JP6466697B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

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本発明は、接着剤組成物に関し、さらに詳しくはポリオレフィン等の難接着性基材に適用できる塗料、接着剤等に使用できる接着剤組成物に関する。
ポリオレフィンやポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(以下、TPOと略す)は、難接着性基材として知られており、優れた接着性を示す接着剤組成物が必要とされている。これに対し、ポリオレフィンに使用される接着剤組成物として、例えば、加水分解性シリル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体と、加水分解性シリル基を有するポリオキシアルキレン重合体と、塩素化ポリオレフィン樹脂とを含むポリオレフィン用接着剤組成物が提案されている(特許文献1)。また、TPOに使用される接着剤用の硬化剤組成物として、例えば、反応性ケイ素基を有するポリオキシアルキレン系重合体と、ポリオレフィン系重合体と、粘着付与樹脂を含む組成物が提案されている(特許文献2)。
特開2007−269935号公報 WO2007/142067号公報
しかしながら、実用に耐えうる接着強度を得るためには、必然的にプライマー処理を行わざるを得ず、接着作業の工程数が増大し、作業性が悪いという問題がある。
そこで、本発明は、ポリオレフィン等の難接着性基材に対して、プライマー処理が不要で、実用に耐えうる良好な接着強度を得ることが可能な接着剤組成物を提供することを目的とした。
本発明者らは、上記課題を解消すべく鋭意研究した結果、加水分解性ケイ素基を有する重合体と、分子量分布が1.5〜4.0で、融点が20〜50℃であるα−ポリオレフィンを塩素化してなる、塩素含有率が20〜50重量%である塩素化ポリオレフィンを含む樹脂組成物を用いたところ、プライマー処理なしでポリオレフィンやTPOに対して優れた接着強度が得られることを見出して本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明の接着剤組成物は、加水分解性ケイ素基を有する重合体100重量部に対して、分子量分布が1.5〜4.0で、融点が20〜50℃であるα−ポリオレフィンを塩素化してなる、塩素含有率が20〜50重量%である塩素化ポリオレフィンを1.0〜20.0重量部含むことを特徴とする。
本発明の接着剤組成物は、プライマー処理なしでポリオレフィンやTPOに対して優れた接着強度を付与することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の接着剤組成物は、加水分解性ケイ素基を有する重合体100重量部に対して、分子量分布が1.5〜4.0で、融点が20〜50℃であるα−ポリオレフィンを塩素化してなる、塩素含有率が20〜50重量%である塩素化ポリオレフィンを1.0〜20.0重量部含むことを特徴とするものである。
加水分解性ケイ素基を有する重合体(以下、重合体Aという)の主鎖には、オキシアルキレン重合体又はビニル系重合体を用いる。オキシアルキレン重合体には、−CH2CH2O−、−CH2CH(CH3)O−、−CH2CH(C2H5)O−、−CH(CH3)CH2O−、−CH(C2H5)CH2O−、−CH2CH2CH2O−、及び−CH2CH2CH2CH2O−から選択された1種以上の繰り返し単位からなるものを用いることができる。好ましくは、−CH2CH(CH3)O−である。また、ビニル系重合体には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリ(メタ)アクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、及びこれら重合体のいずれか2種以上を成分として含む共重合体等を挙げることができる。好ましくは、ポリ(メタ)アクリレートである。
主鎖にオキシアルキレン重合体を用いた場合、重合体Aの分子量は、500〜30000、好ましくは5000〜20000である。ここで、重合体Aの分子量は、原料である水酸基末端オキシアルキレン重合体の水酸基価換算分子量に基づいて算出した数平均分子量である。
また、主鎖にビニル系重合体を用いた場合、重合体Aの数平均分子量は3000〜50000、好ましくは5000〜40000である。
また、加水分解性ケイ素基は分子鎖末端に対する加水分解性ケイ素基の導入率が50%以上であれば十分である。ここで、分子鎖末端に対する加水分解性ケイ素基の導入率は、末端基が水酸基である場合、加水分解性ケイ素基導入後の未反応の水酸基を水酸基価分析法を用いて算出することができる。また、末端基の種類に限定されない方法として、IR法やNMR法を用いて加水分解性ケイ素基導入後の末端基を定量することにより算出する方法を用いることもできる。
加水分解性ケイ素基は、例えば、以下の一般式(I)で表すことができる。
−SiR3−a (I)
ここで、Rは、炭素数1〜20のアルキル基、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基、Xは水酸基または炭素数1〜6のアルコキシ基、aは1、2または3である。
例えば、加水分解性ケイ素基には、アルキルジアルコキシシリル基やトリアルコキシシリル基を用いることができる。アルキルジアルコキシシリル基は、アルキル基が炭素数1から6のアルキル基が好ましく、アルコキシ基が炭素数1から6のアルコキシ基、すなわち、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基又はn−ヘキシルオキシ基が好ましく、より好ましくはメチルジメトキシシリル基又はメチルジエトキシシリル基、さらに好ましくはメチルジメトキシシリル基である。また、トリアルコキシシリル基は、アルコキシ基が炭素数1から6のアルコキシ基、すなわち、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基が好ましく、より好ましくはトリメトキシシリル基である。
オキシアルキレン重合体に加水分解性ケイ素基を導入する方法としては、2官能の開始剤の存在下、環状エーテルを開環重合させてオキシアルキレンジオールを製造し、このジオールの水酸基に加水分解性ケイ素基を導入する方法等の公知の方法を用いることができる。また、ビニル系重合体に加水分解性ケイ素基を導入する方法としては、ビニル系モノマーと、加水分解性ケイ素基含有モノマーとを共重合する方法を用いることができる。加水分解性ケイ素基の導入率を変化させる方法としては、オキシアルキレン重合体の場合、ジオールの水酸基に対する加水分解性ケイ素基のモル数を変化させることに行うことができる。また、ビニル系重合体の場合、共重合させる加水分解性ケイ素基含有モノマーの配合比を変化させることにより加水分解性ケイ素基の導入率を変化させることができる。
また、重合体Aとして本発明に使用可能な重合体は、変性シリコーン樹脂として上市されている、例えば以下のものを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
・株式会社カネカ製 MSポリマーS203(メチルジメトキシシリル基を有するオキシアルキレン重合体)
・株式会社カネカ製 サイリルMA440(メチルジメトキシシリル基を有するオキシアルキレン重合体とアルコキシシリル基を有するアクリル重合体の混合物)
・株式会社カネカ製 サイリルSX580(トリメトキシシリル基を有するオキシアルキレン重合体)
・旭硝子株式会社製 EXCESTAR S2420(メチルジメトキシシリル基を有するオキシアルキレン重合体)
・ワッカーケミー社製 STP E−30(トリメトキシシリル基を有するオキシアルキレン重合体)
本発明で用いる塩素化ポリオレフィンは、α−ポリオレフィンを塩素化したものである。α−ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(1−ブテン)等を挙げることができるが、ポリプロピレンが好ましい。また、ポリプロピレンとしては、プロピレンの単独重合体や、プロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体を用いることができる。共重合体に用いるα−オレフィンとしては、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン等を挙げることができるが、エチレンが好ましい。なお、ポリオレフィンに対する接着性の観点から、この共重合体中のプロピレン成分の含有量は50モル%以上であることが好ましい。
また、本発明で用いる塩素化ポリオレフィンには、酸変性塩素化ポリオレフィンも含まれる。酸変性塩素化ポリオレフィンは、α,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体をポリオレフィンに導入した酸変性ポリオレフィンに塩素を導入したものである。α,β−不飽和カルボン酸としては、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、無水シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル等を挙げることができるが、無水マレイン酸が好ましい。α,β−不飽和カルボン酸は、例えばグラフト重合により導入することができ、その場合、導入率は1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%である。
本発明で用いる塩素化ポリオレフィンの塩素含有率は、20〜50重量%、好ましくは23〜40重量%、より好ましくは27〜33重量%である。20重量%より小さいと有機溶媒への溶解性が十分ではなく、また50重量%より大きいと基材への接着性が低下するからである。塩素含有率は、JIS−K7229に準じて酸素フラスコ燃焼法で測定することができる。すなわち、塩素化ポリオレフィンを酸素雰囲気で燃焼させ、発生した気体塩素を水で吸収し、滴定により定量することができる。
本発明に用いる塩素化ポリオレフィンは、原料に、分子量分布が1.5〜4.0、好ましくは1.5〜3.0、より好ましくは2.0〜3.0であるα−ポリオレフィンを用いて塩素化したものである。ここで、分子量分布とは、ゲルパーミエーション(GPC)法で測定されるMw/Mnの値である。
また、本発明に用いる塩素化ポリオレフィンの原料のα−ポリオレフィンのTm(融点)は、20〜50℃、好ましくは20〜40℃、より好ましくは20〜30℃である。ここで、Tmは示差走査熱量測定(DSC)法により測定することができる。
また、塩素化ポリオレフィンとして本発明に使用可能なものとして、例えば以下の上市されている塩素化ポリオレフィンを挙げることができるが、これに限定されるものではない。
・東洋紡株式会社製 ハードレンDX−530P(塩素含有率30重量%、塩素化ポリプロピレン、原料ポリプロピレンのMw/Mn=2.5、Tm(融点)=30℃)
本発明の組成物は、重合体A 100重量部に対して、塩素化ポリオレフィンの含有量が、1.0〜20.0重量部、好ましくは1.0〜15.0重量部、より好ましくは1.0〜10.0重量部である。1.0重量部より少ないと、ポリオレフィンに対する接着性が低下し、20.0重量部より多いと塩素化ポリオレフィンが重合体Aと分離し易くなるからである。
本発明の組成物には、溶剤、硬化触媒、充填剤、粘着付与剤、可塑剤、脱水剤等の公知の添加剤を添加することができる。
溶剤としては、イソパラフィン系溶剤を用いることができる。イソパラフィン系溶剤としては、例えば上市されている以下のものを用いることができるが、それに限定されるものではない。また、組成物中の溶剤の濃度は、1.0〜20.0重量%、好ましくは1.0〜10.0重量%である。
・安藤パラケミー株式会社製 アイソパーG
・安藤パラケミー株式会社製 アイソパーH
・安藤パラケミー株式会社製 アイソパーM
また、硬化反応を促進させるために硬化触媒を用いることもできる。例えば、アルキルチタン酸塩、有機ケイ素チタン酸塩、ビスマストリス−2−エチルヘキサノエート等の金属塩、リン酸、p−トルエンスルホン酸、フタル酸等の酸性化合物、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ラウリルアミン等の脂肪族モノアミン、エチレンジアミン、ヘキサンジアミン等の脂肪族ジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン等の脂肪族ポリアミン類、ピペリジン、ピペラジン等の複素環式アミン類、メタフェニレンジアミン等の芳香族アミン類、エタノールアミン類、トリエチルアミン、エポキシ樹脂の硬化剤として用いられる各種変性アミン等のアミン化合物を挙げることができる。また、ジオクチル酸スズ、ジナフテン酸スズ、ジステアリン酸スズ等の有機アルキルスズ塩と上記アミン類の混合物を挙げることもできる。また、有機アルキルスズオキシドとエチルシリケート、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジオクチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジオクチル等のエステル化合物との反応生成物を挙げることもできる。またキレートスズ化合物とアルコキシシランとの反応生成物を挙げることもできる。
また、充填剤としては、充填剤としては、公知の充填剤を使用することができる。例えば、表面を脂肪酸または樹脂酸系有機物で表面処理した炭酸カルシウム、さらにこれを微粉末化した平均粒径1μm以下の膠質炭酸カルシウム、沈降法により製造した平均粒径1〜3μmの軽質炭酸カルシウム、平均粒径1〜20μmの重質炭酸カルシウム等の炭酸カルシウム、フュームドシリカ、沈降性シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸、およびカーボンブラック、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、クレー、タルク、酸化チタン、ベントナイト、有機ベントナイト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、シラスバルーン、木粉、パルプ、木綿チップ、マイカ、くるみ穀粉、もみ穀粉、グラファイト、アルミニウム微粉末、フリント粉末等の粉体状充填剤、ガラス繊維、ガラスフィラメント、炭素繊維、ケブラー繊維、ポリエチレンファイバー等の繊維状充填剤等を挙げることができる。これらの充填剤は単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
また、粘着付与剤としては、フェノール樹脂、テルペン樹脂、石油系樹脂、ロジン系樹脂等の公地の粘着付与剤を用いることができる。好ましくは、水素基含有水素化石油樹脂である。
また、可塑剤を用いて硬度調整を行うことができ、例えば、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ブチルベンジル等のフタル酸アルキルエステル類;アジピン酸ジオクチル、コハク酸ジイソデシル、セバシン酸ジブチル、オレイン酸ブチル等の脂肪族カルボン酸アルキルエステル類;ペンタエリスリトールエステル等;リン酸トリオクチル、リン酸トリクレジル等のリン酸エステル類;エポキシ化大豆油、エポキシステアリン酸ベンジル等のエポキシ可塑剤;ポリプロピレングリコール;ポリエチレングリコール;塩素化パラフィン;等を挙げることができる。これらの可塑剤を単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
また、脱水剤として、硬化物の物性や硬化性及び貯蔵安定性を調節する目的で加水分解性ケイ素化合物を任意に添加できる。具体例としては、テトラメチルシリケート、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシランなどやこれらのメトキシ基がエトキシ基に置換された化合物などを挙げることができるが、これらに限定されない。
なお、本明細書で用いるポリオレフィン等の難接着性基材には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレン共重合体、エチレンプロピレンジエン共重合体等のポリオレフィン樹脂;オレフィン系熱可塑性エラストマー;ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネイト、変成ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート等のエンジニアリングプラスチックが含まれる。
以下、実施例を用いて本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実験例1
アイソパーG(安藤パラケミー社製:イソパラフィン系炭化水素)6gにハードレンDX−530P(東洋紡社製:塩素化ポリプロピレン、原料ポリプロピレンのMw/Mn=2.5、Tm=30℃)3gを溶解させ、サイリルSAX580(カネカ社製:変成シリコーン樹脂)を100g、エクセノール3020(旭硝子社製:ポリエチレングリコール)を80g、ハクエンカCCR(白石工業社製:炭酸カルシウム)を150g、それぞれ自公転式攪拌機に添加し、撹拌することによって混練した。その混合物にZ−6300(東レ・ダウコーニング社製:ビニルトリメトキシシラン)を4g、Z−6094(東レ・ダウコーニング社製:3−(2−(アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン)を5g、ネオスタンS−1(日東化成社製:アルキルスズ塩とシリケートの反応物)を0.6gそれぞれ添加し組成物を調製した。得られた組成物の組成を表1に示す。
実験例2
アイソパーG(安藤パラケミー社製:イソパラフィン系炭化水素)6gにハードレンF−6P(東洋紡社製:酸変性塩素化ポリプロピレン、原料ポリプロピレンのMw/Mn=2.6、Tm=70℃)3gを溶解させ、サイリルSAX580(カネカ社製:変成シリコーン樹脂)を100g、エクセノール3020(旭硝子社製:ポリエチレングリコール)を80g、ハクエンカCCR(白石工業社製:炭酸カルシウム)を150g、それぞれ自公転式攪拌機に添加し、撹拌することによって混練した。その混合物にZ−6300(東レ・ダウコーニング社製:ビニルトリメトキシシラン)を4g、Z−6094(東レ・ダウコーニング社製:3−(2−(アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン)を5g、ネオスタンS−1(日東化成社製:アルキルスズ塩とシリケートの反応物)を0.6gそれぞれ添加し組成物を調製した。得られた組成物の組成を表1に示す。
実験例3
アイソパーG(安藤パラケミー社製:イソパラフィン系炭化水素)6gにハードレン14−LWP(東洋紡社製:塩素化ポリプロピレン、原料ポリプロピレンのMw/Mn=2.6,Tm=80℃)3gを溶解させ、サイリルSAX580(カネカ社製:変成シリコーン樹脂)を100g、エクセノール3020(旭硝子社製:ポリエチレングリコール)を80g、ハクエンカCCR(白石工業社製:炭酸カルシウム)を150g、それぞれ自公転式攪拌機に添加し、撹拌することによって混練した。その混合物にZ−6300(東レ・ダウコーニング社製:ビニルトリメトキシシラン)を4g、Z−6094(東レ・ダウコーニング社製:3−(2−(アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン)を5g、ネオスタンS−1(日東化成社製:アルキルスズ塩とシリケートの反応物)を0.6gそれぞれ添加し組成物を調製した。得られた組成物の組成を表1に示す。
実験例4
アイソパーG(安藤パラケミー社製:イソパラフィン系炭化水素)6gにハードレンCY−9124P(東洋紡社製:酸変性塩素化ポリプロピレン、原料ポリプロピレンのMw/Mn=2.7,Tm=80℃)3gを溶解させ、サイリルSAX580(カネカ社製:変成シリコーン樹脂)を100g、エクセノール3020(旭硝子社製:ポリエチレングリコール)を80g、ハクエンカCCR(白石工業社製:炭酸カルシウム)を150g、それぞれ自公転式攪拌機に添加し、撹拌することによって混練した。その混合物にZ−6300(東レ・ダウコーニング社製:ビニルトリメトキシシラン)を4g、Z−6094(東レ・ダウコーニング社製:3−(2−(アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン)を5g、S−1(日東化成社製:アルキルスズ塩とシリケートの反応物)を0.6gそれぞれ添加し組成物を調製した。得られた組成物の組成を表1に示す。
実験例5
アイソパーG(安藤パラケミー社製:イソパラフィン系炭化水素)6gにハードレンDX−530P(東洋紡社製:塩素化ポリプロピレン、原料ポリプロピレンのMw/Mn=2.5、Tm=30℃)を3g、KR−1840(荒川化学工業社製:水素基含有水素化石油樹脂)を6g溶解させ、サイリルSAX580(カネカ社製:変成シリコーン樹脂)を100g、エクセノール3020(旭硝子社製:ポリエチレングリコール)を80g、ハクエンカCCR(白石工業社製:炭酸カルシウム)を150g、それぞれ自公転式攪拌機に添加し、撹拌することによって混練した。その混合物にZ−6300(東レ・ダウコーニング社製:ビニルトリメトキシシラン)を4g、Z−6094(東レ・ダウコーニング社製:3−(2−(アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン)を5g、ネオスタンS−1(日東化成社製:アルキルスズ塩とシリケートの反応物)を0.6gそれぞれ添加し組成物を調製した。得られた組成物の組成を表1に示す。
実験例6
アイソパーG(安藤パラケミー社製:イソパラフィン系炭化水素)6gにハードレンCY−9124P(東洋紡社製:酸変性塩素化ポリプロピレン、原料ポリプロピレンのMw/Mn=2.7、Tm=80℃)を3g、KR−1840(荒川化学工業社製:水素基含有水素化石油樹脂)を6g溶解させ、サイリルSAX580(カネカ社製:変成シリコーン樹脂)を100g、エクセノール3020(旭硝子社製:ポリエチレングリコール)を80g、ハクエンカCCR(白石工業社製:炭酸カルシウム)を150g、それぞれ自公転式攪拌機に添加し、撹拌することによって混練した。その混合物にZ−6300(東レ・ダウコーニング社製:ビニルトリメトキシシラン)を4g、Z−6094(東レ・ダウコーニング社製:3−(2−(アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン)を5g、ネオスタンS−1(日東化成社製:アルキルスズ塩とシリケートの反応物)を0.6gそれぞれ添加し組成物を調製した。得られた組成物の組成を表1に示す。
Figure 0006466697
(せん断試験)
25×50mmのポリプロピレン板(エンジニアリングテストサービス品)に組成物を塗布面積25×12mmで塗布し、0.1mmの厚みでポリプロピレン板同士を接着し、23℃、50%RH条件下で7日間養生して試験用片を作製した。せん断試験は、JIS K6850に準じ、引張試験機(東洋精機社製型式ストログラフVE5D)を用いて行い、接着せん断強度(N/mm)を測定した。また、破断後の試験片の表面状態は目視で観察した。表面状態は、組成物自身が破壊した場合、ポリプロピレン板に接着しているとみなして評価を○とし、組成物がポリプロピレン板から界面剥離する場合はポリプロピレン板と接着していないとみなし、評価を×とした。結果を表1に示す。
(剥離試験)
25×100mmの東洋紡社製のオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)シートに組成物を塗布面積25×90mmで塗布し、0.1mmの厚みでTPOシート同士を接着し、23℃、50%RH条件下で7日間養生した。180度剥離試験は、JIS K6854に準じ、引張試験機(東洋精機社製型式ストログラフVE5D)を用いて行い、剥離接着強度(N/mm)を測定した。また、破断後の試験片の表面状態は目視で観察した。表面状態は、組成物自身が破壊した場合、ポリプロピレン板に接着しているとみなして評価を○とし、組成物がポリプロピレン板から界面剥離する場合はポリプロピレン板と接着していないとみなし、評価を×とした。結果を表1に示す。
(結果)
表1に示すように、実験例1と5では、ポリプロピレン板に対して優れた接着性が得られた。実験例2,3,4,6では、分子量分布が1.5〜4.0の範囲にある塩素化ポリプロピレンを用いたが、融点が70℃または80℃と高く、接着強度は不十分であった。
本発明の接着剤組成物によれば、ポリオレフィン等の難接着性基材に対して、プライマー処理が不要で、実用に耐えうる良好な接着強度を付与することが可能となるので、塗料、接着剤、インキ、シーリング剤等の用途において有用である。

Claims (3)

  1. 加水分解性ケイ素基を有する重合体100重量部に対して、分子量分布が1.5〜4.0で、融点が20〜50℃であるα−ポリオレフィンを塩素化してなる、塩素含有率が20〜50重量%である塩素化ポリオレフィンを1.0〜20.0重量部含む、接着剤組成物であって、前記加水分解性ケイ素基を有する重合体の主鎖がオキシアルキレン重合体であり、オキシアルキレン重合体が、−CH CH O−、−CH CH(CH )O−、−CH CH(C )O−、−CH(CH )CH O−、−CH(C )CH O−、−CH CH CH O−、及び−CH CH CH CH O−からなるグループから選択される1種以上の繰り返し単位からなり、末端に対する前記加水分解性ケイ素基の導入率が50%以上である、上記接着剤組成物
  2. 前記加水分解性ケイ素基が、以下の一般式(I)で表される請求項1記載の接着剤組成物。
    −SiR3−a (I)
    (ここで、Rは、炭素数1〜20のアルキル基、Xは水酸基または炭素数1〜6のアルコキシ基、aは1、2または3である。)
  3. 前記加水分解性ケイ素基が、メチルジメトキシシリル基またはトリメトキシシリル基である請求項1または2に記載の接着剤組成物。
JP2014232540A 2014-11-17 2014-11-17 接着剤組成物 Active JP6466697B2 (ja)

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