JP6469167B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ加工装置に関する。
従来、レーザビームを走査可能なスキャナヘッドを備えたレーザ加工装置が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。このようなレーザ加工装置は、スキャナヘッドを移動しながら、被加工物に対してレーザビームを走査してレーザ加工を行うことができるようになっている。
特開昭63−204407号公報 特開昭63−223806号公報 特開2012−218030号公報
スキャナヘッドを移動しながらレーザビームを走査するレーザ加工装置は、所定の加工パラメータに基づいてレーザビームを走査すると共に、その加工パラメータからスキャナヘッドを移動させる送り速度を算出し、その算出結果に基づいてスキャナヘッドの移動を制御している。しかし、このようなレーザ加工装置では、以下のような課題がある。
図10、図11は、ロボット100の先端部にスキャナヘッド101を設け、スキャナヘッド101の移動をロボット100によって行う例を示している。ここで、図10に示すように、スキャナヘッド101からレーザビームLBを走査して被加工物の加工面にウィービング加工を行った場合、加工終了時に得られる実際の加工距離PLが、所望の加工距離PLよりも短くなることがある。これは、レーザビームLBを走査するガルバノミラーの動作が、ウィービングの端で減速する影響等によるものと考えられる。
一方、図11に示すように、加工終了時に得られる実際の加工距離PLが、所望の加工距離PLよりも長くなることもある。これは、ロボット100がコーナ部で減速する影響等によるものと考えられる。
このように、従来のレーザ加工装置は、レーザ加工を行う際に所望の加工距離と実際の加工距離とが異なってしまうことがあり、改善の余地があった。
そこで、本発明は、所望の加工距離と実際の加工距離とが一致した、高精度なレーザ加工を行うことができるレーザ加工装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るレーザ加工装置は、レーザビームを走査可能なスキャナヘッド(例えば後述するスキャナヘッド2)と、前記スキャナヘッドを所定の送り速度で移動させる移動手段(例えば後述するロボット1)と、前記スキャナヘッドを制御するスキャナヘッド制御装置(例えば後述するスキャナヘッド制御装置4)と、前記移動手段の送り速度を制御する移動制御装置(例えば後述するロボット制御装置3)と、を備え、前記スキャナヘッド制御装置は、軌跡動作に関する加工パラメータに基づいて、前記移動手段が前記スキャナヘッドを移動させる第1の方向及びこれと直交する第2の方向にレーザビームが走査されるように前記スキャナヘッドを制御するレーザ加工装置(例えば後述するレーザ加工装置10)であって、前記スキャナヘッド制御装置は、前記スキャナヘッドから被加工物に対する垂線と前記レーザビームの照射方向とのなす角θ及び焦点距離の情報を取得して、所望の加工距離と実際の加工距離との差を算出する距離算出部(例えば後述する距離算出部4c)を有し、前記距離算出部の算出結果に基づいて、所望の加工距離と実際の加工距離とが一致するように、前記移動制御装置が前記移動手段の送り速度を補正するように制御するか、または、前記スキャナヘッド制御装置が前記加工パラメータを補正するように制御する、レーザ加工装置。
(2) 前記スキャナヘッド制御装置の前記距離算出部は、レーザ加工中の所定の補間周期毎に、所望の加工距離と実際の加工距離との差を算出し、前記距離算出部の算出結果に基づいて、所望の加工距離と実際の加工距離とが一致するように、前記移動制御装置が、前記補間周期毎に、前記移動手段の送り速度を補正するように制御するか、または、前記スキャナヘッド制御装置が、前記補間周期毎に、前記加工パラメータを補正するように制御するものであってよい。
(3) 前記スキャナヘッド制御装置の前記距離算出部は、レーザ加工に先立って、所望の加工距離と実際の加工距離との差を算出し、前記距離算出部の算出結果に基づいて、所望の加工距離と実際の加工距離とが一致するように、前記移動制御装置が、レーザ加工に先立って、前記移動手段の送り速度を補正するように制御するか、または、前記スキャナヘッド制御装置が、レーザ加工に先立って、前記加工パラメータを補正するように制御するものであってよい。
本発明によれば、所望の加工距離と実際の加工距離とが一致した、高精度なレーザ加工を行うことができるレーザ加工装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置の全体構成を示すブロック図である。 図1に示すレーザ加工装置のスキャナヘッドの内部構成を説明する図である。 加工パラメータの一例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置における補正動作の第1制御形態の概要を示す図である。 第1制御形態の第1態様の補正動作を説明するフローチャートの一例を示す図である。 第1制御形態の第2態様における補正モードの補正動作を説明するフローチャートの一例を示す図である。 第1制御形態の第2態様における加工モードの補正動作を説明するフローチャートの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置における補正動作の第2制御形態の概要を示す図である。 第2制御形態の第1態様の補正動作を説明するフローチャートの一例を示す図である。 第2制御形態の第2態様における補正モードの補正動作を説明するフローチャートの一例を示す図である。 第2制御形態の第2態様における加工モードの補正動作を説明するフローチャートの一例を示す図である。 従来のレーザ加工装置において実際の加工距離が所望の加工距離よりも短くなる例を説明する図である。 従来のレーザ加工装置において実際の加工距離が所望の加工距離よりも長くなる例を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
[レーザ加工装置の全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置の全体構成を示すブロック図である。レーザ加工装置10は、ロボット1、スキャナヘッド2、ロボット制御装置3、スキャナヘッド制御装置4及びレーザ発振器5を備えている。
ロボット1は、複数の関節を有する多関節ロボットであり、先端部にスキャナヘッド2を備えている。ロボット1は、各関節を駆動するための図示しない複数のモータを有し、各モータが駆動することにより、図1では図示しない被加工物の加工面に対してスキャナヘッド2を移動させることができるように構成されている。このロボット1は、本発明の移動手段の一例である。
スキャナヘッド2は、レーザ発振器5からレーザ光の供給を受けて、被加工物の加工面に対してレーザビームLBを走査可能に構成されている。具体的には、スキャナヘッド2は、図2に示すように、レーザ光を集光する集光レンズ6と複数のガルバノミラー7、8を内部に有している。ガルバノミラー7、8は、それぞれモータ7a、8aによって独立に回転して角度を変化させることができる。レーザ発振器5からスキャナヘッド2に供給されたレーザ光は、集光レンズ6により集光された後、ガルバノミラー7、8に順次入射する。ガルバノミラー7、8は、それぞれモータ7a、8aによって回転し、レーザ光の反射方向を変化させる。これにより、スキャナヘッド2は、被加工物の加工面に対してレーザビームLBを走査することができる。なお、図2中の符号20は、レーザビームLBが照射される加工エリアを示す。
ロボット制御装置3は、ロボット1にロボット送り速度指令を出力して複数のモータの駆動を制御する。ロボット送り速度指令によって複数のモータが駆動することにより、ロボット1は各モータの駆動に応じたロボット送り速度で移動し、先端部のスキャナヘッド2を移動させる。ロボット送り速度の情報はスキャナヘッド制御装置4に出力することができる。図1中の符号3aは、ロボット制御装置3が備える制御部である。この制御部3aは、ロボット1の複数のモータの駆動やその他の制御を行う。このロボット制御装置3は、本発明の移動制御装置の一例である。
スキャナヘッド制御装置4は、レーザ発振器5からスキャナヘッド2へのレーザ光の供給を制御すると共に、スキャナヘッド2に対してスキャナ走査指令を出力してモータ7a、8aの回転を制御し、ガルバノミラー7、8の角度を変化させる。これにより、スキャナヘッド2からのレーザビームLBの走査が制御される。このスキャナヘッド2は、レーザ加工時にロボット制御装置3がスキャナヘッド2を移動させる方向を第1の方向としたとき、ガルバノミラー7、8の回転によって、レーザビームLBを第1の方向及びこれと直交する第2の方向に走査可能に構成されている。図1中の符号4aは、スキャナヘッド制御装置4が備える制御部である。制御部4aは、スキャナヘッド2のモータ7a、8aの駆動やその他の制御を行う。
スキャナ走査指令は、レーザビームLBの軌跡動作に関する所定の加工パラメータに基づく指令である。すなわち、被加工物に対するレーザ加工は、スキャナヘッド2が第1の方向に移動しながら、ガルバノミラー7、8によってレーザ光の反射方向を第2の方向に変化させ、被加工物の加工面に向けて所望の動きで軌跡を形成するようにレーザビームLBを走査することにより行われる。このときレーザビームLBが所望の動きで軌跡を形成するのに必要な加工パラメータが、軌跡動作に関する加工パラメータである。例えば、図3に示すジグザグ状の軌跡でウィービング加工を行う場合、レーザビームの加工速度F、ピッチP及び振り幅Wが、軌跡動作に関する加工パラメータの一例として挙げられる。従って、スキャナヘッド制御装置4は、被加工物に対して加工を行う際、軌跡動作に関する所定の加工パラメータに基づいて、スキャナヘッド2にスキャナ走査指令を出力する。これにより、ガルバノミラー7、8は、レーザビームLBが第1の方向及び第2の方向に所望の動きで軌跡を形成し得るように回転制御される。なお、図3中のX軸に沿う方向が第1の方向、Y軸に沿う方向が第2の方向である。
軌跡動作に関する加工パラメータは、例えばスキャナヘッド制御装置4が備える記憶部4bに予め設定されている。この加工パラメータの情報は、ロボット制御装置3にも出力される。ロボット制御装置3は、スキャナヘッド制御装置4から出力された加工パラメータに基づいて、ロボット1がスキャナヘッド2を移動させる際のロボット送り速度V(図3参照)を算出する。ロボット制御装置3は、このロボット送り速度Vを算出するための送り速度算出部3bを備える。算出されたロボット送り速度Vは、ロボット制御装置3が備える記憶部3cに設定される。ロボット制御装置3は、記憶部3cに設定されたロボット送り速度Vに基づいてロボット1にロボット送り速度指令を出力し、ロボット1のモータを駆動してスキャナヘッド2を第1の方向に移動させる。
[レーザ加工装置の補正動作]
次に、このレーザ加工装置10において、所望の加工距離と実際の加工距離とを一致させる補正動作について説明する。
まず、所望の加工距離は、レーザ加工が完全に終了した時点で到達しているべき加工距離に限らず、レーザ加工の途中の任意の時点で到達しているべき加工距離も含む。
また、所望の加工距離と実際の加工距離とが一致するとは、ロボット1を横から見て、被加工物の加工面に対して垂直にレーザビームが照射されている状態のことをいう。従って、例えば図4に示すように、被加工物の加工面30に対するレーザビームLBの照射角度から、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとの差、すなわち過不足分の加工距離PLを求めることができる。この過不足分の加工距離PLは、スキャナヘッド2から被加工物の加工面30に対する垂線とレーザビームLBの照射方向とのなす角θ及び焦点距離FLの情報によって取得することができる。
角θは、スキャナヘッド2内のガルバノミラー7、8の回転角度情報から取得することができる。回転角度情報は、例えばモータ7a、8aにステッピングモータを使用した場合、ステッピングモータのステップ数であり得る。また、回転角度情報は、例えばモータ7a、8aにロータリーエンコーダを使用した場合、ロータリーエンコーダのパルス数であり得る。焦点距離FLは、スキャナヘッド2と被加工物の加工面30との距離であり、例えばスキャナヘッド制御装置4の記憶部4bに予め記憶しておくことができる。
スキャナヘッド制御装置4は、図1に示すように、この過不足分の加工距離PLを算出するための距離算出部4cを備えている。距離算出部4cは、取得された角θ及び焦点距離FLの情報から過不足分の加工距離PLを算出する。過不足分の加工距離PLの算出タイミングは、1つの態様として、レーザ加工中の所定の補間周期毎に行うことができる。また、他の1つの態様として、レーザ加工に先立って補正モードが設定される場合、その補正モード中に行うことができる。算出された過不足分の加工距離PLの情報は、スキャナヘッド制御装置4の記憶部4bに記憶される。
レーザ加工装置10において、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとを一致させる補正動作は、以上により取得された過不足分の加工距離PLの情報に基づいて、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとが一致するように、過不足分の加工距離PLを補間することにより行われる。但し、本発明における補正は、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとを完全一致させるものに限らず、加工精度に大きな影響がない程度にプラス側またはマイナス側に若干ずれていてもよい。従って、本発明において、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとが一致するとは、必ずしも両者が完全に一致することに限定されない。
本発明における具体的な補正動作は、ロボット制御装置3がロボット送り速度を補正することによって制御される第1制御形態と、スキャナヘッド制御装置4が軌跡動作に関する加工パラメータを補正することによって制御される第2制御形態とがある。
以下、各制御形態について説明する。
<補正動作の第1制御形態>
図4は、本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置における補正動作の第1制御形態の概要を示している。ここでは、レーザビームLBが、被加工物の加工面30に対してジグザグ状の軌跡を形成するように、前述したウィービング用加工パラメータ(加工速度F、ピッチP、振り幅W)に基づいてウィービング加工を行う場合を例示している。
第1制御形態は、スキャナヘッド制御装置4の距離算出部4cで過不足分の加工距離PLを算出し、その算出結果をロボット制御装置3へフィードバックする。そして、ロボット制御装置3は、フィードバックされた過不足分の加工距離PLの情報に基づいて、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとが一致するように、ロボット送り速度を自動で補正し、補正後のロボット送り速度を用いてロボット1を制御するものである。
これにより、レーザ加工装置10は、ロボット制御装置3が過不足分の加工距離PLを補間するようにロボット送り速度を自動で補正するので、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとが一致した高精度なレーザ加工を行うことができる。
ロボット送り速度の具体的な補正方法は特に限定されないが、例えば、所定の補正演算式を送り速度算出部3bに用意しておき、過不足分の加工距離PLと加工パラメータとから補正後のロボット送り速度を演算して得ることができる。また、過不足分の加工距離PL及び加工パラメータと、それに応じたロボット送り速度の補正値とを対応させたデータテーブルを、例えば送り速度算出部3bに用意しておき、このデータテーブルに基づいて補正後のロボット送り速度を得ることもできる。
この第1制御形態の具体的な補正動作の態様は、レーザ加工中の所定の補間周期毎に繰り返し行う第1態様と、実際のレーザ加工に先立つ補正モードで行う第2態様とがある。
以下、各態様について説明する。
(第1制御形態の第1態様)
第1制御形態の第1態様の補正動作について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。図5は、補正動作を所定の補間周期毎に行う場合である。この補正動作は、ロボット制御装置3の制御部3aによって実行される。
レーザ加工装置10を起動すると、ロボット制御装置3は、スキャナヘッド制御装置4から出力されるウィービング用加工パラメータに基づいて、送り速度算出部3bでロボット送り速度を算出する(ステップS101)。次いで、ロボット制御装置3は、算出されたロボット送り速度は補正前の速度であるかを判定する(ステップS102)。ここでは未だ補正前のロボット送り速度であるから、ロボット制御装置3は、ステップS101で算出されたロボット送り速度を使用して、ロボット1に対してロボット送り速度指令を出力する(ステップS103)。これにより、ロボット1が移動してスキャナヘッド2を移動させる(ステップS104)。その後、レーザ加工装置10は、スキャナヘッド2の移動と、ウィービング加工パラメータに基づくレーザビームLBの走査とにより、被加工物の加工面30に所定の軌跡を形成するようにウィービング加工を行う。
この第1態様では、ウィービング加工が継続している間に、所定の補間周期で補正動作を行う。ウィービング加工開始後、ロボット制御装置3は、ウィービング加工が終了したかを判定する(ステップS105)。ウィービング加工が終了したかどうかは、例えば、予めロボット制御装置3に記憶されているウィービング加工終了位置にロボット1が到達したことによって判断できる。そして、終了していないと判定された場合、所定の補間周期が来たら、ロボット制御装置3は、スキャナヘッド制御装置4に対し、現時点での過不足分の加工距離PLを算出するよう指令を出す。この指令を受けて、スキャナヘッド制御装置4は、距離算出部4cで現時点での過不足分の加工距離PLを算出し、算出結果をロボット制御装置3に出力する。これにより、ロボット制御装置3は現時点での過不足分の加工距離PLの情報を取得する(ステップS106)。
次いで、ロボット制御装置3は、過不足分の加工距離PLの情報を元に、送り速度算出部3bにおいて、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとが一致するようにロボット送り速度を補正し、新たな補正後のロボット送り速度を算出する(ステップS107)。記憶部3cに記憶されている補正前のロボット送り速度は、補正後のロボット送り速度に書き換えられる。
そして、再びステップS102に戻るが、ここでは、ロボット送り速度は補正前のロボット送り速度ではないと判定されるため、ロボット制御装置3は、ロボット1に出力するロボット送り速度指令に補正後のロボット送り速度を使用する(ステップS108)。以後、ステップS104からの処理を繰り返す。これにより、ロボット1は、補正後のロボット送り速度で移動し、スキャナヘッド2を補正後の送り速度で移動させる。以上の補正動作は、ステップS105でウィービング加工が終了していないと判定される間、所定の補間周期毎に繰り返し行われる。ステップS105でウィービング加工が終了したと判定されると、ロボット制御装置3は補正動作を終了する。
この第1実施形態の第1態様に係るレーザ加工装置10によれば、特に、レーザ加工を行っている途中で、ロボット制御装置3がロボット送り速度を自動で補正し、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとを一致させることができるので、レーザ加工中に何らかの加工精度の変動要因が発生しても容易に対応でき、常に高精度なレーザ加工を行うことができる。
なお、補間周期の情報は、例えばロボット制御装置3の図示しない補間周期設定部等に既定値として設定しておくことができる。また、補間周期は、操作者の指示により任意に変更できるようにしてもよい。
(第1制御形態の第2態様)
次に、第1制御形態の第2態様の補正動作について、図6A、図6Bに示すフローチャートを参照して説明する。図6Aは、実際のレーザ加工に先立って補正動作を行う補正モードのフローチャートの一例を示し、図6Bは、補正モードで補正された後に実際にレーザ加工を行う加工モードのフローチャートの一例を示している。この補正動作は、ロボット制御装置3の制御部3aによって実行される。
図6Aに示すように、補正モードに入ると、ロボット制御装置3は、スキャナヘッド制御装置4から出力されるウィービング用加工パラメータに基づいて、送り速度算出部3bでスキャナヘッド2を移動させるためのロボット送り速度を算出する(ステップS201)。ここでは未だ補正前のロボット送り速度であるから、ロボット制御装置3は、算出されたロボット送り速度を使用して、ロボット1にロボット送り速度指令を出力する(ステップS202)。これによりロボット1が移動し、スキャナヘッド2を移動させる(ステップS203)。その後、レーザ加工装置10は、スキャナヘッド2の移動と、ウィービング加工パラメータに基づくレーザビームLBの走査とにより、被加工物の加工面30に所定の軌跡を形成するようにウィービング加工を行う。なお、このウィービング加工は、実際に被加工物にレーザ加工を行うときと同じ軌跡を形成するようにレーザビームLBを走査するが、補正作業としてのウィービング加工であるため、このときの被加工物は、実際にレーザ加工を行う被加工物ではなく、テスト用の被加工物を使用することができる。
ウィービング加工開始後、ロボット制御装置3は、ウィービング加工が終了したかを判定する(ステップS204)。終了していない場合は、ステップS203からの処理を繰り返す。一方、ウィービング加工が終了したと判定された場合、ロボット制御装置3は、スキャナヘッド制御装置4に対し、過不足分の加工距離PLを算出する指令を出力する。この指令を受けて、スキャナヘッド制御装置4は距離算出部4cで過不足分の加工距離PLを算出し、その算出結果をロボット制御装置3に出力する。これによりロボット制御装置3は過不足分の加工距離PLの情報を取得する(ステップS205)。
次いで、ロボット制御装置3は、過不足分の加工距離PLの情報を元に、送り速度算出部3bにおいて、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとが一致するようにロボット送り速度を補正し、新たな補正後のロボット送り速度を算出する(ステップS206)。記憶部3cに記憶されている補正前のロボット送り速度は、補正後のロボット送り速度に書き換えられる。そして、補正モードを終了する。
以上により、補正後のロボット送り速度が得られたら、図6Bの加工モードに移行する。この加工モードは、被加工物に実際にレーザ加工を行うモードである。加工モードでは、ロボット制御装置3は、ロボット1に出力するロボット送り速度指令に、補正モードで得られた補正後のロボット送り速度を使用する(ステップS211)。これにより、補正後のロボット送り速度でロボット1が移動し、スキャナヘッド2を移動させる(ステップS212)。そして、レーザ加工装置10は、スキャナヘッド2の移動と、ウィービング加工パラメータに基づくレーザビームLBの走査とにより、被加工物の加工面30に所定の軌跡を形成するように、実際の加工作業としてのウィービング加工を行う。
以後、ロボット制御装置3は、ウィービング加工が終了したかを判定し(ステップS213)、終了していないと判定される間は、ステップS212からの処理を繰り返し、終了したと判定されると、ロボット制御装置3は動作を終了する。
この第1実施形態の第2態様に係るレーザ加工装置10によれば、特に、レーザ加工に先立って、ロボット制御装置3がロボット送り速度を自動で補正して、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとを一致させることができるので、レーザ加工の開始当初から高精度なレーザ加工を行うことができる。
なお、補正モードは、例えば、ロボット制御装置3に設けられた図示しない補正モード選択スイッチ等を操作者が選択することによって任意に実行できるようにしてもよいし、起動時等のように予め決められたタイミングで自動的に実行されるようにしてもよい。
<補正動作の第2制御形態>
図7は、本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置における補正動作の第2制御形態の概要を示している。ここでも、レーザビームLBは、被加工物の加工面30に対してジグザグ状の軌跡を形成するように、前述したウィービング用加工パラメータ(加工速度F、ピッチP、振り幅W)に基づいてウィービング加工を行う場合を例示している。
第2制御形態では、スキャナヘッド制御装置4で過不足分の加工距離PL2を算出し、その算出結果をスキャナヘッド制御装置4自体へフィードバックする。そして、スキャナヘッド制御装置4は、フィードバックされた過不足分の加工距離PL2の情報に基づいて、所望の加工距離PL0と実際の加工距離PL1とが一致するように、軌跡動作に関する加工パラメータ(加工速度F、ピッチP、振り幅W)を自動で補正し、その補正された加工パラメータを用いてスキャナヘッド2を制御するものである。このとき、ロボット制御装置3においてロボット送り速度の補正は行われない。
これにより、レーザ加工装置10は、スキャナヘッド制御装置4が自動で過不足分の加工距離PLを補間するように補正動作を行うので、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとが一致した高精度なレーザ加工を行うことができる。
この第2制御形態におけるスキャナヘッド制御装置4は、図7に示すように、加工パラメータを補正するためのパラメータ補正部4dを更に備える。加工パラメータの補正は、図3に示すように加工速度F、ピッチP及び振り幅Wといった複数のパラメータが設定される場合、そのうちのいずれか1つを補正するだけでもよいし、いずれか2つ以上または全部を補正するようにしてもよい。
加工パラメータの具体的な補正方法は特に限定されないが、例えば、所定の補正演算式をパラメータ補正部4dに用意しておき、過不足分の加工距離PLから補正後の加工パラメータを演算して得ることができる。また、過不足分の加工距離PLとそれに応じた加工パラメータの補正値とを対応させたデータテーブルを、例えばパラメータ補正部4dに用意しておき、このデータテーブルに基づいて補正後の加工パラメータを得ることもできる。
この第2制御形態の具体的な補正動作の態様も、レーザ加工中の所定の補間周期毎に繰り返し行う第1態様と、実際のレーザ加工に先立つ補正モードで行う第2態様とがある。
以下、各態様について説明する。
(第2制御形態の第1態様)
第2制御形態の第1態様の補正動作について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。図7は、補正動作を所定の補間周期毎に行う場合である。この補正動作は、スキャナヘッド制御装置4の制御部4aによって実行される。
レーザ加工装置10を起動すると、スキャナヘッド制御装置4は、予め設定されているウィービング用加工パラメータを補正前のウィービング用加工パラメータとする(ステップS301)。次いで、スキャナヘッド制御装置4は、ウィービング用加工パラメータが補正前のものであるかを判定する(ステップS302)。ここでは未だ補正前のウィービング用加工パラメータであるから、スキャナヘッド制御装置4は、補正前のウィービング用加工パラメータを使用してスキャナヘッド2にスキャナ走査指令を出力する(ステップS303)。これにより、スキャナヘッド2は、被加工物の加工面30に対してレーザビームLBを走査する(ステップS304)。その後、レーザ加工装置10は、スキャナヘッド2の移動と、ウィービング加工パラメータに基づくレーザビームLBの走査とにより、被加工物の加工面30に所定の軌跡を形成するようにウィービング加工を行う。
ここでは、ウィービング加工が継続している間に、所定の補間周期で補正動作を行う。ウィービング加工開始後、スキャナヘッド制御装置4は、ウィービング加工が終了したかを判定する(ステップS305)。そして、終了していないと判定された場合、所定の補間周期が来たら、スキャナヘッド制御装置4は、距離算出部4cで、現時点での過不足分の加工距離PLを算出する。これにより、スキャナヘッド制御装置4は現時点での過不足分の加工距離PLの情報を取得する(ステップS306)。
次いで、スキャナヘッド制御装置4は、過不足分の加工距離PLの情報を元に、パラメータ補正部4dにおいて、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとが一致するようにウィービング用加工パラメータを補正し、新たな補正後のウィービング用加工パラメータを算出する(ステップS307)。記憶部4bに記憶されている補正前のウィービング用加工パラメータは、補正後のウィービング用加工パラメータに書き換えられる。
そして、再びステップS302に戻るが、ここでは、ウィービング用加工パラメータは補正前のものではないと判定されるため、スキャナヘッド制御装置4は、スキャナヘッド2に出力するスキャナ走査指令に補正後のウィービング用加工パラメータを使用する(ステップS308)。以後、ステップS304からの処理を繰り返す。以上の補正動作は、ステップS305でウィービング加工が終了していないと判定される間、所定の補間周期毎に繰り返し行われる。ステップS305でウィービング加工が終了したと判定されると、スキャナヘッド制御装置4は補正動作を終了する。
この第2実施形態の第1態様に係るレーザ加工装置10によれば、特に、レーザ加工を行っている途中で、スキャナヘッド制御装置4が加工パラメータを自動で補正して、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとを一致させることができるので、レーザ加工中に何らかの加工精度の変動要因が発生しても容易に対応でき、常に高精度なレーザ加工を行うことができる。
なお、補間周期の情報は、例えばスキャナヘッド制御装置4の図示しない補間周期設定部等に既定値として設定しておくことができる。また、補間周期は、操作者の指示により任意に変更できるようにしてもよい。
(第2制御形態の第2態様)
次に、第2制御形態の第2態様の補正動作について、図9A、図9Bに示すフローチャートを参照して説明する。図9Aは、実際のレーザ加工に先立って補正動作を行う補正モードのフローチャートの一例を示し、図9Bは、補正モードで補正された後に実際にレーザ加工を行う加工モードのフローチャートの一例を示している。この補正動作は、スキャナヘッド制御装置4の制御部4aによって実行される。
図9Aに示すように、補正モードに入ると、スキャナヘッド制御装置4は、予め設定されているウィービング用加工パラメータを補正前のウィービング用加工パラメータとする(ステップS401)。そして、スキャナヘッド制御装置4は、スキャナヘッド2に出力するスキャナ走査指令に補正前のウィービング用加工パラメータを使用し(ステップS402)、スキャナヘッド2にスキャナ走査指令を出力する。これにより、スキャナヘッド2は、スキャナ指令に基づいて被加工物の加工面30に対してレーザビームを走査する(ステップS403)。その後、レーザ加工装置10は、スキャナヘッド2の移動と、ウィービング加工パラメータに基づくレーザビームLBの走査とにより、被加工物の加工面30に所定の軌跡を形成するようにウィービング加工を行う。なお、このウィービング加工は、実際に被加工物にレーザ加工を行うときと同じ軌跡を形成するようにレーザビームLBを走査するが、補正作業としてのウィービング加工であるため、このときの被加工物は、実際にレーザ加工を行う被加工物ではなく、テスト用の被加工物を使用することができる。
ウィービング加工開始後、スキャナヘッド制御装置4は、ウィービング加工が終了したかを判定する(ステップS404)。終了していない場合は、ステップS403からの処理を繰り返す。一方、ウィービング加工が終了したと判定された場合、スキャナヘッド制御装置4は、距離算出部4cで過不足分の加工距離PLを算出する。これにより、スキャナヘッド制御装置4は過不足分の加工距離PLの情報を取得する(ステップS405)。
次いで、スキャナヘッド制御装置4は、過不足分の加工距離PLの情報を元に、パラメータ補正部4dにおいて、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとが一致するようにウィービング用加工パラメータを補正し、新たな補正後のウィービング用加工パラメータを算出する(ステップS406)。記憶部4bに記憶されている補正前のウィービング用加工パラメータは、補正後のウィービング用加工パラメータに書き換えられる。そして、補正モードを終了する。
以上により、新たな補正後のウィービング用加工パラメータが得られたら、図9Bの加工モードに移行する。この加工モードは、被加工物に実際にレーザ加工を行うモードである。加工モードでは、スキャナヘッド制御装置4は、スキャナヘッド2に出力するスキャナ走査指令に、補正モードで得られた補正後のウィービング用加工パラメータを使用する(ステップS411)。これにより、スキャナヘッド2は、スキャナ走査指令に基づいて被加工物の加工面30に対してレーザビームLBを走査する(ステップS412)。そして、レーザ加工装置10は、スキャナヘッド2の移動と、ウィービング加工パラメータに基づくレーザビームLBの走査とにより、被加工物の加工面30に所定の軌跡を形成するように、実際の加工作業としてのウィービング加工を行う。
以後、スキャナヘッド制御装置4は、ウィービング加工が終了したかを判定し(ステップS413)、終了していないと判定される間は、ステップS412からの処理を繰り返し、終了したと判定されると、スキャナヘッド制御装置4は動作を終了する。
この第2制御形態の第2態様に係るレーザ加工装置10によれば、特に、レーザ加工に先立って、スキャナヘッド制御装置4が加工パラメータを自動で補正して、所望の加工距離PLと実際の加工距離PLとを一致させることができるので、その後のレーザ加工の開始当初から高精度なレーザ加工を行うことができる。
なお、補正モードは、例えば、スキャナヘッド制御装置4に設けられた図示しない補正モード選択スイッチ等を操作者が選択することによって任意に実行できるようにしてもよいし、起動時等の予め決められたタイミングで自動的に実行されるようにしてもよい。
以上説明したレーザ加工装置10は、スキャナヘッド2をロボット1によって移動させるように構成したが、本発明に係るレーザ加工装置はこれに限定されず、例えばスキャナヘッドをガイドレールに沿って移動させるように構成したものであってもよい。
また、本発明に係るレーザ加工装置は、レーザビームをジグザグ状に走査してウィービング加工するものに何ら限定されない。
更に、本発明に係るレーザ加工装置は、過不足分の加工距離PLを求めた後、必ず補正動作を実行するものに限らない。例えば、算出された過不足分の加工距離PLの値が予め設定された閾値の範囲に収まる値であった場合には補正動作を実行しないようにしてもよい。これによれば、レーザ加工装置は不必要な補正動作をしなくて済むので、高精度なレーザ加工を高速で行うことが可能である。
1 ロボット(移動手段)
2 スキャナヘッド
3 ロボット制御装置(移動制御装置)
4 スキャナヘッド制御装置
10 レーザ加工装置
LB レーザビーム

Claims (3)

  1. レーザビームを走査可能なスキャナヘッドと、
    前記スキャナヘッドを所定の送り速度で移動させる移動手段と、
    前記スキャナヘッドを制御するスキャナヘッド制御装置と、
    前記移動手段の送り速度を制御する移動制御装置と、を備え、
    前記スキャナヘッド制御装置は、軌跡動作に関する加工パラメータに基づいて、前記移動手段が前記スキャナヘッドを移動させる第1の方向及びこれと直交する第2の方向にレーザビームが走査されるように前記スキャナヘッドを制御するレーザ加工装置であって、
    前記スキャナヘッド制御装置は、前記スキャナヘッドから被加工物に対する垂線と前記レーザビームの照射方向とのなす角θ及び焦点距離の情報を取得して、所望の加工距離と実際の加工距離との差を算出する距離算出部を有し、
    前記距離算出部の算出結果に基づいて、所望の加工距離と実際の加工距離とが一致するように、前記移動制御装置が前記移動手段の送り速度を補正するように制御するか、または、前記スキャナヘッド制御装置が前記加工パラメータを補正するように制御する、レーザ加工装置。
  2. 前記スキャナヘッド制御装置の前記距離算出部は、レーザ加工中の所定の補間周期毎に、所望の加工距離と実際の加工距離との差を算出し、
    前記距離算出部の算出結果に基づいて、所望の加工距離と実際の加工距離とが一致するように、前記移動制御装置が、前記補間周期毎に、前記移動手段の送り速度を補正するように制御するか、または、前記スキャナヘッド制御装置が、前記補間周期毎に、前記加工パラメータを補正するように制御する、請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記スキャナヘッド制御装置の前記距離算出部は、レーザ加工に先立って、所望の加工距離と実際の加工距離との差を算出し、
    前記距離算出部の算出結果に基づいて、所望の加工距離と実際の加工距離とが一致するように、前記移動制御装置が、レーザ加工に先立って、前記移動手段の送り速度を補正するように制御するか、または、前記スキャナヘッド制御装置が、レーザ加工に先立って、前記加工パラメータを補正するように制御する、請求項1に記載のレーザ加工装置。
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