JP6473667B2 - 防振装置 - Google Patents

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本発明は、防振装置に関する。
従来から、下記特許文献1に示すような防振装置が知られている。この防振装置は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付け部材、および他方に連結されるとともに外側取付け部材の内側に配置された内側取付け部材と、これらの両取付け部材同士を連結するゴム弾性体と、液体が収容される第1液室と、液体が収容されるとともにゴム弾性体を隔壁の一部とする第2液室と、これらの両液室同士を連通する連通路と、を備えている。
この防振装置では、振動が入力されたときに、ゴム弾性体が変形して第2液室の容積が変動すると、連通路を通して第1液室内と第2液室内とで液体が往来し、振動が減衰および吸収される。
特開2006−349068号公報
前記従来の防振装置では、外側取付け部材の中心軸線に沿う軸方向に入力される振動に対する減衰特性を向上させることについて改善の余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、軸方向の振動に対する減衰特性を向上させることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る防振装置は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付け部材、および他方に連結されるとともに前記外側取付け部材の内側に配置された内側取付け部材と、これらの両取付け部材同士を連結するゴム弾性体と、液体が収容される第1液室と、液体が収容されるとともに前記ゴム弾性体を隔壁の一部とする第2液室と、これらの両液室同士を連通する連通路と、を備える防振装置であって、前記ゴム弾性体のうち前記第2液室の隔壁をなす部分に対して、前記外側取付け部材の中心軸線に沿う軸方向の一方側に配置された第1ストッパ部、および他方側に配置された第2ストッパ部を備え、前記第1ストッパ部は、前記外側取付け部材の内周面に突設されるとともに、前記第2ストッパ部は、前記内側取付け部材の外周面に突設されていることを特徴とする。
この場合、軸方向の振動が防振装置に入力されると、両取付け部材が軸方向に相対的に変位して、ゴム弾性体が軸方向に変形させられる。このとき、内側取付け部材が外側取付け部材に対して軸方向の一方側に向けて変位すると、第1ストッパ部および第2ストッパ部が、ゴム弾性体を軸方向に挟み込む。すると、これらの両ストッパ部が、ゴム弾性体のうち第2液室の隔壁をなす部分(以下、「隔壁部」という。)における軸方向への変形を規制し、ゴム弾性体の隔壁部をそれぞれ第2液室の内側に強制的に変形させる。これにより、第2液室が減容させられ、第2液室内の液体が第2液室から押し出されて連通路を通して第1液室内と第2液室内とで往来し、振動が減衰および吸収される。
以上のように、第1ストッパ部や第2ストッパ部を設けるという単純な構成により、軸方向の振動に対する減衰特性を低コストで向上させることができる。ここで、第1ストッパ部および第2ストッパ部が、外側取付け部材の内周面または内側取付け部材の外周面のいずれかに共通して設けられているのではなく、第1ストッパ部が、外側取付け部材の内周面に突設されている一方、第2ストッパ部が、内側取付け部材の外周面に突設されている。したがって、内側取付け部材が外側取付け部材に対して軸方向の一方側に向けて変位したときに、第1ストッパ部および第2ストッパ部によってゴム弾性体を軸方向に挟み込むことができる。これにより、第2液室を減容させ易くすることが可能になり、減衰特性を確実に向上させることができる。
前記第1ストッパ部は、前記外側取付け部材の内周面から前記内側取付け部材の外周面に向けて、前記中心軸線に直交する径方向に突出していてもよい。
この場合、第1ストッパ部が、外側取付け部材の内周面から内側取付け部材の外周面に向けて径方向に突出している。したがって、両取付け部材が径方向に相対的に変位しようとするときに、第1ストッパ部における突端部を内側取付け部材の外周面に突き当て、第1ストッパ部を外側取付け部材の内周面と内側取付け部材の外周面との間で突っ張らせることができる。その結果、第1ストッパ部により、両取付け部材の径方向の相対的な変位量を規制することが可能になり、第1ストッパ部を、例えば、リバウンドストッパや、径方向の振動に対するストッパなどとして機能させることができる。
また第1ストッパ部が、外側取付け部材の内周面から内側取付け部材の外周面に向けて径方向に突出しているので、第1ストッパ部を、外側取付け部材の内側に配置することができる。これにより、第1ストッパ部の剛性を確保するとともに、防振装置のコンパクト化および低コスト化を図ることができる。
前記第2ストッパ部は、前記内側取付け部材の外周面から前記外側取付け部材の内周面に向けて、前記中心軸線に直交する径方向に突出していてもよい。
この場合、第2ストッパ部が、内側取付け部材の外周面から外側取付け部材の内周面に向けて径方向に突出している。したがって、両取付け部材が径方向に相対的に変位しようとするときに、第2ストッパ部における突端部を外側取付け部材の内周面に突き当て、第2ストッパ部を内側取付け部材の外周面と外側取付け部材の内周面との間で突っ張らせることができる。その結果、第2ストッパ部により、両取付け部材の径方向の相対的な変位量を規制することが可能になり、第2ストッパ部を、例えば、リバウンドストッパや、径方向の振動に対するストッパなどとして機能させることができる。
また第2ストッパ部が、内側取付け部材の外周面から外側取付け部材の内周面に向けて径方向に突出しているので、第2ストッパ部を、外側取付け部材の内側に配置することができる。これにより、第2ストッパ部の剛性を確保するとともに、防振装置のコンパクト化および低コスト化を図ることができる。
振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に前記外側取付け部材が連結され、かつ他方に前記内側取付け部材が連結されたことにより、前記ゴム弾性体が弾性変形させられつつ、前記第2液室が減容した状態で、前記第1ストッパ部および前記第2ストッパ部それぞれにおいて、前記軸方向に沿う前記ゴム弾性体側を向く内側面の少なくとも一部は、前記ゴム弾性体から前記軸方向に離れていてもよい。
この場合、第1ストッパ部および第2ストッパ部それぞれにおける内側面の少なくとも一部が、ゴム弾性体から軸方向に離れている。したがって、軸方向に微振幅の振動が入力されたときには、第1ストッパ部および第2ストッパ部によりゴム弾性体の隔壁部の変形が過度に規制されるのを抑え、ゴム弾性体を緩やかに変形させてばね定数の急上昇を抑制することができる。
振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に前記外側取付け部材が連結され、かつ他方に前記内側取付け部材が連結されたことにより、前記ゴム弾性体が弾性変形させられつつ、前記第2液室が減容した状態で、前記第1ストッパ部および前記第2ストッパ部は、前記ゴム弾性体を介して前記軸方向に対向していてもよい。
この場合、第1ストッパ部および第2ストッパ部が、ゴム弾性体を介して軸方向に対向している。したがって、第1ストッパ部および第2ストッパ部が、ゴム弾性体を軸方向に挟み込んだときに、第2液室をより減容させ易くすることが可能になり、減衰特性を一層確実に向上させることができる。
前記第1液室、前記第2液室、および前記連通路は、前記ゴム弾性体に形成されるとともに、前記第1液室および第2液室は、前記中心軸線回りの周方向に間隔をあけて配置され、前記ゴム弾性体のうち前記第1液室の隔壁をなす部分に対して、前記軸方向の一方側に配置された第3ストッパ部、および他方側に配置された第4ストッパ部を備え、前記第3ストッパ部は、前記内側取付け部材の外周面に突設されるとともに、前記第4ストッパ部は、前記外側取付け部材の内周面に突設されていてもよい。
この場合、軸方向の振動が入力されたとき、内側取付け部材が外側取付け部材に対して軸方向の一方側に向けて変位した場合には、前述のように、第1ストッパ部および第2ストッパ部により、第2液室が減容させられる。その一方、第3ストッパ部および第4ストッパ部はいずれも、ゴム弾性体から軸方向に離間することから、第1液室が第3ストッパ部および第4ストッパ部により減容させられることがない。その結果、第2液室内の液体が第2液室から押し出されて連通路を通して第1液室内と第2液室内とで往来し、振動が減衰および吸収される。
また、内側取付け部材が外側取付け部材に対して軸方向の他方側に向けて変位した場合には、第3ストッパ部および第4ストッパ部により、第1液室が減容させられる一方、第2液室が第1ストッパ部および第2ストッパ部により減容させられることがない。その結果、第1液室内の液体が第1液室から押し出されて連通路を通して第1液室内と第2液室内とで往来し、振動が減衰および吸収される。
以上のように、内側取付け部材が外側取付け部材に対して軸方向のどちら側に変位したときであっても、液体を、連通路を通して第1液室内と第2液室内とで往来させることが可能になり、減衰特性を効果的に向上させることができる。
本発明によれば、軸方向の振動に対する減衰特性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る防振装置の側面図である。 図1に示すII−II断面矢視図である。 図2に示すIII−III断面矢視図である。 図2に示すIII−III断面矢視図に相当する断面図であって、連結状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る防振装置の断面図であって、図1に示すII−II断面矢視図に相当する断面図である。 図5に示すVI−VI断面矢視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る防振装置10を、図1から図4を参照して説明する。
図1から図3に示すように、防振装置10(ゴムブッシュ)は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付け部材11、および他方に連結されるとともに外側取付け部材11の内側に配置された内側取付け部材12と、これらの両取付け部材11、12同士を連結するゴム弾性体13と、液体Lが収容されるとともにゴム弾性体13を隔壁の一部とする主液室14(第2液室)および副液室15(第1液室)と、これらの両液室14、15同士を連通する連通路16と、を備えている。
なお以下では、外側取付け部材11の中心軸線Oに沿う方向を軸方向Aといい、中心軸線Oに直交する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
内側取付け部材12は、筒状に形成され、内側取付け部材12の中心軸線Oは、外側取付け部材11の中心軸線Oと平行になっている。
主液室14および副液室15は、周方向に間隔をあけて配置されている。主液室14および副液室15は、外側取付け部材11の内側に配置されるとともに、内側取付け部材12を互いの間に挟み込んでいる。以下では、中心軸線Oに直交する方向のうち、両液室14、15が内側取付け部材12を挟み込む方向を第1方向Bという。中心軸線Oに直交する方向のうち、第1方向Bに直交する方向を第2方向Cという。なお本実施形態では、内側取付け部材12の中心軸線Oは、外側取付け部材11の中心軸線Oに対して第1方向Bにオフセットしている。
ゴム弾性体13には、主液室14、副液室15および連通路16が形成されている。ゴム弾性体13は、主ばね部17と、隔壁部18と、を備えている。
主ばね部17は、内側取付け部材12から第2方向Cの両側に突出し、外側取付け部材11の内周面に連結されている。主ばね部17のうち、第1方向Bの両側を向く部分は、主液室14および副液室15それぞれの隔壁を形成している。主ばね部17のうち、内側取付け部材12と副液室15との間に位置する部分には、軸方向Aに貫通する貫通空所19が形成されている。主ばね部17のうち、貫通空所19と副液室15との間に位置する部分は、副液室15に対する液体Lの流出入に伴う副液室15の容積の変化を吸収するダイヤフラムとして機能する。防振装置10は、大気開放型である。
図3に示すように、隔壁部18は、主液室14および副液室15それぞれの隔壁を形成している。隔壁部18は、各液室14、15に対して一対ずつ備えられていて、各液室14、15を軸方向Aの両側から閉塞している。
図2に示すように、連通路16は、ゴム弾性体13の主ばね部17に形成されている。連通路16は、内側取付け部材12を第2方向Cに挟んで一対配置されている。連通路16は、主ばね部17の外周面と外側取付け部材11の内周面との間に配置されていて、主ばね部17の外周面に周方向に延びる溝状に形成されている。連通路16の周方向の一方の端部は、主液室14に開口し、他方の端部は、副液室15に開口する。
そして図3に示すように、防振装置10は、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22を更に備えている。これらの両ストッパ部21、22は、ゴム弾性体13を軸方向Aに挟むように配置されていて、本実施形態では、ゴム弾性体13のうち、主液室14が形成された部分を軸方向Aに挟み込んでいる。両ストッパ部21、22は、内側取付け部材11に対して、第1方向Bに沿った主液室14側に配置されていて、両ストッパ部21、22の硬度および剛性はそれぞれ、ゴム弾性体13の硬度および剛性よりも高い。
第1ストッパ部21は、外側取付け部材11の内周面に突設されていて、ゴム弾性体13のうち主液室14の隔壁部18に対して、軸方向Aの一方側(図3では紙面右側)に配置されている。第1ストッパ部21は、外側取付け部材11の内周面から内側取付け部材12の外周面に向けて、第1方向B(径方向)の内側に突出している。
第2ストッパ部22は、内側取付け部材12の外周面に突設されていて、ゴム弾性体13のうち主液室14の隔壁部18に対して、軸方向Aの他方側(図3では紙面左側)に配置されている。第2ストッパ部22は、内側取付け部材12の外周面から外側取付け部材11の内周面に向けて、第1方向B(径方向)の外側に突出している。なお図示の例では、第2ストッパ部22は、第1ストッパ部21よりも第1方向Bに大きい。
防振装置10は、例えば、自動車等の車両に適用することが可能であり、具体的には、図示しないトルクロッド(防振リンク装置)のパワープラント(振動発生部)側の連結部に用いることができる。前記トルクロッドは、自動車のエンジン等のパワープラントを、サブフレーム等の車体側部材(振動受部)に連結して、パワープラントの過大な揺動を規制する。前記トルクロッドは、防振装置10が嵌め込まれた図示しないブラケットを備えており、防振装置10は、前記ブラケットを介して前記車体側部材に連結される。
防振装置10では、車体側部材に外側取付け部材11が連結され、かつパワープラントに内側取付け部材12が連結されたときに、初期荷重が入力される。すると図4に示すように、内側取付け部材12が、外側取付け部材11に対して第1方向Bに沿う主液室14側に向けて変位し、ゴム弾性体13が弾性変形させられつつ、主液室14が減容する。
この状態(以下、「連結状態」という。)で、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22それぞれにおいて、軸方向Aに沿う内側(ゴム弾性体13側)を向く内側面の少なくとも一部は、ゴム弾性体13から軸方向Aに離れている。本実施形態では、第1ストッパ部21の基端部と、主液室14を形成する隔壁部18と、の間には、軸方向Aの第1隙間21aが設けられ、第2ストッパ部22の基端部と、主液室14を形成する隔壁部18と、の間には、軸方向Aの第2隙間22aが設けられている。さらに連結状態で、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22は、ゴム弾性体13および主液室14を介して軸方向Aに対向している。
防振装置10には、パワープラントから、第1方向Bの振動や軸方向Aの振動が主に入力される。
第1方向Bの振動が防振装置10に入力されると、内側取付け部材12および外側取付け部材11が第1方向Bに相対的に変位すると、ゴム弾性体13の変形に伴い主液室14の容積が変化し、主液室14の液圧が変動する。すると、液体Lが連通路16を通して主液室14内と副液室15内とで往来し、例えば、液体Lの流動抵抗や、連通路16内で生じる共振(液柱共振)等に基づいて、振動が減衰および吸収される。
内側取付け部材12が外側取付け部材11に対して第1方向Bの主液室14側に変位したときには、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22により、ゴム弾性体13の隔壁部18の軸方向Aの外側に向けた膨出変形が規制される。その結果、主液室14を大きく減容させることができる。
またこのとき、例えば、第1ストッパ部21における突端部を内側取付け部材12の外周面に突き当てたり、第2ストッパ部22における突端部を外側取付け部材11の内周面に突き当てたりすること等により、第1ストッパ部21や第2ストッパ部22を内側取付け部材12の外周面と外側取付け部材11の内周面との間で突っ張らせることができる。その結果、第1ストッパ部21や第2ストッパ部22により、両取付け部材11、12の第1方向Bの相対的な変位量を規制することが可能になり、第1ストッパ部21や第2ストッパ部22を、例えば、リバウンドストッパや、第1方向Bの振動に対するストッパなどとして機能させることができる。
一方、軸方向Aの振動が防振装置10に入力されると、両取付け部材11、12が軸方向Aに相対的に変位して、ゴム弾性体13が軸方向Aに変形させられる。このとき、内側取付け部材12が外側取付け部材11に対して軸方向Aの一方側に向けて変位すると、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22が、ゴム弾性体13を軸方向Aに挟み込む。すると、これらの両ストッパ部21、22が、ゴム弾性体13の隔壁部18における軸方向Aへの変形を規制し、ゴム弾性体13の隔壁部18をそれぞれ主液室14の内側に強制的に変形させる。これにより、主液室14が減容させられ、主液室14内の液体Lが主液室14から押し出されて連通路16を通して主液室14内と副液室15内とで往来し、例えば、液体Lの流動抵抗や、連通路16内で生じる共振(液柱共振)等に基づいて、振動が減衰および吸収される。
以上説明したように、本実施形態に係る防振装置10によれば、第1ストッパ部21や第2ストッパ部22を設けるという単純な構成により、軸方向Aの振動に対する減衰特性を低コストで向上させることができる。ここで、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22が、外側取付け部材11の内周面または内側取付け部材12の外周面のいずれかに共通して設けられているのではなく、第1ストッパ部21が、外側取付け部材11の内周面に突設されている一方、第2ストッパ部22が、内側取付け部材12の外周面に突設されている。したがって、内側取付け部材12が外側取付け部材11に対して軸方向Aの一方側に向けて変位したときに、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22によってゴム弾性体13を軸方向Aに挟み込むことができる。これにより、主液室14を減容させ易くすることが可能になり、減衰特性を確実に向上させることができる。
また第1ストッパ部21が、外側取付け部材11の内周面から内側取付け部材12の外周面に向けて第1方向Bに突出しているので、第1ストッパ部21を、外側取付け部材11の内側に配置することができる。これにより、第1ストッパ部21の剛性を確保するとともに、防振装置10のコンパクト化および低コスト化を図ることができる。
さらに第2ストッパ部22が、内側取付け部材12の外周面から外側取付け部材11の内周面に向けて第1方向Bに突出しているので、第2ストッパ部22を、外側取付け部材11の内側に配置することができる。これにより、第2ストッパ部22の剛性を確保するとともに、防振装置10のコンパクト化および低コスト化を図ることができる。
また連結状態で、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22それぞれにおける内側面の少なくとも一部が、ゴム弾性体13から軸方向Aに離れている。したがって、軸方向Aに微振幅の振動が入力されたときには、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22によりゴム弾性体13の隔壁部18の変形が過度に規制されるのを抑え、ゴム弾性体13を緩やかに変形させてばね定数の急上昇を抑制することができる。
また連結状態で、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22が、ゴム弾性体13を介して軸方向Aに対向している。したがって、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22が、ゴム弾性体13を軸方向Aに挟み込んだときに、主液室14をより減容させ易くすることが可能になり、減衰特性を一層確実に向上させることができる。
なお本実施形態では、内側取付け部材12が外側取付け部材11に対して軸方向Aの一方側に向けて変位したときに、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22によりゴム弾性体13を軸方向Aに挟み込んだ。これに加えて、内側取付け部材12が外側取付け部材11に対して軸方向Aの他方側に向けて変位したときにゴム弾性体13を軸方向Aに挟み込むように、第1追加ストッパ部および第2追加ストッパ部を設けることも可能である。第1追加ストッパ部としては、第1ストッパ部21と同等の形状の部材を、外側取付け部材11の内周面上に、ゴム弾性体13に対して軸方向Aの他方側に配置した構成を採用することが可能であり、第2追加ストッパ部としては、第2ストッパ部22と同等の形状の部材を、内側取付け部材12の外周面上に、ゴム弾性体13に対して軸方向Aの一方側に配置した構成を採用することが可能である。この場合、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22と、第1追加ストッパ部および第2追加ストッパ部と、を互いに周方向に位置をずらして配置することも可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の防振装置30を、図5および図6を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態の防振装置30では、副液室15を設けるのに代えて、受圧液室31(第1液室)を設けている。受圧液室31は、主液室14と同様に、内側取付け部材12と外側取付け部材11との相対的な変位に基づいて拡縮して液圧変動する。本実施形態では、主ばね部17に貫通空所19がなく、主ばね部17のうち第1方向Bの受圧液室31側に位置する部分は、ダイヤフラムとして機能しておらず、防振装置30は、差動型となっている。
そして図6に示すように、防振装置30は、第3ストッパ部33および第4ストッパ部34を更に備えている。これらの両ストッパ部33、34は、ゴム弾性体13を軸方向Aに挟むように配置されていて、本実施形態では、ゴム弾性体13のうち、受圧液室31が形成された部分を軸方向Aに挟み込んでいる。両ストッパ部33、34は、内側取付け部材11に対して、第1方向Bに沿った受圧液室31側に配置されていて、両ストッパ部33、34の硬度および剛性はそれぞれ、ゴム弾性体13の硬度および剛性よりも高い。
第3ストッパ部33は、内側取付け部材12の外周面に突設されていて、ゴム弾性体13のうち受圧液室31の隔壁部18に対して、軸方向Aの一方側(図6では紙面右側)に配置されている。第3ストッパ部33は、内側取付け部材12の外周面から外側取付け部材11の内周面に向けて、第1方向B(径方向)の外側に突出している。
第4ストッパ部34は、外側取付け部材11の内周面に突設されていて、ゴム弾性体13のうち受圧液室31の隔壁部18に対して、軸方向Aの他方側(図6では紙面左側)に配置されている。第4ストッパ部34は、外側取付け部材11の内周面から内側取付け部材12の外周面に向けて、第1方向B(径方向)の内側に突出している。
防振装置30では、軸方向Aの振動が入力されたとき、内側取付け部材12が外側取付け部材11に対して軸方向Aの一方側に向けて変位した場合には、前述のように、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22により、主液室14が減容させられる。その一方、第3ストッパ部33および第4ストッパ部34はいずれも、ゴム弾性体13から軸方向Aに離間することから、受圧液室31が第3ストッパ部33および第4ストッパ部34により減容させられることがない。その結果、主液室14内の液体Lが主液室14から押し出されて連通路16を通して受圧液室31内と主液室14内とで往来し、振動が減衰および吸収される。
また、内側取付け部材12が外側取付け部材11に対して軸方向Aの他方側に向けて変位した場合には、第3ストッパ部33および第4ストッパ部34により、受圧液室31が減容させられる一方、主液室14が第1ストッパ部21および第2ストッパ部22により減容させられることがない。その結果、受圧液室31内の液体Lが受圧液室31から押し出されて連通路16を通して受圧液室31内と主液室14内とで往来し、振動が減衰および吸収される。
以上説明したように、本実施形態に係る防振装置30によれば、内側取付け部材12が外側取付け部材11に対して軸方向Aのどちら側に変位したときであっても、液体Lを、連通路16を通して受圧液室31内と主液室14内とで往来させることが可能になり、減衰特性を効果的に向上させることができる。
なお、第3ストッパ部33および第4ストッパ部34は無くてもよい。
本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、第1ストッパ部21が、外側取付け部材11の内周面のうち、第1方向Bに沿って副液室15側(受圧液室31側)に位置する部分から、第1方向Bに沿って主液室14側に向けて突出する構成を採用してもよい。この場合、第1ストッパ部21として、外側取付け部材11の内周面から突出した後、中心軸線Oを跨いで内側取付け部材12の一方側を通過することで主液室14に対向する構成を採用することも可能である。
前記実施形態では、連結状態で、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22それぞれにおける内側面の少なくとも一部が、ゴム弾性体13から軸方向Aに離れているとしたが、本発明はこれに限られない。例えば、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22それぞれにおける内側面が、ゴム弾性体13に全域にわたって当接していてもよい。
前記実施形態では、連結状態で、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22が、ゴム弾性体13を介して軸方向Aに対向しているとしたが、本発明はこれに限られない。例えば、第1ストッパ部21および第2ストッパ部22が、ゴム弾性体13を介して軸方向Aに対向していなくてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10、30 防振装置
11 外側取付け部材
12 内側取付け部材
13 ゴム弾性体
14 主液室(第2液室)
15 副液室(第1液室)
16 連通路
21 第1ストッパ部
22 第2ストッパ部
31 受圧液室(第1液室)
33 第3ストッパ部
34 第4ストッパ部
A 軸方向
L 液体
O 中心軸線

Claims (6)

  1. 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付け部材、および他方に連結されるとともに前記外側取付け部材の内側に配置された内側取付け部材と、
    これらの両取付け部材同士を連結するゴム弾性体と、
    液体が収容される第1液室と、
    液体が収容されるとともに前記ゴム弾性体を隔壁の一部とする第2液室と、
    これらの両液室同士を連通する連通路と、を備える防振装置であって、
    前記ゴム弾性体のうち前記第2液室の隔壁をなす部分に対して、前記外側取付け部材の中心軸線に沿う軸方向の一方側に配置された第1ストッパ部、および他方側に配置された第2ストッパ部を備え、
    前記第1ストッパ部は、前記外側取付け部材の内周面に突設されるとともに、前記第2ストッパ部は、前記内側取付け部材の外周面に突設されていることを特徴とする防振装置。
  2. 前記第1ストッパ部は、前記外側取付け部材の内周面から前記内側取付け部材の外周面に向けて、前記中心軸線に直交する径方向に突出していることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 前記第2ストッパ部は、前記内側取付け部材の外周面から前記外側取付け部材の内周面に向けて、前記中心軸線に直交する径方向に突出していることを特徴とする請求項1または2に記載の防振装置。
  4. 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に前記外側取付け部材が連結され、かつ他方に前記内側取付け部材が連結されたことにより、前記ゴム弾性体が弾性変形させられつつ、前記第2液室が減容した状態で、
    前記第1ストッパ部および前記第2ストッパ部それぞれにおいて、前記軸方向に沿う前記ゴム弾性体側を向く内側面の少なくとも一部は、前記ゴム弾性体から前記軸方向に離れていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の防振装置。
  5. 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に前記外側取付け部材が連結され、かつ他方に前記内側取付け部材が連結されたことにより、前記ゴム弾性体が弾性変形させられつつ、前記第2液室が減容した状態で、
    前記第1ストッパ部および前記第2ストッパ部は、前記ゴム弾性体を介して前記軸方向に対向していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の防振装置。
  6. 前記第1液室、前記第2液室、および前記連通路は、前記ゴム弾性体に形成されるとともに、前記第1液室および第2液室は、前記中心軸線回りの周方向に間隔をあけて配置され、
    前記ゴム弾性体のうち前記第1液室の隔壁をなす部分に対して、前記軸方向の一方側に配置された第3ストッパ部、および他方側に配置された第4ストッパ部を備え、
    前記第3ストッパ部は、前記内側取付け部材の外周面に突設されるとともに、前記第4ストッパ部は、前記外側取付け部材の内周面に突設されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の防振装置。
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