JP2015137762A - ケージ&ローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】軸方向位置が位置決めされた状態でケージ&ローラをロッカーアームに組み付けてユニット化することができ、且つ、ロッカーアームへの組付けが容易なケージ&ローラを提供する。【解決手段】ケージ&ローラ30の保持器40は、該保持器40を縮径可能なように保持器40を周方向において分割するスリット44と、リム部41の外周面41aから径方向外方に突出して形成され、ロッカーアーム4に係合してロッカーアーム4に対して保持器40の軸方向位置を位置決めする係合突起部46と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ケージ&ローラに関し、より詳細には、例えば、エンジン用ロッカーアームの回転支持部に装着されるケージ&ローラに関する。
従来、燃費向上のため、エンジン用ロッカーアームの支持部にニードル軸受を採用して作動トルクを低減すると共に、カムフォロアの外径をニードル軸受の外径と同等かそれ以下としたロッカーアームの構造が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012−163057号公報
しかしながら、特許文献1のロッカーアームの構造によると、ロッカーアームを回転自在に支持するニードル軸受は、シェル外輪、保持器、及びニードルから構成されている。従って、ニードル軸受の径方向厚みは、シェル外輪の板厚とニードルの直径とで決定されるため、ニードル軸受の径方向厚みの低減、ひいては、ロッカーアームの小型化が制限される。また、ロッカーアームの内径面を軌道面として、保持器とローラとから成るケージ&ローラを用いる場合、ロッカーアームとケージ&ローラとの軸方向の位置決めが難しいという課題がある。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、軸方向位置が位置決めされた状態でケージ&ローラをロッカーアームに組み付けてユニット化することができ、且つ、ロッカーアームへの組付けが容易なケージ&ローラを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 転動体である複数のニードルと、
軸方向に間隔を開けて設けられた円環状の1対のリム部と、該両リム部間に円周方向に間隔を開けて配置された複数の柱部とを備え、円周方向に隣り合う柱部と両リム部とによりそれぞれ画成される複数のポケットで複数のニードルを回動自在に保持する樹脂製の保持器と、
を備え、内周面にニードルの軌道面を構成する支持孔を有する外輪相当部材に装着可能なケージ&ローラであって、
保持器には、該保持器を縮径可能なように、保持器を周方向において分割するスリットが形成され、且つ、保持器は、リム部の外周面から径方向外方に突出して形成され、外輪相当部材に係合して、外輪相当部材に対して保持器の軸方向位置を位置決めする係合突起部を備えることを特徴とするケージ&ローラ。
(2) スリットを形成する保持器の周方向両端部は、保持器の中心を通り径方向に延びる直線に対して傾斜したテーパ形状を有することを特徴とする(1)に記載のケージ&ローラ。
(3) 係合突起部の外径面は、周方向においてスリット側の縁部が反スリット側の縁部よりも径方向外側に位置するように形成されていることを特徴とする(1)又は(2)に記載のケージ&ローラ。
(4) スリットを形成する保持器の周方向両端部は、軸方向から見たとき互いにオーバーラップするように形成されることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のケージ&ローラ。
(5) 外輪相当部材としてのエンジン用ロッカーアームの回転支持部に装着されることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のケージ&ローラ。
本発明のケージ&ローラによれば、保持器には、該保持器を縮径可能なように、保持器を周方向において分割するスリットが形成され、且つ、保持器は、リム部の外周面から径方向外方に突出して形成され、外輪相当部材に係合して、外輪相当部材に対して保持器の軸方向位置を位置決めする係合突起部を備えるため、保持器を径方向に押圧して縮径させた状態で、外輪相当部材の支持孔に軸方向から容易に装着することができる。また、装着された保持器は、係合突起部が外輪相当部材に係合して軸方向位置が位置決めされる。
本発明に係るケージ&ローラが組み込まれたカムフォロア装置の側面図である。 本発明に係るケージ&ローラの斜視図である。 図2に示すケージ&ローラの側面図である。 外輪相当部材に組み付けられたケージ&ローラの図3に示すA−A線相当断面図である。 保持器のポケット形状を示す要部拡大断面図である。 保持器の他のポケット形状を示す要部拡大断面図である。 変形例のスリット形状を示す保持器を径方向外側から見た要部拡大図である。
以下、本発明に係るケージ&ローラの一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明に係るケージ&ローラ30が、ロッカーアーム4の支持孔(回転支持部)4aに装着されたカムフォロア装置1について説明する。
カムフォロア装置1は、不図示のエンジンのクランクシャフトと同期して回転するカムシャフト2に、カム3が支持されている。また、カム3に対向する位置には、カム3の動きを受けるロッカーアーム4が配置されている。このロッカーアーム4は、その長手方向(図1の左右方向)の中間部に、ケージ&ローラ30が装着される支持孔4aを有し、このケージ&ローラ30に挿通されたロッカー軸5を介して不図示のシリンダヘッドに回転自在に支持される。
また、ロッカーアーム4の基端部(図1の左端部)には、アジャストボルト6が螺合されており、このアジャストボルト6は、ロックナット6aにより締め付け固定されている。そして、アジャストボルト6の端部(図1の下端部)に、不図示のシリンダヘッドに往復移動可能に支持される吸気弁又は排気弁である機関弁7の端部(図1の上端部)が当接している。この機関弁7は、弁ばね8によって常に閉弁方向(アジャストボルト6に当接する方向)に付勢されており、従って、ロッカーアーム4は、常に図1の時計回り方向に付勢されている。
一方、ロッカーアーム4の先端部(図1の右端部)には、一対の支持壁部9が互いに間隔を存して設けられており、この一対の支持壁部9に、タペットローラ軸受10が取り付けられている。
タペットローラ軸受10は、一対の支持壁部9間に配置され、外周面にカム3の外周面が当接するタペットローラ11と、一対の支持壁部9の軸孔9aに両端部が支持され、タペットローラ11を回動可能に支持する支持軸20と、を備えている。支持軸20は、鋼製で中空または中実の軸部材によって形成されており、その両端部が一対の支持壁部9に形成される軸孔9aに加締められることにより固定されている。
ロッカーアーム4は、支持孔4aにケージ&ローラ30が挿通されてロッカーアームユニット15としてユニット化され、カムフォロア装置1に組み込まれる。
このように構成されたカムフォロア装置1では、タペットローラ11を、弁ばね8の付勢力によってカム3の外周面に当接させ、この状態で、カムシャフト2の回転を、ロッカー軸5を中心とするロッカーアーム4の往復揺動運動に変換し、機関弁7のリフト量を可変としながら、機関弁7を弁ばね8の付勢力に抗して、或いは弁ばね8の付勢力によって軸方向に往復移動させる。これにより、不図示のシリンダヘッドに設けられる吸気口或は排気口の開閉動作を行なう。
次に、ロッカーアーム4の支持孔4aに装着されるケージ&ローラ30について説明する。図2及び図3に示すように、本実施形態のケージ&ローラ30は、転動体である複数のニードル31と、複数のニードル31を回動自在に保持する樹脂製の保持器40と、を備える。
保持器40は、軸方向に間隔を開けて設けられた円環状の1対のリム部41と、両リム部41間に円周方向に間隔を開けて配置された複数の柱部42とを備え、円周方向に隣り合う柱部42と両リム部41とによりそれぞれ画成されて複数のポケット43が形成されている。複数のポケット43内には、それぞれ複数のニードル31が回動自在に保持されている。
保持器40には、軸方向に沿って延び、保持器40(両リム部41及び柱部42)を周方向において分割するスリット44が設けられている。これにより、保持器40は、図3に示すように、側面視で略C字形に形成されて、径方向に弾性変形可能である。スリット44を形成する、周方向で対向する周方向両端部45,45は、保持器40の中心Oを通り径方向に延びる直線Lに対してそれぞれ同方向に傾斜するテーパ形状を有する。即ち、周方向端部45aでは、径方向外側部分が周方向において先端となり、周方向端部45bでは、径方向内側部分が周方向において先端となる。
なお、本実施形態では、周方向端部45aの径方向外側部分、及び周方向端部45bの径方向内側部分には、径方向寸法が保持器肉厚の1/2より小さい平坦面45cが形成されている。ただし、周方向端部45aの径方向外側部分、及び周方向端部45bの径方向内側部分は、平坦面45cを設ける代わりに、曲面形状に形成されてもよく、或いは、周方向端部45aの外周面、周方向端部45bの内周面まで連続したテーパ形状に形成されてもよい。
また、両リム部41の外周面41aには、周方向端部45b寄りに、一対の係合突起部46が円周方向で互いに同じ位置に形成されている。一対の係合突起部46は、両リム部41の外周面41aから径方向外方に突出し、弾性変形する前の状態では、支持孔4aよりも径方向外側に位置している。
一対の係合突起部46の外径面は、周方向においてスリット側の縁部46aが反スリット側の縁部46bよりも径方向外側に位置するように円弧状に形成されている。このため、一対の係合突起部46の外径面は、保持器40を縮径させ、スリット44の周方向両端部45,45が接触して径方向で重ね合わされた状態で、中心からの距離が周方向に亘って等しくなる傾向となる。
また、両リム部41及び柱部42の外周面には、円弧状凹溝47が軸方向の全長に亘って形成されている。
上記のように構成されたケージ&ローラ30は、図1及び図4に示すように、エンジン用のロッカーアーム4の支持孔4aに装着されて、ロッカーアームユニット15として組み付けられる。
ケージ&ローラ30は、樹脂製の保持器40を径方向外方から押圧して弾性変形させ、一方の係合突起部46が支持孔4aを通過できる程度に縮径した状態で、ロッカーアーム4の支持孔4aに挿入される。このとき、周方向両端部45は、保持器40の中心Oを通り径方向に延びる直線Lに対して傾斜するテーパ形状を有するので、周方向両端部45の内、径方向外側となる一方の周方向端部45aが、径方向内側となる他方の周方向端部45bに接触して径方向で重ね合わされて、容易に縮径する(図3参照)。
そして、支持孔4aへの挿入後に押圧力を解放すると、保持器40は、弾性力によって元の状態に戻り、図4に示すように、両リム部41の外周面41aに形成された一対の係合突起部46が、ロッカーアーム4の両側面4cに係合して、ケージ&ローラ30がロッカーアーム4に対して相対的に軸方向位置が位置決めされると共に、ケージ&ローラ30とロッカーアーム4とが不分離となる。これにより、ロッカーアーム4に特別な加工を施すことなく、ケージ&ローラ30の軸方向位置を位置決めすることができ、コストを抑制することができる。
一般的に、ロッカーアーム4は、浸炭処理されているので、支持孔4aの内周面4bを外輪軌道面として利用することが可能であり、外輪のないケージ&ローラ30を用いることができる。従って、ケージ&ローラ30の径方向厚みは、ニードル31の直径で決定されるため、軸受部の径方向厚みが低減し、ひいてはロッカーアームユニット15の小型化が可能となる。
また、ケージ&ローラ30とロッカーアーム4とをロッカーアームユニット15としてユニット化し、ロッカーアームを製造するメーカーからエンジンを製造するメーカーに納入することができ、ロッカーアームユニット15の取扱いが容易となると共に、エンジンへの組み付け作業性が向上する。
また、保持器40のポケット43内にニードル31を組み込む組付け手順としては、予め、ニードル31がポケット43内に組み付けられた保持器40を、ロッカーアーム4の支持孔4aに組み付ける方法と、予め、保持器40をロッカーアーム4の支持孔4aに組み付けておき、この保持器40のポケット43内にニードル31を組み付ける方法とがあり、組付け手順に応じてポケット43の形状を最適形状とすることが好ましい。
図5は、保持器40のポケット43内にニードル31を組み付けた後、ロッカーアーム4の支持孔4aに組み込む場合に好適なポケット43の形状であり、各柱部42の内径側側面に内径側係止突部42aが設けられ、外径側側面に外径側係止突部42bが設けられている。そして、保持器40の柱部42、内径側係止突部42a、及び外径側係止突部42bを弾性変形させつつ、ニードル31をポケット43内に押し込んで組付ける。そして、ポケット43内にニードル31が組み付けられた保持器40を、ロッカーアーム4の支持孔4aに組み込む。
この保持器40は、内径側係止突部42a及び外径側係止突部42bから外れた部分におけるポケット43の円周方向幅Wpは、ニードル31の外径Dkよりも大きくなっているため(Wp>Dk)、ニードル31は、ポケット43内で軽い力で転動可能である。また、一対の内径側係止突部42aの先端部間の間隔Wiは、ニードル31の外径Dkよりも小さく(Dk>Wi)、且つ、一対の外径側係止突部42bの先端部間の間隔Woは、ニードル31の外径Dkよりも小さくなっているため(Dk>Wo)、保持されるニードル31がポケット43から脱落することはない。
図6は、保持器40をロッカーアーム4の支持孔4aに組付けた後、ニードル31をポケット43内に組み込む場合に好適なポケット43の形状であり、各柱部42の内径側側面に内径側係止突部42aが設けられている。そして、ロッカーアーム4の支持孔4aに組み込まれた保持器40の内径側から、柱部42及び内径側係止突部42aを弾性変形させつつ、ニードル31をポケット43内に押し込んで組付ける。
この保持器40は、内径側係止突部42aから外れた部分におけるポケット43の円周方向幅Wpは、ニードル31の外径Dkよりも大きくなっているため(Wp>Dk)、ニードル31は、ポケット43内で軽い力で転動可能である。また、一対の内径側係止突部42aの先端部間の間隔Wiは、ニードル31の外径Dkよりも小さくなっているため(Dk>Wi)、ニードル31がポケット43から脱落することはない。
なお、内径側係止突部42a及び外径側係止突部42bは、柱部42の幅全長に亘って形成してもよいが、柱部42の一部に形成してもよい。更に、複数に分割して設けることもできる。また、内径側係止突部42a及び外径側係止突部42bは、軸方向の位置が一致している必要はない。
このような保持器40を形成する樹脂としては、芳香族ポリアミド(芳香族PA)、ポリアミド46、ポリアミド6、ポリアミド66などのポリアミド(ナイロン樹脂)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアセタール(POM)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂などが使用できる。また、これらの樹脂にガラス繊維や炭素繊維などの強化材を混合させたものも好適に使用できる。より好ましくは、ポリアミド樹脂にガラス繊維または炭素繊維を5〜30重量%混合し、曲げ弾性率を2000〜5000MPaとしたものがよい。この範囲のものであれば、より好適に変形部に変形能を持たせることができ、且つ、必要な剛性を確保することができる。
以上説明したように、本実施形態のケージ&ローラ30によれば、保持器40には、該保持器40を縮径可能なように、保持器40を周方向において分割するスリット44が形成され、且つ、保持器40は、リム部41の外周面41aから径方向外方に突出して形成され、ロッカーアーム(外輪相当部材)4に係合して、ロッカーアーム4に対して保持器40の軸方向位置を位置決めする係合突起部46を備えるため、保持器40を径方向に押圧して縮径させた状態で、ロッカーアーム4の支持孔4aに軸方向から容易に装着することができる。また、装着された保持器40の係合突起部46が、ロッカーアーム4の両側面4cに係合して軸方向位置が位置決めされる。
また、スリット44を形成する保持器40の周方向両端部45は、保持器40の中心Oを通り径方向に延びる直線Lに対して傾斜したテーパ形状を有するため、周方向両端部45が保持器40の中心Oを通り径方向に延びる直線Lと平行に形成された場合と比較して、保持器40を縮径する際に、保持器40の一方の周方向端部45aが、他方の周方向端部45bを押し下げるように作用して、容易に縮径することができる。
また、一対の係合突起部46の外径面は、周方向においてスリット側の縁部46aが反スリット側の縁部46bよりも径方向外側に位置するように形成されているので、ロッカーアーム4の両側面4cに係合した際の径方向にラップする高さを大きくとることができる一方、ロッカーアーム4の支持孔4aに挿入するとき、保持器40を縮径した際に、係合突起部46と支持孔4aとの干渉を避けて、支持孔4aに通りやすくすることができる。
更に外輪相当部材としてのエンジン用ロッカーアーム4の支持孔4aに装着されるため、ロッカーアーム4の作動トルクを低減することができる。
(変形例)
図7は本実施形態の変形例の保持器のスリット形状を示す図である。変形例の保持器40のスリット44は、周方向にずれた3つのスリット44A,44B,44Cを備える。軸方向中央に形成されたスリット44Bは、両側のスリット44A,44Cに対してスリット44A,44Cの幅Cより大きい距離、周方向にずれて形成されている。
具体的には、スリット44Bを形成する保持器40の周方向端部45a2、45b2は、スリット44A,44Cを形成する保持器40の周方向端部45a1、45b1、45a3、45b3よりも円周方向に突出する、あるいは凹んで形成される凸部51及び凹溝52の端部として形成されている。凸部51は凹溝52に嵌合しており、3つのスリット44A,44B,44Cを形成する保持器40の周方向両端部45a1〜45a3、45b1〜45b3は、軸方向から見たときオーバーラップし、交互に入り組んだ状態となっている。これにより、スリット44における軸方向ズレが抑制される。
以上説明したように、スリット44を形成する保持器40の周方向両端部45a1〜45a3、45b1〜45b3は、軸方向から見たとき互いにオーバーラップするように形成されるため、保持器40を縮径する際に、軸方向へのズレ発生を抑制することができる。
その他の構成及び作用効果については、上記実施形態と同様である。例えば、保持器40の周方向両端部45a1〜45a3、45b1〜45b3の形状は、上記実施形態と同様に平坦面やテーパ形状を有する形状であってもよい。
尚、本発明は、前述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、ケージ&ローラ30を組み込む外輪相当部材は、ロッカーアーム4に限定されず、ケージ&ローラ30の軸方向位置を規制するための案内部を有しない外輪やハウジングなどに対しても同様に適用することができる。また、上記の実施形態では、一対の係合突起部46が、両リム部41の外周面41aから径方向外方に突出して形成され、ロッカーアーム4の両側面4cに係合した例について説明したが、係合突起部46は、いずれか一方のリム部41に設けられてもよい。この場合、外輪相当部材であるロッカーアーム4には、係合突起部46と係合するための凹部が加工される。
4 ロッカーアーム(外輪相当部材)
4a 支持孔(回転支持部)
4b 内周面(軌道面)
30 ケージ&ローラ
31 ニードル(転動体)
40 保持器
41 リム部
41a 外周面
42 柱部
43 ポケット
44,44A,44B,44C スリット
45,45a,45b,45a1〜45a3,45b1〜45b3 周方向端部
46 係合突起部
46a スリット側の縁部
46b 反スリット側の縁部
L 径方向に延びる直線
O 保持器の中心

Claims (5)

  1. 転動体である複数のニードルと、
    軸方向に間隔を開けて設けられた円環状の1対のリム部と、該両リム部間に円周方向に間隔を開けて配置された複数の柱部とを備え、円周方向に隣り合う前記柱部と前記両リム部とによりそれぞれ画成される複数のポケットで前記複数のニードルを回動自在に保持する樹脂製の保持器と、
    を備え、内周面に前記ニードルの軌道面を構成する支持孔を有する外輪相当部材に装着可能なケージ&ローラであって、
    前記保持器には、該保持器を縮径可能なように、前記保持器を周方向において分割するスリットが形成され、且つ、
    前記保持器は、前記リム部の外周面から径方向外方に突出して形成され、前記外輪相当部材に係合して、前記外輪相当部材に対して前記保持器の軸方向位置を位置決めする係合突起部を備えることを特徴とするケージ&ローラ。
  2. 前記スリットを形成する前記保持器の周方向両端部は、前記保持器の中心を通り径方向に延びる直線に対して傾斜したテーパ形状を有することを特徴とする請求項1に記載のケージ&ローラ。
  3. 前記係合突起部の外径面は、周方向において前記スリット側の縁部が反スリット側の縁部よりも径方向外側に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のケージ&ローラ。
  4. 前記スリットを形成する前記保持器の周方向両端部は、軸方向から見たとき互いにオーバーラップするように形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のケージ&ローラ。
  5. 前記外輪相当部材としてのエンジン用ロッカーアームの回転支持部に装着されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のケージ&ローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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