JP6473294B2 - 穿孔薄膜及びそれを用いた蓄電装置、並びに穿孔薄膜の製造方法 - Google Patents

穿孔薄膜及びそれを用いた蓄電装置、並びに穿孔薄膜の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、穿孔薄膜及び穿孔薄膜を用いた蓄電装置に関する。
近年、プラスチック薄膜、紙、金属箔等の基材に対して樹脂、溶液等をコーティングすることにより、基材の耐熱性、耐腐食性等を向上することが行われる。この時、基材にコーティングされた塗工物の剥離を抑制するために、接着剤を基材表面に塗布すること、基材表面に微細な凹凸を施すこと等が行われる。基材表面に微細な凹凸を施す方法として、例えば特許文献1にはコロナ処理が挙げられ、特許文献2にはサンドブラスト処理が挙げられる。
特開平9−244519号公報 特開2006−319130号公報
基材にコーティングされた塗工物の剥離を確実に抑制するため、上述のような凹凸加工を基材に施すだけでなく、基材表面に接着剤を塗布した後にコーティングを施すことが一般的である。しかしながら、例えば当該基材がリチウムイオンキャパシタ等の蓄電装置に用いられる電極の場合、接着剤が用いられることによって電極の電気特性が低下してしまう問題がある。このため、塗工物に対する接着性がよいことにより、接着剤を用いる必要がない基材が求められている。
そこで、本発明は、塗工物との接着性を向上することが可能な穿孔薄膜及び穿孔薄膜を用いた蓄電装置を提供することを課題とする。
本発明の一態様に係る穿孔薄膜は、第1面と、第1面に対向する第2面とを備え、第1面から第2面に貫通する貫通孔が設けられる穿孔薄膜であって、貫通孔は第1面に開口して第2面側から第1面に向かって広がる第1領域と、第2面に開口して第1面側から第2面に向かって広がる第2領域と、を有する。
本発明の一態様に係る穿孔薄膜では、例えば第1面に塗工物となる流動性物質をコーティングすると、当該流動性物質は、貫通孔の第1領域から第2領域へ侵入する。第2領域は、第2面に開口して第1面側から第2面に向かって広がることから、第2領域に充填された塗工物は、第1面にコーティングされた塗工物に対してアンカー効果を発揮する。したがって、上記第1領域及び第2領域を有する貫通孔が設けられることによって、塗工物との接着性を向上することが可能になる。
本発明の一態様に係る穿孔薄膜において、貫通孔は、厚さ方向において、第1領域と第2領域との間に断面略矩形状の第3領域を有してもよい。第3領域が第1領域又は第2領域に対して流動性物質の流速を増加するノズルとして設けられることによって、一方の領域にコーティングされた流動性物質が貫通孔を介して他方の領域により侵入しやすくなる。
本発明の一態様に係る穿孔薄膜において、第1領域と第2領域との少なくとも一つは、断面略円弧形状であってもよい。例えば流動性物質がコーティングされる面が第1面であり、第1領域が断面略円弧形状となる場合、第1面における第1領域の開口面積が大きくなることから、流動性物質が貫通孔に侵入する際の圧力損失が低減される。
本発明の一態様に係る穿孔薄膜において、穿孔薄膜の厚さは、1〜200μmであってもよい。当該厚さを有する穿孔薄膜は、例えば蓄電装置に好適に用いられる。
本発明の他の一態様に係る蓄電装置は、上記段落に記載したいずれかの穿孔薄膜と、穿孔薄膜の少なくとも一方の面上に電極ペーストを塗布し、電極ペーストを乾燥させることによって形成される塗工物と、を有する電極を備えていてもよい。この蓄電装置では、上記段落に記載したいずれかの穿孔薄膜を有する電極が用いられることにより、良好な電気特性が発揮される。
本発明によれば、塗工物との接着性を向上することが可能な穿孔薄膜及び穿孔薄膜を用いた蓄電装置を提供できる。
図1は、第1実施形態に係る穿孔薄膜の構成を概略的に示す平面図である。 図2は、図1のII−II線矢視部分断面図を示す。 図3は、第1実施形態に係る穿孔薄膜に対するコーティング方法を説明する図である。 図4は、薄膜に貫通孔を形成する方法を示す概略図である。 図5は、蓄電装置の概略断面図を示す。 図6は、第2実施形態に係る穿孔薄膜の構成を概略的に示す平面図である。 図7は、穿孔薄膜における種々の貫通孔の配置を示す図である。 図8は、第3施形態に係る穿孔薄膜の構成を概略的に示す平面図である。 図9は、第4実施形態に係る穿孔薄膜の構成を概略的に示す平面図である。 図10は、実施例1〜4の穿孔薄膜における貫通孔の配置を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態に係る穿孔薄膜を詳細に説明する。以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明は以下の内容に限定されない。また、添付図面は実施形態の一例を示したものであり、形態はこれに限定して解釈されるものではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。図面の寸法及び比率は図示されたものに限られるものではない。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る穿孔薄膜の構成を概略的に示す平面図である。図1に示されるように、穿孔薄膜1は、方向Aに延びる長尺の薄膜であって、複数の貫通孔11が設けられている。方向Aは長手方向(MD)である。方向Aに直交する方向Bは、幅方向(TD)である。穿孔薄膜1は、例えば電池の電極用薄膜、防虫成分透過膜等の気化物質透過膜、ETOガス透過膜等の減菌ガス透過膜、芳香成分透過膜等の芳香物質透過膜、発酵食品ガス透過膜等の内容物発生ガス透過膜、フレキシブル基板等の様々な用途に用いられる。
穿孔薄膜1は、切断片であってもよく、ロール状の捲回体であってもよい。穿孔薄膜1の長さ及び幅は特に規定されるものではなく、ロール状の捲回体で製造、使用されるような、製膜機、ラミネート機、スリット機及び充填機等の設備において巻き取りやセットすることが可能な長さ及び幅であることが好ましい。一例としてスリット機を用いたRoll to Rollでの加工が行われるのであれば、穿孔薄膜1の長さは2000m以下が好ましく、穿孔薄膜1の幅は1500mm以下が好ましい。また、穿孔薄膜1の厚さは、例えば1μm〜200μmであり、5μm〜150μmであり、10μm〜100μmである。穿孔薄膜1の厚さが1μm未満の場合、穿孔薄膜1に破断が生じやすくなる。穿孔薄膜1の厚さが200μmより大きい場合、穿孔薄膜1の貫通孔11内にコーティングされる物質が十分に充填されなくなる。穿孔薄膜1の規定面積当たりの貫通孔11の面積の割合(穿孔率)は、用途に応じて設定可能であり、例えば1×10−6〜1×10−1%程度である。
穿孔薄膜1として、例えばアルミ箔、銅箔、ニッケル箔等の金属箔、又はステンレス等の合金箔が用いられる。また、穿孔薄膜1を構成する薄膜の材質として、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸ナイロン(ONy)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、アルミニウム箔、ポリイミド、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、低密度ポリエチレン(LDPE)、又はリニアローデンシティポリエチレン(LLDPE)等が用いられてもよい。この他にも、穿孔薄膜1として、セロハン、紙、又は不織布等も用いられ得る。本実施形態に係る穿孔薄膜1では、アルミ箔が用いられる。
穿孔薄膜1は、第一面1aと、第一面1aと反対側の面である第二面1bと、を有している。穿孔薄膜1は、方向Bにおいて互いに対向する辺1cと辺1dとを有している。辺1c及び辺1dは、方向Aに沿って延びている。穿孔薄膜1の膜表面には、方向Aに沿って延びる複数の仮想線VL1と、方向Bに沿って延びる複数の仮想線VL2(第2仮想線)とが示されている。複数の仮想線VL1は、一定のピッチP1で配列されており、そのピッチP1は例えば0.5mm以上程度である。複数の仮想線VL2は、一定のピッチP2で配列されており、そのピッチP2は例えば0.5mm以上程度である。図1の例では、ピッチP1とピッチP2とが同一であるので、仮想線VL1と仮想線VL2とによって複数の正方形が形成されている。仮想線VL1と仮想線VL2とは、直交している。
貫通孔11は、穿孔薄膜1を貫通する孔であって、穿孔薄膜1の厚さ方向から見て例えば円形状、楕円形状、方形形状、又は多角形形状を呈している。穿孔薄膜1の厚さ方向に沿った貫通孔11の直径は一定ではなく、貫通孔11における最も大きい直径は例えば10μm〜200μm程度である。貫通孔11は規則的に配置されている。貫通孔11の各々は、例えば、複数の仮想線VL1(第1仮想線)と複数の仮想線VL2(第2仮想線)との交点に配置されている。
図2は、図1のII−II線矢視部分断面図を示す。図2に示されるように、貫通孔11は、穿孔薄膜1の第一面1a側に位置する第一領域11aと、第二面1b側に位置する第二領域11bと、第一領域11aと第二領域11bとの間に位置する第三領域11cとを有する。第一領域11aと、第二領域11bと、第三領域11cとは、互いに連通している。穿孔薄膜1の厚さ方向を方向Cとすると、第一領域11aの中心と、第二領域11bの中心と、第三領域11cの中心とは、方向Cに沿って互いに重なっていてもよい。
第一領域11aは、第一面1aに開口して第二面1b側から第一面1aに向かって広がる形状を有する。第一領域11aにおける少なくとも一つの断面は、第二面1b側から第一面1aに向かって断面略円弧形状を描くように広がっている。第一領域11aは、穿孔薄膜1の厚さ方向中心側よりも第一面1a側に位置してもよい。第一領域11aの深さは、例えば0.5μm〜100μm程度である。方向Bに沿った第一領域11aの最大径である径d1は、例えば100μm〜6000μm程度である。方向Bに沿った第一領域11aの最小径である径d2は、例えば0.5μm〜500μm程度である。
第二領域11bは、第二面1bに開口して第一面1a側から第二面1bに向かって広がる形状を有する。第二領域11bにおける少なくとも一つの断面は、第一面1a側から第二面1bに向かって断面略台形形状を描くように広がっている。第二領域11bは、穿孔薄膜1の厚さ方向中心側よりも第二面1b側に位置してもよい。第二領域11bの深さは、例えば0.5μm〜100μm程度である。方向Bに沿った第二領域11bの最大径である径d3は、例えば50μm〜3000μm程度であり、第一領域11aの径d1よりも短い。方向Bに沿った第二領域11bの最小径である径d4は、例えば0.5μm〜500μm程度である。
第三領域11cは、方向Cにおいて第一領域11aと第二領域11bとの間に位置しており、断面略矩形状を有する。第三領域11cは、例えば直方体形状、立方体形状、又は種々の多面体である。第3領域の深さは、例えば0.1μm〜100μm程度である。方向Bに沿った第三領域11cの径d5は、例えば2μm〜500μm程度である。第三領域11cの径d3は、第一領域11aの径d2及び第二領域11bの径d4と略同一である。
本実施形態に係る穿孔薄膜1は、種々の流動性物質によってコーティングされてもよい。ここでコーティングは、塗布された物質が硬化処理等を通じて穿孔薄膜に接着及び固定化することを指す。以下、図3を用いながら穿孔薄膜1上に塗工物を形成する方法の一例について説明する。図3の(a)〜(d)は、本実施形態に係る穿孔薄膜に対するコーティング方法を説明する図である。
図3の(a)に示されるように、穿孔薄膜1の第一面1aに流動性物質21をコーティングする。流動性物質21は、貫通孔11における第一領域11aを埋めるように穿孔薄膜1にコーティングされる。流動性物質21は、ある程度の流動性を有するペースト状、液体状、ゲル状等の物質である。流動性物質21としては、例えば導電性物質若しくは活物質を含有する溶液、導電性高分子、又は耐熱性樹脂等が挙げられる。導電性物質としては、例えば金属(金、銀等)微粒子又は合金材料等が挙げられる。活物質としては、例えばコバルト酸リチウム、リン酸鉄リチウム、リン酸マンガンリチウム、リン酸コバルトリチウム、又は炭素系材料(カーボンブラック、グラファイト(黒鉛)、グラフェン)等が挙げられる。導電性高分子としては、例えばポリアセチレン、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリピロール、ポリチオフェン、又はポリアニリンなどが挙げられる。耐熱性樹脂としては、例えばポリイミド、ポリエステル、又はポリベンゾイミダゾール等が挙げられる。
次に、図3の(b)に示されるように、流動性物質21の一部は第一領域11aを介して第三領域11cに侵入する。第一領域11aは、第一面1aから第三領域11cに向かって開口面積が減少するため、第一面1a側から第三領域11cに向かう流動性物質21の流速は増加する。また、第三領域11cの径d3は、第一領域11aの最小径である径d4程度と小さいため、第三領域11c内における流動性物質21の流れは、層流になりやすい。したがって、流動性物質21は第一領域11aから第三領域11cに良好に侵入する。
次に、図3の(c)に示されるように、第三領域11cに侵入した流動性物質21は、第二領域11bに侵入する。上述のように第三領域11cに侵入した流動性物質21の流れは層流になりやすいため、第三領域11cが流動性物質21の流速を増加するノズルとして機能し、流動性物質21は、第三領域11cから第二領域11bへ良好に侵入する。また、第二領域11bは、第三領域11cから第二面1bに向かって開口面積が増加する。したがって、第二領域11bにおいて、第二面1b側に向かう流動性物質21の流速は減少する。この流動性物質21の速度減少と、第二面1bにおける流動性物質21の表面張力とにより、第二領域11bに侵入した流動性物質21が穿孔薄膜1から飛散することが抑制される。
最後に、図3の(d)に示されるように、流動性物質21が第二領域11bに侵入した後、流動性物質21に例えば硬化処理を施すことによって、穿孔薄膜1の第一面1a上に塗工物22を形成する。硬化処理としては、例えば熱処理、光(可視光、赤外線、紫外線)照射処理等が挙げられる。塗工物22は、第一面1aを覆うと共に、貫通孔11の第一領域11a、第二領域11b及び第三領域11cを充填するように形成される。第二領域11bに充填された塗工物22の第1部分22aは、第一面1a上を覆う第2部分22bに対して引っかかり部となり、アンカー効果が発揮される。これにより、塗工物22が第一面1aから剥離することが抑制され、穿孔薄膜1と塗工物22との接着性が向上する。
次に、図1に係る穿孔薄膜の貫通孔の形成方法の一例について図4を用いながら説明する。図4は、薄膜に貫通孔を形成する方法を示す概略図である。図4に示されるように、アルミ箔である薄膜30の厚さ方向(方向C)において互いに対向する第1カッター31と第2カッター32とが用いられることによって、貫通孔11を有する穿孔薄膜1を設ける。すなわち、第1カッター31によって貫通孔11における第一領域11aが形成されると同時に、第2カッター32によって貫通孔11における第二領域11bが形成される。第一領域11a及び第二領域11bが形成されることにより、第一領域11aと第二領域11bとの間に位置する膜厚の薄い部分が弾性破断し、第三領域11cが形成される。これにより、第一領域11a、第二領域11b及び第三領域11cを有する貫通孔11が形成される。なお、第1カッター31の先端31aと第2カッター32の先端32aとの方向Cにおける間隔は、例えば1μm〜500μm程度である。
第1カッター31は、穿孔薄膜1における第一面1a側に配置されており、先端31aに向かうにつれて薄くなる形状を有する。第1カッター31は、例えば図1における方向Bに沿って回転する。第1カッター31が回転しながら薄膜30に接触し、薄膜30の一部を切削することにより、貫通孔11における断面略円弧形状の第一領域11aが設けられる。
第2カッター32は、穿孔薄膜1における第二面1b側に配置されており、先端31aに向かうにつれて薄くなる形状を有する。第2カッター32は、第1カッター31の回転方向と交差する方向に沿って回転する。第2カッター32は、例えば図1における方向Aに沿って回転する。第2カッター32が回転しながら薄膜30に接触し、薄膜30の一部を切削することにより、貫通孔11における第二領域11bが設けられる。穿孔薄膜1の第二面1bにおける切削される部分は、第2カッター32によって押圧されることにより窪む。したがって、図4に示されるように、第二領域11bは断面略台形形状となる。
上述のように第1カッター31及び第2カッター32を用いることによって、穿孔薄膜1の厚さ方向中心側から第一面1aに向かって広がる第一領域11aと、穿孔薄膜1の厚さ方向中心側から第二面1bに向かって広がる第二領域11bとを容易に形成することができる。また、方向Cにおいて両側から薄膜30を切削することにより、貫通孔11付近にバリが発生することを効果的に抑制できる。
以下では、図3の(d)に示される塗工物22が設けられた穿孔薄膜1の使用例の一つである蓄電装置について、図5を用いながら説明する。なお、蓄電装置としては、例えばリチウムイオン二次電池、リチウムイオンキャパシタ、その他種々の電池、又は電気二重層キャパシタ等が挙げられる。図5は、蓄電装置の概略断面図を示す。図5に示されるように、蓄電装置40は、筐体Pと、正極41と、負極42と、正極41と負極42との間に位置するセパレータ43と、第一電極44と、第二電極45とを有する。
正極41は、集電体46と、集電体46の両方の主面上に設けられる正極活物質層47と、を備える。集電体46としては、例えばアルミ箔又はステンレス箔等が挙げられる。正極活物質層47に含まれる正極活物質としては、例えばコバルト酸リチウム、リン酸鉄リチウム、リン酸マンガンリチウム、リン酸コバルトリチウム、活性炭、導電性高分子、又はポリアセン系物質等が挙げられる。正極活物質層47は、例えば、集電体46の両方の主面上に正極活物質を含むペースト(正極用電極ペースト)を塗布し、当該正極用電極ペーストを乾燥させることによって形成される塗工物である。集電体46には複数の貫通孔46aが設けられており、当該貫通孔46a内には正極活物質層47の一部が充填されている。貫通孔46aの形状は、図2に示される貫通孔11の形状と同一である。貫通孔46aの形状により、集電体46と正極活物質層47との接着性が良好であるため、集電体46と正極活物質層47との間に接着剤が設けられていない。これにより、集電体46と正極活物質層47との電気的接続が良好になるため、正極41における電気的損失が低減する。したがって、蓄電装置40の電気特性が向上する。
また、負極42は、集電体48と、集電体48の両方の主面上に設けられる負極活物質層49と、を備える。集電体48としては、例えば銅箔、ニッケル箔、又はステンレス箔等が挙げられる。負極活物質層49に含まれる負極活物質としては、例えば活性炭若しくは黒鉛のような炭素系材料、チタン酸リチウム、スズ、又はシリコン系の合金等が挙げられる。負極活物質層49は、例えば、集電体48の両方の主面上に負極活物質を含むペースト(負極用電極ペースト)を塗布し、当該負極用電極ペーストを乾燥させることによって形成される塗工物である。集電体48には複数の貫通孔48aが設けられており、当該貫通孔48a内には負極活物質層49の一部が充填されている。貫通孔48aの形状は、図2に示される貫通孔11の形状と同一である。つまり、負極においても、集電体48と負極活物質層49との間に接着剤を設けなくてもよい。これにより、集電体48と負極活物質層49との電気的接続が良好になるため、負極42における電気的損失が低減する。したがって、蓄電装置40の電気特性が向上する。
集電体46の片面に正極活物質層47を設ける場合、集電体46に複数の貫通孔46aが設けられた状態で塗工してもよい。集電体46の両面に正極活物質層47を設ける場合、集電体46に複数の貫通孔46aが設けられた状態で塗工してもよい。あるいは、予め集電体46の一方の面に正極活物質層47が設けられたものに複数の貫通孔46aを設け、その後、他方の面に正極活物質層47を設けてもよい。なお、集電体48の片面又は両面に負極活物質層49を設ける場合、上述の方法にて設けてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る穿孔薄膜1では、例えば第一面1aに塗工物22となる流動性物質21をコーティングすると、当該流動性物質21は、貫通孔11の第一領域11aから第二領域11bへ侵入する。第二領域11bは、第二面1bに開口して第一面1a側から第二面1bに向かって広がることから、第二領域11bに充填された塗工物22の第1部分22aは、第一面1aにコーティングされた塗工物22の第2部分22bに対してアンカー効果を発揮する。したがって、第一領域11a及び第二領域11bを有する貫通孔11が設けられることによって、塗工物22との接着性を向上することが可能になる。
また、穿孔薄膜1において、貫通孔11は、方向Cにおいて、第一領域11aと第二領域11bとの間に断面略矩形状の第三領域11cを有している。第三領域11cの開口面積は第一領域11aの開口面積よりも小さいため、第三領域11cを通過する流動性物質21の流速は増加する。したがって、第三領域11cは第二領域11bに対するノズルとして設けられることによって、第一領域11aにコーティングされた流動性物質21が、貫通孔11を介して第二領域11bにより侵入しやすくなる。
また、第一領域11aは、断面略円弧形状である。流動性物質21がコーティングされる面が第一面1aであり、第一領域11aが断面略円弧形状となる場合、第一面1aにおける第一領域11aの開口面積が大きくなることから、流動性物質21が貫通孔11に侵入する際の圧力損失が低減される。
また、穿孔薄膜1の厚さは、1〜200μmであってもよい。この蓄電装置40では、穿孔薄膜1を有する電極が用いられることにより、良好な電気特性が発揮される。また、電極の材料の種類及び電極に要求される特性等によって変わるが、蓄電装置40の穿孔薄膜1の厚さが5〜50μmである場合、一層良好な電気特性が発揮される。例えば、蓄電装置40が小さな充放電電流を求められる場合、エネルギー密度を向上させるため、電極の厚みを薄く設計してもよい。また、蓄電装置40が大きな充放電電流を求められる場合、電極の内部抵抗を小さくするため、電極の厚みを厚く設計してもよい。
また、蓄電装置40は、穿孔薄膜1と、穿孔薄膜1の少なくとも一方の面に電極ペーストを塗布し、電極ペーストを乾燥させることによって形成される塗工物を有する電極を備えていてもよい。この蓄電装置40では、穿孔薄膜1を有する電極が用いられることにより、良好な電気特性が発揮される。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態に係る穿孔薄膜の構成を概略的に示す平面図である。図6に示されるように、穿孔薄膜1Aは、複数の仮想線VL1が延びる方向と、複数の仮想線VL2が延びる方向において、上述した第1実施形態の穿孔薄膜1と相違している。具体的には、複数の仮想線VL1は方向D1に沿って延び、複数の仮想線VL2は方向D2に沿って延びる。穿孔薄膜1Aの貫通孔11の形状は、第1実施形態の穿孔薄膜1における貫通孔11の形状と同一である。
方向D1は、方向A及び方向Bとは異なっており、方向Bに対して角度θ(第1角度)で傾斜している。つまり、仮想線VL1は、方向Bに対して角度θで傾斜している。方向D2は、方向A及び方向Bとは異なっており、方向Bに対して方向D1が傾斜する方向とは反対側に角度θ(第2角度)で傾斜している。つまり、仮想線VL2は、方向Bに対して角度θで傾斜している。角度θ及び角度θは、0°より大きく、90°より小さい。また、角度θ及び角度θは同一または略同一であり、角度θと角度θとの差は、例えば−5°以上+5°以下程度である。図6の例では、角度θは45°であり、角度θは45°である。したがって、仮想線VL1と仮想線VL2とは、直交している。
複数の仮想線VL1は、一定のピッチP1で配列されており、そのピッチP1は例えば0.5mm以上程度である。複数の仮想線VL2は、一定のピッチP2で配列されており、そのピッチP2は例えば0.5mm以上程度である。図6の例では、ピッチP1とピッチP2とが同一であるので、仮想線VL1と仮想線VL2とによって複数の正方形が形成されている。この正方形の一方の対角線は方向Aに沿っており、他方の対角線は方向Bに沿っている。貫通孔11は、各正方形の頂点に位置している。なお、ピッチP1及びピッチP2は、0.5mm以上に限られず、必要に応じて0.5mm未満に設定され得る。
次に、穿孔薄膜1Aにおける貫通孔の配置による作用効果を説明する。図7の(a)は図1の穿孔薄膜1における貫通孔11の配置を示す図、図7の(b)は穿孔薄膜1Aにおける貫通孔11の配置の一例を示す図、図7の(c)は穿孔薄膜1Aにおける貫通孔11の配置の他の例を示す図である。
図7の(a)に示されるように、穿孔薄膜1では、複数の仮想線VL1と複数の仮想線VL1との交点に貫通孔11が配置されている。複数の仮想線VL1は、穿孔薄膜1の長手方向である方向Aに沿って延び、複数の仮想線VL1は、穿孔薄膜1の幅方向である方向Bに沿って延びている。また、仮想線VL1のピッチ及び仮想線VL1のピッチは互いに等しく、Sである。この穿孔薄膜1では、方向Aに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離はSとなり、方向Bに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離はSとなる。
図7の(b)に示されるように、穿孔薄膜1Aでは、複数の仮想線VL1は、穿孔薄膜1の長手方向である方向A及び穿孔薄膜1の幅方向である方向Bとは異なる方向D1に沿って延び、複数の仮想線VL2は方向A及び方向Bとは異なる方向D2に沿って延びている。仮想線VL1は、方向Bに対して45°で傾斜している。仮想線VL2は、方向Bに対して仮想線VL1が傾斜する方向とは反対側に45°で傾斜している。仮想線VL1及び仮想線VL2は直交している。また、仮想線VL1のピッチP1及び仮想線VL2のピッチP2は互いに等しく、Sである。この穿孔薄膜1Aでは、方向Aに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離は21/2×Sとなり、方向Bに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離は21/2×Sとなる。したがって、この穿孔薄膜1Aでは、穿孔薄膜1と比較して、方向A及び方向Bに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離を大きくすることができる。このため、穿孔薄膜1Aでは、穿孔薄膜1と比較して、長手方向及び幅方向の引張強度を向上することが可能となる。一方、穿孔薄膜1Aの規定面積当たりの貫通孔11の面積の割合(穿孔率)は、穿孔薄膜1の穿孔率と同じである。したがって、穿孔薄膜1Aは、穿孔薄膜1と同等の接着性を有する。
図7の(c)に示されるように、穿孔薄膜1Aにおいて、仮想線VL1が方向Bに対して角度θ(0°<θ<90°)で傾斜しており、仮想線VL2が方向Bに対して仮想線VL1が傾斜する方向とは反対側に角度θで傾斜している場合、方向Aに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離は2Ssinθとなる。また、方向Bに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離は2Scosθとなる。角度θが30°よりも大きい場合、方向Aに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離はSよりも大きくなるので、穿孔薄膜1と比較して、方向Aに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離を大きくすることができる。このため、穿孔薄膜1と比較して、長手方向の引張強度を向上することが可能となる。
また、角度θが60°よりも小さい場合、方向Bに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離はSよりも大きくなるので、穿孔薄膜1と比較して、方向Bに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離を大きくすることができる。このため、穿孔薄膜1と比較して、幅方向の引張強度を向上することが可能となる。以上のことから、穿孔薄膜1Aでは、角度θが30°よりも大きく、60°よりも小さい場合には、穿孔薄膜1と比較して、方向A及び方向Bに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離を大きくすることができ、長手方向及び幅方向の引張強度を向上することが可能となる。一方、穿孔薄膜1Aの穿孔率は、穿孔薄膜1の穿孔率の1/sin2θ(>1)倍となる。このため、穿孔薄膜1では、穿孔薄膜1に対して穿孔率が増加するので、接着性の向上が可能となる。
また、穿孔薄膜1Aの接着性を穿孔薄膜1の接着性と同程度になるようにピッチP1及びピッチP2を調整した場合、ピッチP1及びピッチP2は、穿孔薄膜1の仮想線VL1のピッチ及び仮想線VL2のピッチよりも大きくなる。このため、互いに隣り合う貫通孔11の距離をさらに大きくすることができるので、長手方向及び幅方向の引張強度をさらに向上することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る穿孔薄膜1Aにおいては、上述した穿孔薄膜1と同様の効果が奏されることに加えて、長手方向及び幅方向の引張強度が向上する効果が奏される。具体的には、穿孔薄膜1Aでは、複数の貫通孔11は、仮想線VL1及び仮想線VL2に沿って配列される。仮想線VL1が方向A及び方向Bとは異なる方向D1に延び、仮想線VL2が方向A及び方向Bとは異なる方向D2に延びているので、仮想線VL1に沿った貫通孔11の配列及び仮想線VL2に沿った貫通孔11の配列は、方向A及び方向Bに対して傾斜している。また、方向Aに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離は、図7の(a)に示された穿孔薄膜1の貫通孔11同士の距離よりも大きく、方向Bに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離は、穿孔薄膜1の貫通孔11同士の距離よりも大きい。このため、穿孔薄膜1Aでは方向A及び方向Bにおける引張強度が向上される。その結果、方向A及び方向Bにテンションが加えられた場合、破断の発生を抑えることができ、加工性の向上が可能となる。
穿孔薄膜1Aでは、仮想線VL1の方向Bに対する傾斜角である角度θと、仮想線VL2の方向Bに対する傾斜角である角度θとの差は、−5°以上+5°以下である。この場合、貫通孔11が方向Bに対して対称的に配置されるので、穿孔薄膜1Aの引張強度の安定性が向上する。その結果、穿孔薄膜1Aに対して方向Aにテンションが加えられた場合、穿孔薄膜1Aの変形を低減することが可能となる。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態に係る穿孔薄膜の構成を概略的に示す平面図である。図8に示されるように、穿孔薄膜1Bは、複数の仮想線VL2が延びる方向D2において、上述した第2実施形態の穿孔薄膜1Aと相違している。
図8に示されるように、方向D2は、方向Bと同じ方向である。つまり、複数の仮想線VL2は、方向Bに沿って延びている。仮想線VL1と仮想線VL2とは、角度θで交差している。角度θは、0°より大きく、90°より小さい。角度θは、長手方向の引張強度を向上するために、10°以上としてもよく、幅方向の引張強度を向上するために、80°以下としてもよい。このため、仮想線VL1と仮想線VL2とによって複数の平行四辺形が形成されている。貫通孔11は、各平行四辺形の頂点に位置している。
穿孔薄膜1Bでは、仮想線VL1が方向A及び方向Bとは異なる方向D1に延びているので、仮想線VL1に沿った貫通孔11の配列は、方向A及び方向Bに対して傾斜している。このため、穿孔薄膜1Bにおける貫通孔11の配列は、方向Aに対して傾斜しているので、図1に示された穿孔薄膜1と比較して、方向Aにおける引張強度が向上される。その結果、方向Aにテンションが加えられた場合、破断の発生を抑えることができ、加工性の向上が可能となる。
具体的に説明すると、穿孔薄膜1Bでは、穿孔薄膜1Bにおける仮想線VL1のピッチP1及び仮想線VL2のピッチP2が、穿孔薄膜1における仮想線VL1のピッチ及び仮想線VL1のピッチと等しい場合、方向Bに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離は、S/sinθとなる。このため、穿孔薄膜1Bでは、穿孔薄膜1と比較して、方向Bに沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離を大きくすることができ、幅方向の引張強度を向上することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る穿孔薄膜1Bにおいては、上述した穿孔薄膜1と同様の効果が奏されることに加えて、長手方向の引張強度が向上する効果が奏される。具体的には、穿孔薄膜1Bでは、貫通孔11は方向Aに沿って配列されないので、長手方向にテンションが加えられた場合、互いに隣り合う2つの貫通孔11に作用する力が分散される。このため、長手方向の引張強度を向上することが可能となる。
さらに、穿孔薄膜1Bの穿孔率は、穿孔薄膜1の穿孔率の1/sinθ倍(>1)である。このため、穿孔薄膜1Bでは、穿孔薄膜1に対して穿孔率が増加するので、接着性の向上が可能となる。
[第4実施形態]
図9は、第4実施形態に係る穿孔薄膜の構成を概略的に示す平面図である。図9に示されるように、穿孔薄膜1Cは、複数の仮想線VL1が延びる方向D1、複数の仮想線VL2が延びる方向D2、ピッチP1及びピッチP2において、上述した第2実施形態の穿孔薄膜1Aと相違している。
方向D1は、方向A及び方向Bとは異なっており、方向Bに対して角度θで傾斜している。つまり、仮想線VL1は、方向Bに対して角度θで傾斜している。方向D2は、方向A及び方向Bとは異なっており、方向Bに対して方向D1が傾斜する方向とは反対側に角度θで傾斜している。つまり、仮想線VL2は、方向Bに対して角度θで傾斜している。角度θ及び角度θは、0°より大きく、90°より小さい。角度θ及び角度θは、長手方向の引張強度を向上するために、10°以上としてもよく、幅方向の引張強度を向上するために、80°以下としてもよい。また、角度θ及び角度θは互いに異なった角度である。
複数の仮想線VL1は、一定の間隔で配列されており、そのピッチP1は例えば0.5mm以上程度である。複数の仮想線VL2は、一定の間隔で配列されており、そのピッチP2は例えば0.5mm以上程度である。ピッチP1及びピッチP2は互いに異なっている。このため、仮想線VL1と仮想線VL2とによって複数の平行四辺形が形成されている。貫通孔11は、各平行四辺形の頂点に位置している。なお、ピッチP1及びピッチP2は、0.5mm以上に限られず、必要に応じて0.5mm未満に設定され得る。
以上説明したように、本実施形態に係る穿孔薄膜1Cにおいても、上述した穿孔薄膜1Aと同様の効果が奏される。
なお、本発明に係る穿孔薄膜は上記実施形態に限定されない。例えば、穿孔薄膜1,1A,1B,1Cにおける貫通孔11は、第三領域11cを有しておらず、第一領域11aと第二領域11bとが互いに直接連通していてもよい。また、第一領域11aは断面略台形形状でもよく、第二領域11bは断面略円弧形状でもよい。また、第一領域11a及び第二領域11bは、互いに断面略台形形状でもよく、互いに略円弧形状でもよい。また、当該貫通孔11は、両刃を用いて形成することに限られず、例えばレーザ照射により形成されてもよい。
また、例えば、穿孔薄膜1,1A,1B,1Cにおいて、複数の貫通孔11のうち最も近くに配置された2つの貫通孔11は、方向A及び方向Bとは異なる方向に沿って並ぶように配列されてもよい。穿孔薄膜1,1A,1Bにおける引張強度は、テンションが加えられる方向に沿って互いに隣り合う2つの貫通孔11の距離が小さいほど、低下する。このため、最も近くに配置された2つの貫通孔11が、方向A及び方向Bとは異なる方向に沿って配列されるようにすることにより、方向A及び方向Bにおける引張強度の低下を抑制できる。
また、穿孔薄膜1B及び穿孔薄膜1Cにおいて、ピッチP1とピッチP2とは同じでもよいし、異なっていてもよい。また、穿孔薄膜1Cにおいて、角度θと角度θとは同じ角度でもよい。穿孔薄膜1,1A,1B,1Cをラミネート加工することにより、複層薄膜としてもよい。つまり、穿孔薄膜1を非穿孔薄膜に貼り合わせることにより、複層薄膜としてもよい。
また、上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。例えば、第1実施形態に係る蓄電装置40は、穿孔薄膜1の代わりに穿孔薄膜1A,1B,1Cの少なくとも何れかを有していてもよい。また、蓄電装置40は、正極41、負極42及びセパレータ43を複数備えた積層電極構造としてもよい。正極41に含まれる正極活物質層47は集電体46のいずれか一方の主面上に設けられてもよく、負極42に含まれる負極活物質層49は集電体48のいずれか一方の主面上に設けられてもよい。
また、穿孔薄膜1,1A,1B又は1Cが例えばリチウムイオンキャパシタの電極に用いられた場合、リチウムイオンのプレドープが容易に、且つ、短時間で行うことが可能になる。このため、リチウムイオンキャパシタにおけるセルの低抵抗化が可能となる。穿孔薄膜1,1A,1B又は1Cが例えばリチウムイオン電池の電極に使用される場合、電極の単位体積当たりの活物質量が増加する。このため、リチウムイオン電池の容量が増大する。
(実施例)
次に、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されない。
図10の(a)は実施例1の穿孔薄膜の孔の配置を示す図、図10の(b)は実施例2の穿孔薄膜の孔の配置を示す図、図10の(c)は実施例3の穿孔薄膜の孔の配置を示す図、図10の(d)は実施例4の穿孔薄膜の孔の配置を示す図である。
[実施例1]
図10の(a)に示されるように、実施例1の穿孔薄膜として、TDに対して角度θで傾斜した仮想線VL1と、TDに対して仮想線VL1が傾斜する方向とは反対側に角度θで傾斜した仮想線VL2と、の交点に貫通孔11を設けた金属薄膜を準備した。金属薄膜として、厚さ25μmのアルミ箔、及び厚さ15μmの銅箔を用いた。仮想線VL1のピッチP1は5mm、仮想線VL2のピッチP2は5mm、角度θは45°、角度θは45°とした。実施例1では、図4に示される第1カッター31と第2カッター32とを用い、金属薄膜に対して穿孔加工を行うことによって、貫通孔11を設けた。また、実施例1において、図2における径d5に相当する径の大きさが50μmになるように貫通孔11を設けた。
[実施例2]
図10の(b)に示されるように、実施例2の穿孔薄膜として、MDに沿って延びる仮想線VL1と、TDに対して角度θで傾斜した仮想線VL2と、の交点に貫通孔11を設けた金属薄膜を準備した。金属薄膜として、厚さ25μmのアルミ箔、及び厚さ15μmの銅箔を用いた。仮想線VL1のピッチP1は5mm、仮想線VL2のピッチP2は5mm、角度θは45°とした。つまり、仮想線VL1とTDとが成す角度θは90°である。実施例2では、金属薄膜に対して実施例1と同様の穿孔加工を行うことによって、貫通孔11を設けた。また、実施例2において、図2における径d5に相当する径の大きさが50μmになるように貫通孔11を設けた。
[実施例3]
図10の(c)に示されるように、実施例3の穿孔薄膜として、TDに対して角度θで傾斜した仮想線VL1と、TDに対して仮想線VL1が傾斜する方向とは反対側に角度θで傾斜した仮想線VL2と、の交点に貫通孔11を設けた金属薄膜を準備した。金属薄膜として、厚さ25μmのアルミ箔、及び厚さ15μmの銅箔を用いた。仮想線VL1のピッチP1は5mm、仮想線VL2のピッチP2は5mm、角度θは45°、角度θは60°とした。実施例3では、金属薄膜に対して実施例1,2と同様の穿孔加工を行うことによって、貫通孔11を設けた。また、実施例3において、図2における径d5に相当する径の大きさが50μmになるように貫通孔11を設けた。
[実施例4]
図10の(d)に示されるように、実施例4の穿孔薄膜として、MDに沿って延びる仮想線VL1と、TDに沿って延びる仮想線VL2と、の交点に貫通孔11を設けた金属薄膜を準備した。金属薄膜として、厚さ25μmのアルミ箔、及び厚さ15μmの銅箔を用いた。仮想線VL1のピッチP1は5mm、仮想線VL2のピッチP2は5mmとした。つまり、仮想線VL1とTDとが成す角度θは90°、仮想線VL2とTDとが成す角度θは0°である。実施例4では、金属薄膜に対して実施例1〜3と同様の穿孔加工によって、貫通孔11を設けた。また、実施例4において、図2における径d5に相当する径の大きさが50μmになるように貫通孔11を設けた。
[比較例1]
比較例1の穿孔薄膜として、実施例1と同様の位置に貫通孔11を設けた金属薄膜を準備した。金属薄膜として、実施例1〜4と同様に、厚さ25μmのアルミ箔、及び厚さ15μmの銅箔を用いた。比較例1では、細長い円錐状の釘を有したニップロールを用いて、金属薄膜の一方の表面に当該ニップロールを押し当てることによって、断面台形状の貫通孔11を設けた。
(1)穿孔加工適正評価
実施例1〜実施例4、及び比較例1の条件で金属薄膜に穿孔加工を行い、加工時のスピード及び薄膜の破断の有無を確認した。判定方法は、次の通りとする。
◎:50m/min以上の加工スピードで加工可能
○:50m/min未満の加工スピードで加工可能
△:30m/min未満の加工スピードで加工可能
×:10m/min未満の加工スピードで加工可能、または、破断により加工不可
Figure 0006473294
表1に示されるように、実施例1〜実施例3では、いずれの薄膜を用いた場合であっても、50m/min以上の加工スピードで、薄膜中に破断が発生せずに穿孔加工が可能であった。実施例4では、金属薄膜がアルミ箔である場合、50m/min未満の加工スピードでは、薄膜中に破断が発生せずに穿孔加工が可能であった。また、実施例4では、金属薄膜が銅箔である場合、30m/min未満の加工スピードでは、薄膜中に破断が発生せずに穿孔加工が可能であった。一方、比較例1では、釘を薄膜の片側から押し付けて穿孔するために薄膜の変形が大きい。このため比較例1では、いずれの薄膜を用いた場合であっても、10m/min以上の加工スピードで、薄膜中に破断が発生した。
(2)塗工物接着性評価
実施例1〜4及び比較例1の穿孔薄膜の各々に対して、電極ペーストを塗布及び乾燥させることによって、塗工物を有する電極を作製した。また、参考例として、平坦な金属薄膜に対して、電極ペーストを塗布及び乾燥させることによって、塗工物を有する電極を作製した。そして、実施例1〜4及び比較例1においての金属薄膜に対する塗工物の接着性と、参考例においての金属薄膜に対する塗工物の接着性とをそれぞれ比較した。なお、電極の作製は以下の手順で行った。
[正極の作製]
(1)で作製した厚さ25μmのロール状のアルミ箔に、ロールコーター装置を使用して、平均粒径2μmの活性炭粒子を主成分とした電極ペーストを塗布した。当該電極ペーストを乾燥させることによって、正極を作製した。
[負極の作製]
(1)で作製した厚さ15μmのロール状の銅箔に、ロールコーター装置を使用して、平均粒径5μmの黒鉛粒子を主成分とした電極ペーストを塗布した。当該電極ペーストを乾燥させることによって、正極を作製した。
Figure 0006473294
表2は、参考例においての金属薄膜に対する塗工物の接着力を1.0倍とした場合の、実施例1〜4及び比較例1においての金属薄膜に対する塗工物の接着力を示す。表2に示されるように、実施例1〜4では、穿孔加工を行わなかった金属薄膜を使用した場合(参考例の場合)に比べ、約2倍以上も金属薄膜に対する塗工物の接着性が向上した。また、比較例1においても、参考例と比べて、金属薄膜に対する塗工物の接着性が向上した。しかしながら、比較例1では、穿孔加工の効果が小さく、実施例1〜4よりも塗工物が金属薄膜から剥離し易かった。
以上の評価結果によれば、実施例1〜4のいずれにおいても金属薄膜の穿孔加工適正が高く、参考例に対して約2倍以上の金属薄膜に対する塗工物の接着性の向上が確認された。金属薄膜に対する塗工物の更なる接着性向上のため、孔と孔の間隔を実施例1〜4よりも小さくすることも可能である。
1,1A,1B,1C…穿孔薄膜、1a…第一面、1b…第二面、11,46a,48a…貫通孔、11a…第一領域、11b…第二領域、11c…第三領域、21…流動性物質、22…塗工物、40…蓄電装置、41…正極、42…負極、43…セパレータ、A…方向、B…方向(幅方向)、C…方向(厚さ方向)、D1…方向、D2…方向、VL1…仮想線、VL2…仮想線、θ…角度、θ…角度。

Claims (7)

  1. 第1面と、前記第1面に対向する第2面とを備え、
    前記第1面から前記第2面に貫通する貫通孔が設けられる穿孔薄膜であって、
    前記貫通孔は、
    複数の第1仮想線と複数の第2仮想線との交点に配置され、
    前記第1仮想線と前記第2仮想線とは、0°より大きく、90°より小さい角度θで交差しており、
    前記第1面に開口して前記第2面側から前記第1面に向かって広がる第1領域と、
    前記第2面に開口して前記第1面側から前記第2面に向かって広がる第2領域と、
    を有し、
    前記第2領域の最大径は、前記第1領域の最大径よりも短い、穿孔薄膜。
  2. 前記貫通孔は、前記穿孔薄膜の厚さ方向において、前記第1領域と前記第2領域との間に断面略矩形状の第3領域を有する、請求項1に記載の穿孔薄膜。
  3. 前記第1領域と前記第2領域との少なくとも一つは、断面略円弧形状である、請求項1又は2に記載の穿孔薄膜。
  4. 前記第1領域の最大径は、100〜6000μmであり、
    前記第2領域の最大径は、50〜3000μmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の穿孔薄膜。
  5. 前記穿孔薄膜の厚さは、1〜200μmである、請求項1〜のいずれか一項に記載の穿孔薄膜。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の穿孔薄膜と、
    前記穿孔薄膜の少なくとも一方の面上に電極ペーストを塗布し、前記電極ペーストを乾燥させることによって形成される塗工物と、を有する電極を備える蓄電装置。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の穿孔薄膜の製造方法であって、
    前記穿孔薄膜の厚さ方向において互いに対向する第1カッター及び平面視にて当該第1カッターに対して0°より大きく90°より小さい角度θで交差する第2カッターを含む一対のカッターを用いて、前記貫通孔の前記第1領域を前記第1カッターによって形成すると同時に前記貫通孔の前記第2領域を前記第2カッターによって形成することで前記貫通孔を形成する、
    穿孔薄膜の製造方法。
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