に配置されるシャッタ52は、開くときには上方に跳ね上がり、閉じ方向が下向きになるように設けられている。筐体17の背面に配置されるシャッタ51は、シャッタ51のヒンジが上方に位置する向きで設けられている。そのため、これらシャッタ51、52の閉じ方向には、バネ53に加えてシャッタ51、52の自重が作用するので、バネ53だけの場合と比べて、シャッタ51、52が確実に閉じられるので、気密性が向上する。
なお、より気密性を高めるために、排気口17c及び送風口49bの周囲に、ゴム製のパッキンなどの弾性材料を設け、シャッタ51、52が閉じたときに、シャッタ51、52とその取り付け面の隙間が封止されるようにしてもよい。
排気口17c及び送風口49bは、ファン47の回転軸方向に沿って複数個(本例では4個)形成されており、シャッタ51、52は、それぞれの排気口17c及び送風口49bに設けられている。シャッタ51、52を複数個に分割することで、1つのシャッタが小さくなり、開ける力が軽減される。ファン47の風圧によりシャッタ51、52が開閉するので、シャッタ51、52を開閉するための専用のアクチュエータが不要になり、構成を簡略化することができる。
図5は、放射線画像検出器12の電気構成の概略を示すブロック図である。図5において、実線の矢印は、各回路間で送受信される信号の流れを示し、点線は、電源回路65が、駆動回路61、読み出し回路62、A/D変換回路63、モータ48の各部に給電する給電経路を示す。電源回路65は、駆動回路61、読み出し回路62及びA/D変換回路63への給電経路と、モータ48の給電経路とを独立にオン・オフ制御できるようになっている。
また、システムコントローラ13からの電源停止指示により放射線画像検出器12が稼働を停止した場合でも、コンセントに電源プラグが差し込まれて主電源スイッチがオンしている間は、制御回路64には、システムコントローラ13からの電源投入指示を待機するための待機電力が、電源回路65を通じて供給される。
制御回路64には、筐体17内の温度を測定する温度センサ66が接続されている。上述のとおり、ファン47とシャッタ51、52の開閉は連動しているので、ファン47が停止すると、シャッタ51、52が閉じて筐体17は密閉される。筐体17内の温度が高温の状態で密閉されてしまうと、電気部品が冷却されることなく高温の雰囲気に晒されてしまう。
そのため、制御回路64は、システムコントローラ13から電源停止指示が入力された際に、まず、ファン47以外の各部、具体的には、駆動回路61、読み出し回路62及びA/D変換回路63への給電を停止する。そして、温度センサ66の測定値と、制御回路64内のメモリに予め記憶された所定温度とを比較して、筐体17内の温度が所定温度以下か否かを判定する。制御回路64は、温度センサ66の測定値が所定温度を超えている場合には、ファン47の回転を継続し、所定温度以下に低下した後に、ファン47を停止する。
以下、上記構成による作用について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
制御回路64は、コンソール14からの電源投入指示がシステムコントローラ13を経由して入力されると、電源回路65に対して電源投入を指令する。電源回路65は、放射線画像検出器12の各部に給電を開始する(ステップ(S)101)。モータ48にも給電が開始されて、ファン47が回転し(S102)、シャッタ51、52が開く(S103)。これにより、放射線画像検出器12は、稼働を開始して撮影指示の入力を待機する撮影待機状態となる。
撮影待機状態において、制御回路64は、駆動回路61を通じて、検出ユニット16に所定時間間隔でリセット動作を行わせる。そして、制御回路64は、撮影指示が入力されると(S104)、各部を動作させて撮影動作を行わせる(S105)。放射線画像検出器12は、電源停止指示が入力されるまで、こうした動作を繰り返す。
放射線画像検出器12の稼働中は、各回路の回路素子37、及びICチップ34、36などの電気部品が発熱し、筐体17内の温度が上昇する。ファン47が回転しているので、筐体17内には外気が取り入れられて、電気部品が冷却される。また、稼働中は、外気が流入するので、外気に含まれている湿気も流入するが、筐体17内の温度が上昇するので、相対湿度の上昇は抑えられる。
稼働中は、A/D変換回路基板27の回路素子37が発熱するので、その発熱が熱伝導材41を通じて乾燥剤シート42に伝達されて、乾燥剤シート42が加熱される。この加熱により乾燥剤シート42は、吸収した水分を放出して再生する。
制御回路64は、システムコントローラ13から電源停止指示が入力されると(S106)、ファン以外の各部への給電を停止する(S107)。そして、制御回路64は、温度センサ66の実測値が、所定温度以下であるか否かを判定し(S108)、筐体17内の温度が所定温度を超えている場合は、ファン47の回転を継続し、温度が所定温度以下に低下したときに、ファン47の回転を停止する(S109)。ファン47の回転を継続した場合は、温度センサ66を通じて温度の低下状況を監視して、温度が所定温度以下に低下したときに、ファン47の回転を停止する。
ファン47が停止すると、シャッタ51、52が閉じられて(S110)、筐体17内が密閉される。これにより湿気の多い外気の流入が防止される。乾燥剤シート42は、筐体17内の雰囲気を除湿して、放射線画像検出器12の稼働が停止している間、筐体17内を低湿に保つ。停止中は、稼働中に比べて筐体17内の温度は下降するが、外気の流入もなく、乾燥剤シート42の除湿も行われるので、筐体17内の相対湿度は低く保たれる。このため、稼働中及び停止中の全期間を通じての平均的な相対湿度を下げることができる。
平均的な相対湿度が低ければ、シンチレータ22が吸収する水分量が抑制されるので、シンチレータ22の特性劣化を防止することができる。また、放射線画像検出器12には、シンチレータ22の他にも、湿度に弱い部分がある。例えば、ガラス基板21とフレキシブルケーブル31、32は、熱圧着されるが、圧着部分の水分吸収量が高くなると、断線不良を引き起こすことが判っている。さらに、検出素子アレイ16aのTFTとフォトダイオードなど、蒸着によって形成される層も湿度に弱い。平均的な相対湿度を下げることで、こうした部分も保護することができる。
また、乾燥剤シート42は、稼働中は回路素子37によって加熱されて再生される。このため、従来と比べて、長期間に渡って吸湿能力を持続させることが可能となり、乾燥剤を交換する必要もないので、メンテナンス性が良好である。また、再生のための加熱は、回路素子37の発熱によって行われるので、専用ヒータによって加熱する場合と比べて、温度に弱い電気部品が必要以上に加熱されることもない。
上記実施形態では、ファン47の停止タイミングを、温度センサで測定された温度に基づいて判定する例で説明したが、電源停止指示が入力された後、ファン47の回転を所定時間継続して、所定時間経過後に停止させるようにしてもよい。電源停止指示が投入された後、各回路61〜63への給電が停止されるので、筐体17の温度は下降を開始する。筐体17内の温度が所定温度以下になるまでにどの程度の時間がかかるかは、おおよそ推定できる。この時間を所定時間と定めて、制御回路64のメモリに予め記憶しておき、制御回路64は、タイマで計時を行って、所定時間経過後にファン47の回転を停止する。
また、ファン47の停止タイミングの制御を、放射線画像検出器12内の制御回路64で行う例で説明したが、例えば、システムコントローラ13など、放射線画像検出器12とは別の装置によって制御を行ってもよい。この場合には、放射線画像検出器12と、別の装置の制御部とによって、本発明の放射線画像検出装置が構成される。
上記実施形態では、A/D変換回路基板27に実装された回路素子37の発熱のみによって乾燥剤シート42を加熱する例で説明したが、他の回路基板に実装された回路素子37やICチップ34、36などの電気部品の発熱を利用して乾燥剤シート42を加熱してもよい。A/D変換回路基板27の他に発熱が大きい電気部品としては、電源回路基板29に実装された回路素子37や、シフトレジスタを構成するICチップ34がある。これらの発熱を利用して乾燥剤シート42を加熱すれば、乾燥剤シート42の再生効率をさらに向上させることができる。
また、複数の回路基板に実装された回路素子37の発熱を利用する場合には、回路基板毎に乾燥剤シート42を分けてもよいし、1枚の乾燥剤シート42に対して、異なる回路基板に実装された複数の回路素子からの発熱が伝達されるようにしてもよい。
上記実施形態では、ファンとして、吸気ファンを使用しているが、排気ファンを使用してもよい。
上記実施形態では、放射線画像検出器12を立位撮影用のスタンドに取り付けた例で説明したが、もちろん、臥位撮影用の寝台に設置して、入射面を略水平にした姿勢で使用するものに適用してもよい。この場合において、シャッタの自重を閉じ方向に作用させる場合には、放射線画像検出器12の姿勢に応じて、シャッタの配置を適宜変更するとよい。
上記実施形態では、シャッタ51、52をファン47の風圧によって開閉させる例で説明したが、シャッタ51、52を開閉する専用のアクチュエータを設けてもよい。アクチュエータを設ける場合には、制御回路は、ファンの回転及び停止に同期して、アクチュエータを駆動してシャッタを開閉させる。
上記実施形態では、シンチレータ22を有する間接変換型の放射線画像検出器12を例に説明したが、本発明は、放射線を直接電気に変換する光導電層を有する、いわゆる直接変換型の放射線画像検出器に適用してもよい。
直接変換型の放射線画像検出器においては、光導電層にa−Se(アモルファスセレン)などが使用される。a−Seは水分吸収によって結晶化してその特性が劣化することが知られている。また、直接変換型の放射線画像検出器においては、光導電層に高電圧が印加されるため、放電を防止する目的からも、光導電層の周囲の雰囲気を低湿に保つ必要がある。このように、直接変換型の放射線画像検出器に対しても本発明は有効である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。
10 放射線撮影システム
12 放射線画像検出器
16 検出ユニット(検出手段)
17 筐体
22 シンチレータ
34、36 ICチップ
37 回路素子
41 熱伝導材
42 乾燥剤シート
51,52 シャッタ
63 A/D変換回路
64 制御回路
65 電源回路
66 温度センサ

Claims (9)

  1. 放射線を光電変換して放射線画像を検出する検出手段と、
    前記検出手段を機能させるための電気部品と、
    前記電気部品の発熱によって再生可能な乾燥剤と、
    前記検出手段、前記電気部品及び前記乾燥剤を同一空間内に収容する筐体とを備えていることを特徴とする放射線画像検出装置。
  2. 前記検出手段を駆動する駆動回路と、前記検出手段が出力する信号を処理する信号処理回路と、前記駆動回路及び前記信号処理回路に対して給電する電源回路とを備えており、前記乾燥剤は、前記各回路を構成する電気部品のうち少なくとも1つの発熱を利用して再生されることを特徴とする請求項1記載の放射線画像検出装置。
  3. 前記電気部品の発熱を前記乾燥剤に伝達する熱伝導材を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の放射線画像検出装置。
  4. 前記筐体内の冷却と、前記乾燥剤シートが再生時に放出する水分の前記筐体外への排出とを行うファンを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  5. 吸排気を行う開口を開閉するシャッタを有しており、
    前記シャッタは、前記ファンが回転している間は開き、前記ファンが停止している間は閉じることを特徴とする請求項4記載の放射線画像検出装置。
  6. 電源停止指示を受けた後、前記ファンの停止タイミングを制御する制御手段を備えていることを特徴とする請求項4又は5記載の放射線画像検出装置。
  7. 前記制御手段は、前記筐体内の温度が所定温度以下に低下した後、又は所定時間経過後に前記ファンを停止することを特徴とする請求項6記載の放射線画像検出装置。
  8. 前記検出手段は、放射線の照射を受けて蛍光を発するシンチレータを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
  9. 前記乾燥剤は、アルミニウムとケイ素を組成に含み、多数の微細孔を持つ多孔質材料であることを特徴とする1〜8のいずれか1項に記載の放射線画像検出装置。
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