JP6470130B2 - 感圧スイッチ - Google Patents

感圧スイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP6470130B2
JP6470130B2 JP2015128120A JP2015128120A JP6470130B2 JP 6470130 B2 JP6470130 B2 JP 6470130B2 JP 2015128120 A JP2015128120 A JP 2015128120A JP 2015128120 A JP2015128120 A JP 2015128120A JP 6470130 B2 JP6470130 B2 JP 6470130B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
electrode sheet
sensitive switch
electrode
upper electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015128120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017010895A (ja
Inventor
直博 菊川
直博 菊川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2015128120A priority Critical patent/JP6470130B2/ja
Publication of JP2017010895A publication Critical patent/JP2017010895A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6470130B2 publication Critical patent/JP6470130B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Description

本発明は、車両用等のクッションパッドの下方に配置される感圧スイッチに関する。
車両における安全システムの一つとして、乗車時にシートベルトが非着用であることを警告するアラームシステムが実用化されている。このアラームシステムでは、人の着座が検知されている状態においてシートベルトの着用が非検知となる場合に、警告が発せられる。このようなアラームシステムなどに用いられる感圧スイッチとして、下記特許文献1が提案されている。
この特許文献1の感圧スイッチは、クッションパッドの下面側に配置され、下部フィルムと、上部フィルムと、下部フィルム及び上部フィルム間に介装されるフィルム状のスペーサとで構成される。下部フィルムの一面に設けられる電極と上部フィルムの一面に設けられる電極とは対向され、当該電極が対向するスペーサ部分は開口されている。
このような感圧スイッチにおける下部フィルム、上部フィルム及びスペーサは可撓性を有する樹脂となっており、当該感圧スイッチがクッションパッドにより押圧された場合には、下部フィルムと上部フィルムとがスペーサの開口に入り込むように撓む。この結果、下部フィルムの電極と上部フィルムの電極とが接触して感圧スイッチがオンになる。
特開2013−220693号公報
しかしながら、クッションパッドの下面にバリ等の突起が存在していることもあり、当該突起がある部分によって感圧スイッチが押圧された場合、当該感圧スイッチに加わる圧力が不均一となる。
この場合、クッションパッドに荷物が置かれているにもかかわらず感圧スイッチがオンになる、あるいは、当該クッションパッドに人が着座しているにもかかわらず感圧スイッチがオンしないなど、誤検出する傾向が懸念される。
そこで本発明は、誤検出を緩和させ得る感圧スイッチを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、クッションパッドの下面側に配置される感圧スイッチであって、第1電極を有する下側電極シートと、前記下側電極シートよりも前記クッションパッド側に配置され、前記第1電極と対向する第2電極を有する上側電極シートと、前記下側電極シートと前記上側電極シートとの間に介在し、前記第1電極と前記第2電極とが対向する部位に開口を有するスペーサと、前記下側電極シートにおける前記上側電極シート側の面とは逆側の面に設けられ、前記上側電極シートが押圧された場合に前記下側電極シートを上側に押圧する押圧部材とを備え、前記下側電極シートは、前記上側電極シートの剛性よりも低い剛性を有するとともに、可撓性を有し、前記上側電極シートは、前記クッションパッドの剛性よりも高い剛性を有することを特徴とする。
この感圧スイッチでは、上側電極シートがクッションパッドの剛性よりも高い剛性を有するため、第1電極と第2電極とが接触するまで上側電極シートが下側電極シートよりも撓まない。このため、クッションパッドによって上側電極シートが押圧された場合、当該クッションパッド下面にバリ等の突起があってもなくても同じような応力が押圧部材に伝達され、当該押圧部材が下側電極シートを上側に押圧することになる。したがって、可撓性を有する下側電極シートは、第1電極と第2電極とが対向するスペーサの開口に入り込むように撓むことで下側電極シートの第1電極と上側電極シートの第2電極とが接触し、感圧スイッチがオンとなる。
このように本発明の感圧スイッチは、クッションパッド下面にバリ等の突起があってもなくても、当該クッションパッドから上部側に加えられる圧力をおおむね均一に下部側に伝達させ、当該下部側の第1電極を押し上げて上部側の第2電極と接触させる。したがって、クッションパッドに荷物が置かれているにもかかわらず感圧スイッチがオンになる、あるいは、当該クッションパッドに人が着座しているにもかかわらず感圧スイッチがオンしないなどの誤検出が低減される。こうして、誤検出を緩和させ得る感圧スイッチが提供される。
また、前記上側電極シートは、金属シートであることが好ましい。
このようにした場合、上側電極シートが樹脂である場合などに比べて、上側電極シートが薄くても、第1電極と第2電極とが接触するまで上側電極シートが撓まないようにすることができる。また、上側電極シートが樹脂である場合にその上面側に金属板などを取り付けることなく、第1電極と第2電極とが接触するまで上側電極シートが撓まないようにすることができ、部品点数を削減できる。
また、上側電極シートは、前記下側電極シートよりも厚いことが好ましい。
このようにした場合、上述したように、クッションパッド下面にバリ等の突起があることに起因する誤検出をより一段と緩和させるのみならず、当該突起による上側電極シート20の損傷をより一段と低減させて感圧スイッチの耐久性を向上させることができる。
また、前記押圧部材は、前記第1電極と重なる部位の少なくとも一部が、前記第1電極と重ならない部位の剛性よりも高い剛性を有することが好ましい。
このようにした場合、第1電極と重なる部位の少なくとも一部によって下側電極シートを確実に撓ませて感圧スイッチをオンさせつつも、当該第1電極と重ならない部位によって感圧スイッチの配置安定性を高めることができる。
以上のように本発明によれば、誤検出を緩和させ得る感圧スイッチが実現される。
感圧スイッチの構成を示す分解図である。 感圧スイッチの断面を示す図である。 感圧スイッチの等価回路を示す図である。 クッションパッドの下方に配置される感圧スイッチの様子を示す断面図である。 感圧スイッチがオンする様子を示す断面図である。 3つのスイッチが直列に接続される感圧スイッチの等価回路を示す図である。 2つのスイッチが並列に接続される感圧スイッチの等価回路を示す図である。
本発明を実施するための実施形態について図面を用いながら詳細に説明する。図1は、感圧スイッチの構成を示す分解図であり、図2は感圧スイッチの断面を示す図である。図1及び図2に示すように、本実施形態の感圧スイッチ1は、下側電極シート10、上側電極シート20、スペーサ30、導電性部材40(図2)及び押圧部材であるクッションフォーム50を主な構成要素として備える。
下側電極シート10は、感圧スイッチ1の下部側とされるべきものであり、絶縁シート11、第1電極12、一対の端子13及び第1接点部14を有している。
絶縁シート11は、可撓性を有するフィルム状の絶縁シートとされ、例えば矩形状とされる。本実施形態の場合、絶縁シート11は、第1電極12を配置すべきメインブロックB1と、端子13を配置すべきサブブロックB2とからなる。サブブロックB2は、メインブロックB1における長手方向の端部に一体成形される。絶縁シート11の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)又はポリエチレンナフタレート(PEN)等の樹脂が挙げられる。
第1電極12は、スイッチSW(図2)を構成する一方のスイッチ素子であり、例えば円形の金属印刷層とされる。この第1電極12は、メインブロックB1の一方の表面上に配置される。
一対の端子13は、導体の層であり、例えば略四角形の金属シートとされる。これら端子13は、第1電極12が配置されている面と同じ側となるサブブロックB2の表面上に配置される。一方の端子13Aは第1配線15Aを介して第1電極12と電気的に接続され、他方の端子13Bは第1配線15Bを介して第1接点部14と電気的に接続される。
第1接点部14は、感圧スイッチ1に外圧が加わらない場合にも電気的な接続を維持する接続維持部AP(図2)を構成する構成要素の1つであり、例えば第1電極12の外径よりも小さい外径でなる略円形の金属印刷層とされる。この第1接点部14は、第1電極12が配置されている面と同じ側となるメインブロックB1の表面上に配置される。
上側電極シート20は、感圧スイッチ1の上部側とされるべきものであり、金属シート21、第2電極22及び第2接点部24を有している。
金属シート21は、下側電極シート10のシート部分である絶縁シート11及びクッションパッド52(図4)の剛性よりも高い剛性を有し、例えば矩形状とされる。本実施形態の場合、金属シート21は、絶縁シート11のメインブロックB1と同形同大とされる。金属シート21の材料としては、銅、鉄、アルミニウム、ニッケルもしくはこれら2以上の合金(SUS等)などが挙げられる。
第2電極22は、スイッチSW(図2)を構成する他方のスイッチ素子であり、金属シート21においてスペーサ30を介して第1電極12と対向する部位とされる。すなわち、金属シート21の一部が第2電極22を兼ねている。なお、例えば、金属シート21と同じ材料又は異なる材料の金属層が、第2電極22として、金属シート21においてスペーサ30を介して第1電極12と対向する部位に配置されても良い。
第2接点部24は、接続維持部AP(図2)を構成する構成要素の1つであり、金属シート21においてスペーサ30を介して第1接点部14と対向する部位とされる。すなわち、金属シート21の一部が第2接点部24を兼ねている。なお、例えば、金属シート21と同じ材料又は異なる材料の金属層が、第2接点部24として、金属シート21においてスペーサ30を介して第1接点部14と対向する部位に配置されても良い。
第2接点部24と第2電極22とは金属シート21によって電気的に接続される。すなわち、金属シート21の一部が第2接点部24と第2電極22とを繋ぐ配線をも兼ねている。
スペーサ30は、フィルム状の絶縁シートとされ、開口31を有する。本実施形態の場合、スペーサ30は、絶縁シート11のメインブロックB1と同形同大とされる。このスペーサ30の材料としては、絶縁シート11と同様に、PET、PI又はPEN等の樹脂を挙げることができる。なお、スペーサ30の材料は、絶縁シート11の材料と同じであっても異なっていても良い。
開口31は、第1電極12と第2電極22とが対向するスペーサ部位に設けられる第1開口31Aと、第1接点部14と第2接点部24とが対向するスペーサ部位に設けられる第2開口31Bとを有する。本実施形態の場合、開口31の周縁形状は例えば略円形とされ、第1開口31Aの直径は第1電極12及び第2電極22の直径よりも僅かに小さい状態とされ、第2開口31Bの直径は第1接点部14及び第2接点部24の直径と同程度とされる。
導電性部材40(図2)は、接続維持部AP(図2)を構成する構成要素の1つで、第1接点部14と第2接点部24とを電気的に接続する部材である。この導電性部材40は、スペーサ30の第2開口31Bに設けられ、第1接点部14と第2接点部24とスペーサ30とで囲まれる。なお、図2に示す導電性部材40は、第2開口31Bを構成するスペーサ30の壁面と隙間なく第2開口31B内に充填されているが、当該壁面と隙間を有していても良い。
本実施形態の場合、導電性部材40は、導電性基材41と導電性粘着剤42とによって構成される。
導電性基材41は導電性粘着剤42の剛性よりも高い剛性を有する。導電性基材41の材料としては、例えば銅、鉄、アルミニウム、ニッケルもしくはこれら2以上の合金などの金属、あるいは、導電性コンパウンド、ABS系永久制電性樹脂、チタン酸カリウム繊維複合樹脂、カーボン繊維入り樹脂などの樹脂が挙げられる。
この導電性基材41は、スペーサ30の熱膨張率と同じ熱膨張率を有することが好ましい。ここでいう同じとは、導電性基材41とスペーサ30との熱膨張率が厳密に一致する場合に限らず、感圧スイッチ1に熱サイクルが加わっても絶縁シート11が撓まない程度であれば、導電性基材41とスペーサ30との熱膨張率が異なっている場合も含まれる。導電性基材41とスペーサ30との熱膨張率が同じとされた場合、導電性基材41とスペーサ30との熱膨張率が同じとされていない場合に比べて、熱サイクルが加わっても当該導電性基材41とスペーサ30との相対的な厚み変化の差を小さくすることができ、導電性部材40と絶縁シート11とをより一段と剥がれ難くすることができる。なお、導電性粘着剤42は変形し易いため、導電性基材41とスペーサ30との熱膨張率が異なっていたとしても、当該導電性粘着剤42が変形することで、導電性基材41とスペーサ30との接続を維持させることが可能である。
導電性粘着剤42は、可撓性を有する下部側の下側電極シート10(絶縁シート11)の第1接点部14と接する部分、及び、可撓性を有する上部側の上側電極シート20(金属シート21)の第2接点部24と接する部分に設けられる。これら上部側の導電性粘着剤42と、下部側の導電性粘着剤42とに導電性基材41が挟まれる。
クッションフォーム50は、下側電極シート10における上側電極シート20側の面とは逆側の面に設けられ、当該上側電極シート20が押圧された場合に下側電極シート10を上側に押圧する押圧部材である。本実施形態の場合、クッションフォーム50は、絶縁シート11のメインブロックB1と同形同大とされる。また、クッションフォーム50は、例えば、多数の空孔が設けられたスポンジ状の樹脂、樹脂製の繊維が絡み合った不織布又はゴム等から形成される。このクッションフォーム50の剛性は、下側電極シート10(絶縁シート11)の剛性と同じもしくは下側電極シート10(絶縁シート11)の剛性よりも低くされる。
上述の下側電極シート10、上側電極シート20、スペーサ30、導電性部材40及びクッションフォーム50は接着することで感圧スイッチ1が得られる。すなわち、下側電極シート10の第1接点部14及び上側電極シート20の第2接点部24の一方に対して導電性部材40における一端側の導電性粘着剤42が接着される。そして、スペーサ30の一方の面に下側電極シート10が接着され、当該スペーサ30の他方の面に上側電極シート20が接着される。このとき、下側電極シート10の第1接点部14及び上側電極シート20の第2接点部24の他方に対して導電性部材40における他端側の導電性粘着剤42が接着される。また、下側電極シート10における上側電極シート20側の面とは逆側の面にクッションフォーム50が接着される。このようにして感圧スイッチ1が得られる。
この感圧スイッチ1における第1開口31A及び第2開口31Bが設けられていないスペーサ部分の絶縁シート11から金属シート21までの距離D1(図2)と、第2開口31Bが設けられているスペーサ部分の絶縁シート11から金属シート21までの距離D2(図2)とは同じである。ここでいう同じとは、絶縁シート11が撓まない程度であれば、距離D1と距離D2とが異なっている場合も含まれる。なお、距離D1はスペーサ30の厚み(絶縁シート11との界面から金属シート21との界面までの距離)に相当し、距離D2は第1接点部14の厚さ、及び、導電性部材40の厚さを足した厚さ(総厚)に相当する。
図3は、感圧スイッチ1の等価回路を示す図である。図3に示すように、感圧スイッチ1の回路末端である一対の端子13A,13Bの間には、スイッチSW(第1電極12及び第2電極22)と、接続維持部AP(第1接点部14、導電性部材40及び第2接点部24)とが設けられる。
このスイッチSWは一対の端子13A,13B間に電気的に直列に接続され、当該一対の端子13A,13Bを介して図示しない外部の電子機器に接続される。
次に、上述の感圧スイッチ1が車両などのクッションパッドに取り付けられた場合について説明する。
図4は、クッションパッドの下方に配置される感圧スイッチの様子を示す断面図である。図4に示すように、図示しないフレームの開口に張り渡される複数本のばね51上にクッションパッド52が載置され、当該複数本のばね51のうち互いに隣接する2本のばね51の一部に取り付けられる台座53上に感圧スイッチ1が載置される。
すなわち、図4に示す例では、感圧スイッチ1は台座53を介してばね51に支持され、クッションパッド52の下面から隙間を隔てて互いに隣接するばね51間に配置される。このため、感圧スイッチ1は、クッションパッド52によって押圧されていない状態にあり、当該感圧スイッチ1のスイッチSWを構成する第1電極12と第2電極22とはスペーサ30の開口31を介して離間した状態で対向している。
図5は、感圧スイッチがオンする様子を示す断面図である。図5に示すように、クッションパッド52に人が着座した場合、クッションパッド52の下面が隣接するばね間に落ち込んで感圧スイッチ1と接し、当該クッションパッド52に感圧スイッチ1が押圧される。
この場合、感圧スイッチ1では、上側電極シート20が金属シート21であるため撓まない一方、クッションフォーム50が撓んで下側電極シート10を上側に押圧する。下側電極シート10の絶縁シート11は可撓性を有するため、クッションフォーム50からの圧力を受けてスペーサ30の第1開口31Aに入り込むように撓んで、当該第1開口31Aを介して互いに対向される第1電極12と第2電極22とが接触する。こうして感圧スイッチ1のスイッチSWがオンとなり、当該感圧スイッチ1の回路が導通することになる。
以上のとおり、本実施形態の感圧スイッチ1は、下側電極シート10及び上側電極シート20と、これら下側電極シート10及び上側電極シート20間に介在するスペーサ30とを備える。また、感圧スイッチ1は、下側電極シート10における上側電極シート20側の面とは逆側の面に設けられるクッションフォーム50を備える。
上側電極シート20は、クッションパッド52の剛性よりも高い剛性を有する金属シート21とされているため、クッションパッド52によって押圧された場合にも撓まない。したがって、クッションパッド下面にバリ等の突起があってもなくても同じような応力が押圧部材であるクッションフォーム50に伝達され、当該クッションフォーム50が下側電極シート10を上側に押圧することになる。
一方、上側電極シート20の剛性よりも低い剛性を有する下側電極シート10のシート部分である絶縁シート11は可撓性を有している。このため、クッションフォーム50によって下側電極シート10が上側に押圧された場合、下側電極シート10は、スペーサ30の第1開口31Aに入り込むように撓むことで下側電極シート10の第1電極12と上側電極シート20の第2電極22とが接触し、感圧スイッチ1がオンとなる。
このように感圧スイッチ1は、クッションパッド下面にバリ等の突起があってもなくても、当該クッションパッド52から上部側に加えられる圧力をおおむね均一に下部側に伝達させ、当該下部側の第1電極12を押し上げて上部側の第2電極22と接触させる。したがって、クッションパッド52に荷物が置かれているにもかかわらず感圧スイッチ1がオンになる、あるいは、当該クッションパッド52に人が着座しているにもかかわらず感圧スイッチ1がオンしないなどの誤検出が低減される。こうして、誤検出を緩和させ得る感圧スイッチ1が提供される。
なお、クッションパッド52の剛性よりも低い剛性を有する上側電極シート20が採用される場合に比べて、当該上側電極シート20の剛性よりも低い剛性を有する下側電極シート10の材料の選択幅を広げることができる。
本実施形態の場合、上側電極シート20が金属シート21である。このため、金属シート21に代えて固い樹脂が採用される場合などに比べると、上側電極シート20が薄くても、第1電極12と第2電極22とが接触するまで上側電極シート20が撓まないようにすることができる。また、金属シート21が樹脂である場合にその上面側に金属板などを取り付けることなく、第1電極12と第2電極22とが接触するまで上側電極シート20が撓まないようにすることができ、部品点数を削減できる。
また、本実施形態の感圧スイッチ1では、下側電極シート10の一面に設けられる第1電極12と、上側電極シート20の一面に設けられる第2電極22とで構成されるスイッチSWは1つである。このため、一方の端子13Aと他方の端子13B間に電気的に直列に接続されるスイッチの直列数も1つである。
このような感圧スイッチ1では、下側電極シート10の第1接点部14と上側電極シート20の第2接点部24とが導電性部材40を介して下側電極シート10に形成される回路部位と上側電極シート20に形成される回路部位とが常時的に導通状態にある。このため、感圧スイッチ1では回路の一対の端子13A及び13Bを下側電極シート10及び上側電極シート20の一方に配置することができる。したがって、例えば、スイッチSWに対して並列となる抵抗を接続する場合に下側電極シート10又は上側電極シート20の表面上に設けることができ、この結果、感圧スイッチ1の外部に抵抗を設ける場合に比べて電気的な接続信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態の感圧スイッチ1では、第1開口31A及び第2開口31Bが設けられていないスペーサ部分の絶縁シート11から金属シート21までの距離D1と、第2開口31Bが設けられているスペーサ部分の絶縁シート11から金属シート21までの距離D2とは同じである。このため、絶縁シート11に復元力が働くことはない。したがって、導電性部材40と絶縁シート11とが剥がれ難くなり、この結果、電気的な接続信頼性を向上させることができる。
(2)他の実施形態
以上、実施形態が一例として説明された。しかしながら本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば上記実施形態では、上側電極シート20が金属シート21とされた。しかしながら、上側電極シート20のシート部分は、下側電極シート10のシート部分である絶縁シート11と同じ絶縁シートと、当該絶縁シートの上側面に貼り付けられる金属シートとで構成されても良い。あるいは、上側電極シート20のシート部分は、クッションパッド52の剛性よりも高い剛性を有する限り絶縁シートとされても良い。ただし、上側電極シート20が金属シート21である場合、上側電極シート20のシート部分が樹脂である場合などに比べて、上側電極シート20が薄くても、第1電極12と第2電極22とが接触するまで上側電極シート20が撓まないようにすることができる。また、上側電極シート20のシート部分が樹脂である場合にその上面側に金属板などを取り付けることなく、第1電極12と第2電極22とが接触するまで上側電極シート20が撓まないようにすることができ、部品点数を削減できる。さらに、クッションパッド52の剛性よりも低い剛性を有する上側電極シート20が採用される場合に比べて、当該上側電極シート20の剛性よりも低い剛性を有する下側電極シート10の材料の選択幅を広げることができる。
なお、上側電極シート20のシート部分の剛性を下側電極シート10の絶縁シート11及びクッションパッド52の剛性よりも高くするためには、次の第1事項および第2事項の少なくとも一方が備えられると良い。第1事項は、上側電極シート20の絶縁シートの厚みを、下側電極シート10の絶縁シート11の厚みよりも大きくすることである。第2事項は、上側電極シート20の絶縁シートにおける材質自体の剛性を、下側電極シート10の絶縁シート11における材質自体の剛性よりも高くすることである。このようにすれば、上述したように、クッションパッド下面にバリ等の突起があることに起因する誤検出をより一段と緩和させるのみならず、当該突起による上側電極シート20の損傷をより一段と低減させて感圧スイッチ1の耐久性を向上させることができる。
要するに、上側電極シート20は、第1電極12と第2電極22とが接触するまで下側電極シート10よりも撓まないものであれば良い。なお、第1電極12と第2電極22とが接触するまで、当該第1電極12が同じ位置に留まる程度に上側電極シート20が剛性を有していることがより好ましい。
また上記実施形態では、下側電極シート10における上側電極シート20側の面とは逆側の面に、当該下側電極シート10における絶縁シート11のメインブロックB1と同形同大のクッションフォーム50が設けられた。しかしながら、下側電極シート10における上側電極シート20側の面とは逆側の面のうち、スペーサ30の第1開口31Aの下側となる部位にクッションフォーム50が設けられれば、当該クッションフォーム50の大きさは特に限定されない。
また、クッションフォーム50の剛性は、下側電極シート10(絶縁シート11)の剛性と同じもしくは下側電極シート10(絶縁シート11)の剛性よりも低くされた。しかしながら、クッションフォーム50の剛性は、下側電極シート10(絶縁シート11)の剛性よりも高くても良い。
要するに、下側電極シート10における上側電極シート20側の面とは逆側の面に設けられ、当該上側電極シート20が押圧された場合に下側電極シート10を上側に押圧する押圧部材が適用可能である。
なお、押圧部材は、感圧スイッチ1を平面視した場合に第1電極12と重なる部位(第1開口31Aと重なる部位)の少なくとも一部が、第1電極12と重ならない部位の剛性よりも高い剛性を有することが好ましい。
例えば、フェノール樹脂又はエポキシ等の樹脂や金属などの剛性の高い部材を第1電極12と重なる部位に配置し、その周囲である第1電極12と重ならない部位には、剛性の低いクッション部材を配置することで押圧部材を構成する。
このようにした場合、押圧部材において第1電極12と重なる部位によって下側電極シート10を確実に撓ませて感圧スイッチ1をオンさせつつも、当該押圧部材における第1電極12と重ならない部位によって感圧スイッチ1の配置安定性を高めることができる。
また上記実施形態では、一対の端子13A,13B間に電気的に直列に接続されるスイッチの直列数が1つとされた。しかしながら、この直列数は奇数であれば、1つでなくても良い。直列数が奇数である限り、上記実施形態と同様に、感圧スイッチ1における回路の一対の端子である端子13A及び13Bを、下側電極シート10又は上側電極シート20のいずれか一方側に配置することができる。
なお、例えば図6に示すように、感圧スイッチ1の回路において3つのスイッチが直列に接続される場合、一対の端子13A及び13B間に電気的に直列に接続されるスイッチの直列数としては3つとなる。一方、図7に示すように、感圧スイッチ1の回路において2以上のスイッチが並列に接続される場合、当該並列に接続されるスイッチ群の各スイッチは一対の端子13A及び13B間でそれぞれ直列に接続されることになる。したがって、スイッチ群におけるスイッチ数が複数であっても、一対の端子13A及び13B間に電気的に直列に接続されるスイッチの直列数としては1つとなる。
また上記実施形態では、導電性部材40が第1接点部14と第2接点部24とスペーサ30とで囲まれた。しかしながら、導電性部材40は第1接点部14と第2接点部24とスペーサ30とで囲まれていなくても良い。具体的には、例えば、スペーサ30の周縁よりも内側の部位に設けられる第2開口31Bに代えて、当該スペーサ30の一端部に切り欠きを設け、当該切り欠きを介して第1接点部14と第2接点部24とを対向させる。このようにすれば、導電性部材40の側方の一部が開放されることになる。ただし、上述したように、外部の水分などに起因する導電性部材40の経時的劣化を抑制する観点では、導電性部材40が第1接点部14と第2接点部24とスペーサ30とで囲まれることが好ましい。
なお、感圧スイッチ1における各構成要素は、実施形態及び他の実施形態に示された内容以外に、適宜、本願目的を逸脱しない範囲で組み合わせ、省略、変更、周知技術の付加などをすることができる。
本発明は、荷重を検知すべき場所に設けられる限り利用可能性がある。例えば、車両などの乗り物の座席や介護用ベッドに対して利用可能性があり、シートベルトを着用すべき座席に対して特に利用可能性がある。
1・・・感圧スイッチ
10・・・下側電極シート
11・・・絶縁シート
12・・・第1電極
13・・・端子
14・・・第1接点部
20・・・上側電極シート
21・・・金属シート
22・・・第2電極
24・・・第2接点部
30・・・スペーサ
31・・・開口
31A・・・第1開口
31B・・・第2開口
40・・・導電性部材
41・・・導電性基材
42・・・導電性粘着剤
50・・・クッションフォーム(押圧部材)

Claims (4)

  1. クッションパッドの下面側に配置される感圧スイッチであって、
    第1電極を有する下側電極シートと、
    前記下側電極シートよりも前記クッションパッド側に配置され、前記第1電極と対向する第2電極を有する上側電極シートと、
    前記下側電極シートと前記上側電極シートとの間に介在し、前記第1電極と前記第2電極とが対向する部位に開口を有するスペーサと、
    前記下側電極シートにおける前記上側電極シート側の面とは逆側の面に設けられ、前記上側電極シートが押圧された場合に前記下側電極シートにおける前記第1電極が設けられる部位の少なくとも一部を上側に押圧する押圧部材と
    を備え、
    前記下側電極シートは、前記上側電極シートの剛性よりも低い剛性を有するとともに、可撓性を有し、
    前記上側電極シートは、前記クッションパッドの剛性よりも高い剛性を有する
    ことを特徴とする感圧スイッチ。
  2. 前記上側電極シートは、金属シートである
    ことを特徴とする請求項1に記載の感圧スイッチ。
  3. 前記上側電極シートは、前記下側電極シートよりも厚い
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の感圧スイッチ。
  4. 前記押圧部材は、前記第1電極と重なる部位の少なくとも一部が、前記第1電極と重ならない部位の剛性よりも高い剛性を有する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか1項に記載の感圧スイッチ。
JP2015128120A 2015-06-25 2015-06-25 感圧スイッチ Active JP6470130B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015128120A JP6470130B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 感圧スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015128120A JP6470130B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 感圧スイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017010895A JP2017010895A (ja) 2017-01-12
JP6470130B2 true JP6470130B2 (ja) 2019-02-13

Family

ID=57761747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015128120A Active JP6470130B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 感圧スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6470130B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3199464B2 (ja) * 1992-06-23 2001-08-20 株式会社ブリヂストン 感圧スイッチ
LU91130B1 (en) * 2005-01-26 2006-07-27 Iee Sarl Pressure sensitive element and seat sensor
JP2011105278A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Aisin Seiki Co Ltd 着座検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017010895A (ja) 2017-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6283126B2 (ja) 荷重検知センサユニット
JP2008311208A (ja) 感圧導電シート及びこれを用いたパネルスイッチ
JP2007132888A (ja) 感圧センサ装置
JP7440842B2 (ja) 伸縮配線部材
JP6707710B2 (ja) 荷重検知センサ
JP5890161B2 (ja) 座席装置
CN108068662B (zh) 载荷检测传感器以及载荷检测传感器单元
JP5962746B2 (ja) 圧電トランス装置
JP6470130B2 (ja) 感圧スイッチ
JP6698151B2 (ja) 荷重検知装置
JP6487229B2 (ja) 着座センサユニット
JP2017010894A (ja) 感圧スイッチ
CN108297770B (zh) 载荷检测传感器单元
JP2017187362A (ja) 荷重検知センサ及びシート装置
JP6463161B2 (ja) 着座センサユニット
JP6971640B2 (ja) 荷重検知センサ
JP6751539B2 (ja) 荷重検知センサ、荷重検知センサユニット
JP4712255B2 (ja) 押釦スイッチ用接点部材
JP6684696B2 (ja) 荷重検知センサ及び荷重検知センサユニット
JP2017174767A (ja) 荷重検知センサユニット
JP5878070B2 (ja) 着座センサ及び座席装置
JP3183933U (ja) クリックばね付シート及びスイッチ装置
JP2017196977A (ja) 荷重検知センサユニット
JP2013083548A (ja) 感圧センサ
JP2008080998A (ja) 着座検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190117

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6470130

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250