JP6471569B2 - 断線検知装置、断線検知機能付き装置および断線検知方法 - Google Patents

断線検知装置、断線検知機能付き装置および断線検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、差動信号を伝送する伝送路(差動線路)の断線を検知する技術に関する。
データ転送の高速化により、高速でも精度良くデータを伝送できる差動信号がデータ転送に多く利用されるようになってきている。例えば、差動信号が関係するインターフェースとして、PCI Express (Peripheral Component Interconnect Express)(登録商標)や、SAS (Serial Attached SCSI (Small Computer System Interface)) (登録商標)などがある。
ところで、複数の回路基板を備えるコンピュータ装置や記憶装置において、例えば、図7に表されているように、複数の回路基板72,73,74を通る差動信号の伝送路(以下、差動線路と記す)70が形成される場合がある。なお、図7に表される例では、回路基板73,74は例えばコントロールユニットを構成している。また、回路基板72は、回路基板73,74に形成されている電気回路を電気的に接続する複数の伝送路が形成されているバックボードを構成している。それら回路基板72〜74は、共通の筐体71に収容されている。さらに、回路基板73,74に形成されている電気回路(コントロールユニット)は、コンピュータ装置(例えばホストコンピュータ)75,76に接続されている。また、回路基板73,74の電気回路は、記憶装置(例えばディスクエンクロージャー)77に接続されている。
上記のような装置において、差動線路70に断線が発生すると、この断線に起因して、装置が正常に動作しなくなる障害が発生してしまう場合がある。このような場合には、例えば、メンテナンス作業者によって、装置を運用した状態のまま、断線が発生した回路基板を、正常な回路基板に交換するという作業が行われる。しかしながら、運用中の装置において差動線路70の断線位置の特定は難しく、このために、メンテナンス作業者が、断線が発生した回路基板ではなく、断線が発生していない回路基板を誤って交換してしまう事態が発生することがあった。
特許文献1,2には、差動線路に断線が発生しているか否かを判断する技術が開示されている。特許文献3には、機器に接続されているケーブルが従来規格に基づいたケーブルであるのか新規規格に基づいたケーブルであるのかを判別する回路構成が示されている。特許文献4には、半導体レーザ素子に定格電流以上の電流が通電することに因る半導体レーザ素子の破損を防止すべく、定格電流以上の電流が半導体レーザ素子に供給されることを防止する技術が示されている。
特公平5−65110号公報 特許第5234374号公報 国際公開第2008/056719号 特開2004−152375号公報
特許文献1に記載されている技術は、差動線路の断線位置を特定することが可能である。しかしながら、特許文献1に示されている差動線路の断線位置を特定するための回路構成は複雑であるという問題がある。
特許文献2に記載されている技術は、差動線路に断線が生じているか否かを判別することはできる。しかしながら、この技術は、断線位置を特定することはできない。さらに、特許文献3,4に記載されている技術では、差動線路に断線が発生しているか否かの判断および断線が発生している場合における断線位置の特定を行うことはできない。
本発明は上記課題を解決するために考え出された。すなわち、本発明の主な目的は、簡単な構成でもって、差動線路に断線が発生しているか否かを検知でき、かつ、断線が発生している場合には当該断線の位置を特定できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の断線検知装置は、
差動信号を伝送する差動線路を構成する対を成す線路のそれぞれの一端側にインダクタを介して定電圧源が電気的に接続される定電圧接続部位と、前記各線路の他端側にインダクタを介して基準電位を持つ基準部が電気的に接続される基準電位接続部位との間の前記各線路の線路区間にインダクタを介して電気的に接続し当該接続している線路区間の電圧を測定する電圧測定部と、
前記線路に断線が発生していない場合に前記電圧測定部により測定される電圧値の参考データと、前記線路に断線が発生している場合に前記電圧測定部により測定される前記断線位置に応じた電圧値の参考データとを含む判定用データと、前記電圧測定部により実測された電圧値とに基づいて、前記線路に断線が発生しているか否かおよび前記線路に断線が発生している場合には当該断線位置を検知する検知部と
を備えている。
また、本発明の断線検知機能付き装置は、
差動信号を伝送する差動線路を構成する対を成す線路と、
本発明の断線検知装置と
を備えている。
さらに、本発明の断線検知方法は、
差動信号を伝送する差動線路を構成する対を成す線路のそれぞれの一端側にインダクタを介して定電圧源を電気的に接続し、前記各線路の他端側にインダクタを介して基準電位を持つ基準部を電気的に接続し、さらに、前記各線路において前記定電圧源が接続されている接続部位と前記基準部が接続されている接続部位との間の前記線路の線路区間には電圧測定部を接続し、
前記電圧測定部は、当該電圧測定部が接続されている前記線路区間の電圧を測定し、
前記線路に断線が発生していない場合に前記電圧測定部により測定される電圧値の参考データと、前記線路に断線が発生している場合に前記電圧測定部により測定される前記断線位置に応じた電圧値の参考データとを含む判定用データと、前記電圧測定部により実測された電圧値とに基づいて、前記線路に断線が発生しているか否かおよび前記線路に断線が発生している場合には当該断線位置をコンピュータが検知する。
本発明によれば、簡単な構成でもって、差動線路に断線が発生しているか否かを検知でき、かつ、断線が発生している場合には当該断線の位置を特定できる。
本発明に係る第1実施形態の断線検知装置および断線検知方法を説明する図である。 第1実施形態の断線検知装置を構成する検知部が参照する判定用データの一例を表す図である。 本発明に係る第2実施形態の断線検知装置および断線検知方法を説明する図である。 第2実施形態の断線検知装置を構成する検知部が参照する判定用データの一例を表す図である。 本発明に係る第3実施形態の断線検知装置および断線検知方法を説明する図である。 第3実施形態の断線検知装置を構成する検知部が参照する判定用データの一例を表す図である。 差動線路の配線形態の一例を表す図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る第1実施形態の断線検知装置および断線検知方法を説明する図である。第1実施形態の断線検知装置1は、差動信号を伝送する差動線路5が形成されている装置(断線検知機能付き装置(例えばサーバや記憶装置))に設けられ、差動線路5の断線検知に関わる動作を実行する装置である。
差動線路5は、対を成す線路(例えばマイクロストリップ線路)6,7が間隔を介して並設されている態様を備えている。この第1実施形態では、各線路6,7の一端側(差動信号を発信する発信部(ドライバ)9に接続されている端部側)には、定電圧源11がインダクタ12と抵抗部13を介して電気的に接続されている。ここでは、各線路6,7において、定電圧源11が電気的に接続される部位を定電圧接続部位14と記す。
また、各線路6,7の他端側(差動信号を受信する受信部(レシーバ)10に接続されている端部側)には、基準電位(例えばグラウンド電位)を持つ基準部(グラウンド)15がインダクタ16と抵抗部17を介して電気的に接続されている。ここでは、各線路6,7において、基準部15が電気的に接続される部位を基準電位接続部位18と記す。
なお、図1の例では、各線路6,7には、発信部9側および受信部10側に、デカップリングコンデンサ20が介設されている。
第1実施形態の断線検知装置1は、検知部2と、電圧測定部3とを有している。電圧測定部3は、差動線路5の各線路6,7における定電圧接続部位14と基準電位接続部位18との間の線路区間にインダクタ21を介して電気的に接続されており、当該線路区間の電圧を測定する構成を備えている。なお、線路6,7において、電圧測定部3が接続される線路部位を測定部位19と記す。
検知部2には、図2に表されるような判定用データ22が与えられている。判定用データ22は、線路6,7に断線が発生していない場合に電圧測定部3により測定される電圧値の参考データを含む。さらに、判定用データ22は、線路6,7に断線が発生している場合に電圧測定部3により測定される断線位置に応じた電圧値の参考データを含む。具体的には、例えば、定電圧源11の電圧が1.0ボルト(V)であり、抵抗部13,17の抵抗値が10キロオーム(kΩ)であるとする。この場合に、線路6,7に断線が無い(発生していない)場合に電圧測定部3により測定される電圧値の参考データとして、判定用データ22には、0.5ボルト(V)が、断線有無のデータである“無し”に関連付けられた態様でもって与えられている。また、線路6,7に断線が有る場合であって断線位置が定電圧接続部位14と測定部位19との間(A区間)である場合には、電圧測定部3により測定される電圧値の参考データとして、判定用データ22には、0ボルト(V)が与えられている。この参考データ“0ボルト(V)”は、判定用データ22において、断線有無のデータである“有り”および断線位置のデータである“A”に関連付けられている。さらに、線路6,7に断線が有る場合であって断線位置が測定部位19と基準電位接続部位18との間(B区間)である場合には、電圧測定部3により測定される電圧値の参考データとして、判定用データ22には、1.0ボルト(V)が与えられる。この参考データ“1.0ボルト(V)”は、判定用データ22において、断線有無のデータである“有り”および断線位置のデータである“B”に関連付けられている。
検知部2は、上記のような判定用データ22と、電圧測定部3により実測された電圧値とに基づいて、差動線路5(線路6,7)に断線が発生しているか否かおよび断線している場合には断線位置を検知する機能を備えている。具体的には、検知部2は、電圧測定部3により線路6において0.5(V)の電圧が実測された場合には、判定用データ22を参照することにより、参考データ“0.5(V)”に関連付けられている断線有無のデータが“無し”であることを検知する。そして、検知部2は、線路6には、断線が無い旨を検知する。また、検知部2は、電圧測定部3により線路6において0(V)の電圧が実測された場合には、判定用データ22において、参考データ“0(V)”に関連付けられている断線有無のデータが“有り”であり、断線位置のデータが“A”であることを検知する。そして、検知部2は、線路6には、A区間において断線があることを検知する。さらに、検知部2は、電圧測定部3により線路6において1.0(V)の電圧が実測された場合には、判定用データ22において、参考データ“1.0(V)”に関連付けられている断線有無のデータが“有り”であり、断線位置のデータが“B”であることを検知する。そして、検知部2は、線路6には、B区間において断線があることを検知する。検知部2は、線路7に関しても上記同様に、断線が発生しているか否かおよび断線している場合には断線位置を検知する。
第1実施形態では、上記のように、差動線路5の線路6,7に定電圧源11を接続することによって線路6,7にバイアス電圧が印加され、また、線路6,7が基準部15に接続されている。この第1実施形態の断線検知装置1は、そのような態様において、線路6,7に断線が発生しているか否かおよび断線が発生している場合には断線位置に応じて測定部位19で測定される電圧が異なることを利用して、断線の有無および断線位置を検知している。
この第1実施形態の断線検知装置1は、上記のように、差動線路5の線路6,7における断線の有無だけでなく、断線が有る(発生している)場合には断線位置をも簡単な構成でもって検知できる。
<第2実施形態>
以下に、本発明に係る第2実施形態を説明する。なお、この第2実施形態の説明において、第1実施形態の断線検知装置およびそれを備えた断線検知機能付き装置を構成する構成部分と同一名称部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
図3は、本発明に係る第2実施形態の断線検知装置および断線検知方法を説明する図である。この第2実施形態の断線検知装置1が組み込まれている装置(例えばサーバや記憶装置)は、複数の回路基板24,25を備えている。各回路基板24,25には、CPU27,28が搭載されている。また、各回路基板24,25には、CPU27からCPU28に差動信号を伝送する差動線路5(5a)と、CPU28からCPU27に差動信号を伝送する差動線路5(5b)とが形成されている。この第2実施形態では、回路基板24に形成されている差動線路5(5a,5b)と、回路基板25に形成されている差動線路5(5a,5b)とは、コネクタ26を介して電気的に接続されている。
この第2実施形態では、差動線路5(5a,5b)において、CPU27に近い側の端部側に定電圧接続部位14が配置され、CPU28に近い側の端部側に基準電位接続部位18が配置されている。換言すれば、差動線路5(5a,5b)において、CPU27に近い側の端部側に、インダクタ12と抵抗部13を介して定電圧源11が接続され、CPU28に近い側の端部側が、インダクタ16と抵抗部17を介して接地されている。
第2実施形態における断線検知装置1を構成する電圧測定部3は、差動線路5を構成する各線路6,7におけるコネクタ26に近い部分に接続し、当該接続部分の電圧を測定する。当該電圧測定部3は、例えば多チャネルでI2C(Inter Integrated Circuit)通信を行うAD(Analog to Digital)コンバータを利用することにより、電圧を測定する。つまり、ADコンバータのアナログ端子は差動線路5の線路6,7に接続され、ADコンバータのデジタル端子はCPU27に接続される。当該ADコンバータは、線路6,7から入力した信号をアナログ−デジタル変換することにより、線路6,7における測定部位19の電圧に応じたレベルを持つデジタル信号を出力する。
この第2実施形態では、断線検知装置1を構成する検知部2は、回路基板(電圧測定部3が設けられている回路基板)24に搭載されているCPU27により実現される。この検知部2は、第1実施形態と同様に、判定用データ22と、電圧測定部3により実測された電圧値とに基づいて、差動線路5の各線路6,7における断線の有無および断線している場合には断線位置を検知する。
具体例を挙げると、例えば、定電圧源11により線路6,7に印加される電圧は3.3ボルト(V)とし、抵抗部13,17の抵抗値は4.7キロオーム(kΩ)とし、判定用データ22は、図4に表されているようなデータを含んでいるとする。この場合に、例えば、差動線路5aの線路6における測定部位19の実測電圧が3.3(V)であり、他の線路6,7における測定部位19の実測電圧が1.65(V)であった場合には、検知部2は次のように検知する。すなわち、差動線路5aの線路6における測定部位19の実測電圧が3.3(V)であったことにより、検知部2は、図4における判定用データ22に基づき、差動線路5aの線路6には、B区間(つまり、回路基板25)の位置にて断線していることを検知する。また、他の線路6,7における測定部位19の実測電圧が1.65(V)であったことにより、検知部2は、図4における判定用データ22に基づき、他の線路6,7には断線が無いことを検知する。このようにして、検知部2は、判定用データ22と、電圧測定部3により実測された電圧値とに基づいて、差動線路5の各線路6,7における断線の有無および断線している場合には断線位置(断線している回路基板)を検知する。
このように検知部2により検知された結果は、例えば、検知部2から表示制御部(図示せず)に出力され、当該表示制御部によってディスプレイ装置に画面表示される。あるいは、検知部2による検知結果は、検知部2から通信制御部(図示せず)に出力され、予め設定された通信相手(例えば監視装置や、メンテナンスで使用する装置)に向けて送信されてもよい。このように、検知部2による検知結果は、適宜な手法によって、断線検知装置1が搭載されている装置(サーバや、記憶装置)の例えばメンテナンス作業者に向けて報知される。そして、差動線路5に断線が発生している場合には、例えば、メンテナンス作業者は、検知部2による検知結果に基づき、差動線路5に断線が発生している回路基板を検知でき、この検知した回路基板を正常な回路基板に交換するという作業を行う。
この第2実施形態の断線検知装置1は、第1実施形態と同様に、断線の有無および断線位置に応じた測定部位19における測定電圧の差異を利用して、断線の有無および断線位置を検知している。このため、この断線検知装置1は、断線の有無だけでなく、断線している場合には断線位置をも簡単な構成でもって検知できる。
また、この第2実施形態では、差動線路5は、2つの回路基板24,25に亘り形成されており、それら回路基板24,25における差動線路5の接続部近傍に測定部位19が配置されている。これにより、断線検知装置1は、差動線路5が断線している場合に、その断線位置が回路基板24(つまり、A区間)であるのか回路基板25(つまり、B区間)であるのかを検知することができる。
このように、断線検知装置1は、差動線路5に断線が発生している場合に、差動線路5に断線が発生している回路基板を特定できる。このため、例えば、差動線路5が断線している回路基板を正常な回路基板に交換する作業の際に、メンテナンス作業者は、断線検知装置1による検知結果に基づいて、交換対象の回路基板を迷うことなく特定でき、これにより、作業効率を高めることができる。
<第3実施形態>
以下に、本発明に係る第3実施形態を説明する。なお、この第3実施形態の説明において、第1実施形態又は第2実施形態の断線検知装置およびそれを備えた断線検知機能付き装置を構成する構成部分と同一名称部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
図5は、第3実施形態の断線検知装置および断線検知方法を説明する図である。この第3実施形態の断線検知装置1が組み込まれている装置(例えばサーバや記憶装置)は、3枚の回路基板24,25,30を備えている。第2実施形態と同様に、各回路基板24,25には、CPU27,28が搭載されている。それらCPU27,28間に差動信号を伝送する差動線路5は、CPU27からCPU28に向けて、回路基板24から回路基板30を通り回路基板25に伸長形成されている。この第3実施形態においては、回路基板24,30にそれぞれ形成されている差動線路5は、コネクタ31によって電気的に接続され、回路基板30,25にそれぞれ形成されている差動線路5は、コネクタ32によって電気的に接続されている。
第3実施形態では、差動線路5において、CPU27に近い側の端部側に定電圧接続部位14が配置され、CPU28に近い側の端部側に基準電位接続部位18が配置されている。さらにまた、差動線路5において、回路基板30におけるコネクタ32に近い線路部分に基準電位接続部位18が配置されている。この基準電位接続部位18の配置位置は、測定部位19の配置位置を考慮して決定される。すなわち、この第3実施形態では、断線検知装置1の電圧測定部3が線路6,7に接続する測定部位19は、回路基板24におけるコネクタ31に近い線路部分である。回路基板30における基準電位接続部位18は、そのコネクタ31(換言すれば測定部位19)から電気的に離れたコネクタ32に近い線路部分に配置されている。
電圧測定部3は、第2実施形態と同様に、ADコンバータを利用している。また、CPU27による検知部2は、図6に表されるような判定用データ22と、電圧測定部3による実測電圧とに基づいて差動線路5の線路6,7における断線の有無と断線している場合には断線位置(断線している回路基板)を検知する。なお、図6に表される判定用データ22は、定電圧源11から線路6,7に印加される電圧が1.0(V)であり、抵抗部13,17の抵抗値が10(kΩ)であるという条件の基でのデータである。
具体例を挙げると、例えば、電圧測定部3による線路6の実測電圧が1.0(V)であり、線路7の実測電圧が0.33(V)であったとする。この場合には、検知部2は、線路6に関し、判定用データ22における参考データ1.0(V)に関連付けられている断線有無と断線位置の各データに基づき、線路6はB区間(つまり、回路基板30)において断線していると検知する。また、検知部2は、線路7に関し、判定用データ22における参考データ0.33(V)に関連付けられている断線有無のデータに基づき、線路7は断線していないことを検知する。
この第3実施形態の断線検知装置1は、差動線路5が3枚の回路基板24,25,30に亘り形成されている場合であっても、第2実施形態と同様に、差動線路5の線路6,7に断線が発生している場合に、その断線している回路基板を特定できる。これにより、第3実施形態の断線検知装置1も、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
<その他の実施形態>
なお、この発明は第1〜第3の実施形態に限定されず、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第3実施形態では、差動線路5が3枚の回路基板24,25,30に亘り形成されている例を説明している。これに対し、第3実施形態を応用することにより、差動線路5が4枚以上の回路基板に亘り形成されている場合にも、断線検知装置1は、差動線路5の線路6,7における断線の有無および断線している場合には断線位置(断線している回路基板)を検知できる。
また、第2実施形態では、断線検知装置1が2本の差動線路5(5a,5b)における線路6,7の断線検知を行う構成例が表されている。第1や第3の各実施形態に表されている構成においても、2本の差動線路5が形成されている場合には、第2実施形態を応用することによって、断線検知装置1は、それら差動線路5の線路6,7における断線の有無および断線している場合には断線位置を検知できる。さらにまた、3本以上の差動線路5が形成されている場合においても、各実施形態を応用することによって、断線検知装置1は、それら差動線路5の線路6,7における断線の有無および断線している場合には断線位置を検知できる。
さらに、各実施形態では、基準部15はグラウンドであるが、例えば、グラウンド電位以外の予め設定された基準電位を持つ基準部であってもよい。さらにまた、定電圧源11による印加電圧や抵抗部13,17の抵抗値の具体的な数値例を挙げているが、それら印加電圧や抵抗値の数値例は一例であって、当該印加電圧や抵抗値は適宜な数値が設定されるものである。
1 断線検知装置
2 検知部
3 電圧測定部
5 差動線路
6,7 線路
11 定電圧源
12,16 インダクタ
13,17 抵抗部
14 定電圧接続部位
18 基準電位接続部位
19 測定部位
22 判定用データ
24,25,30 回路基板

Claims (7)

  1. 差動信号を伝送する差動線路を構成する対を成す線路のそれぞれの一端側にインダクタを介して定電圧源が電気的に接続される定電圧接続部位と、前記各線路の他端側にインダクタを介して基準電位を持つ基準部が電気的に接続される基準電位接続部位との間の前記各線路の線路区間にインダクタを介して電気的に接続し当該接続している線路区間の電圧を測定する電圧測定部と、
    前記線路に断線が発生していない場合に前記電圧測定部により測定される電圧値の参考データと、前記線路に断線が発生している場合に前記電圧測定部により測定される前記断線位置に応じた電圧値の参考データとを含む判定用データと、前記電圧測定部により実測された電圧値とに基づいて、前記線路に断線が発生しているか否かおよび前記線路に断線が発生している場合には当該断線位置を検知する検知部と
    を備えている断線検知装置。
  2. 差動信号を伝送する差動線路を構成する対を成す線路と、
    請求項1に記載されている断線検知装置と
    を備えている断線検知機能付き装置。
  3. 前記差動線路の両端側は、それぞれ、互いに異なる回路基板に形成されている態様を備え、
    当該差動線路の対を成す線路のそれぞれの一端側に定電圧源がインダクタを介して接続され、前記線路の他端側に基準電位を持つ基準部がインダクタを介して接続され、前記各回路基板に形成されている前記線路が接続する接続部分の近傍に電圧測定部がインダクタを介して接続されており、
    前記断線検知装置の検知部は、判定用データと、前記電圧測定部により実測された電圧値とに基づいて、前記線路に断線が発生している場合には断線が発生している回路基板を検知する請求項2に記載の断線検知機能付き装置。
  4. 前記差動線路の両端側は、それぞれ、互いに異なる回路基板に形成され、さらに、前記差動線路は、当該差動線路の一端側が形成されている前記回路基板から当該差動線路の他端側が形成されている前記回路基板に向けて伸長している途中で、前記回路基板とは異なる少なくとも1つの回路基板に引き回されて形成される態様を備え、
    当該差動線路の対を成す線路のそれぞれの一端側に定電圧源がインダクタを介して接続され、前記線路の他端側に基準電位を持つ基準部がインダクタを介して接続され、さらに、前記差動線路の両端側がそれぞれ形成されている前記回路基板とは異なる前記回路基板に形成されている前記線路の線路区間に前記基準部がインダクタを介して接続され、さらにまた、前記線路における前記定電圧源に接続されている線路部位が形成されている前記回路基板の前記線路と、別の回路基板に形成されている前記線路とが接続する接続部分の近傍に電圧測定部がインダクタを介して接続されており、
    前記断線検知装置の検知部は、判定用データと、前記電圧測定部により実測された電圧値とに基づいて、前記線路に断線が発生している場合には断線が発生している前記回路基板を検知する請求項2に記載の断線検知機能付き装置。
  5. 差動信号を伝送する差動線路を構成する対を成す線路のそれぞれの一端側にインダクタを介して定電圧源を電気的に接続し、前記各線路の他端側にインダクタを介して基準電位を持つ基準部を電気的に接続し、さらに、前記各線路において前記定電圧源が接続されている接続部位と前記基準部が接続されている接続部位との間の前記線路の線路区間には電圧測定部を接続し、
    前記電圧測定部は、当該電圧測定部が接続されている前記線路区間の電圧を測定し、
    前記線路に断線が発生していない場合に前記電圧測定部により測定される電圧値の参考データと、前記線路に断線が発生している場合に前記電圧測定部により測定される前記断線位置に応じた電圧値の参考データとを含む判定用データと、前記電圧測定部により実測された電圧値とに基づいて、前記線路に断線が発生しているか否かおよび前記線路に断線が発生している場合には当該断線位置をコンピュータが検知する断線検知方法。
  6. 前記差動線路の両端側は、それぞれ、互いに異なる回路基板に形成されている態様を備え、
    前記各回路基板に形成されている前記線路が接続する接続部分の近傍に前記電圧測定部がインダクタを介して接続されており、
    前記判定用データと、前記電圧測定部により実測された電圧値とに基づいて、前記線路に断線が発生している場合には断線が発生している前記回路基板をコンピュータが検知する請求項5に記載の断線検知方法。
  7. 前記差動線路の両端側は、それぞれ、互いに異なる回路基板に形成され、さらに、前記差動線路は、当該差動線路の一端側が形成されている前記回路基板から当該差動線路の他端側が形成されている前記回路基板に向けて伸長している途中で、前記回路基板とは異なる少なくとも1つの回路基板に引き回されて形成される態様を備え、
    前記差動線路の両端側がそれぞれ形成されている前記回路基板とは異なる前記回路基板に形成されている前記線路の線路区間に前記基準部がインダクタを介して接続され、さらに、前記線路における前記定電圧源に接続されている線路部位が形成されている前記回路基板の前記線路と、別の回路基板に形成されている前記線路とが接続する接続部分の近傍に前記電圧測定部がインダクタを介して接続されており、
    前記判定用データと、前記電圧測定部により実測された電圧値とに基づいて、前記線路に断線が発生している場合には断線が発生している前記回路基板をコンピュータが検知する請求項5に記載の断線検知方法。
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