JP6466711B2 - エアゾール容器の連続・定量噴射機構 - Google Patents

エアゾール容器の連続・定量噴射機構 Download PDF

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Description

本発明は、1つのエアゾール容器において、連続噴射と定量噴射の両噴射状態を共に可能とする連続・定量噴射機構に関するものである。
従来技術としては、本願出願人が先に提案した下記特許文献に記載の発明を挙げることができる。
下記特許文献1に記載の定量噴射兼連続噴射弁構造体は、定量噴射と連続噴射の両機能を備えた弁構造体において、バルブステムの上下動の動きの安定性を向上させ、ひいては弁シールを確実にすることを課題とする。
その構成は、バルブステムと、そのバルブステムの傾斜側部を複数の弾性起立片により支えるバルブハウジングと、そのバルブハウジングの下方筒部の内部上端に嵌込まれる環状弁シール材と、その環状弁シール材を下から支えるように前記バルブハウジングの下方筒部に挿入される流入口を備えた給液管保持部材とで定量噴射弁を構成し、前記バルブステムの小径下方部分に環状弁シール材と密着する環状周囲突起を設け、前記バルブステムの小径下方部分の先端が常時、環状弁シール材より下方に位置するように構成し、前記給液管保持部材の給液管差込み筒部に給液管を差込み、これらを一体的にしてマウンテンキャップの中央筒状部に嵌込み、そのマウンテンキャップの周縁部をシール材を介して容器の上端周縁部に巻きつけ、この容器の上縁部を袴部の周縁部内に嵌込むことにより容器の上端部分に取付けられる袴部と、前記袴部の中央開口を貫通する前記バルブステムの上端部分をステム差込み筒部に差込むことにより袴部の上に位置付けられる噴射頭(噴射ボタン)とでなり、その噴射ボタンを押圧して第一段階の定量噴射を生じさせ、噴射ボタンをさらに、わずかに旋回押圧して第二段階の連続噴射を生じさせることを特徴とする定量噴射兼連続噴射弁構造体である。
特開平11−42447号公報
上記従来の定量噴射兼連続噴射弁構造体においては、1つの噴射ボタンによって定量噴射と連続噴射の両方を行うことができ、連続噴射に際しては、噴射ボタンを少し旋回させて行うものの定量噴射と連続噴射の切り替えが不十分であるという難点があった。
本発明においては、この定量噴射と連続噴射を明確に区別して動作できるものを提供することをその第1の課題としている。
そのために、本発明においては、作動部を2つ設け、それぞれに連続噴射又は定量噴射を行えるもの、或いは、一つの作動部であっても、他の機構を付加して明確に両動作を区別できる構成を採用して本発明の実現を図るものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1のものは、エアゾール容器に取り付けられた吐出用バルブと、このバルブの吐出口となるバルブステムに取り付けられた噴射機構とからなるエアゾール容器の連続噴射と定量噴射を行う連続・定量噴射機構であって、前記吐出用バルブは、前記バルブステムを押し込むことによりエアゾール容器内部の内容物がバルブステム先端部から吐出され、且つ、このバルブステムの押し込みストロークの中間部位には容器内部の内容物の吐出が停止される封止部が設けられ、前記噴射機構は、その基端部がエアゾール容器に固定される本体部と、この本体部の内部で前記バルブステムと連結して往復動する噴射口部材と、この噴射口部材の先端の噴口から連続噴射を可能とする連続作動部と、前記噴射口部材の噴口から定量噴射を可能とする定量作動部とから成り、前記噴射口部材には、流通路が設けられ、この流通路の入口部が前記バルブステムと連結し、その出口部が噴口を成し、前記連続作動部を作動させることにより前記噴射口部材及びバルブステムが押し込まれて連続噴射が行われ、前記定量作動部を作動させると、この定量作動部が本体部に設けられたストローク規制部によりその押し込みストロークが所定範囲に規制されて、前記バルブステムの押し込みが前記吐出用バルブの封止部の部位で停止して内容物の供給が停止されて定量噴射が行われ、前記連続作動部が前記噴射口部材の上に位置する押しボタンからなり、前記定量作動部は、その先端側に延長する2本の延長腕部を有し、これら延長腕部が前記噴射口部材を跨ぐように配置されて本体部に軸着され、梃子式に噴射口部材を押し込むことができ、且つ、この定量作動部が本体部に設けられたストローク規制部に当接して押し込みストロークが規制されることを特徴とするエアゾール容器の連続・定量噴射機構である。
本発明の第のものは、エアゾール容器に取り付けられた吐出用バルブと、このバルブの吐出口となるバルブステムに取り付けられた噴射機構とからなるエアゾール容器の連続噴射と定量噴射を行う連続・定量噴射機構であって、前記吐出用バルブは、前記バルブステムを押し込むことによりエアゾール容器内部の内容物がバルブステム先端部から吐出され、且つ、このバルブステムの押し込みストロークの中間部位には容器内部の内容物の吐出が停止される封止部が設けられ、前記噴射機構は、その基端部がエアゾール容器に固定される本体部と、この本体部の内部で前記バルブステムと連結して往復動する噴射口部材と、この噴射口部材の先端の噴口から連続噴射を可能とする連続作動部と、前記噴射口部材の噴口から定量噴射を可能とする定量作動部とから成り、前記噴射口部材には、流通路が設けられ、この流通路の入口部が前記バルブステムと連結し、その出口部が噴口を成し、前記連続作動部を作動させることにより前記噴射口部材及びバルブステムが押し込まれて連続噴射が行われ、前記定量作動部を作動させると、この定量作動部が本体部に設けられたストローク規制部によりその押し込みストロークが所定範囲に規制されて、前記バルブステムの押し込みが前記吐出用バルブの封止部の部位で停止して内容物の供給が停止されて定量噴射が行われ、前記連続作動部がトリガー式の構成を有し、このトリガーを引き寄せることにより、噴射口部材が押し込まれて連続噴射がおこなわれ、前記定量作動部は前記噴射口部材の上に位置する押しボタンからなり、この押しボタンの両側部に係合部をそれぞれ設け、この係合部と適合するストローク規制部を本体部側にそれぞれ設け、これら係合部とストローク規制部との係合により押しボタンが所定範囲内の往復動に制限されることによって定量噴射が行われることを特徴とするエアゾール容器の連続・定量噴射機構である。
本発明の第1のものにおいては、エアゾール容器に設けた吐出用バルブは基本的には従来のものを利用し、即ち、この吐出用バルブは、そのバルブステムを押し込むことによりエアゾール容器内部の内容物がバルブステム先端部から吐出され、且つ、このバルブステムの押し込みストロークの中間部位には容器内部の内容物の供給が停止される封止部が設けられたものである。
即ち、バルブステムの押し込みストロークの中間部位に封止部を設け、例えば、バルブのハウジング内周壁に環状弁を設け、バルブステムの側には環状突起を設けて、これらが適合した際には、エアゾール容器の内容物が封止され、前記ステムの環状突起が前記環状弁の下方に更に押し込まれた際には、封止が解除される構成を採用することにより、ステムのストロークの中間部で内容物の封止が行われる構成を採用することができる。
そして、本発明においては、連続噴射を可能とする連続作動部と、定量噴射を可能とする定量作動部の2つの作動部が設けられており、その操作は別々に行うことができ、極めて明瞭に明確に連続又は定量噴射の選択を行うことができるのである。
更に、定量作動部の作動に際しては、この作動部の押し込みストロークは、ストローク規制部により行われ、このストローク規制部は本体の適宜位置に設けられ、確実に定量作動部のストローク規制を行うことができることとなるのである。
本発明においては、連続作動部と定量作動部等の構成をより具体化したものである。
即ち、連続作動部は、噴射口部材の上に位置する押しボタンからなり、定量作動部は、その先端側に延長する2本の延長腕部を有し、これら延長腕部が前記噴射口部材を跨ぐように配置されて本体部に軸着され、梃子式に噴射口部材を押し込むことができ、更にストローク規制部が本体部に設けられ、このストローク規制部に当接することにより、定量作動部の動作が確実に規制されることとなる。
このストローク規制部は、例えば本体部に設けた単なる切欠部でよく、この切欠部の縁部に定量作動部が当接することにより簡単にその押し込み動作を確実にストップさせることができるのである。
本発明の第のものにおいては、上記第の発明と同様に、連続作動部と定量作動部等の構成を具体化したものである。
即ち、連続作動部がトリガー式の構成を有し、このトリガーを引き寄せることにより、噴射口部材が押し込まれて連続噴射がおこなわれ、前記定量作動部は前記噴射口部材の上方に位置する押しボタンからなり、この押しボタンの両側部に係合部をそれぞれ設け、この係合部と適合するストローク規制部を本体部側にそれぞれ設け、これら係合部とストローク規制部との係合により押しボタンが所定範囲内の往復動に制限されることによって定量噴射が行われるものである。
このように連続作動部はトリガー式のものであってもよく、このトリガーの作動により噴射口部材及びバルブステムはその全ストロークに渡り押し込むことができて、連続噴射を行い、定量作動部は押しボタンとして所定ストロークの範囲のみ押し込まれ、確実に定量噴射を行うことができるのである。
本発明に係るエアゾール容器の連続・定量噴射機構における吐出用バルブを示す中央縦断面図を示し、その(A)が非作動状態を示し、その(B)が定量噴射状態を示し、その(C)が連続噴射状態を示している。 本発明に係る噴射機構の第1実施形態を図示しており、その(A)が外観斜視図、その(B)がその中央縦断面図である。 上記第1実施形態を図示しており、その(A)が定量噴射状態を示す縦断面図、その(B)が連続噴射状態を示す縦断面図、その(C)が本体部の大部分を切り欠いた状態の斜視図である。 本発明の第2実施形態を図示しており、その(A)が外観斜視図、その(B)がその中央縦断面図である。 上記第2実施形態を図示しており、その(A)が定量噴射状態を示す縦断面図、その(B)が連続噴射状態を示す縦断面図、その(C)が噴射機構の平面図、その(D)が(C)図のD−D線断面図、その(E)が本体部を除去した内部斜視図である。 本発明の第3実施形態を図示しており、その(A)が定量噴射状態の正面図、その(B)が(A)図のB−B線断面図、その(C)が(A)図のC−C線断面図、その(D)が連続噴射状態の正面図、その(E)が(D)図のE−E線断面図、その(F)が(A)図のF−F線断面図である。
以下、添付の図面と共に本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係るエアゾール容器の連続・定量噴射機構における吐出用バルブを示す中央縦断面図を示し、その(A)が非作動状態を示し、その(B)が定量噴射状態を示し、その(C)が連続噴射状態を示している。
これらの図においては、エアゾール容器の図示は省略しており、このエアゾール容器の上端部に固定されるマウンテンキャップMと、その略中央部の貫通孔に固定された吐出用バルブ1を図示している。
マウンテンキャップMは、金属製の成形品からなり、略中央部に貫通孔が設けられ、筒体状に上方に突出するバルブ固定部2を有し、その外周縁部には、図示していないエアゾール容器の上端部に加締め固定される周縁湾曲部3が形成されたものからなる。
吐出用バルブ1は、上記マウンテンキャップMのバルブ固定部2に固定される。
この吐出用バルブ1は、ハウジング5と、このハウジング5内で上下に往復動するバルブステム6とからなり、このバルブステム6は、ハウジング5内に設けられているコイルスプリングによって常に上方向に付勢されている。
この吐出用バルブ1のハウジング5の下端部には、ディップチューブDが連結され、エアゾール容器内の内容物が供給される。
容器内容物は、ハウジング5内の通路を通過し、バルブステム6の外周部を流通してバルブステム6の上方部の半径方向に設けられたオリフィス7を通過し、バルブステム6の上端軸芯部の吐出通路8を通過して外部に吐出されることとなる。
以上の構成は、従来の吐出用バルブと同様の構成である。
本発明においては、この吐出用バルブ1は、容器内容物の連続噴射と定量噴射を行うために、更に次の構成を有している。
即ち、ハウジング1の内部通路の内周壁に環状突条部9が設けられ、他方、バルブステム6の下方側には環状膨出部6kを設けているのである。
即ち、上記ハウジング1の環状突条部9と上記バルブステム6の環状膨出部6kとが略同一位置に来て適合すると内容物の流通が停止又は阻止され、これら両者の位置が異なる位置にあるときには内容物の流通が可能となる構成である。
図1(A)及び(C)においては、上記環状突条部9と環状膨出部6kとが異なる位置にあるために、内容物は流通可能の状態であり、図1(B)においては、両者が同じ位置にあって内容物は流通不能の状態となっている。
上記の環状突条部9と環状膨出部6kが容器内容物の吐出が停止される封止部を構成することとなるのである。
従って、図1(A)の状態では、封止部が容器内容物の流通を可能にしているが、バルブステム6のオリフィス7が封鎖状態なので、容器内容物は吐出されない。
図1(B)の状態では、封止部が容器内容物の流通を停止しているために、ハウジング5内の上方部分、図ではコイルスプリングが配設された部分が定量室Tを形成し、この定量室T内に充填された内容物のみがバルブステム6の上端吐出口6dから吐出する。
図1(C)の状態では、封止部が容器内容物の流通を可能としているために、容器内容物はバルブステム6の上端吐出口6dから連続的に吐出される状態となる。
更に換言すると、図1(A)の状態では、封止部である環状突条部9の位置よりも環状膨出部6kが上方の位置にあって、ハウジング5の内周壁とバルブステム6の外周壁との間の隙間が確保されて容器内容物は流通できる状態にある。
図1(B)の状態では、封止部である環状突条部9の位置と環状膨出部6kとの位置が合致して、ハウジング5の内周壁とバルブステム6の外周壁との隙間がゼロとなって、封鎖されて容器内容物は流通不能状態となる。
図1(C)の状態では、封止部である環状突条部9の位置よりも環状膨出部6kが下方の位置にあって、ハウジング5の内周壁とバルブステム6の外周壁との間の隙間が確保されて容器内容物は流通できる状態である。
従って、図1(B)の状態にバルブステム6を維持できれば、定量噴射状態を実現でき、図1(C)の状態にバルブステム6を維持できれば、連続噴射状態とすることができるのである。
図2は、本発明に係る噴射機構の第1実施形態を図示しており、その(A)が外観斜視図、その(B)がその中央縦断面図である。
図3は、同じく上記第1実施形態を図示しており、その(A)が定量噴射状態を示す縦断面図、その(B)が連続噴射状態を示す縦断面図、その(C)が本体部の大部分を切り欠いた状態の斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る噴射機構は、その基端部がエアゾール容器Yに固定される本体部10と、その基端部がバルブステム6の吐出口と連結し、その先端部が噴口11を成す噴射口部材12と、この噴射口部材12の上に配置され、この噴射口部材12を押し込むことができる押しボタンからなる連続作動部15と、この連続作動部15の後方(噴口11と反対側)に設けられた定量作動部16とから成る。
本体部10は、その全体が略筒体形状を有し、下方部は、二重の筒体構造を有し、その内側の内側筒体部10uがエアゾール容器Yのマウンテンキャップの周縁部に固定される。
この本体部10の内部には、上記噴射口部材12、連続作動部15及び定量作動部16が配設され、本体部10の前面には噴射口部材12の先端の噴口11が臨む窓部10wが設けられている。
また、上記連続作動部15及び定量作動部16を配設する部位、即ち、本体部10の天部の前後の直径方向、そしてこれに続く側面部の上下方向には切欠部18を設けている。
本体部10の内部に配設され、上下に往復動可能な噴射口部材12は、その内部に流通路13が設けられ、その流通路13の基端の入口部がバルブステム6の吐出口に接続し、その流通路13はそのまま上方に向かって延長し、その後略水平方向に折曲して、その先端が噴口11を形成する。
上記噴射口部材12の上に配置されているのが連続作動部15であって、この連続作動部15は、前記噴射口部材12を下方に押し込むことができる押しボタンから成る。
この押しボタンからなる連続作動部15を押し込むことにより、同時に噴射口部材12及びバルブステム6が下方に押し込まれ、バルブステム6は、図3(B)及び図1(C)の状態となって容器内容物が噴口11から外界に連続的に噴射されることとなるのである。
他方、定量作動部16は、図3(C)に示した通り、やはり押しボタン形式ではあるが、梃子式の形態を有する。
即ち、この定量作動部16は、その前方の基端側に2本の延長腕部16u、16uを有し、この両延長腕部16u、16uが噴射口部材12の両側に配置された本体部10pに軸着されている。
そして、これら両延長腕部16u、16uの下方には梃子の支点となる突起16t、16tが本体部10pに設けられ、これによって定量作動部16の後方側の先端部16kを押下すると、噴射口部材12も下方に押し込まれるのである。
更に、この定量作動部16は、本体部10の側面部の上下方向の切欠部18から外部に突出するように設けられており、この切欠部18の縁部18dに当接する(図3(A)の状態)ことによってその上下方向の押し込みストロークが制限されるのである。
この本体部10の切欠部18の縁部18dが、定量作動部16の押し込みストロークを規制するストローク規制部を構成するのである。
換言すると、前記切欠部18の縁部18dの高さ位置を適宜設定することにより、定量作動部16の下方への押し込みストロークが設定され、規制されるのである。
これにより、噴射口部材12及びバルブステム6の押し込み位置が図1(B)の位置で停止し、定量噴射が行われることとなるのである。
ここで、この第1実施形態においては、その構成部材はすべて合成樹脂製であり、本体部のサイズ、形状等々は、適宜設計変更することができ、本体部の基端部は、エアゾール容器のマウンテンキャップ以外の上端部位に固定されるものであってもよく、本体部の下方部分を筒体二重構造にせずとも実施可能である。
次に、本発明の第2実施形態について図4及び図5を用いて説明する。
図4は、本発明の第2実施形態を図示しており、その(A)が外観斜視図、その(B)がその中央縦断面図である。
図5は、同じく上記第2実施形態を図示しており、その(A)が定量噴射状態を示す縦断面図、その(B)が連続噴射状態を示す縦断面図、その(C)が噴射機構の平面図、その(D)が(C)図のD−D線断面図、その(E)が本体部を除去した内部斜視図である。
尚、上記第1実施形態と同様の構成部材に関しては同じ図面符号を付与している。
この第2実施形態に係る噴射機構は、その基端部がエアゾール容器Yに固定される本体部20と、その基端部がバルブステム6の吐出口と連結し、その先端部が噴口11を成す噴射口部材12と、この噴射口部材12の上に配置され、この噴射口部材12を押し込むことができる押しボタンからなる定量作動部26と、この噴射口部材12を完全に押し込むことができるトリガー形式の連続作動部25とから成る。
即ち、前記第1実施形態では、連続作動部が押しボタンから形成され、定量作動部が梃子式の押しボタンから形成されていたが、この第2実施形態では、連続作動部25として梃子式のトリガー形式作動機構を採用し、定量作動部26としてストローク規制部が設けられた押しボタンを採用したものである。
まず、噴射口部材12の構成は、上記第1実施形態と同様である。
即ち、この噴射口部材12には内部に流通路13が形成され、その入口部はバルブステム6に連結し、その先端の出口部が噴口11を形成する。
この噴射口部材12を上下に往復動させるための連続作動部25としてトリガー形式のものを採用し、つまり、その基端部25kが本体部20に軸着され、その先端部にはレバー25hが形成され、このレバー25hを引き寄せることにより、噴射口部材12の両側に設けられた突起12tを連続作動部25が押し下げて、噴射口部材12及びバルブステム6を押し込み、連続噴射を行うことができる(図5(B)及び図1(C)参照)。
このトリガー形式の構造自体は、従来のトリガー形式作動部の構成と同じである。
他方、定量作動部26は、図示した通り押しボタンから成る。
この押しボタンからなる定量作動部26は、噴射口部材12の上に位置し、所定範囲の押し込みストロークで上下動できるものである。
即ち、図5(D)から解る通り、この定量作動部26の両側には突起26t、26tが設けられており、これらの突起26tと対応する本体部20の部位に縦溝20mが設けられ、これらが相互に係合しているのである。
つまり、この縦溝20mが定量作動部26の上下の動きを規制する押し込みストロークのストローク規制部を成すのである。
このストローク規制部となる縦溝20mにより、この定量作動部26を押し込むと、噴射口部材12及びバルブステムは、図1(B)の状態に維持され、吐出用バルブの封止部が封鎖されて定量噴射が行われることとなるのである。
尚ここで、上記の定量作動部26の突起26tと本体部20の縦溝20mは、これらを相互に逆に設けることもできる。
即ち、定量作動部26の両側に縦溝を設け、本体部20の側に突起を設けて実施することも可能である。
この場合には、本体部20側に設けた突起がストローク規制部を構成することとなる。
以上のように、連続作動部は、押しボタン形式でも、トリガー形式でもよく、また定量噴射部も梃子式押しボタンや単なる押しボタン形式でも実施可能である。
この第2実施形態に係る構成部材も合成樹脂製である。
図6は、本発明の第3実施形態を図示しており、その(A)が定量噴射状態の正面図、その(B)が(A)図のB−B線断面図、その(C)が(A)図のC−C線断面図、その(D)が連続噴射状態の正面図、その(E)が(D)図のE−E線断面図、その(F)が(A)図のF−F線断面図である。
この第3実施形態においては、定量作動部、連続作動部及び噴射口部材が同じ一つの押しボタン35から形成されている。
この押しボタン35は、本体部30内部に配置されており、この本体部30は、その基端部がエアゾール容器Yの上端部に固定されており、その前面部から頂部直径方向そして後面部に渡り切欠部38が形成されている。
この切欠部38の前面側に押しボタン35の噴口31が臨み、この切欠部38の天部側及び後面側を利用して、使用者はその指を押しボタン35に乗せて押し込むことができる。
この実施形態では、上下に往復動する噴射口部材がないが、この噴射口部材を押しボタン35が兼ねることとなる。
つまり、押しボタン35は連続作動部と定量作動部を兼ね、且つ、その内部には流通路13が設けられ、この流通路13の入口部がバルブステム6と連結し、その先端の出口部が噴口31を形成し、上下に往復動するに伴いバルブステム6を押し込むことができ、前記実施形態の噴射口部材をも兼ねることとなるのである。
そして、この第3実施形態においては、定量作動部(押しボタン35)のストローク規制部40としては、図6(B)及び(E)に図示したものを例示することができる。
このストローク規制部40は、その基端部40kが本体部30に軸着され、その先端部側に延長する延長腕部45が前記軸着部を中心として回動する。
基端部40kの部分は、平面視略半円形形状を有し、その外周部には滑り止めの複数の突条部が形成され、この外周部を指で擦るようにして先端の延長腕部40を回動させることができる。
この先端の延長腕部40が押しボタン35の下方部に配置されると、この押しボタン35はその押し込みストロークの全範囲まで押し込むことができずに、所定範囲に当該押し込みストロークが規制されるのである。
従って、このストローク規制部である延長腕部40を押しボタン35の下方に移動させ、配置させることにより、押しボタン35は定量作動部となり、バルブステム6は、図1(B)の状態となり、封止部にて停止して定量噴射状態となり、延長腕部40を押しボタン35の下方位置から外側に配置させると、当該押しボタン35は連続作動部となり、図1(C)の状態となり、封止部の封止が解除されて連続噴射状態となるのである。
この第3実施形態に係るそれぞれの構成部材も合成樹脂製である。
以上、本発明の3つの実施形態について説明したが、本発明においては、特許請求の範囲内において種々設計変更が可能である。
吐出用バルブの大きさ、形状等々は種々設計変更可能である。
要するに、バルブステムの押し込みストロークの範囲内で封止部が形成されていればよいものである。
この封止部の構成も種々設計変更可能である。容器内容液の供給が適宜封鎖できる構造であればよい。
噴射機構の本体部は、その基端部で容器に固定されるが、この固定は着脱可能な固定であってもよい。
バルブステムの上端部に連結される噴射口部材の形態も種々設計変更できるが、要するに内部に流通路が形成され、その入口部がバルブステムと連結し、その出口部が噴口を成すものであればよい。
連続作動部も押しボタン形式でも、トリガー形式のものであってもよい。
定量作動部も押しボタン形式でも、梃子式の押しボタンであってもよい。
定量作動部の押し込みストロークを規制するストローク規制部の構成も種々設計変更することができ、上記実施形態のように、本体部の切欠部の縁部を利用することもでき、押しボタンと本体部との適合関係によってそのストローク規制部を構成することもでき、更には、定量作動部の下にストローク規制部を滑りこませて構成することもできる。
最後に、本発明においては、連続作動部と定量作動部とを同じ構成要素で形成することもでき、更には、これら連続作動部、定量作動部及び噴射口部材を兼ね備えた押しボタン形式のものとして実施することもできるのである。
以上、本発明は、吐出用バルブと噴射機構との組み合わせにより、エアゾール容器内の内容液の定量噴射と連続噴射の何れの噴射形態をも実現できるエアゾール容器の連続・定量噴射機構を提供することができたものである。
1 吐出用バルブ
5 ハウジング
6 バルブステム
6k 環状膨出部
8 吐出通路
9 環状突条部
10、20、30 本体部(噴射機構の)
11、31 噴口
12 噴射口部材
13 流通路
15、25 連続作動部
16、26 定量作動部
18、38 切欠部
18d 縁部
20m 縦溝
26t 突起
35 押しボタン
40 ストローク規制部(延長腕部)
D ディップチューブ
M マウンテンキャップ
Y エアゾール容器
S バルブステム

Claims (2)

  1. エアゾール容器に取り付けられた吐出用バルブと、このバルブの吐出口となるバルブステムに取り付けられた噴射機構とからなるエアゾール容器の連続噴射と定量噴射を行う連続・定量噴射機構であって、
    前記吐出用バルブは、前記バルブステムを押し込むことによりエアゾール容器内部の内容物がバルブステム先端部から吐出され、且つ、このバルブステムの押し込みストロークの中間部位には容器内部の内容物の吐出が停止される封止部が設けられ、
    前記噴射機構は、その基端部がエアゾール容器に固定される本体部と、この本体部の内部で前記バルブステムと連結して往復動する噴射口部材と、この噴射口部材の先端の噴口から連続噴射を可能とする連続作動部と、前記噴射口部材の噴口から定量噴射を可能とする定量作動部とから成り、
    前記噴射口部材には、流通路が設けられ、この流通路の入口部が前記バルブステムと連結し、その出口部が噴口を成し、
    前記連続作動部を作動させることにより前記噴射口部材及びバルブステムが押し込まれて連続噴射が行われ、
    前記定量作動部を作動させると、この定量作動部が本体部に設けられたストローク規制部によりその押し込みストロークが所定範囲に規制されて、前記バルブステムの押し込みが前記吐出用バルブの封止部の部位で停止して内容物の供給が停止されて定量噴射が行われ、
    前記連続作動部が前記噴射口部材の上に位置する押しボタンからなり、
    前記定量作動部は、その先端側に延長する2本の延長腕部を有し、これら延長腕部が前記噴射口部材を跨ぐように配置されて本体部に軸着され、梃子式に噴射口部材を押し込むことができ、且つ、この定量作動部が本体部に設けられたストローク規制部に当接して押し込みストロークが規制されることを特徴とするエアゾール容器の連続・定量噴射機構
  2. エアゾール容器に取り付けられた吐出用バルブと、このバルブの吐出口となるバルブステムに取り付けられた噴射機構とからなるエアゾール容器の連続噴射と定量噴射を行う連続・定量噴射機構であって、
    前記吐出用バルブは、前記バルブステムを押し込むことによりエアゾール容器内部の内容物がバルブステム先端部から吐出され、且つ、このバルブステムの押し込みストロークの中間部位には容器内部の内容物の吐出が停止される封止部が設けられ、
    前記噴射機構は、その基端部がエアゾール容器に固定される本体部と、この本体部の内部で前記バルブステムと連結して往復動する噴射口部材と、この噴射口部材の先端の噴口から連続噴射を可能とする連続作動部と、前記噴射口部材の噴口から定量噴射を可能とする定量作動部とから成り、
    前記噴射口部材には、流通路が設けられ、この流通路の入口部が前記バルブステムと連結し、その出口部が噴口を成し、
    前記連続作動部を作動させることにより前記噴射口部材及びバルブステムが押し込まれて連続噴射が行われ、
    前記定量作動部を作動させると、この定量作動部が本体部に設けられたストローク規制部によりその押し込みストロークが所定範囲に規制されて、前記バルブステムの押し込みが前記吐出用バルブの封止部の部位で停止して内容物の供給が停止されて定量噴射が行われ、
    前記連続作動部がトリガー式の構成を有し、このトリガーを引き寄せることにより、噴射口部材が押し込まれて連続噴射がおこなわれ、
    前記定量作動部は前記噴射口部材の上に位置する押しボタンからなり、
    この押しボタンの両側部に係合部をそれぞれ設け、この係合部と適合するストローク規制部を本体部側にそれぞれ設け、
    これら係合部とストローク規制部との係合により押しボタンが所定範囲内の往復動に制限されることによって定量噴射が行われることを特徴とするエアゾール容器の連続・定量噴射機構。
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