JP6468722B2 - 物体検出装置 - Google Patents

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本発明は、例えば人体の侵入等の検出が必要となるゲート区域や駅のプラットホームと線路との境界付近等の監視対象となる領域について、物体の有無を検出する物体検出装置に関する。
従来、例えば物体の有無を検出するために多光軸光電センサを利用した技術として、投光用柱体と受光用柱体とを対向配置して、両者間を通過する物体を検出する物体検出用カーテンが知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、従来の技術では、複数の投光用モジュールと、これらに対応する複数の受光用モジュールとを用意して、対象となる領域の検出を行っている。このため、より広い範囲の領域について検出を行う、あるいは対象となる領域においてより精密に検出を行うためには、より多くの投光用モジュール及び受光用モジュールを必要とすることになる。また、他の方法として、走査型のレーザー発生装置において戻り光を検知する受光部を設けることも考えられるが、この場合、例えば戻り光の検知をするために高性能な受光部を要することになる。また、投光用の光を発生させる発光部の光源としてLEDを用いることも考えられるが、この場合、発光側から受光側までの距離が大きくなると、光が受光側に到達するまでに広がってしまう可能性がある。
特開2006−126175号公報
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、例えば監視の対象となる領域が広くなるような場合であっても、部品数の増大等を抑えて製造コストを抑制しつつ、確実な物体の有無の検出を可能にする物体検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様の物体検出装置は、レーザー光を照射する走査型の発光部と、発光部に対向して配置され、アレイ状に配列される複数の光入射部を有して発光部から走査されたレーザー光を検出する光検出装置と、光検出装置における検出結果に基づき、発光部の位置から光検出装置の位置までのレーザー光の通過領域における遮光を検知することで、当該領域での物体の有無を判断する判断部とを備える。
上記物体検出装置では、判断部において、発光部の位置から光検出装置の位置までのレーザー光の通過領域における遮光を検知することで、例えば人体の侵入等の検出が必要となるゲート区域、つまり監視対象となる領域について、物体の有無を検出することができる。さらに、走査型の発光部からアレイ状に配列されて光検出装置を構成する光入射部に向けてレーザー光を照射することで、例えば監視の対象となる領域が広くなるような場合であっても、部品数の増大等を抑えて製造コストを抑制しつつ、確実な物体の有無の検出が可能となる。
本発明の具体的な側面では、判断部は、光検出装置を構成する複数の光入射部において、発光部の走査時間より長い時間光を検出しないことで遮光を検知し、物体があると判断する。この場合、走査時間経過前に遮光と検知してしまうことに伴って誤った判断をすることが回避される。
本発明の別の具体的な側面では、判断部は、光検出装置を構成する複数の光入射部のうち、隣接する一対の光入射部の双方において遮光を検知することで、物体があると判断する。この場合、例えばある程度の大きさ以上のもののみを検出対象の物体とすることが可能になる。また、例えば複数の光入射部のうち一部が故障している場合における誤検出を抑制できる。
本発明のさらに別の側面では、光検出装置においてアレイ状に配列される複数の光入射部の配列間隔に応じて発光部によるレーザー光の走査の動作を制御する光制御部をさらに備える。この場合、光検出装置を構成する各光入射部におけるレーザー光の受光を確実なものとすることができる。
本発明のさらに別の側面では、発光部は、レーザー光を光検出装置に対して走査させる光走査部として、メタルスキャナを有する。この場合、性能を維持しつつ安価に装置を作製できる。
本発明のさらに別の側面では、光検出装置は、複数の光入射部を高さ方向に配列させて柱状に形成され、発光部は、当該高さ方向について1次元的にレーザー光を走査させる。この場合、例えば高さ方向について水平な面状に通過領域すなわち監視対象となる領域を形成することができる。
本発明のさらに別の側面では、光検出装置において、複数の光入射部は、複数のフォトダイオードである。この場合、性能を維持しつつ安価に装置を作製できる。
本発明のさらに別の側面では、発光部から光検出装置までの距離は8m以上であり、光検出装置において複数の光入射部を配列した高さは、2m以下である。この場合、比較的広い範囲を簡易な装置で監視対象となる領域とすることができ、例えば、駅のプラットホームにおいて、車両一台分の広さに匹敵する領域を監視できる。
本実施形態の物体検出装置を説明する図である。 (A)は、光検出装置における光入射部について説明するための図であり、(B)は、物体検出装置によって監視可能な範囲について説明する図である。 物体検出装置の動作の一例について説明するためのフローチャートである。 図3における遮光検知処理の一例について説明するためのフローチャートである。 (A)は、物体が存在することによる遮光の様子の一例を示す図であり、(B)は、遮光の様子の他の一例を示す図である。 物体検出装置の変形例について示す図である。 物体検出装置を用いた一応用例について示す図である。 (A)は、ロープ柵のロープが降りた状態を示す図であり、(B)は、ロープ柵のロープが上がった状態を示す図である。 光検出装置の一変形例について示す図である。
図1に示すように、本発明に係る一実施形態の物体検出装置100は、発光部10と、光検出装置20と、制御部90とを備える。なお、このうち、光検出装置20は、例えば他の部材である柱状部材COに取り付けられることで、高さ方向(図中Y方向)に立てた状態で取り付け固定される。すなわち、光検出装置20自体が、柱状に形成されるものである。なお、図示の場合では、Y方向が鉛直方向を示し、Y方向に垂直なXZ面が水平面を示すものとする。
発光部10は、レーザー光(例えば赤外線レーザー光)を照射光ILとして、光検出装置20に対して走査させるように照射する装置である。このため、発光部10は、例えばレーザー光発生装置とMEMSやメタルスキャナ等の光走査部とで構成される。より具体的には例えば金属構造体に圧電体スキャンデバイスを設けたもので構成することができる。ここでは、矢印A1に示すように、高さ方向(Y方向)に延びる光検出装置20に沿って一次元的に往復するように照射光ILの光走査がなされるものとする。なお、照射光ILとしては、例えば赤外レーザー光等を採用することができる。
図1及び図2(A)に示すように、光検出装置20は、複数の光入射部21と、各光入射部21を配列させる支持部材22とを有する。図示のように、光検出装置20は、発光部10に対向して配置され、複数の光入射部21をアレイ状に配列させている。各光入射部21は、例えばアンプ付フォトダイオードでそれぞれ構成され、発光部10から走査されたレーザー光である照射光ILを受光することで光検出を行う。すなわち、光入射部21が、高さ方向(Y方向)に沿って一列に並ぶように配列されており、既述のように、発光部10が光入射部21の配列に合わせて高さ方向(Y方向)に沿って往復矢印A1で示すように照射光ILを往復走査させるものとなっている。なお、図2(A)に示すように、互いにサイズの等しい複数の収納部BXによって支持部材22が構成され、各収納部BXに光入射部21がそれぞれ収納されることで、高さ方向について等間隔の幅DTで配列されている。
図1に戻って、制御部90は、主制御部91と、発光駆動部92と、光検出情報受付部93と、検出結果出力部94と、外部信号受付部95とを備える。制御部90のうち、主制御部91は、発光部10の動作制御を含む、物体検出装置100の動作全体を制御する回路装置である。本実施形態では、特に、主制御部91は、光検出装置20からの光入射に関する情報に基づいて、発光部10及び光検出装置20によって画定される検出範囲において物体が存在するか否かを判断する判断部としても機能する。発光駆動部92は、主制御部91からの指示に従って、発光部10の動作制御を行う。言い換えると、主制御部91と発光駆動部92とは、レーザー光の動作を制御する光制御部として機能する。光検出情報受付部93は、光検出装置20における光検出結果の情報を受け付け、主制御部91に送信する。検出結果出力部94は、主制御部91からの指示に従って、主制御部91における物体の有無に関する判断結果について外部への信号送信を行う。外部信号受付部95は、外部から入力される各種信号を受け付ける。外部信号受付部95は、例えば外部の各種入力装置等と接続され、例えば発光部10の光動作の開始や終了に関する信号を受け付け、主制御部91に送信する。
ここで、図2(B)に示すように、上記のような構成を有する物体検出装置100において、物体検出を監視可能な領域D1は、底辺が幅L1、高さが幅H1の直角三角形状となっている。これは、図示の例における物体検出装置100は、高さ方向(Y方向)に延びる光検出装置20に対して、対向して配置される発光部10が光検出装置20の下端側の高さに合わせて配置されており、光検出装置20の高さがほぼ幅H1になっており、発光部10から光検出装置20までの距離がほぼ幅L1となっているためである。領域D1の大きさや形状については、物体検出装置100を構成する発光部10と光検出装置20との位置関係を変更することで適宜変更可能である。なお、ここでは、一例として、直角三角形状の領域D1における幅L1が8m以上とし、幅H1が2m以下であるものとする。より具体的に例えばL1=9m、H1=2mであるものとした場合、直角三角形状の領域D1において、発光部10における走査のための振り幅の角度θは、12°程度となる。例えば、発光部10をMEMSやメタルスキャナで構成する場合、例えば、12°の真ん中を基準として正側と負側とに角度6°程度でそれぞれ振れるように調整すればよい。なお、L1=9m、H1=1mとした場合、角度θは、6°程度となる。この場合、発光部10の光走査部はMEMSやメタルスキャナ等によって実現可能である。なお、図示の領域D1は、監視可能な範囲の最大限を示すものであり、実際の監視領域は、領域D1内のより狭い範囲とするものであってもよい。なお、図示の例では、投射方向の長さを示す横方向の幅L1が走査方向の長さを示す縦方向の幅H1よりも大きい横長の形状となっている。
また、上記した物体検出の監視する領域D1を決める幅L1,H1や、光入射部21間のピッチを示す幅DT等については、監視が必要な範囲や監視対象等によって適宜決定されるものであるが、確実な監視を行うためには、発光部10から射出される照射光ILであるレーザー光の性質も影響するので、これを考慮する必要がある。例えば、レーザー光として、典型的な距離画像センサの赤外線レーザービームを使用した場合、発光源に広がりがあるため10m先で10cmφ程度に広がっていると考えられる。すなわち、幅L1の値をL1=10mとした場合、光検出装置20上では、照射光ILの光線束断面が幅10cm程度になっていると考えられる。また、距離画像センサの赤外線レーザービームについては、例えば典型的には100kHzの頻度で15ns〜20ns幅のパルスを1回ずつ照射し続けるものが考えらえる。つまり、以上をまとめると、照射光ILは、ある程度の幅(大きさ)を有するものであり、また、パルス波であって常に射出され続けた状態となっているわけではなく、射出のタイミングと走査時の角度とを適切にする必要が生じる可能性がある。また一方で、受光側である光検出装置20については、例えば高さ方向(Y方向)に関してH1=2m程度とした場合、これに合わせて、100個〜200個程度の光入射部21すなわちフォトダイオードを配列することが考えられる。この場合、各光入射部21の間隔は、1〜2cm程度となる。また、各フォトダイオードが受光できる領域も製品によって決まっている。制御部90は、各光入射部21において、確実に受光がなされるように、上記各構成を加味して発光部10の光走査の制御を行うものとなっている。言い換えると、主制御部91と発光駆動部92とは、光制御部として、アレイ状に配列される複数の光入射部21の配列間隔(幅DT)に応じて発光部10によるレーザー光の走査の動作を制御するものとなっている。なお、必要であれば、制御部90が発光部10の光射出タイミングと光検出装置20への照射角度とに同期をとり、さらに光検出装置20からの受光検出タイミングについても同期をとることで、受光の有無の動作における誤検出をより確実に回避できるようにしてもよい。なお、例えば照射光ILの光線束断面が光入射部の検知範囲に対して十分大きく重畳的に検知範囲を覆うような場合であれば同期等をとることなくパルス光の入射が確認されると考えられるが、光線束断面が比較的小さく精密な制御が必要な場合には、上記のような同期をとる作業として光射出タイミングや受光検出タイミングに関して例えばトリガーの機能を利用して調整することが考えられる。
以下、図3及び図4のフローチャートを参照して、物体検出装置100の動作の一例について説明する。
まず、制御部90の主要部である主制御部91は、各部の起動を開始させる処理をする(ステップS1)。具体的には、主制御部91は、発光駆動部92により発光部10におけるレーザー光である照射光ILの動作を開始させるとともに、光検出情報受付部93を介して光検出装置20からの光入射に関する情報の受付を開始する。次に、主制御部91は、例えば外部信号受付部95において外部から入力される走査終了の信号を受け付ける等によって発光部10における走査の終了の指示を受けているか否かを確認し(ステップS2)、発光部10の走査動作が続いていれば(ステップS2:No)、遮光検知処理を行う(ステップS3)。すなわち、光検出装置20を構成する各光入射部21に発光部10からのレーザー光である照射光ILが到達して受光されているか否かを検出することで、遮光の有無を検知する処理を行う。なお、ステップS3での遮光検知処理について詳しくは、図4を参照して後述する。次に、主制御部91は、ステップS3の検知結果から遮光があるか否かを判断する(ステップS4)。主制御部91は、ステップS4において、遮光ありと判断すると(ステップS4:Yes)、領域D1において物体が検出されたものと判断し、警告を促す等の指示を出すために検出結果出力部94を介して警告オンの信号送信を行う(ステップS5)。一方、ステップS4において、遮光なしと判断すると(ステップS4:No)、主制御部91は、領域D1において物体が検出されていないものと判断し、警告を促す等の指示を解除するために検出結果出力部94を介して警告オフの信号送信を行う(ステップS6)。主制御部91は、ステップS3からステップS6までの動作を発光部10における走査を終了するまで(ステップS2:Yes)続け、発光部10における走査を終了すると、各種動作を終了させる(ステップS7)。
以下、図4のフローチャートを参照して、上記のうち、ステップS3での遮光検知処理の一例について詳しく説明する。なお、以下の説明において、図4のフローチャートは、光検出装置20を構成する複数の光入射部21のうちの1つに着目してその光入射部21での受光または未受光に対してなされる検出処理を示しているが、全ての光入射部21に対して、同じ検出処理が同時並行してなされているものとする。
まず、主制御部91は、光検出の確認処理を行う(ステップS301)。具体的には、主制御部91は、光検出情報受付部93を介して、光検出装置20を構成する光入射部21での光検出がなされているか否かを確認する。主制御部91は、ステップS301での検出の結果、光検出がされていないと判断すると(ステップS302:No)、タイマーカウンタを1つ増加させるカウント処理を行い(ステップS303)、ステップS303の結果、タイマーカウンタの値が走査時間を経過しているか否か、すなわち発光部10からの照射光ILが走査のために光検出装置20に沿って高さ方向について1往復するまでの時間に達しているか否かを確認する(ステップS304)。ステップS304において走査時間を経過していなければ(ステップS304:No)、遮光とは判断せず、次の照射光ILを受光するまでのインターバルの期間であるものとしてステップS301の光検出の確認処理を再び行い、光検出があるか否かの判断をする。一方、ステップS304において、ステップS303の結果、走査時間を経過していると判断されると(ステップS304:Yes)、光入射部21が遮光によって未受光の状態にあると判断する(ステップS305)。以上のように、主制御部91は、発光部10の走査時間より長い時間光を検出しないことで遮光を検知し、物体があると判断するものとなっている。一方、主制御部91は、ステップS301での検出の結果、光検出がされていると判断すると(ステップS302:Yes)、光入射部21が受光の状態にあると判断する(ステップS306)。ステップS305またはステップS306において、光入射部21における受光または無受光の状態についての判断がなされると、主制御部91は、タイマーカウンタをリセットするとともに(ステップS307)、受光または未受光に関する判断結果を更新する(ステップS308)。主制御部91は、以上の動作を全ての光入射部21に対して行うことで、光検出装置20全体における受光と未受光との状態を把握し、その結果に基づいて、図3のステップS4に示す遮光の有無を決定する。すなわち、主制御部91は、判断部として、監視対象の領域D1での物体の有無を判断する。なお、各光入射部21での光の受光未受光の結果に対して、どのような場合に物体によって遮光されている状態にあるものと判断するかについては、検出対象のサイズ等、目的に応じて種々の設定をすることにより決めることができる。
図5(A)は、物体が存在することによる遮光の様子の一例を示す図であり、図5(B)は、遮光の様子の他の一例を示す図である。例えば、図5(A)に示すように、光入射部21の間隔(ピッチ)と同程度の大きさである比較的小さい物体OB1までも検出対象とする場合には、物体OB1によって複数並ぶ光入射部21のうち、1つの光入射部21aのみが未受光の状態となる。したがって、このような物体OB1を検出したい場合には、上述した遮光検知処理において、全ての光入射部21のうちいずれか1つの光入射部21でも未受光の状態にある(図4のステップS305)と判断されれば、主制御部91は、遮光状態にあると判断するように設定されることになる。一方、図5(B)に示すように、光入射部21の間隔(ピッチ)と比べて比較的大きい物体OB2を検出対象とし、物体OB1のような小さなものについては検知しないような態様とする場合には、複数並ぶ光入射部21のうち、隣り合う2つあるいは2つ以上の光入射部21aが未受光の状態となって初めて遮光された状態にあると判断する(すなわち遮光を検知する)ことになる。つまり、上述の遮光検知処理において、全ての光入射部21のうち隣接する一対すなわち2つの光入射部21の双方においてあるいは隣接する2つ以上の規定の数以上隣接する光入射部21の全てにおいて未受光の状態にある(図4のステップS305)と判断されたときに、遮光された状態にあると判断する(すなわち遮光を検知する)ことになる。なお、以上の図5(A)や5(B)を参照した説明は例示であり、どのような場合に遮光状態にあると判断するかは、上記のような検出対象とする物体の光入射部21の間隔(ピッチ)に対する大きさを基準とする場合に限らず、光検出装置20と発光部10との配置関係等、種々の要素に応じて適宜変更可能である。例えば、検出対象とする物体の大きさにかかわらず、常に隣接する2つの光入射部21の双方において未受光の状態となって初めて遮光された状態と判断するようにしてもよい。この場合、例えば複数の光入射部21のうち一部が故障していて常に未受光となってしまうものが存在するような場合であっても、誤検出されることを抑制できる。
以上のように、本実施形態では、走査型の発光部10の位置から光検出装置20の位置までのレーザー光の通過領域における遮光を検知することで、監視対象となる領域D1について、物体の有無を検出することができる。さらに、アレイ状に配列されて光検出装置2を構成する光入射部21に向けて、走査型の発光部10からレーザー光を照射することで、例えば監視の対象となる領域D1が大きくなるような場合であっても、部品数の増大等を抑えて製造コストを抑制しつつ、確実な物体の有無の検出が可能となる。例えば本実施形態との比較のために、本実施形態の構成とは異なる構成として、複数のレーザー発光部とこれに対応する複数の光入射部とを並べて、監視対象となる領域での遮光を行うレーザーアレイ型のものを考えた場合、監視対象領域が大きくなるほどレーザー発光部の数を増やす必要があることになる。これに対して、本実施形態では、走査型の発光部10を利用することで、監視対象領域が大きくなっても発光源の数を増やすことなく物体検出が可能である。また、本実施形態では、干渉性の高いレーザー光を照射光ILとして適用することで、例えばLEDに比べて光線束の広がりが抑えられるので、長距離化に対して強いものとすることができる。すなわち、発光部10から光検出装置20までの距離を例えば20m等と大きくとることが可能である。なお、本実施形態の場合、多数のLEDを配列して使用する場合に隣り合うLEDからの射出光に対して必要となる干渉の影響を回避するための特別な排他処理といったことも不要である。また、耐外乱光に強いものとなるので、物体検出装置を例えば屋外等の明るいところで利用可能としやすい。また、遮光によって発光部10の位置から光検出装置20の位置までを通過する光について、その間に障害物が存在することで遮光されることを見るものである。この場合、光検出装置20において受光されるべき光は、例えば、物体で反射した微弱な戻り光を検知するような態様と比べて、強い光について受光・未受光を確認できればよい。したがって、光検出装置20を構成する光入射部21には、安価なフォトダイオードを用いることが可能であり、例えばアバランシェフォトダイオードのように高精度で高価なものを使用する必要がない。
図6は、物体検出装置の変形例について示す図である。図示のように、本変形例では、2つの物体検出装置を組み合わせて構成させることで、矩形の領域D2を監視可能にしている。すなわち、本変形例の物体検出装置200は、図1の物体検出装置100にそれぞれ相当する第1物体検出装置100Aと、第2物体検出装置100Bとを有し、第1物体検出装置100Aを構成する発光部10Aが第2物体検出装置100Bを構成する光検出装置20Bの下端側に配置され、第2物体検出装置100Bを構成する発光部10Bが第1物体検出装置100Aを構成する光検出装置20Aの上端側に配置されている。これにより、各物体検出装置100A、100Bによって監視可能な直角三角形状の領域を繋ぎ合わせて監視可能な範囲を矩形状の領域D2としている。なお、制御部については記載を省略しているが、例えば第1物体検出装置100Aと第2物体検出装置100Bとをまとめて1つの制御部で制御することが考えられる。
図7及び図8は、図6に例示した矩形の領域を監視可能にした物体検出装置200を用いた一応用例について示す図であり、駅のプラットホームPFに物体検出装置200を設置した状態を示すものである。ここでは、一例として、プラットホームPFにロープ柵RFを設置した場合に、ロープ柵RFに近づく人や物体を検出することで、人の安全やロープ柵RFの破損等を抑制するために、物体検出装置200を設けている。より具体的には、図8(A)及び8(B)に示すように、ロープ柵RFは、昇降可能なロープROと、ロープROを両端で支持する一対の柱状部材COとを有している。ロープ柵RFにおいて、ロープROは、プラットホームPFに車両がいない、あるいは通過するという場合には、図8(A)のようにロープROが降りた状態(ロープROが張られた状態)になっており、車両が到着し、人が乗り降りする間に限って、図8(B)のように図8(A)のように上がった状態となる。物体検出装置200は、図8(A)のようにロープROが降りた状態において物体検出の動作をすることで、ロープ柵RFに人や物体が近づくことを検出するものとなっている。このため、物体検出装置200において監視する領域D2は、ロープ柵RFを構成する複数のロープROが張られる範囲に相当するものとなっている。通常、ロープ柵RFは、車両一台分の広さに匹敵する範囲に複数のロープROを張るため、領域D2も電車等の車両一台分の広さ程度の範囲を監視することになる。この場合、例えば図7に示す幅L1が20m程度、高さH1が2m程度となる。つまり、領域D2は、投射方向の長さを示す横方向の幅L1が走査方向の長さを示す縦方向の幅H1よりも大きい横長の矩形形状となっている。なお、図示の場合、線路側の面TSからプラットホームPFの内側すなわち線路から遠ざかる側に向かって、ロープ柵RF、物体検出装置200の順で設置がなされることで、ロープ柵RFが物体検出の対象となることを回避しつつプラットホームPFの内側からロープ柵RFに向かってくる人や物体を検出することができる。なお、ここでは、図示のように、ロープ柵RFを構成する一対の柱状部材COに、物体検出装置200の光検出装置が取り付けられているものとする。
以上のような構成とすることで、図8(A)のように複数のロープROが降りた状態において物体検出装置200を動作させておけば、例えばプラットホームPFのフロアFL上にいる人間HU(図7参照)が、降りた状態のロープROに近づくと、警告を発するようにすることができる。また、図8(B)のように、複数のロープROが上がった状態において、すなわち車両が到着し、人間が車両乗り降りをしている場合においては、物体検出装置200の動作を停止させておけばよい。すなわち、外部信号受付部95(図1参照)に対して、適宜光走査の開始と終了を示す信号を送信することで、上記のような動作ができる。
図9は、光検出装置のさらに他の一変形例について示す図であり、図2(A)に対応する図であり、光検出装置の構造について示すものである。なお、光検出装置以外の他の部分の構造等については、既述の場合と同様であるので、図示及び説明を省略する。本変形例では、高さ方向(Y方向)について配列される複数の光入射部21がさらに奥行き方向(X方向)についても複数配列されている点において、上記の例と異なっている。すなわち、図2(A)では、光入射部21がY方向に沿って一列に並んでいるだけであったのに対して、図9の例では、3つの支持部材322a,322b,322cによって、Y方向についてそれぞれ一列に並ぶ光入射部21の列を、奥行き方向(X方向)について3つ配置した状態となっている。言い換えると、光入射部21がマトリクス状に配置されている。この場合、奥行き方向(X方向)についても監視範囲を増やして、空間的な領域での監視が可能になる。なお、上記のように、光入射部21をマトリクス状に配置した場合、図示を省略した発光部による光走査もY方向のみならず、X方向についても走査を行うことになる。すなわちX方向とY方向との二次元的に光走査を行う必要がある。このため、例えば、光走査の手段として、直行する2軸方向について振幅可能なMEMSを用いることが考えられる。なお、高さ方向(Y方向)について等間隔の幅DT1と、奥行き方向(X方向)等間隔の幅DT2とについては、監視対象の大きさや監視範囲等に応じて適宜変更可能である。
この発明は、上記の実施形態又は実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、上記において、例えばフォトダイオードで構成される光入射部を射出される照射光に対向するように直接的に並べるものとしているが、例えば、光入射部の光入射位置にレンズやミラー等を並べ、入射する光の方向を調整しつつ、フォトダイオードで受光させるものとしてもよい。この場合、フォトダイオード自体を発光部に対して対向するように直接的に並べなくても同様の光検出が可能となる。
また、発光部10の位置から光検出装置20の位置までの間にレンズやミラー等を配置することで、レーザー光の通過する領域すなわち監視可能な領域を適宜調整することも考えられる。
例えば、上記では、物体検出装置について、一組の発光部と光検出装置を有するものまたは、二組の発光部と光検出装置を有するものについて説明したが、監視の目的等に応じて、それ以上の組数の発光部と光検出装置を有するものとしてもよい。また、各組の発光部と光検出装置によって形成される監視可能な領域が一部重なるようなものとしてもよい。
また、応用例としても上記した駅のプラットホームにおける柵への人体や物体の侵入に限らず、人や物体等の侵入を監視する種々の場合において適用可能であり、例えば種々の通過ゲートに設けたゲート区域を検出範囲とするように設置し、通過可能外の時間帯において通過の有無を監視するといった態様も可能である。なお、駅のプラットホームの場合のように、屋外等での使用のためには、例えば20万ルクス程度の光源を発光部10として使用することが考えられる。
10…発光部、 10A…発光部、 10B…発光部、 20…光検出装置、 20A…光検出装置、 20B…光検出装置、 21…光入射部、 21a…光入射部、 22…支持部材、 90…制御部、 91…主制御部、 92…発光駆動部、 93…光検出情報受付部、 94…検出結果出力部、 95…外部信号受付部、 100…物体検出装置、 100A…物体検出装置、 100B…物体検出装置、 200…物体検出装置、 322a,322b,322c…支持部材、 BX…収納部、 CO…柱状部材、 D1…領域、 D2…領域、 DT,DT1,DT2…幅、 FL…フロア、 HU…人間、 IL…照射光、 L1,H1…幅、 OB1,OB2…物体、 PF…プラットホーム、 RF…ロープ柵、 RO…ロープ、 TS…面、 θ…角度

Claims (9)

  1. レーザー光を照射する走査型の発光部と、
    前記発光部に対向して配置され、アレイ状に配列される複数の光入射部を有して前記発光部から走査されたレーザー光を検出する光検出装置と、
    前記複数の光入射部において前記発光部の走査時間より長い時間光を検出しないことで、前記発光部の位置から前記光検出装置の位置までのレーザー光の通過領域における遮光を検知し、当該領域での物体の有無を判断する判断部と
    を備える、物体検出装置。
  2. 前記判断部は、前記光検出装置を構成する前記複数の光入射部の1つにおいて、前記発光部が前記光検出装置を走査する時間より長い時間光を検出しないことで遮光を検知し、物体があると判断する、請求項1に記載の物体検出装置。
  3. ゲートに設けた監視対象となる区域について物体検出をする、請求項1及び2のいずれか一項に記載の物体検出装置。
  4. 前記判断部は、前記光検出装置を構成する前記複数の光入射部のうち、隣接する光入射部の双方において遮光を検知することで、物体があると判断する、請求項1記載の物体検出装置。
  5. 前記光検出装置においてアレイ状に配列される複数の光入射部の配列間隔に応じて前記発光部によるレーザー光の走査の動作を制御する光制御部をさらに備える、請求項1から4までのいずれか一項に記載の物体検出装置。
  6. 前記発光部は、レーザー光を前記光検出装置に対して走査させる光走査部として、メタルスキャナを有する、請求項1から5までのいずれか一項に記載の物体検出装置。
  7. 前記光検出装置は、前記複数の光入射部を高さ方向に配列させて柱状に形成され、前記発光部は、当該高さ方向について1次元的にレーザー光を走査させる、請求項1から6までのいずれか一項に記載の物体検出装置。
  8. 前記光検出装置において、前記複数の光入射部は、複数のフォトダイオードである、請求項1から7までのいずれか一項に記載の物体検出装置。
  9. 前記発光部から前記光検出装置までの距離は8m以上であり、前記光検出装置において前記複数の光入射部を配列した高さは、2m以下である、請求項1から8までのいずれか一項に記載の物体検出装置。
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