JP6472134B2 - 排水桝 - Google Patents
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Description
排水桝にて回収されるゴミには食品の残さが含まれるため、雑菌が繁殖しやすい環境下にある。排水桝における雑菌の繁殖を抑制するため、従来、排水桝の清掃を容易にする技術が提案されている。
本発明の目的は、排水桝における雑菌の繁殖の抑制を図ることができる技術を提案することである。
本体部は、内部空間に流入した水を排出する排水口が設けられており、また、上方に開口が形成されている。蓋部は、本体部に対して脱着可能であり、本体部の所定の位置に取り付けられた状態で上記本体部の開口の少なくとも一部を覆う。
また、上記排水桝では、蓋部を本体部の所定の位置に取り付けた状態において、発光素子への電力の供給がなされる。よって、蓋部が本体部に取り付けられていないときには発光素子が紫外線を照射せず、不要なエネルギーの浪費が抑制される。
上記発光素子は、蓋部が本体部の上記所定の位置に取り付けられた状態において、本体部の内側に位置し、かつ、紫外線の照射方向が本体部の内部を向くように、蓋部に設けられていてもよい。このように発光素子を配置することで、効果的に雑菌の繁殖の抑制を図ることができる。
本発明の第2の態様は、第1のコネクタと、該第1のコネクタの上方に取り付け可能である第2のコネクタと、を備えるコネクタ構造である。
[1.実施形態]
[1−1.全体構成]
本実施形態の排水桝は、厨房や食品工場などの床に設置されるものであって、蓋部、本体部、及び照射部を備えている。以下に各部の構成を説明する。
下蓋15は矩形の板状の部材であって、柱状の連結部17により上蓋13に対して間隔を空けて固定されている。下蓋15には、4つのLED23が取り付けられている。このLED23が照射する光は、255nm〜350nmの波長を有する深紫外線である。このLED23が本発明における発光素子の一例である。
本体部31は、液体が流入可能である内部空間を有する器であって、底面31aと4つの側面31b〜31eを有している。本体部31の上面は開口33が形成されている。本体部31の側面31bには、内部空間に水が流入する流入口となる流入口配管35が形成されている。また、側面31bと対向する側面31cには、内部空間に流入した水が排出される排水口となる排水口配管37が形成されている。
次に、照射部について説明する。照射部は、LED23と、蓋側コネクタ21a、21bと、本体側コネクタ41a、41bと、各コネクタに設けられる複数の端子(蓋側端子55a、55b及び本体側端子65a、65b)と、直流電源71(図6(B)参照)と、それらを接続するケーブルと、を構成要素として含む。
蓋側コネクタ21a、21bは、本体側コネクタ41a、41bと対応した位置になっており、蓋側コネクタ21aと本体側コネクタ41a、蓋側コネクタ21bと本体側コネクタ41b、の両方が接続されることで、直流電源71からLED23に電力が供給される。
次に、蓋側コネクタ21a、21bについて説明する。
蓋側コネクタ21bは、基本的に蓋側コネクタ21aと同一の構成であるが、蓋側端子55a、55bが第2配線27に接続されている点で相違する。
図6(A)、(B)に示されるように、本体側コネクタ41aは、本体部31に固定される箱部61と、箱部61の上端に配置される、周囲よりも上方向に凸状の突起部63と、突起部63の上端に設けられた孔から突出する本体側端子65a、65bと、それら端子に接続される、直流電源71に接続されるケーブル67と、を有する。
本体側コネクタ41bは、基本的に本体側コネクタ41aと同一の構成であるが、本体側端子65a、65bが直流電源71の負極に接続されている点で相違する。
LED23による紫外線の照射範囲は、本体部31の底面全体である。つまり、流入口配管35が設けられる側の領域と排水口配管37が設けられる側の領域の両方である。なお流入口配管35が設けられる側の領域には、図8に示すように、ごみ取りカゴ81が設置可能であり、ごみ取りカゴ81が設置された状態においては、LED23はごみ取りカゴ81の内部に向けて深紫外線を照射する。
また、蓋側コネクタ21aと本体側コネクタ41aが、本発明における第1接続部の一例であり、蓋側コネクタ21bと本体側コネクタ41bが、本発明における第2接続部の一例である。
本実施形態の排水桝は、以下の効果を奏する。
[1A]蓋部11を本体部31の所定の位置に配置して開口33の蓋をしたときに、LED23に電力が供給され、それによりLED23は深紫外線を照射する。よって、本体部31の内部空間における雑菌の繁殖の抑制を図ることができる。
[1D]蓋側端子55a、55bと本体側端子65a、65bとが接触したことを条件にLED23による深紫外線の照射が実行されるため、蓋部11を本体部31に取り付けない状態でLED23が深紫外線の照射を行う危険が小さい。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。取り得る形態の例を以下に挙げる。
[2D]LED23の照射範囲を、流入口配管35が設けられる側の領域に限定してもよいし、その領域に対する深紫外線の照射量を多くするようにLED23の配置を調整してもよい。もちろん、排水口配管37が設けられる側の領域の照射量を多くしてもよい。
例えば各コネクタの端子の数は2つに限らず、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
また、LED23の数や配線の構成なども、上記実施形態に限定されることなく、様々な態様とすることができる。
上述したコネクタ構造は、第1のコネクタと、該第1のコネクタの上方に取り付け可能である第2のコネクタと、を備え、上記第1のコネクタは、上方に凸状である突起部を有し、該突起部に第1の端子が配置されており、上記第2のコネクタは、上方向に凹状であり、上記突起部の少なくとも一部が挿入可能な大きさの溝が形成された溝部を有し、該溝部に第2の端子が配置されており、上記第1のコネクタの上方に上記第2のコネクタを取り付けた状態において、上記第1の端子と上記第2の端子とが接触することを特徴とするコネクタ構造である。
Claims (7)
- 液体が流入可能である内部空間を有し、該内部空間に流入した水を排出する排水口が設けられており、上方に開口が形成される本体部と、
前記本体部に対して脱着可能であり、前記本体部の所定の位置に取り付けられた状態で前記開口の少なくとも一部を覆う蓋体を備える蓋部と、
前記蓋部に設けられ前記本体部の内部に紫外線を照射する1つ以上の発光素子と、該発光素子に電力を供給する給電手段と、を有する照射部と、
を備え、
前記発光素子は、前記蓋体から間隔を空けた位置に配置され、前記蓋部が前記本体部の前記所定の位置に取り付けられた状態において、前記本体部の内側に位置し、
前記給電手段は、前記蓋部が前記本体部の前記所定の位置に取り付けられた状態において、前記発光素子への電力の供給が可能となるように構成されている
ことを特徴とする排水桝。 - 前記発光素子は、前記蓋部が前記本体部の前記所定の位置に取り付けられた状態において、紫外線の照射方向が前記本体部の内部を向くように、前記蓋部に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の排水桝。 - 前記蓋部は、前記蓋体から間隔を空けて配置される板状の部材である第2蓋体を備え、
前記第2蓋体は、前記蓋部が前記本体部の前記所定の位置に取り付けられた状態において、前記本体部の内側に位置し、
前記発光素子及び該発光素子に電力を供給する配線は、前記第2蓋体に設けられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水枡。 - 液体が流入可能である内部空間を有し、該内部空間に流入した水を排出する排水口が設けられており、上方に開口が形成される本体部と、
前記本体部に対して脱着可能であり、前記本体部の所定の位置に取り付けられた状態で前記開口の少なくとも一部を覆う蓋部と、
前記蓋部に設けられ前記本体部の内部に紫外線を照射する1つ以上の発光素子と、該発光素子に電力を供給する給電手段と、を有する照射部と、
を備え、
前記給電手段は、前記蓋部が前記本体部の前記所定の位置に取り付けられた状態において、前記発光素子への電力の供給が可能となるように構成されており、
前記給電手段は、
前記本体部に設けられる端子である本体側端子であって、電源の正極に接続される第1の本体側端子と、
前記本体側端子であって、前記電源の負極に接続される第2の本体側端子と、
前記蓋部に設けられる端子である蓋側端子であって、前記発光素子の正極に接続される第1の蓋側端子と、
前記蓋側端子であって、前記発光素子の負極に接続される第2の蓋側端子と、
を備え、
前記蓋部が前記本体部の前記所定の位置に取り付けられた状態においては、前記第1の本体側端子と前記第1の蓋側端子とが接触すると共に前記第2の本体側端子と前記第2の蓋側端子とが接触することで、前記電源から前記発光素子への電力供給が可能となる
ことを特徴とする排水桝。 - 前記本体部に設けられる本体側コネクタと、前記蓋部に設けられ、前記本体側コネクタと接続する蓋側コネクタと、を有する接続部を複数備えており、
前記複数の接続部のうちの少なくとも1つである第1接続部は、前記本体側コネクタに前記第1の本体側端子が配置され、かつ、前記蓋側コネクタに前記第1の蓋側端子が配置され、
前記第1接続部を除く前記複数の接続部のうちの少なくとも1つである第2接続部は、前記本体側コネクタに前記第2の本体側端子が配置され、かつ、前記蓋側コネクタに前記第2の蓋側端子が配置され、
前記複数の接続部のうちの少なくとも1つは、前記本体側コネクタに、上方向に凸状である突起部が設けられており、かつ、前記蓋側コネクタに、上方向に凹状であり、前記突起部の少なくとも一部が挿入可能な大きさの溝が形成された溝部が設けられており、
前記蓋部が前記本体部の前記所定の位置に取り付けられた状態においては、前記突起部が前記溝部に挿入されて、前記本体側端子と前記蓋側端子とが接触する
ことを特徴とする請求項4に記載の排水桝。 - 前記複数の接続部のうちの少なくとも1つは、前記本体側コネクタに複数の前記本体側端子が間隔を空けて配置されており、かつ、前記蓋側コネクタに複数の前記蓋側端子が間隔を空けて配置されており、
前記蓋部が前記本体部の前記所定の位置に取り付けられた状態においては、前記複数の
本体側端子のそれぞれに前記複数の蓋側端子のいずれか1つが接触する
ことを特徴とする請求項5に記載の排水桝。 - 前記本体部は、
前記内部空間に水を流入させる流入口と、
前記内部空間を、前記流入口が設けられる側の領域と前記排水口が設けられる側の領域とに分割する間仕切板と、
を備え、
前記発光素子の少なくとも1つは、前記流入口が設けられる側の領域に対して紫外線を照射する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の排水桝。
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