JP6472862B1 - 駐車位置検索システム、及び駐車位置検索方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、立体駐車場において利用者は、入庫ゲートで各駐車階の満空情報を確認し、空き駐車区画のある駐車階へ移動した後に、当該駐車階において、空いている駐車区画を探して車両を駐車する。立体駐車場の各駐車階は、駐車場の構造や雰囲気が類似していて印象に残り難いことから、利用者は車両を駐車した駐車階や駐車区画を失念してしまうことがある。
入庫ゲートで発券される駐車券には車両を駐車した立体駐車場の棟名が記載されていることが一般的である。しかし、駐車券を紛失してしまった場合には、車両を駐車した立体駐車場の棟名が判らなくなってしまう恐れがある。
このような事情から、従来の駐車位置検索システムには、例えば特許文献1に示すように、車両に取り付けられたナンバープレートを撮影することで車両登録情報を取得し、取得した車両登録情報を車両の駐車位置情報と関連づけて駐車管理データベースに記憶し、車両登録情報をキーワードとして駐車管理データベースから当該車両を駐車した駐車区画を検索するものがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、駐車場利用者の記憶が曖昧であっても、駐車場利用者の車両が抽出され易く確実性の高い検索を行うことにある。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。まず、本実施形態に係る駐車位置検索システムの概略について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る各ターミナル1A〜1Cと各駐車場2A〜2Dの位置関係の一例を説明する図である。図1に例示した空港の敷地内には第1ターミナル1A、第2ターミナル1B、第3ターミナル1C、第1駐車場2A、第2駐車場2B、第3駐車場2C、及び第4駐車場2Dが建設されている。
各駐車場2A〜2Dと第1ターミナル1A又は第2ターミナル1Bとの間は連絡通路3、3’を通じて徒歩で移動できる。また、第2駐車場2Bと第3ターミナル1Cとの間は連絡バス4によっても移動ができる。さらに、第2ターミナル1Bと第3ターミナル1Cとの間は連絡通路3を通じて徒歩で移動ができる。
航空機は、第1ターミナル1A、第2ターミナル1B、及び第3ターミナル1Cの何れかから発着する。空港内には、空港から出発する航空機や、空港に到着する航空機を利用者に案内するため、フライト情報システム61が設置されている。フライト情報システム61は、空港を発着する航空機についての各種情報を管理するシステムであり、事業者によって運用される。
第1駐車場2Aと第1ターミナル1Aの間には連絡通路3が設けられており、第2駐車場2Bと第1駐車場2A及び第3駐車場2Cとの間にもそれぞれ連絡通路3が設けられている。第3駐車場2Cと第2ターミナル1Bとの間には、水平型エスカレータ5を備えた連絡通路3’が設けられており、第4駐車場2Dと第2ターミナル1Bとの間には、連絡通路3が設けられている。
例えば、車両の駐車位置から各ターミナル1A〜1Cまでの移動距離が短いほど利便性が高いといえる。また、車両の駐車位置から各ターミナル1A〜1Cまでの移動時間が短いほど利便性が高いといえる。したがって、連絡バス4が使える場合には、徒歩の場合と比較して移動時間が短くなるので利便性が高いといえる。また、水平型エスカレータ5を使える場合には、徒歩の場合と比較して利用者の身体的負担が軽減され移動時間も短縮されるので利便性が高いといえる。
以上より、各ターミナル1A〜1Cへの利便性は、各駐車場2A〜2Dにおける車両の駐車位置からの距離、移動手段の種類(例えば、徒歩、水平型エスカレータ5、連絡バス4)などに応じて定義可能である。航空機の利用者は、航空機が出発するターミナル1A〜1Cまでの利便性が高い駐車位置を、利便性が低い駐車位置に比較して優先して利用する傾向がある。
第1駐車場2Aから第4駐車場2Dの各駐車階には、1台の車両が駐車可能な駐車区画が複数設けられている。また、第1駐車場2Aから第4駐車場2Dのそれぞれには、各駐車場2A〜2Dの利用状況を管理する駐車管理サーバが設けられている。
図2は、本発明の一実施形態に係る第1駐車場2A、ビデオカメラ9、及び第1駐車管理サーバ11Aの一例を説明する図である。図2では、第1駐車場2Aの1階を例示する。第1駐車場2Aに設けられた第1駐車管理サーバ11Aは、入庫後の車両6が第1駐車場2Aにおける何れかの駐車区画7に駐車されると、駐車された車両6に係る車両情報を第1駐車管理サーバ11Aが備える駐車管理データベースに登録する。駐車管理データベースには、車両情報として駐車区画7毎のレコード(駐車レコード)が登録されている。
駐車レコードは、駐車区画7に係る情報(区画識別情報、後述)、入庫日時を示す入庫日時情報、及び駐車日時を示す駐車日時情報を、駐車位置に係る駐車位置情報として含み、ナンバープレートに記載された車両登録情報、車両色を示す車両色情報、及び車両タイプを示す車両タイプ情報を車両6の特徴に係る車両特徴情報として含む。従って、駐車レコードは、各情報のフィールドを含む。
第1駐車場2Aの1階には、複数のビデオカメラ9(9A〜9D)が設置されている。各ビデオカメラ9は、第1駐車管理サーバ11Aと通信可能に接続されており、撮影で生成した動画情報を第1駐車管理サーバ11Aに送信する撮影部として機能する。
第1駐車管理サーバ11Aは、入庫時動画情報に含まれる静止画情報(入庫時画像情報)に基づいて入庫車両6Aの車両登録情報を取得する。車両登録情報の取得は、例えば、入庫時画像情報からナンバープレートの画像部分を抽出した後、ナンバープレートの画像部分に対して文字認識処理を実行することで行われる。第1駐車管理サーバ11Aは、取得した車両登録情報を駐車管理データベースに登録する。
同様に、第1駐車管理サーバ11Aは、出庫時動画情報に含まれる静止画情報(出庫時画像情報)に基づいて出庫車両6Bの車両登録情報を取得する。出庫車両6Bの車両登録情報は、駐車管理データベースの駐車レコードをクリアする場合に用いられる。
さらに、第1駐車管理サーバ11Aは、入庫時動画情報に基づいて入庫車両6Aの入庫日時を取得する。例えば、第1駐車管理サーバ11Aは、入庫車両6Aが入庫ゲート8Aに停車したと判定した日時を入庫日時情報として取得する。第1駐車管理サーバ11Aは、取得した入庫日時情報を駐車管理データベースに登録する。
第1駐車管理サーバ11Aは、取得した車両色の情報(車両色情報)や車両タイプの情報(車両タイプ情報)を駐車管理データベースに登録する。
以上は、第1駐車場2Aの1階を例に挙げて説明したが、第1駐車場2A以外の階、並びに、第1駐車場2A以外の棟(第2駐車場2Bから第4駐車場2D)についても同様に構成される。
図3は、本発明の一実施形態に係る駐車位置検索システム10の機能概略を説明する図である。
航空機に乗って空港に到着した利用者は、出発時に車両6を駐車した駐車区画7を失念することもある。駐車位置検索システム10は、出発時に車両6を駐車した駐車区画7を検索するためのシステムであり、駐車場利用者の記憶が曖昧であっても、駐車場利用者の車両6が抽出され易い確実性の高い検索を行えるように構成されている。
図3に示すように、駐車位置検索システム10は、駐車管理サーバ11、フライト情報管理サーバ21、駐車位置検索サーバ31、及び専用検索端末41を備えている。図6に示すように、駐車管理サーバ11は、第1駐車場2Aを担当する第1駐車管理サーバ11A、第2駐車場2Bを担当する第2駐車管理サーバ11B、第3駐車場2Cを担当する第3駐車管理サーバ11C、及び第4駐車場2Dを担当する第4駐車管理サーバ11Dを備える。
図3に戻り、駐車管理サーバ11、フライト情報管理サーバ21、及び専用検索端末41は、駐車位置検索サーバ31と通信可能に接続されている。また、駐車位置検索サーバ31には、検索専用のアプリケーションプログラムをインストールした携帯情報通信端末51も通信可能に接続されている。なお、各サーバ11、21、31と各端末間41、51の接続は、有線と無線の何れであってもよい。
フライト情報管理サーバ21は、フライト情報データベース(DB)22を備える。フライト情報データベース22には、フライト情報システム61から受信したフライト情報が登録される。フライト情報は、出発した各航空機のそれぞれに対応するレコード(出発レコード)を含む。出発レコードは、例えば、出発ターミナルを示す出発ターミナル情報、出発日時を示す出発日時情報、航空機の便名を示す便名情報、行先を示す行先情報、及び運行会社を示す運行会社情報のフィールドを含む。
図4は、専用検索端末41の表示部41d(図9参照)に表示されるキーワード入力画面の一例を説明する図である。図4に例示するキーワード入力画面には、ナンバープレートに係るキーワード、検索車両に係るキーワード、利用駐車場に係るキーワード、及び利用した出発便に係るキーワードを入力するための入力欄42aが設けられている。これらのキーワードのうち、利用した出発便に係るキーワードはフライト情報に係るフライト検索情報に相当し、その他のキーワードは車両情報に係る車両検索情報に相当する。
ナンバープレートに係るキーワードは、地名、分類番号、用途表示、一連指定番号、及びプレート色の項目を含む。検索車両に係るキーワードは、車両色、及び車両タイプの項目を含む。利用駐車場に係るキーワードは、棟名、駐車階数、列、番号、入庫日時、駐車日時の項目を含む。利用した出発便に係るキーワードは、出発日時、運行会社、便名、行先、及び出発ターミナルの項目を含む。キーワードは、検索者(空港の案内スタッフ、駐車場の利用者)がテキストを自由に入力できる形式でもよいし、リストからキーワードを選択して入力する形式でもよい。
操作者によってキーワードが入力された後に検索ボタン画像42bがタップ或いはクリックされると、専用検索端末41はキーワード(検索情報)を駐車位置検索サーバ31に送信する。
説明は省略するが、携帯情報通信端末51でも同様のキーワード入力画面が表示部51d(図10参照)に表示される。
フライト情報管理サーバ21は、受け付けた出発関連情報に該当する出発レコードをフライト情報データベース22から抽出し、抽出した出発レコード(出発ターミナル情報、出発日時情報)を駐車位置検索サーバ31に送信する。
駐車位置検索サーバ31は、受け付けたキーワードのうち出発便に係るキーワードを除いたキーワード(車両検索情報)から絞り込み情報を生成し、駐車管理サーバ11に送信する。
駐車管理サーバ11は、絞り込み情報に対応する駐車レコードを駐車管理データベース12から抽出して駐車位置検索サーバ31に送信する。
絞り込み情報に対応する駐車レコードが複数あった場合、駐車位置検索サーバ31は、フライト情報管理サーバ21からの出発レコードに基づいて複数の駐車レコードをランク付けし、ランク付け後の駐車レコードを候補情報として検索端末41、51に送信する。
説明は省略するが、1台分の候補表示画面も、駐車レコードに基づく車両画像43a、マップ43b、及び区画識別情報43cによって構成される。また、携帯情報通信端末51でも同様の候補表示画面が表示部51dに表示される。
以下、本発明を詳細に説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る駐車位置検索システム10の構成を説明するブロック図である。
駐車位置検索システム10は、フライト情報管理サーバ21、第1駐車管理サーバ11A、第2駐車管理サーバ11B、第3駐車管理サーバ11C、第4駐車管理サーバ11D、複数台の専用検索端末41、駐車位置検索サーバ31を備えており、通信ネットワークNWを介して互いに接続されている。また、駐車位置検索サーバ31には、通信ネットワークNWを介して複数台の携帯情報通信端末51が接続可能であり、フライト情報管理サーバ21には、通信ネットワークNWを介してフライト情報システム61が接続されている。
便宜上、以下の説明において、第1駐車管理サーバ11Aから第4駐車管理サーバ11Dを区別しない場合には、駐車管理サーバ11という。
フライト情報管理サーバ21について詳細に説明する。図7(a)はフライト情報管理サーバ21のハードウェア構成を説明するブロック図である。
フライト情報管理サーバ21は、各種制御の主体となる制御部21a、プログラムや各種データを記憶する記憶部21b、及び他の装置(駐車位置検索サーバ31、フライト情報システム61)との間で情報を送受信するための通信インタフェース(I/F)21cを備える。
制御部21aは、記憶部21bに記憶されたプログラムをRAM21e(Random Access Memory)に展開して実行するCPU21d(Central Processing Unit)を備えている。記憶部21bは、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)であり、CPU21dが実行するプログラムやフライト情報データベース22を記憶する。通信インタフェース21cは、通信ネットワークNWを介して他の装置との間で情報を送受信する。通信インタフェース21cとしては、例えばイーサネット(登録商標)(Ethernet)及びTCP/IPプロトコルに準拠したもの、Bluetooth(登録商標)やWirelessUSB(Wireless Universal Serial Bus)などの通信方式やプロトコルに準拠したもの、RS−232CやUSB(Universal Serial Bus)などの方式に準拠したものが使用できる。
フライトレコード登録部23aは、航空機についての各種情報をフライト情報システム61から定期的に取得し、フライト情報データベース22に登録する。フライト情報システム61から取得する情報には、航空機の出発便に係る情報が含まれる。
図7(c)は記憶部21bに記憶されるフライト情報データベース22の一例を説明する図である。フライト情報データベース22には、空港を出発した各航空機に係る出発レコードが登録されている。出発レコードは、各航空機について、レコード番号、運行会社を示す運行会社情報、航空機の便名を示す便名情報、行先を示す行先情報、出発ターミナルを示す出発ターミナル情報、出発予定日時を示す出発予定日時情報、及び実際の出発日時を示す出発日時情報をフィールドとして含む。
出発レコード抽出部23cは、受け付けた出発関連情報に対応する少なくとも1つの出発レコードを、フライト情報データベース22から抽出する。出発レコード抽出部23cは、出発関連情報が不完全であったとしても、当該出発関連情報に対応する出発レコードを抽出する。例えば、時間幅を持った出発日時を受け付けた場合、時間幅を持った出発日時に対応する出発レコードを抽出する。また、運行会社、便名、及び行き先の一部を受け付けた場合、前方一致検索、後方一致検索、及び部分一致検索によって当該一部を含む出発レコードを抽出する。
本実施形態の出発レコード抽出部23cは、抽出した出発レコードから出発ターミナル情報を抽出する出発ターミナル情報抽出部23dと、抽出した出発レコードから出発日時情報を抽出する出発日時情報抽出部23eとを備える。出発レコード抽出部23cが抽出した出発レコード(出発ターミナル情報、出発日時情報)は、駐車位置検索サーバ31に送信される。
通信制御部23fは、通信インタフェース21cを制御し、通信ネットワークNWを介して他の装置と通信を行う。
駐車管理サーバ11について詳細に説明する。図8(a)は駐車管理サーバ11のハードウェア構成を説明するブロック図である。
駐車管理サーバ11は、各種制御の主体となる制御部11a、プログラムや各種データを記憶する記憶部11b、及び他の装置(ビデオカメラ9、駐車位置検索サーバ31)との間で情報を送受信するための通信インタフェース11cを備える。
制御部11aは、記憶部11bに記憶されたプログラムをRAM11eに展開して実行するCPU11dを備えている。記憶部11dは、例えばHDDやSSDであり、CPU11dが実行するプログラムや駐車管理データベース12を記憶する。通信インタフェース11cは、フライト情報管理サーバ21の通信インタフェース21cと同様に構成され、通信ネットワークNWを介して他の装置との間で情報を送受信する。
動画情報取得部13aは、ビデオカメラ9から送信された動画情報を取得する。動画情報は、入庫側ビデオカメラ9Aが生成した入庫時動画情報、出庫側ビデオカメラ9Bが生成した出庫時動画情報、追尾ビデオカメラ9Cが生成した追尾動画情報、及び固定ビデオカメラ9Dが生成した定点動画情報を含む。動画情報取得部13aが取得した動画情報は、RAM11e或いは記憶部11bに一時記憶され、必要な処理(例えば静止画情報の取得)が行われた後に消去される。
車両登録情報取得部13bは、入庫時動画情報に含まれる静止画情報(入庫時画像情報)に基づいて入庫車両6Aの車両登録情報を取得したり、出庫時動画情報に含まれる静止画情報(出庫時画像情報)に基づいて出庫車両6Bの車両登録情報を取得したりする。車両登録情報の取得は、前述したように、入庫時画像情報や出庫時画像情報からナンバープレートの画像部分を抽出した後、ナンバープレートの画像部分に対して文字認識処理を実行することで行う。また、車両登録情報取得部13bは、ナンバープレートの色に係る情報(プレート色情報)も取得する。
車両色情報を取得する場合、車両特徴情報取得部13cは、入庫時画像情報から背景部分を除去することで車両6の画像部分を抽出した後、車両6の画像部分における色情報を車両色情報として取得する。
車両タイプ情報を取得する場合、車両特徴情報取得部13cは、追尾動画情報に含まれる静止画情報(追尾時画像情報)や入庫時画像情報から背景部分を除去することで車両6の画像部分を抽出した後、車両6の画像部分に対して特徴検出処理を行う。特徴検出処理では、例えば車両6のエッジ画像が生成される。車両特徴情報取得部13cは、生成したエッジ画像を、予め記憶部11bに記憶した車両タイプ毎のエッジ画像サンプルと対比することで相関係数を取得し、相関係数が最も高い車両タイプを示す情報を、車両6の車両タイプ情報として取得する。
入庫・駐車日時情報取得部13eは、入庫時動画情報から入庫車両6Aの入庫日時を認識する。例えば、入庫ゲート8Aで停止した日時を入庫日時として認識し、当該入庫日時を示す入庫日時情報を取得する。入庫・駐車日時情報取得部13eは、定点動画情報に基づいて入庫した車両6が駐車された日時を認識する。例えば、駐車区画7内に停車した車両6が予め定められた時間に亘って停車し続けた場合、入庫・駐車日時情報取得部13eは駐車日時を認識し、当該駐車日時を示す駐車日時情報を取得する。
図8(c)は記憶部11bに記憶される駐車管理データベース12の一例を説明する図である。駐車管理データベース12の各駐車レコードは、レコード番号、駐車場名称(棟名)、駐車区画7(区画識別情報)、入庫日時(入庫日時情報)、駐車日時(駐車日時情報)、車両登録情報、プレート色(プレート色情報)、車両色(車両色情報)、車両タイプ(車両タイプ情報)、及び入庫時画像等をフィールドとして含む。
駐車レコード登録部13fは、区画識別情報が取得された後、当該区画識別情報に対応する駐車レコードに各情報を登録する。
入庫時画像等のフィールドには、上述した入庫時画像情報の他、車両6の駐車完了時に定点動画情報から取得された静止画情報(駐車時画像情報)が記憶される。さらに、入庫時画像等のフィールドには、RAM11e或いは記憶部11b(図8(a))に一時記憶されている入庫時動画情報及び追尾動画情報を指定するためのアドレス情報も記憶される。アドレス情報は、車両タイプ情報を、駐車レコードを構成する他のフィールドの情報よりも後に取得する場合に用いられ(図17のS83)、車両タイプ情報の取得に伴って消去される。
駐車レコードクリア部13gは、出庫車両6Bが出庫ゲート8Bで停車した場合に、当該出庫車両6Bに係る駐車レコードの情報をクリアする。これにより、駐車レコードにおける区画識別情報以外の情報がクリアされる。
駐車レコード抽出部13iは、受け付けた絞り込み情報に対応する駐車レコードを、駐車管理データベース12から抽出する。前述したように、駐車レコード抽出部13iは、絞り込み情報に対応する駐車レコードが複数あった場合、全ての駐車レコードを抽出する。駐車レコード抽出部13iによって抽出された駐車レコードは、駐車位置検索サーバ31に送信される。
通信制御部13jは、通信インタフェース11cを制御し、通信ネットワークNWを介して他の装置と通信を行う。
専用検索端末41について詳細に説明する。図9(a)は専用検索端末41のハードウェア構成を説明するブロック図である。
専用検索端末41は、各種制御の主体となる制御部41a、プログラムや各種データを記憶する記憶部41b、各種情報を入力する入力部41c、各種情報を表示する表示部41d、及び他の装置(駐車位置検索サーバ31)との間で情報を送受信するための通信インタフェース41eを備える。
制御部41aは、記憶部41bに記憶されたプログラムをRAM41gに展開して実行するCPU41fを備えている。記憶部41bは、例えばHDDやSSDであり、CPU41fが実行するプログラムを記憶する。入力部41cは、例えばキーボード、マウス、及びタッチパネルである。表示部41dは、例えば液晶ディスプレイである。通信インタフェース41eは、フライト情報管理サーバ21の通信インタフェース21cと同様に構成され、通信ネットワークNWを介して他の装置との間で情報を送受信する。
図9(b)は制御部41aの機能構成を説明するブロック図である。図9(b)に示す機能ブロックは、CPU41fが記憶部41bに記憶されたプログラムをRAM41gに展開して実行することにより実現される。
入力制御部44aは、入力部41cを制御し、外部からの情報入力を受け付ける。表示制御部44bは、表示部41dを制御し、表示部41dに各種表示を行わせる。通信制御部44cは、通信インタフェース41eを制御し、通信ネットワークNWを介して他の装置と通信を行う。
携帯情報通信端末51について詳細に説明する。図10(a)は携帯情報通信端末51のハードウェア構成を説明するブロック図である。
携帯情報通信端末51は、各種制御の主体となる制御部51a、プログラムや各種データを記憶する記憶部51b、各種情報を入力する入力部51c、各種情報を表示する表示部51d、及び他の装置(駐車位置検索サーバ31)との間で情報を送受信するための通信インタフェース51eを備える。
制御部51aは、記憶部51bに記憶されたプログラムをRAM51gに展開して実行するCPU51fを備えている。記憶部51bは、例えばHDDやSSDであり、CPU51fが実行するプログラムを記憶する。記憶部51bに記憶されるプログラムには、検索専用のアプリケーションプログラムが含まれる。入力部51cは、例えばキーボード、及びタッチパネルである。表示部51dは、例えば液晶ディスプレイである。通信インタフェース51eは、フライト情報管理サーバ21の通信インタフェース21cと同様に構成され、通信ネットワークNWを介して他の装置との間で情報を送受信する。
図10(b)は制御部51aの機能構成を説明するブロック図である。図10(b)に示す機能ブロックは、CPU51fが記憶部51bに記憶されたプログラムをRAM51gに展開して実行することにより実現される。
入力制御部52aは、入力部51cを制御し、外部からの情報入力を受け付ける。表示制御部52bは、表示部51dを制御し、表示部51dに各種表示を行わせる。通信制御部52cは、通信インタフェース51eを制御し、通信ネットワークNWを介して他の装置と通信を行う。
駐車位置検索サーバ31について詳細に説明する。図11(a)は駐車位置検索サーバ31のハードウェア構成を説明するブロック図である。
駐車位置検索サーバ31は、各種制御の主体となる制御部31a、プログラムや各種データを記憶する記憶部31b、及び他の装置(フライト情報管理サーバ21、駐車管理サーバ11、専用検索端末41、携帯情報通信端末51)との間で情報を送受信するための通信インタフェース31cを備える。
制御部31aは、記憶部31bに記憶されたプログラムをRAM31eに展開して実行するCPU31dを備えている。記憶部31bは、例えばHDDやSSDであり、CPU31dが実行するプログラム、ランク付けテーブル33、及び各駐車場2A〜2Dのマップデータ34(図11(d)参照)などを記憶する。通信インタフェース31cは、フライト情報管理サーバ21の通信インタフェース21cと同様に構成され、通信ネットワークNWを介して他の装置との間で情報を送受信する。
キーワード受付部32aは、検索端末41、51からのキーワードを受け付ける。出発関連情報生成部32bは、受け付けたキーワードの中から利用した出発便に係るキーワードを抽出することで出発関連情報を生成する。
絞り込み情報生成部32cは、検索端末41、51から入力されたキーワードから、絞り込み情報を生成する。前述したように、絞り込み情報生成部32cは、検索端末41、51から入力されたキーワードのうち(図4参照)、利用した出発便に係るキーワード以外のキーワードから絞り込み情報を生成する。
出発レコード受付部32dは、フライト情報管理サーバ21からの出発レコードを受け付ける。本実施形態においてフライト情報管理サーバ21は、出発レコードに含まれる出発ターミナル情報と出発日時情報とを送信する。これに伴い、出発レコード受付部32dは、出発ターミナル情報を受け付ける出発ターミナル情報受付部32eと出発日時情報受付部32fとを備える。
駐車レコード受付部32gは、駐車レコード抽出部13iが抽出し、駐車管理サーバ11が送信した駐車レコードを受け付ける。
駐車レコードのランク付けは、例えば、駐車レコード(区画識別情報)で特定される駐車区画7と出発ターミナル情報によって特定される出発ターミナルとの間の利便性に基づいて行われる。前述したように、各駐車区画7における各ターミナル1A〜1Cへの利便性は、それぞれのターミナル1A〜1Cまでの距離、移動手段の種類などに基づいて定められる。そこで、本実施形態では、各駐車区画7における各ターミナル1A〜1Cへの利便性を規定する情報を、図11(c)に示すランク付けテーブル33に記憶している。ランク付けテーブル33は、記憶部31bに記憶される。ランク付け部32hは、複数の駐車レコードをランク付けする際に、ランク付けテーブル33を参照する。
ランク付けテーブル33は、各駐車区画7について、出発ターミナル2A〜2Dまでの移動距離と当該移動距離に基づくポイントを規定した移動距離テーブル33aと、各駐車区画7について、出発ターミナル2A〜2Dまでの標準移動時間と当該標準移動時間に基づくポイントを規定した標準移動時間テーブル33bと、各駐車区画7について、使用可能な移動手段の種類と当該移動手段の種類に基づくポイントを規定した移動手段種類テーブル33cと含む。
本実施形態において、各テーブル33a、33b、33cには、例えば、利用者の利便性が高いほど大きなポイントが付与されている。
また、ランク付け部32hは、区画識別情報と出発ターミナル情報とに基づいて複数の駐車レコードをランクの高い順(利便性の高い順)に並べ替える。例えば、ランク付け部32hは、区画識別情報及び出発ターミナル情報の組から、駐車区画7と出発ターミナルを認識し、移動距離テーブル33a、標準移動時間テーブル33b、及び移動手段種類テーブル33cからポイントを取得してポイントの合計値が高い駐車レコードほど高いランクに設定する。
なお、ランク付け部32hによる複数の駐車レコードのランク付け方法は、出発レコードに基づいて行われていれば他の方法でもよい。
候補情報生成部32iは、駐車レコードに対して駐車時画像情報とマップデータ34を付加することで候補情報を生成する。前述したように、駐車時画像情報は、車両6の駐車時に定点動画情報から取得された静止画情報である。マップデータ34は、駐車区画7を図示するための画像情報であり、予め記憶部31bに記憶されている。候補情報生成部32iは、区画識別情報が示す駐車区画の画像にマーカを付す等によって、駐車レコード毎に駐車区画7を図示する。
通信制御部32jは、通信インタフェース31cを制御し、通信ネットワークNWを介して他の装置と通信を行う。
駐車位置検索システム10による車両6の検索処理について説明する。図12は、駐車中の車両6の検索処理を説明するシーケンス図である。図12に示す例では、専用検索端末41を用いて駐車中の車両6を検索している。
空港の案内スタッフなど専用検索端末41の操作者は、専用検索端末41(入力制御部44a)を操作してキーワードを入力する(S1)。図4で説明したように、キーワードの入力時において、専用検索端末41(表示制御部44b)は、キーワード入力画面を表示部41dに表示させており、キーワード入力画面からキーワードが入力される。
専用検索端末41(通信制御部44c)は、キーワードを駐車位置検索サーバ31に送信する(S2)。駐車位置検索サーバ31(キーワード受付部32a)は、専用検索端末41からのキーワードを受け付ける。駐車位置検索サーバ31(出発情報生成部32b、通信制御部32j)は、利用した出発便に係るキーワードから出発関連情報を生成し(S3)、出発関連情報をフライト情報管理サーバ21に送信する(S4)。
フライト情報管理サーバ21(出発関連情報受付部23b、出発レコード抽出部23c、通信制御部23f)は、受け付けた出発関連情報に対応する出発レコードをフライト情報データベース22から抽出し(S5)、抽出した出発レコードを駐車位置検索サーバ31に送信する(S6)。
駐車位置検索サーバ31(通信制御部32j)は、第2駐車管理サーバ11B、第3駐車管理サーバ11C、及び第4駐車管理サーバ11Dにも絞り込み情報を送信する(S11、S14、S17)。各駐車管理サーバ11(絞り込み情報受付部13h、駐車レコード抽出部13i、通信制御部13j)は、受け付けた絞り込み情報に対応する駐車レコードを駐車管理データベース12から抽出し(S12、S15、S18)、抽出した駐車レコードを駐車位置検索サーバ31に送信する(S13、S16、S19)。
全ての駐車管理サーバ11から駐車レコードを受信した後、駐車位置検索サーバ31(ランク付け部32h、候補情報生成部32i)は、受信した駐車レコードを出発レコードに基づいてランク付けし(S20)、ランク付け後の駐車レコードに駐車時画像情報とマップデータ34を付加することで候補情報を生成する(S21)。
駐車位置検索サーバ31(通信制御部32j)は、生成した候補情報を専用検索端末41に送信する(S22)。専用検索端末41(表示制御部44b、入力制御部44a)は、受け付けた候補情報を表示部41dに表示するとともに、操作者による印刷要求がなされた場合には候補情報をプリンタに印刷させる(S23)。
<フライト情報管理サーバ21の処理>
フライト情報管理サーバ21の処理について説明する。前述したように、フライト情報管理サーバ21では、制御部21aのCPU21dが記憶部21bに記憶されたプログラムをRAM21eに展開することで各種処理を実行するが(図7(a))、便宜上、以下の説明ではフライト情報管理サーバ21が実行する処理として説明する。同様に、駐車管理サーバ11、専用検索端末41、及び駐車位置検索サーバ31についても、各々が実行する処理として説明する。
図13は、フライト情報管理サーバ21が実行するメイン処理のフローチャートである。フライト情報管理サーバ21は、メイン処理において、出発レコードの登録・更新処理(S31)と、出発レコードの抽出・送信処理(S32)とを繰り返し実行する。
新たな出発レコードが登録されていなかった場合(S41、No)、フライト情報管理サーバ21は、フライト情報システム61において更新対象のフィールドを有する出発レコードがあるか否かを判定する(S45)。該当する出発レコードがあった場合、フライト情報管理サーバ21は、更新対象のフィールドをフライト情報システム61から取得し(S46)、フライト情報データベース22の該当フィールドを更新し(S47)、メイン処理に復帰する。
図15は、フライト情報管理サーバ21が実行する出発レコードの抽出・送信処理のフローチャートである。出発レコードの抽出・送信処理において、フライト情報管理サーバ21は、駐車位置検索サーバ31から出発関連情報を受信したか否かを判定する(S51)。出発関連情報を受信した場合(S51、Yes)、フライト情報管理サーバ21は、出発関連情報に対応する出発レコードをフライト情報データベース22から抽出し(S52)、抽出した出発レコードを駐車位置検索サーバ31に送信する(S53)。ステップS52の処理は、図12におけるS5の処理に相当し、ステップS53の処理は、図12におけるS6の処理に相当する。出発レコードの送信後、フライト情報管理サーバ21は、メイン処理に復帰する。なお、駐車位置検索サーバ31から出発関連情報を受信しなかった場合(S51、No)にもメイン処理に復帰する。
駐車管理サーバ11の処理について説明する。図16は、駐車管理サーバ11が実行するメイン処理のフローチャートである。駐車管理サーバ11は、メイン処理において、駐車レコードの登録処理(S61)と、駐車レコードのクリア処理(S62)と、駐車レコードの送信処理(S63)とを繰り返し実行する。
図17は、駐車管理サーバ11が実行する駐車レコードの登録処理のフローチャートである。駐車レコードの登録処理において、駐車管理サーバ11は、入庫車両6Aが入庫ゲート8Aに停車したか否かを判定する(S71)。この判定は、入庫側ビデオカメラ9Aからの入庫時動画情報に基づいて行われる。入庫車両6Aが入庫ゲート8Aに停車したと判定した場合(S71、Yes)、駐車管理サーバ11は、入庫車両6Aが入庫ゲート8Aに停車したと判定した日時を入庫日時情報として取得する(S72)とともに、入庫時動画情報に含まれる静止画を入庫時画像として取得する(S73)。続いて、駐車管理サーバ11は、取得した入庫時画像から車両登録情報、及び車両色情報を取得する(S74)。
入庫車両6Aが入庫ゲート8Aに停車していない場合(S71、No)、或いは、入庫時画像から車両登録情報等を取得した場合、駐車管理サーバ11は、入庫時動画情報や追尾動画情報に基づいて、車両6が移動中か否かを判定する(S75)。車両6が移動中の場合、駐車管理サーバ11は、追尾ビデオカメラ9Cを制御して車両6を追尾及び撮影する(S76)。続いて、駐車管理サーバ11は、追尾動画情報や定点動画情報に基づいて、駐車区画7への車両6の駐車が完了したか否かを判定する(S77)。すなわち、車両6が駐車区画7内に予め定められた時間に亘って停車し続けたことを駐車管理サーバ11が認識した場合、駐車管理サーバ11は車両6の駐車が完了したと判定する。
車両6の駐車が完了した場合、駐車管理サーバ11は、駐車された駐車区画7の区画識別情報を取得し(S78)、駐車日時情報を取得し(S79)、駐車時画像情報を取得する(S80)。その後、取得した全ての情報を、駐車管理データベース12に登録する(S81)。
また、駐車管理サーバ11は、処理の負荷が、動画の解析が可能な程度になったか否かを判定し(S82)、動画の解析が可能と判定した場合には、入庫時画像情報や追尾動画情報に基づいて車両タイプを判定し、駐車レコードに登録する(S83)。車両タイプの判定は、入庫時動画情報及び追尾動画情報に基づいて行われる。入庫時動画情報及び追尾動画情報は、RAM11e或いは記憶部11bに一時記憶されており、駐車レコードに記憶されたアドレス情報によって特定される。車両タイプの判定後、入庫時動画情報、追尾動画情報、及びアドレス情報は消去される。
一連の処理が終了した場合、駐車管理サーバ11は、メイン処理に復帰する。
図19は、駐車管理サーバ11が実行する駐車レコードの送信処理のフローチャートである。駐車レコードの送信処理において、駐車管理サーバ11は、駐車位置検索サーバ31から絞り込み情報を受信したか否かを判定する(S101)。絞り込み情報を受信した場合、駐車管理サーバ11は、絞り込み情報に対応する駐車レコードを駐車管理データベース12から抽出し(S102)、抽出した駐車レコードを駐車位置検索サーバ31に送信する(S103)。ステップS102の処理は、図12におけるS9、S12、S15、S18の処理に相当し、ステップS103の処理は、図12におけるS10、S13、S16、S19の処理に相当する。
一連の処理が終了した場合、駐車管理サーバ11は、メイン処理に復帰する。
専用検索端末41の処理について説明する。図20は、専用検索端末41が実行する処理のフローチャートである。専用検索端末41は、キーワードの入力操作があったか否かを判定し(S111)、入力操作があった場合にはキーワードを受け付ける(S112)。ステップS111及びS112の処理は、図12におけるS1の処理に相当する。続いて、専用検索端末41は、キーワードの送信操作があったか否かを判定し(S113)、送信操作があった場合にはキーワードを駐車位置検索サーバ31に送信する(S114)。ステップS113及びS114の処理は、図12におけるS2の処理に相当する。
専用検索端末41は、駐車位置検索サーバ31から候補情報を受信したか否かを判定し(S115)、受信した場合には候補情報を表示部に表示する(S116)。また、駐候補情報を印刷操作があったか否かを判定し(S117)、印刷操作があった場合には候補情報の印刷命令をプリンタに送信する(S118)。ステップS115からS118の処理は、図12におけるS23の処理に相当する。
専用検索端末41は、以上の処理を繰り返し実行する。
駐車位置検索サーバ31の処理について説明する。図21は、駐車位置検索サーバ31が実行する処理のフローチャートである。駐車位置検索サーバ31は、専用検索端末41からキーワードを受信したか否かを判定し(S121)、出発便に係るキーワードが検索情報に含まれているか否かを判定し(S122)、当該キーワードが含まれていた場合、当該キーワードから出発関連情報を生成し(S123)、フライト情報管理サーバ21に送信する(S124)。S123の処理は図12におけるS3の処理に相当し、S124の処理は図12におけるS4の処理に相当する。
続いて、駐車位置検索サーバ31は、出発便に係るキーワード以外のキーワードから絞り込み情報を生成し(S125)、生成した絞り込み情報を各駐車管理サーバ11A〜11Dに送信する(S126)。S127の処理は図12におけるS7の処理に相当し、S126の処理は図12におけるS8の処理に相当する。
駐車位置検索サーバ31は、出発レコードをフライト情報管理サーバ21から受信したか否かを判定し(S127)、受信した場合には出発レコードを一時記憶する(S128)。同様に、駐車位置検索サーバ31は、駐車レコードを何れかの駐車管理サーバ11A〜11Dから受信したか否かを判定し(S129)、受信した場合には駐車レコードを一時記憶する(S130)。
一方、処理中のキーワードが出発便に係るキーワードを含まない場合(S131でNo)、駐車位置検索サーバ31は、処理中のキーワードに対応する駐車レコードを全て受信したか否かを判定する(S136)。全て受信した場合、駐車位置検索サーバ31は、受信した駐車レコードから候補情報を生成し(S135)、生成した候補情報を専用検索端末41に送信する(S134)。
前述の実施形態では、駐車区画7に係る情報として区画識別情報を用いたが、この構成に限定されない。例えば、駐車区画7を座標で示す位置座標情報を用いてもよい。この場合、位置座標情報は、駐車位置に係る情報に相当する。
前述の実施形態では、空港の敷地内に建設された立体駐車場を対象にしたが、空港周辺に建設された立体駐車場を対象にしてもよい。さらに、立体駐車場に限らず、平面駐車場を対象にしてもよい。
前述した実施形態では、フライト情報システム61から受信した各航空機のレコードを、フライト情報管理サーバ21に登録して管理していたが、この構成に限定されない。例えば、必要な情報を、その都度、フライト情報管理サーバ21から取得してもよい。
ビデオカメラ9に関し、防犯等の別用途で各駐車場2A〜2Dに設置されているビデオカメラから動画情報を取得してもよい。
<第一の実施態様>
第一の実施態様は、航空機が発着する複数のターミナル(1A〜1C)を備えた空港の敷地内の駐車場(各駐車場2A〜2D)、又は空港の周辺の駐車場に駐車された車両(車両6)の駐車位置に係る駐車位置情報(区画識別情報)を検索する駐車位置検索システム(駐車位置検索システム10)であって、駐車場に駐車された各車両の駐車位置情報及び当該車両の車両特徴情報(車両色情報、車両タイプ情報)を含み、当該車両に係る車両情報(駐車レコード)が登録された駐車管理データベース(駐車管理データベース12)と、空港を出発した各航空機に係る複数種類の情報で構成され、当該航空機が出発した前記ターミナルを示す出発ターミナル情報を含むフライト情報(出発レコード)が登録されたフライト情報データベース(フライト情報データベース22)と、車両情報に係る車両検索情報(出発便に係るキーワード以外のキーワード)とフライト情報に係るフライト検索情報(出発便に係るキーワード)とを受け付ける検索情報受付手段(キーワード受付部32a)と、車両検索情報に基づいて、駐車管理データベースから当該車両検索情報に対応する車両情報を取得する車両情報取得手段(駐車レコード抽出部13i)と、フライト検索情報に基づいて、フライト情報データベースから当該フライト検索情報に対応するフライト情報を取得するフライト情報取得手段(出発レコード抽出部23c)と、駐車管理データベースから複数の車両情報を取得した時に、取得した車両情報によって特定される駐車位置から、取得したフライト情報に含まれる出発ターミナル情報によって特定されるターミナルまでの利便性が高い順に、複数の車両情報をランク付けするランク付け手段(ランク付け部32h)と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、ランク付け手段は、空港を出発した各航空機のフライト情報に基づいて、車両情報取得手段が取得した車両情報をランク付けする。出発時の情報は、記憶に残り易い情報であることから、駐車場利用者の記憶が曖昧であっても、検索において駐車場利用者の車両が上位のランクに抽出され易くなり、確実性の高い検索が行える。
さらに、空港利用者は、出発ターミナルに対する利便性が高い駐車位置を利用する傾向があることから、本態様によれば、適切にランク付けされた車両情報を提示できる。
第二の実施態様に係る駐車位置検索システムにおいて、各駐車位置(各駐車区画7)から各ターミナル(各ターミナル1A〜1C)までの移動距離が登録された移動距離データベース(移動距離テーブル33a)を備え、ランク付け手段(ランク付け部32h)は、出発ターミナル情報によって特定されるターミナル(各ターミナル1A〜1C)までの移動距離が長い駐車位置と比較して当該移動距離が短い駐車位置のランクが高くなるように、車両情報(駐車レコード)をランク付けすることを特徴とする。
空港利用者は、出発ターミナルまでの距離が長い駐車位置に比較して、当該距離が短い駐車位置を利用する傾向があることから、本態様によれば、適切にランク付けされた車両情報を提示できる。
第三の実施態様に係る駐車位置検索システムにおいて、各駐車位置(各駐車区画7)から各ターミナル(各ターミナル1A〜1C)までの移動に使用可能な移動手段の種類が登録された移動手段データベース(移動手段種類テーブル33c)を備え、ランク付け手段(ランク付け部32h)は、出発ターミナル情報によって特定されるターミナル(各ターミナル1A〜1C)までの移動手段(例えば、徒歩、水平型エスカレータ5、連絡バス4)の種類に応じて、車両情報(駐車レコード)をランク付けすることを特徴とする。
空港利用者は、利便性の低い移動手段に比較して利便性の高い移動手段を利用する傾向があることから、本態様によれば、適切にランク付けされた車両情報を提示できる。
第四の実施態様に係る駐車位置検索システムにおいて、各駐車位置(各駐車区画7)から各ターミナル(各ターミナル1A〜1C)までの標準移動時間が登録された移動時間データベース(標準移動時間テーブル33b)を備え、車両情報は、駐車場(各駐車場2A〜2D)に駐車された車両(車両6)の駐車日時情報を含み、フライト情報は、ターミナルを出発した航空機の出発日時情報を含み、ランク付け手段(ランク付け部32h)は、駐車日時情報によって特定される駐車日時と出発日時情報によって特定される出発日時との間の時間間隔から、車両情報によって特定される駐車位置と出発ターミナル情報によって特定されるターミナルとの間の移動に要する標準移動時間を除いた残り時間が、予め定められた時間範囲内である車両情報のランクを、当該残り時間が当該時間範囲外である前記車両情報のランクに比較して高くすることを特徴とする。
本態様によれば、ランク付け手段は、駐車日時と出発日時との間の時間間隔から、駐車位置と出発ターミナルとの間の移動に要する標準移動時間を除いた残り時間に基づいて、車両情報取得手段が取得した車両情報をランク付けするので、適切にランク付けされた車両情報を提示できる。
Claims (5)
- 航空機が発着する複数のターミナルを備えた空港の敷地内の駐車場、又は前記空港の周辺の駐車場に駐車された車両の駐車位置に係る駐車位置情報を検索する駐車位置検索システムであって、
前記駐車場に駐車された各車両の前記駐車位置情報及び当該車両の車両特徴情報を含み、当該車両に係る車両情報が登録された駐車管理データベースと、
前記空港を出発した各航空機に係る複数種類の情報で構成され、当該航空機が出発した前記ターミナルを示す出発ターミナル情報を含むフライト情報が登録されたフライト情報データベースと、
前記車両情報に係る車両検索情報と前記フライト情報に係るフライト検索情報とを受け付ける検索情報受付手段と、
前記車両検索情報に基づいて、前記駐車管理データベースから当該車両検索情報に対応する車両情報を取得する車両情報取得手段と、
前記フライト検索情報に基づいて、前記フライト情報データベースから当該フライト検索情報に対応するフライト情報を取得するフライト情報取得手段と、
前記駐車管理データベースから複数の前記車両情報を取得した時に、取得した前記車両情報によって特定される前記駐車位置から、取得した前記フライト情報に含まれる前記出発ターミナル情報によって特定される前記ターミナルまでの利便性が高い順に、複数の前記車両情報をランク付けするランク付け手段と、
を備えることを特徴とする駐車位置検索システム。 - 各駐車位置から各ターミナルまでの移動距離が登録された移動距離データベースを備え、
前記ランク付け手段は、前記出発ターミナル情報によって特定される前記ターミナルまでの移動距離が長い駐車位置と比較して当該移動距離が短い駐車位置のランクが高くなるように、前記車両情報をランク付けすることを特徴とする請求項1に記載の駐車位置検索システム。 - 各駐車位置から各ターミナルまでの移動に使用可能な移動手段の種類が登録された移動手段データベースを備え、
前記ランク付け手段は、前記出発ターミナル情報によって特定される前記ターミナルまでの移動手段の種類に応じて、前記車両情報をランク付けすることを特徴とする請求項1又は2に記載の駐車位置検索システム。 - 各駐車位置から各ターミナルまでの標準移動時間が登録された移動時間データベースを備え、
前記車両情報は、前記駐車場に駐車された前記車両の駐車日時情報を含み、
前記フライト情報は、前記ターミナルを出発した前記航空機の出発日時情報を含み、
前記ランク付け手段は、前記駐車日時情報によって特定される駐車日時と前記出発日時情報によって特定される出発日時との間の時間間隔から、前記車両情報によって特定される前記駐車位置と前記出発ターミナル情報によって特定される前記ターミナルとの間の移動に要する標準移動時間を除いた残り時間が、予め定められた時間範囲内である前記車両情報のランクを、当該残り時間が当該時間範囲外である前記車両情報のランクに比較して高くすることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の駐車位置検索システム。 - 航空機が発着する複数のターミナルを備えた空港の敷地内の駐車場、又は前記空港の周辺の駐車場に駐車された車両の駐車位置に係る駐車位置情報を検索する駐車位置検索方法であって、
前記駐車場に駐車された各車両の前記駐車位置情報及び当該車両の車両特徴情報を含む車両情報に係る車両検索情報と、前記空港を出発した各航空機に係る複数種類の情報で構成され、当該航空機が出発した前記ターミナルを示す出発ターミナル情報を含むフライト情報に係るフライト検索情報とを受け付けるステップと、
前記車両情報が登録された駐車管理データベースから、前記車両検索情報に対応する車両情報を取得するステップと、
前記フライト情報が登録されたフライト情報データベースから、前記フライト検索情報に対応するフライト情報を取得するステップと、
前記駐車管理データベースから複数の前記車両情報を取得した時に、取得した前記車両情報によって特定される前記駐車位置から、取得した前記フライト情報が含む前記出発ターミナル情報によって特定される前記ターミナルまでの利便性が高い順に、複数の前記車両情報をランク付けするステップと
を備えることを特徴とする駐車位置検索方法。
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