JP6466127B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は防振装置に関する。
特許文献1には、水平に固定配置された下板と、この下板に対して上方に所定間隔で水平に配置され且つ構造物等の被支持物を支持する上板と、これらの下板及び上板の間に水平に配置され中心に貫通孔を備えた中間板と、この中間板の貫通孔を通って上記下板と上板を互いに連結する一つの第一の粘弾性体と、上記下板と中間板との間にて鉛直方向に延びるように粘弾性体の周りに配置される少なくとも三つ以上の第一の圧縮コイルバネと、上記中間板と上板との間にて水平方向に関して第一の圧縮コイルバネと同じ位置にて鉛直方向に延びるように少なくとも三つ以上の第二の圧縮コイルバネと、を含んでおり、対応する第一及び第二の圧縮コイルバネが、それぞれ第一の粘弾性体の中心線の周りに点対称または等角度間隔に配置されている防振装置であって、上記下板と中間板との間で、水平方向に関して第一の圧縮コイルバネと干渉しない位置にて、下板と中間板とを互いに連結するように鉛直方向に延びる複数個の第二の粘弾性体が配置されていることを特徴とする、防振装置が記載されている。
特許文献2には、形板状の機器搭載用ベンチ、当該機器搭載用ベンチを下面の四隅で支持する制振器、上記機器搭載用ベンチの振動を測定する振動センサ、上記機器搭載用ベンチを動かすアクチュエータ、上記振動センサからの振動情報によりアクチュエータに対して制御出力を演算するコントローラから成るアクティブ型防振台において、上記各制振器としてコイルばねを鉛直方向に設け、当該コイルばねの近傍に上記アクチュエータ及び上記振動センサを夫々設けたことを特徴とする、アクティブ型防振台が記載されている。
特開2008−20012号公報 特開2002−195343号公報
従来の技術においては、水平方向における防振性能が十分ではなかった。
本発明は、水平方向における防振性能を向上させることができる防振装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は、
第1の円の円周上に配置された複数の第1の粘弾性体であって、上下方向と接地面に対して水平な方向とに伸縮する複数の前記第1の粘弾性体によって円周方向の運動を許容するように支持されている支持部と、
防振対象物が載置される載置部と、
前記支持部と前記載置部とを連結している連結機構と、
を有し、
前記連結機構は、前記第1の円の同心円である第2の円の円周上に配置されていて、前記支持部の円周方向の運動を打ち消すように、前記支持部に対する前記載置部の円周方向の運動を許容する複数の第2の粘弾性体を有する防振装置である。
請求項2に係る本発明は、
前記連結機構は、前記載置部を吊架する吊架部をさらに有し、
前記吊架部は、複数の前記第2の粘弾性体よって重力方向下方から支持されている
請求項1記載の防振装置である。
請求項3に係る本発明は、前記連結機構は、前記載置部を吊架する吊架部をさらに有し、前記吊架部は、複数の前記第2の粘弾性体によって吊架されている請求項1記載の防振装置である。
請求項4に係る本発明は、
数の前記第2の粘弾性体は、
それぞれが前記載置部を吊り下げ、
一端部側が前記載置部にそれぞれに連結されていて、
前記一端部側から他端部側にそれぞれに延びる線分が一点で交差するように配置されている
請求項1記載の防振装置である。
請求項5に係る本発明は、
複数の前記第2の粘弾性体は、
それぞれが前記載置部を吊り下げ、
一端部側が前記載置部にそれぞれに連結されていて、
他端部側が一点で支持されるように配置されている
請求項1記載の防振装置である。
請求項6に係る本発明は、複数の前記第2の粘弾性体は、それぞれが、少なくとも前記載置部を吊下する板バネからなる請求項1記載の防振装置である。
請求項7に係る本発明は、
複数の前記第2の粘弾性をなす板バネは、それぞれが、
一端側が、前記載置部側に連結されていて、
他端部側が、前記支持部側の略垂直な面に装着されている請求項6記載の防振装置である。
本発明によれば、水平方向における防振性能を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る防振装置を示す斜視図である。 図1に示す防振装置を示し、図2(a)は平面図であり、図2(b)は側面図である。 図1に示す防振装置の動作を説明する図であり、図3(a)は振動が加えられていない状態にある防振装置を示す図であり、図3(b)は振動が加えられた状態にある防振装置を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る防振装置を示す斜視図である。 図4に示す防振装置を示し、図5(a)は図5(b)におけるA−A線断面を示す断面図であり、図5(b)は側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る防振装置を示す斜視図である。 図6に示す防振装置を示し、図7(a)は図7(b)におけるB−B線断面を示す図であり、図7(b)は側面図である。 本発明の第4の実施形態に係る防振装置を示す斜視図である。 図8に示す防振装置を示し、図9(a)は平面図であり、図9(b)は側面図である。 本発明の第5の実施形態に係る防振装置を示す斜視図である。 図10に示す防振装置を示し、図11(a)は平面図であり、図11(b)は側面図である。 本発明の第6の実施形態に係る防振装置を示す斜視図である。 図12に示す防振装置を示し、図13(a)は図13(b)におけるC−C線断面を示す断面図であり、図13(b)は側面図である。 図12に示す防振装置の動作を説明する図であり、図14(a)は振動が加えられていない状態にある防振装置を示す図であり、図14(b)は振動が加えられた状態にある防振装置を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係る防振装置を示し、図15(a)は図15(b)におけるD−D線断面を示す断面図であり、図15(b)は側面図である。 比較例に係る防振装置を示し、図16(a)は図16(b)におけるE−E線断面を示す断面図であり、図16(b)は側面図である。 本発明の効果を示すグラフである。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2には、本発明の第1の実施形態に係る防振装置10が示されている。図1及び図2に示されているように、防振装置10は、支持部100と、載置部200と、連結機構300と、脚部材402とを有する。
支持部100は、例えば4個の脚部材402によって重力方向における下方から円周方向の運動を許容するように支持されている。また、支持部100は、底板102と、天板104とを有し、底板102と天板104とが例えば4個の柱部材110によって連結されることで枠体を形成している。また、天板104には、例えば4個の貫通孔106が形成されている。4個の貫通孔106は、1つの円952の円周上に配置されるように形成されている。
脚部材402は、設置面920(図3を参照)に対する支持部100の円周方向の運動を許容する第1の粘弾性体400として用いられていて、例えば、円柱形状のゴム塊やコイルスプリングを用いることができる。脚部材402は、少なくとも重力方向に伸縮する粘弾性体であればよく、ゴム塊やコイルスプリングに替えて他の部材を用いてもよい。脚部材402は、それぞれの上端部が底板102の下端部に装着されている。また、防振装置10が設置面920に設置された状態において、それぞれの下端部が設置面920に接触する。
4個等の複数の脚部材402は1つの円954の円周上に配置されている。また、円954は円952と同心円となっている。脚部材402は、支持部100の円周方向の運動を許容するものであれば、その数は4個であることを要せず、少なくとも1つがあればよい。
脚部材402を1つとする場合、支持部100の設置面920に対する円周方向の運動を許容するために、脚部材402は単に上下方向に伸縮するのみならず、設置面920に平行な方向にも伸縮し、変形することができる粘弾性体であることを要する。
載置部200には防振対象物900が載置される。防振対象物900としては、例えばコンピュータや通信機器に用いられる電子デバイスの回路パターンを形成する露光機、青色レーザを用いた光学測定に使われる光学素子の高精度な形状を読み取る三次元形状測定装置、遺伝子解析などに用いられる電子顕微鏡のようにナノメートルの精度が問題となる機器等を挙げることができる。載置部200は、底板202と、天板204とを有し、天板204と底板202とが例えば4個の柱部材210によって連結されることで枠体を形成している。図2(b)に示すように、防振対象物900は、底板202の重力方向における上向きの面に載置される。
連結機構300は、支持部100と載置部200とを連結している。また、連結機構300は、載置部200を吊り下げるように支持する吊架部として用いられている吊架板302と、例えば4個の吊り下げ部材352と、例えば1個の脚部材354とを有する。
吊り下げ部材352は、支持部100に対する載置部200の円周運動を許容する第2の粘弾性体350として用いられている。吊り下げ部材352としては、例えば、粘弾性体であるコイルスプリングを用いることができる。吊り下げ部材352は、それぞれが貫通孔106を貫通するように配置されていて、それぞれの上端部が吊架板302の重力方向における下向きの面に装着されていて、それぞれの下端部が天板204の重力方向における上向きの面に接続されている。
4個の吊り下げ部材352は互いに同じ長さであることが望ましい。また、4個の吊り下げ部材352の上端部は円954の円周上に配置された状態となるように吊架板302に装着されている。また、4個の吊り下げ部材352の下端部は、それぞれが円954の円周上に配置されている。また、防振装置10に振動が加えられていない状態において、4個の吊り下げ部材352は互いに水平な状態となるように配置されている。
吊り下げ部材352は粘弾性体であればよく、コイルスプリングに替えて、例えば紐状のゴム部材等を用いることができる。
脚部材354は、吊り下げ部材352と同様に支持部100に対する載置部200の円周運動を許容する第2の粘弾性体350として用いられていて、吊架板302を重力方向下方から支持している。また、この実施形態においては、脚部材354が1つである。脚部材354としては、例えば円柱形状のゴム塊やコイルスプリングを用いることができる。脚部材354が1つである場合、脚部材354は、重力方向及び水平方向に伸縮し、変形する部材であることを要する。
脚部材354は、上端部が吊架板302の重力方向における下向きの面に装着されていて、下端部が天板204の重力方向における上向きの面に装着されている。また、脚部材354は、同心円である円952、円954の中心に位置するように配置されている
図3は、防振装置10の動作を説明する図であり、図3(a)は振動が加えられていない状態にある防振装置10を示す図であり、図3(b)は振動が加えられた状態にある防振装置10を示す図である。例えば、設置面920が水平方向に振動する等の理由によって、図3(a)に示されている状態にある防振装置10に水平方向の振動が加えられると、4個の脚部材402のそれぞれが、矢印aで示すように重力方向に伸縮し、変形する。そして、4個の吊り下げ部材352のそれぞれが重力方向に伸縮し変形することで、矢印bで示すように、支持部100は設置面920に対して円954の中心を中心とした円周方向の運動をする。
この際、載置部200に対して重力が作用している状態で支持部100が円周方向の運動をすることで、4個の吊り下げ部材352が伸縮するとともに、脚部材354が水平方向及び重力方向に変形する。そして、4個の吊り下げ部材352が伸縮し、脚部材354が水平方向及び重力方向に変形することで、矢印cで示すように、載置部200は支持部100に対して脚部材354を中心とする(円952の中心を中心とする)円周方向の運動をする。そして、この載置部200の円周方向の運動は、支持部100の円周方向の運動を打ち消すものとなる。このように、この第1の実施形態に係る防振装置10においては、防振装置10に加えられた水平方向の振動を、設置面920に対する支持部100の円周方向の運動と支持部100に対する載置部200の円周方向の運動との2つの円周方向の運動に変換することで打ち消している。
以上の説明においては、吊り下げ部材352と脚部材354との双方が粘弾性体である場合を例として説明をしたものの、連結機構300は、少なくとも1つの第2の粘弾性体350を有すればよい。このため、脚部材354が粘弾性体である場合、吊り下げ部材352は粘弾性であることを要せず、吊り下げ部材352として伸び縮みしない紐状の部材や棒状の部材を用いることができる。また、連結機構300は、少なくとも1つの第2の粘弾性体を有すればよいため、吊り下げ部材352が粘弾性体である場合、脚部材354は粘弾性体であることを要しない。
図4及び図5には、本発明の第2の実施形態に係る防振装置10が示されている。以下、第2の実施形態に係る防振装置10の第1の実施形態に係る防振装置10との違いについて説明をする。
先述の第1の実施形態に係る防振装置10は、第1の粘弾性体400として用いられている脚部材402を4個有していた。これに対して、この第2の実施形態に係る防振装置10は、脚部材402を8個有している。そして、8個の脚部材402は1つの円956の円周上に等間隔で配置されている。円956は、4個の貫通孔106が円周上に配置される円である円952と同心円上に配置された状態となっている。以上で説明をした部分以外は、先述の第1の実施形態に係る防振装置10と同一であるため説明を省略する。
図6及び図7には、本発明の第3の実施形態に係る防振装置10が示されている。以下、第3の実施形態に係る防振装置10の第1の実施形態に係る防振装置10との違いを説明する。
先述の第1の実施形態に係る防振装置10は、第1の粘弾性体400として用いられている脚部材402を4個有していた。これに対して、この第3の実施形態に係る防振装置10は、第2の実施形態に係る防振装置10と同様に脚部材402を8個有している。そして、8個の脚部材402は1つの円956の円周上に等間隔で配置されている。
また、先述の第1の実施形態に係る防振装置10は、第2の粘弾性体350として4個の吊り下げ部材352と1個の脚部材354とを有していた。これに対して、この第3の実施形態に係る防振装置10は、第2の粘弾性体350として1個の吊り下げ部材352と8個の脚部材354とを有している。8個の脚部材354は、1つの円958の円周上に配置されている。
吊り下げ部材352が1つであるため、第1の実施形態に係る防振装置10においては天板104に4個が形成されていた貫通孔106が、この第3の実施形態においては1個が形成されている。貫通孔106は円958の中心に位置するように形成されている。以上で説明をした部分以外は、先述の第1の実施形態に係る防振装置10と同一であるため、説明を省略する。
この第3の実施形態に係る防振装置10においても、先述の第1の実施形態に係る防振装置10と同様に、連結機構300は少なくとも1つの第2の粘弾性体350を有すればよい。このため、脚部材354が粘弾性体である場合、吊り下げ部材352は粘弾性であることを要せず、吊り下げ部材352が粘弾性体である場合、脚部材354は粘弾性体であることを要しない。
図8及び図9には、本発明の第4の実施形態に係る防振装置10が示されている。以下、第4の実施形態に係る防振装置10の第1の実施形態に係る防振装置10との違いを説明する。
先述の第1の実施形態に係る防振装置10は、第1の粘弾性体400として用いられている脚部材402を4個有していた。これに対して、この第4の実施形態に係る防振装置10は、先述の第2の実施形態に係る防振装置10、先述の第3の実施形態に係る防振装置10と同様に脚部材402を8個有している。そして、8個の脚部材402は1つの円956(図8、図9において図示を省略、図5、図7を参照)の円周上に等間隔で配置されている。
また、先述の第1の実施形態に係る防振装置10は、吊架部として用いられている吊架板302と、第2の粘弾性体350として用いられている4個の吊り下げ部材352と、同じく第2の粘弾性体350として用いられている1個の脚部材354とを有していた。これに対して、この第4の実施形態に係る防振装置10は、吊架部として用いられている吊架部材304と、第2の粘弾性体として用いられている例えばコイルスプリング等の1個の吊り下げ部材352と、同じく第2の粘弾性体として用いられている例えば8個の板バネ部材356とを有している。
吊架部材304は、例えば円柱形状の部材であり、吊架部材304の重力方向における下側の面に1個の吊り下げ部材352が装着されている。また、吊り下げ部材352が1つであるため、第1の実施形態に係る防振装置10においては天板104に4個が形成されていた貫通孔106が、この第3の実施形態においては1個が形成されている。
板バネ部材356としては、例えば楔形であり板状である金属が用いられている。それぞれの板バネ部材356の一端部は、天板104の重力方向における上向きの面に、この上向きの面から突出するように装着された突出部108の上向きの面に装着されている。また、板バネ部材356の他端部は、吊架部材304の上向きの面に装着されている。そして、この第4の実施形態に係る防振装置10においては、載置部200を吊架する吊架部として用いられている吊架部材304が、第2の粘弾性体350として用いられている複数の板バネ部材356によって吊架されている。
板バネ部材356は、少なくとも2つあればよく、例えば2〜7個のいずれか等、8個以外であってもよい。また、この第4の実施形態に係る防振装置10においても、先述の第1の実施形態に係る防振装置10と同様に、連結機構300は少なくとも1つの第2の粘弾性体350を有すればよい。このため、板バネ部材356が粘弾性体であるため、吊り下げ部材352は、必ずしも粘弾性体であることを要しない。このため、吊り下げ部材352としてコイルスプリング等を用いることに替えて、伸び縮みしない紐状の部材や棒状の部材を用いることができる。以上で説明をした部分以外は、先述の第1の実施形態に係る防振装置10と同一であるため、説明を省略する。
図10及び図11には、本発明の第5の実施形態に係る防振装置10が示されている。以下、第5の実施形態に係る防振装置10の第4の実施形態に係る防振装置10との違いを説明する。
前述の第4の実施形態に係る防振装置10においては、板バネ部材356は、それぞれの一端部が突出部108の上向きの面に装着されていて、それぞれの他端部が吊架部材304の上向きの面に装着されていた。これに対して、この第5の実施形態においては、板バネ部材356は、それぞれの一端部が突出部108の吊架部材304に対向する側の面と逆側の面である略垂直な面に装着されていて、それぞれの他端部が吊架部材304の略垂直な面に装着されている。以上で説明をした部分以外は、先述の第4の実施形態に係る防振装置10と同一であるため、説明を省略する。
図12及び図13には、本発明の第6の実施形態に係る防振装置10が示されている。以下、第6の実施形態に係る防振装置10の第1の実施形態に係る防振装置10との違いを説明する。
先述の第1の実施形態に係る防振装置10は、第1の粘弾性体400として用いられている脚部材402を4個有していた。これに対して、この第6の実施形態に係る防振装置10は、先述の第2の実施形態に係る防振装置10等と同様に脚部材402を8個有している。そして、8個の脚部材402は1つの円956(図12、図13において図示を省略、図5、図7を参照)の円周上に等間隔で配置されている。
また、先述の第1の実施形態に係る防振装置10は、吊架部として用いられている吊架板302と、第2の粘弾性体350として用いられている4個の吊り下げ部材352と、同じく第2の粘弾性体350として用いられている1個の脚部材354とを有していた。これに対して、この第6の実施形態に係る防振装置10は、吊架板302と脚部材354とは有せず、第2の粘弾性体として用いられている4個の吊り下げ部材352を有している。
吊り下げ部材352は載置部200を吊り下げている。より具体的には、吊り下げ部材352の一端部352aが載置部200の天板204の上側の面に装着され、吊り下げ部材352の他端部352bが支持部100の天板104の下側の面に装着されるようにして4個の吊り下げ部材352が載置部200を吊り下げている。
また、4個の吊り下げ部材352は、一端部352aから他端部352bへとそれぞれに延びる線分Lが点Pの一点で交差するように配置されている。吊り下げ部材352は、少なくとも3個があればよく、例えば、3個、5個等4個以外の数であってもよい。吊り下げ部材352の数が4個以外の数である場合においても、それぞれの吊り下げ部材352の一端部352aから他端部352bへとそれぞれに延びる線分Lが点Pの一点で交差するように複数の吊り下げ部材352を配置することを要する。以上で説明をした部分以外は、先述の第1の実施形態に係る防振装置10と構成が同一であるため、同一である構成の説明を省略する。
図14は、第6の実施形態に係る防振装置10の動作を説明する図であり、図14(a)は振動が加えられていない状態にある防振装置10を示す図であり、図14(b)は振動が加えられた状態にある防振装置10を示す図である。例えば、設置面920が水平方向に振動する等の理由によって、図14(a)に示されている状態にある防振装置10に水平方向の振動が加えられると、複数個の脚部材402のそれぞれが、矢印aで示すように重力方向に伸縮し、変形する。そして、4個の吊り下げ部材352のそれぞれが重力方向に伸縮し変形することで、矢印bで示すように、支持部100は設置面920に対して円周方向の運動をする。
この際、載置部200に対して重力が作用している状態で支持部100が円周方向の運動をすることで、4個の吊り下げ部材352が伸縮する。そして、4個の吊り下げ部材352が伸縮することで、矢印cで示すように、載置部200は点Pを仮想の中心として円周方向の揺動運動をする。そして、この載置部200の円周方向の揺動運動は、支持部100の円周方向の運動を打ち消すものとなる。このように、この第6の実施形態に係る防振装置10においては、防振装置10に加えられた水平方向の振動を、設置面920に対する支持部100の円周方向の運動と、点Pを仮想中心とした載置部200の円周方向の揺動運動との2つの運動に変換することで打ち消している。
図15には、本発明の第7の実施形態に係る防振装置10が示されている。以下、第7の実施形態に係る防振装置10の第6の実施形態に係る防振装置10との違いを説明する。
前述の第6の実施形態に係る防振装置10においては、4個の吊り下げ部材352は、4個の吊り下げ部材352の一端部352aから他端部352bへとそれぞれに延びる線分Lが点Pの一点で交差するように配置されていて、点Pは天板104よりも上方に位置していた(図13(b)を参照)。これに対して、この第7の実施形態に係る防振装置10においては、4個の吊り下げ部材352は、一端部352aが載置部200の天板204の上側の面にそれぞれに装着されていて、他端部352bが支持部100の天板104上の一点である点Pで支持されている。
この第7の実施形態に係る防振装置10においては、防振装置10に水平方向の振動が加えられることによって支持部100が円周方向の運動を開始すると(図14を参照)、それぞれの吊り下げ部材352が伸縮することによって載置部200は点Pを中心とする回転運動を開始する。そして、この載置部200の回転運動は、支持部100の回転運動を打ち消すものとなる。以上で説明をした部分以外は、先述の第6の実施形態に係る防振装置10と同一であるため説明を省略する。
図16には、比較例に係る防振装置10が示されている。以下、比較例に係る防振装置10の第6の実施形態に係る防振装置10との違いを説明する。
前述の第6の実施形態に係る防振装置10においては、4個の吊り下げ部材352は、4個の吊り下げ部材352の一端部352aから他端部352bへとそれぞれに延びる線分Lが点Pの一点で交差するように配置されていた。これに対して、この比較例においては、4個の吊り下げ部材352が互いに平行となっている。
この比較例に係る防振装置10においては、防振装置10に水平方向の振動が加えられることによって支持部100が円周方向の運動を開始した際に、それぞれの吊り下げ部材352が伸縮するものの、載置部200の動きは円周方向の運動とはならならず、支持部100の動きを打ち消すものとはならない。
図17は、本発明の効果を示すグラフであり、本発明の第6の実施形態に係る防振装置10(図12〜図14を参照)の振動伝達率を、比較例に係る防振装置10(図16を参照)の振動伝達率と比較するとともに、アクティブ防振台の振動伝達率と比較して示したものである。図17において、横軸は設置面920の水平方向における振動の周波数を示していて、縦軸は設置面920の水平方向における振動に対する載置部200の水平方向における振動の比を示している。より具体的には、縦軸は、
振動伝達率(dB)=20×Log10(載置部200の振動/設置面920の振動)
を示している。
また、図17において、線L1は本発明の第6の実施形態に係る防振装置10の振動特性を示していて、線L2は比較例に係る防振装置10の振動特性を示していて、線L3は、一般的なアクティブ防振台の振動特性を示している。ここで、アクティブ振動台とは、振動センサで振動を検知し、検知した振動を打ち消すように防振対象物が載置されている載置部をアクチュエータで動かす装置である。
図17に示されているように、周波数が3(Hz)前後で、本発明の第6の実施形態に係る防振装置10の振動伝達率が比較例に係る防振装置の振動伝達率よりも大きな値となっているものの、周波数が0.1〜1.1(Hz)、3〜10(Hz)において、本発明の第6の実施形態に係る防振装置10の振動伝達率は、比較例に係る防振装置の振動伝達率、一般的なアクティブ防振台の振動伝達率よりも低い値となっている。
以上で述べたように、本発明は、防振装置に適用することができる。
10・・・防振装置
100・・・支持部
200・・・載置部
300・・・連結機構
302・・・吊架板
304・・・吊架部材
350・・・第1の粘弾性体
352・・・吊り下げ部材
354・・・脚部材
356・・・板バネ部材
400・・・第2の粘弾性体
402・・・脚部材
900・・・防振対象物

Claims (7)

  1. 第1の円の円周上に配置された複数の第1の粘弾性体であって、上下方向と接地面に対して水平な方向とに伸縮する複数の前記第1の粘弾性体によって円周方向の運動を許容するように支持されている支持部と、
    防振対象物が載置される載置部と、
    前記支持部と前記載置部とを連結している連結機構と、
    を有し、
    前記連結機構は、前記第1の円の同心円である第2の円の円周上に配置されていて、前記支持部の円周方向の運動を打ち消すように、前記支持部に対する前記載置部の円周方向の運動を許容する複数の第2の粘弾性体を有する防振装置。
  2. 前記連結機構は、前記載置部を吊架する吊架部をさらに有し、
    前記吊架部は、複数の前記第2の粘弾性体によって重力方向下方から支持されている
    請求項1記載の防振装置。
  3. 前記連結機構は、前記載置部を吊架する吊架部をさらに有し、
    前記吊架部は、複数の前記第2の粘弾性体によって吊架されている
    請求項1記載の防振装置。
  4. 複数の前記第2の粘弾性体は、
    それぞれが前記載置部を吊り下げ、
    一端部側が前記載置部にそれぞれに連結されていて、
    前記一端部側から他端部側にそれぞれに延びる線分が一点で交差するように配置されて
    いる
    請求項1記載の防振装置。
  5. 複数の前記第2の粘弾性体は、
    それぞれが前記載置部を吊り下げ、
    一端部側が前記載置部にそれぞれに連結されていて、
    他端部側が一点で支持されるように配置されている
    請求項1記載の防振装置。
  6. 複数の前記第2の粘弾性体は、それぞれが、少なくとも前記載置部を吊下する板バネか
    らなる請求項1記載の防振装置。
  7. 複数の前記第2の粘弾性をなす板バネは、それぞれが、
    一端側が、前記載置部側に連結されていて、
    他端部側が、前記支持部側の略垂直な面に装着されている請求項6記載の防振装置。
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