JP6473482B1 - 動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ナットを組み付け易くするとともに、ナットの緩みを防止又は抑制することができる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】 動力伝達装置1は、トランスファーケース8に一端が収容されたトランスファー入力軸4と、トランスファー入力軸4に同心に固定された入力側かさ歯車5と、入力側かさ歯車5と噛合する出力側かさ歯車6と、出力側かさ歯車6が同心に固定されたトランスファー出力軸7と、入力側かさ歯車5を挟むように配置され、トランスファー入力軸4を回転自在に軸支する一対のテーパローラベアリング14,15と、トランスファー入力軸4の外周面の一部を覆う筒状部11と、筒状部11にスプライン結合されたトランスファー入力ギヤ3と、トランスファー入力軸4の外周面に設けられた段部19と、トランスファー入力軸4に螺着され、且つ段部19に入力側かさ歯車5を筒状部11を介して押し付けるナット18と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】 動力伝達装置1は、トランスファーケース8に一端が収容されたトランスファー入力軸4と、トランスファー入力軸4に同心に固定された入力側かさ歯車5と、入力側かさ歯車5と噛合する出力側かさ歯車6と、出力側かさ歯車6が同心に固定されたトランスファー出力軸7と、入力側かさ歯車5を挟むように配置され、トランスファー入力軸4を回転自在に軸支する一対のテーパローラベアリング14,15と、トランスファー入力軸4の外周面の一部を覆う筒状部11と、筒状部11にスプライン結合されたトランスファー入力ギヤ3と、トランスファー入力軸4の外周面に設けられた段部19と、トランスファー入力軸4に螺着され、且つ段部19に入力側かさ歯車5を筒状部11を介して押し付けるナット18と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転軸方向を変換する動力伝達装置に関する。
従来、車両の前方に横置きされる内燃機関の駆動力を、ハイポイドギヤなどを介して横方向の回転軸方向を前後方向に変換して後輪側へ伝達させる動力伝達装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の動力伝達装置では、入力側かさ歯車とトランスファー入力軸とはスプライン結合されている。トランスファー入力軸は、一端に一体に形成されたトランスファー入力ギヤを備えており、他端に向かって順に大径部と小径部とを備える。また、トランスファー入力軸は、入力側かさ歯車を挟んで配置される一対のテーパローラベアリングを介して、トランスファーケースに回転自在に軸支されている。他方側のテーパローラベアリングと入力側かさ歯車との間には、カラーが設けられ、トランスファー入力軸上における他方側のテーパローラベアリングと入力軸かさ歯車との間の距離をカラーで規制している。また、入力側かさ歯車がトランスファー入力軸に対して軸方向へ移動することを防止すべく、トランスファー入力軸の他端にナットが螺着されている。ナットは、トランスファー入力軸の大径部と小径部との間に形成される段部に、入力側かさ歯車を、カラー及び他方側のテーパローラベアリングの内輪を介して、押し付けている。このナットの締め付け力によって入力側かさ歯車とカラーとの距離(長さ)を調整できるので、一対のテーパローラベアリングの間の距離をナットで調整することができ、テーパローラベアリングの予圧を調節することができる。
従来の動力伝達装置では、入力側かさ歯車とトランスファー入力軸とをスプライン結合して抜け止めすべくナットで締め付けている。しかしながら、ナットがトランスファーケース内に位置して組み付け難いという問題がある。また、トランスファーケース内においてナットで入力側かさ歯車とトランスファー入力軸とを締め付ける場合、トランスファー入力軸の端部を軸支する軸受の内輪にナットが当接するため、トランスファー入力軸の回転によって僅かに内輪がトランスファー入力軸に対して相対的に回転するように位置がずれてしまうと、内輪の位置ずれの影響によってナットが緩んでしまう虞もある。
本発明は、以上の点に鑑み、ナットを組み付け易くするとともに、ナットの緩みを防止又は抑制することができる動力伝達装置を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明の動力伝達装置(例えば、実施形態の動力伝達装置1。以下同一。)は、
トランスファーケース(例えば、実施形態のトランスファーケース8。以下同一。)と、
前記トランスファーケースに一端が収容され、前記トランスファーケースから他端が露出したトランスファー入力軸(例えば、実施形態のトランスファー入力軸4。以下同一。)と、
前記トランスファーケースに収容され、且つ前記トランスファー入力軸に同心に固定された入力側かさ歯車(例えば、実施形態の入力側かさ歯車5。以下同一。)と、
前記入力側かさ歯車と噛合する出力側かさ歯車(例えば、実施形態の出力側かさ歯車6。以下同一。)と、
前記トランスファー入力軸の軸線方向に対して直交する方向に延び、且つ前記出力側かさ歯車が同心に固定されたトランスファー出力軸(例えば、実施形態のトランスファー出力軸7。以下同一。)と、
前記トランスファー入力軸を前記トランスファーケース内で回転自在に軸支するために設けられ、且つ前記入力側かさ歯車を前記軸線方向で挟むように配置される一対のテーパローラベアリング(例えば、実施形態の入力側テーパローラベアリング14,15。以下同一。)と、
前記トランスファー入力軸の前記トランスファーケースから露出する部分の外周面の一部を覆う筒状部(例えば、実施形態の筒状部11。以下同一。)と、
前記筒状部にスプライン結合されたトランスファー入力ギヤ(例えば、実施形態のトランスファー入力ギヤ3。以下同一。)と、
前記トランスファー入力軸の外周面に設けられた段部(例えば、実施形態の段部19。以下同一。)と、
前記トランスファー入力軸に螺着され、且つ前記段部に前記入力側かさ歯車を前記筒状部を介して押し付けるナット(例えば、実施形態のナット18。以下同一。)と、
を備えることを特徴とする。
トランスファーケース(例えば、実施形態のトランスファーケース8。以下同一。)と、
前記トランスファーケースに一端が収容され、前記トランスファーケースから他端が露出したトランスファー入力軸(例えば、実施形態のトランスファー入力軸4。以下同一。)と、
前記トランスファーケースに収容され、且つ前記トランスファー入力軸に同心に固定された入力側かさ歯車(例えば、実施形態の入力側かさ歯車5。以下同一。)と、
前記入力側かさ歯車と噛合する出力側かさ歯車(例えば、実施形態の出力側かさ歯車6。以下同一。)と、
前記トランスファー入力軸の軸線方向に対して直交する方向に延び、且つ前記出力側かさ歯車が同心に固定されたトランスファー出力軸(例えば、実施形態のトランスファー出力軸7。以下同一。)と、
前記トランスファー入力軸を前記トランスファーケース内で回転自在に軸支するために設けられ、且つ前記入力側かさ歯車を前記軸線方向で挟むように配置される一対のテーパローラベアリング(例えば、実施形態の入力側テーパローラベアリング14,15。以下同一。)と、
前記トランスファー入力軸の前記トランスファーケースから露出する部分の外周面の一部を覆う筒状部(例えば、実施形態の筒状部11。以下同一。)と、
前記筒状部にスプライン結合されたトランスファー入力ギヤ(例えば、実施形態のトランスファー入力ギヤ3。以下同一。)と、
前記トランスファー入力軸の外周面に設けられた段部(例えば、実施形態の段部19。以下同一。)と、
前記トランスファー入力軸に螺着され、且つ前記段部に前記入力側かさ歯車を前記筒状部を介して押し付けるナット(例えば、実施形態のナット18。以下同一。)と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ナットがトランスファーケースの外に位置するため、ナットの組み付けが容易となる。また、ナットとテーパローラベアリングとの間には、トランスファー入力ギヤが配置されているため、ナットがテーパローラベアリングと接触しない。このため、ナットの緩みを防止又は抑制することができる。さらには、ナットが他端側に位置することで、トランスファー入力軸に設けられた一対のテーパローラベアリングの間に位置するトランスファー入力軸の部分を太く形成することができ、トランスファー入力軸の耐久性を向上させることができる。
[2]また、本発明においては、前記筒状部は、前記トランスファー入力ギヤが配置される位置よりも前記ナット側に延びており、前記筒状部には、前記トランスファー入力ギヤが配置される位置よりも前記ナット側に位置させて環状溝部(例えば、実施形態の環状溝部20。以下同一。)が設けられ、前記環状溝部には、周方向で複数に分割された分割環状部材(例えば、実施形態の半割りリング21。以下同一。)が嵌合され、前記分割環状部材の外周には、前記環状溝部から前記分割環状部材が脱落することを防止すべく外周を覆うカバー(例えば、実施形態のリングカバー22。以下同一。)が設けられ、前記筒状部には、前記カバーが前記分割環状部材の外周から脱落することを防止すべくスナップリング(例えば、実施形態のスナップリング23。以下同一。)が設けられていることが好ましい。
かかる構成によれば、トランスファー入力ギヤが筒状部に対して軸方向に押し付けられる力を制限することができ、トランスファー入力ギヤと筒状部との間での、騒音や振動の発生を防止又は抑制することができる。
[3]また、本発明においては、前記トランスファーケースには、前記テーパローラベアリングと前記トランスファー入力ギヤとの間に位置させて、径方向内方へ延びる堰部(例えば、実施形態のケース蓋部材10における開口部10aが形成された箇所の周縁部分。以下同一。)が設けられていることが好ましい。
かかる構成によれば、トランスファーケース内の潤滑油を一定量確保することができ、入力側かさ歯車および出力側かさ歯車、テーパローラベアリングを適切に潤滑することができる。
図1に示すように、実施形態の動力伝達装置1は、フロントデファレンシャルギヤ2に伝達される駆動力が入力されるトランスファー入力ギヤ3と、トランスファー入力軸4と、トランスファー入力軸4に同心で一体的に回転するようにスプライン結合された入力側かさ歯車5と、入力側かさ歯車5と噛合する出力側かさ歯車6と、出力側かさ歯車6に同心で一体的に形成されたトランスファー出力軸7と、入力側かさ歯車5および出力側かさ歯車を覆うトランスファーケース8と、を備える。
トランスファーケース8は、ケース本体9と、ケース蓋部材10とで構成されている。トランスファー出力軸7は、トランスファー入力軸4の軸線方向に対して直交する方向に伸び、動力伝達装置1が搭載される車両のプロペラシャフトやリアデファレンシャルギヤなどを介して左右の後輪に駆動力を伝達させる。
入力側かさ歯車5には、トランスファー入力ギヤ3側に向かって延びる筒状部11が設けられている。筒状部11の外周面には、図2に斜視図で示すように、スプライン溝12が形成されており、トランスファー入力ギヤ3の内周面に形成されたスプライン歯13とスプライン溝12とが嵌合することで、トランスファー入力ギヤ3と筒状部11とがスプライン結合する。
図1を参照して、トランスファーケース8内には、トランスファー入力軸4を軸支する一対の入力側テーパローラベアリング14、15が設けられている。一対の入力側テーパローラベアリング14、15は、入力側かさ歯車5を挟むように配置されており、一方の入力側テーパローラベアリング14は、入力側かさ歯車5の軸線方向の対向側の部分のトランスファーケース8に取り付けられ、トランスファー入力軸4の一端を軸支している。
ここで、入力側かさ歯車5と出力側かさ歯車6とが噛み合って動力を伝達するときには、ねじれ力が発生する。本実施形態においては、トランスファー入力軸4が入力側かさ歯車5を挟むように一対の入力側テーパローラベアリング14,15を介してトランスファーケース8で軸支される両持ち構造を採用することにより、トランスファー入力軸が入力側かさ歯車の他方側でのみ2つの入力側テーパローラベアリングで支持される片持ち構造を採用した場合と比較して、入力側かさ歯車5と出力側かさ歯車6とが噛み合って動力を伝達するときに発生するねじれ力をしっかりと抑えることができる。
他方の入力側テーパローラベアリング15は、入力側かさ歯車5とトランスファー入力ギヤ3との間で、トランスファーケース8のケース蓋部材10に取り付けられ、筒状部11を介してトランスファー入力軸4を軸支している。一対の入力側テーパローラベアリング14、15は、互いに対向する側に向かって次第に径が大きくなるようにテーパが形成されている。
トランスファー入力軸4の他端は、トランスファーケース8のケース蓋部材10の開口部10aを通って、トランスファーケース8が取り付けられるトランスミッションケース16内に露出している。トランスファー入力軸4の他端の外周面には雄ねじ17が形成されている。この雄ねじ17にはナット18が螺着される。トランスファー入力軸4は、ナット18が螺着される他端側から入力側テーパローラベアリング14側に向かって、順に、入力側小径部4a、入力側大径部4bで構成されており、入力側小径部4aと入力側大径部4bとの間に段部19が形成されている。この段部19は、入力側かさ歯車5と嵌合するスプライン溝の一方の入力側テーパローラベアリング14側に位置している。即ち、入力側かさ歯車5は、入力側小径部4aにスプライン結合されている。
そして、ナット18を締め付けることにより、ナット18が筒状部11を介して入力側かさ歯車5を段部19に押し付ける。これによって、ナット18の締め付け力により、入力側かさ歯車5とトランスファー入力軸4の一端との間の距離Xを調整することができる。
距離Xは言い換えれば一対の入力側テーパローラベアリング14,15の間の距離でもあるため、ナット18の締め付けにより、一対の入力側テーパローラベアリング14,15の予圧を調節することができる。なお、一対の入力側テーパローラベアリング14,15の外輪の間の距離は、トランスファーケース8を構成するケース本体9とケース蓋部材10との締め付け力により決定される。
また、本実施形態では、ケース蓋部材10の開口部10aの周縁は、トランスファー入力ギヤ3と、他方側の入力側テーパローラベアリング15との間に位置しており、この開口部10aの周縁部分が本実施形態における堰部に該当し、トランスファーケース8内の潤滑油が必要以上にトランスミッションケースに戻ってしまうことを防止又は抑制している。
図2を参照して、筒状部11のスプライン溝12が設けられた部分の他端側には、環状溝部20が設けられている。環状溝部20には、周方向で2つに分割可能な半割りリング21が嵌め込まれている。半割りリング21には、半割りリング21が環状溝部20から脱落しないように径方向外側から覆ったリングカバー22が被せられている。また、筒状部11には、環状のスナップリング用溝23aが設けられており、このスナップリング用溝23aにリングカバー22が筒状部11から脱落しないように抜け止めするスナップリング23が嵌合されている。
このように、半割りリング21を用いてトランスファー入力ギヤ3が筒状部11から脱落することを防止している。半割りリング21を用いることなく、ナット18でトランスファー入力ギヤ3の脱落を防止することも考えられる。しかしながら、ナット18でトランスファー入力ギヤ3を筒状部11の段部11aに押し付け過ぎると、スプライン結合部分で騒音が発生し易い。本実施形態の如く、半割りリング21を用いることにより、ナット18の締め付け力に関係なく、トランスファー入力ギヤ3の筒状部11からの脱落を防止することができ、騒音や振動の低減を図ることができる。
図3は、比較例としての従来の動力伝達装置1’を示している。比較例の動力伝達装置1’は、トランスファー入力ギヤ3’とトランスファー入力軸4’とが一体に形成されており、トランスファー入力軸4’のトランスファーケース8’に収容される一端側に雄ねじ17’が設けられ、ナット18’は、トランスファーケース8’に収容されている。
入力側テーパローラベアリング14’と入力側かさ歯車5’の間には、両者の間の距離を規定するための円筒状のカラー25’がトランスファー入力軸4’の外周面を覆うように配置されている。比較例の動力伝達装置1’においてもナット18’の締め付けによって、大径部4b’と小径部4a’との間に形成される段部19’に、カラー25’及び一方の入力側テーパローラベアリング14’の内輪を介して、入力側かさ歯車5’を押し付けることができ、一対の入力側テーパローラベアリング14’、15’の間の距離X’を調節して、一対の入力側テーパローラベアリング14’、15’の予圧を調節することができる。
入力側テーパローラベアリング15’とトランスファー入力ギヤ3’との間には、ころ軸受24’が設けられている。図3からも明らかなように、比較例の動力伝達装置1’では、トランスファー入力ギヤ3’から離れるに従って次第に径が小さくなっている。即ち、トランスファー入力ギヤ3‘から離れる方向に向かって、入力側大径部4b’、入力側小径部4a’の順となるようにトランスファー入力軸4’が構成されている。そして、この種の動力伝達装置では、入力側かさ歯車5’と出力側かさ歯車6’とが噛み合う部分を基点として、入力側かさ歯車5’と入力側テーパローラベアリング14’との間のトランスファー入力軸4’の部分の耐久力が要求される。
従って、比較例の動力伝達装置1’では、もっとも細い部分の耐久性を考慮してトランスファー入力軸4’を設計する必要があるため、最も細くなる部分の径を大きくする必要があり、動力伝達装置1’の大型化が避けられない。
これに対して、本実施形態の動力伝達装置1によれば、図1からも明らかなように、トランスファー入力軸4がトランスファー入力ギヤ3から離れるに従って次第に径が太くなっているため、トランスファー入力軸4の全体的な径を比較例と比較して小さく設定しても十分な強度を持たせることができ、動力伝達装置1の小型化を図ることができる。
また、本実施形態の動力伝達装置1によれば、ナット18がトランスファーケース8の外に位置するため、ナット18の組み付けが容易となる。また、ナット18と入力側テーパローラベアリング15との間には、トランスファー入力ギヤ3が配置されているため、ナット18が入力側テーパローラベアリング15と接触しない。そして筒状部11はトランスファー入力軸4とスプライン結合しているため、筒状部11とトランスファー入力軸4との間では、回転速度の差が生じることがなく、ナット18の緩みを防止又は抑制することができる。
また、半割りリング21,21、リングカバー22、スナップリング23によれば、トランスファー入力ギヤ3が筒状部11に対して軸方向に押し付けられる力を制限することができ、トランスファー入力ギヤ3と筒状部11との間での、騒音や振動の発生を防止又は抑制することができる。
また、本実施形態の動力伝達装置1においては、トランスファーケース8のケース蓋部材10には、入力側テーパローラベアリング15とトランスファー入力ギヤ3との間に位置させて、開口部10aが設けられている。この開口部10aの周縁部分が本実施形態における径方向内方へ延びる堰部に該当する。
このように開口部10aの周縁部分からなる堰部を設ければ、トランスファーケース8内の潤滑油を一定量確保することができ、入力側かさ歯車5および出力側かさ歯車6、入力側テーパローラベアリング14,15を適切に潤滑することができる。
なお、本実施形態においては、分割環状部材として2つに分割された半割りリング21を用いて説明したが、本発明の分割環状部材は、複数であればよいため、3つ以上に分割されていてもよく、又はスナップリングのように切れ目が1つだけ入ったリングであってもよい。
1…動力伝達装置、 2…フロントデファレンシャルギヤ、 3…トランスファー入力ギヤ、 4…トランスファー入力軸、 4a…入力側小径部、 4b…入力側大径部、 5…入力側かさ歯車、 6…出力側かさ歯車、 7…トランスファー出力軸、 8…トランスファーケース、 9…ケース本体、 10…ケース蓋部材、 10a…開口部、 11…筒状部、 11a…段部、 12…スプライン溝、 13…スプライン歯、 14…入力側テーパローラベアリング、 15…入力側テーパローラベアリング、 16…トランスミッションケース、 17…雄ねじ、 18…ナット、 19…段部、 20…環状溝部、 21…半割りリング、 22…リングカバー、 23…スナップリング、 23a…スナップリング用溝、 24’…ころ軸受、 25’…カラー、 X…距離。
Claims (3)
- トランスファーケースと、
前記トランスファーケースに一端が収容され、前記トランスファーケースから他端が露出したトランスファー入力軸と、
前記トランスファーケースに収容され、且つ前記トランスファー入力軸に同心に固定された入力側かさ歯車と、
前記入力側かさ歯車と噛合する出力側かさ歯車と、
前記トランスファー入力軸の軸線方向に対して直交する方向に延び、且つ前記出力側かさ歯車が同心に固定されたトランスファー出力軸と、
前記トランスファー入力軸を前記トランスファーケース内で回転自在に軸支するために設けられ、且つ前記入力側かさ歯車を前記軸線方向で挟むように配置される一対のテーパローラベアリングと、
前記トランスファー入力軸の前記トランスファーケースから露出する部分の外周面の一部を覆う筒状部と、
前記筒状部にスプライン結合されたトランスファー入力ギヤと、
前記トランスファー入力軸の外周面に設けられた段部と、
前記トランスファー入力軸に螺着され、且つ前記段部に前記入力側かさ歯車を前記筒状部を介して押し付けるナットと、
を備えることを特徴とする動力伝達装置。 - 請求項1に記載の動力伝達装置であって、
前記筒状部は、前記トランスファー入力ギヤが配置される位置よりも前記ナット側に延びており、
前記筒状部には、前記トランスファー入力ギヤが配置される位置よりも前記ナット側に位置させて環状溝部が設けられ、
前記環状溝部には、周方向で複数に分割された分割環状部材が嵌合され、
前記分割環状部材の外周には、前記環状溝部から前記分割環状部材が脱落することを防止すべく外周を覆うカバーが設けられ、
前記筒状部には、前記カバーが前記分割環状部材の外周から脱落することを防止すべくスナップリングが設けられていることを特徴とする動力伝達装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の動力伝達装置であって、
前記トランスファーケースには、前記テーパローラベアリングと前記トランスファー入力ギヤとの間に位置させて、径方向内方へ延びる堰部が設けられていることを特徴とする動力伝達装置。
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JP2017154654A JP6473482B1 (ja) | 2017-08-09 | 2017-08-09 | 動力伝達装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JPS6375432U (ja) * | 1986-11-06 | 1988-05-19 | ||
JP2010143421A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Gkn Driveline Japan Ltd | 動力伝達装置 |
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