JP6472306B2 - 転がり軸受 - Google Patents
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Description
本発明の第2は、外側部材と内側部材との間に形成された円環状の軌道空間に複数配置される転動体と、前記転動体を転動可能に保持する保持器とを備えた転がり軸受であって、前記保持器は、前記転動体を収容した状態で前記転動体の並び方向に延び、前記軌道空間の周方向に沿うように有端環状に配置されて、径を拡縮可能とする延出部を有し、前記延出部は、直線状に延びた直線状態から前記軌道空間の周方向に沿って円弧状に曲げられた円弧状態へと変位し、前記円弧状態で内周面となる部位に、前記直線状態から前記円弧状態への曲げのきっかけとなる切欠部が間隔をあけて複数設けられ、前記延出部の両端が前記切欠部の形成箇所に設定されているところに特徴を有する。
また、延出部を製造時に直線状に延びた直線状態として形成できるため、円環状又は円弧状にするよりも製造が容易になる。さらに、延出部が切欠部をきっかけとして曲げられるため、円弧状態へと円滑に誘導され、延出部の軌道空間への組み付け性が良好となる。
本発明の第1の場合、延出部が円弧状態に変位したときには、隣り合う連結部間の内径寄りの開口が狭められ、内側規制部が転動体の内径方向への抜けを規制可能な位置に至らしめられる。
本発明に第2の場合、直線状に延びた長尺部材を切欠部に対応する適宜箇所で切断することにより、直線状態の延出部をより容易に製造することができる。
以下、実施例を図1〜図4によって説明する。実施例に係る転がり軸受10は、自動車の内燃機関の動弁装置を構成するロッカアーム60に組み込まれた場合を例示するものである。
図1に示すように、ロッカアーム60は、前後方向(図1の左右方向)に延びたアーム本体61を有している。アーム本体61は、幅方向(図1の紙面厚み方向)で互いに対向する一対の側壁部62(図1では一つのみ図示)を有している。アーム本体61の前端部は、両側壁部62を互いに連結してラッシュアジャスタ等の支持部材70に支持される受部63になっている。また、アーム本体61の後端部は、両側壁部62を互いに連結してバルブステム80の頂部81を押圧する押圧部64になっている。両側壁部62の中間部には、円筒状の軸部65(内側部材に相当)が幅方向に貫通して固定されている。
図2に示すように、軸部65の外周面とローラ66の内周面との間には、円環状の軌道空間11が形成されている。軌道空間11には、軸方向に細長い円柱状のニードル12(針状ころであって転動体に相当)が複数配置されている。軌道空間11の幅寸法(径寸法)は、ニードル12の直径に対応しており、周方向の全周に亘って一定となるように設定されている。軌道空間11に配置された各ニードル12は、保持器13に保持された状態で所定の間隔をあけつつ周方向に並列に配置されている。軸部65の外周面は、ニードル12の内周軌道面を構成し、ローラ66の内周面は、ニードル12の外周軌道面を構成している。
保持器13にニードル12を保持させるに際し、延出部14が直線状態にあるときに、保持器13のポケット16にニードル12を差し込み、その後、保持器13を有端環状の円弧状態としてローラ66の内周側の軌道空間11に組み込む方法と、延出部14が円弧状態にあるときに、保持器13のポケット16にニードル12を差し込み、その後又はそれに先立って、保持器13を有端環状のまま軌道空間11に組み込む方法とがあり、いずれの方法を採ってもよい。
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)内側部材が環状の内輪として構成され、外側部材が同じく環状の外輪として構成されるものであってもよい。例えば、これを上記実施例に適用する場合には、ローラの内周側に外輪を嵌め込み、軸部の外周側に内輪を嵌め込む構造にすることができる。
(2)延出部は、予め円環状の形態を維持可能なように癖付けされていてもよい。
(3)延出部が実質的に弾性を有しないものであってもよい。
(4)保持器から外側規制部を省略してもよい。
(5)保持器は支障なければ金属製であってもよい。
(6)本発明は、ロッカアームに限らず、例えば、オイルポンプやバランスシャフトの転がり軸受として適用可能であり、さらに、その他の軸受装置に広く適用可能である。
11…軌道空間
12…ニードル(転動体)
13…保持器
14…延出部
15…連結部
16…ポケット
17…切欠部
18…内側規制部
60…ロッカアーム
65…軸部(内側部材)
66…ローラ(外側部材)
Claims (3)
- 外側部材と内側部材との間に形成された円環状の軌道空間に複数配置される転動体と、前記転動体を転動可能に保持する保持器とを備えた転がり軸受であって、
前記保持器は、前記転動体を収容した状態で前記転動体の並び方向に延び、前記軌道空間の周方向に沿うように有端環状に配置されて、径を拡縮可能とする延出部を有し、
前記延出部は、直線状に延びた直線状態から前記軌道空間の周方向に沿って円弧状に曲げられた円弧状態へと変位し、前記円弧状態で内周面となる部位に、前記直線状態から前記円弧状態への曲げのきっかけとなる切欠部が間隔をあけて複数設けられ、さらに、
前記延出部が複数の連結部を介して前記転動体の軸方向で対をなして対向配置され、前記延出部と前記連結部とで前記転動体を収容するポケットが区画されており、前記切欠部が前記ポケットに連通し、隣り合う前記連結部には、前記ポケットに臨む内径寄りの位置に、前記転動体の内径方向への抜けを規制する内側規制部が設けられていることを特徴とする転がり軸受。 - 隣り合う前記連結部には、前記ポケットに臨む外径寄りの位置に、前記転動体の外径方向への抜けを規制する外側規制部が設けられ、
前記切欠部を連通させた前記ポケットの中心が前記円弧状態への曲げの支点となり、前記円弧状態では、前記外側規制部と前記内側規制部との間に前記転動体がクリアランスをもって転動可能に保持されるようになっていることを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。 - 外側部材と内側部材との間に形成された円環状の軌道空間に複数配置される転動体と、前記転動体を転動可能に保持する保持器とを備えた転がり軸受であって、
前記保持器は、前記転動体を収容した状態で前記転動体の並び方向に延び、前記軌道空間の周方向に沿うように有端環状に配置されて、径を拡縮可能とする延出部を有し、
前記延出部は、直線状に延びた直線状態から前記軌道空間の周方向に沿って円弧状に曲げられた円弧状態へと変位し、前記円弧状態で内周面となる部位に、前記直線状態から前記円弧状態への曲げのきっかけとなる切欠部が間隔をあけて複数設けられ、
前記延出部の両端が前記切欠部の形成箇所に設定されていることを特徴とする転がり軸受。
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Family Applications (1)
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