JP6476121B2 - シールリング - Google Patents

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Description

本発明は、油圧機器に用いられるシールリングに関する。
油圧式の自動変速機などの各種油圧機器が搭載された自動車が知られている。このような自動車では、燃費向上のため、油圧機器の駆動損失の低減が望まれている。
油圧式の自動変速機にはシールリングが用いられる。シールリングは、ハウジングに挿通されるシャフトに嵌め込まれ、ハウジングとシャフトとの間を封止する。自動変速機の駆動時に、シャフトがハウジングに対して回転すると(または、ハウジングがシャフトに対して回転すると)、シールリングとハウジングとの間や、シールリングとシャフトとの間に摩擦損失(フリクションロス)が生じる。
このようなフリクションロスは油圧機器の駆動損失につながる。したがって、フリクションロスを低減させる技術が求められる。
特許文献1〜5には、シールリングとシャフトとの間に生じるフリクションロスを低減させる技術が開示されている。これらの文献に開示されたシールリングには、シャフトとの接触面に溝が設けられている。
このようなシールリングに油圧が加わるとオイルが溝に入り込む。溝に入り込んだオイルは、シールリングに対して、シャフトから離間する方向に力を加える。これにより、シールリングとシャフトとの間に加わる力が抑制されるため、シールリングとシャフトとの間に生じるフリクションロスが低減される。
国際公開第2011/105513号パンフレット 国際公開第2004/090390号パンフレット 国際公開第2011/162283号パンフレット 国際公開第2013/094654号パンフレット 国際公開第2013/094657号パンフレット
上記の技術では、シールリングの溝に入り込んだオイルが、シールリングとシャフトとの間に進入して、シールリングとシャフトとの間に油膜を形成することがある。この油膜の形成により、シールリングの潤滑性が向上してフリクションロスが低減する一方で、この油膜が厚くなりすぎるとオイルがシールリングより外側に漏れやすくなる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、フリクションロスを低減しつつ、オイル漏れを防止することが可能なシールリングを提供することにある。
本発明の一形態に係るシールリングは、中心軸と、外周面と、内周面と、側面と、溝部とを具備する。
上記中心軸は、回転中心となる。
上記外周面は、上記中心軸を中心とする外向きの円筒面である。
上記内周面は、上記中心軸と上記外周面との間にあり、上記中心軸を中心とする内向きの円筒面である。
上記側面は、上記外周面と上記内周面とを接続する。
上記溝部は、上記側面から凹む溝状に形成され、上記外周面から間隔をあけて周方向に沿って延び、上記内周面に接続された第1端部と、上記第1端部とは反対側の第2端部と、を有し、上記第1端部から進入したオイルを、上記第2端部を介して上記内周面側へ戻すように構成されている。
この構成によれば、オイルが溝部に入り込むため、フリクションロスが低減する。また、第1端部から溝部に進入したオイルが第2端部を介して内周面側に戻されるため、シールリングの外周面側へのオイル漏れが発生しにくい。
上記第2端部が上記内周面に接続されていてもよい。
この構成により、溝部に進入したオイルが第2端部からシールリングの内周面側に排出されるようになる。
上記溝部は、上記側面からの深さが最も浅い頂部を有していてもよい。
この構成によれば、溝部の第1端部から頂部にかけてオイルの流路が狭くなる。これにより、溝部内のオイルからシールリングに加わる力が、溝部の第1端部から頂部にかけて大きくなるため、より有効にフリクションロスが低減する効果が得られるようになる。
また、この構成によれば、溝部の頂部から第2端部にかけてオイルの流路が広くなる。これにより、頂部を通過したオイルが頂部から第2端部まで流れやすくなるため、オイルが溝部の第2端部からシールリングの内周面側に排出されやすくなる。
上記溝部の上記側面からの深さが、上記第1端部から上記頂部にかけて連続的に浅くなってもよい。
この構成により、オイルが溝部をよりスムーズに流れるようになる。
上記溝部の幅が、上記第1端部から上記頂部にかけて連続的に狭くなってもよい。
この構成により、溝部の第1端部から頂部にかけてオイルの流路が狭くなる。これにより、溝部の第1端部から頂部にかけて溝部内のオイルからシールリングに加わる力が大きくなるため、より有効にフリクションロスが低減する効果が得られるようになる。
また、この構成によれば、溝部の頂部から第2端部にかけてオイルの流路が広くなる。これにより、頂部を通過したオイルが頂部から第2端部まで流れやすくなるため、オイルが溝部の第2端部からシールリングの内周面側に排出されやすくなる。
上記溝部が第1の溝部及び第2の溝部から構成されていてもよい。
また、上記第1の溝部と上記第2の溝部とでは、上記第1端部が共通し、上記第2端部が、上記第1端部を挟んで反対側にあってもよい。
この構成により、シールリングの回転方向によらずに、フリクションロスが低減する効果が得られる。
上記溝部が、上記中心軸について回転対称性を有するように、複数の位置に設けられていてもよい。
この構成により、溝部内のオイルからシールリングに加わる力が、シールリングの全周にわたって均一になる。これにより、シールリングの全周にわたって均一に、フリクションロスが低減する効果が得られる。
上記溝部は、上記第1端部と上記第2端部との間に延びるポケットと、上記第1端部から上記ポケットとは反対方向に延びる逃がし溝と、を有していてもよい。
この構成によれば、シールリングの内周面側にあるオイルがポケットに入り込むため、フリクションロスが低減される。また、ポケット内のオイルは、外周面から漏れ出すことなく、逃がし溝に沿って流動する。したがって、この構成では、シールリングの外周面側へのオイル漏れが発生しにくい。
上記ポケットの幅は、上記第2端部において最も狭くてもよい。
上記逃がし溝の幅は、上記第2端部の幅と同等であってもよい。
この構成によれば、ポケットの幅が、オイルの流動方向に沿って狭くなる。これにより、ポケット内のオイルからシールリングに加わる力が、オイルの流動方向に沿って大きくなる。そのため、この構成では、より有効にフリクションロスを低減することができる。
また、この構成によれば、逃がし溝の幅が溝部の第2端部の幅と同等であるため、溝部内を第2端部まで流れたオイルが、逃がし溝に沿ってスムーズに排出されるようになる。
上記ポケットの深さは、上記第2端部において最も浅くてもよい。
上記逃がし溝の深さは、上記第2端部の深さと同等であってもよい。
この構成によれば、ポケットの深さが、オイルの流動方向に沿って浅くなる。これにより、ポケット内のオイルからシールリングに加わる力が、オイルの流動方向に沿って大きくなる。そのため、この構成では、より有効にフリクションロスを低減することができる。
また、この構成によれば、逃がし溝の深さが溝部の第2端部の深さと同等であるため、溝部内を第2端部まで流れたオイルが、逃がし溝に沿ってスムーズに排出されるようになる。
上記逃がし溝は、上記内周面に向けて延びていてもよい。
この構成により、溝部内を第2端部まで流れたオイルが、逃がし溝に沿って、シールリングの内周面側に排出されるようになる。したがって、この構成では、シールリングの外周面側へのオイル漏れが発生しにくい。
上記逃がし溝は、上記内周面に貫通していてもよい。
この構成により、溝部内を第2端部まで流れたオイルが、逃がし溝に沿って、シールリングの内周面まで流れる。したがって、この構成では、オイルが、シールリングの内周面側に、スムーズに排出されるようになる。
上記逃がし溝は、内周面から間隔をあけて設けられていてもよい。
この構成により、逃がし溝が内周面まで貫通していないため、逃がし溝の角の部分が欠けることや、オイルが内周面から逃がし溝を逆流することを防止できる。
上記溝部は、上記周方向に沿って連続して設けられた複数の溝部を有していてもよい。
この構成により、オイルが、複数のポケットに入り込むため、フリクションロスがより効果的に低減される。
上記溝部の上記逃がし溝は、当該溝部に隣接する溝部の上記ポケットに向けて延びていてもよい。
この構成により、溝部内を第2端部まで流れたオイルが、逃がし溝に沿って、隣接する溝部のポケットまで流れる。したがって、この構成では、オイルが、シールリングの複数の溝部を循環するため、シールリングの外周面側へのオイル漏れが発生しにくい。
上記逃がし溝は、上記隣接する溝部の上記ポケットまで貫通していてもよい。
この構成により、溝部内を第2端部まで流れたオイルが、逃がし溝に沿って、隣接する溝部のポケットまで流れる。したがって、この構成では、オイルが、隣接する溝部のポケットにスムーズに流れ込むようになる。
上記逃がし溝は、上記隣接する溝部の上記ポケットから間隔をあけて設けられていてもよい。
この構成により、逃がし溝が内周面まで貫通していないため、逃がし溝の角の部分が欠けることや、オイルが内周面から逃がし溝を逆流することを防止できる。
フリクションロスを低減しつつ、オイル漏れを防止することが可能なシールリングを提供することができる。
本発明に第1の実施形態に係るシール機構の断面図である。 図1に示したシールリングの平面図である。 上記シールリングの部分斜視図である。 上記シールリングの部分平面図である。 上記シールリングへのオイルの作用を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係るシールリングの部分斜視図である。 上記シールリングの部分平面図である。 本発明の第3の実施形態に係るシールリングの部分斜視図である。 上記シールリングの部分平面図である。 本発明の第4の実施形態に係るシールリングの平面図である。 図10Aに示したシールリングの部分平面図である。 図10Aに示したシールリングの部分斜視図である。 本発明に関連するシールリングの平面図である。 図11Aに示したシールリングの部分平面図である。 図11Aに示したシールリングの部分斜視図である。 図10Aに示したシールリングの変形例の部分平面図である。 図10Aに示したシールリングの変形例の部分平面図である。 図10Aに示したシールリングの変形例の部分平面図である。 図13Aに示したシールリングの部分斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係るシールリングの部分平面図である。 図14Aに示したシールリングの部分斜視図である。 図14Aに示したシールリングの変形例の部分平面図である。 図15Aに示したシールリングの部分斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
[シール機構]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るシール機構の断面図である。本実施形態に係るシール機構は、油圧式の自動変速機などの油圧機器に適用可能である。
本実施形態に係るシール機構は、シャフト2、ハウジング5、及びシールリング1を含む。シャフト2は、中心軸Rを中心として回転可能な円柱状の軸部材として構成される。ハウジング5にはシャフト2が挿通され、ハウジング5の内周面51とシャフト2の外周面24とが対向している。シャフト2とハウジング5とは中心軸Rを中心に相対的に回転可能であり、つまり、シャフト2がハウジング5に対して回転する場合や、ハウジング5がシャフト2に対して回転する場合がある。
シャフト2には、オイルが流れる流路22が設けられている。流路22は、シャフト2の長手方向端部から中心軸Rに沿って延び、外周面24に向けて屈曲している。流路22の外周面24側の端部には、幅が広く形成された液室23が設けられている。シャフト2の長手方向端部から供給されるオイルは、流路22に沿って液室23まで導かれる。
ハウジング5には、内周面51におけるシャフト2の液室23に対向する位置から外周側に延びる流路52が設けられている。したがって、シャフト2の流路22を流れて液室23まで到達したオイルはハウジング5の流路52内に入り込む。そして、ハウジング5の流路52内のオイルはハウジング5の外周側に向かって流れる。
このように、シャフト2の流路22及びハウジング5の流路52は、オイルをシャフト2からハウジング5に送ることが可能なオイル流路を構成する。図1には、オイルの流れがブロック矢印oで示されている。
シャフト2及びハウジング5は、例えば鉄系材料やアルミ合金材料などの金属材料などで形成される。したがって、シャフト2とハウジング5とは密着しておらず、シャフト2の外周面24とハウジング5の内周面51との間には遊び(隙間)がある。そのため、オイルは、シャフト2の流路22からハウジング5の流路52に流れる際に、液室23からシャフト2とハウジング5との隙間に流入する。
また、オイルポンプ内のオイルが減少すると、流路22,52内の油圧が低下する。流路22,52内の油圧が低下すると、例えば自動変速機では、変速が正常に行われなくなる場合がある。油圧の低下を補うことが可能な大型のオイルポンプを用いることも可能であるが、オイルポンプの大型化とともに駆動損失が大きくなってしまう。
本実施形態では、シャフト2とハウジング5の隙間に流入したオイルがシャフト2の外周面24に沿って漏れ出すことを抑制するために、シャフト2とハウジング5との間を封止するためのシールリング1が設けられる。
シャフト2には、液室23の中心軸R方向の両側に、外周面24の全周にわたって形成された嵌合溝21が設けられている。シャフト2の嵌合溝21にそれぞれシールリング1が嵌め込まれている。
シールリング1は、内周面11a、外周面11b、及び側面11c,11dを含む。内周面11aは中心軸Rを中心とする内向きの円筒面であり、外周面11bは中心軸Rを中心とする外向きの円筒面である。側面11c,11dは、内周面11aと外周面11bとをそれぞれ接続する面である。シールリング1の側面11c,11dは、互いに平行であり、内周面11a及び外周面11bに直交する。
シャフト2とハウジング5との隙間に流入したオイルは、やがて嵌合溝21内に流入する。嵌合溝21内の油圧は、主にシールリング1の内周面11a及び液室23側の側面11cに加わる。
シールリング1の外周面11bは、オイルから内周面11aに加わる油圧により、ハウジング5の内周面51に付勢される。これにより、シールリング1の外周面11bとハウジング5の内周面51との密着が保持される。
また、シールリング1の側面11cとは反対側の側面11dは、オイルから側面11cに加わる油圧により、シャフト2の嵌合溝21の、液室23から遠い側の側面21dに付勢される。これにより、シールリング1の側面11dとシャフト2の嵌合溝21の側面21dとの密着が保持される。
このように、シールリング1がハウジング5及びシャフト2に密着しているため、シャフト2とハウジング5との間がシールリング1によって封止される。これにより、シャフト2とハウジング5の隙間に流入したオイルがシールリング1より外側に漏れ出すことを防止できる。
上述したように、図1に示す構成では、各シールリング1がハウジング5の内周面51及びシャフト2の嵌合溝21の側面21dに付勢されている。そのため、シールリング1がハウジング5又はシャフト2に対して回転する際に、シールリング1とハウジング5の間、及びシールリング1とシャフト2との間に摩擦力が働く。
これらの摩擦力は、シャフト2やハウジング5が回転する際のフリクションロスとなる。本実施形態に係るシールリング1は、このフリクションロスを低減させるために、シールリング1とシャフト2との間に働く摩擦力を抑制する構成を有する。
[シールリング1]
図2及び図3は本実施形態に係るシールリング1を示し、図2は平面図であり、図3は部分斜視図である。
図2にはシールリング1全体の外観が示されている。シールリング1の側面11dには、8つの溝部12が設けられている。8つの溝部12は、等間隔に配置され、中心軸Rについて45°の回転対称性を有する。
シールリング1には、シャフト2の嵌合溝21への装着を容易にするために、合口18が設けられる。シールリング1に径方向の力が加わると、シールリング1が弾性変形して合口18が開く。シールリング1は、合口18が開いた状態でシャフト2の嵌合溝21に取り付けられる。
合口18は、合口18からのオイル漏れが抑制可能な構成とされる。合口18の形状は、特に限定されず、公知の形状を採用可能である。合口18としては、例えば、直角(ストレート)合口、斜め(アングル)合口、段付き(ステップ)合口、ダブルアングル合口、ダブルカット合口、トリプルステップ合口などを採用可能である。ダブルアングル合口、ダブルカット合口、トリプルステップ合口では、合口18からのオイル漏れが特に良好に抑制される。
シールリング1を形成する材料は適宜決定可能である。シールリング1を形成する材料としては、例えば、各種樹脂材料や、樹脂材料にカーボン粉末やカーボンファイバー等の添加剤を充填した材料などを採用可能である。
そのような樹脂材料としては、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などの熱可塑性樹脂が挙げられる。更に、樹脂材料は、ポリイミド(PI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)などのフッ素系樹脂であってもよい。
図3にはシールリング1の溝部12が拡大して示されている。溝部12は、シールリング1の側面11dとは反対側の側面11cにも形成されている。側面11cの溝部12と側面11dの溝部12とは互いに鏡面対称となるように形成されている。そのため、側面11cの溝部12について説明し、側面11dの溝部12の説明を省略する。
溝部12は、内周面11aに接続している2つの第1端部13及び第2端部14を有する。端部13,14の内周面11aにおける断面は矩形状である。内周面11aの周方向の幅は、第2端部14より第1端部13の方が広い。端部13,14の側面11dからの深さはそれぞれシールリング1の厚さの4分の1程度とされている。
溝部12は端部13,14間に円弧状に延在している。溝部12の幅は、その延在方向に沿って、第1端部13から第2端部14にかけて連続的に狭くなっている。溝部12は、底面17a、外周面17b、及び内周面17cを含む。シールリング1には、溝部12の内周面17cとシールリング1の内周面11aとにより内周壁16が形成されている。
溝部12は、側面11dからの深さが最も浅い頂部15を有する。溝部12は、端部13,14間の中央領域にある。本実施形態では、頂部15における側面11dからの深さがゼロであり、つまり頂部15が側面11dに含まれる。しかし、頂部15は側面11dから凹んでいてもよい。
溝部12の側面11dからの深さは、第1端部13から頂部15にかけて連続的に浅くなっており、頂部15から第2端部14にかけて連続的に深くなっている。つまり、溝部12の底面17aの高さは、第1端部13から頂部15にかけて連続的に高くなり、頂部15から第2端部14にかけて連続的に低くなっている。
図4は、溝部12におけるオイルの流れを示す図である。図4では、シールリング1が図2の矢印方向に回転する際の、溝部12におけるオイルの流れがブロック矢印oで示されている。
シールリング1が矢印方向に回転すると、オイルは慣性力によりその場に留まろうとするため、オイルは溝部12をシールリング1の回転方向とは反対方向に流れる。つまり、シールリング1が右回りに回転する場合、オイルは、見かけ上、溝部12を左方向に流れる。
オイルが溝部12内に入り込むと、溝部12の底面17aには油圧に応じた力が加わる。
また、溝部12の底面17aは第1端部13から頂部15にかけて高くなる傾斜面であるため、オイルが第1端部13から頂部15まで流れる際に、オイルの流路は溝部12の底面17aによって徐々に絞られる。したがって、オイルの流速に応じた力が、溝部12の底面17aに加わる。
このように、溝部12の底面17aには、オイルの油圧に応じた力とオイルの流速に応じた力とが加わる。
また、第1端部13から頂部15にかけて底面17aが浅くなるとともに幅が狭くなるため、オイルが第1端部13から頂部15まで流れる際に、オイルの流路は連続的に絞られる。したがって、オイルが第1端部13から頂部15まで流れる際にオイルの流速が徐々に速くなる。オイルの流速が速くなると、オイルから溝部12の底面17aに加わる力が大きくなる。
なお、溝部12の幅が第1端部13から頂部15にかけて狭くなる構成は必須ではなく、溝部12の幅は第1端部13から頂部15まで一定であってもよい。
オイルは、頂部15を通過すると、第2端部14に向かって流れる。溝部12はオイルの流路の断面積は頂部15から第2端部14にかけて連続的に広くなるように形成されている。
溝部12の幅は頂部15から第2端部14にかけて狭くなるものの、頂部15から第2端部14にかけて溝部12の底面17aを深くすることにより、オイルの流路は頂部15から第2端部14にかけて開放されている。したがって、オイルは、頂部15から第2端部14へスムーズに流れ、第2端部14からシールリング1の内周面11a側に排出される。
なお、シールリング1の溝部12はオイルの流路の断面積が頂部15から第2端部14にかけて広くなるように形成されていればよく、溝部12の幅は、頂部15から第2端部14まで一定であっても、頂部15から第2端部14にかけて広くなっていてもよい。
図5は、シールリング1の部分平面図(左図)と、当該部分平面図のA−A'線に沿った断面図(右図)である。図5の左図はそれぞれ図2の一部に対応し、図5の右図はそれぞれ図1の左側のシールリング1及びその近傍部分に対応する。
図5(a)〜(e)は、シールリング1の回転に伴うA−A'線に沿った断面の形状変化を示している。図5ではシールリング1のA−A'線に沿った断面について注目しているが、シールリング1の全ての断面においてA−A'線に沿った断面と同様の形状変化が繰り返される。
図5(a)では、左図に示すようにA−A'線が溝部12の間にあるため、右図に示すようにシールリング1の断面形状が矩形である。この断面では、シールリング1の側面11c及び内周面11aが油圧を受けている。つまり、シールリング1には、側面11cに加わる左向きの力と、内周面11aに加わる上向きの力とが加わっている。
図5(b)では、図5(a)に示す状態からシールリング1が矢印方向に少し回転しており、A−A'線が溝部12の第1端部13上にある。したがって、図5(b)の右図に示すように、溝部12がシールリング1の断面形状に表れる。具体的には、側面11c,11dの内周面11a側の部分がそれぞれ凹み、シールリングの断面形状がT字形となっている。
図5(b)に示す断面では、側面11d側の溝部12に入り込んだオイルから、溝部12の底面17aに油圧に応じた力が加わる。更に、上述したように、溝部12の底面17aには、オイルの流速に応じた力も加わる。図5(b)において、オイルから側面11d側の溝部12の底面17aに加わる力をFと示している。
また、図5(b)に示す断面では溝部12が形成されることによりシールリング1の側面11c及び内周面11aの形状が変化しているものの、図5(a)に示す断面と同様の力が加わっている。つまり、図5(b)に示す断面でも、図5(a)に示す断面でシールリング1の側面11c及び内周面11aに加わる力と同様の左向きの力及び上向きの力がシールリング1に加わっている。
したがって、図5(b)に示す断面におけるシールリング1がオイルから受ける力は、図5(a)に示す断面と比較して力Fの分だけ異なる。この力Fは溝部12の底面17aに対して右向きに働くため、図5(b)に示す断面ではシールリング1に加わる左向きの力の一部が相殺されている。
図5(c)では、図5(b)に示す状態からシールリング1が矢印方向に少し回転しており、A−A'線が内周壁16上にある。したがって、図5(c)の右図に示すように、内周壁16がシールリング1の断面形状に表れる。また、図5(c)に示す断面では、図5に示す断面よりも、溝部12の底面17aが浅くなっている。
図5(c)に示す断面では、図5(b)に示す断面よりも、オイルの流速が速くなっており、オイルから溝部12の底面17aに加わる右向きの力Fは力Fよりも大きい。このように、シールリング1は、オイルが第1端部13から頂部15に至るまで、側面11d側の溝部12の底面17aにオイルから加わる力が増大するように構成されている。
したがって、シールリング1では、オイルからの力Fや力Fの作用により、シャフト2の嵌合溝21の側面21dに対して付勢される力が抑制される。つまり、シールリング1からシャフト2に加わる垂直抗力が低下する。そのため、シールリング1では、シャフト2との間に働く摩擦力が抑制される。
図5(d)では、図5(c)に示す状態からシールリング1が矢印方向に少し回転しており、A−A'線が頂部15上にある。頂部15では溝部12の深さがゼロとなり、図5(c)に示すように溝部12がシールリング1の断面形状に現れず、シールリング1の断面形状は矩形となる。
図5(e)では、図5(d)に示す状態からシールリング1が矢印方向に少し回転している。図5(e)に示す状態では、溝部12が再びシールリング1の断面形状に表れ、頂部15を通過したオイルが第2端部14からシールリング1の内周面11a側に排出される。
このように、シールリング1は、第1端部13から溝部12に入り込んだオイルが第2端部14からシールリング1の内周面11a側に戻るように構成されている。したがって、溝部12内のオイルがシールリング1とシャフト2との間を通ってシールリング1の外周面11b側に漏れ出すことが防止される。
なお、シールリング1における溝部12の底面17aの深さは適宜決定可能である。例えば、溝部12の底面17aの深さが一定であってもよい。つまり、溝部12には頂部15が含まれていなくてもよい。この場合、溝部12の底面17aには、オイルの流速に応じた力は加わらないものの、オイルの油圧に応じた力が加わる。そのため、シールリング1とシャフト2との間に働く摩擦力が抑制される。
また、シールリング1の溝部12の、第1端部13から頂部15までの底面17aの深さは、連続的に浅くなるが、段階的に浅くなっていてもよい。シールリング1の溝部12の、頂部15から第2端部14までの底面17aの深さは、連続的に深くなるが、段階的に深くなっていてもよい。更に、シールリング1の溝部12は、頂部15を超えた位置から第2端部14まで一定の深さに形成されていてもよい。
また、図2に示すように、シールリング1は、等間隔に配置された8つの溝部12を有するが、シールリング1の溝部12の数は適宜決定可能である。ただし、シールリング1の複数の溝部12は、シールリング1に加わる力が偏らないようにするため、中心軸Rについて回転対称性を有することが望ましい。例えば、シールリング1は、等間隔に配置された3つの溝部12を有していてもよい。この場合、3つの溝部12は中心軸Rについて120°の回転対称性を有する。
また、図1に示すように、シールリング1の断面形状は矩形である。しかし、シールリング1の断面形状は適宜決定可能である。例えば、シールリング1の内周面11aの幅が外周面11bの幅より狭くてもよい。この場合、シールリング1の断面形状は台形となり、シールリング1の側面11dとシャフト2の嵌合溝21の側面21dとの間に隙間が形成される。そのため、シールリング1の側面11dには常に油圧が働く。更に、溝部12には、オイルの流速に応じた力も加わる。
<第2の実施形態>
図6は、本発明の第2の実施形態に係るシールリング101の部分斜視図である。なお、本実施形態に係るシールリング101の以下に説明する構成以外は、第1の実施形態に係るシールリング1と同様であり、その説明を適宜省略する。
シールリング101は溝部112を有する。溝部112は、内周面11aに接続している第1端部113及び第2端部114を有する。第2端部114は、第1端部113をシールリング101の周方向に挟んだ両側にそれぞれ設けられている。
シールリング101の溝部112は、第1端部113が共通である2つの溝部112a,112bを有する。溝部112aは第1端部113から左側の第2端部114まで円弧状に延び、溝部112bは第1端部113から右側の第2端部114まで円弧状に延びる。
溝部112aは、第1の実施形態に係るシールリング101の溝部12と同様に構成される。一方、溝部112bは、第1端部113の周方向の中心を通るB−B'線に沿った断面について溝部112aと対称となるように構成されている。
図7は、溝部12におけるオイルの流れを示す図である。図7では、シールリング101が矢印方向に回転する際の、溝部12におけるオイルの流れがブロック矢印oで示されている。シールリング101が回転すると、オイルは慣性力によりその場に留まろうとするため、オイルは溝部112をシールリング101の回転方向とは反対方向に流れる。
図7(a)に示すようにシールリング101が右回転すると、第1端部113から溝部112に入り込んだオイルが溝部112aを左方向に流れて第2端部114からシールリング101の内周面11a側に排出される。一方、図7(b)に示すようにシールリング101が左回転すると、第1端部113から溝部112に入り込んだオイルが溝部112bを右方向に流れて第2端部114からシールリング101の内周面11a側に排出される。
このように、本実施形態に係るシールリング101ではいずれの回転方向においても溝部112にオイルが流れるため、シールリング101とシャフト2との間に働く摩擦力が抑制される。したがって、シールリング101は、その回転方向を考慮することなく使用することが可能である。そのため、シールリング101は組み付けのための工程の簡略化が可能であり、シールリング101が組み付けられる機器の製造コストの低減に寄与する。
なお、シールリング101では、溝部112aと溝部112bとが第1端部113において連続しているが、溝部112aと溝部112bとが各別に設けられていてもよい。この場合、溝部112aの第1端部113と、溝部112bの第1端部113とが個別に設けられる。
<第3の実施形態>
図8は、本発明の第3の実施形態に係るシールリング201の部分斜視図である。なお、本実施形態に係るシールリング201の以下に説明する構成以外は、第1の実施形態に係るシールリング1と同様であり、その説明を適宜省略する。
シールリング201は溝部212を有する。溝部212は、内周面11aに接続している端部213,214を有する。溝部212は、端部213と端部214との間に円弧状に延在している。
シールリング201の溝部212は、端部213から頂部215までの部分は第1の実施形態に係るシールリング1の溝部12と同様に構成されている。また、溝部212の端部214から頂部215までの部分は、頂部215を通るC−C'線に沿った断面について端部213から頂部215までの部分と対称になるように構成されている。
図9は、溝部212におけるオイルの流れを示す図である。図9では、シールリング201が矢印方向に回転する際の、溝部212におけるオイルの流れがブロック矢印oで示されている。シールリング201が回転すると、オイルは慣性力によりその場に留まろうとするため、オイルは溝部212をシールリング201の回転方向とは反対方向に流れる。
図9(a)に示すようにシールリング201が右回転すると、端部213から溝部212に入り込んだオイルが溝部212を左方向に流れて端部214からシールリング201の内周面11a側に排出される。この場合、端部213がオイルの入口となる第1端部として構成され、端部214がオイルの出口となる第2端部として構成される。
一方、図9(b)に示すようにシールリング201が左回転すると、端部214から溝部212に入り込んだオイルが溝部212を右方向に流れて端部213からシールリング201の内周面11a側に排出される。この場合、端部214がオイルの入口となる第1端部として構成され、端部213がオイルの出口となる第2端部として構成される。
このように、本実施形態に係るシールリング201ではいずれの回転方向においても溝部212にオイルが流れるため、シールリング201とシャフト2との間に働く摩擦力が抑制される。したがって、シールリング201は、その回転方向を考慮することなく使用することが可能である。そのため、シールリング201は組み付けのための工程の簡略化が可能であり、シールリング201が組み付けられる機器の製造コストの低減に寄与する。
また、シールリング201の溝部212は簡単な形状であるため、シールリング201の製造時の加工が容易である。したがって、シールリング201は低コストで製造可能である。また、シールリング201では、いずれの回転方向においてもオイルが溝部212全体を流れるため、オイルが作用する溝部212の底面217aの面積が大きい。したがって、シールリング201では、フリクションロスを低減させる効果がより有効に得られる。
<第4の実施形態>
図10A、図10B及び図10Cは、本実施形態に係るシールリング301を示す。図10Aはシールリング301の平面図であり、図10Bはシールリング301の部分平面図であり、図10Cはシールリング301の部分斜視図である。本実施形態に係るシールリング301の以下に説明する構成以外は、第1の実施形態に係るシールリング1と同様であり、その説明を適宜省略する。
(全体構成)
図10Aにはシールリング301全体の外観が示されている。シールリング301の側面11dには、同様の形状を有する8つの溝部312が設けられている。8つの溝部312は、概して、等間隔に配置され、中心軸Rについて45°の回転対称性を有する。
シールリング301には、シャフト2の嵌合溝21への装着を容易にするために、合口318が設けられる。シールリング301に径方向の力が加わると、シールリング301が弾性変形して合口318が開く。シールリング301は、合口318が開いた状態でシャフト2の嵌合溝21に取り付けられる。
図10Bにはシールリング301の溝部312が拡大して示されている。図10Bは、溝部312におけるオイルの流れを示す図である。図10Bでは、シールリング301が矢印方向に回転する際の、溝部312におけるオイルの流れがブロック矢印oで示されている。
シールリング301が矢印方向に回転すると、オイルは慣性力によりその場に留まろうとするため、オイルは溝部312をシールリング301の回転方向とは反対方向に流れる。つまり、シールリング301が右回りに回転する場合、オイルは、見かけ上、溝部312を左方向に流れる。
(溝部312)
図10Cにはシールリング301の溝部312が拡大して示されている。溝部312は、シールリング301の側面11dとは反対側の側面11cにも形成されている。側面11cの溝部312と側面11dの溝部312とは互いに鏡面対称となるように形成されている。そのため、側面11dの溝部312について説明し、側面11cの溝部312の説明を省略する。
溝部312は、ポケット315及び逃がし溝316から構成される。溝部312は、内周面11aに接続している第1端部313と、内周面11aと外周面11bとの間に設けられた第2端部314とを有する。
ポケット315は、第1端部313から第2端部314に向けて、シールリング301の周方向に延びている。逃がし溝316は、第2端部314から、シールリング301の周方向についてポケット315とは反対方向に延び、その延伸方向に隣接する溝部312'のポケット315'に接続している。
ポケット315は、底面317a、外周面317b、及び内周面317cを含む。ポケット315の第1端部313の内周面11aにおける断面は矩形状である。第1端部313の側面11dからの深さはシールリング301の厚さの4分の1程度とされている。
ポケット315の幅は、第1端部313から第2端部314にかけて連続的に狭くなっている。また、溝部312の側面11dからの深さは、第1端部313から第2端部314にかけて連続的に浅くなっている。つまり、ポケット315の底面317aの高さは、第1端部313から第2端部314にかけて連続的に高くなっている。
オイルが第1端部313からポケット315内に入り込むと、ポケット315の底面317a、外周面317b、及び内周面317cには油圧に応じた力が加わる。
また、ポケット315の底面317aは第1端部313から第2端部314にかけて高くなる傾斜面であるため、オイルが第1端部313から第2端部314まで流れる際に、オイルの流路はポケット315の底面317aによって徐々に絞られる。つまり、溝部312の底面317aは、オイルに対して、オイルの流動を妨げる力を加え、これとは逆に、オイルは、溝部312の底面317aに対して、オイルの流速に応じた力を加える。
このように、ポケット315の底面317aには、オイルの油圧に応じた力と、オイルの流速に応じた力との、オイルからの2種類の力が加わる。
更に、第1端部313から第2端部314にかけて、底面317aが浅くなるとともに幅が狭くなるため、オイルの流路の断面積が狭くなる。つまり、オイルが第1端部313から第2端部314まで流れる際に、オイルの流路は連続的に絞られる。したがって、オイルが第1端部313から第2端部314まで流れる際にオイルの流速が徐々に速くなる。オイルの流速が速くなると、オイルからポケット315の底面317aに加わる力が大きくなる。
シールリング301では、オイルからポケット315の底面317aに加わる力により、シールリング301の側面11dとシャフト2の嵌合溝21の側面21dとの間に加わる力が抑制される。これにより、シールリング301では、フリクションロスが低減される。
なお、ポケット315の構成は、上記の構成に限らず、オイルが良好に流動可能な構成であればよい。
逃がし溝316は、ポケット315内を第2端部314まで流れたオイルを溝部312の外へ逃がすための溝である。逃がし溝316は、第2端部314と、隣接する溝部312'のポケット315'とを接続し、ポケット315内を第2端部314まで流れたオイルを隣接する溝部312'のポケット315'に導く。
逃がし溝316の幅は、その全長にわたって、ポケット315の第2端部314と同様の断面形状を有する。つまり、逃がし溝316の幅はポケット315の第2端部314の幅と同等であり、逃がし溝316の深さはポケット315の第2端部314の深さと同等である。
逃がし溝316の断面形状が、第2端部314の断面形状と同様であることにより、ポケット315内を第2端部314まで流れたオイルが逃がし溝316へとスムーズに流入可能となる。逃がし溝316に流入したオイルは、逃がし溝316を通過して、隣接する溝部312'のポケット315'に流れ込む。
溝部312の逃がし溝316から、溝部312に隣接する溝部312'のポケット315'に流れ込んだオイルは、溝部312'のポケット315'及び逃がし溝316'を通過して、溝部312'に更に隣接する溝部312"のポケット315"に流れ込む(図10A参照)。このように、シールリング301では、オイルが、シールリング301の周方向に連続して設けられた複数の溝部312を循環する。
なお、実際には、溝部312のポケット315内を第2端部314まで流れたオイルの進路には、大別して、以下の(a),(b),(c)に示す3通りのパターンがある。
パターン(a):逃がし溝316を通過し、溝部312に隣接する溝部312'のポケット315'に流れ込み、溝部312'のポケット315'及び逃がし溝316'を通過する。
パターン(b):逃がし溝316を通過し、溝部312に隣接する溝部312'のポケット315'に流れ込み、溝部312'のポケット315'の第1端部313'からシールリング301の内周面11a側に排出される。
パターン(c):シールリング301の側面11dとシャフト2の嵌合溝21の側面21dとの間に油膜を形成する。
シールリング301では、上記のパターン(a),(b)の進路を形成することにより、パターン(c)の進路を取るオイルの量が適度に保たれる。つまり、シールリング301では、逃がし溝316の作用により、シールリング301の側面11dとシャフト2の嵌合溝21の側面21dとの間の油膜の厚さを適度に保つことができる。そのため、シールリング301では、オイル漏れの抑制を達成することができる。
なお、逃がし溝316の構成は、上記の構成に限らず、ポケット315内を第2端部314まで流れたオイルを、隣接する溝部312'のポケット315'へと良好に導くことが可能な構成であればよい。
以上述べたように、本実施形態に係るシールリング301では、溝部312のポケット315と逃がし溝316との組み合わせにより、フリクションロスを低減しつつ、オイル漏れを抑制することが可能である。
(比較例)
図11A、図11B及び図11Cは、本実施形態の比較例に係るシールリング401を示す。図11Aはシールリング401の平面図であり、図11Bはシールリング401の部分平面図であり、図11Cはシールリング401の部分斜視図である。
比較例に係るシールリング401と本実施形態に係るシールリング301とでは、溝部の構成が異なり、他の構成が共通する。シールリング401の溝部412は、ポケット415のみにより構成されている。つまり、シールリング401は、シールリング301の逃がし溝316に対応する構成を有さない。
逃がし溝の無いシールリング401では、ポケット415内を第2端部414まで流れたオイルは、上記のパターン(a),(b)の進路を取ることができず、パターン(c)の進路を取らざるを得ない。
したがって、シールリング401では、パターン(c)の進路を取るオイルの量が多くなる。つまり、シールリング401では、シールリング401の側面11dとシャフト2の嵌合溝21の側面21dとの間の油膜が厚くなる。そのため、シールリング401では、油膜を形成するオイルがシールリング401の外周面11b側に漏れ出しやすい。
(変形例1,2)
図12Aは本実施形態の変形例1に係るシールリングの部分平面図であり、図12Bは本実施形態の変形例2に係るシールリングの部分平面図である。図12Aに示す構成、図12Bに示す構成、及び本実施形態に係る図10Bに示す構成は、相互に、溝部312の周方向におけるポケット315の寸法と逃がし溝316の寸法とのバランスが異なる。
より詳細には、図12Aに示す変形例1に係る溝部312は、図10Bに示す溝部312に比べて、ポケット315の寸法に対する逃がし溝316の寸法が大きく構成されている。一方、図12Bに示す比較例2に係る溝部312は、図10Bに示す溝部312に比べて、ポケット315の寸法に対する逃がし溝316の寸法が小さく構成されている。
比較例1に係るシールリングでも、比較例2に係るシールリングでも、シールリング301と同様に、溝部312のポケット315及び逃がし溝316の作用により、フリクションロスの低減及びオイル漏れの抑制が実現されている。なお、溝部312の周方向におけるポケット315の寸法と逃がし溝316の寸法とのバランスは、溝部312がフリクションロスの低減及びオイル漏れの抑制をより効果的に実現可能なように適宜決定可能である。
(変形例3)
図13A及び図13Bは、本実施形態の変形例3に係るシールリング501を示す。図13Aはシールリング501の平面図であり、図13Bはシールリング501の部分平面図である。
変形例3に係るシールリング501と、上記のシールリング301とでは、溝部の逃がし溝の構成が異なり、他の構成が共通する。上記のシールリング301では、逃がし溝316が、隣接する溝部312'のポケット315'に貫通しているのに対し、シールリング501では、逃がし溝516が、隣接する溝部512'のポケット515'まで達していない。つまり、シールリング501では、逃がし溝516と、隣接する溝部512'のポケット515'との間に隔壁部519が形成されている。
シールリング501では、ポケット515内を第2端部514まで流れたオイルが、逃がし溝516に沿って隔壁部519まで達する。隔壁部519まで達したオイルは、その流動方向に従って隔壁部519を通過し、隣接する溝部512'のポケット515'に流れ込む。
シールリング501では、オイルが隔壁部519において油膜を形成するものの、油膜を形成したオイルが迅速に隣接する溝部512'のポケット515'に流れ込む。そのため、シールリング501の隔壁部519が、油膜の厚さに与える影響は小さい。したがって、シールリング501でも、シールリング301と同様にオイル漏れの抑制が達成される。
シールリング501は、例えば、射出成形で形成される。射出成形では、溝部512を備えたシールリング501を形成することができ、また溝部512の無いシールリングを形成することもできる。溝部512の無いシールリングを形成する場合、射出成形の後に切削加工などの追加工によりシールリングに溝部512を形成する。
ここで、溝部512の逃がし溝516が、隣接する溝部512のポケット515'に貫通している場合を想定する。この場合、逃がし溝516とポケット515'とが交わる角部が複雑形状となる。そのため、射出成形によって溝部512を備えたシールリング501を形成する場合、シールリング501型から抜く際に、上記の角部が欠けることが有り得る。また、溝部512を切削加工により形成する場合にも、上記の角部が欠けることが有り得る。
しかし、シールリング501では、溝部512の逃がし溝516が、隣接する溝部512'のポケット515'まで達していない。そのため、溝部512の逃がし溝516の角部が欠けることが防止される。したがって、シールリング501では、正確な形状の溝部512が形成されやすい。
更に、シールリング501では、溝部512の逃がし溝516がポケット515'に貫通していないため、ポケット515'から逃がし溝516にオイルが逆流することが防止される。これにより、シールリング501では、溝部512における一定のオイルの流れが保たれる。
<第5の実施形態>
図14A及び図14Bは、本発明の第2の実施形態に係るシールリング601を示す。図14Aはシールリング601の平面図であり、図14Bはシールリング601の部分平面図である。
本実施形態に係るシールリング601と、第4の実施形態に係るシールリング301とでは、溝部の逃がし溝の構成が異なり、他の構成が共通する。
溝部612は、ポケット615及び逃がし溝616から構成される。溝部612は、内周面11aに接続している第1端部613と、内周面11aと外周面11bとの間に設けられた第2端部614とを有する。
ポケット615は、第1端部613から第2端部614に向けて、シールリング601の周方向に延びている。逃がし溝616は、第2端部614からポケット615とは反対方向に延び、シールリング601の内周面11aに接続している。
逃がし溝616は、ポケット615内を第2端部614まで流れたオイルを溝部612の外へ逃がすための溝である。逃がし溝616の幅は、その全長にわたって、ポケット615の第2端部614と同様の断面形状を有する。つまり、逃がし溝616の幅はポケット615の第2端部614の幅と同等であり、逃がし溝616の深さはポケット615の端部614の深さと同等である。
逃がし溝616の断面形状が、第2端部614の断面形状と同様であることにより、ポケット615内を第2端部614まで流れたオイルが逃がし溝616へとスムーズに流入可能となる。逃がし溝616に流入したオイルは、逃がし溝616を通過して、シールリング601の内周面11aから排出される。
溝部612のポケット615内を第2端部614まで流れたオイルの進路には、大別して、以下の(a),(b)に示す2通りのパターンがある。
パターン(a):逃がし溝616を通過し、シールリング601の内周面11a側に戻る。
パターン(b):シールリング601の側面11dとシャフト2の嵌合溝21の側面21dとの間に油膜を形成する。
シールリング601では、上記のパターン(a)の進路を形成することにより、パターン(b)の進路を取るオイルの量が適度に保たれる。つまり、シールリング601では、逃がし溝616の作用により、シールリング601の側面11dとシャフト2の嵌合溝21の側面21dとの間の油膜の厚さを適度に保すことができる。そのため、シールリング601では、オイル漏れの抑制を達成することができる。
(変形例)
図15A及び図15Bは、本実施形態の変形例に係るシールリング701を示す。図15Aはシールリング701の平面図であり、図15Bはシールリング701の部分平面図である。
変形例に係るシールリング701と、上記のシールリング601とでは、溝部の逃がし溝の構成が異なり、他の構成が共通する。上記のシールリング601では、逃がし溝616が、シールリング601の内周面11aに貫通しているのに対し、シールリング701では、逃がし溝716が、シールリング701の内周面11aまで達していない。つまり、シールリング701では、逃がし溝716と、シールリング701の内周面11aとの間に隔壁部719が形成されている。
シールリング701では、ポケット715内を第2端部714まで流れたオイルが、逃がし溝716に沿って隔壁部719まで達する。逃がし溝716を隔壁部719まで達したオイルは、その流動方向に従って隔壁部719を通過し、シールリング701の内周面11aから排出される。
シールリング701では、オイルが隔壁部719において油膜を形成するものの、油膜を形成したオイルが迅速にシールリング701の内周面11aから排出される。そのため、シールリング701の隔壁部719が、油膜の厚さに与える影響は小さい。したがって、シールリング701でも、シールリング601と同様にオイル漏れの抑制が達成される。
ここで、溝部712の逃がし溝716が、シールリング701の内周面11aに貫通している場合を想定する。この場合、逃がし溝716と内周面11aとが交わる角部が複雑形状となる。そのため、射出成形によって溝部712を備えたシールリング701を形成する場合、シールリング701を型から抜く際に、上記の角部が欠けることが有り得る。また、溝部712を切削加工により形成する場合にも、上記の角部が欠けることが有り得る。
しかし、シールリング701では、溝部712の逃がし溝716が、シールリング701の内周面11aまで達していないため、溝部712の逃がし溝716の角部が欠けることが防止される。したがって、シールリング701では、正確な形状の溝部712を形成可能である。
更に、シールリング701では、溝部712の逃がし溝716が内周面11aに貫通していないため、内周面11a側から逃がし溝716にオイルが逆流することが防止される。これにより、シールリング701では、溝部712における一定のオイルの流れが保たれる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記の実施形態ではシールリングの両側面に溝部が設けられているが、溝部はシールリングの少なくとも一方の側面に設けられていればよい。また、シールリングの両側面の溝部が互いに鏡面対称となっていなくてもよく、例えば、シールリングには、一方の側面に第1の実施形態に係る溝部が設けられ、他方の側面に第2の実施形態に係る溝部が設けられていてもよい。
1…シールリング
11a…内周面
11b…外周面
11c,11d…側面
11d…内周面
12…溝部
13,14…端部
15…頂部
16…内周壁
17a…底面
17b…外周面
17c…内周面
2…シャフト
5…ハウジング

Claims (17)

  1. 回転中心となる中心軸と、
    前記中心軸を中心とする外向きの円筒面である外周面と、
    前記中心軸と前記外周面との間にあり、前記中心軸を中心とする内向きの円筒面である内周面と、
    前記外周面と前記内周面とを接続する側面と、
    前記側面から凹む溝状に形成され、前記外周面から間隔をあけて周方向に沿って延び、前記内周面に接続された第1端部と、前記内周面に接続され、前記第1端部よりも幅が狭い、前記第1端部とは反対側の第2端部と、を有し、前記第1端部から進入したオイルを、前記第2端部を介して前記内周面側へ戻すように構成された溝部と、
    を具備するシールリング。
  2. 請求項に記載のシールリングであって、
    前記溝部は、前記側面からの深さが最も浅い頂部を有する
    シールリング。
  3. 請求項に記載のシールリングであって、
    前記溝部の前記側面からの深さが、前記第1端部から前記頂部にかけて連続的に浅くなる
    シールリング。
  4. 請求項又はに記載のシールリングであって、
    前記溝部の幅が、前記第1端部から前記頂部にかけて連続的に狭くなる
    シールリング。
  5. 請求項からのいずれか1項に記載のシールリングであって、
    前記溝部が第1の溝部及び第2の溝部から構成され、
    前記第1の溝部と前記第2の溝部とでは、前記第1端部が共通し、前記第2端部が前記第1端部を挟んで反対側にある
    シールリング。
  6. 請求項からのいずれか1項に記載のシールリングであって、
    前記溝部は前記内周面の周方向の中心を通る直線に沿った断面について、対称な形状を有する
    シールリング。
  7. 請求項からのいずれか1項に記載のシールリングであって、
    前記溝部が、前記中心軸について回転対称性を有するように、複数の位置に設けられている
    シールリング。
  8. 回転中心となる中心軸と、
    前記中心軸を中心とする外向きの円筒面である外周面と、
    前記中心軸と前記外周面との間にあり、前記中心軸を中心とする内向きの円筒面である内周面と、
    前記外周面と前記内周面とを接続する側面と、
    前記側面から凹む溝状に形成され、前記外周面から間隔をあけて周方向に沿って延び、前記内周面に接続された第1端部と、前記第1端部よりも幅が狭い、前記第1端部とは反対側の第2端部と、前記第1端部と前記第2端部との間に延びるポケットと、前記第2端部から前記ポケットとは反対方向に延びる逃がし溝と、を有し、前記第1端部から進入したオイルを、前記第2端部を介して前記内周面側へ戻すように構成された溝部と、
    を具備するシールリング。
  9. 請求項に記載のシールリングであって、
    前記ポケットの幅は、前記第2端部で最も狭く、
    前記逃がし溝の幅は、前記第2端部の幅と同等である
    シールリング。
  10. 請求項又はに記載のシールリングであって、
    前記ポケットの深さは、前記第2端部で最も浅く、
    前記逃がし溝の深さは、前記第2端部の深さと同等である
    シールリング。
  11. 請求項から10のいずれか1項に記載のシールリングであって、
    前記逃がし溝は、前記内周面に向けて延びている
    シールリング。
  12. 請求項11に記載のシールリングであって、
    前記逃がし溝は、前記内周面に貫通している
    シールリング。
  13. 請求項11に記載のシールリングであって、
    前記逃がし溝は、前記内周面から間隔をあけて設けられている
    シールリング。
  14. 請求項から13のいずれか1項に記載のシールリングであって、
    前記溝部は、前記周方向に沿って連続して設けられた複数の溝部を有する
    シールリング。
  15. 請求項14に記載のシールリングであって、
    前記溝部の前記逃がし溝は、当該溝部に隣接する溝部の前記ポケットに向けて延びている
    シールリング。
  16. 請求項15に記載のシールリングであって、
    前記逃がし溝は、前記隣接する溝部の前記ポケットに貫通している
    シールリング。
  17. 請求項15に記載のシールリングであって、
    前記逃がし溝は、前記隣接する溝部の前記ポケットから間隔をあけて設けられている
    シールリング。
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